禁テレレポート:テレビに魂ぬかれてませんか?

 

 まだ禁テレを続けています。

 とは言っても、ぜんぜん見ないわけでなく、時間があれば見たい番組だけちょこっと見る、あとはプチっと切ってダラダラ見はしない、という生活。

 

 なんだ、当たり前じゃん。

 そうです、ごく当たり前のあるべき姿。

 けど、わが家はそれができていなかった。

 

 で、こういうふうにしていると、本当に見たい番組か、頭を休めるために30分だけ、という以外は、「テレビをつけるのが面倒」になる。

 

 なんでそうなるのか考えると、「プチっと切る」ことにすごく抵抗感を覚えるからです。

 これから仕事だとか、もう寝るからとか、「正当な理由」があれば切れるのだけど、そのまま居間にいてごはんを食べるとか、お茶を飲むとかいったリラックス時間に移行する場合は、そこでプチっとやってしまうと、その瞬間、茫漠たる気分になってしまう。わいわい賑やかな時間はもう終わりなんや~と、とっても寂しい気持ちになってしまうのです。

 

 でも考えてみれば、わいわい賑やかなのはテレビの中であり、うちではない。

 それは単なるお騒がせノイズであり、寄せては返す情報の海のさざ波でしかありません。

 

 僕たちは静けさや沈黙に耐えられない。

 何も情報が届かないところにいるという状態は怖くてたまらない。

 やっぱりテレビがあると安心。

 テレビは現代の家にあっては家族が集まってあたる「囲炉裏」や「暖炉」のようなものなのかも知れません。

 でも、生活が個別化してくると、その役目も果たさなくなるのかも。

 

 禁テレのおかげで特に頭がさえるようになったとか、心が洗われたとかいうことはないけど、脳の中の掃除をする手間は減ったかなぁと感じます。

 

 テレビを何時間もダラダラ見していると、脳の中にどうでもいいゴミ情報が鬱積してしまう。塵も積もれば山となる。

 ゴミ・ホコリが詰まって思ったように作動しなくなるのではないかと思います。

 

 そして何より、ふだんいかにテレビに魂を抜かれているかもわかります。

 なので、やはり月イチくらいは禁テレしたほうがいいと思います。

 

 でも、インターネットに魂抜き取られちゃったらいっしょだけどね。