ニューヨークのリモートワーク事情

 

DX(リモートワーク関係)のビジネス書の執筆で、

ニューヨークに取材。

おそらく日本の社会人なら知らない人はいない

大企業のアメリカ拠点の経営者。

 

相手の背景は窓越しに摩天楼ニョキニョキの風景。

あれ、でも外は青空?

ニューヨークは夜の時間じゃなかたっけ?

と思って聞いたら、やっぱバーチャル背景だった。

 

「夜分にすみません」と言ったら、

「自宅にいるから大丈夫です」というお返事。

そうなのだ。

もうがんばって夜遅くまで

オフィスに残ってなくてもいい、

というニューノーマルが、コロナ以降、

かの地ではすっかり定着してしまったようである。

 

取材はアメリカのリモートワーク事情について

いろいろ聞いた。

これから執筆を始めるところなので

内容はもちろんここでは言えないが、

前述のようにすっかりワーカーの意識が変わり、

経営者もこれまで通りのやり方では

仕事を回せないという。

 

特に印象に残ったのが、

「コストを掛ける部分が変わった」という話。

要はこれまで掛かっていた

オフィスの賃料や出張費を、

リモートで希薄になりがちな

社内のコミュニケーション維持の費用に

当てているということだ。

 

ちなみに、ちょっと前に

テスラのイーロン・マスク氏が

「家でダラダラしながら

リモートワークなんて許さん。

ちゃんとオフィスに出てこい!」と怒ったと聞いた。

 

ああいうリモートNG企業もあるんですか?

と聞いたら、ウォール街の金融企業などは

ちゃんとスーツとネクタイで出社しなきゃダメ

というところが多いそうだ。

 

しかし、よくよく聞いてみると、

それを求められるのは年収数千万円、

ヘタすりゃ億レベルのトップエリートさんたちで、

一般のオフィスワーカーは、

ほとんどがリモートの恩恵に授かっているらしい。

特に若い世代には

仕事は家やカフェでやるもの、

みたいな意識が急速に浸透しているとう。

 

取材した経営者の方は、

それにはちょっと危機感を持っていて、

家庭を持っている人たちには出社を強要しないが、

若者たちにはある程度、

リアルで接することを求めているようだ。

 

ガラパゴス日本は、コロナから2年半たち、

ほぼほぼフルリモート派と、もと通り通勤派と

すっかり二極化してしまった印象。

満員電車に乗らないと、

仕事やってる気がしないという人がまだ多いようだ。

 

ついでに言うと、正規社員か非正規雇用か

といったことにこだわっているのは、

今や国際基準から遠く離れた労働思想。

ガラパゴスどころか、地球の最果てみたいな話だ。

子どもに「将来の夢は正社員です」

と言わせるような社会に将来の夢はあるのかな?

 

 

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