「すぐにわかるゲーム理論」発売!

 

僕が執筆協力させていただいた新星出版の本が発売されました。

累計100万部以上を売り上げている

イラスト満載のビジネス教養シリーズの新刊です。

 

人生はゲーム。

世界はゲーム。

世の中で起きていることは何でもゲーム理論で語れるかも。

 

監修は東京都立大学経済経営学部の渡辺隆裕先生。

ゲーム理論の専門家で多くの著作を出している方で、

複数回の取材を通じて、

ゲーム理論のイロハを学ばせて頂きました。

 

一応、ビジネスマン向けの入門書ですが、

日常生活にも役立つと思います。

ビジュアル豊富で読みやすいので、

やわらか頭の中高生が読んでも面白いかも。

税込1760円。ぜひ読んでみてください。

 

ビジネスの現場で起こる「交渉」「競争」「協力」「駆け引き」を

構造で読み解くゲーム理論の入門書。

『囚人のジレンマ』や『ナッシュ均衡』といった基本モデルを、

営業・会議・マネジメントなど身近な事例と結びつけて解説し、

理論の理解にとどまらず、

「なぜ思い通りにいかないのか」

「どうすれば有利に進められるのか」が直感的にわかる構成です。

若手から中堅まで、

意思決定に関わるすべてのビジネスパーソンに向けた一冊です。

 

第1章 ゲーム理論とは

ゲーム理論の基本的な考え方と全体像、ビジネスとの接点を紹介します

ゲーム理論とは何か/学ぶメリットと身近な活用例/人の行動をどう予測するか/非協力、協力ゲームの違い/戦略形ゲームと展開形ゲーム/モデル思考としてのゲーム理論/進化ゲーム理論など最新の広がり

 

第2章 いろいろなゲーム理論のモデル

代表的なモデルを図解で解説します

囚人のジレンマ/ナッシュ均衡とパレート最適/鹿狩りゲーム/バトル・オブ・ザ・セクシーズ/コーディネーションゲーム/ゼロサムゲーム/繰り返しゲーム/ダイナミックゲーム/先手後手ゲーム/チキンゲーム/マッチングペニー

 

第3章 ゲーム理論を使ってビジネスの悩みを解決!

営業・会議・マネジメントなど、現場の悩みをHelp!形式で解決し、自分ごと化をうながします

チームの生産性向上/残業問題/上司との意見対立/会議での発言タイミング/部下育成と競争設計/業務集中の構造/部署異動とマッチング/ネットワークと影響力/交渉戦略

 

第4章 ゲーム理論で読み解けるビジネス・社会問題

社会現象の裏側にある「構造」を紹介します

買い占め問題/値下げ競争/テロ対策と確率戦略/オークション理論/価格戦略と長期的関係

 

ニュースや市場の動きを構造で理解できるようになります。


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お化け屋敷を失った大人たちはどこへ行くのか?

 

そろそろお化けの季節ですね。

と水を向けても「ああ、そうだね」と

適当な返事をしてくれればまだましで、

「何のこっちゃ?」と、

わけがわからんという顔をする人のほうが多いと思います。

現代の日本人にとって夏は、

お化けより猛暑のほうがよっぽど怖いですからね。

 

子供の頃はお化け屋敷が大好きでした。

何といっても昔の子どもにとってお化け屋敷は、

海、山、キャンプ、プール、花火、映画大会、

夏祭り、スイカ割などと肩を並べる

夏休みの一大イベントでした。

いま思えば、お化け屋敷を心から楽しめるのは

子供と若者の特権です。

僕も19だか20歳の頃、彼女とのデートで入って

怖い怖いとくっついて、ああ面白かったと満足してから、

お化け屋敷は卒業してしまった気がします。

 

その後は20年あまりのち、息子がチビのときに

いっしょに再体験をして楽しみました。

でもその頃はお化け屋敷(肝試し大会)を

企画・実行する方になっていました。

2,3度、小学校の近所にある、ちょっと境内が広いお寺を借りて

学童クラブにお泊りに来た子供らを脅かしたのが面白かった。

みんな、怖い怖いとよく泣いてくれました。

その頃の子どもたちも、今やもう多くがアラサー。

僕たちの作った、あの肝試し大会を

思いだしてくれる子はいるでしょうか?

子どもはお化けを怖がって大人になるのですよ。

 

大人になってしまったら、いくら若ぶっていても、

もうあの頃のように「怖いよー」とは泣き叫べません。

おとなにとって、怖いものはいっぱいあります。

お化けなんぞに怖がらせてもらえなくても

齢を取ったらどうしよう、カネがなくなったらどうしよう、

病気になったらどうしよう、死んだらどうしよう・・・と、

毎日、ビクビクこわごわ生きているのが大人ですからね。

 

若い連中が廃屋とか廃ホテルとかに

忍び込んで問題になることがありますが、

あれもお化け屋敷のタネを知ってしまった大人たちが、

本物(?)のお化け体験を求めて、

ああいう行動をしてしまうのだろうと思います。

迷惑行為・危険行為にもつながることなので、

弁護したり正当化したりする気はありませんが、

何でもかんでもあれダメ、これダメと管理される社会では、

お化け体験への想いが募るのでしょう。

 

お化け屋敷を失った後、どこへ行けばいいのか、

何を怖がって生きれば面白いのか、

悩んでいる大人がけっこう大勢いるのかもしれません。 

 

 


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今日のポップミュージックはレノン=マッカートニーの出会いから

 

イギリスの時間では昨日7月6日、

日本時間では今日7日、

ジョン・レノンとポール・マッカートニーが初めて出会いました。

1957年のことだから、ほぼ70年前。

 

人生はすばらしい人との出会いから。

この日から音楽が変わった。音楽は人の心を変えた。

人の心が変わって世界も変わっていった。

世界が変わるきっかけになった日と言っても

過言ではありません。

それくらいビートルズの、

天才レノン=マッカートニーの影響は絶大です。

 

でも、僕が中学生で洋楽を聴き始めた1970年代前半は、

ビートルズなんてもうダサい、時代遅れ、と言われていました。

レノンもマッカートニーも

解散(1970年)後、ソロで活動していましたが、

次から次へと出てくるすごいバンドや新しいスターたちの前に

なんとなく影が薄かったと思います。

もちろんファンは大勢いましたが、

僕の周りの、とんがったロックの先輩たちは

「やつらはビートルズの遺産で食っている」

と、のたまっていました。

 

そんなビートルズを僕が初めて意識したのは、

EDWIN(ジーンズのブランド)のTVCMで、

「シー・ラブズ・ユー」を聴いてから。

あのノリノリのロックンロールに合わせて、

美脚の金髪ロングの女の子が下着姿のまま

お尻をフリフリさせながらジーンズを履いていく。

それがめっちゃ色っぽくて、楽しくて、超カッコよかったのです。

ビートルズがいいと思ったのか、

CMの女の子がいいと思ったのか、ビミョーですが。

 

その後、僕が20歳の時、レノンが死んで(1980年12月)から

再びビートルズの評価はアップしたような気がします。

さらにそれから40年あまりの時が流れ、

子供の世代はおろか、孫の世代にまで

ビートルズファンは広がっているようです。

これからAI音楽が主流になると思いますが、

その中だからこそ、

ビートルズが遺した楽曲はますます輝き続けるでしょう。

 

ちなみに二人が出会ったのは

「ウールトン・パリッシュ・フェット(Woolton Parish Fete)」。

イギリス・リバプールのウールトン地区にある

セント・ピーターズ教会で毎年夏に開かれる

チャリティ・フェスティバル(ガーデン・フェット)

でのことです。

音楽史において、16歳のジョン・レノンと

15歳のポール・マッカートニーが

運命的な出会いを果たしたイベントとして世界的に有名です。

 

ついでに最近、僕が聴いているビートルズは——―

アルバム単位では、完成度が高く、昔から傑作と言われている

「サージェントペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」や

「アビーロード」よりも

「リボルバー」、そして、かつては評価の低かった

「ホワイトアルバム」や「レット・イット・ビー」が

面白くて耳になじんでいます。

 

そういえば、昨日、ご紹介した映画

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」でも

「トゥ・オブ・アス」(レット・イット・ビー収録)が

とても効果的に使われていて、

「これってこんなに素敵な曲だったの!」

と改めて感動してしまいました。

 

さらに、このあたりの楽曲は、さまざまなリハーサルテイクや、

アウトテイクがYouTubeに上がっていて、

なかには昔から聴いていた公式バージョンよりも

こっちのほうがいいじゃんと思えるものもたくさんあります。

 

まさしくポップミュージックの宇宙。

若い世代にもぜひ、今日の音楽の源流となった

ビートルズ体験をしてほしいと思います。

 

★音楽エッセイも電子書籍で発売中。

僕の音楽体験を読んでください。

AmazonKindle 各300円 (サブスク読み放題でもOK)

 

●ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力

https://www.amazon.com/dp/B08SKGH8BV

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https://www.amazon.com/dp/B0BPS1Q15P

 


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プロジェクト・ヘイル・メアリー:「故郷は地球」じゃない?

 

春先、評判になっていたSF映画

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を見ました。

(現在、amazonPrimeVideoで配信中)

ヘイル・メアリーとは「神頼み」。

わずかな解決の可能性に賭けて、

地球の危機を救おうとする科学者(宇宙飛行士)の物語ですが、

主人公が20世紀ハリウッド映画の英雄とは違って

ヘナチョコなところがミソ。

 

20世紀の英雄たちは、どんな性格のキャラでも

結果的に勇敢さを発揮し、

故郷である地球に帰還(もしくは殉死)するのですが、

この主人公グレースは臆病者でどこか投げやり。

このプロジェクトの途中で出会った、

自分と同じ境遇の孤独な異星人

ロッキーの星へ行く道を選んでしまうのです。

 

この物語は、宇宙船の中で目覚めたグレースが

最初、記憶を失っており、次第にそれを取り戻していく様子が、

随所随所の回想シーンで表現されます。

そして、それによって彼が宇宙船の中で一人ぼっちで

任務を果たすことになってしまった経緯が

わかっていくという構成になっています。

 

その過程を辿れば、なぜ彼が地球よりも

ロッキーとロッキーの星を選ぶのかも

納得できる仕掛けになっているのです。

また、そうした彼のキャラや遍歴が

観客の共感を呼び、高評価に繋がっているようです。

「そりゃおれだってそうするぜ」と。

 

こうした「地球の危機を救う英雄譚」は、

えてして現実世界のメタファーになっています。

つまり映画の中に登場する地球は、

僕たちの国家であり、社会であり、企業や学校であり、

地域や町内であり、家や家族です。

 

それらは僕たちが帰属すべき場所であり、

その帰属先――僕たちを包む大いなる存在は、

絶対に信頼のおけるもの、だからこそ守らなくてはならない

愛すべきものでした。

 

けれどもそれはもはやリアリティに欠ける

昔話になりつつあるようです。

今や国家も社会にも企業も、

大した心の拠り所にはなっていません。

ただ、ないとやっぱり生活上困ることが多いので、

一応ルールやモラルは守って、それなりに自分の役目を果たして、

というスタンスで付き合っています。

 

さらに家族でさえも同じニュアンスで、

子供・きょうだい・伴侶・老親の面倒を見るのは、

愛しているからというよりも、「家族としての役目・務めだから」

という気持ちのほうが強いのではないでしょうか?

正直、僕は半分くらいはそっちのほうだなぁ。

 

で、この映画においてグレースは、

責任感とギリギリの愛情で、地球に対する務めは果たすけど、

心はけっこう地球から遠ざかっていて、

それよりも、いっしょに命がけの冒険をした

ロッキーのほうに心を寄せてしまいます。

 

でもこの異星人は、いわゆる友達というよりも

なんだかグレース自身の心を映し出すAIみたいに見えます。

そうです、グレースとロッキーの関係は、

今どきの孤独な人とAIとの関係に似ている気がするんです。

 

グレースはもともと優秀な科学者だったのにも関わらず、

学界における振舞い方をしくじったせいで、

つまり人間関係の失敗で“干されて”しまった人。

まじめで優秀な人ほど、彼のようになってしまうことが、

これからどんどん増えるのではないか、と思いました。

 

国家も社会も企業も、もはや故郷とは言えなくなり、

僕たちは自分自身に帰属する。

これからの時代は、魂の故郷へ帰っていく―ー

そんな言い方をすればカッコが付くけど、

やっぱり寂しさはぬぐい切れないのではないかと思います。

それで本当にやっていけるのか?

人生の旅路は数億光年の宇宙の旅に匹敵するかもしれないのに。

この映画を観たあなたはどんな感想を抱きましたか?

 


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昭和ファン必見の「どん底だって平ちゃらさ」

 

たまたまamazonPrimeVideoで見ました。

タイトルから感じられる通り、

とても元気が出て明るい気持ちになれる映画です。

 

1963(昭和38)年公開の日活映画。

先日、自叙伝の執筆協力をさせていただいた

経営者の方をはじめ、

これまでいろいろな先輩方から

戦後の復興期・高度経済成長期の

リアルな体験談を聞かせていただき、

僕の頭の中にはその時代のイメージがいっぱいあります。

この映画はまさしくそれが具体的に映像化された作品です。

 

舞台は東京の下町(墨田区、荒川区、足立区あたり?)。

主人公は11歳の少年で、母と3歳くらいの妹の3人暮らし。

兄妹は父親が違っていて、話はその妹の父、

つまりお母さんの二人目の夫が女を作って

出て行ったところから始まります。

 

貧しい子供・家庭の複雑な子供の

生活・教育・将来をどう考えるかをテーマとした、

いわゆる社会派ヒューマンドラマですが、

現代の多くの人たちが思い描く

「貧しいけど、みんな心豊かに生きていた昭和」の

イメージそのままの世界が展開します。

登場人物もいい人ばかりで、

見ていて明るい気持ちになれます。

 

バラックのような家、ちゃぶ台の食卓、一杯50円のラーメン、

木造の学校、街の風景、駄菓子屋、建ったばかりの東京タワー、

建設中の東名高速道路、路面電車、国鉄・・・

懐かしい昭和の生活のエッセンスもリアル映像てんこ盛りです。

 

有名俳優も出ていないし地味な内容なので、

公開当時はさしてヒットしなかったでしょう。

もしかしたら石原裕次郎などのスター俳優映画の

添え物扱いだったのかもしれません。

 

豊かな日本しか知らない人たちが見たら、

ガツンとカルチャーショックを受けると思いますが、

まだまだこうした世界をリアルタイムで体験された方が

日本にはいっぱいいるのです。

そして公開の年と合わせると、僕はこの3歳の妹と同じ齢。

けっこう愕然とします。

でも確かにうっすらとこの時代の記憶は残っているなぁ。

 

おそらく昭和後期から平成、令和初期と、

この50年くらいの間、

まったく無視されていた映画だと思いますが、

今のこの時代だからこそ、価値を持つのではないかと思います。

 

貧しさを克服し、福祉も発達し、女性は自立でき、

労働環境も改善され、子どもも高等教育を受けられ・・・

この頃の社会的課題はすべてクリアできたと思えるのですが、

それで幸福な人が大勢増えたかというと、そうでもない。

 

むしろこの頃のほうが、大人がみんなまともで、

子供も懸命に生きていたと思えるのはどうしてでしょう?

幸福度や生きがいは、

今のほうが下がっていると思えるのはなぜでしょう?

 

人生も社会も、そう単縦なものではないようです。

そして「どん底だって平ちゃら」なんて明るく言える人は

現代の日本では皆無なのではないでしょうか。

いずれにしても昭和について知りたい人、

昭和について語りたいという人には必見の映画です。

 


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