おまつり おみこし 永福ライフ

 

●怒涛のお祭り・お神輿3連発

 

 わが町・永福町界隈は東京屈指(?)のお祭り地帯。9月は熊野神社・大宮八幡宮・永福稲荷と、怒涛のお祭り3連発。調べたことないけど、こういう街って結構珍しいのではないでしょうか?

 毎週お祭りが楽しめるなんて、なんという贅沢なところ!

 

 というわけで、それぞれの神社のお神輿も毎週繰り出します。

 僕は10年余り前から毎年、熊野神社のお祭りの際に、商店会の御神輿を担いでおり、今年も先週の日曜日(11日)にやってきました。

 

●お神輿を担げる恩恵

 

 担ぎ始めたきっかけは、息子が通っていた小学校の「親児の会」に入っていて、そこに商店会からお声が掛かったから。

 もちろん、とっくの昔に子供は卒業してしまいましたが、この会には卒業・定年はないので、せっかくのご縁を大切に、やらせていただいている、という次第です。

 

 ちなみに今年の会長さんが「親児の会に入っていなければ、一生お神輿なんて担がなかったと思う」と言っていましたが、同感です。

 もともとは担ぎ手が不足していて、お声が掛かったわけですが、いざやってみれば、これもまた、なんという幸運!なんという恩恵!なんという贅沢!と感じます。

 

●生きてるぜ

 

 普段はなんとなくくたびれ気味で商売やっている商店会のおっちゃんたち、あるいは招集されたサラリーマンの方々が、はっぴを着て鉢巻しめて神輿を担ぎ上げ、「ソリャあああああ」と声を張り上げると、ググンと輝き出します。

 タマシイがスポンと入った!って感じ。みんな、イキイキする。

 

 ひたすらまにめに働く日本人は年に一度、こうやって自己を開放すると同時に仲間と、さらに、神様という大きなものとつながり、人生を面白くしてきたんだなぁとリアライズします。

 

●ちょっと感傷

 

 けれども10年以上もやっていると、何も考えずにワッショイというわけにはいかなくなります。

 お神輿を出すのは商店会。その商店会を構成するお店もどんどん変わり、地域の抱えるいろいろな事情が嫌でも伝わってきてしまいます。

 

 かつて中心となってがんばっていた工務店のあんちゃんや、果物屋のおっちゃんや、お茶屋の旦那さん。お店もなくなり、彼らの顔も見なくなってしまった。

 今年もまた一軒、この町で50年商売をやってきた八百屋さんが店じまいしてしまいました。

 

 お店を閉じて、どこかの街に引っ越してしまったのか。

 この界隈にはいるけれども、自宅に引きこもってしまっているのか。

 みんな、もうここでお神輿を担ぐことはなくても、どこかで元気に暮らしていればいいな、と思うのです。

 

 懐かしんだり、感傷を覚えて、ひとりひとりの顔を思い浮かべたりしても、何の意味もないことはわかっています。

 これは単なる自己満足。でも 僕はそうしなくてはならない。

 同じ時間を生き、何度かお神輿をいっしょに担いだ人たちのイキイキしたお祭り顔は、忘れないようにずっと覚えていたい。出会えたことに感謝したい。

 年に一度、お神輿を担いだ夕暮れの帰り道にはそんな思いにとらわれるのです。

 

 にぎやかで楽しいけれど、ちょっとだけ切なくて、しょっぱい味がするお祭り。

 熊野神社・大宮八幡宮・永福稲荷と、一つずつ終わるたびに、どんどん夏が遠ざかり、秋が深まっていくようです。

 

 

2016・9・16 FRI