サマージャンボと新宿の宝くじ屋のおばちゃんの個人力

 

 キムタクに「急げ!」と言われて買いました、サマージャンボ宝くじ。

 ここ数年、夏と年末の年2回だけ買います。ほんの数枚だけど。

 

 でも、本当はキムタクに言われたから、ではなく、新宿の宝くじ屋のおばちゃんが僕を呼んだのです。

 新宿の宝くじ屋のおばちゃんというのは、まんま新宿のとある宝くじ売り場のおばちゃんなのですが、僕はそこでしか宝くじは買いません。だからほとんど、そのおばちゃんがいるから買っているようなものです。

 

 ……と言うと、以前、そこで高額当選をしたんだね!と言われそうですが、何も実績はありません。

 いつも当たる(「当たる」と言っていいかどうか疑問ですが)のは、300円のみ。

 でも買う時、そのおばちゃんに「当たりますように」と願をかけてもらうと、なんだか当たるような気がして、ひとときの幸福感に満たされます。

 その招きネコのようなニャンともかわいい笑顔が心に深く残ります。

 そして、あとで「残念でした」ということになっても、あそこで買ってハズれたんだからいいや、と妙に納得できてしまうのです。

 

 なんか結婚サギ師にだまされちゃう女性の心理と共通するものがあるような気もするけど、そう思わせてしまうおばちゃんはエラい。

 まるで幸福の女神のようです。

 向こうは別に何とも思っていないでしょうけど。

 

 会社の営業マンの仕事について語る時、お客さんは商品がいいから買うのではない。

 あなたがいいから買うんだ、あなたが売るから買うんだ――

 

 といったことがよく言われます。

 人の力、個人の力というものが尊重されるわけです。

 

 ただし、これは理屈で説明できるものではありません。

 いくら身だしなみがよかろうが、営業トークがうまかろうが、笑顔がすてきだろうが、売れる人は売れるし、売れない人は売れません。

 

 ボロボロの服を着た、さえない風体の、口下手な人のほうがバリバリくんよりも営業成績がいい、なんてこともあり得るのです。

 

 いったいこうした「個人力」というのはどこから来るのか、どういうメカニズムになっているのか、何も解明されていないので研究の余地があるでしょう。

 

 さてさて、そんな僕に最大限の個人力を発揮するあのおばちゃんから買ったサマージャンボ。

 当たらないかなぁーと、わが家の貼り絵の招きネコ(息子が小学生の時に作った傑作で、気に行って自分の仕事部屋に貼ってある)に再度祈願。