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♪ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌

 

同曲がジョンの一人目の息子・ジュリアンに贈るために書かれたことは発表された当初から有名だ。

けれども、その背景にあったドラマについてはあまり知られていない。というか周囲がジョンとポールの関係に気を遣って口を閉ざしていたのではないだろうか。

 

50年近くたってそれを語ったのが、ジョン・レノンの前妻であるシンシア・レノンさんだ。

 

彼女が著者である「わたしの愛したジョン」に

詳しく書かれているが、

「ヘイ・ジュード」は単に、

父親を失ったジュリアンを励ますというだけでなく、

家族のこと、友だちのこと、青春のこと、人生のこと・・・いろいろ複雑な思いを盛り込んだ歌なのだ。

 

僕は「ヘイ・ジュード」はポールにとって、真の意味でのビートルズのラストナンバーだったのではないかと思う。

 

彼にとっての真の意味での「ビートルズ」とは、

ジョンとの友情や青春時代の熱、

サクセスへのストーリーを含む総称であり、

そうしたものへの決別の思いを込めて作ったのが

「ヘイ・ジュード」なのだ。

ラストのえんえんとしたリフレインが、

そうしたポールの気持ちを表しているようでならない。

 

彼にとってその後の四人での活動は、

ビートルズという名の音楽実験、

ビートルズという名のビジネス、

あるいはビートルズの名を借りた自己表現の場だった。

 

あの永遠不滅のメロディラインには、

普遍的な人間の感情の多くが盛り込まれている。

(2013年7月19日)

 

 

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