終戦の日 昭和人の責任

 

戦争に負けた国だから、戦争の悲惨さを語れる、

原爆の悲惨さを語れる。

けれども「戦争の悲惨さなんて知ったこっちゃない」

という輩は、今、世界中で増えている。

同じ日本人の中にもそういう人は少なくないだろう。

 

だからこれからは悲惨さを語るだけでなく、

「なぜ、どうやって日本は戦争を始めたのか?」

そして「なぜ負けたのか?」を考え、

語り継ぐことがさらに重要になる。

 

あの時代、真珠湾攻撃など、緒戦の戦果に

「血沸き、肉躍った」という人が大勢いた。

「勝てば幸せになる」と信じていた人がたくさんいたのだ。

 

後から考えれば、そんなバカなと思えるが、

そうした愚かな熱狂があったこと、

その時の指導者層にだまされていたこと、

カルト宗教的なものが国民を洗脳していたこと。

忘れていけないと思う。

それは今の時代、近い将来にも十分起こり得るからだ。

 

それを防ぐためには、

ただ戦争は悲惨だと感情的に語るだけでなく、

なぜそうした愚かな考え方・愚かな行動をしてしまったのか、

冷静に考え、積極的に批判していかなくてはいけないと思う。