ときにはダンゴより花

 

 

5月は花の季節。バラが特に美しい。

もうすぐ息子の誕生日ということもあり、

部屋に花を飾った。

 

毎日当たり前のことを繰り返して生活していると、

何かが少しずつ損なわれていっているような、

擦り切れていっているような、

漠然とした不安を抱くことがある。

それが日常であること・平和であることの恐ろしさ。

 

今日も無事に暮らせました。ありがとうと、

いちいち神さまか何かに感謝するような

殊勝な気持ちは持ちあわせていないが、

花があるとそれができる。

 

花があると心が膨らみ、想像力が刺激される。

そして損なわれたものが自然と修復されていくような、

とても救われた気持ちになる。

 

そんなの錯覚であり、妄想なんだろうと思う。

それでもいいのだ、心の栄養になれば。

特別な日でなくても

時には一日食べなくても花を飾るといい。

新しい季節を始めるために。