週末の懐メロ62:ケイト・ブッシュ・クリスマススペシャル1979

 

「こんなものがあったのか!お宝発見」と、

びっくりしたのが、

1979年、BBCで放送されたケイト・ブッシュの

クリスマススペシャル番組。

 

1977年「嵐が丘」の衝撃のデビュー後、

1980年にサードアルバム「魔物語」を出す前までの

ケイト・ブッシュは、

楽曲の素晴らしさもさることながら

ダンス&パントマイムを取り入れ、演劇的に構成した

ユニークなライブパフォーマンスが評判だった。

 

僕も80年代半ばにリリースされた

ロンドン・ハマースミスオデオンでのライブを

それこそ擦り切れるまで(当時はVHビデオテープ)

観ていた。

 

この映像はそのスタジオ版ミニライブといった趣で、

当時の新曲と未発表曲を中心に、10曲を披露している。

(プラス、ピーター・ガブリエルがゲストとして

1曲歌っている)

 

収録曲

①バイオリン 00:29

②ブルーのシンフォニー 04:44

③ゼム・ヘヴィ・ピープル 08:20

④ヒア・カムズ・ザ・フラッド(ピーター・ガブリエル)T 13:22

⑤酔いどれワルツ 17:02

⑥ディセンバー・ウィル・ビー・マジック・アゲイン 19:43

⓻ウエディング・リスト 23:35

⑧アナザー・デイ(ガブリエルとのデュエット) 28:05

⑨エジプト 31:41

⑩少年の瞳を持った男 36:21

⑪車輪がすべる 39:24

 

名曲中の名曲「嵐が丘」や「ライオンハート」がないのは、

いささか残念だが、その代り、「酔いどれワルツ」と

クリスマスソングの

「ディセンバー・ウィル・ビー・マジック・アゲイン」

を歌っているのは嬉しい。

(「嵐が丘」はエンドロールのバックにちょっと流れる)

 

どちらもアルバム未収録曲で、

特に「酔いどれワルツ」のパフォーマンスは、

この番組以外でやっていないのではないかと思われる。

 

この中では、「ローリング・ザ・ボール」と歌って、

日本の時計のコマーシャルでも使われた

「ゼム・ヘヴィ・ピープル」と

彼女が髭を生やした酔っぱらいのおっさんを演じている

「酔いどれワルツ」が、

ユーモラスでキュートで最高に楽しく、

この時代のケイト・ブッシュの魅力を堪能できる。

 

彼女の演劇的な嗜好を反映して、

曲と曲の間の繋ぎにも、

サティの「ジムノペティ」がかかったり、

ゲストをアカペラコーラスで紹介したり、

映像の中から抜け出してきて次の歌に入る、といった

面白い演出もされている。

 

改めて、ケイト・ブッシュは永遠の恋人。

あなたも素敵な音楽とともに、

楽しいクリスマスをお過ごしください。

 

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本日12月23日(木)17:00~12月26日(日)16:59