昭和人のマネして逃げたらアカン

 

若手の人気俳優が「ひき逃げ」で逮捕された。

誰もが思っただろう。

「逃げさえしなければ」

 

たった数分、事故現場を離れたことで

彼の人生は大きく狂ってしまった。

まだ若いし、きちんと詫びて許されて、

そのあと必死に頑張れば

、俳優の世界に帰って来られる可能性はある。

が、挽回するのは簡単ではなく、長い時間がかかる。

 

僕が不思議に思ったのは、

まだ23歳の彼が、事故ったときに

「逃げたら絶対にやばいことになる」

と思わなかったのだろうかということ。

 

将来を期待されていた人気俳優だから、

事故を起こしたせいで、

ここまでで手にしたものを失うのが怖い、

という気持ちはわかる。

 

けど、逃げればもっと大きなものを失うということを、

基本的価値観として、若い奴らは刷り込まれている、

と思っていた。

 

「しまった。やってしもうた。

でも、ここで逃げればバレないかも」と

脊髄反応するのは、僕らぐらいの昭和人だと思っていた。

 

昭和人は、正直、飲酒運転さえ大したことではないと、

いまだに思っているドライバーが多い。

かつて、コミュニティによっては、

飲んだら運転できないなんていう男は

弱虫の腰抜け呼ばわりされたものだ。

 

それに社会的地位や権力を持った者は、

ひき逃げや飲酒運転事故をやっても

裏から手をのばして罪を免れることができた、

という現実もあった。

それが昭和である。

 

交通事故の悲劇を繰り返さないために、

ひき逃げや飲酒運転、

ごく最近ではあおり運転の厳罰化が進んだわけで、

確実に社会は改善されているわけだが、

昭和の価値観に慣れた人たちの中には

「管理社会の強化」と解釈し、息苦しく感じて

「昔はよかった、おおらかだった」とつぶやく人もいるだろう。

 

そういう価値観はもう過去のものになった。

これは交通安全だけの話ではない。

 

僕たちは新しい価値観に慣れなくてはならない。

そして、変わらなくてはならない。

変えられない人は社会から退場するしかない。

 

それにしても若手俳優、なぜ逃げた?

自分の大事な将来を、

なんともったいないことをした。

 

 

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