人を育てるより、AI・ロボットを育てる方が速い

 

やっぱりというか、当たり前にというか、

先日の「「中小企業 新ものづくり・新サービス展」では、

AI・ロボットの展示がいっぱいあった。

 

「AI・ロボットに仕事を奪われる」という話題が

数年前に盛り上がったが、

この手の話をするとき、いまだに多くの日本人は

昭和の遺構の中で物事を考えている。

 

そのいい例が、

年の瀬になるとテレビのニュースなどでよく聞く、

「来年は景気がよくなってほしい」という街の声である。

「いざなぎ景気」とかいう単語が

いまだに出てくるので、びっくりする。

「ALWAYS3丁目の夕日」の世界にいるのかよ。

 

景気がいい・悪いという概念は、

アフターコロナの時代にもアリなのか?

景気が良くなれば、僕たちはお金が儲かって幸せになる。

そういう考え方って、懐メロ大好き・昭和大好きな僕でも、

もう完全に日本昔ばなしに

なっているのでないかと思えるのだ。

 

「少子高齢化社会」という言葉が

一般的になってから久しいが、

どんなにシステムを小手先でいじくっても

いまから人口を増やすことはほとんど不可能である。

先の世界大戦や大災害などで

人口が激減するようなことでもあれば話はべつだが、

誰もそんなことを望む人はいないだろう。

つまり、平和・平穏な時代が続く限り、

人口は減り続けるのだ。

 

人口が減っていく時代、つまり労働力が不足していく時代に

AI・ロボットのサポートなしでは

もうすぐ生活も経済も成り立たなくなる。

 

僕たちは「AI・ロボットに仕事を譲る」という考え方を持ち、

業界・職種・仕事の内容によっては

「ウイズ・AI・ロボット」でやっていかないと先がなくなる。

 

こんなことを言うと反発する人もいそうだけど、

ぶっちゃけ、仕事の内容によっては、

人を育てるより、AI・ロボットを育てる方が速い。

効率的だし、そうしないと中小企業はやっていけない。

心配しなくても、人間が活躍できる場は他にある。