12月のお便り

 

12月の声を聴き、

例年のようにSさんからクリスマスカードが届いた。

毎年デザインが変わる見事な紙細工。

いつもメッセージも何もついていないが、

このカードそのものが元気の証拠である。

 

そして今年もやはり、フェイスブックから

「Kさんのお誕生日です」とのお知らせが来た。

お誕生日は変らないのだろうけど、

Kさんはもうこの世にいない。

旅立ってからもう10年になるだろうか。

なので彼女は永遠に10年前の齢のままだ。

これからこういうことが、まだまだ増えるのかもしれない。

 

登録を削除すべきなのかもしれないが、

フェイスブックのお知らせは、

Kさんのことを思い出すきっかけになる。

彼女は息子が通っていた学校の図書室の

司書・管理の仕事をしており、

本の読み聞かせボランティアの企画を

一緒にやっていた。

 

それとは別に、近所の小さな教会の

お手伝いみたいなことをしており、

毎年、12月になると子供のクリスマス会を企画していた。

そこで僕ともう一人、保護者のお父さんとが、

プレゼントを配るついで余興をやっていたのである。

もう一人のお父さんが温厚なサンタ、

僕がやんちゃで暴れん坊のトナカイという設定で

くだらないコントをやるのだが、

けっこう子供たちが楽しんでくれて、

いま振り返るといい思い出になっている。

 

教会の2階を楽屋代わりに使っていて、

そこがぽかぽかと暖かかくて気持ちよかったことや、

上り下りするたびに

ボロい階段がギシギシきしんで音を立てていたことも

よみがえってくる。

 

クリスマスというと、派手にパーティーをやったことではなく、

そうしたどうでもいいような、小さなことのほうが、

鮮明に記憶に残っているのだ。

なんだか人生って不思議だなぁと思う師走。