週末の懐メロ137:ハリケーン/ボブ・ディラン

 

現代アメリカ社会の欺瞞・腐敗・不条理をえぐる

吟遊詩人ボブ・ディランが1976年発表した

アルバム「欲望」のトップナンバー。

ギターに合わせてフィドル(バイオリン)がうねり、

ベースとドラムがロックなリズムを刻む中、

無実の罪を着せられた60年代の黒人ボクサー 

ルービン“ハリケーン”カーターの物語を歌い綴る。

紛れもない、ディランの最高傑作だ。

 

惨劇を告げるオープニングから見事に構成された長編詩は、

8分以上にわたって聴く者の胸にひたすら

熱情溢れた言葉の直球を投げ続け、

“ハリケーン”の世界に引きずり込む。

 

殺人罪で投獄されたカーターは

獄中で自伝「第16ラウンド」を書いて出版し、

冤罪を世に訴えた。

その本を読んだディランは自らルービンに取材して、

この曲を書き上げたという。

 

その冤罪がいかにひどいものであったかは

曲を聴いての通りで、

人種差別がまだ正々堂々とまかり通っていた時代とはいえ、

こんなでっち上げがまかり通っていたことに驚くばかり。

 

けれども半世紀以上たった今も

実情は大して変わっていないのかもしれない。

そしてまた、昔々のアメリカの人種差別、

黒人差別の話だから僕たちには関係ないとは

言っていられないのかもしれない。

 

冤罪はどこの国でも起こり得る。

もちろん日本でも。

かの「袴田事件」が今年3月、

ようやく無罪決着になったのは、

事件から57年もたってからのこと。

失われた時間は二度と戻らない。

 

僕の子ども時代、日本の警察は

「刑事事件の検挙率世界一」

「世界で最も優秀な警察組織」と喧伝されていたが、

その検挙率を高く維持するために

相当数のでっち上げがあったのではないかと推察する。

 

権力者やその親族などが、

裏工作で罪を免れられるというのは、

昭和の時代では、広く認識されていたのでないか思う。

当然、その犠牲となった人も少なくないだろう。

 

人間の世界では表通りを見ているだけでは計り知れない

さまざまな事情・感情・思惑が絡み合って冤罪が生まれる。

人の一生を台無しにするほどの年月を費やした

「袴田事件」はそれでも無実が明らかにされた分、

まだマシと言えるのか?

泣き寝入りするしかなかった人たち、

最悪、闇に葬られた人たちは

いったいどれくらいいるのだろう?

 

どの国でも無実の罪を着せられるのは、

社会的に弱い立場にある人たちであることに変わりない。

「忖度」が大切にされるこの国では、令和の世になっても、

権力者やその親族などが罪を犯した場合、

たとえ裏からの命令や強制力が働かなくても、

周囲の「空気」によって冤罪を被ることもあり得そうだ。

 

ディランは痛烈に歌う。

「こんな国に暮らしていて恥ずかしい」と。

カーターは黒人であることに加え、

よくある話として、11歳の時に窃盗で捕まり、

少年院に入っていた履歴などが偏見として働き、

冤罪を生んだ。

ただ、幸運?(皮肉な言い方)なことに

社会の流れを変えた公民権運動と結びついて、

また、彼が名を知られたボクサーだったこともあって、

社会から注目されたのだ。

 

その後、支援者たちの尽力で、

彼に有利な証拠が隠蔽されていたこと、

彼に不利な証言をした証人が

偽証していたことなどがわかり、

1988年、20年間の獄中生活を経て、

ついにカーターの無実は認められ自由の身になった。

 

世界チャンピオンにもなれた男の夢は

とうの昔に潰えていたけれども、

1993年、世界ボクシング評議会(WBC)は、

彼に世界ミドル級名誉チャンピオンの称号と

チャンピオンベルトを授与した。

 

1999年、彼の半生とこの事件のドキュメントは

デンゼル・ワシントンが主演する

映画『ザ・ハリケーン』となった。

主題歌にこの曲が選ばれたことは言うまでもない。

 

 

その後、冤罪救済活動団体の責任者となった

“ハリケーン”は、最期まで冤罪と闘い続けた。

2014年、カナダ・トロントで死去。享年77歳。

 


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カエルの幸福サラダ

 

先週だったと思うが、

スーパーや飲食チェーン店の野菜サラダに

カエルが混入していたニュースがあり、

そのせいかやたらとブログのアクセスが増えた。

 

そう言えば、カエル食とか、カエルのから揚げとか、

カエル女とか、カエル男とか、

カエル石とか、カエル君とか、

よくカエルのことを書いている。

 

カエルに魅入られる人は少なくない。

やはり地球に生きる生物としては、

人間よりはるかに大先輩であり、

学ぶべき点がいっぱいある。

 

そもそも子ども時代の生き方と

大人になってからの生き方が

まるっきり違っているのが面白い。

 

むかしのSF小説で

「両棲人間」というのを読んだことがあるが、

人間は心のどこかで両棲類に憧れているフシがある。

そう言えば、ウーパルーパやオオサンショウウオのことも

書いたことがある。

オオサンショウウオは小説まで書いてしまった。

このへんはみんな、むかしは食糧になっていたようだ。

 

カエルは最も身近な両棲類で、

日本人にとって大事なお米を育てる田んぼの

妖精みたいな存在である。

梅雨の季節、カエルに会えた人はラッキーかも。

 

野菜サラダのカエルに当たっちゃった人も、

あまり怒らずに「幸福ガエル」に当たったと思って

ケロッとやりすごそう。

カエルサラダのおかげでこの夏はいいことあるかもよ。

 


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チビガモ続編

 

善福寺川の川べりでアジサイが色づいた。

早や季節は夏。

写真に撮れなかったが、夕方、ジョギングに出たら

川には先日、歩道から3メートル下の川岸へ

仰天ダイブを見せたチビガモたちが元気に泳いでいた。

 

カラスも飛び回っているし、

この間の雨で増水もしていたし、

食われるか、流されるかして

何羽か減っているだろうと思って数えてみたら・・・

 

あれっ?9羽もいる。

たしか前見た時は8羽だったような。

いつの間に1羽増えたのか???

 

いずれにしてもみんな元気で生きていて

すごいスピードで泳ぎまくって遊んでいる。

生きているのが面白くてしかたない。

そんなチビガモたちにお散歩の人たち、

みんな感激。

 

写真は13日前の生まれたてのチビたち。

(やっぱりこの時は8きょうだい)

今はちょっと大きくなって、

顔も体もヒヨコ色の部分が減って、

全体にカモ色(茶色)っぽくなってきた。

小学生レベルかな。

もうちょと大きくなれば、

カラスも簡単に手が出せないぞ。

がんばれチビ。

 


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「週末の懐メロ」はブログで

毎週金曜(ときどき土曜・日曜)にUPしています。

今週はボブ・ディランの長編詩

「ハリケーン」をご紹介の予定。

 

 

また、電子書籍は¥300で引き続き発売中です。

既刊の第1巻もよろしく。

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基本的に自分の人生のテンションを上げる

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何割かは同世代の人たちと記憶を共有したい、

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もくじ

29 サパーズレディ/ジェネシス【1972】

30 ララ・ミーンズ・アイ・ラブ・ユー/スウィング・アウト・シスター【1994】

31 シュガー・ベイビー・ラブ/ザ・ルベッツ【1974】

32 パンク蛹化の女/戸川純とヤプーズ【1984】

33 ジョニー・B・グッド/チャック・ベリー【1958】

34 雨のクロール/森田童子 【1975】

35 ナッシング・トゥ・ルーズ/U.K. 【1979】

36 雨音はショパンの調べ/小林麻美【1984】

37 紅い月/佐野元春&ザ・コヨーテバンド【2015】

38 ワイルドワン/スージー・クアトロ【1974】

39 ダンシング・ウィズ・ミスターD/ザ・ローリング・ストーンズ【1973】

40 真夏の出来事/平山みき(代官山ミラクルキャバレー)【1971】

41 カナリア諸島にて/大滝詠一【1981】

42 秘密の花園/松田聖子【1983】

43 ラヴ・ラヴ・ラヴ/ザ・タイガース【1969】

44 少年ヴィーナス/ビョーク【1993】

45 Summer/久石 譲【1999】

46 イエローサブマリン音頭/金沢明子【1982】

47 ああ青春/中村雅俊+ゴーイング・アンダーグラウンド 【1975】

48 今夜はブギ・ウギ・ウギ/テイスト・オブ・ハニー 【1978】

49 永遠の調べ/キャメル【1976】

50 エニウェア・イズ/エンヤ 【1995】

51 サンシャイン・ラブ/クリーム【1967】

52 ノーモア“アイ・ラブ・ユーズ”/アニー・レノックス 【1995】

53 スリラー/マイケル・ジャクソン【1982】

54 ロックバルーンは99/ネーナ 【1983】

55 アローン・アゲイン/ギルバート・オサリヴァン【1971】

56 ホワット・ア・フィーリング/アイリーン・キャラ 【1983】

 


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ぼくの歌はきみの歌 きみの歌はみんなの歌

 

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このエッセイは基本的に自分の

人生のテンションを上げるための

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でも、何割かは同世代の人たちと

記憶を共有したいという思い、そして、

若い世代の人たちに知ってほしいという

思いを抱いて書いています。

 

きっとあなたを元気にする歌、

あなたの人生にインスピレーションを与える歌が

一つや二つはあるはず。

目次を見て気になる楽曲・アーティストがいたら、

この機会にペラッと読んでみてくださいね。

第2巻は♯29~♯56まで28篇を収録しています。

 

もくじ

29 サパーズレディ/ジェネシス【1972】

30 ララ・ミーンズ・アイ・ラブ・ユー/スウィング・アウト・シスター【1994】

31 シュガー・ベイビー・ラブ/ザ・ルベッツ【1974】

32 パンク蛹化の女/戸川純とヤプーズ【1984】

33 ジョニー・B・グッド/チャック・ベリー【1958】

34 雨のクロール/森田童子 【1975】

35 ナッシング・トゥ・ルーズ/U.K. 【1979】

36 雨音はショパンの調べ/小林麻美【1984】

37 紅い月/佐野元春&ザ・コヨーテバンド【2015】

38 ワイルドワン/スージー・クアトロ【1974】

39 ダンシング・ウィズ・ミスターD/ザ・ローリング・ストーンズ【1973】

40 真夏の出来事/平山みき(代官山ミラクルキャバレー)【1971】

41 カナリア諸島にて/大滝詠一【1981】

42 秘密の花園/松田聖子【1983】

43 ラヴ・ラヴ・ラヴ/ザ・タイガース【1969】

44 少年ヴィーナス/ビョーク【1993】

45 Summer/久石 譲【1999】

46 イエローサブマリン音頭/金沢明子【1982】

47 ああ青春/中村雅俊+ゴーイング・アンダーグラウンド 【1975】

48 今夜はブギ・ウギ・ウギ/テイスト・オブ・ハニー 【1978】

49 永遠の調べ/キャメル【1976】

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51 サンシャイン・ラブ/クリーム【1967】

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56 ホワット・ア・フィーリング/アイリーン・キャラ 【1983】

 


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週末の懐メロ136:アジアの純真/PUFFY

 

1996年5月に出たPUFFYのデビュー曲にして大ヒット曲。

作詞は井上陽水、作曲は彼女らの

プロデューサーでもある奥田民生。

 

当初、CMソングとしても使われていたけど、

ついこの間もリバイバルCMソングに

なっていたことも記憶に新しい。

 

歌詞はまったく意味不明だが、

これは井上陽水の言葉遊びの世界。

漠然としたアジアのイメージをもとに

自由に、パワフルに音楽が広がっていく感じが楽しい。

 

「アジアの純真」と言いながら、

歌に出てくる単語のなかでアジアの地名や

アジア産のものは半分程度。

ベルリンはドイツ、ダブリンはアイルランドの都市。

リベリアはアフリカの国。

バラライカはロシアの民俗楽器と、

ワールドワイドにイメージが飛び交う。

 

高校の地理の授業で、

この歌詞のなかからアジアの地名でないもの、

アジアと関係ないものを挙げよ、

なんてやっていたこともあるらしい。

 

PUFFYの活躍もワールドワイドで、

デビュー後まもなくアジアキャンペーンをやって人気拡大。

2004年には彼女らをモデルにしたアニメ

『ハイ!ハイ! パフィー・アミユミ』がアメリカでブレイク。

その後、活動は全世界に広がった。

 

いま振り返ってみると、

この曲のハチャメチャでカオスな世界観は、

ネット情報が地球を覆い、

それぞれの文化が絶えずクロスオーバーする、

現在の世界の状況を表現しているようにも思える。

 

いつ聴いても明るくて楽しくて元気。

初めて観たけど、

このオリジナルMVも遊び心いっぱいで面白くて大好き。

まるで27年前に見た予知夢のようだ。

 

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主観9割・偏見まみれの音楽エッセイ。

ブログ連載 ♯29~♯56まで、全28篇を収録。

お気に入りの曲やアーティストがいれば覗いてね。

 

もくじ

29 サパーズレディ/ジェネシス 【1972】

30 ララ・ミーンズ・アイ・ラブ・ユー/スウィング・アウト・シスター 【1994】

31 シュガー・ベイビー・ラブ/ザ・ルベッツ 【1974】

32 パンク蛹化の女/戸川純とヤプーズ 【1984】

33 ジョニー・B・グッド/チャック・ベリー 【1958】

34 雨のクロール/森田童子 【1975】

35 ナッシング・トゥ・ルーズ/U.K. 【1979】

36 雨音はショパンの調べ/小林麻美 【1984】

37 紅い月/佐野元春&ザ・コヨーテバンド 【2015】

38 ワイルドワン/スージー・クアトロ 【1974】

39 ダンシング・ウィズ・ミスターD/ザ・ローリング・ストーンズ 【1973】

40 真夏の出来事/平山みき(代官山ミラクルキャバレー)【1971】

41 カナリア諸島にて/大滝詠一 【1981】

42 秘密の花園/松田聖子 【1983】

43 ラヴ・ラヴ・ラヴ/ザ・タイガース 【1969】

44 少年ヴィーナス/ビョーク 【1993】

45 Summer/久石 譲 【1999】

46 イエローサブマリン音頭/金沢明子 【1982】

47 ああ青春/中村雅俊+ゴーイング・アンダーグラウンド 【1975】

48 今夜はブギ・ウギ・ウギ/テイスト・オブ・ハニー 【1978】

49 永遠の調べ/キャメル 【1976】

50 エニウェア・イズ/エンヤ 【1995】

51 サンシャイン・ラブ/クリーム 【1967】

52 ノーモア“アイ・ラブ・ユーズ”/アニー・レノックス 【1995】

53 スリラー/マイケル・ジャクソン 【1982】

54 ロックバルーンは99/ネーナ 【1983】

55 アローン・アゲイン/ギルバート・オサリヴァン 【1971】

56 ホワット・ア・フィーリング/アイリーン・キャラ 【1983】

 


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今日もまたざしきわらしがやって来た

 

ここのところ、一緒に暮らしている認知症の義母のもとに、

ざしきわらしが頻繁に出没しているようだ。

ほぼ毎日、朝昼晩問わず

「あのちっちゃい子どこ行った?」とか

「こっちの部屋に来てない?」とか言ってくる。

 

「いないね~」と言いつつ、

いっしょに探したりもするのだが、

いないんだとわかるとすぐ忘れてしまう。

ところがまた、しばらくすると

バタバタバタと同じことを言いにやって来るのである。

 

この間、ある本を読んでいたら、

マンガ家の水木しげるさんの話が出ていて、

彼は睡眠至上主義を謳い、

長年、1日10時間睡眠を実践していたという。

 

晩年はともかく、

何本も雑誌の連載を抱えていた時代なんか

ほんとうにそんな時間が確保できたのかと疑問だが、

よく寝て休息することで集中力が増し、

却って仕事が速くできたのかもしれない。

奥さんにも子供が寝ている時は無理に起こすなと

厳しく言っていたようだから、筋金入りだ。

 

水木さんの場合、睡眠を多くとるのは休息とともに、

異世界との交信という重要な意味合いが

あったのではないかと思う。

睡眠至上主義が、世界に冠たる、

あの妖怪マンガを産み出したのだと思うと、かなり面白い。

 

そう言えば義母も1日10時間くらいは寝ている。

異世界との交信によって、

自由自在にざしきわらしを呼びよせられるのか?

だとすれば認知症、おそるべし。

またネタをいただいて、なんかお話書こうかな。

 


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おりべまこと新刊 「週末の懐メロ 第2巻」発売予告

 

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週末の懐メロ 第2巻 5月25日(木)発売予定。

ブログ連載。毎週、懐メロについて綴る

9割主観・偏見まみれの音楽エッセイ集。

あなたのお気に入りがあれば、ぜひ覗いてみてください。

♯29~♯56まで 全28篇収録。

 

もくじ

29 サパーズレディ/ジェネシス 【1972】

30 ララ・ミーンズ・アイ・ラブ・ユー/スウィング・アウト・シスター 【1994】

31 シュガー・ベイビー・ラブ/ザ・ルベッツ

【1974】

32 パンク蛹化の女/戸川純とヤプーズ 【1984】

33 ジョニー・B・グッド/チャック・ベリー

 【1958】

34 雨のクロール/森田童子 【1975】

35 ナッシング・トゥ・ルーズ/U.K. 【1979】

36 雨音はショパンの調べ/小林麻美 【1984】

37 紅い月/佐野元春&ザ・コヨーテバンド

 【2015】

38 ワイルドワン/スージー・クアトロ 【1974】

39 ダンシング・ウィズ・ミスターD/ザ・ローリング・ストーンズ 【1973】

40 真夏の出来事/平山みき(代官山ミラクルキャバレー)【1971】

41 カナリア諸島にて/大滝詠一 【1981】

42 秘密の花園/松田聖子 【1983】

43 ラヴ・ラヴ・ラヴ/ザ・タイガース 【1969】

44 少年ヴィーナス/ビョーク 【1993】

45 Summer/久石 譲 【1999】

46 イエローサブマリン音頭/金沢明子 【1982】

47 ああ青春/中村雅俊+ゴーイング・アンダーグラウンド 【1975】

48 今夜はブギ・ウギ・ウギ/テイスト・オブ・ハニー 【1978】

49 永遠の調べ/キャメル 【1976】

50 エニウェア・イズ/エンヤ 【1995】

51 サンシャイン・ラブ/クリーム 【1967】

52 ノーモア“アイ・ラブ・ユーズ”/アニー・レノックス 【1995】

53 スリラー/マイケル・ジャクソン 【1982】

54 ロックバルーンは99/ネーナ 【1983】

55 アローン・アゲイン/ギルバート・オサリヴァン 【1971】

 

56 ホワット・ア・フィーリング/アイリーン・キャラ 【1983

 


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