きょうだい写真

 

先週後半から週末にかけて地方の取材と

母の一周忌の法事、帰って来てまた連荘取材と、

久しぶりに長距離移動が激しく、

いささか疲れてた。

 

実家に帰ったのは昨年の49日以来、

およそ10か月ぶり。

法事をやって昼飯を食べた後、

そろそろ帰るかなと思ってた矢先、

カミさんが写真撮ったらと言い出したので、

あまり抵抗することもなく、すんなり

両親の遺影の前できょうだい三人で写真を撮った。

考えてみれば、三人揃って写真を撮るなんて、

還暦過ぎて人生初体験である。

 

じつは末っ子の妹は、実のきょうだいでなく、

本当はいとこ(父の弟の子)なのだが、

事情があって1歳のときに両親が引き取って育てた。

 

そんなわけで齢が離れていることもあり、

子どもの頃も1枚も3人そろっての写真なんか

撮ってなかったのである。

 

そうでなくても昭和の時代は、

カメラもフィルムもプリントも高価だったので、

今のようにホイホイ手軽に写真は撮れなかった。

 

というわけで上のふたりは還暦過ぎての撮影。

人生は短い。

子どもにきょうだいがいる人は、

今のうちにバシバシ並べて写真を撮っておくと良い。

 

それにしても父と母のみちびきなのか、

50代、60代になってきょうだい写真を撮るなんて

まったく思いもよらなかった。

なんだかひどく照れ臭かったが、

なかなか気分がいいものだ。

新しい人生のフェーズが始まったような気分になっている。