最期のお別れもできない新型コロナによる死

 

日本で感染が拡大し、緊急事態宣言が出てから
海外のニュースが減った印象だが、
改めて3月から4月前半の記事を見てみると、
欧米の状況は悲惨だ。

 

イタリアでは一時期、コロナで亡くなった人たちの
葬儀が禁止されたらしいが、今はどうなっているのだろう?

 

ニューヨークは2日前の記事では
医療崩壊の後に葬儀崩壊が起こっている、とある。
驚くべき状況が生まれている。
これは2001年の9・11をしのぐ災禍と言えるかも知れない。

 

志村けんさんの最期についての報道を読んだ人はご存じだろうが、
コロナで亡くなった人の遺体は
「パウチ」と呼ばれる納体袋に密封され、
そのままできるだけ早く火葬しなくては

いけないことになっている。


一度パウチに入れたら絶対にあけられないので、
ほとんどの場合、遺族は最期のお別れもできない。

ちなみにこうした処置は、コロナで亡くなった人に対してだけでなく、
“それと疑わしき”人たちも同様だ。

いま、施設などで肺炎で亡くなる高齢者が急増している。
こうした人たちは、“それと疑わしき”人たちだが、
そこから接触感染する恐れがあるので、

パウチに入れざるを得ない。


医療者も葬儀業者もコロナ患者と同じように

接しなくてはならない。

ただ結局、検査をやる前に亡くなってしまうので、
コロナによる感染死亡者にはカウントされないだけだ。

 

だから日本は、東京は、死亡者はまだ少ないなんて
侮ってはいけない。


経済崩壊も、もちろん怖いけど、命あっての経済だ。

 

感染拡大して困るのは、
いや、困るどころか、
悲惨な思いをすることになるのは結局自分である。

 

動き回らない。
密集しない。
できるだけ家にいる。
人ごみを作らない。

上からの命令に従うんじゃなくて、
自分と大切な人を守るために。