マインドマップを作る

 

 Mind Mapの開発者トニー・ブザン氏が来日した時にお世話役をやった友人が、以後、普及・伝道活動をしているというので、あるセミナーに呼ばれて習いました。

 かれこれ10年ちょっと前の話です。

 

 マインドマップを使っている人は多いと思いますが、僕はイマイチ使いこなせず、ある時、集中的にやるけど継続せず、やったりやらなかったりの繰り返しです。

 

 いろんな本が出ていて、

 「あんまり考えないで直感でパッパッと書いていけばいい。

 時間をかけてはダメ」

 という意見が多いのですが、僕の場合、どうしても時間が掛かってしまって、余裕があるときじゃないとできないのです。

 

 で、まぁ、ちょっと気が向いたのでまたやってみたのですが、やっぱりこれは面白い。没頭します。

 

 ヘンな言い方だけど、思考の整理と拡散が同時にできる。

 今回は創作のために、ここ数カ月いろいろメモ書きしたものを整理しようと始めたのですが、やっていると予想していなかった新しいアイデアが出てくる。

 

 また、べつべつに考えていたAの要素とBの要素がくっついたり、以前、畑違いの仕事で書いたことがこっちに入ってこいられるじゃん、となって、仕事というよりもだんだんゲーム感覚に、さらに色鉛筆を使うので、お絵描き感覚になってくる。

 楽しくなるので脳が活性化するのです。

 

 ただ、どんどんそうした新しく出てきたものを採り入れていくと、グチャグチャになって広がって紙からはみ出してくるので、何枚か書き直しをしなくてはなりません。

 

 それでようやく整理がついて、とりあえずの完成品――地図ができるというわけ。

 

 だけど完成させることに満足感を得過ぎると、それで終わってしまう。

 マインドマップは単なるツールなので、これを使って発展させていかないと何にもならない。

 これは今あるテーマの大俯瞰図ななおで、まず数日寝かせて、各柱別のマップをそれぞれ作っていく必要があるな、と思っています。

 

 どんなツールもそうですが、本当に活用できるものにするには、時間や労を惜しまず、もっとどんどん使い込んで、自分仕様にしていかないと見い出せませんね。