おとなの言うことなんか聞かなくても 人生、春は来る。

 

 

 

「ガンバレ受験生!」って、無責任にエールを送っていいのか?

毎年、受験シーズンになるとそう思う。

 

電車に乗ると予備校のポスターがべたべた貼ってあって、

夢だの勝利だのヒーローだのって、

カッコいいコピーと共に

モデルの小中高校生の男の子・女の子が、

きりっとした顔を見せている。

 

あれを見ると、なんだかとても痛々しい気持ちになるんだ。

大人の一人として、こうした子供たちを当たりまえのように

受験なんぞに駆り立てていのかってね。

 

「受験シーズンだよねー」って、

なんだか大人たちがこぞって

年中行事でも楽しんでいるかのようだ。

そもそもこれだけインターネットやAIが発達してきた社会で、

この先、大学に行くことにどれだけの意味があるのか?

 

奨学金という名の学生ローンで

何百万も借金背負った子を卒業させて、

何十年も支払い続けていたら、

そりゃ結婚も子どもも無理だなって思うよね。

少子化対策って、

こういう所をどうにか手当てしなきゃいけなんじゃないの?

 

一昨日のニュースで、昨年(2022)に自殺した

小中高校の児童・生徒は512人で、

過去最多だったことが文部科学省のまとめで分かったって。

 

内訳は小学生が17人(前年比6人増)、

中学生が143人(同5人減)、

高校生が352人(同38人増)。

自殺の理由(複数の場合あり)は

「学業不振」が104人で最も多く、

「進路に関する悩み(入試以外)」が84人、

「入試に関する悩み」が40人。

 

受験システムがすべて悪いわけではないだろうけど、

大人も子供も、

やっぱりいつかどっかで考えなきゃいけない問題。

それはいつ? 今でしょ。

 

川沿いの河津桜が咲いた。

いい学校なんかいかなくても、

「ガンバレ受験生!」って、スポーツ観戦みたいに騒いでる

大人の言うことなんか聞かなくても、

人生、春は来る。

死ぬな、子ども。