
昨日の夕方、いっしょに行った近所のスーパーから
義母が忽然と姿を消した。
この店には一角にカフェコーナーがあり、
買い物客が買ったものをイートインしたり、
自販機でドリンクを飲んで休憩できるようになっている。
給水・給茶機もあり、こちらは無料だ。
この店まではそこそこ距離があるので、
来るとここに座らせてお茶を与え、休んでいてもらって、
10~15分、買い物をしている。
ところがレジを済ませて戻ってみると、姿がない。
前にも2度あったが、ひとりで店内をうろうろして
商品を見てまわっていたので、
すぐ見つかるだろうと高をくくっていたのだが、さにあらず。
2階・3階・地下を見て回ったがいない。
慌ててすっ飛んで帰り、
自転車で家とスーパーとの間の道をあちこち探し回ったが、
見つからない。
スーパーで事情を話し、防犯カメラを確認してもらったところ、
どうやら家と反対方向に歩いて行ったらしい。
頭はダメだが、体はじょうぶで健脚である。
以前も「自分の家(実家?故郷?)に帰る」と言い残して、
自分が知らない道を、ひとりでずんずん歩き続けたことがあった。
(その時は尾行していった)
日が暮れてきたので、
カミさんと相談してやむを得ず警察に届け出。
その後、家と反対方向の幹線道路を越えたあたりを
探していたら、カミさんの電話に、隣町の交番で保護された、
という連絡が入ったという。
自転車を飛ばして行ってみると、
特に疲れた様子も困った様子もなく、
交番の中にちょこんと座って涼しい顔をしている。
僕が入っていくと、わかったらしく
「この人たちはすごくいい人。それにいい男でしょ」
などと若い警官を持ち上げた。
警察の話によると、
その交番付近をウロウロしていたので声を掛けたら、
ちょっと反応がおかしいので、迷い人だなと思って保護。
さっき別の交番に届け出た本人の特徴と一致していたので、
カミさんに電話が行ったという。
最近、自分の名前が言えないこともあるが、
この時はちゃんと名乗れたらしい。
その交番はスーパーから約1キロ、
1時間近くひとり旅をしていたらしく、
さすがに疲れてどこかで休みたいと思っていたので、
交番を休憩所代わりに使ったのかもしれない。
そして、何よりも声をかけた警官が若くてちょっとイケメンで、
義母好みだったことも幸いしたのだろう。
帰る時は、彼の手を握って「また会いに来るからね」
などとのたまった。
こっちは2時間半探し回ってへとへとである。
それにしても、たまたま近所の、
わかりやすいところで保護されたからよかったが、
これは、これまで大丈夫だったからと、
目を離していた僕の大失敗。
今後、絶対に自分の都合で目を離さないと誓ったのと、
万一の時のために靴にGPSを仕込んでおこうと決めた。
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