着ぐるみアクターの世界

 

 「趣味の園芸」の番組放送中は出演者のひとり、ガ-デンベアさんのお付きをやっていました。

 

 この着ぐるみは派手に動き回ることを想定して設計されているわけではないので、あまり機能的とは言えません。

 

 中に入るアクターさんの身になれば、身体に比べて頭が異常にデカく、バランスが悪いので動きにくいし、視界もごくわずか。介添えがなしでは少し移動するのもひと騒動。着脱も大変でした。

 

 近年はやりのこうしたキャクターは、基本的にかわいいこと、子供に好かれることが売りなので、子供を怖がらせてはいけない。

 なので、基本的にあまり背を高くできない。

 

 というわけで、アクターさんにはできるだけ小柄な人が求められます。

 「身長150センチ以下で」ということになると、女性でないと入れません。

 小柄で女性であることが、今や着ぐるみアクター(アクトレス)の条件の一つとさえいえるでしょう。

 

 それにしても昨日などはまだましでしたが、これからの暑い季節は地獄の苦行になります。

 

 べつにダイエットなんかしていなくても、この仕事をやっていたら太りたくても太れません。ハンパない超肉体労働。

 それでもベアさんはしっかり記念撮影に収まったり、子供たちと遊んでいました。

 

 実は僕もやったことのある、着ぐるみアクターの仕事。1日やれば3キロやせること、請け合いです。