
「お母さんのところに帰る」と言って家を出ようとする義母。
「こんにちは!元気ぃ~!」と女子高生に突然声をかける義母。
幻の家族と会話する義母。
笑いあり、涙あり、驚きありの認知症介護エッセイ。
認知症になっても人生は続く。
むしろ、新たな人生の幕開けかもしれない。
この異色のエッセイ集は、社会が抱える高齢化問題の一面を、
ユーモアとリアリティで描き出しています。
忌避されがちな認知症を、新たな視点で捉え直す試みです。
もくじ
- 幸せの歌と認知症の女
- 春だけど自分にいいこと何かやってる?
- サスペンスフルな認知症映画「ファーザー」
- 蛭子能収さんと「with弱者」の社会の実現について
- 認知症 花のアートワーク
- 二度と洋食屋には連れていくべからず
- 認知症患者に安心とハピネスを
- 食卓のマナーと認知症
- また今日もざしきわらしがやってきた
- 赤ちゃんはおとなになって働いています
- 要介護認定更新の日
- 認知症と回想療法士
- リス系認知症患者の冬じたく
- 京風お地蔵さん人形と義母のまぼろし家族
- 認知症の義母がぬくぬくする光と音の暖炉
- 認知症患者のごあいさつを受け止められますか?
- みかんせんべいに秘められた物語
- 魔女っ子カーチャン
- 親の介護は5年で卒業(というマイルール)
- どんな子どもも「世界は美しいよ」と実感させてくれる
- 認知症患者の純粋な「かわいい」の価値
- 鏡の国のお義母さん
- 「痴呆症」は老害ワード?
- 義母の入院
- 食べ物の恨みは死ぬまで残る
- 入院していたことなんて記憶にありません
- お母さんといっしょの夏休み
- 義母の回復と阿佐ヶ谷の七夕まつり
- 笑える遺影
- 秋の最後の日の散歩
- 年末の認知症ミステリー
- 義母のお正月スペシャル
- 90歳は人生卒業の齢?
- 生きるとは死ぬまで幻想を抱き続けること
- 認知症になっても人生は続くか?
- AI・ロボットが“理想的・人間的な認知症介護”を実現する
(全36編採録)
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