晴れ男の不運と銃撃の謎

 

安倍元首相は晴れ男であったという。

昨日も葬儀から斎場に着くまでの間は雨がやみ、

沿道の人々も濡れずに見送ることができた。

血統も良いし、人当たりも良い。

政治家としての才覚以上に

とても運に恵まれた人だったのだと思う。

 

皮肉を言わせてもらえれば、

不正疑惑をうまくする抜けられたのも幸運の証だし、

その晴れ男体質に群がってくる輩、

利用させてもらおうという輩も

少なくなかったに違いない。

 

でもその分、最期に大悪運を引き寄せてしまったのか?

宗教団体とのつながり。

統一教会は40年以上昔から、

「合同結婚式」「霊感商法」「ツボ売り」などで

悪名馳せてきた団体なのに。

 

安倍元首相と統一教会とのつながりは

知ってたはずなのにマスコミが「忖度」したのか、

最初、名前を出さなかった。

ところが、当の統一教会自身がみずから記者会見を行った。

 

これは今後の追及を免れる、またはやわらげるための施策。

会見内容も、問題を起こした法人のお手本になるような、

冷静で堂に入ったもの

(でも肝心なお金のことなどは言わない)で、

なぜ山上容疑者が安倍元首相を銃撃したのか、

なんとなく流れはわかった。

 

また、安倍元首相がぱっと頼まれて

メッセージビデオに出たわけではなくて、

そもそも祖父の岸信介元首相が

統一教会の日本での活動を

バックアップした経緯があり、

彼の一族が教会と深いつながりがあることもわかった。

 

山上容疑者は自分で調査して、

岸信介——安倍晋三という世代を超えた政治家が、

自分の家族を破産させた主教団体の黒幕であると

思い込んでしまったのか?

それで妄想に取りつかれ、

あんな手製の銃を作って殺害計画を立てたというのか?

 

うーん、わからん。

そう考えるのにはどうも無理がある。

実行は彼の単独犯だが、

そこまでいく間に何かいろいろ段階があるはず。

たとえばだが、彼がそう思い込むように

そそのかした人物・組織がいるのではないか?

安倍元首相の晴れ男体質に群がっていた誰かとか・・・。

 

と、やっぱり陰謀論から離れられないのだが、

もうちょっと時間が経てば、

見えてくるものがあるのかなと、

とりあえずこの課題は寝かせることにする。

 

また、安倍政治の功罪も

少し時間が経ってから検証する必要があるかも。

 

それとも

「安倍さんは日本を明るく照らした晴れ男だった。

どうもありがとう」ですべて終わって、

何もかもうやむやになって、みんな忘れていくのだろうか?

 

 

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