最新刊 新作短編小説 「幻獣よりもベーコンエッグ」

 

今回の新作は、以前書いた自分のエッセイを

AIに読み込ませ、どうしたらうまく小説に変換できるか、

半日ほど対話を繰り返した。

それを経てAIが出してきた初稿を、

全体にわたってリライトして完成させた。

自分一人だったら書かないフレーズ・描写を

AIは頻繁に出してきて、感心したり戸惑ったり。

それでも作家の世界観はちゃんと守っている。

なかなか良い相棒、アシスタントになってくれた。

初めてだったが、とても面白い執筆体験だった。

 

あらすじ

 

ロンドンのレストランで働く二十歳の青年は、

三日間の休暇を取り、子どもの頃からの夢を叶えるため

スコットランドのインヴァネスを訪れた。

目的はただひとつ、ネス湖の怪獣ネッシーに会うこと。

宿泊先のB&Bで朝食を運んできたのは、

金色の髪にリンゴのような赤いほっぺをした少女アマンダ。

接客に不慣れな彼女のぎこちない笑顔と、

心を込めて作られた温かいベーコンエッグ。

その出会いが、青年の旅の意味を静かに変えていく。

太古の地球から生き延びた幻獣を追い求めてきたはずなのに、

いつしか彼の心を占めるのは、五月の朝の光、

ネス川のせせらぎ、そしてアマンダの微笑みだった。

夢を追いかけた先で見つけたのは、夢そのものではなく、

今ここにある穏やかな幸せ。

少年時代を卒業し、大人への一歩を踏み出す

青年の心の旅を描く短編小説。1万字。