スイーツ男子大増殖とバレンタインデー半世紀の因果関係

 「子どもじゃあるめーし、チョコレートなんてあまったりーもんが食えるかよ!」

 と啖呵を切る男が、昔は大勢いた気がする。

 が、今やこういうのは絶滅危惧種、レッドデータの部類に入るのではないだろうか。

 時代はスイーツ男子大増殖の様相を呈している。

 

 そうなった原因は何か?

 酒飲みが減り、煙草飲みが減ったから?

 疲労がたまり、みんな日常的に糖分を求めているせいかもしれない。

 バレンタインデーもそれに一役買っているのだろうか?

 

 年に1度とはいえ、習慣は侮れない。

 日本でバレンタインデーが知られるようになって半世紀。

 女性の愛の証として贈られるチョコレートは、男の潜在意識にサブリミナル効果のように浸透してきた。

 

 というわけで、愛の証かどうかはともかく、今年もあちこちの女性からチョコレートをもらった。

 僕は生まれついてのチョコ好きなのでうれしい。

 

 それで浮き足立っていたわけではないが、せっかく書いた原稿の下書きデータをうっかり保存し忘れて消してしまったり、メールを送る相手を間違えたり、凡ミス続きの一日。

 こんな日はチョコを食べてゆっくり寝よう。