日本のごはんがおいしいシンプルな理由

 

先月から「マイナビ農業」の仕事が復活。

といっても今回は取材はなく、

各種資料をもとに

47都道府県の農産物や農業の実情、

新規就農者の教育・技術講習などの概要について

伝えるというもの。

これまでに高知・徳島・鳥取・島根・新潟・富山の

6県をやった。

 

農林水産省は各都道府県の産出額を品目ごとに

細かく集計しており、ランク付けもしている。

たとえば新潟県は全体では13位だが、

米は1位。やっぱコシヒカリ強い。

ちなみに全体のベスト3は、北海道、鹿児島、茨城。

北海道は全般にわたって強く、

鹿児島は肉・玉子類、茨城は野菜が強い。

 

そんなわけでどこも

新しいお米・新しい野菜・新しい果物などの

開発・生産・販売に一生懸命になっている。

 

生産効率の向上に取り組んだり、

ブランド品をプロデュースしたり、

そして農業従事者の高齢化が著しいので、

若者(農業の世界では40代でもまだ若者である)の

就農者を増やそうと躍起になっている。

 

あちこちデータを見て思ったのは、

こんなに各地域が農産物を作って売るのに

がんばって競争している国って、

ほかにもあるのだろうか?

ということ。

こりゃ日本がグルメ大国になるわけだ。

 

安い日用のものから高級食材まで

バラエティ豊かな食べ物を届けてくれる

農業者の人たちには頭が下がる思いになる。

 

おりべまこと電子書籍

ロンドンのハムカツ

「食」こそ、すべての文化のみなもと。

その大鍋には経済も産業も、科学も宗教も、日々の生活も深遠な思想・哲学も、

すべてがスープのように溶け込んでいる。

「食べる」を学び遊び語るエッセイ集。

もくじ

・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!

・お米を研ぐ理由と人間の味と匂いの話 

・永遠の現物支給

・ロンドンのハムカツ

・インヴァネスのベーコンエッグ ほか