週末の懐メロ第5巻「2つのレイラ体験」

 

おりべまこと電子書籍 新刊

「週末の懐メロ 第5巻」発売中。

AmazonKindleより¥300

 

おじさんやおばさんたちが夢中になった

20世紀ポップミュージック・昭和歌謡の与太話を

若い世代のあなたにも!

21世紀を生きる糧となる

お宝発掘作業のガイドブックとしても

読める音楽エッセイ集。

ブログ「DAIHON屋のネタ帳」で

2020年10月から毎週連載した「週末の懐メロ」を書籍化。

第5巻は♯116~♯148まで全33編を収録。

 

 

♯127「いとしのレイラ/デレク&ザ・ドミノス」より抜粋

 

エリック・クラプトンの代表曲になっている

「いとしのレイラ」。

じつは1970年に発表された

デレク&ザ・ドミノスのアルバムに収録されたものが

オリジナルバージョン。

 

ヤードバーズ、クリーム、ブラインド・フェイスなど、

60年代の歴史的バンドで活躍し、

この頃、すでに稀代の名ギタリストの地位を

確立していたクラプトンは、

この新しいバンドのリードギタリストだった。

 

僕は中学生の時、ラジオで初めてこの曲を聴いた。

その前に音楽雑誌で評判は聞いていた。

当時、これほどもてはやされていた曲も珍しい。

クラプトンと言えばレイラ。

とにかくレイラがすごい、レイラ大好き、レイラ最高!

 

彼はすでにソロ活動に入っていたが、

ライブをやってもみんながこれを聴きたがるものだから

新しい曲がやりにくい、

といったエピソードがあふれていた。

 

で、そんなにすごい曲なのかと思って聴いたが、

正直なところ、「そんなかなぁ」と思ってしまった。

その頃はハードロックやプログレに狂っていたので、

この曲があんまりすごいとか、

カッコいいとか、面白いとか思わなかったんだよね。

 

その印象が一変したのが、高校生の時。

同じくラジオで流れてきたレイラに鳥肌が立ち、

しびれまくった。

いったい何が違っていたのか?

 

最初に聴いたのは前半3分のみ、

おなじみクラプトンのギターが炸裂する

シングルバージョン。

そして2回目はその続きがある

フルバージョンだったのだ。

to be continued