カメラを止めるな!:つきぬけた笑いとスパイシー&スイートな人間ドラマ

 

 巷の評判を聞いてみたいなと思っていたけど、ちょうど近所の映画館(下高井戸シネマ)でやっていたので、遅ればせながら鑑賞。

 ゾンビ映画とそのバックステージの物語。

 確かにこれはめっちゃ面白い。

 むかし三谷幸喜がつくった「ラヂオの時間」をちょっと思い出した。

 

 とにかく面白けりゃいいってことで、エンターテインメントに徹しているけど、隠し味になっている人間ドラマがまたスパイシーかつスイートで感情を揺さぶる。

 

 映画や演劇、イベントなどに携わったことのある人(たぶん誰でも一度や二度は経験している)なら思わす笑ってしまう、と同時に心に沁み込むシーンが満載だ。

 

 特にメインの監督親子三人の、家族ドラマは好きだなぁ。

 今の家族って、うん、こんな感じ。

 

 ラストシーンはすごくバカバカしくてあさといんだけど、見終わった後はなんだかジーンとして、心がポカポカした。

 

 ストレス解消にもってこい。

 笑いとしみじみ感とドタバタ感と気持ち悪さ(ゾンビ映画なので)をいっぺんに味わえる貴重な一本。