レット・イット・ビーTAKE28、そして、もう新しいものはもういらない

 

何万回聞いても飽きないビートルズの

「レット・イット・ビー」。

最近出てきたこの「テイク28」は衝撃的。

間奏のギターソロとオルガンの響き、

曲終盤のマッカートニーの

ちょっと外した歌い方が超新鮮でしびれまくる。

生涯最高のバージョンだ(今のところ)

 

2020年10月から2024年2月まで、

毎週末に「週末の懐メロ」という記事を180本書いて、

すごく楽しくて、いずれまた再開しようかなと思っていたが、

全然そんな気にならない。

自分にとってのベストはもう書き尽くし、

すっかり満足してしまったのだ。

 

音楽についてもう新しいものはいらない。

てか、街の中でもテレビやラジオでも、

懐メロしか耳に入ってこない。

お前が年寄りだからだろと言われればそれまでだけど、

若い衆も20世紀ロック・ポップスや昭和歌謡に

ご執心のように見える。

今や1960~90年代も、2020年代も変わりがない。

 

懐メロだけど、ネット上に初めて聴く別テイク、別バージョン、

秘蔵のライブ音源などが次から次へと上がってくる。

いまや音楽は進化ではなく、深化する時代。

古いも新しいも関係なく、

流行っているか・いないかも関係なく、

歴史的な価値があるのかどうかも関係なく、

パフォーマーが生きているのか、死んでいるのかだって

もう関係なくて、いいものはいい、好きなものは好き、

面白いものは面白いで、なんでもOKの時代になった。

みんな楽しく聴いて、

自分の魂に響くベストオブベストを掘り起こそう。