男をいやす はたらく女

 

先日、若い女の子がゴミ回収の仕事を

やっているところに出くわし、びっくりした。

女子がそうした仕事に就くことに何の異論もないが、

彼女はびしっとメイクしていて、

帽子からはみ出た髪はきれいにサラサラしていて、

ほとんどアイドルみたい。

朝、この仕事でバイトして、作業着から普段着に着替えて

芸能事務所なりロケ現場に行くのだろうか・・・

と勝手に想像した。

本当のところはもちろん知らないが、

その労働する姿とルックスとのギャップに

いたく心癒された。

ご本人はそんなつもりはカケラもないと思うが。

 

3K的な肉体労働の現場でも、

昔と違って女性がバリバリ働いている。

経済が成長していく時代は、

女はどんな職業・職場でも、

女は日々働く男たちを慰労する役割が中心で、

実際の労働の価値はその副産物でしかなかった。

 

時は流れ、経済が落ち込み、

男だけじゃダメだということで社会進出が当たり前になり、

今では経済・産業の世界において

女性が主役を務めることも少なくない。

 

しかし誤解を恐れず言えば、

それでも職場で女は男を癒し、

多かれ少なかれ夢を施している。

これは人間社会が女と男で成り立っている以上、

仕方ないことだと思うし、

それで職場のテンションが上がればいいことだと思う。

 

ただ、その現実と夢のバランスが崩れると、

世の中ではいろいろ事件が起きる。

 

「洗たく女と空とぶサンダル」は当初、

足の大きい女性を主人公にして話にしようと

思っていたのが、

いつの間にか、この資本主義社会において

そうした労働に勤しむ女についての幻想が入り込み、

奇妙なファンタジー物に化けた。

 

はたらく女性と

はたらく女性を愛する男性に読んでもらいたい一冊です。

 

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