電車内スマホゲームはなぜカッコ悪いか

 

 最近、電車の中で新聞を読む人を見かけなくなった。

 会社勤めをしてないので、あまり電車に乗らないし、

 乗る時も多くは昼間のすいてる時間帯のせいかもしれない。

 

 本を読む人、マンガを読む人もあまりいない。

 大半はスマホをやっている。

 そしてまた、そのうち大半はゲームに興じているようだ。

 子どもなら、ま、しゃーないかなと思うが、

 社会人であり、中高年の領域になったいい大人が

 一生懸命になってやっている。

 

 スマホなんだから、画面を覗きこまなければ

 わからないだろうと思うだろうが、

 顔を見てるとわかっちゃうんだよね、これが。、

 

 僕が若い頃、電車の中でマンガを読むのは

 下品なことだ、それもいい大人が読むとは――

 みたいなことをよく言われた。

 

 確かにスーツにネクタイの紳士が

 少年ジャンプなどを読んでいるのはカッコ悪く見えた。

 青年コミック誌でも、なんかやっぱり違和感がある。

 少なくともあまり頭がよく見えなかった。

 

 スマホゲームにもまったく同じことが言える。

 男でも女でも、いい大人がやっているとバカに見える。

 

 なぜだろう? と考えてみた。

 べつにゲームやマンガが悪いわけではない。

 

 立派な表現手段だし、芸術性が高いものだってある。

 日本のコンテンツ産業のクオリテの高さは

 外国でもよく知られている。

 まさにクールジャパンの重要部分であり、

 日本の経済力の一端を担ってもいる。

 

 でもやっぱりそれは私的な娯楽である。

 自分の家の中、あるいはマンガカフェ、ゲームカフェなど、

 専用空間でやる分には全然構わない。

 

 要するにその私的な娯楽を公共空間で―ー

 それも電車内という閉じられた空間でやるから

 ネガティブに捉えられる。

 

 つまり、電車の中でゲームに興じている人は、

 公私の区別、自分の家の中と外の区別もつかない

 「稚拙な人間」となるわけです。

 電車の中でメイクしているおねーちゃんと一緒です。

 

 ちなみに若い者はどう思っているかなと、

 マンガ好き・ゲーム好きの息子に聞いてみたら、

 やはり、おっさん・おばさんの電車内スマホゲームは

 カッコ悪いし、情けなく見えるとのこと。

 

 自由な世の中だ、余計なお世話だ、

 誰にも迷惑かけてないじゃん、

 何が悪いんじゃいと言うレディース&ジェントルメ、

 20歳そこそこの若造――息子や娘たちから

 そんなふうに見られてますよ、

 ということは知っておいた方がいいと思います。

 自分の品性を保つために。