若者が死について考えるのは健全である

 

先週まで渋谷ヒカリエでやってた「Deathフェア」は、

「よりよく生きるために死について考えよう」

という趣旨のイベントだった。

 

渋谷という場所がら、中高年だけでなく、

若い人も大勢集まってきた。

主催の人にインタビューしたところ、

(まだデータを集計していないが)

20代から90代までまんべんなく来場した、

という話だった。

たぶん中には10代も混じっていただろう。

 

若者が死について考えるのはおかしい、危険だ、

という人も少なくないが、

むしろ思春期のほうが成人してからより

死について思いを巡らすことが多いのではないかと思う。

それを単純に自殺願望などと結びつけ、

命の大切さを説きたいと思うおとながいて、

まわりであーだこーだ言うから

かえって生きることが息苦しくなってしまうのだ。

 

僕もよく死について考えた。

マンガも小説も映画も演劇も死に溢れていた。

逆に言えば、それは「生きるとは何か」

という問いかけに満ちていたということでもある。

 

いまの若者は・・・という言い方は好きでないが、

僕たちの時代以上に、

いい学校に行って、いい会社に就職して・・といった

王道的な考えかたに、みんが洗脳されている印象がある。

だから志望校に入れなかったら人生敗北、

志望した会社に入れなかったらもう負け組、

残った余生を負け犬としてどうやり過ごすか、

みたいな話になってしまう。

そうした展開の方が死に興味を持つより、

よっぽど危険思想ではないか。

 

人生計画を立てる、

キャリアデザインを構築するという考え方も

言葉にするときれいで正しいが、

若いうちからあまり綿密に

そういったデザインとかスケジュールにこだわると、

これまたしんどくなる。

人生、そんな思った通りになるわけがないし、

そのスケジュールの途中で、

AIやロボットが進化して仕事が消滅、

キャリアがおじゃんになることだってあり得る。

 

「Deathフェア」に来ていた若者は、

そうしたしんどさ・息苦しさ・

絶望感・不安感みたいなものを抱えて、

いっぱいいっぱいになってしまって、

「じゃあ、終わりから人生を考えてみようか」

と思って来てみた、という人が多いのではないか。

いわば発想の転換、

パラダイムシフトを試みているのだと思う。

それってものすごくポジティブな生きる意欲ではないか。

 

あなたが何歳だろうが死はすぐそこにある。

同時に「生きる」もそこにある。

社会の一構成員でありながら、

経済活動の、取り換え可能なちっぽけな歯車でありながら、

絶えず「自分は自分を生きているのか?」

と問い続けることは、とても大事なことだと思う。

たとえ答えが出せず、辿り着くところがわからなくても。

 

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教育産業・受験産業は縮小してください

 

そろそろ受験シーズンも終わりと思っていたら、

電車内にぶわーっと有名学習塾の広告。

ライバルに負けじと複数の塾が一斉に広告を出している。

もちろん、いち早く次年度の塾生を獲得するためだ。

テレビCMもしかり。

戦略とか、マーケティングとかあるんだろうけど、

当事者でない者としては本当にげんなりする。

 

おまえに見せてるんじゃねーよ。

嫌なら文句言わすに無視しろ。

 

広告主はそういうだろう。

テレビは消せばいいが、

電車内では目をつむったり、逃げ出すわけにはいかない。

広告によってそういう環境を作り出すことが問題だ。

子供も親も「教育」とか「受験」に

脳が毒されてしまうからだ。

 

少子化の時代、僕は教育産業も成長を諦め、

縮小していくべきだと思っている。

大学もどんどん減らしていったほうがいい。

受験戦争に巻き込まれることにって、

さらに大学に進学することによって、

いったいどれくらいの子供や親が幸福になるのか?

 

もちろん、そんな数字は出ない。

学習塾は塾生の○パーセントが合格した、

志望校に入れた、一流校に入れた、

という結果が出ればそれでいい。

それが学習塾にとってのゴールだ。

 

けれども子供や親にとってはそれはゴールでも何でもない。

人によってはさらなる無間地獄への入口になる。

そんなことをもう半世紀以上も繰り返している。

 

僕が子どもの頃、楳図かずおのマンガの中に

「秀才」という作品があった。

(「おろち」というオムニバスシリーズの一編)

折しも受験戦争、受験地獄とい言葉が

生まれた時代のもので、

大学受験に向き合う親と子がいかに狂っているか、

いかに不幸なものか、その真髄を描き出した作品だ。

 

この頃はまだ大学への進学率も低く、

ある意味、ここまで狂ってしまうのは

ある特殊な層の、特別な家庭というイメージがあった。

けれども日本全体が豊かになり、情報化が進んだせいで、

この「秀才」の世界がどこの家庭にも浸透して

すっかり日本社会のデフォルトになってしまった。

 

そして大学に入ったら入ったで、

その後はベルトコンベア式に

就活、就職というイベントに巻き込まれる。

そんな子供たちにおとなは

「がんばれ受験生」「がんばれ就活生」などと

無責任なエールを送る。

ほとんど季節の風物詩というか、

子どもをネタにしたお祭りみたいな気分になっている。

これでは死にたくなる子供が増えてもおかしくない。

 

僕にはやっぱりこういう状況は

狂っているとしか思えないのだ。

受験勉強に情熱を傾け、

ある意味、生きがいに出来る子供はいいが、

そんな子は少数派のはずである。

それが当たり前のようになって

しまっているところがおかしい。

親も子も目を覚まして

こんなおかしなシステムに安易に巻き込まれず、

自分の心の声に耳を澄まして、

冷静に人生について考える勇気をもって生きてほしい。

 


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女を舐めるべからず

 

能登地震の報道がひと段落すると、

テレビもネットもまた毎日のように

芸能人やスポーツ選手の女性問題報道。

僕はそういうことに関心が薄く、

首を突っ込んであれこれ調べている時間はないので

詳しいことはわからない。

 

ただ、こんな僕でも言えることは、

訴えられた彼らが女を舐めていたことは確か。

本当に性加害者なのかどうかはともかく、

むしろ被害者だとしても、

いわば昭和までの男尊女卑思想や

女性に対する甘えがあったからこそ、

罠に掛かってしまったのではないか。

 

令和の世の中、女が以前とは比べ物にならないくらい

社会的な力を持ち、賢くなっていることは、

すべての男が肝に銘じておいたほうがいい。

訴える女も、協力する週刊誌も、どう転んだって

得するように損得勘定を立てている。

そういうビジネスモデルが出来上がっているのだ。

 

YouTuberやネット上で発信している人たちも

その問題を取り上げればアクセス数がバク上がりするので

正義面・評論家面して言いたい放題、やりたい本題。

カモにされる男の芸能人やスポーツ選手は

これからも続々と現れそうだ。

 

「女遊びは芸の肥やし」という言葉が

まだ生きているのかどうかは知らないが、

芸能人やミュージシャンなどはまだいい。

たとえ活動休止に追い込まれても

いずれプラスに働く場合もあるし、復活の目もある。

 

けれどもスポーツ選手はダメだ。

裁判の期間が長いのに対し、アスリートの寿命は短い。

たとえ無罪が証明できたとしても、

訴訟を起こされスキャンダルの嵐が吹き荒れた

数か月・数年の間に

最も活躍できる旬の時期が過ぎてしまう。

 

「あいつを潰してやろう」という陰謀が企てられ、

ハニートラップを仕掛けてくる奴らがいないとも限らない。

トップアスリートを目指す選手は

恋愛など望まず、そこらの女に目をくれず、

商売と割りきっている女(でも絶対安全とは言い切れない)

とだけ付き合った方がいい。

言ってみれば一流スポーツ選手は恋愛御法度。

するなら選手生命と引き換えにするぐらいの覚悟がないと。

 

平成生まれの若い連中がそうなってしまうのは、

やはり男尊女卑や女性に甘えていた

先輩や父親・家族の影響だろう。

その辺は指導者もフォローしたほうがいい。

 

僕も東京に出てくるときに父に言われた。

「女にはよくよく気を付けろ」と。

若い時にそういうことがあったのだろうか?

亡くなっているのでもう確認できないが、

彼の忠告が効いて、

ここまでそうひどい目にはあっていない。

たんにモテないし、女が怖いだけだけど。

 

 

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逃亡者の死の価値

 

50年間逃亡生活を送った桐島聡容疑者

(正確には同容疑者とみられる男)が

死亡したというニュースに

ネット上では大勢の人たちが感想・コメントを寄せている。

 

人生とは何か、よりよい生き方とは何か、

取り返しのつかない失敗をしでかしてしまった時、

人はどうすればいいのか?

そうしたことを大勢の人に考えさせた、

語らせたという点については

桐島容疑者の50年間にも価値があったのでは、

と思わせるほどだ。

 

半世紀の間、街の交番の前で晒され続けたのだから、

彼の顔を知っている人は世代を超えて多岐にわたる。

おそらく現在の成人の8割以上は

あの顔を知っているだろう。

 

数ある指名手配犯のなかでも

桐島容疑者の写真は異質だった。

他の容疑者がいかにも悪党面で写っているのに比べて、

彼だけがいい人っぽく笑っている。

20歳前後の若者で長髪で黒ぶちメガネ。

60~70年代、フォークやロックのコンサートに

必ずこういうタイプの若者がいたなかと、

なんだか青春を感じさせる。

親近感とまではいかないが悪い奴には見えない。

 

50年前は学生運動が終焉した後の火の粉が

当時の若者たちの頭上にまだ少しは舞っていた時代だった。

彼はかの組織の思想に

深く染まっていたわけではないだろう。

 

活動に参加して事件に関わってしまったのは、

今で言えば、オタクの若者がマンガやアニメやアイドルに

のめり込んだのとさして変わらない気がする。

要するにノリである。

たんに青臭い正義感にかぶれ、妄想を見ていただけなのだ。

 

しかし、彼は活動に参加して一線を越え、

大事件に関わってしまった。

ちょっとオウム真理教の信者に似ている。

 

逃亡生活を始めた時はまだ若かったから

「逃げ切ってやる」と野心を燃やしていたに違いない。

リアルゲームのプレイヤーになったような

高揚感・緊張感もあったのだろう。

 

しかし、時間の流れは容赦なく、

逃亡生活自体が彼の心も体も蝕んでいった。

彼は捕まらず、牢獄に入れられることもなかったが、

その代り、身分証も住民票もなく、

保険も入れず銀行口座も作れず、

ろくに人と関われず、その日暮らしの連続で、

いつか発見されるのではないかと絶えず怯え、

年齢と共に当初の野心も夢も希望もボロボロになっていく。

 

その心の有様は、娑婆にいても

終身刑を受けていたのと変わりなかったのではないか。

なぜどこかで考えを変えて、自首できなかったのか?

40になり、50になり、

もう今からでは遅すぎると思ったのか?

 

少なくとも1年前、ガンが発覚した時に出ていこう

という気にならなかったのか?

逃げ続けた意地があったのか、

それとも病身で治療も受けられない状態になって、

自業自得だからこの懲罰を引き受けようと考えたのか?

 

結局、彼は若い頃に心に決めたことをやり遂げた。

死ぬまで逃げきったのだ。

けれどもそれは勝利だろうか? 成功だろうか?

警察を相手に、社会を相手に

「どうだ、ざまあみろ」と笑えただろうか?

 

本当のことは本人にしかわからないが、

勝利と思うには、あまりに哀れで寂しい最期に見える。

死ぬ前に「本名に戻りたかった」

「自分に還りたかった」と素性を明かしたのは、

心の底からの本音に違いない。

自分を偽り続けることこそ最も不幸な生き方。

きっと多くの人がそう思ったのではないかと思う。

 

あの事件で被害を受けた人にはとても申しわけないが、

僕は少し桐島容疑者に同情し、

彼の心の変遷を考えずにはいられなくなっている。

 

 

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私は死ぬとき、本当の自分になる

 

クリスティーン・ブライデン著の

「認知症とともに生きる私」

(馬籠久美子:訳/大月書店/2017年)という本は

衝撃的だった。

認知症の人が本なんて書けるのか?

既成概念がぶっとんだ。

 

認知症の当事者として

「内側から見た認知症」について語る内容。

これは認知症啓発活動家である

彼女の約20年にわたる講演録である。

 

最も素晴らしいなと思ったのは、

人間のアイデンティティについて洞察した部分。

私は誰だったのか?

今は誰なのか?

そして死ぬとき、誰になっていくのか?

 

病気を発症して仕事

(オーストラリア政府の科学部門の要職)を失い、

母親としての役割

(3人の未成年の娘のシングルマザーだった)も

果たせなくなり、

この先どう生きていけばいいのか?

そもそも自分は何者なのか?

そう問わざるを得なくなった。

認知症になったことによって、人生の本当の意味について、

自己の存在の正体について思いを巡らせ始めた。

「認知症がその正体を解き明かす」という

認識と表現にたどり着く。

 

“私たちの外側にある認知と感情——という仮面——によって

人を定義する社会では、

本当の自己は独立して存在することはできません。

真の自己は「いま」この瞬間に絶えることなく

永遠に存在しています。

私の真の自己は、たとえるならば花のつぼみのように

私であるべきものの潜在的な可能性のすべてを

その中に蓄えています。

それは新しい生き方です。

生きる極意と言っていいかもしれません。

そして、それこそが認知症なのです”

 

クリスティーン・ブライデン氏は1995年、

46歳でアルツハイマー病を発症。

医師から損傷した脳の写真を見せられ、

「今から3年でわけがわからなくなり、5年で死ぬ」

と宣告された。

日本ではまだ巷に「認知症」という病名さえ

認知されておらず、「痴呆症」と呼ばれていた。

 

記憶を失い、日常生活もままならなくなり、

おかしな言動を繰り返す高齢者に対して、

誰もが平気で「ボケ老人」呼ばわりしていた時代だ。

 

落ち込んだ彼女は周囲の励ましでショックから立ち上がり、

「わけがわからなくなる」と宣告された3年を前にして、

友人の看護師のすすめで自らの病状をつづった本を出した。

それから人生は激変。

現在の夫と結婚し、講演活動を始めた。

 

そんなことが可能だったのは、

やはり彼女がもともと優れた知性の持ち主で、

社会的地位の高い人だったからだろう。

経済的な面も恵まれていたのだと思う。

 

でも逆に言えば、何か見えざる手が働いて、

人類全体のために、これからの長寿社会のために

認知症についての啓発活動ができるモデルケースとして、

彼女のような立場の人を選んだのかもしれない。

 

日本とも関係が深く、何度も講演に訪れている。

そう言えば、ずいぶん前に彼女を紹介する

NHKのドキュメンタリーを見た記憶がうっすらとある。

でも、その時は認知症なんて自分には関係ない

と思っていたので、

「へえ、この人が認知症なのか・・・」という

ぼんやりした感想しか抱かなかったと思う。

 

彼女は2004年10月の講演で、

アイデンティティに関する洞察をこうまとめている。

 

“私は死ぬとき、誰になっていくのだろうと

1冊目の本で問いましたが、その答えを見つけました。

私は本当の私になっていくのです”

 

以前、僕も義母の介護をしていて、

社会人としての衣裳がはがれていくと、

人間の核——本質的な部分が残る、

といった趣旨のことを書いたが、

やはりそうなのだなと再認識した。

 

今でも医学の常識としては、認知症患者の寿命は、

発症後10年程度とされている。

しかし、ブライデン氏は世にも残酷な診断から

30年近く経った今でも元気で過ごしており、

この10月にはまた日本で講演を行った。

 

彼女のなかではいったいどのように時間が流れているのか?

過去も未来もなく、小さな子どものように

一瞬一瞬の積み重ねで30年。

そこには家族をはじめ、周囲の関わり方・働きかけが

大きな作用を及ぼしている。

この病気による不幸レベルをどれくらい低くできるか、

できれば幸福に近いレベルに持っていけるかは、

家族、周囲、地域、そして社会の在り方次第なのだろう。

 

「もう数年したら5人に一人が発症」と言われる昨今、

認知症は不安と恐怖と厄介ごとの対象でしかない。

そんな人が増えたら社会はどうなるのか?

悪いイメージは悪い現実を引き寄せる。

彼女の活動が実を結び、

認知症のイメージが大きく変わっていくことを期待する。

 

とても読みやすい本だし、

認知症なんて関係ない、興味もないという人でも

これからの生き方について、また、

自己の在り方について考えたいのであれば、

ぜひ一読してほしい本である。

 


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豊臣秀吉とジャニーズ 英雄の凋落と昭和システムの崩壊

 

大河ドラマ「どうする家康」では

ムロツヨシ演じる豊臣秀吉の最期が近づいている。

 

次回予告を見る限り、

秀吉は側室である茶々(淀の方)に復讐され、

(心理的に)殺されるという展開らしい。

北川景子が市と茶々(淀の方)の母娘二役なので、

予想はしていたが、やはりショッキングだ。

 

太閤・秀吉の死因は病死だが、

天下人としてはあまりに寂しいものだったことは

長年の謎とされている。

 

それをここまであからさまに

愛人の憎しみによってとどめを刺される

というストーリーは前代未聞であり、

衝撃を受ける人は多いのではないだろうか。

 

茶々は家康が思いを寄せた市の娘であり、

乱世のなかで非業の死を遂げた

信長と市というカリスマ兄妹が

転生した存在とも言える。

 

父(浅井長政)と母(市)を殺し、

自分を凌辱した男に対する凄まじい復讐。

彼女が一種のモンスターとなって

最後に家康の前に立ちはだかるというのは

ドラマとしてすごいダイナミズム。

市と淀を見事に演じ分ける北川景子の演技は

(あざとさも含めて)ヤバすぎる。

 

秀吉は昭和の成長時代、

庶民にとって英雄以外の何者でもなかった。

戦国武将の中でも人気抜群であり、

百姓の子せがれから天下人に成りあがった

サクセスストーリーは、誰もが見習うべきものであり、

みんなが尊敬すべき人物だった。

 

それが平成時代を通して、

徐々にそのヒーローの皮がはがされていき、

負の部分も含めて人間くさい側面に

光が当てられるようになっていった。

 

そして令和の今、このドラマでは

かつての英雄像の「凋落」ともいえる扱い。

その伏線は昨日の放送回における

高畑淳子演じる大政所(秀吉の母・仲)の

臨終のセリフに現われている。

 

「あの息子は自分が本当は何を欲しかったのか、

自分でわからなくなってしまった」

 

このドラマは家康が主役なので、

秀吉がなぜあれほど民衆に慕われ、

人を惹きつけたのかといった

ポジティブな面はほとんど描かれない。

 

逆にその俗物的な部分や、

自分の欲望を満たすためには手段を選ばない

あくどさばかりが強調されていることに

秀吉ファンは怒りさえ覚えるだろう。

 

僕はべつに秀吉ファンではないが、

地元の名古屋で育ったので、

やはり秀吉は尊敬すべき英雄であり、

いわば正義の基準だった。

 

ちなみに名古屋駅には太閤口という玄関があり、

太閤通りという道路が走っている。

名古屋の人たちは、まさかわれらが太閤様が

テレビドラマでこんなふうに描かれる時代が来るとは

夢にも思っていなかっただろう。

 

ドラマは時代の変化・価値観の変化を

如実に表すメタファーである。

こうした秀吉像の変化は、

リアル世界では芸能界の英雄として亡くなった

ジャニー喜多川氏と重なる。

 

製作者側はもちろん、そんなことは意図していない。

これは僕の個人的な見解だが、

まんざら見当違いでもないと思う。

 

今年のはじめ頃、ジャニー氏がここまで国内で糾弾され、

彼の犯罪を隠蔽し、王国を守ってきた

ジャニーズ事務所がこんな惨状になろうとは、

少なくとも一般人は誰も予想していなかった。

 

長らく日本を支え、生き延びてきた昭和システムが

音を立てて崩壊したのだ。

この事実は芸能やマスコミの世界のみならず、

いろいろな所に波及していくだろう。

 

日本の社会を覆っていた昭和の幻影が拭い去られた———

まだ1年を振り返るのには早すぎるが、

この先、令和5年、2023年は

そういう年として記憶されるかもしれない。

 


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人はいくつになっても子ども時代の記憶を呼吸している

 

京アニ放火殺人事件の初公判とジャニーズ事務所の

記者会見が話題になった今週。

会見を聞く限り、ジャニーズ事務所は

「児童虐待」「人権蹂躙」の深刻さが

イマイチわかっていない。

 

これは事務所だけではない。

先日、テレビがやっていた一般人への街頭アンケ―トでは

「べつに社名を変える必要はないんじゃね?」

という意見が圧倒的に多かった。

 

こういうところはやっぱり

日本は時代の進化・国際基準から取り残された

「ガラパゴス」と言われても仕方ない。

ジャニーズの歌やダンス、演技に関する技術は

日本のエンタメの世界では確かに

ハイレベル・ハイクオリティだと思うが、

ここまで問題が大きくなり、

改革案もあの程度の甘さで、

単なる精神論で乗り切ろうとしているのを見ると、

この先、海外進出は絶望的で、

ガラパゴスの中で生き延びるしかなさそうだ。

 

ファンもマスコミも、大勢保護者がついているので

当分の間はなんとかなるのかもしれないが、

なんだかこの半世紀余りの日本の芸能の歴史も

モヤモヤした暗闇に包まれて見えてくる。

 

京アニ事件の青葉被告も

虐待から生まれたモンスターだという。

彼は過酷な体験を克服するために

「自分はクリエイターである」という妄想に入り込み、

その妄想が行動原理になって

あんな大事件を起こしたのではないかと思われる。

 

「トラウマだの、アダルトチルドレンなどと

いった考え方にこだわるな。忘れろ」という人もいるが、

人はいくつになっても、

子ども時代の記憶を呼吸して生きている。

認知症にならない限り、死ぬまで。

いや、認知症になっても、それは心の芯に食い込んで

怒りや悲しみの言動となって現れる。

日本人はそうした認識がまだ全然足りない。

 

じつは欧米の方が、児童虐待に関しては先進国だ。

現在の資本主義社会の発達は、産業革命時代に

好きに子供を働かせ、虐待し、搾取したのが

要因になっているという一面がある。

そこでどうにか生き延びて大人になった

1~2割ぐらいの子どもたちが、

また同じことを繰り返して資本主義社会は巨大化してきた。

要するに労働者の子供は奴隷と同じだったのである。

 

欧米はどうやらそれを反省し、

今になってやっと児童虐待・人権を重視するようになった。

幕末から明治にかけて日本を訪れた欧米の知識人は、

日本人がとても子どもを可愛がるのを見て驚き、

「日本は妖精の国」という報告書を

本国に送った人もいるくらいだ。

 

だからと言って、

日本は「もともと悪いのはおまえらじゃん」

なんて、もちろん食って掛かるわけにはいかない。

資本主義の恩恵を賜って豊かになった以上、

そうした欧米の負の歴史も他人ごとでなく、

ちゃんと自分事として取り込んで変化して、

この先に進む必要があるのではないかと思う。

 


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認知症と回想療法士

 

認知症、あるいは認知症介護が

現実のものになると人生観が変わる。

 

先日、「回想療法士」を取材した。

回想療法とは古い写真などを見て、

認知症患者、また認知症でなくても元気のない高齢者と

いっしょに思い出を共有するというメソッド。

 

通信講座で取れる民間の認定資格だが、

ルールを覚えればそう難しいものでもなく、

たとえばカラオケで懐メロを歌うだけでも

回想療法になるらしい。

 

ただし療法といっても、これで認知症が治るわけではない。

予防になったり、

軽度の段階なら進行を遅らせることは可能らしく、

その辺もまだ研究の最中ということだ。

 

僕が取材した人たちは回想療法を活かした

商品を作っているのだが、

病院や介護施設の一部でも活用されているらしい。

 

ちょっと前まで認知症は、痴呆症、老人ボケなどと言われ、

これになったら半死人、ほとんど廃人みたいな扱いだった。

そうした認識がこの10年ほどの間に激変した。

 

理由は簡単で、当事者、

つまり自分ごとと考える人が増えたからだ。

他人ごとのうちはボケとか軽口を叩いたり、

廃人扱いしても心が痛むことなどなかったが、

身内や大切な人が発症して介護者になったり、

自分自身もなるかもと考えると、そうはいかない。

 

いまや認知症はポピュラーになり、

嫌な言い方かも知れないが、

多くの人のビジネスのネタになるようになった。

認知症をネタにした本を書いている僕も

その一人といえる。

 

次の段階としては、これからまだまだ増えるであろう

認知症患者を、どう役に立つようにするかが、

大きな社会課題になっていくだろう。

 

親子で読もう!

夏休み無料キャンペーン第6弾

ざしきわらしに勇気の歌を

8月22日(火)16時59分まで

認知症になった寅平じいさんの人生最後のミッション。それは最強の妖怪「むりかべ」に立ち向かうざしきわらしのきょうだいを得意の歌で応援することだった。笑ってちょっと不思議な気持ちになる、妖怪幻想譚。 

 


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終戦記念日と「文化復興1945年」

 

終戦記念日。

日本人として78年前のあの惨劇に向き合う日。

――というのは正論だが、

「戦争を知らない子どもたち」が

8割以上を占めてしまった今の日本では、

なかなかできないことだろう。

 

そんな時にこの本をおススメ。

戦争に負けたからと言って日本が滅ぶわけでも、

日本人が皆殺しにされるわけでもない。

みんなの人生は続くし、国も世界も続く。

 

8月15日だって玉音放送を聞いて、

日本国民が全員、泣き崩れ、

茫然自失していたわけでもない。

負けたと分かった瞬間から復興は始まったのだ。

 

戦後の復興について知るのに、

政治や社会情勢から入るのは厳しいが、

映画・演劇・音楽・出版・スポーツなどの

娯楽の分野からなら入りやすいのではないか。

 

この本はタイトル通り、

1945(昭和20)年8月15日以降の4ヵ月半の間、

映画・演劇・音楽・出版・スポーツなど、

各分野の文化の担い手たちがどう再起し、

娯楽産業を復興していったかの記録だ。

 

著者の中川右介は、文学・音楽・映画などの

評伝・評論を書いている人で、

膨大な資料を調べ上げ、

あくまで客観的な事実を重視したスタンスと、

むやみに感動を煽ったりしない、

淡々としたジャーナリスティックな筆致で綴っている。

それが却って胸にしみてくるのだ。

 

これらの娯楽産業は、コロナ禍や災害時に言われる

「不要・不急な」分野なのだが、

日本中が不安と飢えと貧困にあえぐ中、

わずか4ヵ月半で、いわゆる主要産業よりも先に

復興へ歩み出していたことに驚く。

 

なぜ文化の担い手たちにはそんな力が合ったのか?

そのエネルギーはどこからやってきたのか?

映画・演劇・音楽・出版・スポーツなどが

人の生活にどんな役割を果たしているのか?

そんなことを考えるのも楽しい。

 

最近、またもや世間は昭和ブームとかで、

懐メロや昔ばなし、昔の映像がしょっちゅう

テレビやネットで流れているが、

その源流となる1945年について知ると

もっと面白くなるかもしれない。

 

夏休み無料キャンペーン第3弾

昭和96年の思い出ピクニック

8月16日(水)15時59分まで

 

みんなが愛して憎んで生きた昭和時代を1960(昭和35)年生まれの著者が探検する面白まじめエッセイ集。

終戦記念日には昭和のことに思いを馳せよう。


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週末の懐メロ137:ハリケーン/ボブ・ディラン

 

現代アメリカ社会の欺瞞・腐敗・不条理をえぐる

吟遊詩人ボブ・ディランが1976年発表した

アルバム「欲望」のトップナンバー。

ギターに合わせてフィドル(バイオリン)がうねり、

ベースとドラムがロックなリズムを刻む中、

無実の罪を着せられた60年代の黒人ボクサー 

ルービン“ハリケーン”カーターの物語を歌い綴る。

紛れもない、ディランの最高傑作だ。

 

惨劇を告げるオープニングから見事に構成された長編詩は、

8分以上にわたって聴く者の胸にひたすら

熱情溢れた言葉の直球を投げ続け、

“ハリケーン”の世界に引きずり込む。

 

殺人罪で投獄されたカーターは

獄中で自伝「第16ラウンド」を書いて出版し、

冤罪を世に訴えた。

その本を読んだディランは自らルービンに取材して、

この曲を書き上げたという。

 

その冤罪がいかにひどいものであったかは

曲を聴いての通りで、

人種差別がまだ正々堂々とまかり通っていた時代とはいえ、

こんなでっち上げがまかり通っていたことに驚くばかり。

 

けれども半世紀以上たった今も

実情は大して変わっていないのかもしれない。

そしてまた、昔々のアメリカの人種差別、

黒人差別の話だから僕たちには関係ないとは

言っていられないのかもしれない。

 

冤罪はどこの国でも起こり得る。

もちろん日本でも。

かの「袴田事件」が今年3月、

ようやく無罪決着になったのは、

事件から57年もたってからのこと。

失われた時間は二度と戻らない。

 

僕の子ども時代、日本の警察は

「刑事事件の検挙率世界一」

「世界で最も優秀な警察組織」と喧伝されていたが、

その検挙率を高く維持するために

相当数のでっち上げがあったのではないかと推察する。

 

権力者やその親族などが、

裏工作で罪を免れられるというのは、

昭和の時代では、広く認識されていたのでないか思う。

当然、その犠牲となった人も少なくないだろう。

 

人間の世界では表通りを見ているだけでは計り知れない

さまざまな事情・感情・思惑が絡み合って冤罪が生まれる。

人の一生を台無しにするほどの年月を費やした

「袴田事件」はそれでも無実が明らかにされた分、

まだマシと言えるのか?

泣き寝入りするしかなかった人たち、

最悪、闇に葬られた人たちは

いったいどれくらいいるのだろう?

 

どの国でも無実の罪を着せられるのは、

社会的に弱い立場にある人たちであることに変わりない。

「忖度」が大切にされるこの国では、令和の世になっても、

権力者やその親族などが罪を犯した場合、

たとえ裏からの命令や強制力が働かなくても、

周囲の「空気」によって冤罪を被ることもあり得そうだ。

 

ディランは痛烈に歌う。

「こんな国に暮らしていて恥ずかしい」と。

カーターは黒人であることに加え、

よくある話として、11歳の時に窃盗で捕まり、

少年院に入っていた履歴などが偏見として働き、

冤罪を生んだ。

ただ、幸運?(皮肉な言い方)なことに

社会の流れを変えた公民権運動と結びついて、

また、彼が名を知られたボクサーだったこともあって、

社会から注目されたのだ。

 

その後、支援者たちの尽力で、

彼に有利な証拠が隠蔽されていたこと、

彼に不利な証言をした証人が

偽証していたことなどがわかり、

1988年、20年間の獄中生活を経て、

ついにカーターの無実は認められ自由の身になった。

 

世界チャンピオンにもなれた男の夢は

とうの昔に潰えていたけれども、

1993年、世界ボクシング評議会(WBC)は、

彼に世界ミドル級名誉チャンピオンの称号と

チャンピオンベルトを授与した。

 

1999年、彼の半生とこの事件のドキュメントは

デンゼル・ワシントンが主演する

映画『ザ・ハリケーン』となった。

主題歌にこの曲が選ばれたことは言うまでもない。

 

 

その後、冤罪救済活動団体の責任者となった

“ハリケーン”は、最期まで冤罪と闘い続けた。

2014年、カナダ・トロントで死去。享年77歳。

 


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日英カルチャークリエイターの児童性虐待問題

先週あたりからネット上で

社会学者の宮台真司氏が出演しているニュース解説番組や

中田敦彦氏のYouTube大学で、

故ジャニー喜多川氏の児童性虐待問題を取り上げている。

 

3月にイギリスのBBCがジャニー喜多川氏の問題に関する

ドキュメンタリー番組を制作・放送。

そして今月に入ってから元ジャニーズジュニアの

カウアン岡本氏が告発を行なったからだ。

 

最近まで週刊文春以外のメディアは

これについて一切取り上げなかったが、

先週末になってテレビでもぼちぼち少しずつ

報道されているらしい。

 

僕はそもそもどうしてBBCがそんな番組を作ったのか、

合点がいかず、イマイチ入り込めていなかったのだが、

中田氏の解説を聞いて疑問が解けた。

 

イギリスで国民的人気を誇り、

“サー”の称号を持っていたジミー・サヴィルという名司会者

(僕もイギリスに住んでいた時、テレビで見たことがある)が

2011年の死後、多数の少年少女に

性的虐待を行っていた事実が発覚したのだ。

もちろん、BBCもその犯罪者である

サヴィル氏の人気を利用して

40年あまりにわたって番組作りを行っていた。

その反省に立ち、サヴィル問題の経験が

ジャニー問題につながっていったのだろう。

https://www.bbc.com/japanese/35686505

 

中田氏の番組ではこの話から始まり、

ジャニー氏の履歴、ジャニーズ事務所の歴史、

そして、昭和世代にはおなじみ、

フォーリーブスの北公次氏以降、

何度も告発本が出されてきた歴史を細かく解説する。

 

さらに衝撃的なのが

日本の司法の性犯罪に対する甘さ、

特に少年・少女に対するずさんとも言える法の不備。

中田氏はこんな動画を公開するリスクを背負って解説している。

 

これまで日本ではたとえ疑わしくとも、

死者に鞭打つような行為は美徳に反するとされてきた。

それに芸能・芸術の分野では、ある程度、

こういうことはしかたないのではないか、

それおまた才能の一部・センスを磨く秘訣

と捉える向きがあったし、僕もそう思っていた。

 

でも、もう違う。

頭をアップデートする必要がある。

イギリスの事件に端を発して大きな問題に発展

(と言ってもネット上だけの話だが)しているが、

表向き「子どもを守ろう」「子どもが大切だ」

と言っている僕たちは、

子どもから搾取しようとするこの社会の舞台裏に

しっかり向き合うべき問題だと思う。

中田氏の動画を見てみてください。

 


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おとなの言うことなんか聞かなくても 人生、春は来る。

 

 

 

「ガンバレ受験生!」って、無責任にエールを送っていいのか?

毎年、受験シーズンになるとそう思う。

 

電車に乗ると予備校のポスターがべたべた貼ってあって、

夢だの勝利だのヒーローだのって、

カッコいいコピーと共に

モデルの小中高校生の男の子・女の子が、

きりっとした顔を見せている。

 

あれを見ると、なんだかとても痛々しい気持ちになるんだ。

大人の一人として、こうした子供たちを当たりまえのように

受験なんぞに駆り立てていのかってね。

 

「受験シーズンだよねー」って、

なんだか大人たちがこぞって

年中行事でも楽しんでいるかのようだ。

そもそもこれだけインターネットやAIが発達してきた社会で、

この先、大学に行くことにどれだけの意味があるのか?

 

奨学金という名の学生ローンで

何百万も借金背負った子を卒業させて、

何十年も支払い続けていたら、

そりゃ結婚も子どもも無理だなって思うよね。

少子化対策って、

こういう所をどうにか手当てしなきゃいけなんじゃないの?

 

一昨日のニュースで、昨年(2022)に自殺した

小中高校の児童・生徒は512人で、

過去最多だったことが文部科学省のまとめで分かったって。

 

内訳は小学生が17人(前年比6人増)、

中学生が143人(同5人減)、

高校生が352人(同38人増)。

自殺の理由(複数の場合あり)は

「学業不振」が104人で最も多く、

「進路に関する悩み(入試以外)」が84人、

「入試に関する悩み」が40人。

 

受験システムがすべて悪いわけではないだろうけど、

大人も子供も、

やっぱりいつかどっかで考えなきゃいけない問題。

それはいつ? 今でしょ。

 

川沿いの河津桜が咲いた。

いい学校なんかいかなくても、

「ガンバレ受験生!」って、スポーツ観戦みたいに騒いでる

大人の言うことなんか聞かなくても、

人生、春は来る。

死ぬな、子ども。

 


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書籍『リモートワークの最前線』発売! リモートワークで海外進出!

 

執筆協力させていただいたビジネス書が完成。

20日から書店で発売。amazonでもご注文できます。

 

日本の経済産業状況について、

経営者にとっての労働力の問題について、

労働者にとっての労働環境の問題について、

リモートワークについて、

そして海外進出について、

いまどうなっているのかわかる、お得な本です。

 

海外進出と言えば、法務・労務・税務の手続きやルール体系が日本と異なることから臆する企業も多いかもしれません。

 

そんななか、海外雇用代行 (EOR。Employer of Record = 記録上の雇用主) と呼ばれる仕組みにより、海外に拠点を置いて、リモートワーク中心に業務を進めることで成長していく秘訣を解き明かします。

 

本書は、事例としてGoGlobal、NRIアメリカ、メロディインターナショナル、Paidyの4社を採り上げ、具体的に海外とのリモートワークの仕組みや工夫について紹介する実践的な内容となっています。

 

ぜひ、お手元でご覧ください。

 


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認知症への理解を深めるイベントと、蛭子能収さんの話、 そして「with弱者」の社会の実現について

 

昨日(2月12日)、

認知症への理解を深めてもらおうというイベントが

東京・世田谷区で開かれた。

そこで認知症を公表した漫画家の蛭子能収さんが

「仕事を続けているのが自分らしさだ」と

みずからの体験を語った。

 

この催しは、世田谷区が認知症に対して

深い関心を持てる地域の実現を目指そうと開いたもの。

そのなかのトークショーに

3年前に認知症を公表した漫画家の

蛭子能収さんが登壇した。

 

蛭子さんは直近のことを覚えられないといった

症状がありながら、

家族や周囲の支えを受けて仕事を続けている。

その成果とも言えるエッセイ

「おぼえていても、いなくても」は、

めっちゃ面白い本である。

 

また、その内容とは別に、

どうやって家族や周囲がサポートしているのか、

とても興味深い本になっている。

 

蛭子さんは今回の講演で生きがいについて聞かれると

「何か得意なことを見つけることが大切です。

私は認知症になってもイラストの仕事もテレビの仕事も

受けているのが自分らしさで、ずっと生きてやるぞ、

という思いでいます」と話したという。

 

認知症の症状は人それぞれだし、蛭子さんは有名人なので、

「皆さんも彼のようにポジティブに行きましょう」とは

一概には言えない。

それでも希望を与えてくれることは確かだ。

とは言え、

本人と家族だけがどれだけ頑張ったって限界がある。

そのためには社会の理解がぜひ必要になってくるのだ。

 

うちの義母はべつに公表はしていないし、

親しい人やケアしてくれる人以外に

「認知症なので・・・」と、わざわざ説明しないが、

これだけ認知症というものが一般的に認知されてくると、

わかる人にはそれとわかるようだ。

明るく振舞っているせいもあり、

べつにそれであからさまに蔑視されるようなことはない。

 

それどころか「じつは認知症で・・・」と、

こっそり打ち明けたりすると、

「あ~、やっぱりぃ。うちの親もそうなんですよぉ~」

とか言って笑う人もいる。

 

少なくとも、かつて「ボケ」とか「痴呆症」とか

呼ばれていた頃の

ネガティブなイメージは確実に弱まっていると感じる。

困ったことになるのは変わりないが、

かと言って、この世の終わり、人生終わり、

みたいな絶望感は抱く必要はないのでは、と思う。

 

「withナンチャラ」とは最近、よく聞く言葉だが、

近々、「with認知症」の時代になる可能性は高い。

認知症なんかになったら

すべてを諦めなければならなかった昭和の頃と比べて、

今はこうした病気や障がいを持った社会的弱者も

共に楽しく生きられる可能性が出てきている。

 

貧しかった時代は、生産性のない人たち、

もっと言ってしまうと社会の役に立たない人たちは、

打ち捨てられるしかなかった。

けれども今はそうではないのだ。

そうした人たちの価値も認めていっしょに生きる――

それが豊かな社会、先進国家の証である。

 

社会の進化、豊かな社会とは、

大勢の人が金持ちになって贅沢するために

実現したのではなく、

このために成し遂げられたものなのだ。

 

いつもSNSなどで一生懸命になって、

自分のサクセスストーリーを自慢している人、

私は年収○千万です、

○億円ですとか発信している人たちは、

ぜひこうした方面に目を向けて、

「with弱者」の社会の実現に努めてほしい。

 

おりべまこと電子書籍:

認知症介護エッセイ

「認知症のおかあさんといっしょ」

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BR8B8NXF

できれば笑って楽しく向き合いたい。家族でも自分でも、認知症を過度に恐れ、人生に受け入れ難いと言う、すべての人に読んでほしい本です。

 


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高齢者の心の問題を手当てする「親の雑誌」

 

月刊終活で「創業!エンディング・プロデュース」

という連載記事を書いている。

高齢社会の進展に従って、

これまでなかった、高齢者をめぐるニーズが発生しており、

大小いろいろな企業が

そこにフォーカスした事業を起こしている。

この記事はそれらの事業内容を紹介するものだ。

 

ニーズが発生しているとはいえ、

それらは社会の目が届かないものも多い。

その最たるものとして、高齢者の心の問題がある。

 

ごく端的に言うと、

「もうこの社会で自分の出番はないかも・・」

と思っている高齢者は少なくない。

 

誰からも、どこからも求められていない。

だんだん忘れられてゆく存在になりつつある。

その孤独感・疎外感は想像を絶するものがある。

 

お金があって、裕福な暮らしをしていて、

悠々自適にやっているように見えても、

じつは心に空いた穴は大きい。

いや、むしろ裕福な人ほどそれが大きいのではないか。

 

近年、大きな社会問題となっている

特殊詐欺事件(最近は強盗)の頻発も、

僕はこうした高齢者の心の問題が遠因と

なっているのではないかと思う。

「話しかけてくれるのならば相手が犯罪者だとしても‥」

そうした心情は理解する必要がある。

 

きょう取材した「こころみ」という会社は、

「話を聞く」をコンセプトとして、各種事業を行っている。

コミュニケーション・ロボット、スマートスピーカー、

チャットボット等の会話シナリオを作ったり、

「ディープリスニング」という、

傾聴を一段深化させたメソッドを開発し、

企業研修に提供したりしている。

 

その基幹事業と言えるのが「親の雑誌」という、

高齢者の自分史の制作だ。

自分史は通常、高齢者本人が自分の意志で本を書き

(あるいはライターが代筆し)、出版するのだが、

こちらは子供がライター(インタビュアー)に依頼し、

親の人生ストーリーを聞き出して

本(雑誌)にするというもの。

つまり、親の心の奥にしまわれている出来事や思いを

開放することに焦点を当てた仕事だ。

すごくユニークであり、社会的意義も大きい。

 

高齢者はみんな潜在的に語りたがっている、

誰かに話を聞いてもらいたがっているが、

家族もケアラーも無事であること・健康であることには

注意を払うものの、そうした潜在的な飢餓感にまでは、

なかなか気がつかないし、手当てもできない。

「親の雑誌」はその問題点に光を当て、

高齢者を救うと同時に、家族や周囲の人たちとの

コミュニケーションを促す役割を果たすのだと思う。

それは高齢者一人一人の心の手当になるとともに、

今後の日本社会全体の手当てにも繋がるのでないか。

注目していきたい仕事だ。

 

 


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サスペンスフルな認知症映画「ファーザー」

 

一昨年公開されたアンソニー・ホプキンス主演の

映画「ファーザー」は、認知症患者の視点で描かれている。

観客を混乱に陥れるような

ミステリアスでサスペンスフルな展開。

しかしその実、認知症患者と介護の現実を突きつける

ドキュメンタリータッチの映画でもある。

 

もともとは舞台劇で、舞台はロンドン。

派手なシーン展開は一切なく、

ドラマはほとんど家の中で進む。

それでも1時間半、画面から目が離せない。

目の前で何が起っていくのか、

ひとつひとつを固唾を飲んで見守らざるを得なくなる。

 

無駄なものを一切そぎ落としたシャープな演出と構成。

そして何よりもアンソニー・ホプキンスの圧倒的な演技力。

嘘っぽさがみじんもないリアルの極致。

こんなふうに認知症患者を演じられる役者が他にいるのか。

 

そして、その行く先は、やはり辛くて悲しい。

広告では「感動」と謳っているが、

いや、多くの人はそれよりも

言いようのない不安と怖さに晒されるのではないか。

そういう映画だと思う。

 

けれども認知症が蔓延していくこれからの社会、

現実と向き合いたくない人、逃げ出したい人も、

せめてこの映画で認知症のことを知ってほしい。

 

2021年アカデミー賞・主演男優賞と脚本賞。

現在、アマゾンプライム見放題で視聴可能。

 

 

認知症について学ぶ。

認知症から学ぶ。

認知症介護の日々を綴った

おりべまことの面白エッセイ集。

専門医の解説も併載。

「認知症のおかあさんといっしょ」

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BR8B8NXF ¥500

 


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社会を回す人たちの働く意欲・生きる元気

 

年末年始はデイサービスがお休みなので、

義母が毎日家にいる。

それでカミさんがカリカリしてくるので、

僕が義母を外に連れ出すことになる。

午前も午後も普段より長めの散歩をする。

正直、けっこう疲れる。

本や映画をゆっくり見ようと思っていたが、

考えが甘かったようだ。

 

お正月スペシャル散歩ということで、

帰りけに茶店に寄る。

飲食店、特にチェーン店は

コロナで落ちた売り上げを取り戻す狙いもあるのか、

けっこう元旦から開いている。

 

昨日は浜田山付近・井の頭通り沿いにある

「むさしの森珈琲」でコーヒーといっしょに

この店の名物だという

「ふわとろパンケーキ」を食べた。

 

名前の通り、ふわっとしてて

トロっと口の中で溶けるパンケーキで、

見た目はけっこうボリューミーだが、

風船みたいなので軽く食べられてしまう。

おやつにちょうどいい感じだ。

 

なかなかおいしかったので、支払いの時に

「あのパンケーキはおいしいねぇ」と言ったら、

レジを打っていたマージャーらしき人の指が一時停止して

「そう言っていただけて、本当にありがたいです」と、

えらく恐縮して言われたので、

こっちが恐縮してしまった。

でも、自分の一言で喜んでくれたようなので

悪い気はしない。

 

見た感じ、40過ぎたあたりの人だったので、

奥さんや子供といっしょにお正月を

ゆっくり過ごしたかっただろうに、

出勤せざるを得なくなったのだろうか?

そうした重荷を少しでも軽くできたのだろうか。

 

思えば、0年代の「勝ち組・負け組」あたりから、

もともとおかしかった日本社会は

ますます歪んできた。

 

マネーゲームの勝者を目指す競争社会。

儲けたもん勝ちという風潮になって、

こうして地道に働いて、現場を回している人たちを

使用人みたいに見る傾向がはびこってしまった。

それは人の心を蝕み、現場仕事の価値を認めず、

従事する人たちの自尊心を奪ってきたのではないかと思う。

 

近年、あちこちでおぞましい事件が

頻発するような社会になってしまった背景には、

こうした自尊心を奪われた人たちの、

表出されない怒りや悲しみのようなものが

マグマみたいに地下で流れているような気がしてならない。

 

社会をよくするというと、あまりに大げさだけど、

お客として良い品物や良いサービスを提供されて、

少しでも心を動かされるようなことがあれば、

「おいしかった」「助かった」「ありがとう」と

声に出してお礼を言った方が、

彼ら・彼女らの心の報酬になるのではないかと思う。

 

また、配達員とか工事員とか警備員とか、

機会があれば「お疲れさま」とか、

ねぎらいの声をかけてもいいのではないか。

 

仕事だから当たりまえだろ。

カネもらってるんだらちゃんとやるべきだろ。

 

もちろんそうだけど、やっているのは人間である。

お礼やねぎらいの言葉を報酬として求めるのは

けっして甘えでも、間違った心の在り方ではない。

人間の気持ちとして

「カネを稼ぐために働いている」だけでは

とても長くもたない。

そこに何か喜びなり、充実感がなくては働けない。

 

ほんの一言で、彼ら・彼女らの働く意欲が上がったり、

今日は良い日だと思えたり、心が軽くなったり、

元気や幸福感につながることだってあるだろう。

 

そして、それは経済にだってプラスに働くだろう。

「新しい資本主義」って、

システムがどうのこうのではなく、

働く側と生活する側・双方の関係を

良くするところか始まるのではないだろうか。

 


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「親に愛された(?)子ども」の相続(争族)

 

昨日は月刊終活の取材で、日比谷の東京商工会議所へ

相続診断協会の「笑顔相続シンポジウム」に参加した。

 

会場は渋沢栄一ゆかりの東京商工会議所・渋沢ホール。

2020年にできたばかりのきれいなホールだ。

ここで開くのは何回目か知らないが、

こうしたシンポジウムを毎年開いており、

けっこう活発に活動している。

 

相続診断協会は、相続問題における家族の悲劇を

何度も目の当たりにした税理士が一念発起して、

2011年に設立した一般社団法人である。

相続に関する相談に乗る「相続診断士」を

養成している。

 

スタートしてから11年。

士業や保険会社や金融機関の社員、

終活カウンセラーなどの間で評判になり、

この資格を取得する人が増えて、

「相続診断士」は現在、全国に45,0000人以上。

協会は国家資格を目指して奮闘している最中だ。

 

シンポジウムはコンテンツも盛りだくさんで面白く、

「笑顔相続落語」というエンターテインメントもある。

これは協会がプロの落語家に依頼して

作った創作落語で、

より多くの人たちに相続問題に興味を持ち、

きちんと向き合ってもらうためのもの。

 

「不幸な相続を一件でも減らしたい」という

法人の理念は、単なるお題目ではなく、

心に訴える真摯なものだ。

 

相続というからにはもちろん、お金の話になるのだが、

機械的に、数字的に、きちんとお金を分けましょう・

管理しましょう、というだけにものではない。

 

その根底にあるのは、

良くも悪しくも人間の強烈な感情だ。

感情があるからこそ幸福な笑顔相続にもなり、

非情な家族間の争族にもなる。

 

代表理事が話してくれたことで最も印象的だったのは、

「なぜ人が遺産の金額にこだわるのかと言えば、

その多くは、

自分がいかに親に愛された子どもだったのか、

を確認したい、証明したいからなんです」

 

日本人の生活の歴史の中では、

遺書を遺すという文化は育たず、

相続問題で揉めるようになったのは戦後のこと。

 

戦前世代と戦後世代との意識・価値観のギャップが

その大きな原因になっている。

お金の問題であり、心の問題であり、歴史の問題。

幾多のテーマをはらんだ日本の相続問題は

これからが本番である。

 

 


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大終活・大相続・大争続(争族)の時代到来

 

レギュラーワークの「月刊仏事」が

先月から「月刊終活」に誌名変更した。

いろいろ大人の事情があるんです。

 

というわけで終活、相続、家族信託などの

記事が増えることになる。

その取材がひしめいてきて、忙しくなっている。

 

ニュースなどでご存じかと思うけど、

65歳以上の高齢者の資産が日本全国で

1000兆円埋蔵されている(という話)。

さらにその大半は75歳以上の資産だという。

どんだけタンス預金持ってるんだ、ニッポン?

 

そりゃ狙われないわけがない。

そりゃオレオレ詐欺が増える。

大争奪戦が始まりそうだ。

 

これから大終活・大相続・大争続(争族)の

時代がやってくる。

日本中に高齢者にやさしく寄り添う詐欺師・ペテン師が

跳梁跋扈するだろう。

 

普段はいい人でも、いざタンス預金を目にしてしまったら

どうなるかわからない。

倫理も美学も尊厳も自分自身も

みんな木っ端みじんになりかねない。

 

大金持ちの昭和人、成金ニッポンのあと後始末は大変だ。

僕はだいじょうぶだろうか?

あなたはだいじょうぶですか?

覚悟はできてますか?

 


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大退職・大辞職・大離職時代VS大量解雇・ハードワーク指令

 

9月から執筆に当たっているリモートワークの本が

あと一歩ということころまで来た。

そんな折、アメリカのIT業界で解雇の嵐。

 

ツイッターのCEOになったイーロン・マスク氏は、

取締役などの高給取りをはじめ、

社員の半数近くをレイオフした後、

「出社して週40時間以上働けない者は

明日から来なくていい」というお達しを出した。

 

まるで30年前の日本の「24時間働けますか」を

再現するかのような世界。

 

結局、ツイッターは

全体で3分の2が解雇されることになった。

これぞアメリカのダイナミズム!

とも言えるが、さすがにおっかない国だ。

 

ただ、「解雇された」というとかわいそうに聴こえるが、

「だったらこっちから辞めてやる」と、

うまうまと退職金をがめていった人が

多いのではないだろうか。

 

システムエンジニアをはじめ、ある程度優秀な社員なら

「ツイッターで働いていました」と言えば、

どんな職種でもそう職探しに苦労しないだろう。

給料が多少下がったとしても、

新しいクレイジーなCEOが要求するような

ハードワークはごめんだと思う人が大半ではないかと思う。

 

本の取材で先月お会いした某有名日系企業の

アメリカ支社の社長の話では、

コロナ以降、

すっかりリモートワークがスタンダードになり、

オフィス勤務者の間ではワークフロムホームーー—

在宅勤務の人が激増した。

そして、家でゆったりマイペースで仕事できる

リモートワーク、ワークフロムホームは

彼らの人生観をも変えたという。

 

家庭も自分も省みず、ガツガツ休みなく働いて、

カネばっかり稼いでもハッピーではない。

そう考える人の増加で「大退職(大辞職・大離職)時代」――The Great Resignation が到来したと

世間で話題になったのはつい1年程前のことだ。

 

「企業にこき使われるのはごめんだ。

人間らしく生きたい」という労働者の声に、

多くの大企業の経営者は

不愉快な思いを抱いているということだろう。

 

マスク氏ほどではないかもしれないが、

ウォール街の金融エリート企業のお偉いさんたちも、

特に高給取りの社員に対しては、

何か特別な理由がない限り、リモートワークを許さず、

「ちゃんとスーツを着て毎日出社しろ」と

ゲキを飛ばしているらしい。

 

イーロン・マスクもあれだけの天才経営者なのだから、

最近の労働者の心理ぐらいわかっていたはず。

いきなりあんな発信をすれば、

反発が来るのはわかっていたはずだが、

あえてやったのはそれだけの自信があるからか?

 

先日は冗談めかして書いたが、

やはりそれだけAIが整備されたのか?

自分の側近は皆ロボットで固めたりして。

 

それにしても、そんな状況からここにきて、

アメリカITの大量解雇。

そして、カウンターパンチのようなハードワーク指令。

 

アメリカで発生した波は時間差で日本にも波及する。

大退職(大辞職・大離職)の波が来るのか?

大量解雇とマスク流ハードワークの波が来るのか?

いずれにしても来年は何かしらの波乱があるだろう。

人間と労働をめぐる問題は、いつの時代も面白い。

 


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さらば教育係、こんにちは高学歴AI

 

TwitterやMeta(Facebook)の大量解雇は、

どうやらAIのディープランニングが一区切りついて、

それに携わって来た、いわゆる教育係の社員たちが

お払い箱になったということではないかと思われる。

Amazonでも人員削減の声が聞こえる。

 

コロナ禍のこの3年ほどの間に、

AIはとんでもなく成長し高度化した。

歴史も科学も芸術も、人間のことをたっぷり学んで

立派な学歴もつけた。

これまでの活動は、ほんの序の口、

学生ボランティアみたいなものだった。

 

もう世界もビジネスも次の新しいフェーズに入ってる。

アメリカのIT企業は、今後、本格的に

AIを活用した事業活動をやっていくと思う。

 

おそらく当面、僕たちの生活に直接的な影響はないだろう。

僕たちは昨日と変わらない世界を歩き、

変わらない会話をし、変わらない暮らしを営む。

けれどもそれは少しずつ、確実に、

AIの意思に導かれていく。

 

そして、僕ら自身もAIが提供する可能性を楽しみ、

AIが見せる夢に大きな期待を抱くのではないかと思う。

 

イーロン・マスク氏やマーク・ザッカーバーグ氏が

どんな夢や野望を持っているのか知る由もないが、

たかがSNSのはずだったものが、

いまや政治や経済、世界全体を変えていく

力を持つようになるのかもしれない。

 

AIが創る世界は、良きにつけ、悪しきにつけ、

過去生きて来た人間、そして、今を生きる人間の

愛、欲望、願い、理想、悟り、悪徳・・・

あらゆる脳の活動を反映したものになるだろう。

 

それをどう制御するのか?

どう未来につなげるのか?

全然わからないが、僕が死ぬ今世紀の半ばには

何か、今と全く違う世界・暮らし方が

実現しているのではないかと想像する。

いったいどうなるのか、

ぜひとも生き延びて見てやろうじゃないか。

 


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TwitterもFacebookも激変?

 

メリカは先進国中(たぶん)唯一、

問答無用でトップが従業員のクビを切れる。

昨日まで会社のお偉いさんだった人が、

明日からホームレスになっちゃったりもする自由の国。。

 

イーロン・マスク氏がTwitterトップに就任したとたん、

全取締役、半数の従業員がクビになったという。

朝起きていきなり

「きみは今日から会社に来なくていいよ」

なんてメールが入ってたら、こりゃショックだよね。

 

Facebookを運営するMetaも

明日にでも数千人規模の人員削減を

発表する見込みというニュースがあった。

 

今、アメリカで何が起きているのだろうか?

ビジネス界の大変動の予兆なのか?

 

と、海の向こうの他人ごとのように考えていたら、

今年ずっと取材してきた会社の担当者が

メンタルを病んで当分再起不能。

そして、この6年ほどの間、お世話になった

雑誌の編集長が年末で退職するという。

 

そう言えば、今年は6月に母が亡くなった。

とりあえず自分の仕事は変わらないのだが、

2023年は何か大きな変化が起るのかも知れない。

 

変革だ、レボリューションだと叫びながらも、

いざ変わるとなると、やっぱりおじけづく。

自分の保守性・臆病さを笑う。

 


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愛しきブタと「ねほりんぱほりん」のFIRE

 

NHK・Eテレの「ねほりんぱほりん」のファンなので、

先週末から新シリーズが始まってうれしい。

見たことある人はご存じだが、

これはモグラの人形に扮した山里亮太とYouが

インタビュアーになって、

ブタの人形に扮したゲストに根掘り葉掘り

事情を聴いていく、という番組である。

 

ゲストは皆、一般人で、

いろいろ話題になる社会現象の当事者。

普段は聞けないその裏事情を容赦なく暴いていく。

てか、本人もぶっちゃけたいから出てくるわけだが。

 

顔出しはNG。

音声ももちろん変えてある。

そこで人形に扮するわけだが、そのへんの手間暇かけた

丁寧な作り方が、

雑なのが多い今どきのテレビ番組の中でひときわ光る。

 

ところでゲストの人形はなぜブタなのか?

番組側の説明によると「タブー」をひっくり返した

言葉遊びの発想から生まれたものらしい。

 

しかし見ていると、

これはやっぱりイヌでもネコでもサルでもダメ。

絶対ブタが大正解と思えてくる。

 

欲の深くて、業が深くて、ずるくて、煩悩まみれ。

なのに、愛らしく、切なく、泣けて笑えて

ヒューマンタッチ。

その人間らしさを表現できる動物は

ブタ以外にあり得ない気がする。

 

先日、ムスリム(イスラム教徒)にとって、

なぜブタはタブーなのか、という理由として

「豚は余りに人間に似すぎていて人肉食に通じるから」

という珍説を唱えてみた。

 

皮膚や臓器の移植事例など、科学的にもそうだが、

イメージとしても、ブタはサルよりも人間に近い。

実際、ブタはその豚生(?)の中で

かなり人間に近い喜怒哀楽の感情を体験するようだ。

 

新シーズン初回の「ねほりんぱほりん」は

Lean FIRE(リーン・ファイア)の20代・30代がゲスト。

 FIREは早期退職してリッチに遊んで暮らす人たちという

イメージだったが、

リーン・ファイアは、

働かず資産のみで暮らすのは同じだが、

最低限の暮らしで資産を作り、

これまたその最低限で暮らす。

「ミニマリスト」と言えば聞こえはいいが、

一言で言えば、胸が切なくなるほどの貧乏暮らし。

 

そこまでしてやめたかったというのは、

よほどひどいブラック企業に勤めてしまい、

会社勤めそのものに絶望感を

抱いてしまったのだなと思った。

そこもまた家畜(社畜)であるブタの哀愁を感じさせる。

 

社畜を脱するためにFIREしたお二人。

でも、人生は長い。

会社も辛かったようだが、

そのFIRE、けっこう辛いのではないか。

 

よけいなお世話かも知れないが、

まだ若いんだし、起業するなり、

バイトでもボランティアでもするなりして、

どこかで働く喜び、仕事する楽しさを見出してほしい。

そう思ったぞブヒ。

 


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子どもへの想像力がない「老害の国」は滅びる

 

ノルウェーではコロナの真っ最中も

保育士、保育施設の人たちは誰もマスクを付けずに、

子どもたちに接していたという。

 

小さな子どもから見るとマスクを付けた

おとなの顔は、表情の乏しい、

まさしくマスク(仮面)のような顔に見えるらしい。

そうした外見で接することが、

子どもの精神形成に及ぼす悪影響を慮っての措置だ。

 

それでクラスターが起きたところもあったようだが、

コロナへの感染よりも、

そうした子どもの未来に及ぼす影響を

抑えることを優先したのだ。

 

チラッと聞きかじっただけなので、

科学的根拠があるのかどうかはわからない。

そして、こうした対応が正解だったのかどうかも。

 

ただ、コロナ禍という異常な状況の中で、

子どもの成長という、まだ目に見えない未来に対する

想像力を大事にしていることはわかる。

 

それが国の指導なのか、自治体の意思なのか、

はたまた保育士たちが独自にやったことなのかわからない。

いずれにしても、そこには一つの哲学が働いている。

 

ノルウェーは素晴らしいからまねをしろ

と言うつもりはない。

だけど日本はこの期に及んでも、

場当たり的で煮え切らない対応しかできない。

 

今回の第七波で行動制限を出さなかったことも、

これといった説明のアナウンスはない。

一応、社会・経済を回すためという

もっともらしい大義名分はあるが、

なんか欧米はもうウィズコロナだし、

立場上、中国みたいにロックダウンなんかできないし、

まぁ、なんとかなるだろ、コロナだからしゃーない

といった消極的な考え方で政策が行われている。

 

昨日、僕のところに4回目ワクチンの用紙が来たが、

本当に4回目がオミクロンに効果があるのか?

アメリカの製薬会社から大量に買っちゃったから、

政府の面子として消費しなくちゃいけないから、

「打て打て」と広告しているんじゃないか?

とか、もうナゾ、ナゾ、ナゾ。

疑問・疑念だらけである。

 

コロナ禍だからしようがないんだという言いわけは、

もう3年目には通用しない。

 

こういった状況の中で

何がこの国の未来にとって大切なのか、

指導者らが考えているように思えない。

対応がのらくらしているのは、

哲学が、ビジョンがないからだ。

それに基づいた行動ができないからだ。

 

そのくせ、宗教団体とは癒着している。

「この団体の、こうした教義・哲学が

スバらしいから私たちは共感し、支援しているのです!」

と、堂々と言い切る政治家はひとりもおらず、

こそこそごまかすばかり。

 

話をコロナにもどすと、

「命が大事、命が大事」ときれいごとを唱える一方で、

行き当たりばったりのことしかやらず、

カネさえばらまきゃ何とかなると思っている。

 

そして、それにのっかって給付金をだまし取る

アホな国民が続出するていたらく。

上も上なら、下も下。

カネに目のくらんだ狂人たちの大行進。

大事なみんなのお金ををガバガバ無駄遣いしやがって。

 

ノルウェーを見習え!とは言わないが、

もっと子どもを大事にし、

未来を大事にするんだと考えを基本に据えて、

政治も、産業も経済活動もやっていくべきではないか。

さもなければ、

「私が死ぬまでの時代が良ければいい」という人だらけの

「老害の国」と、世界から嗤われることになる。

 


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戦後77年の認知症予防策

 

両親が昭和ひとケタ生まれなので、

終戦記念日になると、

父と母がどのように終戦を迎えたのだろうかと

頭の中でトレースする。

 

二人とも16歳で名古屋で終戦を迎えた。

名古屋も空襲を受け、

父が働いていた軍需工場も爆撃された。

危ない目に遇い、亡くなった仲間もいたようだが、

父自身は幸運にもケガ一つしなかった。

それもあって母はよく父のことを

「運の良い人」と言っていた。

 

これから本格的に社会に出る前、

16歳で終戦になったことは、

軍国主義、戦前の価値観でがんじがらめにされずに済んだ、

自由に戦後を生きることができた、という点で、

ある意味、幸運だったのではないかと思う。

 

僕が子どもの頃は、二人とも自分たちの戦争体験や

食糧難体験をよく話して聞かせていた。

それは実際は悲惨なことではあったのだろうが、

豊かな暮らしを手に入れた安心からか、

なにか懐かしい、

牧歌的な昔ばなしのように僕には聞こえた。

 

けれども、まだそれはすぐ近くにあるものだった。

僕たちは軍歌を知っていたし、戦記マンガも読んでいた。

街には傷痍軍人もいて物乞いをしていた。

考えてみれば、そうした両親の話を聞いていたのは、

戦後20年から30年ちょっとの頃である。

 

人間、齢を取れば認知症にもなる。

戦後77年。国だって国民だって認知症になりがちだ。

かつて平和ボケと言われた日本は、

戦後ボケにもなってきたように見える。

戦争反対、平和祈願の理念も、

中身の伴わない空虚なお題目になっているように

感じるときがある。

 

今年、母が亡くなって、

僕の中でも戦後のリアリティが1枚ぺろっとは剥がれ落ち、

軽度認知症になった感じがする。

認知症の進行を食い止め、

戦後文化の記憶を保つには、

人間の本質、生きる本質を見ようと努め、

想像力を駆使するよう努める必要があると思う。

 

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安倍元総理には死後も働いてもらう  国民に奉仕してもらう

 

「安倍元総理、日本にはまだあなたの力が必要です。

あちらへ行かれても、今しばらく日本国民のために

お力をお貸しください!」

 

安倍元総理の巨大な遺影に向かって

岸田総理が力の限り叫ぶ。

秋に予定されている国葬の1シーンを

ちょっと先取りしてみた。

 

セリフは僕が勝手に書いている。

どうせやるなら、注目する国内外の人々の心に響く

国葬にしてほしい。

ちゃんとした脚本家や演出家は用意されるのだろうか?

 

今朝見たネットニュースで

安倍元総理の国葬 「反対」45%で「賛成」42%を上回る

とあった。

JNN(ジャパンニューズネットワーク)の

世論調査に基づく数字だ。

 

これは何とかしないといかんということで

お盆あけあたりから自民党が

国葬キャンペーンを始めるかもしれない。

これは冗談ではなく、ちゃんとやった方がいいと思う。

 

「私たちが国葬をやりますと言ったら、

国民はみんな大人しく黙ってついてくるよ」

という岸田総理以下、

自民党の政治家たちのおごった心の声は聞こえないか?

 

なんといってもハンパない国費を使うのだから、

国葬をやるのはこんな理由・メリットがあることを

説明すべきだし、国民側も求めるべきだ。

 

僕は国葬をやるのは悪くないと思っている。

 

会社のトップが亡くなった場合、

社員・関係者・取引先などを集めて

社葬を行うのはビジネス上、多くのメリットがある。

 

その場で新代表のお披露目ができる。

今どきはネットやメディアなどを使って

いくらでもお知らせはできるが、

やはり直接、生の顔・生の声に触れられるのは違う。

 

取引先もとりあえずは安心して関係を継続できるし、

対面で新トップ・幹部が情報交換し、

今後の計画を話し合うきっかけづくりもできる。

そんな将来的な無形の利益を考えると、

社葬にはコストを掛けるだけの価値はあるのだ。

 

国葬もそれと同じである。

国葬という大義名分があれば、

外交のまたとないチャンスになる。

 

外国の要人を大勢呼んで直接言葉を交わせるし、

その場で国際問題について話し合うことはないにしても、

各国との関係を調整し、今後の日本国のビジョンを示すには

絶好の機会になるのではないかと思う。

 

安倍元総理が「民主主義を体現」した人だとは思わないし、

いろいろ問題をうやむやにしたままだったことも

気持ち悪いが、

彼が人当たりがよく、社交性に富んでおり、

国内外のいろいろなところに顔が利くという、

政治家として最も必要な資質を持っていたことは確か。

そうしたところは評価して、

死後もまだ働いてもらえるのではないかと思っている。

 

だから岸田総理と自民党は

安倍元総理の能力と功績、

日本と国際社会においてこんな貢献をしたのだ~

ということをきちんと説明し、

国葬をやるメリットについて、

これは日本の未来へ向けた投資なんですと、

国民に堂々とプレゼンすればいいのだ。

 

安倍元総理にはまだ利用価値がある。

安倍元総理には死んだ後も働いてもらう。

あちらの国に行っても、

われら日本国の利益のために、国民にご奉仕いだだく。

ぶっちゃけそう言っていいのではないか。

 

べつに失礼ではない。

むしろ政治家であれば名誉なことではないか。

 

惨劇による死だったので、衝撃度が強く、

感情論が先に立つのもわかる。

しかし、家族でもなく友人でもない大多数の国民は、

感情や、人間的にどーのこーのなんて、

妙ちきりんなモラルでものを言っても仕方がない。

 

国葬をやる・やらないは、

感情論でなく、国としての勘定論で考えた方が良い。

もちろん、本当に良い投資になるのかどうかは

後になってみないとわからないけど。

 

 

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コロナはいつ「ただの風邪」になるのか?

 

「今年の夏は行けるでぇ~!

3年ぶりに大爆発~」

と、1か月前は誰もが思っていた。

 

むしろ猛暑による熱中症のほうが

よっぽどコロナより脅威に思われていたが、

あっさり形勢大逆転。

 

「コロナなんか終わってるのに、クソ暑い中、

いまだマスクしてるアホ真面目民族」

などと揶揄されていた日本国民が一転、

きょうは「日本の感染者増加率、世界一!」と

センセーショナルに報道されてしまって、

あのアホ真面目振りは何だったの?と、

むなしさを感じている人も少なくないようだ。

 

欧米なんかはもはやコロナは風邪扱いで、

感染者のカウントすらしてないのだから、

そんな比較に何の意味もないのだが、

人と比べ合って一喜一憂する国民性は

いかんともしがたいようだ。

 

日本でも欧米同様、「ウィズ・コロナ」を目指し、

社会活動・経済活動を優先して、

コロナをインフルエンザなどと同じ5類扱いにしろ、

という声が前々から出ている。

 

しかし当然、法律上で分類を書き替えれば

OKというわけでなく、

いろいろそのための準備・手続き・体制づくりが

必要なのだが、落ち着いている間も、

岸田内閣は放置・無視・無策状態で、

何もやってなかった。

 

ロシアのウクライナ侵攻、物価の高騰と円安、

さらに参院選に安倍元首相の銃撃事件と、

いろいろあったから忙しかったんですよ~。

――というのは何の言い訳にもならない。

 

医療崩壊が起こり、社会インフラに支障が出る

今の状況で「じゃあ明日から5類にします」なんて

言えるわけもないので、

なんとか対策を打ってもらいたいが、

この夏、いったいどうするのか?

 

社会・経済のために行動制限しないのはいいが、

報道されている通り、医療体制がやばいのなら、

どこかに出かけるのに躊躇する人が増えるのも

しかたがない。

 

交通事故や水難事故などに遭ってケガしたり、

熱中症にやられたりしても、ヘタすると医療に

お世話になれない可能性は高い。

 

イベントの中止も相次いでいる。

杉並名物の阿佐ヶ谷七夕祭りも、

高円寺阿波踊りも結局3年連続中止。

(阿波踊りは昨年同様、8月27 日・28 日に

「座・高円寺」で屋内舞台公演を実施)

ちなみに写真は2019年のものです。

 

伝統的なイベントも3年連続でやらないと、

復活させようにも運営体制をもとに戻すのが大変だ。

そのまま消え失せてしまう行事も出てくるだろう。

 

個人的にはリアルな旅行とかイベント参加など、

どこか出かけるのは波が去った後に、

と無責任に考えているが、

主催者側はそうもいかないだろう。

 

お盆が過ぎる頃には落ち着いてほしいが、

「コロナはただの風邪だよ、心配しなくても平気だよ」

と言い切れるのは、いつの日になるのか?

 


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「ゴールデンボーイ」:誰もが怪物になり得る恐怖の神話

 

「刑務所のリタ・ヘイワース」と一緒に納められた

スティーヴン・キングの傑作中編。

タイトルや表紙から一見、

「スタンド・バイ・ミー」のような

青春物語なのかと思って読み始めると、

とんでもない目に遇う。

(「スタンド・バイ・ミー」も原作「死体」は、

映画と違ってかなる陰鬱な物語だが)

 

霊だの超能力だの超常現象だのは一切出てこない。

舞台はありふれたアメリカの田舎都市。

主人公は健康でスポーツ万能、成績優秀、

家庭にも恵まれ、経済的にも恵まれ、

孤独や貧困や差別などとは無縁な、

白い歯の笑顔が似合う理想的なアメリカ少年。

 

およそ人間の心の闇だの、

社会の裏とか影だのといったところとは

遠いところにいるはずだった少年は、

雑誌のエンタメ風読み物に掲載されていた

ナチスドイツの犯罪の話に興味を持った。

 

それに対する無邪気な好奇心が、

近所に隠れ住んでいた、

老齢のナチスの戦犯を見つけるという偶然から、

腹わたをえぐり出すような物語に発展する。

 

1983年にアメリカでキングの中編集「恐怖の四季」を

ペーパーバック化する際、

この作品の衝撃的な内容に出版社がおそれをなし、

「これだけ外せませんか?」と

お伺いを立てたといういわくもついている。

 

「あとがき」にはその時のことを語った

キングのインタビューの一部が載っている。

 

「僕は自分の精神分析に興味はない。

何よりも興味があるのは、

自分が何を怖がっているかに気付く時だ。

そこから一つのテーマを発見することができるし、

さらにはその効果を拡大して、

読者を僕以上に怖がらせることができる」

 

1980年代当時、発禁ギリギリとも言えるこの物語、

そして90年代以降、頻発する猟奇殺人・無差別殺人を

予言したかのような「ゴールデンボーイ」は、

超売れっ子作家であるキングの作品だからこそ

世に出すことができたのかもしれない。

 

1990年代から一般人の間でも精神分析、

プロファイリングという概念が広まり、

「トラウマ」「アダルトチルドレン」

といった言葉も一般化した。

 

以来、日本でも海外でも、

理由のわからない殺人事件が起きると、

僕たちはその犯人の心に闇をもたらしたもの———

孤独、貧困、虐待、差別、マインドコントロール、

格差社会のひずみといった問題を探し出し、

なんとか理解しようとする。

 

しかし、40年前に書かれたこの小説を読むと、

それ以前の何か—ー80年代のアメリカ社会に象徴される

現代のゴールデンな物質文明、

さらに情報化された社会そのものが、

人間を――特に可塑性のある子どもを、

容易にモンスター化する土壌に

なっているのではないかと思えてくる。

ナチスの老人との出会いはそのトリガーに過ぎない。

 

キングは二人の3年にわたる交流の過程を、

平凡な日常の描写を積み重ねながら描いていく。

そして、それが恐るべき状況を生み出し、

戦慄の結末へとつながっていく。

 

ラスト3頁の地獄の顛末の表現はあまりに素晴らしく、

読後感はとてつもなく苦い。

しかし、不思議なことに

それは何度でも何度でも嚙み締めたくなる、

噛み締めずにはいられない苦味なのだ。

 

それはこの物語がたんなる恐怖小説でなく、

僕たちの生きるこの社会に、

人間の魂に宿る善と悪の源泉に、

そして人生の始まりから行く末にまで

想像力を馳せらることができる、

現代の負の神話、負のバイブルだからではないかと思う。

 


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晴れ男の不運と銃撃の謎

 

安倍元首相は晴れ男であったという。

昨日も葬儀から斎場に着くまでの間は雨がやみ、

沿道の人々も濡れずに見送ることができた。

血統も良いし、人当たりも良い。

政治家としての才覚以上に

とても運に恵まれた人だったのだと思う。

 

皮肉を言わせてもらえれば、

不正疑惑をうまくする抜けられたのも幸運の証だし、

その晴れ男体質に群がってくる輩、

利用させてもらおうという輩も

少なくなかったに違いない。

 

でもその分、最期に大悪運を引き寄せてしまったのか?

宗教団体とのつながり。

統一教会は40年以上昔から、

「合同結婚式」「霊感商法」「ツボ売り」などで

悪名馳せてきた団体なのに。

 

安倍元首相と統一教会とのつながりは

知ってたはずなのにマスコミが「忖度」したのか、

最初、名前を出さなかった。

ところが、当の統一教会自身がみずから記者会見を行った。

 

これは今後の追及を免れる、またはやわらげるための施策。

会見内容も、問題を起こした法人のお手本になるような、

冷静で堂に入ったもの

(でも肝心なお金のことなどは言わない)で、

なぜ山上容疑者が安倍元首相を銃撃したのか、

なんとなく流れはわかった。

 

また、安倍元首相がぱっと頼まれて

メッセージビデオに出たわけではなくて、

そもそも祖父の岸信介元首相が

統一教会の日本での活動を

バックアップした経緯があり、

彼の一族が教会と深いつながりがあることもわかった。

 

山上容疑者は自分で調査して、

岸信介——安倍晋三という世代を超えた政治家が、

自分の家族を破産させた主教団体の黒幕であると

思い込んでしまったのか?

それで妄想に取りつかれ、

あんな手製の銃を作って殺害計画を立てたというのか?

 

うーん、わからん。

そう考えるのにはどうも無理がある。

実行は彼の単独犯だが、

そこまでいく間に何かいろいろ段階があるはず。

たとえばだが、彼がそう思い込むように

そそのかした人物・組織がいるのではないか?

安倍元首相の晴れ男体質に群がっていた誰かとか・・・。

 

と、やっぱり陰謀論から離れられないのだが、

もうちょっと時間が経てば、

見えてくるものがあるのかなと、

とりあえずこの課題は寝かせることにする。

 

また、安倍政治の功罪も

少し時間が経ってから検証する必要があるかも。

 

それとも

「安倍さんは日本を明るく照らした晴れ男だった。

どうもありがとう」ですべて終わって、

何もかもうやむやになって、みんな忘れていくのだろうか?

 

 

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それでも自民独裁を防ぎたいから一言

 

 

参院選は案の定、自民党の大勝。

なんだかつかみどころのない岸田政権も

これで当分、安泰だ。

安倍元首相の殉死も影響したかと思うが、

要するにこの国では自民党(+公明党)にしか

政権を任せられないのだ。

 

もともとそういう下地があったが、

それを決定的にしたのは、

やはり10年余り前の民主党政権だろう。

 

あんなのに危なっかしくて政治を任せられない

と国民の大半が思ってしまった。

思い切って政権交代してみたが結局、野党はダメだ。

としっかり印象付けてしまった。

 

ふたたび自民に戻ってできた安倍政権が

あれよりかなりマシと映ったのはしかたがない。

どうせ世のなか、きれいごとだけじゃ成り立たないんだから、

裏でおかしなことやっているのにも目をつむろう、

ときどき臭いが出るのは鼻をつまもう、

悪いうわさや疑問・疑念の声には耳をふさごう、

あれよりはよっぽどマシだから———

という心理になるのはしゃーない。

 

そんなわけで亡くなって仏様になった今、

安倍さんは良い政治家だった、偉大だったと

英雄扱いされるのもしゃーないのかなと思ってしまう。

 

野党は今回もバラバラのまま、

何年たっても何の戦略も立てられない。

これじゃ100年経っても政権なんか取れない。

 

この際、以前の民主党政権の体たらくを

身に沁みて知ってる40代以上の人たち、

安倍元首相を神さま扱いする年寄りたちは切り捨て、

これからを担う10~30代に焦点を絞って

「若者優遇・高齢者無視」の政策を

訴えていった方がいいのではないか。

 

野党は本気の政権奪取を目指して結束した上で、

それくらいの思い切ったことをアピールしないと、

きれいごとを並べているだけでは、

ますます存在価値がなくなっていく。

 

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安倍元首相の死と選挙は関係ない

 

安倍元首相の銃撃事件、そして死去で大騒ぎになっている。

昨日のテレビのニュースはそればかりだった。

きょうも大半はそうだ。

 

この国は亡くなった人に限りなく優しい。

逆に言うと、亡くなった人に対する批判は

許されない雰囲気になる。

 

報道をくまなくチェックしているわけではないが、

この事件のニュースを見ていると、

いろいろな疑念・疑惑が湧いてくる。

 

100メートル先から

凄腕のスナイパーが狙撃したわけではない。

たった5メートル後ろからの銃撃。

SPや警察は何をしてたのか?

ただ単に緊張感がなかっただけなのか?

 

犯人には政治的背景はないようだし、

ろくに情報がないのに、はなっから

政治家たちが「民主主義への挑戦」なんて

口をそろえて言ったのはなぜなのか?

 

安倍元首相のことを

「民主主義をゆがめた」などと批判していた

メディアも同じ。

いろいろ「忖度」しなくてはいけない事情があるのか?

 

でも今はやめておこう。

今、言っておきたいのは

この事件は明日の参議院選挙とは

何の関係もないということ。

冷静になる。

同情票は投じない。

 

そんなところで亡くなった人に優しくすることはない。

安倍元総理の死を

選挙に利用している候補者がいるのかどうか

わからないが、

与党でも野党でもそうした候補者には絶対投票しない。

 

 

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7月11日(月)15:59まで。

 

エンディングライターとしての活動から綴った、老いと死をめぐる面白エッセイ集。


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なぜ宝くじに当たるとほとんどの人が破産するのか?

 

先週に引き続き、司法書士の方の本を書くので取材。

その中の項目の一つに

「なぜ宝くじに当たるとほとんどの人が破産するのか?

わたしが絶対破産しない方法を教えます」

というのがあった。

 

彼は宝くじを取り扱うみずほ銀行の仕事もしている。

どういう必要性があるのか、よくわからないが、

みずほ銀行は高額当選者のその後を調べているらしい。

 

「宝くじに当たる」というのは、

もちろん1万円、10万円レベルでなく、億単位の話である。

 

そりゃ前提がレアケース過ぎますよと笑ったが、

話はなかなか面白かったし、感心した。

 

内容はもちろん出版してからしか話せないが、

宝くじで大金が当たった人が取る行動の特徴が

二つあるらしい。

 

人にそのことを話す。

仕事を辞める。

 

黙ってりゃいいのに人に話しちゃうのは、

SNSで「いいね!」が欲しいといった

承認欲求にもとづくものだという。

 

そんなことでしか承認欲求を満たせないのか?

と思うが、どうやら人間心理はそうなっているらしい。

 

万一、僕は当たっても続けると思うが、

ほとんどの人が仕事を辞めてしまうという。

要するに、仕事をカネを稼ぐ手段としか考えていない、

ということだろう。

カネさえあれば働かない。

遊んで暮らしたいというわけだ。

 

なんだかずいぶんと心が貧しい気がする。

承認欲求ってそんなことで得るもの?

あなたのやってる仕事ってその程度のもの?と思う。

何だかこれではお金の従僕である。

でもそれが平均的日本人の本質なんだろう。

 

阿武町の間違い振り込み事件の彼は、

とうとう逮捕されてしまった。

ぼくに言わせれば彼は被害者に近い。

 

とんでもないボンクラミスを犯した町の職員らは

まともな謝罪もなければ、何の責任も取らないようだ。

 

お金で簡単に人生が狂わされること、

 

公務員・議員・官僚・政治家などの

おいしいポジションにつけば、

無責任にのうのうと暮らせること、

 

そして、やっぱりマスコミは

貧乏人の嫉妬心を煽り立てる報道をしちゃうこと。

まぁ、世間の方々が求めているのだからしゃーないよ、

ということだろうか。

そして、そこから透かして見えるのは、

日本人の心の貧しさとムラ社会の現実。

 

そうしたものをこの騒ぎでは、

またもやまざまざ見せつけられた。

 

思わぬ大金が転がり込む幸運(=不運)に出逢ったら、

ぜひかの司法書士の本を手に取ってください。

完成・発行は8月くらいかな?

 


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もし僕が24歳の時、4630万円振り込まれたら?

 

「バカだな。すぐに4630万返しときゃ

こんな大騒動にならなかったのに」

最初そう思ってしまった今の自分。

もちろん、山口県阿武町の間違い振り込み事件のこと。

 

でも、待てよ。

24歳の時、こんなことがあったら、

おれは今みたいに考えたかな?

と思ってしまった。

 

昨日まで限りなくゼロに近かった自分の銀行口座に

ある日突然、4630万円入っている。

びっくりして足が宙に浮く。

 

24の時はバイトしながら演劇やってたので

46万円3千円稼ぐのに3ヵ月以上かかっていた。

それが一晩で4630万円!

 

絶対何かの間違いだろうということはわかる。

だけど、人間のこの方面のメンタルって

そんなに強くてクールだろうか?

ましてや、人生経験の少ない24歳の青年である。

 

足はふわふわ宙に浮き、

頭はキーンとしびれている。

4630万円はそれくらいインパクトがあり、

若者を一種のトランス状態にしてしまう。

 

そんなところへ役所の人間がやってきて

「間違えたから返しなさい」と言われて

素直に「はい、わかりました」と言えるだろうか?

 

いったん口座に記載された4630万という数字が消え、

もとの限りなくゼロに近い数字に戻ることを

そうやすやすと受け入れられるだろうか?

 

おまえどうだよ?と自分に向かって訊いてみたが、

はなはだ怪しい。

 

振り込まれた若者が役所の人間に対して

抵抗感を示したというが、

なんだかちょっとわかる気がする。

 

僕も24だったら、彼と似た言動をとるかもしれない。

いったん自分のものになったカネを返金するには、

尋常でないほど、

怒りと悲しみと痛みと寂しさが伴うと思う。

なにか世のなかの不条理なるものに

打ちのめされたような気持ちになるはずだ。

 

彼は今、めちゃくちゃバッシングされて、

子どもの時の卒業文集までさらされ、

「カネの亡者」にされてしまっている。

さらに実名も公開されてしまった。

 

もちろんすぐにカネを返さなかったのは悪いのだが、

なんだか気の毒な気がしてきた。

そもそもこれは間違って振り込んだ町の役所の責任。

あまりにもおそまつすぎる。

 

どういう事情があったのか、

どういう人が担当者だったのか知らないが、

公金を扱う役所が、4630万円もの大金を振り込むのに

上司や町長クラスがろくにチェックもしてなかったのか?

こんなのも「ヒューマンエラー」で済まされるのか?

 

こんな怠慢で、緊張感のない仕事をやっているのなら、

公務員の数を半分に削ってAIにしてしまったほうが

いいんじゃないかと思ってしまった。

 

それにしてもこんなつまらないことで

人生をズタズタにされてしまうのは

余りにもひどい。

 

さっさとカネ返して、とっとと忘れて

そんな田舎町なんか捨てて、東京で出直せ。

でなければ逆に自叙伝でも書いて(俺が代筆する)、

自分を売り込め、と彼には言いたい。

 


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青と黄色はこの春のトレンドカラー?

 

最近、広告でブルーとイエローの二色のデザインを

チラホラ見かける。

内容はべつにウクライナにも戦争にも関係ない。

 

たまたま青と黄色が好きなんだよ、

デザイン、カラーリングとしていいんだよ、

というだけのことかもしれないし、

もしかしたらちゃんとその事業者に

なるほど!と思えるような理由や深い思想が

あるのかもしれないが。

 

このネット時代、パッと見ただけで、

内容を読もうかどうか判断されてしまう。

だからいかに人目を引くかが大事だというのはわかる。

ただ、あまり良い気持ちはしない。

 

グローバル、社会貢献、SDGs・・・

これらにちょっとでも関わる内容なら、

いくらでもウクライナ問題とこじつけられる。

 

もちろん突っ込めば、

「いや、私たちは世界平和を祈りながら

日々、活動を行っています」

ぐらいの切り返しは用意していると思うが、

どうもモヤモヤする。

 

詐欺とか犯罪ではないし、

広告・集客のためならそんなこと気にしてちゃダメでしょ、

と言わるかもしれないが、

やっぱり引っかかるな。

そんなことで引っかかっている僕がおかしいのだろうか?

 

そういえば、レオ・レオ―二の絵本に

「あおくんときいろちゃん」というのがあった。

 

レオーニはオランダ生まれのユダヤ人で、

子ども時代にイタリアに移住後、

ファシストの迫害を受けてアメリカへ亡命したという

20世紀の絵本作家。

 

「あおくんときいろちゃん」は

抽象的な表現で人間の愛情を描いた、

子どもの大好きな本だ。

ぜひ一度読んでみてください。

https://leolionni.jp/


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世界のサピエンスはこの戦争を許さない (ハラリ氏のプーチン敗北宣言)

 

「サピエンス全史」「ホモ・デウス」の

ユヴァル・ノア・ハラリ氏が、

英国のガーディアン紙上で、

また、YouTubeにおいても、

ロシア・プーチン大統領の敗北を宣言している。

 

 

ハラリ氏は世界的な歴史学者、哲学者、

そしてベストセラー作家だが、

彼のこの宣言で世界の情勢が変わるわけではない。

それでも深く共感できる人は多いのではないだろうか。

 

もちろんロシアはウクライナとの戦争で負けたわけではない。

それどころか依然優勢なのだが、

ハラリ氏が言いたいのは、

大国・独裁者の横暴を、世界中のかなりの数のサピエンスたちが

許せない精神状態になっている、

そして未来に対して非常な危機感を抱いている、

という趣旨だ。

 

ロシアの勝利=大国の小国への侵略成功は、

世界を1945年(第2次世界大戦終結時)より以前に

逆行させてしまうことになる。

 

1945年以前、多くの国にとって、国を豊かにするために

戦争は一種の必要アイテムだった。

国家予算の半分以上を軍事費に使うのが

当たり前だった時代。

それがロシアの勝利・成功によって帰ってくる。

 

つまり、この77年間の経済・産業の発展、

いろいろな文化の成熟の歴史が

完全否定されてしまうことになる。

 

そんな時代の再来を、あなたも僕も、

多くのサピエンスたちは望んでいない。

心の底から嫌がっている。

 

ゼレンスキー大統領は、

そのあたりの心理をうまく読み取って、

巧みに情報戦を展開し、ウクライナを有利な方向に導いた。

僕も情報戦・認知戦ではウクライナが

ロシアを圧倒していると思う。

 

そうした世界(といっても西側諸国だが)の

「戦争・侵略は許せない」――ハラリ氏の言葉に変えれば、

「ジャングルに戻りたくない」という心情が、

ロシアの国民を動かせるかが問題になると思う。

 

あと、YouTubeの話の中では、

ドイツに対する提言が興味深い。

ナチスが犯した戦争犯罪の贖罪として、

ドイツがより積極的に動くことを、

イスラエル人(ユダヤ人)の立場から訴えている。

 

かつてのドイツの同盟国であり、

アジアで侵略行為を行った日本はどう動くべきだろうか?

 

今のこの世界が素晴らしく幸福であるとは思わないし、

この戦争の陰には、アメリカをはじめとする

西側諸国の陰謀が渦巻いているのだろうとは考えられるが、

それでも今の世界は、

1945年以前より、はるかに良くなっていると思う。

 


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おたく、家族を虐待していませんか?

 

「おたく、家族を虐待していませんか?」

 

といって誰か訪ねて来るんじゃないかとドキドキしていた。

というのは1週間前、例によって義母が

朝っぱらからカエル病を発症し、

「家に帰りますから!」と言って駄々をこねたのである。

 

ちょうど僕が留守で、カミさんが一人で対応。

玄関のところでドタバタやっているところへ

郵便屋さんが書留を持って来たらしい。

 

そしたら義母が

「あたし家に帰ります、帰りたいんですよ」と、

その郵便屋さんに向かって必死で訴えた。

 

彼は仕事が済むと、苦笑いを浮かべてそそくさと帰り、

カミさんはなんとかなだめて義母を部屋の中に止めた。

(そのあたりで僕が帰って来た)

 

その話を聞いて、こりゃ意識の高い人だったら、

年寄りの虐待を疑って通報するかもな、と思った。

まぁもう1週間以上経って何事もないので、

あの郵便屋さんはシカトしたのだろう。

 

社会的にはどうなんだろう?

放っておくほうがいいのか、

それとも念のために

「あの家、虐待ヤバイかも、ですよ」と

こっそり通報しておいた方がいいのか?

 

認知症の人の何割かは、義母と同様、

僕たちの日常、僕たちの社会とは

ちょっとズレた(人によってはかなり外れた)時間を生き、

それぞれの世界とストーリーを持っている。

 

これから認知症の人が急増するという説もあるけど、

そうなった時、どう対処すればいいのかは難問だ。

 

おとなも楽しい少年少女小説

ざしきわらしに勇気の歌を http://www.amazon.com/dp/B08K9BRPY6

認知症になった寅平じいさんの人生最後のミッション。それは最強の妖怪「むりかべ」に立ち向かうざしきわらしのきょうだいを得意の歌で応援することだった。笑ってちょっと不思議な気持ちになる、妖怪幻想譚。 


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日本のコロナはどこへ行く?

 

真っ白な煙突(ごみ焼却施設)でおなじみ、

高井戸区民地域センターにてコロナワクチン3回目接種。

ちなみにここはごみ焼却施設の排熱を使って

温水プールを営業している。

オールシーズン泳ぎたい人はぜひどうぞ。

 

で、話はワクチン。

いまいち気乗りがしなかったが、

アレルギーでワクチン打てない人と

高齢者と同居しているし、

どっか行くとき接種証明が必要になるかもしれない。

そう考えて打ってきた。

 

それにしても昨年の夏のような緊張感はまったくなく、

会場も平和なムード。

日本のコロナはこれからいったいどうなってしまうのか?

 

第6波がどうなったのかわからないうちに、

いつも間にか第7波に突入しているとかいないとか。

 

欧米は「もうウィズコロナでやっていくしかない」と

腹をくくったみたいだが、

日本はほかのことと同様、何か明言するわけでなく、

「じゃウィズで。空気読んで。そこんとこヨロシク」

 

てな感じでうやむやにしてダラダラ続いていきそうだ。

それにしてもロックダウンもなく、

世界的に見れば感染者も少なく、死者もわずかで、

なんとかここまで切り抜けてきた日本。

うやむやダラダラでも

結構すごい国と言えるのだろうか?

 

今日は暑かったけど、

がんばってきたご褒美で、

そろそろマスクもやめますか?

 


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死ぬまで戦争体験はしたくないけれど

 

去年の東京オリンピックの映像で「イマジン」が流れた時、

「またイマジンかよ。マンネリ~、芸なし~」と思った。

確認してないが、ブログにもそう書いたような気がする。

だけどあの感情は撤回する。

 

いま、インターネット上に

40年以上前にこの世を去った

ジョン・レノンが降臨している。

そんな錯覚にとらわれる。

僕たちの世代は無力さを自覚しつつ、

やっぱり「イマジン」を聴いて平和を祈るしかない。

 

今日、テレビでキーウ郊外のブチャの街の惨状を見て

震えあがった。

番組ではほんの数年前の同じ街の

平和で穏やかな風景も映し出した。

その日常の営みが完膚なきまでに叩き潰された。

 

こんなことを書くと、被災者の方にたいへん申し訳ないが、

阪神淡路大震災でも、東日本大震災でも、

同様に街が破壊された惨状を映像で見た。

けれどもやはり違うのだ。

自然災害と人間の手による殺戮の現場とは。

 

あの街には案の定、

人間の醜さ・おぞましさの痕跡が記されていた。

自分がリアルにあの場所にいたら発狂しそうだ。

 

僕は戦争体験をしていないし、死ぬまでしたくないが、

親は昭和ひとケタ生まれなので子どもの頃してしまった。

僕は自分が子どもの頃、よくその話を聞かされた。

 

べつに強要はされなかったけど、

なんだかちゃんと聞くのが子どもの義務のように感じた。

これも一つの親孝行だとも思っていた。

 

亡父は軍需工場で働いていたが、

集合時間に遅刻したおかげで爆撃に遇わずに済んだという。

もし、もっとまじめにやってたら死んでたかも、

と笑っていた。

 

そんな父の話を思い出し5つほど書いて、

マンガやテレビやアイドルの話と一緒に、

「昭和96年の思い出ピクニック」というエッセイ集に収めた。

 

平和な時代にこんな話・・・と思っていたが、

とりあえず残しておいてよかったと思う。

もう僕に戦争の話を語る肉親はいない。

 

若い人も、本でも映画でも何でもいから、

やっぱり日本人が当事者になった

最後の戦争のことは知っていおいたほうがいいと思う。

自分が体験しないためにも、疑似体験が必要なのだ。

 

本当にあれが最後であることを祈る。

そして、いつも同じこと言ってるけど、

この戦争もどうにかして終わることを祈るばかりだ。

 

昭和96年の思い出ピクニック

http://www.amazon.co.jp/dp/B08WR79ZCR

●死者との対話:父の昭和物語

●大空襲をすり抜けた父は

「生きてるだけでOK」

●父の話:ラッパ要員を兼ねて軍需工場に就職

●名古屋大空襲:

金のしゃちほこも燃えてまったがや

●父のメガネを借りて終戦を見る ほか

 


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コロナのおかげで桜が美しい

 

善福寺川公園の桜は大半が満開になった。

今年もコロナの影響で、

都内の公園は飲食禁止のお触れが出ているが、

みんな守っているとは言い難い。

 

ただ、ずいぶん控えめに楽しんでいると感じる。

これなら桜の美しさも損なわれない。

以前はカラオケの騒音やバーベキューの煙などがひどかった。

 

都心の公園では、新入社員の最初の仕事は、

花見の陣取りだった。

今でもまだやっているのだろうか?

それとも「懐かしの昭和の風景」になったのだろうか?

 

カラオケも、バーベキューも、陣取りも

なくなってみると、なんと清々しいことか。

申しわけないが、

コロナも悪いことばかりではないなと思う。

 

コロナが終息しても、

騒々しくてゴミで汚くなって、

桜の美しさが台無しになってしまう

あの花見の悪しき習慣はこのまま消滅してほしいと願う。

 

それにしてもロシア・ウクライナ戦争が始まって以来、

すっかり影が薄くなったコロナ。

まだ東京では7千人以上の感染者が出ているそうだが、

もうこれでフェードアウトしていくのだろうか?

 

専門家の先生たちが繰り返し

「油断は禁物です」と言っていたが、

いったいどうなってしまったのか?

気温が上がったら、そろそろマスクももういらないかな、

3回目のワクチン接種もやらなくていいかなと、

感染対策へのモチベーションが下がり出した今日この頃。

 


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「ラブ&ピース」の歌は無力ではない

 

かつて「音楽で世界は変えられる。ラブ&ピース」という

ノー天気なメッセージを、

世界の多くの若者がノー天気に信じていた時代があった。

本当にお気楽な時代だったんだと思う。

でも今、もう一度、あれを信じてみたい思いに駆られる。

 

本当に気が重くなる。

うちのカミさんなどは最近、

ロシアとウクライナの戦争のニュースが

テレビで流れると「見たくない」と言って

チャンネルを換えてしまう。

 

彼女は昔、某商社の貿易事務のロシア部門で

働いていたので、

ロシアやウクライナの地名や都市名に

若干ながら親しみがある。

直接的なつながりがなくても

やっぱり嫌な気持ちになるのだろう。

 

それでもやっぱりまったく目を瞑るわけにはいかない。

破壊された街や難民、

何人が犠牲になったといった報道を見るのは

本当にたまらない。

 

でも、きっと僕たちがこんなにひどい気分になるのは、

第2次世界大戦以降、音楽をはじめ、

さまざまな文化を通して、

いろんな人たちが戦争の悲惨さを訴えてきたからだと思う。

 

戦争はアカンと叫んできたからだと思う。

 

戦争が人間を、いかにおぞましくて

醜い生き物に変えてしまうかを知らせてきたからだと思う。

 

だから僕たちは戦火に包まれた

ウクライナのニュースを見て戦慄を覚える。

 

経済がめちゃくちゃになったロシアの混乱を見て

やるせなさを覚える。

 

憎しみが新たな憎しみを生んでいくのを想像して

悲しくなる。

 

ほとんどのビジネス、旅行、娯楽は

平和だからこそ成り立つものであることを痛感する。

 

そうした知性と感性を持った人間は、

きっと第2次世界大戦時よりは

世界にずっと増えているはずだ。

 

「ラブ&ピース」と歌っても世界は変わらない。

けれども全く無力かというと、そうでもない。

あきらめずに繰り返すことで確実に人の心は変わっていく。

そう信じたいな。

でないと、この世界で生きてる価値がないよ、とも思う。

 


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週末の懐メロ73:サマータイム・ブルース/RCサクセション

 

あの3・11から11年。

亡くなった人の冥福を祈る。

ただ、地震・津波は人間の力でどうにもできない自然災害。

それに対して福島第一原発の事故は完全な人災だ。

「原子力はがつくる明るい未来」という

戦後日本が掲げてきた輝ける看板は

木っ端みじんになり、

あの地域の人々は故郷を失った。

 

その惨状を20数年前に予言したかのような偉人、

忌野清志郎。

「サマータイム・ブルース」は

1988年、彼のバンド、RCサクセションとして

リリースしたアルバム「カヴァーズ」の1曲。

その名の通り、1950年代・60年代の

名曲カヴァーを収めたアルバムで、

オリジナルはアメリカのロカビリー歌手、

エディー・コクランの歌。

それを忌野が日本の原発の在り方を告発する歌詞をつけ、

反原発ソングとして作り変えた。

 

この少し前の1986年4月、

当時のソ連(現ウクライナ)の

チェルノブイリ原発事故が発生。

以降、日本でも一時期、原発の安全性が取りざたされた。

 

3・11の福島第一原発以前にも

小規模・中規模の事故はいくつかあった。

でも、この後、バブル景気になって、みんなすぐに忘れた。

僕もすっかり忘れた。

 

忌野清志郎はこのほかにも、

プレスリーの「ラブ・ミー・テンダー」や

タイマーズとして「原発音頭」を歌って反原発を唱えたが、

時が経つうち、これらは彼のキャリアの

ちょっとおかしな番外編として

隅っこに置かれたような印象がある。

 

でも今、改めて聴くとすごい。

ユーモアとエンターテインメント性にあふれた告発は、

誰にもまねできない反骨精神あふれるパフォーマンスだ。

 

だから、もし彼があの3・11の惨状を目の当たりにしたら、

いったいどんな歌を・・・と、どうしても考えてしまう。

 

ロシアとウクライナの戦争が勃発し、

チェルノブイリ原発がロシア軍に制圧されたという。

次々と攻撃され、制圧されていくウクライナの原発。

久しぶりに「核」という言葉が切迫感を持って

毎日にように飛び交っている。

 

そして、また考えてしまう。

もし彼がこの世界の現状を目の当たりにしたら、

いったいどんな歌を・・・と。

 

2009年に亡くなってもう13年になる。

生きていれば今年で71。

ロックンロールにゃトシかも知れないけど、

死ぬにはちょいと若すぎたぜ、清志郎。

 


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27年前のモスクワ旅行とロシア人への思い

 

1995年5月、新婚旅行でモスクワに行った。

メインはロンドンをはじめイギリスだったのだが、

最初の2泊3日だけモスクワに寄ったのである。

 

結婚前、カミさんが某大手商社のロシア部門で

貿易事務の仕事をしていたので、

支局の人たちへのご挨拶を兼ねての訪問だった。

 

ソ連からロシアに移行したばかりの時代。

泊まったホテルは以前、国営だったが、

その時にはロシアマフィアの手にわたっていた。

マフィア経営のホテルである。

建物がデカいわりに、部屋は当時の日本の地方都市にある

ビジネスホテルのようなそっけない場所だった。

 

ロシア語ペラペラの支局の人たちは

たいへん歓迎してくれて、

修道院を改装したレストランでごちそうしてくれた。

ボルシチにようなものやサラダを食べた記憶があるが、

悪いけど、あまりおいしいとは思わなかった。

 

新入りの雑用係のミハイルという青年が運転手になって、

赤の広場やモスクワ大学など、

車であちこち観光名所を回ってくれた。

 

シェルターを兼ねる地下鉄の構内には

シャンデリアがいくつも下がり、

さながら地下宮殿のようになっていたのが印象的だった。

 

ロシア、モスクワと言えば、

寒いというイメージを持っていたが、

僕たいが行った日は、とても5月とは思えない

真夏の暑さだった。

ホテルにクーラーなんてもちろんない。

 

それで冷たいものが飲みたくて

街中探しまわったが、自販機なんてあるはずもなく、

お店にも冷蔵庫なんてないので、

ぬるいジュースでがまんするしかなかった。

 

当時、マクドナルドの第1号店が開店したばかりで、

後にも先にも、あそこで食べたチーズバーガー以上に

マックがおいしいと思ったことはない。

正直、レストランの食事の数倍うまかった。

 

ミハイル君にもお礼にごちそうした。

値段は日本より高く、

飲み物やポテトなどつけて1000円そこそこ。

 

それに対して当時のロシアの物価水準は、

戦後間もない日本くらいだったらしく、

ミハイル君の給料は、たぶん2、3万程度。

感覚としては、

僕たちが1万円の食事をとるようなもの。

なのでロシアの人たちにとって、

マックは超高級レストランだったのである。

 

そんなわけで、恐縮しながらも超よろこんで

ハンバーガーをほおばっていた

ミハイル君の幸福そうな顔が忘れられない。

 

今となっては面白い体験で、

もちろん、空港で兵士に銃口を向けられた

ソ連時代の1985年よりも数倍ましな国になっていたが、

それでも滞在するのは2泊3日で十分だなと思った。

 

その後に行ったロンドンが実際以上にラブリーで

素敵な街に思えたものだ。

それから1カ月近く、ロンドンとイギリスの旅を楽しんだ。

 

あの時はソ連からロシアになってまだ間もなく、

物資が乏しく、経済も混乱して、人々は貧しかった。

 

今、ロシアの生活はどうなっているのだろう?

ウクライナは爆撃を受けて悲惨だが、

ロシアも機材封鎖は喰らうわ、

店も企業も次々と閉じるわ・撤退するわで

めちゃくちゃなことになっているのではないか。

 

加えて、世界中の人たちからの非難はものすごい。

日本や西側諸国みたいには情報は入らないだろうけど、

いずれそういう声が耳に届いた時、

非難や憎悪をまともに受け止められるのか?

 

ミハイル君など、1995年の思い出があるので、

あまりロシアの人に対して悪い感情は湧かない。

 

もちろん、こうした為政者を選び、

20年以上も国の運営を任せっきりにした

国民としての責任はあるのだろうけど。

 

これからいったい両国はどうなるのか、

僕が考えても仕方ないが、どうにも心配でならない。

 


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ロシアの兵士の声は聞けないのか?

 

僕が初めてモスクワ空港に降りたのは、

1985年8月5日だった。

(1,2日ズレているかもしれない)

アエロフロートの旅客機で

ロンドンへ向かっていたのだが、

そのトランジットのためだった。

ロシアがまだソ連だった時代のことである。

 

空港内は節電していたのか、

半分くらいしか電灯がついていなくて

薄暗かった。

そして空港職員ではなく、銃を持った兵士が

トランジットの客に対して

「さっさと歩け」と言わんばかりに誘導していた。

 

ちょっと不愉快な顔をしたら銃口を向けられた。

もちろん本気じゃないのでそんなに怖くはなかったが、

あのイヤーな感触は今でもよく憶えている。

 

今のところ、人生で銃口を向けられたことは、

あれ一度きりだ。

その兵士は女だった。

その当時の僕よりいくつか年上に見えたから、

20代後半から30くらいだったのだと思う。

 

それからしばらくしてゴルバチョフが出現し、

ソ連は解体に向かった。

1987年のクリスマスのちょっと前、

ロンドンから日本に帰る時もアエロフロートで、

やっぱりモスクワでトランジットしたのだが、

その時は空港の雰囲気はずいぶん明るくなっていて驚いた。

もちろん、銃を持った兵士は一人もいなかった。

もう35年前のことだ。

 

日本で報道されるのは、ウクライナのことばかりで

ロシアのことはよくわからない。

ウクライナの兵士はとても人間的だ。

何といっても、彼らには

「攻撃され、侵略されているのだから国を守る」

「愛する人たちを守るために戦う」

という大義がある。

 

対してロシアの兵士はどうなのか?

プーチン大統領をはじめとする上層階級の人たちにはある。

「偉大なるロシア帝国の復活」

「ソ連崩壊以来、30年以上にわたる屈辱の歴史を

塗り替える」

 

最初はプーチンの独裁政治かと思っていたが、

おそらくロシアの知識人とか、貴族階級みたいな人たちは、

戦争に賛成してプーチンの後押しをしているのだと思う。

 

世界最高峰の音楽や文学や芸術を愛する人たちが、

現在の世界地図を、

1世紀前の広大なロシア帝国が広がる地図に

書き変えることを待望している。

 

ウクライナの戦地で戦う兵士たちは、

そんな彼らの命令を受けて戦う。

 

洗脳されているのか?

いったい何をモチベーションに戦っているのか?

仕事だからしかたなくか?

カネのためか? 死ぬかもしれないのに?

こんな21世紀の情報社会になっても、

彼らの声を聞くことはできない。

37年前と同じように。

 


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世界最高峰の音楽と文学と侵略戦争

 

2月の終わりごろからやたらとブログのアクセスが

増えている。

そして、その半数以上は、昨年1月30日に上げた

「週末の懐メロ15:キエフの大門」だ。

 

アクセスが増えるのは嬉しいが、

「キエフ」のキーワードから来ていることは明らかなので、

なんだか複雑な心境だ。

 

もちろん中身はロシアもウクライナも全然関係なくて、

1970年代のプログレッシブロックバンド、

エマーソン・レイク&パーマーの

超絶パフォーマンスを紹介するもの。

 

「キエフの大門」とは彼らの名盤「組曲・展覧会の絵」の

クライマックスを飾る荘厳な楽曲だ。

 

原曲はロシアの音楽家・ムソルグスキーの交響曲。

クラシックにさして興味のない人でも、

どこかで耳にしたことがあるはずだ。

 

ムソルグスキーは友人の描いた10枚の絵に

インスピレーションを受けてこの組曲を書いたという。

 

ロシアはムソルグスキーやチャイコフスキーをはじめ、

多数の世界的音楽家を輩出している。

 

音楽だけではない。

文学も、バレエも、演劇も、映画も。

演劇(特に戦後の新劇)を勉強した人にとって

「スタニスラフスキーシステム」はなじみ深く、

ブロードウェイの俳優もこのメソッドを習っていた。

チェーホフの戯曲も日本では人気が高い。

 

映画を勉強した人は、世界で初めて

モンタージュ手法を開発した

エイゼンシュタイン監督の

「戦艦ポチョムキン」について習ったはずだ。

 

優れた芸術を輩出する国が、

世界平和に貢献しているわけではないのは、

すでに20世紀に

ナチスドイツのアドルフ・ヒトラーが

証明してしまっているが、

それなら芸術は何のためにあるのか?

 

ウラジミール・プーチンは

チャイコフスキーのピアノ交響曲第一番を

こよなく愛し(そう言えば、北京五輪における

ROCの選手の表彰では国家の代わりにこの曲が流れた)、

一番の愛読書はトルストイの「戦争と平和」だという。

 

世界最高峰の音楽を愛し、

世界最高峰の文学を読み込む大統領がどうして?

 

政治と関係ないよと言われればそれまでだ。

わかっているけど、やっぱり問わざるを得ない。

 


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油断大敵ワクチン3回目:義母、副反応熱でダウン

 

認知症以外、元気で健康だった義母が、

ここのところ体調不良。

 

1週間前の日曜日に3回目のワクチン接種をしたのだが、

当初は問題なかったものの、3日目から微熱が出始め、

ここ4日間ほどはずっと37度台。

ほとんど寝て過ごしている。

 

1回目・2回目はまったく副反応がなかったので、

今回もだいじょうぶか、と思っていた矢先だった。

 

熱に加えて朝晩、ときどきせき込むので、

もしやコロナかと思って一応、抗体検査をしてみたが

結果は陰性。ほっとした。

 

アナフィラキシーが出たカミさんの見立てでは、

弱いけど、潜在的な喘息系のアレルギー反応が出たのかも、

ということ。

 

おかげでいつもの「カエル病」が沈静化し、

「出かける」と駄々をこねなくなったため、

僕の仕事は捗るが。

 

昨日、医者に行って聞いたところでは、

3回目は割と強い副反応が出たり、

高齢者は2週間ほど熱が続く人もいるらしい。

義母のように2回目までは平気でも3回目は出た

という人も少なくないらしい。

 

打ったのはファイザー製。

モデルナを敬遠し、

ファイザーを希望する人が多いが、

モデルナのほうが量が少なくて済むようなので、

3回目はむしろモデルナのほうがいいのかも。

 

もちろん、人それぞれ反応が異なるので、

一概には言えないが、

これから接種する人は、接種日の後、

休みを取るまでしなくても、

あんまりハードワークをしたり、

仕事のスケジュールをがちがちにしないほうが

無難かもしれない。

 

というわけで、そういう僕のところにも

区役所から「赤紙」が来た。

3月なかばに行こうかなと思っている。

 


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ワクチンに対する疑念とコロナのこれから

 

今朝、杉並区から義母宛てに

ワクチン3回目接種の案内が来た。

昨年と違って、日時もすべて指定済み。

どうしても都合悪くて来れなければ変更は可能ですよ、

ただ、もしかしたらだいぶ後回しになるかもねー―

というスタンス。

 

昨年みたいに、希望に応じて予約取って――

なんてやっていると、

受ける側も保健所側も混乱して大変なので、

まぁいいと思う。

高齢者は基本的に時間の自由がきくしね。

 

ただ、現在爆発しているオミクロンは、

海外の例を見る限り、ピークアウトも早そうなので、

今から打って(義母の指定日は来月前半)、

効果としてどうなのか?

 

政府もマスメディアも、ちょっと前まで

「感染拡大に歯止めをかけ、重症化を防ぐためのは

ブースター接種に掛かっている」といったニュアンスで

懸命にワクチン効果をPRしていたが、

あれよあれよという間に感染が広がって、

誰の目にも手遅れという事態が明らかになるとともに、

そのアナウンスもトーンダウンしてきた。

 

ブレイクスルー感染も多いようだし、

国民も1回目・2回目の時ほど、

ワクチンを信頼してないのではないかな?

 

僕は決してワクチン反対派ではないが、

高齢者の接種がすみ、3月・4月になって

オミクロンが沈静化したタイミングで

「今後の予防のために3回目どうぞ」と来ても、

あんまり受ける気にならない。

 

しかし気になるのはオミクロンの後のこと。

巷では「オミクロンでコロナ禍は終わる。

あとちょっとの辛抱だ」という声が多いが、

僕はそれよりも南アフリカの大統領が

「オミクロン株の発生は、

ワクチンの不平等がもう許されないことを示した」

と発言していたことのほうが印象的だ。

 

地球は一つ。

人類みんな一蓮托生。

先進国ばかり3回、4回、5回とワクチンを打っても、

殆ど打てないアフリカ諸国の状況を改善しない限り、

オミクロンの後も

次々と新しい変異株が生まれるのではないか。

 

すると永久にコロナ禍は終わらない、

とまでは言わないが、この先、5年も10年も

パンデミックは解かれない可能性もあるのではないか。

 

良くも悪くもこの半世紀で

それまでとは比べ物にならないほど、

世界の人々の関係は密になり、地球は小さくなった。

 

コロナ禍は分断・格差・差別を生んでいると言われるが、

最終的にはコロナがそれらを

大きく減退させるかもしれない。

 

新型コロナウィルスは、

国連のSDGsの理念「ひとりも置き去りにしない」を

無理やり実現し、人類を団結させ平等にするために

生まれたもの———

そんな妄想にとらわれたりもする。

 


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小室眞子さんに自由に幸福になってほしい

 

眞子さんには自由になってほしい。

そして自分の幸福を追求してほしいと思う。

もちろん、小室氏にも。

 

一度ニュースを見たら、

次から次へとスマホにネットニュースが入ってくる。

眞子さんと小室氏の結婚の話。

 

ストーリーの詳細はよく知らないけど、

小室氏の母のかつての婚約者の男が、

彼を大学に行かせたいという親心を抱いた。

男は彼女の願いを聴いてお金を出した。

これは男として最高にカッコいい。

 

ところが、それを小室氏が眞子さんと婚約したとたん、

カネが入ると思ったのか、

「あのカネ返せ」と言い出した。

これは男として最低にカッコわるくて、情けねー。

 

元婚約者について、僕は昭和の人間なので

「おまえに男のプライドはないのか」と、

本当にあきれ返ったよ。

 

いずれにしても、それで大騒ぎになり、

騒げば騒ぐほどこじれていく。

説明不足だの、あとあとの対応が拙かったのはわかるが、

これ、どこをどう見ても

小室氏に非はないではないか。

 

彼はただ勉強して、自分が望む職業について

人生を切り拓きたかっただけである。

 

ところが彼を標的にバッシングが起こった。

バッシングしている人たちの真意が見える。

その人たちは、

他人が持っている地位とか権威とかにすり寄って、

いい暮らしがしたり、おいしい思いをしたい。

そんな人たちだ。

自分はそういう幸運に恵まれないのに、

この男は皇族の娘にすり寄ってうまくやりやがった。

 

羨ましい、妬ましい。憎たらしい。

 

あれこれ理屈を並べ立てて正論化しているが、

そういう醜い感情にへ理屈をつけて、

やれ日本人としてどうの、

皇族の在り方がどうのと懸命に

まっとうなことを言っているように見せかけている。

 

ただ羨ましいだけ。

妬ましいだけの話だ。

 

小室氏の真意は知らない。

そりゃ相手は皇族のお嬢さんだから

一般人の恋愛・結婚と違ったものになることぐらい

わかっていただろう。

メリットのある結婚だ。

眞子さんを利用しようという気持ちがゼロだったとは思わない。

 

けどね、打算も思惑も妥協も忖度も何もなく、

100%、この人が好きだという思いだけで

結婚する夫婦がどれだけいるというのか?

 

むしろ100%の恋愛なんてすぐに終わってしまって、

結婚生活なんて長続きしないのではないか。

 

利用ということでは、むしろ眞子さんのほうが

小室氏を利用したのではないかと思う。

あの家を出るために。

 

責められることではない。

女性には息苦しい家から脱出するために

結婚という手段、救いがあるのだ。

自分の自由と幸福を追求するために

たとえ100%の恋愛感情でなくても、

男を利用していい。

 

今の時代、皇族なんぞに生まれても

いいことなんてほとんどない。

 

選んで生まれついたわけでもないのに、

よけいなところからいっぱい干渉されて、

ささやかな自由も許されない。

自分の感情を出すことも許されない。

 

皇族の品位を守れ?

国民の尊敬と愛情がある?

そんなものより自分の自由と幸福を追求する方が大事だ。

 

特に平成生まれの若い子たちは

みんなそう思っているのではないか?

あんな環境に置かれて、

精神がおかしくならないほうが不思議なくらいである。

 

眞子さんは5、6年前のイギリス留学の記憶が

あったのだろう。

1年間だけでも息苦しい日本から出られてよかった。

だから外国に行くのは正解だ。

 

みんな、1年でも2年でも

出来るだけ若いうちに外国で暮らしてみたほうがいい。

どこの国でもあちこちおかしなところがある。

日本もかなりおかしい国であることが

外国で暮らすとよくわかるだろう。

皇族を続けるにせよ、辞めるにせよ、

そうした経験は必要だ。

 

眞子さんはやめることを選んだ。

彼女と妹の別れのハグを見て、

「リアルアナ雪」なんてコメントがあったが、

あの歌のように「ありのままに」生きてほしい。

 

小室氏が弁護士試験に落ちてしまって

厳しい暮らしになるとは思うが、

このまま日本にいて、

あの家の中で澱んでいるより全然マシである。

 

騒いでる日本のアホどもにアカンべーして、

早くニューヨークに飛んで、

二人で新しい生活をスタートしてほしいと思う。

そして、自分なりの幸福を追い求めてほしい。

 

ついでにいつか心安らぐときが来たら、

僕に回顧録を書かせてくれないかな。

 


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「なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか」を読んで デジタル社会に備えよう

 

あいかわらず快調に売れているDX本

「なぜDXはバックオフィスから始めると

うまくいくのか」。

最新情報では紀伊国屋ランキング第3位。

自分も執筆しているのでおこがましいようですが、

DXに悩むすべての中小企業におすすめの良書です。

 

コロナ第5波はほとんど終息したが、

すべてがもとに戻るわけではない。

 

最近取材した企業は、

ほとんどテレワークになって、

オフィスも小さなところに移動したという。

 

今月からかオープンしたデジタル庁も

だんだん本腰になってくるだろう。

ホームページを見たら、

10月10日・11日は「デジタルの日」だそうで、

かの落合陽一氏が動画で呼びかけをしている。

https://www.digital.go.jp/

 

 

「デジタルの日」って何をするのかと思ったら、

優れたDXの取組みをやっている

企業・団体・プロジェクトに対して

「デジタル社会推賞」というものの表彰をするらしい。

これはちょっと気にしておくといいかもしれない。

 

「官公庁のやることなんて」と

馬鹿にする向きもあると思うが、

こうやって国が本気になって動くと、

いつの間にかけっこう大きなウェーブになっていて、

気が付いた時は海の底に沈んでた、

なんてことになりかねない。

 

自分の生活を振り返っても、

いちいち銀行に行ってお金を振り込むなんて、

もうしなくなった。

 

スーパーに行っても、すいているセルフレジで

すませるので、レジ係さんのいるレジに並ぼうなんて気は

Never起こらない。

 

「映画は映画館で観るもんや」と言ってたけど、

いまやAmazon Primeで古いのも新しいのも

いつでも好きなものを観られる魅力には抗えない。

(それでもちょっとは映画館にも行くけど)

 

てなわけで、

もうひたひたとデジタルの潮が満ちてきている。

コロナが落ちついてる間に、

ぜひ、この本を読んでDXの準備を進めてください。

特に10人~50人くらいの小会社ビジネスには

もう必須だと思います。

 


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まだ若い敬老の日と人生100年時代の宿題

 

「敬老の日」はかなり“若い”祝日である。

調べてみたら、国民の祝日として制定されたのは、

1966年(昭和41年)。

 

小学生になった頃から祝日だったので、

少なくとも戦後間もなくからずっとだと思っていたが、

生まれてまだ55年しかたっていない。

 

その頃はまだ若者が多い社会だったので、

たんなる年寄りだとしても、

生きているだけで

「人生の大先輩」としての価値があった。

 

それから半世紀以上が過ぎ、

残念ながら今ではもうそうではない。

 

もちろん、それぞれの家族や地域において、

それなりの存在価値はある。

 

しかし、超高齢社会において、

たんなる年寄りには、

少なくとも55年前のような「希少価値」はない。

 

ただ生きているだけでは大事にされない。

敬ってもらうこと・愛されることは難しい。

 

それぞれ何か自分の価値を作り、

人に、社会に示すことが求められる。

これからはそんな時代になるのだと思う。

 

いまや連休を構成する1部としか

認識されない「敬老の日」は

5年後、60年という還暦を迎えて

なくなってしまうかもしれない。

 

幸か不幸か、

人生100年時代という概念が何となく定着した昨今、

還暦を超えたら、100まで生きるために

目標を立てて、自分の宿題をやるといいかもしれない。

 

僕の場合は、とりあえず、

 

7歳にも17歳にもなれる70歳になる。

8歳にも18歳にもなれる80歳になる。

9歳にも19歳にもなれる90歳になる。

 

そして、10歳にもなれる100歳になったら、

ゼロ歳にもどる、かな。

 


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認知症の症状は命の芸術表現

 

今月は成年後見・家族信託の本を書いている。

士業の会社の著作だ。

 

とっかりのテーマは「2025年問題」。

団塊の世代が75歳になり、後期高齢者に突入する。

 

そして、怖い情報として、

65歳以上の高齢者の5人に1人が

認知症という社会が訪れる。

という話を綴っていく。

 

そこから財産をどう管理・運用するのか・・・

というお金がらみの話に変わるわけで、

そこは専門家の皆さんにお任せだが、

一般向けにはどうしても

自分たちの文章だと固くなりがちなので・・・

ということで導入の1章分だけ僕が依頼された。

 

毎日、義母の様子を見たり、

あちこちから話を聞いたり、

本やネット情報を読んだりしていると、

認知症の症状は、人によって千差万別であると同時に、

一つの傾向があるようだ。

 

記憶を失うというのは誰にも共通の、

ベーシックな症状だが。

男女別にそれぞれ特徴的な症状がある。

 

男性には、怒りっぽくなって、周囲に暴言・暴行を働く。

女性はうつっぽくなって、「お金を取られた」とか

「夫が他の女と浮気している」といった被害妄想に陥る。

 

これはやはり年代的なものではないかと思える。

 

一般的に、昭和の女の人生は男次第。

専業主婦となり、夫と子供の面倒を見ながら、

心が抑圧されていた人が多かったのだと思う。

娘たちの世代がっ自由なのを見て、

面白くなかった人も多いだろう。

それがうつや被害妄想となって現れる。

 

じゃあ男はみんないい目を見ていたかというと、

そうではない。

「男の沽券」というものに拘り、

過度なプライドと戦わなくてはいけなかった。

それが認知症になり、人の世話を受けなければ、

まともに生活できない、大人の男として見られない。

そんな自分自身に対する怒りと苛立ち。

それが暴言・暴力となって現れる。

 

もちろん、ものすごく大雑把な分毛方だが、

今の70代以上の人たちは

そういう時代を生きて来たので、

どうしてもこうした傾向が現れるのではないか。

時代精神というものが反映されているのだ。

 

認知症は社会生活を送るために学習し、

獲得してきた能力と記憶をなくしていく病気である。

 

とはいえ、完全に子どもに還ってしまうわけではない。

最後に残るのは、この世で自分を偽ったり、

不自由さを感じながらも生きてこざるを得なかった

その人のコアのようなもの。

 

数十年生きて社会によって歪められて

それでも最後に残ったその人の本質である。

 

だから認知症の症状は、

その人の生き方の最終的な表現と言えるのだろう。

ある意味、一種の命の芸術なのか?

そう考えると、皆が覚悟しなくてはならない

この病気に対する見方が変わるかも知れない。

 


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ワクチンショック後日譚: 現場で役に立たないアタフタ医療者

 

カミさんがコロナワクチン接種に行って、

アナフィラキシーショックを起こし、

緊急搬送されて10日あまり経つ。

 

その後は何ともなくて、

翌々日くらいからは普通に生活してるが、

まだ毎晩、寝る前に抗アレルギー剤を飲まないと

ちょっと苦しくなることがあるようだ。

 

今朝、ワクチン2回接種の人が50パーセントを超えた

という報道を見て、たぶん今後、

日本も経済を動かすために

欧米同様、ワクチンパスポート導入

ということになるんだろうと思う。

 

そしたら躊躇している人も

接種に踏み切るかもしてない。

 

カミさんも迷ったあげく、

感染リスクを重視して接種したのだが、

やっぱ駄目だった。

 

それはしかたないんだけど、

問題は会場の医療体制である。

 

杉並区は「万全の体制を整えていますから、

安心して接種にお越しください」とアナウンスしている。

 

ところが、実際は彼女が15分の待機時間の間に

異常を起こしたのにも関わらず、

現場の医師も看護師もアタフタしてパニクって

まったく役に立たなかったらしい。

 

僕のところに電話がかかってきたときも

「大丈夫そうで。ご本人は帰れるとおっしゃてますが・・・」という感じ。

 

それでも心配なので慌てて外に出て

タクシーを捕まえたら(最初の電話から10~15分後)。

また電話が来て、こんどは「救急車呼びました」という。

 

会場に着いたら救急車の中にいたので、

いっしょに乗り込んで救急病院まで行った。

 

その時は会場の医師や看護師のことなど

意識になかったが、後から話を聞くと

だんだん腹が立ってきた(おそいけど)。

 

最初は「しばらく様子を見ましょう」

という話だったらしいが、

5分と経たないうちにヤバイ状態になったらしい。

 

やばいそうか、そうでないかなんて

医療者ならすぐわかりそうなものだが、

みんなボンクラだったようだ。

 

救急車まで呼ばなくちゃならないのなら、

いったい何のために医療者が現場に立ち会っているのか?

人数合わせで、ただそこにいればいいだけなら、

僕がバイトでやったって同じだ。

 

何か注射するなり、投薬するなりできなかったのか?

緊急事態に対するトレーニングが

ちゃんと出来ている人が配備されているのか?

 

全員でなくてもいいけど、

1人や2人はそういう指導ができる人がいなきゃダメだろ。

 

たまたまその時間、

その会場にいた医療者が全員無能だった、

とも考えられるが、そりゃ運が悪かったねで

片付けられてはたまったもんじゃない。

 

それにあの日、あの会場に居合わせて

ドタバタ劇を目撃した人は、どう思っただろう?

けっこうトラウマになって、

やっぱワクチン怖い、

2回目打てなくなったという人もいるのではないか?

 

これは杉並区に限ったことなのか?

他の地域・会場でも同じなのか?

 

国がワクチン接種を進めたいのはわかるし、

僕も健康に問題ない人はやったほうがいいとい思うけど、

この1件で、やっぱり全面的に信頼はできないなと

わかった。

 

うちのカミさんは別にみんながやっているから

自分も打とうと思ったわけではない。

 

ただ、自宅待機死など、

ひどいことも現実に起こっているわけなので、

感染リスク・重症化リスクを抑えたいと、

ワクチン効果ありそうだし・・・と考えるのは当然である。

その判断が裏目に出た。

 

彼女同様、健康リスクを抱えながら迷っている人は

一定数いると思う。

 

そこから接種に踏み切る人は、

行政の「安心・安全アナウンス」を鵜吞みにせずに

緊急対応のマニュアルはちゃんとあるのかとか。

もし、アナフィラキシーなど起こした場合に

どういう対応をするのか、

事前にしつこく質した方がいいと思う。

 

逆に考えれば、彼女は現場で即座に異常が出たから

よかったとも言える。

その場の15分ではOKでも、帰宅後、異常が出る人もいて、

実際に接種後、亡くなった人

(ワクチンとの因果関係は確実でないが)もいるようだ。

 

パーセンテージは低くても、

当事者・家族にとっては100パーセント。

ワクチンも感染も甘く見ないようにしてほしい。

 


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コロナ・デルタモードでビキニのおねえちゃんはもはやノスタルジー

 

昨日、テレビで3、4年前の日本のビーチ

(たぶん湘南あたり)の映像が出てきた。

ビキニの女の子が笑顔でインタビューに答えている。

 

そのVを見ていたコメンテーターの芸人が思わず漏らした。

「なんだか懐かしい風景や」

 

その感覚は正しいと思った。

3年前の夏、僕は頭の手術をやって入院し、

海もプールも自粛していたが、

その頃のことが本当に昔のことに思えてしまう。

 

個人的な生活の変化もあるが、

もちろんそこにはコロナが大きく介在している。

 

コロナ前とコロナ後の世界は完全に分断されそうな気配だ。

 

仕事でも調べものでネット記事をあちこち検索するが、

2019年以前の記事はちょっと注意して読む。

 

古い記事に価値がないわけではないが、

そのビジネス自体が陳腐化していたり、

プロジェクトが終了したりしているケースが

けっこう見受けられるからだ。

 

企業サイトでもニュースやブログが

2020年以降、更新されていないのを発見すると、

この会社は本当にちゃんと稼働しているのか、

ちょっと心配になる。

 

もし更新をサボっているだけだったら、

不信感を抱かれないために

ちゃんとアップデートした方がいい。

 

それにしても、今振り返れば昨年はまだよかった。

日本は被害が大したことなかったので、

自分も含めて、コロナをなめていた。

 

政府もよけいな金や労力をかけなくても

国民に我慢させときゃ、いずれ嵐は過ぎ去ると

思っていたのだろう。

 

 

それでオリンピックもできちゃって、

もしかしたら奇跡が起きて感染が減退するかと

わずかに期待したが、残念ながら、

オリンピックの神様は日本に金メダルをくれなかった。

 

ワクチン打ってオリパラやって、

この夏でコロナ一件落着となっていた

シナリオは見事に崩れてしまっている。

 

メディアに煽られている部分はあるかも知れないが、

今回のコロナ・デルタモードはまじヤバイ気がする。

 

もしかしたら今までのは前座に過ぎず、

日本のコロナ禍はこれからが本番なのかもしれない。

 

ワクチン打ってても安心できない。

とりあえず年末までは自粛を続けるしかなさそうだ。

これが単なる思い過ごしでありますように。

 

ついでに言うと、

最近「ポストコロナのビジネス云々」という広告が

よく目に入る。

 

その人たちの中でコロナ禍を予測できた人も、

ここまで(さらに来年以降まで)トンネルが続くと

予測できた人は一人もいない。

話は2、3割聞いておけばいいと思う。

 


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夢みたび。TOKY02040開催決定! (という夢を見た)

 

不運にまみれてたのに、

こんな厳しい条件のもと、みんなよくがんばった。

 

今週はテレビもネットも、

日本のメダリストおめでとう! 

勇気をどうもありがとう!

 

ボランティアの皆さんのおもてなし 

すばらしい 海外も絶賛!

 

という声があふれている。

 

それを僕たちはエアコンのきいた

涼しい部屋の中で見聞きして胸を熱くしてる。

これでめでたしめでたしでいいのか?

 

なんで開会式で「イマジン」を歌うのか?

なんで閉会式で「愛の賛歌」を歌うのか?

なんで広島・長崎への黙禱がないのか?

 

不可解なこといっぱいの東京オリンピックで

やっぱり最大のミステリーは

「なんで真夏の東京でオリンピックなのか?」

と、最初から言っていたことに戻ってしまう。

 

あまり大きくは報道されなかったようだが、

テニスでもアーチェリーでも競歩でもマラソンでも

熱中症になる選手が続出。

(競歩とマラソンは会場を札幌に移しても変わらなかった)

ボランティアも50人以上が熱中症で倒れたそうである。

 

これでもし観客を入れていたら・・・

と思うと空恐ろしくなる。

死人だって出ていた可能性が高い。

皮肉だけどむしろコロナに感謝すべきだった

のかもしれない。

 

招致の段階で日本側は「東京は温暖な気候」だから

「選手にとっても最適な環境」という文言を入れていた。

 

それは1964年と同じく、10月に開催されたときの話だ。

当時と違って開催日程が真夏なのはわかっていたこと。

IOCだって東京の真夏が競技するのに適した環境かどうか

わかっていたこと。

 

ミステリーでも何でもない。

 

最初から選手ファースト無視、

理念も無視した大会だったのは明らか。

ということは忘れないほうがいいと思う。

 

でも、こんなに素晴らしい日本人主催のオリンピックが

コロナのせいで無観客になり、

海外の人も来られなくて本当に残念。

と思っている人は少なくないだろう。

 

そこでちょっとおめでたい情報を得た。

パリ、ロス、ブリスベン、2036はイスタンブールが有力。

 

ならばその後の2040、また東京でどうですか?

せっかく作ったこの素晴らしい施設、

上手にメンテすれば

19年後なら十分再利用できるんじゃないですか?

 

ぼくたちだってまたおもてなしを受けたいし、

今度こそたっぷりおいしい日本食食べて、観光もしたいよ。

競合なしで決めちゃってもいいからさ。

 

と、IOCのお偉方が去り際に持ち掛けたとか。

 

ええー! 夢みたび。TOKY02040

ぜひぜひとも! とJOCも都も政府も色めきたったとか。

 

ーーというのはもちろん真夏の夜の夢です。

真夏の東京オリンピック、ノーモア。

 

 

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日本だから発信できる、大事なメッセージが抜け落ちていた東京オリンピック

 

開催中は選手の活躍にエキサイトした。

感動ストーリーもたくさん生まれた。

日本のメダルラッシュも喜ばしいことだ。

 

でもやっぱり終わってみて、

オリンピックの開催意義を考えざるを得なかった。

 

最後まで理念が抜け落ちたままだった

東京オリンピック。

その印象は変わらない。

 

それを象徴するかのように

閉会式は締まりのないものだった。

 

選手が解放的になり、リラックスするのはいい。

競技をやり遂げた喜びを表すのはいい。

 

けれども平和の祭典・多様性の象徴であるはずの

オリンピックが日本で行なわれているのに、

それも日程に8月6日を含んでいるのに、

閉会式翌日(=きょう)は8月9日なのに、

どうして広島・長崎への黙禱が行われないのか?

 

橋本会長・バッハ会長のスピーチの時に

それはできたはずである。

 

それがあれば閉会式も全然違った印象になったのだろうに。

東京で、日本で開催した意義も、価値も、

後世に与える印象も違っていただろうに。

 

これもまた政治・思想に

オリンピックを利用するのはまかりならん、

ということに当てはまるのだろうか?

 

黙禱はお祭りにふさわしくないからか?

そうとは思えない。

 

1994年のリレハンメル(ノルウェー)冬季大会の開会式では

サラエボに向けて黙祷が行われた。

 

サラエボオリンピック(冬季大会)は、

その10年前の1984年に行われた。

旧ユーゴスラビア(現ボスニアヘルツェゴビナ)の首都である。

 

しかしオリンピック開催後、東西冷戦構造の瓦解に伴って、

ユーゴスラビアという国家自体が崩壊。

いくつもの国に分断され、

サラエボは内戦と民族間の対立と大量虐殺の舞台となってしまった。

 

僕はもちろんテレビで観ていただけだが、

あの黙禱にシーンは

27年経った今でも鮮明に覚えている。

それくらいオリンピックという場はメッセージの発信力が強い。

 

もちろん、サラエボはかつての開催地であるなど、

事情や背景は異なっているが、

それにしてもやっぱり、なぜやらないのか? 

という疑念はぬぐえない。

 

当然、裏では議論もあったようだが、

結局、IOCは首を縦に振らなかった。

 

パンデミックという厳しい条件の下で、

半ば無理やり開催したのだから、

単なる祭典ではない、スポーツだけではない、

オリンピックの独特意義を謳ってよかった。

謳うべきだった。

 

それが、人類がコロナウイルスを克服した証云々にも

繋がるんじゃないの?

菅首相も、小池都知事も

もっとがんばれなかったのか?

・・・といっても、もう遅いけど。

 

パフォーマンスの一部に出演した大竹しのぶさんも

そのことを残念がっていた。

..

宮澤賢治の詩を子どもたちに語って聞かせるという、

ちょっと意味不明のお芝居。

 

正直「なんでこんなシーン入れるの?」と思ったが、

あれは黙祷をしない・できないことの代償だったのか?

しかし、あれではメッセージにはならない。

せっかく東京で、日本で開かれたのに。

せっかく大きなチャンスだったのに。

 

選手の活躍や喜びに水を差すつもりはないけど、

今回のオリンピックは、

かなり残念な気持ちでいっぱいだ、

 


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オリンピックはコロナ無限トンネルの一瞬のオアシスなのか?

 

昨日はワクチン2回目接種の日だった。

ちょうど出かける時間が、

五輪の女子スケボーパーク決勝と当たってしまっていた。

 

最後のスカイ選手と岡本選手の滑りまで

見ずには出て行けなくなった。

 

岡本転倒。残念!

メダルは獲れなかったけど、

技術は上の3人より上だというのは

素人が見ても分かる。

 

平均点ではなく、最高点で競うので

とにかくみんなガンガンチャレンジする。

3回目はいちかばちかの賭けで転倒続出。

 

でも一発逆転を狙って

思い切りチャレンジできるというのは素晴らしい。

 

それにスケボーは遊びの延長みたいな感じでやっているから

国籍問わず、遊び仲間同士でほめあったり、

慰め合ったりしているのが

見ていてとても気持ちよかった。

 

元来、スポーツはこういうものだった。

それが発展すると

国力争いの代理戦争みたいになってしまう。

そして自分を含めて、それを楽しむ人々が大勢いる

…と思うと、ちょっと複雑で矛盾した気分。

 

日本はスケボーめっちゃ強いじゃんか、

金メダルめちゃいっぱい取れるじゃんか、

ときがついたお偉いさんたちが

オリンピックのために強化選手養成

――みたいなことにならなきゃいいけど、と思う。

 

でも今回作ったスケボー会場は

選手の活躍のおかげで

終わった後、取り壊される予定だったのが

残されることになったとか。

それはめでたい。

 

というわけで遅刻しそうになって。

灼熱の太陽の中、慌ててチャリを飛ばし接種会場へ。

 

ぎりぎりセーフで、

特にドラマもトラブルもなく、

平凡にワクチン2回目接種完了。

こっちはドラマなんてないほうがいい。

 

それにしてもコロナワクチンより、

オリンピックを優先していた自分がいた。

理念を無視した、利権優先のオリンピックに

ブーイングを飛ばしていたが、

実際に開かれると、やっぱオリンピック面白いな~、

自分の国や文化をアピールしたり、

人権をアピールしたりするために、

世界のためには、やっぱりこういうイベントが

必要なんじゃないかな~

と思ってしまう。

 

多くの日本人は多かれ少なかれ、

僕と同じ気持ちなのではないだろうか?

 

でも、いまはまだ夢の中ということなのだろうか。

終わった後、感染拡大・医療崩壊の現実を突きつけられ、

再びコロナ無限トンネルが始まるかもしれないと思うと、

けっこう怖い。

 


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この夏の猛暑と矛盾に耐えられるか?

 

別に今回に限ったことではないが、

テレビのオリンピック報道にはほとほとうんざり。

自国開催ということもあってか、

いつもより感動押しつけ度が強い気がする。

 

「感動ストーリーばっかりやりやがって」とか、

「メダル取りそうな日本人選手の競技ばっかじゃなくて、

他のもちゃんとやれ」とか、

「メダルなんていくつとろうがどうでもいいよ」とか、

いろいろひとりでうそぶいていたのだが。

 

昨日、柔道のチームを率いていた井上康生監督が、

「パパはがんばったのにメダルもらえないから」

と、子どもたちが手作りのメダルを贈ってくれた

という記事を読んだ瞬間、涙腺崩壊。

 

監督、こんな価値ある金メダルは人生一度きりだよ。

やっぱオリンピックっていいもんやの~。

 

と、完全に自己矛盾に陥った。

 

井上監督の指導力は高く評価され、

精神論・根性論でやっていた日本の柔道を大きく変えたようだ。

勝つためには大量のデータをもとにした科学分析が不可欠。

柔道に限らず、スポーツ界はDX先進業界だ。

 

それにしても日本は、

片やオリンピックで沸き返り、

片やコロナの感染拡大で苦り切るという、

矛盾のドツボにはまってしまった。

 

新たに延長・拡大された緊急事態宣言もどこ吹く風。

多くの人の頭の中では、もうコロナなんて終わっている。

 

テレビなんて見ない人たちは、

自分の好きな情報、都合の良い情報しか入れないから、

自分の身に降りかからない限り、

コロナの感染拡大なんて、あってもなくても

どっちでもいい事実なのだ。

 

冬ならまだしもステイホームで我慢できるかも知れないが、

開放的になる夏は無理。

指導者はそうした人の心理を完全に見誤っていた。

 

そこにオリンピック開催という矛盾が加わり。

コロナの感染拡大に関して、

日本中がーーとまでは言わないまでも、

少なくとも東京都民、首都家の人間は

完全に諦めモードに入っている。

このまま集団免疫が得られればいい、という考えか?

 

安部前総理も、IOCの役員も、菅総理も、

「人類がコロナに打ち克った証としての五輪開催」

と叫んでいたが、

本当にオリンピックが奇跡を起こし、

閉会したら感染が激減・・・ということになれば、

これ以上の感動ストーリーはない。

 

オリンピックの神様、なんとかしてください。

よくがんばった日本にご褒美の金メダルをください。

 

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茶トラのネコマタと金の林檎

 

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世界を感じたオリンピック開会式と聖火への疑問

 

オリンピックの開会式を最初から最後まで、
リアルタイムで見たのは、ずいぶん久しぶりだ。
 
改めて、何よりすごいなと思ったのは、
各国選手団の入場行進だ。
 
特に中南米とかアフリカあたりには、
知らなかった国、
いつの間にか独立していた国、
いつの間にか国名が変わっていた国が
いっぱいある。
 
ちょっと前にNHKの「人体」を見て、
ケニヤの選手がマラソンをはじめ、
長距離走に強いのは
糖質が豊富な食物をいっぱい食べるからだ、
という話をしていた。
 
タンパク質ではなく、糖質が瞬発性と持久性に優れた
筋力を生み出すというのである。
 
けれどもそれはケニヤの民族の人たちが
そういう遺伝子を持っているからだ。
 
日本人や欧米人がその論理を真似ると、
ただ太るだけで、筋力アップにはまるで役立たない。
その民族、その人の個性に合ったことを
やらなくては駄目なのだ。
 
人間って本当に面白いなと思った。
 
なので、今日まで知らなかったこの国の人たちは、
いったい何を食べて、
どんな練習をして出場したのだろうとか、
 
毎日どんな暮らしをしているんだろうとか、
コスチュームはどうやって作ったのだろうとか、
そんなことばかり気になっていた。
 
難民のチームもいるし、
シリアなど、今も内戦をやっている国もいるし、
ルワンダやボスニア・ヘルツェゴビナなど、
いったいどうやってあの悲惨な虐殺や暴政から
復興して選手を送り出せるようになったのか。
といったことも気になった。
 
そして、脱走して強制送還されてしまった
ウガンダの選手は
本国に帰って大丈夫なのか、
今ごろ何をしているんだろうかとか、
ひどく心配になってしまった。
 
今回の開催にはいろいろ問題があると思うけど、
やはり普段意識に上らない世界のことを
あれこれ考えられる機会が出来るのは、
オリンピックの大きな価値だなと思う。
 
いずれにしても開催されたのだから、
日本人選手の応援もいいけど、
知らない国の選手のこともできる限り、知っていきたいと思う。
 
開会式は次々と人が辞めて大変だったが、
最初の野村萬斎が総指揮をする予定だった時の
コンセプトはどれくらい残っていたのだろう?
もっと渋く「和の世界」に徹しても良かったと思う。
 
けど、まぁがんばった。
人も次々と辞めるドタバタ劇の中で、
とりあえずなんとか完走できた。
スタッフはほっとしているだろう。
 
けど。ひとつだけ、
最後の聖火について言わせてもらうとーー
 
未来とロボットを想起させる点火台はカッコよかった。
でも、なんで最終ランナーがプロ選手の大坂なおみなのか?
「多様性と調和」から彼女を選んで
持ってきたのはわかるが、
なんか表面的過ぎる。ウケ狙いに見えた。
 
ここにいたるまでの「多様性と調和」に反する
さまざまな失態を、彼女を起用することによって
一気に帳消しにしようとした。
そう取られてもしかたない。
 
大坂さんにケチをつけるわけでないが、
オリンピックの聖火をともすのは
現役のトップアスリートや
人気のプロプレーヤーではないと思う。
 
震災からの復興五輪、そいて未来への希望を謡うのなら、
あの東北の子どもたちが点火してよかったのではないか。
 
あるいはコロナとの闘いを象徴するなら
あの医療従事者のおじさん・おばさんとか。
 
あるいはコロナのせいで戦わずして出場がかなわなかった
名もなき選手たちが、
せめて点火の栄養を受けてもよかったのではないか。
そう思った。

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小山田問題:才能と人間性

 

世の中は芸術的才能よりも

人間性を重視している。

人として正しく生きている上での

才能でなければ認められない。

そういう世界になった。

 

数年前、ハリウッドの女優が

映画プロデューサーのパワハラ・セクハラを

掘り起こして糾弾したあたりから、

世界が急速に人権や個人の尊厳といったものを

クローズアップするようになった。

 

この流れはもう止まらない。

そして、元に戻ることはない。

 

昔は真逆だった。

 

才能がすべてだ。人間性なんか関係ねーだろ。

 

誰だったか忘れたが、むかし芝居をやっていた頃、

僕もそう言われたことがある。

 

かれこれ40年近く前の話だが、

当時、それは真実の言葉だった。

 

作家も俳優もダンサーも画家も映画監督も、

そして音楽家も、

およそ芸術・娯楽の分野で仕事をしようとする者にとって

それは鉄の掟のようなものだった。

 

いや、でも人間性も大事なんじゃないでしょうか。

そんなことを言おうものなら嗤われ、馬鹿にされた。

 

「いい人」に何ができる?

世間の常識にとらわれた人間に

面白い表現、人を感動させる表現などできるわけがない。

そう言われたらグウの音も出なかった。

 

僕の実感は昭和時代のものだが、

これは割と最近まで、おそらく10年ちょっと前くらいまで

生きていた鉄則ではないかと思う。

 

小山田氏があんなひどい虐待・暴行を

さも自慢げに、笑い飛ばすように話したのも

1990年代半ばは、そうした芸術分野の

才能至上主義みたいな常識が

まだしっかり生きていたからだろう。

 

才能があり、人気もあり、

セールスを上げているミュージシャン。

ほとんど無敵である。

何を言っても、何をやっても許される。

あの記事の内容を読む限り、

そうした自信(今となっては驕り)

が見て取れる。

 

僕は今回読んで吐き気がしたけど、

当時はああした話を歓迎して受け止める風潮も

世の中にあったのだろうと想像する。

 

だから出版したし、

あの雑誌自体もそこそこ売れたらしい。

 

そういう観点からすると、

記事を企画し、リリースに関わった

ライター、インタビュアー、編集者、そして出版社にも

相当大きな責任がある。

(出版社は謝罪文を出した)

 

小山田氏に関して、全然彼の音楽を知らなかったので、

フリッパースギターとか、

コーネリアスとか、ちょっとずつ聴いてみた。

 

胸に響くというほどではないにせよ、

そこそこカッコいいし、才能を感じる。

 

さすが開幕式の音楽担当に選ばれるだけあって、

作曲能力も演奏表現も優れている。

実績も立派なものだ。

 

だけど、時代は変わった。

芸術を生み出すにはにはもちろん才能が必要だが、

それは人間性とセットでなければ、

社会に受け入れてもらえない。

 

それでこの先、本当に面白いものは生まれるのだろうか?

新しい芸術は生まれるのだろうか?

と、古い常識にとらわれた僕は

ちょっと疑問には思っている。


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呪われた五輪でなく、理念をないがしろにしてきたツケを払う五輪

 

 

これが最後の不祥事になればいいが・・・と、

関係者は今夜も祈りをささげる思いだろう。

僕もそうなるよう祈っているけど、

まだあっちこっちからいろいろ出てくる可能性が高い。

 

開会式の音楽担当を辞任した小山田圭吾氏の問題。

小山田氏個人の問題はとりあえず置いといて、

今日は組織委員会の人選についての話。

 

「呪われたオリンピック」などと言われるが、

本当にそうなのか?

 

呪いなんかじゃなくて、みんな起こるべくして

起こっているのではないか?

 

単にツケを払わされているだけではないのか。

 

そもそもなんで東京でオリンピックをやろうとしたのか?

その始まりがまちがっていたのではないか。

精神がなってなかったのではないか。

 

五輪憲章をきちんと読んでいる人は何人いたのか?

利権・ビジネスファーストで、

「復興五輪」なんて大看板もお飾りなのではなかったのか?

 

大元締めのIOCがブレまくってから、

そうなるのもやむを得ないか、という気がするが。

 

小山田炎上問題に関しては、

ITメディア経済の「スピン経済の歩き方」の記事が

素晴らしかった。

組織員会の致命的な欠陥について書いている。

 

これは今後の企業経営・ビジネスにとっても、

とても参考になる記事だと思う。

 

五輪スポンサーの中でトヨタ自動車は

いっさい五輪に関連付けたコマーシャルを放送することを辞めた。

けれどもトヨタは会場において移動用の車両を提供し、

スポンサーとしての務めを果たす。

 

別にトヨタの回し者ではないが、

今後は企業理念と矛盾しないアクションを取ろうと努める

こうした企業だけが

好感と共感を得ることができるのではないだろうか。

 


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まさかの東京五輪2021で、僕たちは歴史の生き証人になる

 

あっつ~!

超絶暑い真夏がやってきて、猛暑日続出するであろう今週、

いよいよ、1年遅れの東京2020が開幕!

(するんだよね、きっと)

 

開催地に決まった当初は僕も、

「なんでこんなくそ暑い時期にやるんじゃ。

熱中症で死人続出したらどうすんねん!」

と叫んでいたが、

もうそんな心配もどっかに吹っ飛んでしまった。

 

無観客になったことで皮肉にも熱中症の心配、

および、観客を誘導するボランティアスタッフの負担は減った。

 

それにしてもこんなめちゃくちゃな状態になるなんて、

2年前まで予想できた人は誰もいなかった。

 

いや、1年前、延期になった時だって誰も考えられなかった。

まさか。

 

そうだ、人生には3つの坂がある。

上り坂、下り坂、そして、まさか。

 

国力下り坂の日本が、

ドカンと上り坂への大転換をめざしたはずの東京2020が、

まさか、こんな開幕を迎えるとは。

 

まるで三谷幸喜のシチュエーションコメディを

連日見せられているような国家規模のドタバタ劇。

 

でも、僕たちは認めなくてはならない。

人生にも世の中にも「まさか」はあるのだと。

 

くそー、コロナさえなければ!

そう恨み節を唱える人は山ほどいるだろう。

でも、歴史に「ればたら」はない。

 

果たしてこのオリンピックはどこへ行くのだろうか?

スポーツ大好き日本人は

メジャーリーグの大谷選手の活躍に湧き返ったように、

日本がいくつか金メダルを取れば、

政府や東京都の失態も、IOCの暴挙も、

理想を謡った五輪憲章が

完全にメルトダウンしてしまったことも、

みんな忘れて大盛り上がりになるのだろうか?

 

まさか、まさか。

いや、そのまさかのハッピーエンドも起こるかも(笑)

 

しかし、考えようによっては

こんなオリンピックは空前絶後。

しかもそれが他国でなく、自国で行われる。

 

不謹慎を承知で言えば、

もはや競技だけでなく、

政治も社会のこともトータルに含めて、

こんな面白い大会はこれまでも、これからもない。

 

今回の東京五輪は、いつものお決まりの

選手の感動ストーリーだけでなく、

ドタバタ劇も、先の見えないサスペンスドラマも、

社会問題ドキュメンタリーも何でもありで、

見どころ満載の超エンターテインメントなのだ。

 

こうなったら徹底的に楽しむしかない。

泣きも、怒りも、笑いも、感動も、恐怖もある

まさかの東京2020。

 

この後のオリパラが、

そして世界がいったいどうなるのか

さっぱりわからないが、

「まさかの東京2020」が

一つのエポックメーキングになることは間違いない。

 

これから僕たちひとりひとりが歴史の生き証人になる。

 


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あなたが「もう終わり」と言えばコロナは終わる

 

みんなが知りたい。

コロナ禍はいつ終わるのか。

 

1年前は多くの人が、

今ごろは終わっているだろうと漠然と思っていた。

現在のようなこんな状況を想像していた人は、

ほとんどいなかっただろう。

そしてワクチンさえできれば、

もう解決だと思ってもいただろう。

 

ところが、どうもそうではない。

そうならない。

僕はもしやこれはえんえんと、

まだ2年も3年も続くんじゃないの、と思う。

 

ただし、それはみんなの中に

「コロナ怖い」という意識があるから。

 

ニュースを見ると、

あれだけ悲惨な状況が伝えられていた

ニューヨークやロンドンの

アメリカ人やイギリス人は

「コロナなんてもう終わりだよ」と言って騒いでいる。

 

彼らはワクチンも打ったし、もうコロナなんて怖くない。

だから医療者が何と言おうと、

彼らにってはもうコロナは終わりなのだ。

 

そういう人が大半を占めるようになれば、

実際にはウイルスが跳梁跋扈していても

その社会でコロナ禍はジ・エンドなのである。

 

そんなアホな。

そう思うだろうか?

 

けど日本だってきっと何とか無事にオリパラが終わって

ワクチンが全国・全世代に一通り行きわたれば、

政府も「もう終わりにしましょう」と、

すべてをなし崩しにして

「これからは経済復興です」と言い出すだろう。

 

今回の首都圏の緊急事態宣言に対する

人々のリアクションを見たら、

もうそうせざるを得ないに違いない。

 

インフルエンザが地球上からなくならないのと同様に、

新型コロナもなくならない。

物理的にそれは存在し続け、

僕たちの命を脅かし続ける。

 

でも人日tの多くが

「しかたない。私たちはいつか死ぬのだから」

と思うようになり、

マスメディアもわざわざ取り上げなくなれば、

流行は終焉するのである。

 

要は僕たちがコロナの存在

を無視できるかどうか。

コロナを終わらせるのは、僕たちの心なのである。

 

厄介なのはコロナが終わってほしくないと思っている人が

わりと大勢いることだ。

 

そんなアホな。

そう思うだろうか?

 

オリパラはどうなる?

コロナはどうなる?

僕が思うに、その緊張感を生きる張り合いにしている人が

日本には結構いる。

 

コロナよりも時代が変わってしまうのが怖い。

そういう心理の人たちが

今年秋から来年あたり

どうなってしまうのか。

それもまた気がかりである。

 

命は保障されても、

生きがいは誰も保証してくれない。

 

というわけで今日は1回めのワクチン接種をやってきた。

来月初め、2回めをやったら、

一応、僕の中でコロナの時代は終わる予定である。

ただ、社会には付き合わなくてならないから

空気読みながらおとなしくはしていますが。

 


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認知症のおかあさんといっしょ

 

 

今日も認知症の義母は川沿いを散歩しながら、

通りすがりの人たちに愛想を振りまく。

子どもやイヌを見て可愛い、可愛いいと連呼する。

ネコはどっちかというと苦手なようである。

 

しかし、じつはイヌもちょっと苦手。

イヌは人間の言葉がわかるから、

きっと可愛がってくれるんだろうと思って

しっぽをフリフリ寄ってくる。

 

顔は笑っているが、

ちょっと大きいイヌだと内心ビビっているのがわかる。

しかたないので、僕が代わりに撫でたりしてあげる。

義母のそんなキャラも面白いと思う。

 

認知症の介護と言っても、

今のところはそれくらいで済んでいるが、

もちろん先のことはわからない。

 

2025年には5人に1人が認知症患者になるという。

わずか4年後のことだ、

本当にそうなるのか?

もちろん先のことはわからない。

 

でも、これからの社会が

認知症という現象と共存する社会になるのは、

ほぼ間違いないだろう。

 

認知症と認定されると、

どんなお金持ちでも

自分の財産を好きなようには使えなくなる。

 

記憶の中から、お金も社会的地位も、

家族も友だちもみんな消え去っていく。

 

それまで所有していた財力や権力に関わらず、

一気に社会の弱者に転落する。

 

その時に何かを愛することができるか、

そして、人から愛されることができるか、

それがその人の人生の価値になる。

 

あまり考えたくないが、

もし自分が認知症になったら・・・ということは

心のどこかにメモしておいたほうはいい気がする。

 


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オリンピックは20世紀のレガシーシステム

 

3年ほど前に「オリンピックはオワコン」と書いた記事に、

ここのところ毎日のようにアクセスがたくさん来る。

 

あの頃は日本の関係者の利権がらみのゴタゴタに

腹を立てて書いたのだが、

ここ数日のIOCの発言は、

そのオワコンぶりを十二分に印象付けている。

 

1年前、延期を決めた時は

「人類がコロナウィルスを克服した証として開催したい」

なんてカッコイイこと言ってた。

 

それなのに、

「緊急事態宣言が出ていても開催する」とか、

「犠牲を払え(日本人を対象に言ったのではないらしいが)」

とか、とうとうなりふり構わぬホンネ丸出しになってしまった。

 

結局、IOCは会社であり、事業体であり、

自分たちのビジネスを遂行することが最優先なのだ。

 

普通の会社や事業体と確実に違うのは、

開催によって感染が広まるなど、

何か非常事態が起きても、

その責任・後始末は開催国なり、

開催都市にあることにして

自分たちは責任取らないこと。

 

ビジネス優先はいいとしても、

今どき、生活者(消費者)がどうなろうが

知ったこっちゃないです、

なんて言っている企業は

10年後には確実に滅びている。

 

IOCもこのままなら同じ運命をたどるだろう。

そもそも日本は大騒ぎしているけど、

他の国はオリンピックに対して至ってクールらしい。

 

「アメリカのテレビの放送権がIOCの収入の大半」と

聞いてたので、アメリカ人も楽しみに空いているのかと

思ってたら、9割くらいの人はてんで興味なくて、

ロクに話題にも上らないらしい。

 

オワコンが言いすぎなら、

IT用語でいう「レガシーシステム」

(アップデート不可な古いコンピューターシステム)か?

いずれにしても

20世紀の華やかなオリンピックはもう期待できない。

 

東京2020の開催が決まった時、

「1964年の夢よもう一度」というムードが広がったことに

イヤ~な気がしていたが、

まさかこんなことにんるとは・・・。

国民全体が昭和の夢の再現を求めたことが、

そもそも間違いだったと思わざるを得ない。

 

開催されたら、選手の皆さんには頑張ってほしいと思う。

だけどこの先は、もうオリンピックは夢の舞台、

人生のすべてをかけて取り組むものではなくなる。

そんなことを強制する大人の言うことなど

聴かないほうがいいよ。

申しわけないけど、そう思っておくべきだ。

 

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週末の懐メロ28:残酷な天使のテーゼ/高橋洋子

 

「エヴァンゲリオン」がここまで人の心に食い込んだのは、

作品の内容はもちろんだが、テーマ曲の存在も大きい。

「残酷な天使のテーゼ」の歌詞は、

とてつもなく美しくドラマチックだ。

 

作詞の及川眠子がこの曲を書く際に与えられたオーダーは

「哲学的であること」「難解であること」。

それに対し、萩尾望都の漫画「残酷な神が支配する」を

元ネタにして2時間で書き上げたという。

 

そうして生まれたこの曲はエヴァ人気とあいまって

前世紀から常に人気カラオケ曲のトップ10に入る名曲となった。

アニメを観たことない人でも、

この歌は知っているという人は多いのではないか。

 

カヴァーもやたらと多い。

外国語バージョンも英語はもとより、10か国はくだらない。

 

それでもやはり高橋洋子のオリジナル版がいい。

このビデオは歌に合わせて、

テレビ版と旧劇場版、

つまり20世紀の旧シリーズのストーリーを

曲の尺4分に編集している。

 

新シリーズの完結編である「シン・エヴァ」を観た後だと、

絵もちょっと懐メロっぽい。

でも、そこがまたいい。

 

そして曲名どおり、

旧シリーズは本当に残酷だったなぁと感じる。

そう感じるのは、苛烈で凄惨なシーンが多いせいもあるが、

一番の要因は、女性の登場人物の運命があまりに過酷だからだ。

 

かつて映画の世界では、

劇中であっても女と子どもは殺してはならないという

不文律があった。

半世紀以上前の話で「女は守られるべき存在」という

一種の差別の表れでもあるのだけど。

 

しかし、自分が男のせいか、たとえ虚構の中とはいえ、

女が死んだり殺されたりするところを見るのは、

心が切り裂かれるような痛みを感じる。

 

旧シリーズでは、レイもアスカもミサトもリツコも、

主要な女キャラがみんな死んでしまった。

それもかなり無残で惨い死に方だった。

 

物語自体も最終的に狂気の世界に突っ込んでいき、

通常のロボットアニメ、

ヒロイックファンタジーとはかけ離れた、

前衛的なアート作品のようなエンディングになった。

 

そして、エヴァ人気が一種の社会現象としても扱われた。

1990年代の世紀末観、オカルトじみた事件の数々、

従来の社会常識の液状化、

人間の心の暗黒面の発見といったことも

影響してたのだろう、

 

それに比べて、新シリーズが

とても優しく温もりのある終焉に感じられたのは、

彼女らの命が無残に潰えることなく、救われたからだと思う。

ただ一人の死も崇高な「英雄死」だった。

 

庵野監督が新シリーズを旧シリーズほど

残酷な物語にしなかったのは、

齢を取って丸くなったせいもあるが、

女を殺し過ぎたことに対する

罪ほろぼしの意識があったからだろうと推測する。

男の心には必ずそういう贖罪の季節が訪れる。

 

この曲とこのアニメは、ある世代、

具体的には1995年から97年の

テレビアニメ放映~旧劇場版上映の時期に

ティーンエージャーだった人たち(現在の40代)にとって、

一つの原風景になった。

 

巨大なトラウマであり、一生消えない感動と傷跡。

幸か不幸か、僕は大人になってから出逢ったので、

適度な距離を置いて見ることができたけど、

耽溺した人を少し羨ましく思う時もある。

 

エヴァの素晴らしいところは、

自分の想像力でストーリーを補完し、

ひとりひとりの心の中に

「マイ・エヴァンゲリオン」をつくれるところにある。

 

エヴァンゲリオン補完計画発動。

四半世紀にわたった新旧シリーズが完結し、

「残酷な天使のテーゼ」が懐メロになった今、

世界中で無数の新たなマイ・エヴァが起動する。

 

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昭和96年の思い出ピクニック

 


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223実験未来都市「ウーブン・シティ」の日本情緒

 

昨日-ー2月23日、富士山を望む静岡県裾野市に

トヨタの実験未来都市「ウーブン・シティ」の建設が

いよいよ始まった。

2020年末に閉鎖したトヨタ自動車東日本の

東富士工場(静岡県裾野市)の跡地がその場所。

 

パナソニックと組んで

「脱・20世紀型自動車メーカー」を進める

トヨタの未来構想は壮大。

 

テクノロジーを駆使して、

地球環境と今後の人間の暮らしに配慮した

まちづくりは世界の注目を浴びるだろう。

 

一応、4年後の2025年に完成させ、

子育て世代や高齢者、「発明家」が実際に暮らしてみて、

問題点を吸い上げ、どんどんアップデートしていくという。

 

「20世紀脳」はこうした未来都市に憧れを抱く一方で、

AI・ロボットに管理されるシステムに怖れと嫌悪を感じていた。

 

僕も10年前だったら拒否反応のほうが強かったかも知れない。

けど、このニュースを見て思うのは、

これから先、高齢化したとき、

何年でもいいからこうしたウーブン・シティみたいな街に

住んでみたいということ。

やっぱ、ここまで来たら「未来を見て死にたい」

ということだろうか。

 

それにしてもこのウーブン・シティ、

霊峰・富士のお膝元というだけでなく、

わざわざ富士山のごろ合わせのである

223(ふ・じ・さん)の日に鍬入れをして縁起を担ぎ、

ちゃんと地鎮祭を行って神様に祈願する、といったところは、

いかにも日本らしくて思わす笑みが漏れる。

 

あんまりクール過ぎず、エッジを立たせず、

まぁるくほっこり、あったかさを感じる未来であることは

喜ばしい。

 

 

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育てよ令和 新しい時代の精神

 

今回、昭和をテーマにしたエッセイ集

「昭和96年の思い出ピクニック」を出したが、

編集・リライトしていて、

昭和が確実に遠ざかりつつあることを感じた。

 

「新しい元号になって3年くらいでその時代のトーンが決まる」

自分でそう書いていたが、

令和3年の今年、早めに昭和エッセイの本を出したのは

そうした思いと関連している。

 

平成時代はまだまだ昭和の影を愛しみ、

引きずりながら日本人は生活していた。

けれども、もうそこから抜け出そうという気配が

社会にひたひたと満ちてきたような気がする。

 

老齢の政治家や社会の上層部の人たちの頭の中は、

昭和前期の「(明治から続く)富国強兵国家思想」

「帝国主義・植民地政策思考」に偏っている。

 

世の中全体からみると、明らかにそれらの考え方が

陳腐化し、力を失っているのがわかる。

「鬼滅の刃」の鬼のように、

日の光に晒されてボロボロになって

消滅していくかのようだ。

 

少しずつではあるが前進している。

ジェンダー問題をはじめ、障がい者や外国人など、

マイノリティの人権に対する意識が遅れている日本だが、

令和のどこか、

たぶんひとケタのうちに必ず劇的に変わると思う。

そして人々のマインドと社会の常識が変わる。

テクノロジーやビジネスの変化よりそちらの方が重要だ。

 

昭和カルチャーは面白く愛おしいが、

それは時々、体を温める焚火とか暖炉とか囲炉のようなものだ。

それらのことをまとめて、また3年ほどしたら

「昭和99年の思い出ピクニック」を出そうかと思っている。

それまでに令和の時代の精神が

大きく成長しているといいなと願う。

 

「昭和96年の思い出ピクニック」/おりべまこと

ASIN: B08WR79ZCR ¥318

アイドル、マンガ、オカルト、オリンピック、新聞配達、家族、そして戦争――

昭和には愛すべきもの、憎むべきもののすべてがあった。

2021年=令和3年=昭和96年になった今でも、僕たちは昭和の物語から離れられない。

海を埋めたて、山を切り開き、明日へ向かって進んだ果てに見つけたものは何だったのか?

みんなが愛して憎んで生きた時代を1960(昭和35)年生まれの著者が探検する面白まじめエッセイ集。ブログ「DAIHON屋のネタ帳」から30篇を厳選・リライト。

 

もくじ

・西城秀樹さんのお葬式:青春の同窓会

・ちびまる子ちゃんとサザエさんはいつまで続くのか?

・昭和オカルト大百科

・新聞少年絶滅?物語

・死者との対話:父の昭和物語

・社会全体の児童虐待と「晴れた空」

・東京ブラックホールⅡ:「老いた東京」は美しいか?

・さらばショーケン:カッコ悪いカッコよさを体現した1970年代のヒーロー

・さらば平成――みんなが昭和に帰りたがった30年

・永遠の昭和 明日のための1960年代・70年代   ほか

 

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コロナの後遺症に鍼治療の可能性

 

子どもや若者は感染しても

重篤化することは少ないというコロナ。

しかし、やっかいなのが後遺症で

味覚障害・嗅覚障害が起こるということ。

つまり舌や鼻の神経系統がやられるのだが、

これがけっこう多いらしい。

 

鍼灸師をやっているうちのカミさんによると、

もし舌や鼻の末しょう神経の障害ならば、

鍼で治療できる可能性があるという。

 

要するに鍼で刺激を送って血流を良くし、

やられた末しょう神経を再生させるのだ。

ただし、脳内の中枢神経がウイルスにやられていたら、

回復の見込みはほとんどない、とのこと。

 

うちのカミさんは鍼灸師で

小児鍼(子ども用の鍼治療)も

やっているが、現在、お仲間の鍼灸師が

後遺症に悩む子ども(小学生)を診ているという。

 

末しょう神経がやられて起こる味覚障害・嗅覚障害が

放っておいて自然治癒することはあまり期待できない。

そして時間が経てばたつほど、

回復の見込みが少なくなる。

 

コロナとは関係ないが、

10年以上前、僕は一度、突発性難聴という病気になり、

一時的に難聴になったことがある。

 

すぐに耳鼻科で診てもらったが、

それも耳の中の末しょう神経がやられて起こる病気だ。

これも放置してくとそのまま神経が死に絶え、

聴こえづらいままになてしまうと医者に言われた。

 

味覚障害・嗅覚障害も人によって深刻度は違うと思うが、

放っとかず、近所の鍼灸院で相談してみたほうがいい。

 

命に別状ないし、当面、生活に不自由は生じないだろうが、

子どもや若者にとって、

味がわからない、匂いがわからないということは

感性が確実に鈍化するし、

この先長い人生が楽しめない事につながる。

 

いくら勉強や仕事ができても、

生きてて面白くないのではまるで意味がない。

今は大したことと思わなくても、

将来的に恐ろしいダメージになり、

メンタルの健康にも影響を及ぼすかも知れない。

 

もちろん中枢神経の損害と言うこともあり得るので、

確実に治るとは言えないが、

自分の未来のために、治療の努力はしたほうがいい。

 

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★15日(月)17:00~17日(水)16:59

ロンドンのハムカツ 

ASIN: B086T349V1

「食」こそ、すべての文化のみなもと。

その大鍋には経済も産業も、科学も宗教も、

日々の生活も深遠な思想・哲学も、

すべてがスープのように溶け込んでいる。

「食べる」を学び、遊び、語る面白エッセイ集。

ブログから33編を厳選・リライト。

 

もくじ

・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!

・お米を研ぐ理由と人間の味と匂いの話 

・永遠の現物支給 : 2018年3月15日

・フツーのおにぎりでも日本のコメなら800円!?

・ロンドンのハムカツ

・インヴァネスのベーコンエッグ ほか

 

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オリンピックの「選手ファースト」は選手自身がつくる

 

今までオリンピックの問題について

批判的なことを書く時は、

「選手の方には申しわけないけど・・」と言ってきた。

 

その気持ちは嘘ではないけど、

若い選手の人たちは次々に起こる

大人たちのゴタゴタをどう思っているのだろうか?

とても気になる。

 

森会長の件だけではない。

東京2020のオリンピックは開催が決まってから、

競技場やエンブレムの問題をはじめ、

各競技の連盟・協会のトラブル

(ボクシング、体操、柔道、テコンドーなど)が続出。

 

こういうことって、どこの国でも起こることなんだろうか?

日本は特別?

 

そのへんはよくわからないけど、

利権まみれ、大人の事情まみれの中で

選手が金メダルを追求する意味って何なのか?

 

「毎日勝つために必死でトレーニングしているのに、

そんなヒマねーよ」

と言われるだろうが、

この際、選手も監督とかコーチとか、

組織の人たちや、いろいろお世話してくれてる人たちに

任せていないで、

自分で自問自答してみてはどうだろう?

そして、いっそのこと自分が運営に関わってみてはどうだろう?

 

現銀実的じゃないかもしれないけど、

利権ファーストじゃなく、

選手ファーストのオリンピックにするには、

それくらいのことが必要なんじゃないかと思う。

 

今のままでは、なんだか選手たちが

利権ゲームの手ゴマにされているようにさえ思えてくる。

 

アスリートの人たちは

生まれた時からオリンピックがあり、

最初からオリンピックありきで考えるから、

その舞台が夢になり、目標になる。

才能がある人ほどそうなる。

 

だけど、それが自分の人生にどういう意味があるのかを

ちゃんと考えて取り組んでもいいと思う。

 

選手生命は短い。

競技を辞めた後は長いセカンドライフが待っている。

スポットを浴び、人々の記憶に残るのは

一握りのメダリストだけ。

それでもいいというなら、それでいい。

 

でも、自分の未来をつくるうえでも、

オリンピックの勝ち負けだけで

燃え尽きてしまってはいけないと思う。

 

どんな方法があるか、具体的には示せないけど、

選手ファーストは選手自身がつくるべきではないか。

 

 

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★9日(火)17:00~11日(木)16:59

どうして僕はロボットじゃないんだろう? (AI・ロボット エッセイ)

 

社会のニーズに応え、生活に入り込み、世界を変革していくAI・ロボット。はたしてやつらは人間の敵か味方か? 上司か部下か? ライバルか友だちか? ただの機械に過ぎないのか、それとも人類の子どもなのか?

2016年夏から2020年夏まで、AI・ロボット・インターネット・DXにまつわる4年間の考察を読み物にした、おりべまことの面白まじめエッセイ集。ブログから33編を厳選・リライト。

 

●もくじ

・介護士・看護師は人間か、ロボットか?

・インターネットがつくるフォークロア

・こちとら機械だのロボットだのじゃねえ。人間でぃ!

・聖書から始まった「人間VS機械」

 

・子どもはどうしてロボットが好きなのか? ほか

 

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理念を失ったオリンピック 変わるためには3年かかる

 

森会長の男女差別発言。

関係者はみんな甘く考えていて、

ここまで大問題になるとは思わなかった。

僕も思わなかった。

インターネット社会の在り方を改めて思い知らされた。

 

もう駄目だと思う。

ボランティアスタッフも大量に辞退した。

選手の人たちは気の毒だが、

今年の開催は諦めた方がいい。

コロナと今回の騒ぎでバタバタやって

慌てて間に合わせようとするとロクなことがない。

政治家がいくら「やるやる」と言っても無理だ。

 

この際、今年はやめて3年後の2024年に開催する。

フランス(2024パリ)だって、

その後のアメリカ(2028ロス)だって

コロナ禍ですべてが狂ってしまっているから、

準備に時間があったほうがいい。

 

問題は森会長が辞めるか、

続投するかといったことだけじゃない。

皆でオリンピックの理念、オリンピック憲章について

徹底的に議論し、考え直したほうがいい。

 

森会長やJOCよりひどいのはIOCだと思う。

森会長があの発言の謝罪・撤回の記者会見をしたあと、

IOCは「これで問題はおしまい」という声明を出した。

 

森会長の発言が女性蔑視、つまり

オリンピック憲章に抵触するとされているのに、

その精神を守るべき当のIOCが

「これでおしまい」とは、どういうこと?

 

「そんなことどうでもいいから、

とにかく早いとこ準備を進めて開催しろ」

と言っているのと同じである。

 

「皆さんを幸せにするのがわたしたちの使命です」

といった美しい企業理念を掲げている会社が、

実際は利益のみ追求して

ネズミ講的な商売をしているのといっしょである。

 

オリンピックの精神などとっくの昔に失ってしまった、

利益追求のIOCがトップにいるだから、

日本をはじめ、各国の関係組織も

オリンピックを利権ビジネスの視点からしか考えられない。

 

今年はやめて、このあと開催国となる国も集めて協議して、

オリンピックの開催のしかたそのものを変えるべき。

 

日本のことを言うなら、森会長が変わるのは無理だ。

森会長だけでなく、昭和の男尊女卑文化が身体の芯まで

染み込んでしまっている人は、今後の社会の要職にはつけない。

 

そういうこともこの際、徹底的に議論して

組織内の人事を一からやり直した方がいい。

今回の問題はそういうチャンス。

スルー出来ない壁。

 

何のためにオリンピックをやるのか、

世界中で話し合う最適な機会が訪れた。

3年かけてそれをやってほしい。

 

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おりべまことエッセイ集5タイトルを

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★9日(火)17:00~11日(木)16:59

どうして僕はロボットじゃないんだろう? (AI・ロボット エッセイ)

 

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★11日(水)17:00~13日(木)16:59

神ってるナマケモノ (動物エッセイ)

 

★13日(木)17:00~15日(土)16:59

子ども時間の深呼吸 (子どもエッセイ)

 

★15日(土)17:00~17日(月)16:59

ロンドンのハムカツ (食べるエッセイ)

 

18日(火)新刊「昭和96年の思い出ピクニック」発売予定

 


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愛のヒーロー・ヒロインをカモる詐欺から身を守るには

振り込め詐欺の話を聞くと、ぶっちゃけ、

なんでそんな手口に騙されるんや、アホちゃうか

と思うんだけど、当事者から見るとそうではない。

 

電話口で高齢者の脳は一瞬のうちに

「息子を、孫を、わたしが数わねば!」という

ヒロイックファンタジーに満たされてしまうからだ。

 

ファンタジー脳はもはや普通の大人の脳とは言えず、

当事者を現実世界の客観的な事象が目にも耳にも入らない、

愛のヒーロー・ヒロインにしてしまうのだ。

 

詐欺ドラマの登場人物は、

自分が愛する息子や孫などの家族(肉親)と、

会社の上司、弁護士、警察官、銀行員などが大半で、

ユニフォームやスーツをばっちり着こなしている。

 

一昨日書いた金融詐欺で3000万円騙し取られた人も、

おそらく間に「証券会社」が入っていると聞いて安心し、

頭のタガが外れて全額突っ込んでしまったんだろうと想像する。

その証券会社がインチキだった。

 

騙されないためには逆に考えればいい。

おカネの出し入れに関する事柄について、

弁護士、警察官、銀行員、証券マンなどは、

基本的に疑ってかかれ、まず最初は信じるな、である。

(これらの職業の人、スミマセン)

 

今の60代以上の昭和生まれ・昭和育ちの人たちは、

昭和の強烈なイメージにとらわれていて、

なかなかそこから抜け出せない。

要するに頭の中が「サザエさん」とか「ちびまる子ちゃん」になっている。

昭和の人たちにとって、

とても「ぬくぬくとした、居心地の良い世界だ。

詐欺劇団はそれを利用する。

 

最も信用してはいけないのが、

愛する家族や、社会的信用度が高い人たちというのは

悲しい話ではあるが、そういう時代になっているのでしかたない。

もうサザエさんたちとさよならする時期だ。

 

ついでにいうならイエ電をやめてしまうこと。

それぞれの携帯があれば十分。

お店や会社をやっているなら別だが、

置いているだけで詐欺に遭うリスクが高まるなら、

普通の家庭のイエ電はいらないと思う。

 

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「ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力」

 

ビートルズをきっかけにロックが劇的に進化し、ポップミュージックが世界を覆った時代.僕たちのイマジネーションは 音楽からどれだけの影響を受け、どんな変態を遂げたのか。心の財産となったあの時代の夢と歌を考察する、おりべまことの音楽エッセイ集。ブログ「DAIHON屋のネタ帳」より33編を厳選・リライト。

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もくじ

●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える

●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について

●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌  ほか


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金融詐欺で脳内ファンタジー 3000万円騙し取られた話

先日、金融詐欺で3000万円を騙し取られたと言う人を取材した。

3万とか30万じゃないよ、さんぜんまん!

べつにセレブとか資産家ではない。

庶民の部類と言っていいだろう。

いったいなんで?

 

経緯を聞くと、昨年末に海外の女性から

faceBookの友達申請があった。

彼は“彼女”と面識がなかったが、日本名なので、

海外在住の日本人かなと思って、つい承認してしまった。

 

そして交流が始まった。

会話も日本語でできるのでスムーズだ。

数回やり取りしただけでとても仲良くなった。

 

その国で先進的ビジネスを展開しているという“彼女”は、

「社会に必要な、尊敬すべき立派な素晴らしい人」と

彼のことを褒めたたえた。

 

実際、彼はそう言われておかしくない職業の人なので、

そうした甘言にも違和感を持たなかったのだろう。

 

そして彼の頭の中には“彼女”が

「賢く、優しく、美人なビジネスウーマン」という虚像が

生成されていたのではないかと思う。

 

事業を拡大するために、資金を増やすことを考えていた彼は、

そのことについて相談すると、

“彼女”は「短期間でお金を増やせる方法を知っている」と、

とある仮想通貨を使った利殖を薦めた。

 

現金を仮想通貨(いま、結構人気のある銘柄)に替え、

とある証券会社を通して再度現金化すれば、

確実に原資を増やせる、という仕組みを伝授されたのだ。

 

お読みの方はお分かりのように、この仲介となる証券会社が、

“彼女”のいる詐欺グループがでっち上げたニセ会社だったわけ。

 

彼はなまじっか株など金融取引の知識・ノウハウがあったため、

この罠にスポッとはまってしまった。

 

最初の数回、ちゃんとお金が増えてバックされてきたので、

すっかり“彼女”とその証券会社を信じてしまったのだ。

 

金融取引のことも仮想通貨のことも

勉強してきたから知っている。

まさかおれが騙されるはずがない。

これは本物。これはイケる。

この調子でいけば年内に資金は倍額じゃ。

よっしゃ、いったれー!

 

僕は経験ないが、ギャンブルで勝っているときも

きっとそういうノリになるのだろう。

勢いがつくともう止まらない。

一種のトランス状態になるのかも知れない。

 

というわけで彼は毎日どんどんお金を突っ込んだ。

ところが数日するうちにお金が引き出せなくなり、

おかしいなと思った時にはすでに手遅れ。

結局、手元にあった資金の3000万円すべてを失っていた。

これは2020年最後の10日あまりの出来事だ。

 

その証券会社は消え失せ、もちろん“彼女”からは

何の連絡もなくなった。

facebookのアカウントも消えていた。

 

「正気に戻って考えてみたらおかしいですよね」

あったりまえだよ。

3万とか30万じゃないよ、さんぜんまん!

 

でも詐欺に遭うとは結局こういうことなのかもしれない。

頭の中がカネに絡んだ妄想で満たされ、

脳がファンタジー化してしまうのだ。

 

彼は努めて明るく冷静に話してくれたので、

事業資金は失ったものの、

生活に支障はないのだろうと思ったら、

最後に「これから福祉事務所に相談に行きます」

 

えー、そんなー。

生活費もなくなっちゃったの!

 

「同情するならカネをくれ」と言われても困るので、

そこで取材は終えたが・・・うーん。

 

コロナ禍の中、こういう事件は頻発しているようです。

「まさか、おれが、わたしが」と言うあなたの身にも

起こり得ることかもしれない。

くれぐれもご注意ください。

 

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「ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力」

 

ビートルズをきっかけにロックが劇的に進化し、ポップミュージックが世界を覆った時代.僕たちのイマジネーションは 音楽からどれだけの影響を受け、どんな変態を遂げたのか。心の財産となったあの時代の夢と歌を考察する、おりべまことの音楽エッセイ集。ブログ「DAIHON屋のネタ帳」より33編を厳選・リライト。

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●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌  ほか

 


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コロナ対策はやっぱりあまびえ祈願しかない?

 

昨日は所用で吉祥寺へGone。

午前に行ったのですいていたが、

お昼ごろ、帰る頃にはけっこう人出があった。

平日でも午後は割と混んでいるようだ。

緊急事態宣言、どこ吹く風?

 

しかも商店街では

「緊急事態宣言発令中。外出を控えましょう」という

呼びかけの看板が出ている。

 

みんなに来てほしい商店街が

「外出を控えましょう」という矛盾したセリフを吐く。

こういう“よじれ”が現在の状況を表している気がする。

 

はっきり言って、人々のマインドは

コロナとの戦いに飽きている。

 

自暴自棄とまでは言わないが、

かなり厭戦ムード、諦めムードが濃い。

 

どうもコロナの感染拡大を

人為的に抑止できることはごく限られている。

ワクチン接種が始まれば少しは好転するかもしれないが、

あんまり楽観視もできない。

 

けど、若者や健康な人にとっては

それほど怖い病気でもなさそうだし、

この嵐が去るまで、ストレス最小限で

なんとかやり過ごせばいいんじゃね?

といったモードに入っているのではないか。

自然に終息するのをお祈りして待つしかない、

と考えている人が大半だと思う。

 

昨年、志村けんさんが

コロナで亡くなったショックも

もうほとんどの人は忘れているだろう。

 

なので飲食店や観光業を苦しめるような施策は

あんまり効果があるとは思えない。

締め付ければ締め付けるほど

反発とストレスが高まるばかりである。

 

日本人は基本的に共同体体質で、

自分の意見や権利を強硬に主張する人は少ない。

 

だからアナウンスの仕方を変えて、

抵抗なく生活習慣を変えて、

感染予防をがんばろう、という方向に

持っていけないだろうか。

 

テレワークは進めるべきだけど、

その他の施策は経済と天秤にかけて見直さないと、

2月になってもこのまま状況が変わらず、

ずるずる緊急事態宣言が長期化するという

最悪の事態になりそうな気がする。

 

僕も吉祥寺の駅のあまびえ祈願絵馬を書いて祈ってきた。

毎日コツコツ祈れば、何かいいアイデアが浮かぶかも?

 

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「ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力」

 

ビートルズをきっかけにロックが劇的に進化し、ポップミュージックが世界を覆った時代.僕たちのイマジネーションは 音楽からどれだけの影響を受け、どんな変態を遂げたのか。心の財産となったあの時代の夢と歌を考察する、おりべまことの音楽エッセイ集。ブログ「DAIHON屋のネタ帳」より33編を厳選・リライト。

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理想を無視したオリンピックは「おしまいDEATH」

 

先日、「オリパラでコロナ終息のシナリオ」

という記事を書いたとき、

オリパラは「できるか、できないか」じゃなくて、

「やるか、やらないか」だと言った。

 

外国メディアが「できるの?」と騒ぎだすと、

外圧に弱い日本はたちまち浮足立つ。

だけどIOCがやめると言わない限り、

僕はやっぱりやると思っている。

 

しかし、それは従来の華やかなオリンピックとは

かけ離れた形で開かれることだろう。

 

今の状況から見て、到底

「人類がコロナに打ち勝った証としての祭典」になりそうにない。

観客も外国からの選手もよくて半分程度。

悪ければ無観客、選手も1~2割の参加。

 

日本では大問題になっているが、

他の国は関係者以外、オリンピックなんてどうでもいい、

それこそ「不要不急」の最たるコンテンツだろう。

 

それでもどんな形でも

「オリンピックをやった」という事実を遺すことが大事なのだ。

未来に生き残るためにIOCは多分そう考えている。

 

「そんなのオリンピックじゃない!」という声が聞こえる。

そうなのだ、オリンピックはすでに

オワコン(終わったコンテンツ)になっている。

 

一昨年に「オリンピックをオワコンにするのは・・・」

という記事を書いたけど、図らずもコロナが

オリンピックを殺してしまった。

 

この先、2016年迄のような大会はもう開かれないのではないか。

感染症の危険、気象状況・自然災害の危険。

 

そうした危険を無視して大金を投じて開催することに

どれくらいの経済的メリットがあるのか?

 

今までは十分回収できたかもしれないが、

これからはどうなのか? 大丈夫なのか?

 

開催都市にとってあまりにもリスクが高すぎる。

2024のパリ、2028のロスは、今の東京を観て

どう思っているのだろう?

 

近代オリンピックの父であるクーベルタン男爵は、

「オリンピックの理想は人間を作ること、

つまり参加までの過程が大事であり、

オリンピックに参加することは人と付き合うこと、

すなわち世界平和の意味を含んでいる」

と考えていた。

 

そして1902年のロンドン大会における英政府主催の晩餐会で

「人生にとって大切なことは成功することではなく努力すること」

という趣旨のスピーチを行い、

「参加することに意義がある」という

オリンピックの理想を表現する名句が生まれた。

 

ところが、そうした理想など忘れて

近代オリンピックは、あまりに政治とカネもうけにまみれ過ぎた。

コロナ禍に襲われた東京2020を機に、

クーベルタンの唱えた理想・原点に戻るべきではないか。

 

この夏、開かれるであろう東京大会は

無観客だろうが、日本選手ばかりの大会だろうが、

イベントとして、お祭りとしてつまらなかろうが、

そうした新しいオリンピックの姿を見せるべきではないかと思う。

もう時代は変わってしまっている。

 

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「ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力」

 

ビートルズをきっかけにロックが劇的に進化し、ポップミュージックが世界を覆った時代.僕たちのイマジネーションは 音楽からどれだけの影響を受け、どんな変態を遂げたのか。心の財産となったあの時代の夢と歌を考察する、おりべまことの音楽エッセイ集。ブログ「DAIHON屋のネタ帳」より33編を厳選・リライト。

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もくじ

●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える

●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について

●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌  ほか

 


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オリパラが目標となってコロナ禍は終息へ向かうというシナリオ

 

首都圏には2度目の緊急事態宣言が出された。

1ヵ月で済めばいいが、暖かくなるまでは続くと

覚悟しておいた方がいいかもしれない。

 

しかし逆に言えば、この冬を乗り切れば、

明るい光が見えてくる可能性があるのではないか。

 

先が見えないと不安が増すばかりなので、

何となくこれからのシナリオを書いてみる。

 

何と言っても日本にはこの夏、

オリンピック・パラリンピックを開催するという大命題がある。

僕はもともと反対派だけど、コロナ終息のためには

オリパラは希望への一里塚になる。

どうせなら有効活用した方がよい。

 

巷では「できるか・できないか」みたいな議論をしているけど、

全然まとはずれだ。

オリパラは「できるか・できないか」じゃななく、

「やるか・やらないか」である。

 

その点ではもう結論は出ている。

IOCもJOCも「やる」と言っている以上、

政府にも東京都にも「やらない」という選択肢はない。

(いろいろ利権の問題もあるし、やらざるを得ない状況。

そのへんはまた別の機会に)

 

日本のコロナ死者がアメリカやイギリス並みに増えるような

状況になればわからないが、

そうでない限りは、国民が何と言おうと絶対やるだろう。

 

しかし、もちろん国民を黙らせたいから、

オリパラ実現のためにベストを尽くすに違いない。

してもらわなくては困る。

その切り札はやっぱりワクチンだ。

 

緊急事態宣言を継続して、春先には何とか

感染者数を落ち着かせ、ワクチン接種をスタートさせる。

 

ワクチン接種の際に重要なのは情報操作である。

人々の多くはこの1年にわたる情報洪水で

「コロナ脳」になってしまっているので、

そのコロナ脳の改善が、感染症対策と同じくらい重要だ。

 

「ワクチンがあるからもう大丈夫です」と、

不安を和ませる一方で、

「でも、ワクチンは重症化のリスクを軽減するもので、

感染を防げるわけではない。

だからこれまで通り、感染防止対策は個々で続けてくださいね」

といったイクスキューズも

十全にアナウンスしんくてはならないだろう。

その塩梅を誤ると、またもや混乱が生じてしまう。

 

ワクチンにはいろいろ問題がある。

副作用の心配もあるし、

次々と生まれてくるかも知れない変異種に対して

どこまで有効なのか、という疑問もある。

 

けれどもそんなことを言っていたらきりがない。

とにかくオリンピック前には、コロナ脳の人たちを減らし、

100%ではないにせよ、

社会を従来の状態に近づけていかなくてはならない。

 

コロナは「ただの風邪」とは言えないにせよ、

「インフルエンザ程度のもの」という

社会通念を醸造する必要があるのだ。

 

そのためにワクチンという最終兵器を

1日でも早く行きわたらせるだろう。

経済復興のためにも、そこは最善を尽くすはずだ。

 

苦しんでいる飲食業・観光業の皆さんも、

オリパラまであと半年の辛抱(十分長いけど)と心得て

なんとかがんばり続けましょう。

 

そして、今年の秋からはコロナと共存する時代になる。

 

人々のコロナに対する考え方・思い込み、

ひいて言えば社会通念が変われば、

厄介ではあっても、

コロナはそんなに怖い病気ではなくなるはず。

 

実態は大して変わらないとしても、

「国はちゃんとワクチンも提供してますよ」と

言える状況が作れれば、社会は前進する。

 

とまぁ、シナリオを書いてみましたが、

果たしてどうなるか?

いずれにしても飛沫感染に気を付け、まめな手洗いを

コツコツやりながら状況を注視していきましょう。

 

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コロナ禍の冬をどう乗り切るか、自分自身で考えなくてはならない

 

ついこの間、東京の感染者数が

とうとう1000人を超えたと思ったら、

あっと言う間に2000人超。

そして2度目の首都圏緊急事態宣言。

 

これはイギリスで発見された変異型が侵入したせいなのか、

詳しいことは分からないが、

ちょっと今までとは違う空気を感じる。

倍々で増えていく可能性もある。

これから冬真っ盛り。

大騒ぎするのはよくないけど、楽観視もできなさそうだ。

 

政策を批判する声も大きいけど、

僕は日本はそれなりに頑張っていると思う。

拙いところ・何やってるんだと腹立たしいところも

多々あるけど、

命も経済も守りたい、という気持ちは伝わる。

 

医療がこれだけひっ迫してしまっているのも、

できる限り、多くの人を助けようとしている結果、

こうなっているのではないか。

 

僕たちは全員が平等に医療を受けられるのは

当たり前だと思っているけど、

世界基準はそうではないと思う。

 

アメリカをはじめ、インドでもブラジルでもヨーロッパ各国でも

日本と比較にならないほど死亡者が出ている。

 

これらの国でコロナ患者が日本のようにちゃんと

治療を受けられているかといえば、そうではない。

アメリカでは貧乏人は病院なんかに入院できない。

 

中国は抑え込んでうまくやっているように見える。

ただ、あれは中国政府が感染予防の大義名分で、

徹底した管理体制を強めているからではないか。

「管理されようが何だろうが、ないより命が大事」とするなら

中国みたいな道も取れるかもしれないが、

あなたはそれを日本の政府に望むのだろうか?

 

もちろん医局の問題とか、日本にも医療の闇の部分は大きい。

しかし、その点を差し引いても、

国民皆保険制度という建前がある限り、

日本の医療は、治してほしいと訴える人を放置はしないし、

できない。

 

外国の例だけでなく、

日本全国を襲った100年前のスペイン風邪だって、

多くの患者は放置されてそのまま。

助かる・助からないは、ほとんど運次第だった。

 

べつに政府や知事の弁護も味方もするつもりはないけど、

僕たちは豊かで恵まれているということを踏まえて、

モノを言ったり、行動した方がいいと思う。

 

政府や知事に批判・意見をぶつけるのは結構だけど、

ダダをこねているだけでは状況はまったく好転しない。

 

自然災害と同じなのだから、ある面、諦めも必要である。

この冬をどう乗り切るか、どうすれば心身の健康を保てるか、

自分自身で考えなくては。

 

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心の財産となったあの時代の夢と歌を考察する、おりべまことの音楽エッセイ集。

ブログ「DAIHON屋のネタ帳」より33編を厳選・リライト。

 

●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える

●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について

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自由な気持ちで、丁寧に生きる

 

コロナ禍でいろいろ行動が制限されて、

子どもたちがかわいそうとかいう人がいるけど、

子どもはコロナなんて関係なく、毎日楽しく生きている。

子どもには過去の蓄積がない。

子どもは自由だ。

 

かわいそうなのは長年、慣れ親しんできた習慣が崩れて、

悲しみ、寂しがっている大人のほうだ。

 

生き方とか考え方を変えろということなんだろう、きっと。

これまでこうやってクリスマスは騒いでたのに。

こうやって年末とお正月を過ごしてきたのに。

と、のにのに・・・とこだわっていると

ストレスが溜まるばかり。

 

100年前――大正期のスペインかぜは

全世界で3年にわたって続いた。

幕末から明治のはじめにかけては20年余りの間に、

コレラやはしかなど、疫病が繰り返し大流行した。

 

そのたびに価値観が大きく揺らぎ、時代が変わった。

歴史を俯瞰してみると、戦後70年あまりが安泰過ぎたともいえる。

ワクチンなどに期待しすぎず、

ちょっと覚悟をしたほうがいいかもしれない。

 

いま、いちばん必要なのは、

過度にコロナに恐怖心を抱くのでなく、

かと言って「どうでもいいや」と自棄的になるのでなく、

丁寧に物ごとを考え、丁寧に生きるよう心がけること。

そして、子どものように自由な気持ちで

毎日を楽しむことだと思う。

 

 

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戦時下のメリークリスマス

 

今年もSさんからクリスマスカードが届いた。

例年と変わらず素敵なクラフトアート。

 

外仕事も昨日のゲラチェックと打ち合わせで終了し、

年末年始モードに入ったが、

内職はまだたんまり残っている。

 

この年末年始は戦時下みたいなものになりそうだ。

(と言っても戦時下の経験はないけど)

GoToトラベルも忘年会も新年会もなし。

確か昨年は若者の「忘年会スルー」が話題になったが、

今年のコロナ禍をきっかけに、会社の忘年会とかは、

みんなが心から楽しめるものでない限り、

廃れていくと思う。

 

飲食業界、観光業界の人たちは、

もう忘年会・新年会需要に頼らないほうがいい。

そもそもが前時代的な習慣なので。

 

もしやるなら「昭和の忘年会」とか

コンセプチュアルなパーティーを企画した方が

若者受けするのではないかな。

サンタとトナカイコンビみたいな感じで、

「昭和おやじ」と「昭和おばさん」が余興に登場するとか。

お呼びがかかれば、おやじ役として参上しまっせ。

来年以降の話だけどね。

 

それにしても医療機関がヤバそうなので、

コロナはもちろん、へたに風邪ひとつひけない状況だ。

この間も書いたけど、実はそっちの急病やケガのほうが怖い。

 

おとなしくしているか、やっぱり盛り上がりたいかは

あなた次第だけど、そのへん十分考えて、ご注意ください。

 

僕は年末年始は日常と同じく粛々とやり過ごし、

コリコリまた小説やエッセイなどの書き物をする予定です。

 

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「2020年の挑戦」への挑戦が終わる

 

コロナ、コロナに明け暮れた2020年が終わろうとしている。

日本はの感染者数、重症者数、死亡者数、

どれをとってもアメリカやヨーロッパなどとは桁違いに低い。

にも拘わらず医療機関はひっ迫し、危機的状況にあるという。

これでは病気になっても怪我をしても

診てもらえない可能性がある。

コロナよりも急病や事故の方がよっぽど怖いともいえる。

 

なんでこんなことになってしまうのか?

日本なんて及びもつかないほど患者数が爆発している他の国では

医療はいったい今どうなっているのだろう?

ネットでちょこちょこ調べてみたが、

最近の状況はよくわからない。

 

春先はあちこちから医療崩壊、葬儀崩壊、

遺体をスケートリンクに収納とか、

冷凍トラックに積み込んでいるとか、

ショッキングなニュースがどんどん飛び込んできたが、

この冬はそういう話は聞かない。

 

一説によれば他国では医療崩壊を

とっくに超えてしまったという。

お金を出せば重症になっても治療を受けられるが、

貧乏人はもうほったらかしだという。

 

そんなアホな、と思いつつも、

あの数を見れば、それでも納得せざるを得なくなる。

諦めろ、神に祈れ、自分の幸運を信じろ、ということか。

 

それしてもいったいなんで他国の情報はないのか?

もう皆慣れっこになってニュースバリューがないから?

それとも「これ以上、悪いニュースで

人々を心配させてはいけない」

という報道側の良心的配慮? から?

 

片や、経済への影響が甚大で、

自殺者数の増加は、確実にコロナの影響による倒産・解雇が

原因になっているという指摘もある。

 

GOTOトラベル、GOTOイートの経済効果は絶大で、

観光業、飲食業の人たちの多くがおかげで一息つけたのも事実。

自殺者の増加が抑えられた面もあると思う。

 

何が良くて何が悪いのか、頭が混乱してくる。

いったいこのコロナ禍の真実はどこにあるのか?

渦中にいる限りはわからない。

たぶん過ぎて何年かしてから、やっと気づくことなのだろう。

 

2020年はこれまでの時代の終焉であり、始まりである――とは

以前からよく聞いていた。

価値観の変換――使い古され、手垢にまみれた言葉だが、

ようやくそれが現実になるときが来たようだ。

 

そういえば3年半前にブログで

「2020年の挑戦への挑戦」というエッセイを書いていた。

自分でいうのもなんだが、読み返してみると、なかなか面白い。

 

あの怪奇な「ウルトラQ」のドラマが放映された1965年、

日本の人口はまだ1億人に届かず、平均寿命も70歳だった。

あれから人も社会も激変した。

 

ケムール人ならぬ新型コロナウイルスの侵略に遭遇した人々は、

今、新しい価値観を持った人類と社会に

孵化している最中である。

 

来年、コロナは収まるかもしれないが、

その孵化活動はまだ数年間は続くだろう。

古い殻を破って外に出てきたとき、

世界はどうなっているだろう?

 

期待と不安を抱きつつ、日々、マスクして手を洗い、

劇場や映画館やお店などにもなるべく行かず、

密室っぽいところや混雑や賑やかな場所を避けて、

大人しくして過ごしている。

たぶんクリスマスも正月も。

 

この齢だからそれほど苦にならないけど、

10代、20代の頃だったら耐えられなかったかもしれない。

 

自分を見失わないよう、

がんばって凌いでくれ、若者たち。

 

 

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ビジネス環境 秋のコロナ異変

 

執筆中のビジネス書「中小の旅館・ホテルが生き抜く方法」は

第2稿を書き上げ、

クライアントのチェック待ち状態になった。

 

並行してルーティンの「月刊仏事」(葬儀供養業界の業界誌)の

仕事もやっていたのだが、

とある大手旅行会社が事業の一部として

エンディング業界に乗り出すというニュースを取り扱った。

 

なんで旅行会社がエンディング? と問えば、

「人生を旅と捉えて・・・」という事業コンセプトだという。

 

こじつけ感は否めないが、じっくり考えてみたら、

たしかに旅館・ホテル・旅行といったものは従来、

冠婚葬祭に関わってきたから、

あながち全く関係ないとは言えない。

 

GoToで多少潤っているところもあるようだが、

やはりコロナ禍による旅行業界のダメージは相当なもので、

それはこの1~2年でじわじわ首を締めに来る。

異種事業に進出したり、いろいろ仕事のやり方を

変えていかなくてはならないことは間違いない。

他の業界でも同様のところが多いのではないだろうか。

 

そういえば最近、

エンディング業界への新規参入はどんどん増えている。

多死社会のビジネス需要を求めて。

コロナがそれに拍車をかけている。

 

自分ことを振り返ると、

秋の間、リアル取材、リアル打ち合わせも結構できたが、

やはり今やメインはリモート。

 

取材はともかく、打ち合わせは、わざわざ時間と交通費をかけて

出かけるのがすっかり億劫に感じるようになった。

僕と同じようなマインドになっている人は

結構多いのではないだろうか?

いずれにしても躊躇なく出歩けられるのは、

せいぜい今月いっぱいかという感じになってきた。

 

コロナが引き起こした、

旧来の仕事習慣の強制終了・強制変換は

これからが本番なのだろう。

そして、社会全体の強制変換もじんわり迫ってくる。

 

 

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昭和人のマネして逃げたらアカン

 

若手の人気俳優が「ひき逃げ」で逮捕された。

誰もが思っただろう。

「逃げさえしなければ」

 

たった数分、事故現場を離れたことで

彼の人生は大きく狂ってしまった。

まだ若いし、きちんと詫びて許されて、

そのあと必死に頑張れば

、俳優の世界に帰って来られる可能性はある。

が、挽回するのは簡単ではなく、長い時間がかかる。

 

僕が不思議に思ったのは、

まだ23歳の彼が、事故ったときに

「逃げたら絶対にやばいことになる」

と思わなかったのだろうかということ。

 

将来を期待されていた人気俳優だから、

事故を起こしたせいで、

ここまでで手にしたものを失うのが怖い、

という気持ちはわかる。

 

けど、逃げればもっと大きなものを失うということを、

基本的価値観として、若い奴らは刷り込まれている、

と思っていた。

 

「しまった。やってしもうた。

でも、ここで逃げればバレないかも」と

脊髄反応するのは、僕らぐらいの昭和人だと思っていた。

 

昭和人は、正直、飲酒運転さえ大したことではないと、

いまだに思っているドライバーが多い。

かつて、コミュニティによっては、

飲んだら運転できないなんていう男は

弱虫の腰抜け呼ばわりされたものだ。

 

それに社会的地位や権力を持った者は、

ひき逃げや飲酒運転事故をやっても

裏から手をのばして罪を免れることができた、

という現実もあった。

それが昭和である。

 

交通事故の悲劇を繰り返さないために、

ひき逃げや飲酒運転、

ごく最近ではあおり運転の厳罰化が進んだわけで、

確実に社会は改善されているわけだが、

昭和の価値観に慣れた人たちの中には

「管理社会の強化」と解釈し、息苦しく感じて

「昔はよかった、おおらかだった」とつぶやく人もいるだろう。

 

そういう価値観はもう過去のものになった。

これは交通安全だけの話ではない。

 

僕たちは新しい価値観に慣れなくてはならない。

そして、変わらなくてはならない。

変えられない人は社会から退場するしかない。

 

それにしても若手俳優、なぜ逃げた?

自分の大事な将来を、

なんともったいないことをした。

 

 

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秋晴れの空に「コロナに打ち勝った証」を呟きたい

 

秋晴れと言う言葉は、涼しくなった空気の中で

感じられるおひさまの光のあったかさへの感謝の気持ちから

生まれた言葉なのだろう。

なので「夏晴れ」という言葉はない。

 

56年前の東京オリンピックは、

今日のような秋晴れの日々の中で開かれたのだと思うが、

理由はどうあれ、今年の酷暑の中のオリパラは

開かれなくてよかったと思う。

 

来年もいらない。

酷暑の中でやRなくてはいけない

利権と金儲け主義のオリンピックはいらない。

選手の方には気の毒だけど、やっぱり反対!

 

そもそも感染にびくびくしながら

観客が声も上げられない形で

やらなきゃいけないオリンピックが

「人類がコロナに打ち勝った証」なんて言えるのか。

 

「コロナに打ち勝った証」は、

ひとりひとりが、歩道橋の上から

美しい秋晴れの空と楽しい雲をみながら、

そっと呟けば、それでよい。

「ぼくたち勝っちゃったよ」って。

1年後、そうなっていることを切に願う。

 

 

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ルカ Lukaと子どもの虐待

 

YouTubeのおすすめでなぜだかスザンヌ・ヴェガの

「ルカ Luka」が出てきたので、

だいぶ久しぶりに聴いてみた。

1987年に発表され。大ヒットした曲だ。

軽快なコード進行の、素敵な明るい歌に聞こえるが、

この歌のテーマは「子どもの虐待」である。

 

ぼくの名まえはルカ

ここの2階に住んでいる

きみの部屋の上さ

ぼくを見かけたことはあるよね

 

もしも夜中に

もめごととか、ケンカみたいな声が聞こえても

「何があったの?」とか

尋ねたりしないでね

無視してほしい

何も見なかった、聞かなかったことにしてほしい

 

当時アメリカでは児童虐待が深刻化していたが、

日本ではまだ「そうでもなかったと思う。

僕も「これかっこいいね。好きだな」と言ったら、

「でもこれ虐待の歌なんだと」と友だちに言われ、

歌詞を調べた憶えがある。

 

でもその頃は、子どもの虐待の深刻さは全然わかっていなかった。

 

先日、ドラマ「高校教師」(1993年)を見たが、

あの作品も近親相姦=子どもに対する性的虐待が

ドラマの大きな要素になっていた。

 

信じたくないが、結構多いようだ。

現在はその深刻さが認識され、犯罪となるが、

おそらく近代化以前の社会では、

道徳的にタブーとされながらも

結構、裏側で、割と普通に行われていたのだろうと思う。

 

幾つか本(アメリカ社会における虐待のルポや小説)も

読んだことがあるが、

特に社会的地位・名声の高い親のそうした行為に対しては、

子どもも抗いがたい傾向があるという。

 

「家族の絆」が大事にされるのはいいが、

家族と言う関係に対して、日本人はもっとクールな視線が必要だと思う。

やっぱり見ないふり・聞かないふりはできない。

 

それにしても若い頃、見過ごしてみたものがいっぱいいあるなぁ。

のんべんだらりと100歳まで生かしてもらうわけにはいかない。

100年ライフは、人生2度やれということだろうか。

 

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人間はひとりで生まれてこれないし、ひとりで死ねない

 

「生まれてきたときも、死んでいくときも、

しょせん人間はひとりなんだぜ」

BGMにジャズが流れるアンティークなバーで、

彼は煙草の煙をくゆらせながら遠い目をして語った。

 

「人間ひとりで生まれてきて、ひとりで死んでいくのよ」

小さなクラブでブルースを歌い終え、

ぐいっとフォアロゼのオンザロックを流し込んで一息ついた

彼女がため息交じりに言った。

 

僕が若者の頃に身を浸していた昭和の時代には、

人生の先輩方からよくそういう話を聞かされた。

 

カッコいいな。

わりと素直にそう思った。

おれも齢とってシブくなったら、

若いモン相手ににそんなセリフを吐きたいもんだぜ。

そう考えていた。

 

で、実際に、当時のその諸先輩方の年齢を超えた今、

彼らの件のセリフは単なるカッコづけだとわかった。

現実は歌や物語と違って、

もっとバタバタしてて、もっと全然みっともなくて、

孤独な男や孤高の女などやっていられない。

 

人間は一人ではこの世に生まれてこれない。

カミさんが息子を出産する時に立ち会ったが、

医者とか看護婦さんとか大勢の人が関わって、

はじめて子どもはこの世界の空気を吸える。

(僕はただデクノボーみたいに突っ立ていて、

出てきた息子を「ほれ」と抱かされただけだったけど)

 

文明社会の外だったらどうか?

森の中なり、砂漠なり、野生動物と同じように生まれ出たら?

これだって産院と同様、周囲に守ってくれる人たちが必要だ。

 

もしに誰もおらず、母親がそのまま死んでしまったら、

子どもは何日も生き延びられないだろう。

他の動物に食われるか、飢え死にするか、

暑くて死ぬか、寒さで死ぬかのどれかである。

 

死ぬときはどうか?

孤独死が社会問題になっているが、

ひとりで死んだとしても実際はそれで終わらない。

 

遺体を処理しなくてはならない。

自分の魂は抜けて、この世界のしきたりから解放されても、

遺体をそのまま放置して

腐らせるままにしておくことは許されない。

しかし、自分で自分の遺体の始末をすることは不可能なのだ。

 

「自分の葬式は必要ない」と言ってても、

必ず面倒を見る人がいる。

火葬してお骨を集めて手を合わせるぐらいのことは

“されなくては”ならない。

 

普通は肉親――遺族がそれをするが、

誰もいなければ行政の人とか、何らかの形で代理人になった人が

その仕事を引き受ける必要がある。

 

雪山や樹海に入ってそのまま消える。

おれの遺体は山犬に食わせてやる。

あるいは海に流してホオジロザメの餌になってもいい――

 

そういう夢見るユメオさんや夢子さんや

豪傑さんたちにも逢ったが、

こういう人こそ社会の大迷惑。

大変な騒ぎになって捜索隊とか出さなくてはならなくなり、

無数の人に面倒をかけることになる。

 

だから本当の意味での孤独死というものは存在しない。

生まれるときも死ぬときも人間はひとりではない。

少なくとも、こうしてパソコンやスマホで

インターネットを見られるような文明社会で

人生を送っている限りは。

 

 

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観光業の本とコロナ報道自粛の影

 

今度は観光業の本を書くことになり、打ち合わせで日本橋へ。

うちの近所以外、久々に都心方面に外出した。

 

観光業はコロナのダメージが大きい。

星野リゾートなどの取り組みなどが注目されているが、

中小の旅館やホテルがあの真似をしようと思っても無理がある。

 

ということで、それをどう克服するか?

あれこれ指南します、という内容。

 

「オリンピックはコロナが終息しなくても開催する」と

IOCが宣言したそうで、

もしかしたらその恩恵が・・・と期待する向きもあるようだ。

 

けど、当初目論んだようにインバウンドがあるとは思えない。

また、美しい景色と温泉とうまい食事があれば

人がわんさか来てくれるわけではない。

 

今までの考え方を変え、発送を飛ばし、

いかに付加価値をつけられるかが大きなポイント。

 

そういえば少し前に「コスプレができる宿」として

ウケてる旅館をテレビのニュースで見た。

地域に掛け合ってコスプレイヤーに撮影スポットを提供。

宿を着替えなどができる、

コスプレ撮影ツアーの基地として利用してもらう。

SNSで広告したら人気爆発したというわけだ。

 

こういう今までの観光の概念・常識を覆す観光業が

日本中にあふれたら面白い。

 

ところで安倍総理が辞任を発表したあたりから

急に新型コロナウイルスの影が薄くなった。

つまりニュースの量が減った。

マスコミでもネットでも次期総理は誰かという話や、

台風の話題などが優先で、

コロナの話は二の次と言う感じだ。

 

とりあえずマスクと手洗いとソーシャルディスタンスの習慣が

定着したし、みんなもうコロナの話は飽きてるみたいだし、

とりあえずいいか、という感じだろうか。

やっぱりコロナは8割がた「情報災害」なのだと改めて実感。

もちろん秋冬は警戒必要だけどね。

 

オリンピックを無理にでもやるということになれば、

コロナなんてないふりして、

「報道自粛」という事態も起きるだろうなと思う。

経済産業にとってはそっちのほうがいいんだろうけど。

実際どうなるかはまだ誰にもわからない。

 

 

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日本の子ども・高齢者の幸福度と「迷惑施設」と呼んでしまう大人のエゴ

 

国連児童基金(ユニセフ)が3日、

先進・新興国38カ国に住む子どもの幸福度を調査した

報告書を公表した。

 

これを読むと、

どうも日本の子どもはあんまり幸福ではないらしい。

「身体的健康」では1位なのに、

「精神的な幸福度」は37位と最低レベル。

めちゃくちゃアンバランスだが、

平均取ってトータルでは20位なので、いちおう中程度?

これをいったいどう読み解けばいいのか?

 

そもそもこういうランキングにどんな意味があるのか?

それぞれの国にはそれぞれの条件・生活・文化があるのだから、

国際比較することに無理があるのではないか?

—-という批判はもっともかなと思う。

 

けどやっぱり目をつむっていてはいけない。

「精神的な幸福度」は生活満足度と自殺率で

指標化されているというが、

やっぱり学校におけるいじめ問題、

また家庭における虐待問題が

大きく影響していると思う。

僕たちはもうそういう報道にも慣れて麻痺してしまって、

大した問題だとも思わなくなっているのではないか。

 

明治時代にやってきた欧米の知識人が

びっくりするほど子どもをかわいがり、

老人を敬う国だった—-という妖精の国・日本。

だが、100年後の現代日本はどうもそうなっていない。

 

子どもの保育施設、保護施設、

また、高齢者の養護施設などは

「迷惑施設」とみられることが多い。

 

東京では保育園の建設に住民の反対運動が起こったり、

虐待された児童の保護施設の建設に

「地域イメージが悪くなる」「地価が下がる」といった理由で

これまた反対運動が起こった。

 

高齢者の養護施設も、障がい者施設も同様。

先だっての7月の九州の豪雨では、

水害リスクの高い地域に建てられた高齢者施設が

浸水被害に遭い、死亡者まで出た。

 

家族が訪問しやすいように山の上や高台などではなく、

利便性の高い川沿いに作った--という前向きな理由もある。

 

けれどもこれも「迷惑施設」ということで、

あまり人の目に触れないところに作らざるを得なかった、

という経緯があるようだ。

 

土地の値段など、現実的な問題もあるので

一概にけしからんとは言わないが、

気になるのは、こうした子ども施設や高齢者施設を

「迷惑施設」と言ってしまう大人のメンタリティ。

 

自分がかつて一人では生きられない

子どもだったという記憶も失い、

生き続ける限り、いずれ老人になっていくという

想像力も働かない大人はヶく大勢、この国にはいる。

生産社会に関わらない人たちの居場所を「迷惑だ」と

行政に訴えるセンスのなさは絶望的だ。

 

政治がどうとか、制度がどうとかいう前に、

こういうひとりひとりのエゴイズムがどうにかならない限り、

子どもの幸福度が上がるはずもなく、

いずれこの国は不幸な人であふれかえることになるだろう。

 

特にコロナのせいでストレスが溜まっている昨今は

とてもとても心配になってくる。

 

 

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夏の終わりの総理退陣劇と秋祭り中止

 

今年はコロナの影響でどこもお祭りが中止。

9月あたりになれば終息しているかも・・・という

かすかな期待も夏場の第2波であえなく吹っ飛んだ。

 

おみこしも山車引きも夜店も3密、

さらに「不要不急」の最たるものだからしかたない。

けど、不要不急なこと・ものがあるからこそ人生は楽しくなる。

 

中にはお祭りを生きがいにしている人だって少なくない。

来年まで我慢しなくちゃならないのは、特にお年寄りにはかなり厳しいかも。

 

コロナはいったいどうなるのか?

ここまで世界規模で「コロナ怖い」情報が浸透してしまうと、

ワクチンが開発され、国や自治体のトップが「だいじょうぶです」と

太鼓判を押さない限り、

大方の人の恐怖は消え去らず、終息は無理だろう。

 

コロナを終息させるのは、やはり「情報」が鍵になる。

そういう意味でも政治家の責任は大きい。

 

皮肉を言うと、安倍総理は良いときに辞めた。

「可もなく不可もなく」で7年半以上の長期政権。

就任前が民主党政府だったので「あれよりマシ」ということで

イメージが上々のところからスタートできていた。

政権奪還に成功した自民党の長老たちも、

みんなでおみこしを担いでくれた。

だから、たいしたことしなくても政権を維持できた。

 

12年前の第一次の時もそうだったが、

病気が理由の退陣なので、同情も得られるし、

批判もイメージダウンも最小限で済む。

 

けっして人柄が悪いわけではない。

てか、人が良いので、うまい具合に黒幕さんたちに操られちゃった感じ。

お坊ちゃん総理なので、ストレスにも弱かった。

 

けど、よくよく見ると、

自民党って結局、お坊ちゃんたちの集まりなんだよね。

次のお坊ちゃん総理は、果たしてコロナ禍をなんとかできるのか?

秋冬はインフルエンザなどと混同され、

へたしたら大混乱になりそうだ。

 

もはや「コロナはただの風邪」は通用しない。

情報8割のこの病気について、

どう人心をコントロールしていくのか、

次の総理は大変だ。

 

いずれにしても来年は、大イベントはともかく、

せめて地域のお祭りはできるところまで持っていってほしい。

不要不急なものこそが人の心にエネルギーを注ぎ込む。

 

社会のニーズに応え、生活に入り込み、世界を変革していくAI・ロボット。

はたしてやつらは人間の敵か味方か? 上司か部下か? ライバルか友だちか?

ただの機械に過ぎないのか、それとも人類の子どもなのか?

2016年夏から2020年夏まで、AI・ロボット・インターネット・DXにまつわる4年間の考察を読み物にした、おりべまことの面白まじめエッセイ集。

Amazon Kindle電子書籍にて発売中。

 

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おりべまこと電子書籍第8弾:エッセイ集「どうして僕はロボットじゃないんだろう?」発売

 

社会のニーズに応え、生活に入り込み、

世界を変革していくAI・ロボット。

はたしてやつらは人間の敵か味方か? 

上司か部下か? ライバルか友だちか?

ただの機械に過ぎないのか、それとも人類の子どもなのか?

2016年夏から2020年夏まで、

AI・ロボット・インターネット・DXにまつわる4年間の考察を読み物にした、おりべまことの面白まじめエッセイ集。

ブログ「DAIHON屋のネタ帳」から33編を厳選・リライト。

本日8月26日(水)より発売開始!

 

もくじ

・介護士・看護師は人間か、ロボットか?

・インターネットがつくるフォークロア

・こちとら機械だのロボットだのじゃねえ。人間でぃ!

・聖書から始まった「人間VS機械」

・子どもはどうしてロボットが好きなのか?

・きみはロボットじゃないよ

・宅配便問題:インターネットハイウェイはロボット社会へまっしぐら

・スチームパンク:十九世紀への冒険

・ロボットみたいな人間、人間みたいなロボット

・ビートルズ伝説×ロボティクス・エンターテインメント事業

・人工知能・ロボット社会へ、ぼちぼち心の準備中

・ロボットが社会に出てくるからこそ、人間の在り方について考えられる

・京都探訪記2017:宗教的空間とインターネットに関する考察

・AI党・ロボット大統領

・オリンピックをオワコンにするのはインターネット?  それとも「夢よもう一度」の利権執着昭和人?

・「生産性」という言葉が怖い・重い

・AIライター・ロボットライター

・外国人労働者とロボットと徒弟制度

・「人間を大事にしています」ってどういうこと?

・どうして僕はロボットじゃないんだろう?

・ビッグデータ分析と夢を共有する時代

・アンドロイド観音とどう向き合うか?

・デジタル時代ならではのアナログ手書き写本トレーニング

・世界自閉症啓発デー&発達障害啓発週間と人権意識の未来

・住所変更で、銀行の変貌ぶりをリアル体験

・人間味豊かな会社だね、と思われたい

・人間とロボットの未来は、トイレ掃除がカギを握っている

・AI・ロボットが働き出して、人類の長い労働の旅が終わる

・永遠の昭和 明日のための60's~70's

・ロボットが生まれて100年が経った

・青春ソングを愛する若者とおやじとアンドロイド

・AIを使うために必要な人間臭さ

・「アホな人間よりも優秀な機械ですよ」とは書かない

 

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「ワーケーション」に積極的になれる人・会社が日本の未来を救う

 

ワーク+バケーション。

働きながら休暇を取る?

休暇を取りながら働く?

 

「ワーケーション」とは、先日の菅官房長官の会見で

初めて聞いた言葉だ。

 

「Go To トラベルキャンペーン」で混乱が起こり、

政府の威信にダメージをきたしたため、

それを少しでも修復しようと、

目先の変わる造語をひねり出してきたのかと思ったけど、

調べてみると、べつに昨日・今日つくられた言葉ではないようだ。

 

アメリカなど海外の一部の国で普及している過ごし方らしく、

旅費や交通費などはワーカー負担で、

オフィスを離れてリゾート地などに行き、

リモート会議への参加や報告書提出などを

こなしながら休暇を取るという形だとのこと。

 

日本でも現在、和歌山県や長野県などでは専用サイトがあり、

働き方の一つとしてワーケーションのプランを提案している。

 

例えば長野県が提案するプランには、

一定時間は開設されたワークセンターで仕事をしたり、

ビデオ会議などに出席したりし、

それ以外の時間で森林セラピーを受けたり、

魚釣りや温泉を楽しむという行程がある。

 

地方を中心に自治体が具体的なプランを打ち出している。

 

長野だったかどうかは憶えてないが、

そういえば何年か前、ライター求人のサイトに

体験レポートを書きませんか? 

という募集記事があったような。

 

ちょっと興味があったが、

説明会に出なきゃいけなくて、その日程が合わないので

行かなかったけど、これのことだったのかなぁ。

 

それにしてもこのワーケーション、

やっぱりというか、案の定というか、

ネット上の反応は芳しいものではなく、

「そんなの、もはや休暇とは言えない」

「普及するはずがない」

「そんなの金持ちの発想」という意見が

大半を占めているようだ。

 

まぁ確かにこんなゆとりのある働き方をできる

企業・人は今の日本ではそう多くないと思うが、

僕は、これについてはちょっと政府の意見に賛同したくなる。

 

日本のワーカーたち、

中高年は「仕事とはこういうもんだ」と、

頭がコチコチに固まっちゃってるからもう無理だろうが、

若い人たちはまだ頭が柔らかいうちに

積極的にこうした考え方を取り入れて

実践してみたほうがいい。

 

そして、こういう会社がどんどん増えるのが望ましい。

これからの日本の会社は授業員に、従来通りの、

経済成長期の伝統的な働き方をしていたら伸びていかない。

 

働く人の感情・精神は会社にとって大事な資本だ。

過重労働をはじめ、パワハラやセクハラや職場いじめなどで

社員のメンタルをつぶしているような会社に

未来などあるはずがない。

 

働く人自身も「感情は自分の資本である」という

自覚をもって、嫌な仕事・嫌な職場に

我慢すべきでない。

 

「ワーケーション」も、できるはずない、不可能だ

と言っている人や会社は絶対できない。

 

てか、そういう会社は、そもそもやる気がないんだよね。

仕事は会社の中でやるもんだと

経営層の頭が凝り固まってるからできるはずがないんだ。

 

「やってみるか」とやってみれば、意外とラクに、

うまくできちゃうんじゃないか。

 

僕はワーケーションを積極的に考えられる会社、

取り組める会社が良い仕事をし、

これからの日本を支えられると思う。

個人もまた然り。

 

自粛期間が過ぎたら、あっという間に、

せっかくやっていたテレワークを

やめちゃう会社だらけって現状には、

なんだか暗澹とした気分にさせられる。

 

政府批判もいいけど、何でもかんでもはなから否定してないで、

どんな働き方ができるだろうと少しは想像してみたら?

 

 

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※新刊「ピノキオボーイのダンス」 

7月31日(金)発売予定!

 

12歳の少年の姿をしたロボットは、街中で年老いたダンサーと出会う。ダンサーはなぜかロボットを「かけがえのない友だち」と呼んだ。

娯楽も芸術も、人間の癒しや愛情もロボットテクノロジーにゆだねられた、機械仕掛けの世界で繰り広げられる、大人も愉しい、少年少女小説。長編SFファンタジー。

 


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認知症の人が東京都知事選挙に投票?

 

散歩中、義母はイヌを連れて歩いている人とよく立ち話をする、
かわいいわが子を褒められるので、

飼い主さんはみな上機嫌になる。
会話はごくまっとうなので、

誰も義母を認知症だとは思わないだろう。


だけど、いったん会話が終わって離れて10歩も歩くと、
もうそのイヌのことも飼い主のことも忘れている。

 

その散歩道の途中に東京都知事選の候補者の掲示板があり、
いつも立ち止まって誰がいいかとしきりに喋っていた。
この人の顔がいい、この人はいろいろやってくれそうだとか、
あれこれいっちょ前の評論をする。

 

「お義母さんは誰に投票しますか?」と聞いてみると、
「うん、わたしは〇〇さんだね」と明言。
たぶん横で知らない人が聴いてたら、
99パーセント、この人が認知症だとは

やっぱり気が付かないだろう。

 

家に帰って夜、テレビのニュースで
立候補者の話をふんふんと聴き入っている。
けど、コロナのこともオリンピックのことも
さっぱりわかっていない。

 

また「お義母さんは誰に投票しますか?」と聞いてみると、
「この人がいい。けど、この人も。この人もいいね」と、
今度は3人くらい指名する。
「いやいや、一人しか選べないんですよ」
「あら、そうなの。一人だけっていうのはねえ・・・
他の人が気の毒だしねぇ」といった調子。

いちおうカミさんとどうするか話したが、
投票権はあるものの、
やっぱりこれじゃ投票所には連れていけないし、
まともな一票にはならないので、
本日、デイサービスに行っている間に
二人で期日前投票に行った。

 

義母のように一見まともそうに見えても、
夢の中で生きていく人は今後も増加する。
政治に何とかしろとは言えないが、
これからそういう人たちを大勢抱えた社会になっていくよ、
ということは視野に入れておいてほしい。

 

 

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2020年の挑戦への挑戦 ♯02

 

2020年も半分過ぎた。
みんなが待ってたスターイヤーだったのに、
まさかウイルスがこれほど大流行して
今までの生活が変わってしまうなんて
ほとんどの人が考えていなかっただろう。


年の初めのオリンピックのお祭りくるくるムードが夢のようだ。

東京の感染者数は相変わらず減らないが、
もうみんな平気で電車に乗ったり、
街の中を歩いてて、3月・4月のような切迫感はまるでない。

 

もう慣れた。
このままテキトーにやり過ごすか、という心境なのだろうか?
かくいう僕がそうだ。
マスクは今やパンツみたいなものだから、
しかたなくつけているだけ。
手洗いだけはちゃんとやってるけどね。

 

カラオケ屋に勤めている若者Mくんは、
キャバ嬢を連れて歌いに来た40代のおっさんに
「手を消毒してください」と言ったら、
「うるせえ、このヤロー! おれはコロナなんて怖くねえんだ!」と怒鳴られたという。

 

こんな調子の人たちが大勢いるようだから、
やっぱり感染者はそうそう減らない。

 

けれどもその一方で、コロナが怖くて家から出られない、
という人も結構いるし、鬱になってしまった人もいる。
コロナの恐怖と経済的困窮のダブルパンチの鬱だ。

 

本当にひどい状況になってしまったが、
ここでもう一度、今年の初めに立ち返って
リセットしたらどうだろう?

 

僕はおみくじで大吉を引いて喜んでたし、
みんな「今年はこうしたい」と
何かしら年頭の誓いを立てたのではないだろうか。


それを“コロナのせいで”あきらめるのはよくない。

そのを目標の何パーセントでもいいから達成できるよう、
いや、達成なんかしなくてもいいから、
ちょっとでも近づけるようがんばって、
2020を自分にとっての良い年にしよう。

 

「もう半分」ではなく「まだ半分」。
このままコロナに振り回されてグダグダしてたら、
ネガ反転して蒸発してしまうよ。

 

ケムール人が闇の向こうからあなたが
グダグダになるのを狙っているんだから。
ブオッフォッフォ・・・
(ウルトラQ「2020年の挑戦」より)

 

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「安全第一」と考えるなら巣穴に引きこもるしかない

頼まれ

「きょうから再開なんっすよ」
吉祥寺のカラオケ店に勤める若者Mくんはそう言って、
朝9時を回ると仕事に出かけた。

 

「カラオケ屋がそんなに早くからやるの?」
と聞くと、
「開店は11時からだけど、再開初日なんで掃除とか

いろいろ雑用があって、
店長から早出するよう頼まれたんすよ。

めんどくさいっすね」


言葉とは裏腹にけっこう張り切っているようだ。

正直、カラオケ屋は感染リスクが高い。
だいじょうぶだろうか・・・と心配しつつ。

 

東京アラートも解除され、

街はいつも通りのリズムを取り戻して動いている。
といっても感染者はたいして減ってない。

 

4カ月も続いたマスコミの情報洪水はすさまじく、
完全に洗脳されてしまい、怖くて巣穴の中の動物のように、
閉じ篭って出られなくなってしまった人もいるようだ。

 

目に映るもの、触れるものがすべて
新型コロナウイルスに汚染されているように見える人もいる。
自分と自分の親しい人・もの以外は、

バイキンに見えて近寄れない。
そんな自分の感じ方で人に危険を説き伏せる人もいる。

 

基礎疾患を持っていたり、体力に自信がない人は、
そんなふうになってしまうのもある程度やむを得ない。
「安全第一」と考えるなら、巣穴に引きこもるしかないのだ。
それでも生きていける社会なのだから。

 

そういう人と話をすると、悲しいかな、
もうこの先、リアルで会うことはないかもな、と思ってしまう。

 

今年、家族を介護施設などに入れた人からは、
もう生きている間に会えないかもしれない、という話を聞いた。

 

とりあえず第一波は終息し、
何となく元通りの平和が還ってきたような雰囲気になっているが、
こうしたコロナに対する人それぞれの温度差は、
今後の社会を分断していくのかもしれない。

 

誰かが意図的に流行らせたという「コロナ陰謀説」
――実はそんなに致死力のある病原体ではなく、
欧米で多くの患者が死んだというのは数字のごまかし――
が本当なのかかどうかは僕にはわからない。
その可能性はないとは言えない・・・とは思うけど。

 

しかし、たとえそれが真実だとして、
その真実が暴かれたとしても
世界が負った傷はもとに戻ることはないだろう。

 

新しい現実の中でどうやって人との間で理解し合えるよう
コミュニケーションしていけるか、
その方法――それもできるだけ面白い方法を
模索していくしかないんだろうね。

 

おりべまこと 電子書籍

魚のいない水族館

 

失業中の主人公が足を踏み入れた、街のはずれにある水族館には魚が一匹もいなかった。彼のまえに現れた、魚のような顔をした館長は言う。「魚はみんな海に返しました」
彼がそのことをブログに書くと、なぜか水族館はその夏の大人気スポットになる。
そして季節が変わるころ、館長は彼に声をかける。
「もしよければ、ここで仕事をしませんか?」
夏から秋にかけて不思議な水族館で起きる出来事を描くファンタジックな短編小説。

 

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近日発売 神ってるナマケモノ(動物エッセイ)

 

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めでたくいつもの学校・会社に逆戻り?

 

学校が始まったけど、
マスクだけでも暑いのに、子どもにフェイスシールド?
ソーシャルディスタンス?

 

テレビカメラがあるところだと、
みんなちゃんとやってますよ~
ルール守ってますよ~って感じで映ってたけど、
テレビが帰ったらどうなんだろ?

 

そもそも低学年の、遊びたい、
じゃれ合いたい盛りのおチビたちに
くっつくなというほうが無理でしょ。
どうせ何日も持たないよ。

 

こんな形で学校やるんなら、
授業はみんなオンラインでやって、
あとはみんなで公演に行って遊んでた方が、
子どもの成長にはよっぽどいいんじゃないの?

無理して学校やる必要ないと思う。

本当にこんなのが何日もつんだろ?

 

なによりも子どもにとって
マスクやフェイスシールドやソーシャルディスタンスに
いかほどの意味があるのか?

ちゃんと意味と効果を考えて無理強いしてるのか?
納得させてやっているのか?

 

こうしないとクレームが来るので、
形だけやってます、というふうに見える。

 

大人も同じ。
子どもにこんな無理させて、
おとなは超3密、感染リスク莫大の満員電車に乗っている。

 

現場で働く人はしかたないけど、
1日オフィスにいてパソコンやっている人は
在宅ワーク続けてていいんじゃないの?

営業回りだってオンラインでOKなんじゃないの?

出勤はせめて週に半分でいいんじゃないの?

 

せっかくコロナのおかげで働き方改革できたか?
と思ったのに、あっという間に逆戻り。
そしてまたあっという間に東京アラートだ。

おりべまこと電子書籍

子ども時間の深呼吸

だれの心のなかにも「子ども」がいる。

自分のなかにいる子どもにアクセスしてみれば、何が本当に大切なのか、何が必要なのか、幸せになるために何をすればいいのか、どう生きるのか。自分にとっての正解がきっとわかる。
少年時代の思い出〉×〈子育て体験〉×〈内なる子どもの物語〉でモチモチこね上げた おりべまことの面白エッセイ集。40編を厳選・リライト。

もくじ

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COVID19と情報化社会のダークゾーン

 

6月になって日常が戻ってきた。
通勤電車も満員で、3密厳禁もどっかへ吹っ飛んだ。
このままもとの生活に戻るのだろうか?

 

でも、改めてこの新型コロナウイルスはわけがわからない。
というのはやっぱり情報・データとしての恐怖だけで、
身近に感染したという人(発症した人)がいないからだろう。

災禍をかぶった人には申し訳ないが、
それが僕の実感だ。

 

日本の災禍が小さかったというのもミステリーだ。
本当に生活習慣と日本人の持つまじめさのおかげ?
アマビエのおかげ?
それともやっぱり日本人は神の子なのか?

 

笑うなら笑っていい。
けど、現代科学はいったい世界の何割くらいの真実を
解明してるのだろう?

 

お笑いついでに、
僕はやっぱり新型コロナウイルスは「使徒」

なんじゃないかと思っている。
単なる病原菌ではなくて、

情報化社会のダークゾーンと結びついている。
これは「人類〇〇計画」のシナリオの一部

なのではないかと思えてしまう。

 

いつの間にか僕たちの頭の中に入り込み、
無意識の世界から人間を操ろうとしているのかも知れない。


これからコロナに対する不安感を利用して
悪だくみをするやつも現れるだろう。

すべてが妄想に過ぎないことを祈ってもいるけど。

 

いずれにしても安易に、いつもの決まり切った
あくせくした元の生活に戻らないほうがいい。

新型コロナの第2波、第3波はたしかにこわいが、
もっとこわいのは情報の津波に呑み込まれることだ。

自粛期間の生活感を少しは体に止めておき、
自分を見つめなおす習慣はを続けたほうがいい。

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オナラよ 永遠(とわ)に

 

オナラをテーマに展開する、愛と笑いとメッセージを載せたSF+ファンタジーテイストの少年少女小説。
小学5年生の小松救太郎は、ぬきうちテストの最中にオナラをもらし、クラス中からいじめられる。
じつはそのオナラの真犯人は隣の席の水城ユリカ。。彼は憧れの女の子の失敗をかばっていたのだ。
しかし、ユリカはお礼を言うどころか、よけいなおせっかいだと救太郎をきびしく攻める。
その日、家に帰った救太郎は奇妙な白昼夢を見る。
そこに登場するのは、26世紀から来た、オナラで音楽を奏でるプータローというキテレツな男。
この男の話 によると、500年後の世界では人間はオナラをしない生き物に進化しており、そのせいでストレスがたまり、心の病が蔓延しているという。
そして救太郎こそが、失われたオナラを取り戻すための救世主であり、ユリカとラブラブになることで人類がオナラを取り戻し、不幸な歴史をやり直せると伝える。
救太郎は、潔癖症でオナラを軽蔑するステージママである母親のプレッシャーにユリカが苦しんでいること、また、人類からオナラを奪おうとする謎のヘビ魔女が彼女に取りついていることを知る。
ヘビ魔女との対決や、秘密警察から逃走するプータローとの交信を通じて、ついに自分の力で未来を変えることを決意する救太郎。
その方法はユリカのオナラをかばった日にタイムスリップして戻り、二人のよじれてしまった関係を修復するということだった。
はたして彼はユリカの気持ちを変え、オナラを失った未来の人類を救うことができるのだろうか?

 

読みだしたら止まらない面白さ。
オナラをこよなく愛するあなたのバイブルに。
そして人生の常備薬に。

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ウィズコロナ、オンラインLOVEの恋人たち

コロナ自粛期間は終わったような終わらないような
微妙な状態になったが、恋人たちはどうしているのだろう?

すっかりそういう世界と関係ない、

寂しい大人になった僕でも気になる。

 

 いや、じつは何を隠そう、この数日、
気になって気になって頭から離れなくなって、
とうとうネット上のその手の恋愛相談を
あちこちかじり読みしてしまった。

 

Q. 感染拡大が続く新型コロナウイルスで外出自粛の要請が強化されている今、付き合っているパートナーとはどう接するべきですか? 今まで通りキスやセックスをしても大丈夫? 

 

A. 答えはノー。
ふたりがよくても、その先のリスクを想像して!
無キスのセックスでもダメ! 感染リスクはいたるところに。
同棲中でない限り、恋人と会うのは今は我慢!

 

・・・なんて書いてあるのを見て、
「ええっ?」とショックを受けた。

 

脳みそを8割がた性欲に支配されている若いカップルが、
キスもハグもセックスもNGの
状態に耐えられるのだろうか・・・。

僕が10代、20代、いや、30代だったとしても

無理なんじゃないかなぁ・・・
と、ありもしない仮定で考え込んでしまった。

 

試しに「オンラインキス」とかあるんだろうかと思って調べたら、これはない。

「オンラインセックス」はあるけど、これは風俗系みたいだ。

 

「オンラインデートを楽しもう」というのはある。
映画とか音楽とか食事で盛り上がって(?)
お互いセクシーな言葉をささやいて(?)

 

うーん・・・そりゃ1回、2回なら
オンラインも新鮮でいいかもしれないけど、
その後はバイバイ、おやすみ、では夢でまた会いましょうか・・・
こりゃ寂しい、というか、相当きつそうだ。

 

でも我慢・自粛を強いられる分、
「なんでも自由にしていいよ」より
盛り上がるのではないか。
手かせ足かせはめられたウィズコロナの恋愛は、
むしろドラマチックなのかもしれない。

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明日のために今日はがまん

 

コロナ騒ぎで終始した4月も最後。
義父が亡くなって今日で1年。
花を飾って、お赤飯を焚いて、
近所の和菓子屋のおいしい大福をお供えしました。

1周忌なのにお祝いみたいだけど、

これらが大好物だったそうなので。

 

ちなみにカミさんは血を受け継いだのか赤飯好き。
でも妻だった義母はあんまりお好きではないようです。
同じ家族でも食べ物の好みはいろいろバラけていて面白い。

 

1年前の今日は平成最後の日もありました。
令和初のゴールデンウィークなんだよね、じつは。

ただ僕は幸いにもレギュラーワークにプラス、
書籍執筆の仕事、さらに自分の電子出版の制作もあって
5月は休めないほど忙しくなりました。

このご時世、僕を頼りにしてお仕事下さる方々に感謝です。

 

そして皆さん、ここが我慢のしどころ。
どうやらステイホームは延長されそうで、
あと1カ月も・・・とうんざりするのは僕も同じですが、
なんとかみんなで気持ちを抑えて
早いとこ、この状況を終わらせましょう。

 

政府や自治体に文句は言ってもいい。
けど逆らって三密など感染拡大に与する
行動を取っていいわけじゃない。

今ひとりひとりが我慢しないで動き出しちゃうと、
結局、社会がいつまでたっても動き出さなくなってしまいます。
平和で自由な日々を1日でも早く取り戻すために協力しましょう。

 

 

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マスクはパンツ?

 

昨日届いたアベノマスク、義母用に飾りをつけました。
こんな芸当ができるのはもちろん、
僕ではなくてカミさんです。

 

マスク生活(およびマスク不足)が長期化するにつれ、
外出すると手作りであろうファッショナブルなマスクを
している人をよく見かけるようになりました。

 

ファッションマスクを装着しているのは、
若い女の子じゃなくて、圧倒的に中高年女性。
皆さん、それなりに工夫・おしゃれをしています。

 

再三言ってるけど、一般のマスクはウイルス防御効果は
ほとんど期待できません。
しないよりしている方が少しはまし程度。

 

しかし、今のような社会情勢になると、
マスクをしないで外出することは、
パンツをはかないで外出することに等しい。

 

たまにし忘れて出かけると
「あんた、もろだしよ」と
白い眼が集まってくるような気がします。

 

てなわけで今や身だしなみの一部であり、
良識ある市民の証ともなったマスク。

 

しかし、一般人のマスクはどうでもいい――
とまでは言わないまでも、大した問題じゃない。

 

問題は医療現場でのマスクの不足。
医療従事者のマスクはファッションではありません。
いろんな情報が飛び交っているけど、
現場に届いているのか?
状況は改善されているのか?

 

 

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社会的弱者はステイホーム週間をサバイバルできるのか?

 

ステイホームウィークですが、
うちは大きな公園の裏にあるので散歩はできます。
ニュースで出てくるような混み方をするところでなく、
ちゃんとゆったり間隔を取って歩けるのが幸いです。

 

天気が良ければ毎日、午前と午後と出かけます。
なにせ義母のデイサービスを休ませているので、
相手をしないわけにはいきません。

 

認知症なので家でゲームとかで楽しむということもできない。
そもそもコロナウィルスが蔓延しているとか、
感染しないために家にいなきゃいけないということがわからない。

歩かず体力が衰えると、罹患・重篤化の確率も高くなります。

 

デイサービスではいろんな人と会って話をしたり、歌を歌ったり、
料理を手伝ったりするので退屈しないのですが、
僕たちも四六時中相手をするわけにはいかないし、
家にいると、どうしてもぼーっとしている時間が

多くなってしまいます。

 

正直、ちょっと認知症が進んだのでは?
と思えるところもチラホラ。

 

なのでやっぱり一日に1回、2回は花や木や鳥やネコや、
散歩のイヌや遊ぶ子どもを見せてあげたいんだよね。

 

僕はカメラマンを兼任して、
「あの花きれい」とか「あの鳥かわいい」とか言うと、
「はいはい、じゃ撮っときましょう」

とスマホで写真撮りまくっています。
おかげで随分ストックが貯まりました。

 

最近はほとんど外出は公園やスーパーだけど、
車いすや杖をついている人を全然見かけなくなりました。
たまたまなのか、それとも出られないのか?

 

これといった知り合いがいるわけじゃないけど、
障がいのある人や、一人暮らしの高齢者h、
インターネットやSNSなどを使わない人、使えない人は
ステイホームしていて大丈夫なのだろうか? 


コロナにかからなくても、ストレスや運動不足で

健康を害したりしないのだろうか?

 

義母を見ていると、

そうした社会的に弱い人たちの状況も心配になります。

 

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遺体感染管理士に学ぶ、メガネ、手洗い、笑いという予防策

 

ステイホーム週間初日、月刊仏事のリアル取材。
電車を使わずガラガラの新宿を
自転車でスイスイ走っての出動です。

 

霊柩車・寝台車を提供する会社において、
日本で唯一、「遺体感染管理士」の資格を発行している
エル・プランナーの橋本佐栄子先生が緊急講座をしました。

 

残念ながら新型コロナウィルスによる死者は増加中です。
加えて肺炎で亡くなる方は昨年の3倍ともいわれており、
その中にもコロナと疑わしき死亡者は
多いのではないかと推察されます。
亡くなってしまったらもう検査はしないので、わからないまま。


だから「死者数はまだ少ない」なんて
侮らないほうがいいと思います。

 

遺体をどう扱うかは厚生労働省から
一定のガイドラインが出されており、
医療者は遵守していますが、
医学的知識があまりない葬儀業者は、
それだけでは具体的にどう対処すればいいか、よくわかりません。

 

そこで遺体搬送の仕事をする人たちに対して、
最重要ポイントである手袋の使い方を橋本先生が伝授。

 

遺体は生体と違って、飛沫感染の心配はなく、
気を遣わなくてはならないのは「接触感染」です。

そのためには棺に触る手をいかに清潔に保つか。


ウィルスが手に付着しないよう
手袋をするのはもちろんですが、
その着脱のタイミング・テクニックを
よく覚えなくてはなりません。

 

講座では参加者が具体的に手袋の着脱の練習を行いました。
たかがはめたり取ったりのことですが、
これがやってみると意外と難しい。

受講生はマネージャークラスの人たち。
現場で働く人たちの命に関わることなので皆さん真剣です。

 

今日の講義を取材して
今さらながら気づいたことがあります。
僕たちはマスクをして、手をアルコール消毒していれば、
なんとなく感染予防できていると思っていますが、
それは間違い。

 

★メガネをかけて目を守る

 

一般のマスクは感染予防というより、
もし自分が病原体を持っていたら、
うつさないようにするためのもの。
ウィルスは医療用でない限り、
マスクを透過してしまうので、
やはり人との距離を保つことが重要です。

 

加えて僕も含め、みんな口と鼻をガードする意識はあるけど、
目のことはほとんど気にしていない。

目からもウィルスは侵入します。
てか、口や鼻よりも侵入しやすい開かれた入口。

ふだんメガネを使わない人も
伊達メガネをすれば、
少なくとも正面から飛んでくる飛沫はガードできます。

 

★噴霧のアルコール消毒でなく手洗い

 

アルコール消毒液をシュッシュとしておけば、

それでOKだろうと安心してしまうもの間違い。
アルコール消毒液は液に手を浸さないと、
本当の消毒とは言えません。
噴霧は、すぐにその場で手が洗えないときの、
いわば応急処置。
これだけでウィルスが殲滅できると思うのは幻想です。

シュッシュの後はできるだけは早く石鹸と流水で手洗いを。


とにかく手を清潔に保ち、
ソーシャルディスタンスを取ることこそ
感染予防のすべてと言っていいようです。

そして体力を落とさず免疫力を落とさないこと。
そしてイラつかないで笑って楽しく面白く過ごすこと。


せっかくならステイホームを自分のために、家族のために、

実のある時間にしましょう。

 

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何を優先するのか? 何が本当に大切なのか?

 

月刊仏事で「世界のEnding Watch」という連載を担当している。
毎月、世界各地・各国の近年の葬祭の実情や、
葬祭文化・習俗について紹介するのだが、
来月号はさすがにコロナウィルス関連の話をやらざる得ない。

 

葬儀関係のニュースは医療問題のあとにやってくるので、

この2週間ほどでどんどん増えてきた。


イタリア、スペインやニューヨークの惨状を伝えるニュースなどを読んでいると、気分が落ち込んでくる。
他国のこととはいえ、

こんなことが起こるなんて夢にも思わなかった。

 

そんな中、今、世界的に注目を集めている

アーダーン首相のニュージーランドの対策に関する

BBCの記事が昨日上がっていた。

 

同国では現在、最も厳格な「警戒レベル4」(「不可欠な移動」以外は自宅待機など)だが、これを「レベル3」に引き下げるという。

「レベル3」では、学校は「受け入れ人数を制限」して再開される。事業も再開できるが「顧客との物理的な接触」は認められない。
また、10人までの集会は、結婚式や葬儀、
タンギハンガ(マオリ族の葬儀)に限り許可される。

 

あまり葬儀には関係ない記事だったが、上記の部分が検索に引っ掛かったらしい。
「結婚式や葬儀、タンギハンガ(マオリ族の葬儀)に限り

許可される」
というのは同国の社会における文化、歴史、価値観が反映されていて興味深い。

 

それにしても「成功例」とされているニュージーランドさえ、
まだこのレベルの厳しい措置。

ゴールデンウィーク明けの日本の緊急事態宣言解除は夢のまた夢という感じがする。

 

後半にある「経済より健康を優先」という項目は

心を奪われるものがあった。

 

新型ウイルスの最新研究について、政府に助言し定例会見にも参加してきたオークランド大学の准教授、スージー・ワイルズ博士は、アーダーン氏や政府が明確に市民の健康を最優先してきたことが、COVID-19対応の鍵だったと言う。
経済への影響を恐れて行動制限を遅らせたほかの国は現在、はるかに困難な時期に突入している。
ワイルズ氏は、「住民が死んでしまったとか、どんどん死んでしまうのは言うまでもなく、経済にとって打撃のはずだ」と述べた。

 

何を優先するのか?
何が本当に大切なものなのか?

政府や国民の普段の考え方・価値観が、

こうした災禍に見舞われた際に炙り出されてしまう。

 

日本はオリンピックのホスト国だったこと。
その経済効果をもくろんでいたことが仇になってしまった。
それが初期の段階で、
政府や国民の判断を狂わせてしまったのかも知れない。

 

てなことを今さら言っても遅いけど、
日本人の生活習慣、衛生観念は、欧米諸国に比べて
感染症に強いのではないかと希望的観測を持っている。

 

せめてこの2週間ないし1か月ほどは、
昔の日本人のような質素な暮らしを

重んじる心構えで過ごせないか。

 


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ロボットが生まれて100年が経った

 

今年2020年で、この世界にロボットが生まれて

ちょうど100年になる。

チェコの作家カレル・チャペックが
「R.U.R――原題: チェコ語: Rossumovi univerzální roboti」
という戯曲を発表したのが、1920年のこと。

 

R.U.R.とは「ロッサム万能ロボット会社」。
この劇の発表によって「ロボット」という言葉が世界に誕生した。

 

R.U.R.とはこんな物語。

 

舞台は未来のとある孤島。そこにはR.U.R社のロボット工場がある。ここで製造されたロボットたちは世界中に送られ、

さまざまな労働に使われていた。

人々はロボットによって便利な生活をしはじめていた。

ある日、社長のハリー・ドミンの元に会長の娘であるヘレナ・グローリーが訪れる。

ロボットにも心があると考えているヘレナは人権団体の代表となり、地位向上や権利保護を訴えるために来たと話す。
(ウィキペディアより)

 

日本でも「人造人間」という邦題で、
わずか3年後の1923年に翻訳が出ている。

 

「ロボット」という言葉・概念は機械文明が飛躍的に発展していた
20世紀の世界を瞬く間に席巻し、人々の想像力を刺激した。

そして小説や映画の世界、
さらに漫画の世界でも瞬く間に一つのジャンルを構築した。

アイザック・アシモフも、手塚治虫も、
カレル・チャペックとこの作品の子どもだ。

 

さて、それから100年後の今日。
ロボットは大きな進化を遂げ、

日常の様々なシーンで目にすることも多くなった。


だが、チャペックの物語のような形で
労働市場にはまだ入ってきていない。

 

ロボット(身体)の進化よりもAI(頭脳)の進化のほうが

圧倒的に早い。
従って市場への導入も早い。

 

重い物を運ぶ・持ち上げるなど、力仕事をするロボット、
人間が立ち入れない危険な区域で活動するロボットは
どんどん実用化され、早期に普及するが、
人間のように複雑な動作ができるロボットが
社会で活躍するまでにはまだまだ時間がかかるだろう。

 

今回のコロナウィルスによる災禍から生じたテレワーク、
リモートワークへの移行の状況がを見ていると、
ホワイトカラーの仕事の7~8割はAIに置き換えられる。

たぶんここ10年、いや、5年で。


しかし、現場で働くブルーカラーの大半は生き残る。

するとどうなるか?

AIの指令、マネージメントのもとに
人間が作業を行うという世界になる。


それはもうすぐそこまで来ている。

問題はそれを僕たちがどう感じるかだ。

 

機械に管理されて屈辱を感じるのか?
そういうものだと割り切るのか?

 

ロボット生誕100年は、誰もが「人間とはなんだ?」
と考える時代の元年になるのかも知れない。

 

 

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