酒・タバコ、やめて100まで生きたバカ 2019

 

 きょうは健康診断を受けた。

 問診票の中にタバコを吸うか・吸わないか、以前吸っていたか否かに答える欄があり、今年は「吸っていた。何年前まで?19年」と書いた。

 ちょうど40の時にやめたのでわかりやすい。

 年々「タバコを吸っていた年数」と「タバコをやめてからの年数」の差が縮まっていくのが嬉しいような、切ないような。

 

 タバコをやめて何がいいかというと、「私タバコ吸ってます」というストレスを受けずに済むのがいい。

 この「吸ってます」の言葉の裏には「こんな健康に悪いことを毎日毎日やってて、ろくな人間じゃないですよね。これじゃガンとかいろん病気にかかっても一切文句言えませんよね。すべて自己責任ですから。のうのうと生きててすみません」といった自虐的な意味がオートマティックに付随してくる。

 

 こうしたストレスをものともせず、スパスパできる人は、ある意味、尊敬に値する。

 僕はもうこうしたストレスというか、プレシャーを受けるだけで耐えられない。

 

 ストレス解消のはずの喫煙が逆にストレスになる時代になってしまったのである。

 

 ところで僕の友人に「ストレスたまるとどうしても余計な飲み食いをしちまうだろ。

それよかタバコを吸ってた方がよっぽど体にいいんだ」と豪語して憚らない強者がいる。確かにその理論にはうなずかざるを得ないところはある。

 タバコは娯楽が少なく、食事も割と乏しかった貧しい時代における、労働者の細やかなお楽しみだったのだ。

 

 しかしその強者である友人も、吸っているのは電子タバコである。

 彼は過去何度も禁煙宣言をして、その都度、ご和算にするということを繰り返してきたが、今では電子タバコにたどり着いた。

 しかし、電子タバコが彼の安息のアイテムとして落ち着くかどうかは定かでない。

 そろそろまた「タバコやめる」とか言い出しそうだ。

 

 ちょっとおまけだが、きょうの健康診断で身長を測ったら、なんと、1センチ以上縮んでいた。

 これって老化現象?

 まだまだのびしろがあるぞと思っているのに・・・ショック!

 「ちぢむ男」というタイトルが思い浮かんだ。

 カフカみたいな小説が書けるかもしれない。