
6月からのひどい暑さにKOされてしまったが、
子どもたちはこれからやっと夏休みに入るところ。
なんだか夏休みパート1が終わって,
パート2の始まりという感じ。
もしかしたら9月以降にパート3もあるかもしれない。
大人になって久しいので、
もはや夏休みという言葉には郷愁しかない。
会社員になったことがないので、
お盆休みには無縁だし、
わざわざ混雑する時期に出かけることもなかった。
だから、自分の中で夏休みとは、子どもの夏休みのことである。
そんなわけで一度、夏休みをテーマにした話を書こうと思って、
何年も前から取り組んでいるのだが、なかなかできない。
去年の夏はザクザク進めて、こいつは行けそう
と思ったのだが、途中で止まってしまい、
そのまま、また長らくお休みしてしまった。
今年の夏、突破口を見つけてまた書き始めている。
この話のベースにしているのは、
小学校5年生の時に友だちと一緒に書いた
小説(のようなもの)である。
内容も登場人物もまったく違えているが、
自分の中ではあの小説を再現する感覚で書いている。
もちろん、そのノートは残っていない。
紙面が真っ黒に見えるほど、びっしり字で埋め尽くし、
あちこちにマンガみたいな挿絵を入れていたのは、
今でも目に浮かぶ。
大体のストーリーをはじめ、
キャラ設定や何がどうしたという展開も
けっこう記憶に残っており、
書いていくと、どんどんいろいろなことを思い出す。
ついでに小学校5・6年生の時の
クラスメートの顔や声も思い出す。
最近は小学校も高学年になると、
スクールカースト化が始まって、
子どもたちが階級で分断されていく、という。
そんな話を聴くと、いい気持ちはしない。
昔がよかったわけではないが、
少なくとも、そうした不幸な分断・選別が
当たり前みたいに語られることはなかった。
僕が子供の頃の学校では、
なんとなく仲がいい同士のグループはあったが、
みんな、グループ間を自由に行き来していた。
とくに5・6年生の時のクラスは
小中高のなかで最も好きなクラスで、
いろいろなやつがいて、毎日いろいろなことが起きて、
本当に面白かった。
それにしても10歳の頃に書いたものを
60歳を過ぎてまた書く気になるなんて
夢にも思っていなかった、
なんだか55年がかりで夏休みの宿題を
やっているような気がする。
秋風が吹いて涼しくなるころには完成させたい。
今年こそ。
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