ウルフとチワワと犬の本能の発散について

 

川沿いを散歩していると、いろいろな犬に逢う。

あくまで印象だが、うちの近所では柴犬、

チワワ、トイプードル、ポメラニアンが

人気トップ4だ。

 

それぞれの犬の名前はわからないので、

シバくん、チワちゃん、プーちゃん、ポメちゃんというと、

みんなどうも自分のことだと分かるらしく、

しっぽを振って寄ってくる子が多い。

 

かつて飼犬人気ナンバーワンだった

ミニチュアダックスフントは、

めっきり数が減ったように思う。

短足胴長の体型が災いして、

体を壊しやすいと聞いたことがあるが、

そのせいなのだろうか?

 

代わって目立つのがジャックラッセルテリアなどの

テリア種。

これら犬種の名前がジャック以外、よくわからない。

でも、ジャックは好きなので、

「おっ、ジャックラッセルテリアくんだ」と

フルネームで呟くと、なぜか本人(本犬?)より

飼い主さんが喜んでくれる。

 

大型犬も結構いて、やっぱりゴールデンレトリバーと

ラブラドールレトリバーが気があるようだ。

僕もゴールデンくんとラブちゃんは大好きだ。

 

小熊くらいありそうなバーニーズマウンテンとか、

シェパードやサモエドもいる。

サモエドくんはポメラニアンのご先祖らしく、

たまにポメちゃんだと思って飼っていたら、

みるみる大きくなってサモエドになることがあるらしい。

サモエドくんは図体はデカいが、めちゃくちゃ可愛い。

 

さて、そんな中で最近、オオカミみたいな犬に出逢った。

その名も「ウルフドッグ」というらしい。

シベリアンハスキーの親戚かなと思ったら、

そういうわけでもないらしく、

ハスキーよりもオオカミの血が濃いらしい。

 

「おっ、カッコいい」というと、

「え、おれのこと?」と聞き耳を立てて止まり、

「ねえねえ、もっとほめて」と寄ってくる。

精悍な顔をしている割になかなかかわいいやつなのだ。

 

それにしても、こんな怖そうなデカいイヌと
チワワみたいなおチビが同じ犬とは・・・。
犬の遺伝子というのは、いったいどうなっているのか?

 

そういえば広場で「ピー」とか「キュー」という

音の出るボールやオモチャで遊んでいる犬をよく見かける。

あの音の出るおもちゃは好奇心を刺激されて犬が喜ぶ――

いう説明がされていることが多い。

 

好奇心というのは、

そう言えば納得するだろうと言われているみたいで、

なんだか腑に落ちない。

なぜ好奇心を刺激されるのか?

そう思い巡らせて森の道を歩いていたら

思い至ったところがある。

 

あの音は、オオカミが狩りをしたときに

獲物が出す断末魔の声なのではないか?

それで本能が刺激されて犬が喜ぶのではないだろうか?

残酷な話だが、今はかわいい犬たちも、

もとは野生の肉食獣である。

 

ああいうオモチャで適度に本能のはけ口を作ってやると、

万一、人間に噛みつく事故をが起るのを

防ぐ効果があるのではないだろうか?

――と勝手に想像を巡らせてみたが、どうなのだろう?

誰かワンちゃんの飼い主で、

知っている人がいたら教えてください。

 

こんど「チワワ、オオカミと旅に出る」という

動物物語を書こうと思っている。