子どもへの想像力がない「老害の国」は滅びる

 

ノルウェーではコロナの真っ最中も

保育士、保育施設の人たちは誰もマスクを付けずに、

子どもたちに接していたという。

 

小さな子どもから見るとマスクを付けた

おとなの顔は、表情の乏しい、

まさしくマスク(仮面)のような顔に見えるらしい。

そうした外見で接することが、

子どもの精神形成に及ぼす悪影響を慮っての措置だ。

 

それでクラスターが起きたところもあったようだが、

コロナへの感染よりも、

そうした子どもの未来に及ぼす影響を

抑えることを優先したのだ。

 

チラッと聞きかじっただけなので、

科学的根拠があるのかどうかはわからない。

そして、こうした対応が正解だったのかどうかも。

 

ただ、コロナ禍という異常な状況の中で、

子どもの成長という、まだ目に見えない未来に対する

想像力を大事にしていることはわかる。

 

それが国の指導なのか、自治体の意思なのか、

はたまた保育士たちが独自にやったことなのかわからない。

いずれにしても、そこには一つの哲学が働いている。

 

ノルウェーは素晴らしいからまねをしろ

と言うつもりはない。

だけど日本はこの期に及んでも、

場当たり的で煮え切らない対応しかできない。

 

今回の第七波で行動制限を出さなかったことも、

これといった説明のアナウンスはない。

一応、社会・経済を回すためという

もっともらしい大義名分はあるが、

なんか欧米はもうウィズコロナだし、

立場上、中国みたいにロックダウンなんかできないし、

まぁ、なんとかなるだろ、コロナだからしゃーない

といった消極的な考え方で政策が行われている。

 

昨日、僕のところに4回目ワクチンの用紙が来たが、

本当に4回目がオミクロンに効果があるのか?

アメリカの製薬会社から大量に買っちゃったから、

政府の面子として消費しなくちゃいけないから、

「打て打て」と広告しているんじゃないか?

とか、もうナゾ、ナゾ、ナゾ。

疑問・疑念だらけである。

 

コロナ禍だからしようがないんだという言いわけは、

もう3年目には通用しない。

 

こういった状況の中で

何がこの国の未来にとって大切なのか、

指導者らが考えているように思えない。

対応がのらくらしているのは、

哲学が、ビジョンがないからだ。

それに基づいた行動ができないからだ。

 

そのくせ、宗教団体とは癒着している。

「この団体の、こうした教義・哲学が

スバらしいから私たちは共感し、支援しているのです!」

と、堂々と言い切る政治家はひとりもおらず、

こそこそごまかすばかり。

 

話をコロナにもどすと、

「命が大事、命が大事」ときれいごとを唱える一方で、

行き当たりばったりのことしかやらず、

カネさえばらまきゃ何とかなると思っている。

 

そして、それにのっかって給付金をだまし取る

アホな国民が続出するていたらく。

上も上なら、下も下。

カネに目のくらんだ狂人たちの大行進。

大事なみんなのお金ををガバガバ無駄遣いしやがって。

 

ノルウェーを見習え!とは言わないが、

もっと子どもを大事にし、

未来を大事にするんだと考えを基本に据えて、

政治も、産業も経済活動もやっていくべきではないか。

さもなければ、

「私が死ぬまでの時代が良ければいい」という人だらけの

「老害の国」と、世界から嗤われることになる。