ポップにアートに生と死を考える「END展」

 

話題にするには気が重い。

出来れば避けて通りたい。

先送りしてしまいたい。

けれども誰ひとり逃れることのできない「死」。

 

そのドーンと暗いテーマと、

芸術的・学術的かつポップなノリで

向き合ってみようという「END展」。

 

今日は会場である二子玉川ライズのスタジオまで

メディア向けの内覧会に行ってきた。

 

率直な感想は、めっちゃ面白い!

 

エンタメでありながらアート。

気軽でありながら、深淵。

老若男女問わず、すべての世代が親しめる

偉大な日本のマンガ文化を活かし、

見る者の思考とイメージを刺激する、斬新な企画だ。

 

会場は「魂のゆくえ」「終わりの選び方」

「死者とわたし」「老いること生きること」

といったパートにわかれ、

それぞれ天才バカボン、怪獣の子供、コジコジ、

ゴールデンカムイ、トーマの心臓、リバーズエッジ、

AKIRA、寄生獣など、

名作マンガの名場面・名ゼリフなどが各テーマを表現する。

 

その他、

「あなたはもう一度、自分に生まれ変わりたいですか?」

「あなたはご遺体を食べられますか?」など、

刺激的な問いかけに思わず引き込まれてしまう。

 

ただ見て回るだけでなく、積極的に自分で入り込み、

人生を考える、参加・体験型の展示会である。

 

事前予約制なのでどういった人たちが

来場予定なのか聞いてみたら、

シニア層だけでなく、まだ死から遠いはずの

10代・20代も多いという。

 

日本人の死・老後に対する概念、

人生全体のイメージが大きく変わろうとしている。

 

予約は必要だが無料。

自分の人生を見つめ直したいという人にも、

単位に野次馬精神旺盛な人にも超おすすめ。

 

6月8日(水)まで開催中。