キンドル・ペーパーバックの可能性

 

Amazon Kindleから電子書籍を

これまで14冊出した。

あと年内に2冊出そうと思って、

新作小説とエッセイ集を作成中だが、

最近、Amazonが

これを紙の本にするというサービスを始めた。

 

これは驚いた。

紙の本と言っても、本屋で売っているような

きちんと装丁されたものでなく、

いわゆるペーパーバック、

パンフレットの少し厚いもののようだ。

(まだ現物を見ていない)

 

ただ、今ある電子書籍の原稿を

そのまま使えるかと言うとそうではなく、

いろいろ細かく設定し直さなくてはならず、

けっこう手間暇はかかるようだ。

 

しかしPC上で入稿さえすれば、

電子と同じく、その後はめちゃくちゃスピーディーで、

2,3日fで発売できるという。

 

ロイヤリティ(印税)は電子が70%に対して、

こちらは60%と安め。

しかもそこから紙代とか印刷代とかのコストが引かれる。

白黒に比べ、カラー印刷は当然高くなる。

まだちゃんと計算してないが、

相当売れなくては利益は出なさそうだ。

 

しかし、使い方によってはPR素材として最適である。

売る必要はない。

たとえば自分で何十部とか買い取って

ビジネスの相手に配るとか。

たぶんチラシやカードを作ってまくコストと

ほとんど変わらないだろう。

 

なんだかんだと言っても、

まだまだ大多数の人は、

デバイスの画面で本を読むのは抵抗がある。

 

自分や会社や商品やサービスを

ストーリー付きで売りたいときには

最高のツールとなる。

 

ペーパーバックだから、装丁された本ほど立派でないが、

その分、相手は割と軽い気持ちで受け取れる。

 

よほどのがファンや信者でない限り、

「私の自伝です」とか、

「わが社のヒストリーです」とか言われて、

ドーン!と重たい本を渡されても困惑する。

 

その点、ペーパーバックなら、

面白かったらマジで読んで本棚に置いといても、

パラパラ読んでつまんなかったら、

ゴミ箱にポイでも心が痛まない。

(著者としては少しは痛んでほしいだろうけど)

 

もちろん写真や紙質のクオリティにこだわる場合は

不向きだと思うが、

いろいな活用法があるのではないだろうか。

 

Kidle出版社者としては一度試してみて、

企画を考えて、提案していきたい思っている。

2022年最初の課題はこれだね。