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中学生時代の「エリナ・リグビー」の衝撃と和訳演奏

 

「オールディーズ」はデビュー曲から

アルバム「リボルバー」までのシングル曲を集めた、

いわゆるベストアルバムで、

「シーラブズユー」も「抱きしめたい」も

「涙の乗車券」も入っていたが、

その頃はあんまりピンと来ず、

最高に響いたのが「エリナ・リグビー」だった。

 

それまで抱いていた「なんだか歌謡曲っぽいロック」という

ビートルズのイメージが、

あの美しくて切ない弦楽四重奏で木端微塵に吹っ飛んだ。

 

生まれて初めての異次元的音楽体験だった。

そして、あのイナガキくんの、ではなく、

レノン・マッカートニーの詩のインパクト。

初めて「ビートルズってすごいバンドだ」と

認識した瞬間だった。

 

・・・というのがマイビートルズ・ベストテンの

第7位「エリナ・リグビー」のマイストーリー。

 

最近、動画サイトで和訳のカバーを聴いて驚いた。

ギター二本とアコーディオンの素朴な編成で

あの美しいメロディを奏でる。

これは素晴らしい! 

イナガキくんも聴いているだろうか?

 

初めて聞いた頃、僕のイメージの中では、

エリナはまだ十代の少女.

マッケンジー神父は「イマジン」を歌っていた頃の

ジョン・レノンに似た青年だった。

 

しかし年月を経た今は、二人とも齢を取った姿で現れる。

なんとなく老女の孤独死や、

無力な現代の宗教者を連想させる。

もう半世紀以上も前からビートルズは

現代人の孤独と不安を歌っていた。

 

信じられるもの、心を寄せられるものが

つぎつぎと消え失せていく時代において、

彼らの音楽はますます多くの人の心をつかみ、

深化し、アレンジされて口ずさまれるだろう。

(2019年12月7日)

 

●勝手にビートルズ・ベストテン

●中学生時代の「エリナ・リグビー」の衝撃と和訳演奏

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●人間は幸せに慣れると、幸せであることを忘れてしまう

●義弟のアナログレコードと帰ってきたカレン・カーペンター

●いちご畑で抱きしめて

●ダイヤモンドをつけたルーシーとの別れとジュリアンの心の修復作業

ほか 全33編