90歳は人生卒業の齢?

 

今日は義母の90歳の誕生日でした。

90歳の長寿祝いは「卒寿(そつじゅ)」です。

由来を調べてみると、

卒の字の略字「卆」が九十と読めるからと、

ダジャレみたいなことをもっともらしく書いてありますが、

いやいや、やっぱり「そろそろ人生卒業ですよ」

という意味だとしか思えません。

だって、そもそも「卒」という字を使っているんですから。

「卒」とは終わるっていう意味ですよ。

 

60歳の還暦で赤いちゃんちゃんこを着るのは、

もう一度、赤ちゃんに返って

人生やり直すというという意味が

含まれているとのこと。

そこから30年経って再び成人し、

卒業して今度はどこに行くのでしょうか?

 

ちなみにこの後の長寿祝いは、

99歳の「白寿(はくじゅ)」。

百から一を引くと「白」になることに由来。

なんて、これまた、ほとんどダジャレ。

白紙に戻るということでしょうか?

僕は「あしたのジョー」の

「まっ白な灰になっちまったよ」

というセリフを連想しました。

 

正式には白と紫の帽子とちゃんちゃんこを着るようです。

天台宗の坊さんは、いちばん下っ端は赤い袈裟で、

位が上がるにつれて、色が変わっていくのですが、

白とか紫の袈裟は、たしか、かなりの高僧です。

あの衣装の習わしはそこから来ているのでしょうか。

 

本人は認知症で何もわかっていないので、

さすがにそんな儀式などやらず、

お昼に助六寿司をごちそうしてお祝いしました。

生の魚が嫌いなので、お寿司は安上がりな

いなり・巻きずし・玉子しか食べません。

お誕生ケーキは成城石井のチーズケーキ。

これはどっちかというと、僕とカミさんが好物なので。

 

食べたらいつものように公園を散歩。

認知症でもまだまだ食べるし、歩けるし、

道行く人・犬・子どもに笑顔をふりまくことができる。

今日も「パーフェクト・デイ」。

人生卒業はもうちょっと先だと思います。