おりべは昭和が終わって何十年も経つのに、
まだ昭和のことばっかり考えてる。
Amazon Primeで「傷だらけの天使」全26話を完食して号泣し、
唐十郎の追悼本読んで泣き、
山口百恵版「伊豆の踊子」のラストの不協和音に興奮してる。
ほとんどビョーキである。
でも、このビョーキはけっこう楽しそうだ。
戦争でワニを喰った話を真顔で語る大人たちがいた時代。
「エリートだったら河原乞食みたいな連中とは関るな」って
差別が当たり前だった時代。
喫煙もセックスも暴力もコンプラなんてくそくらえで
画面に映っていた時代。
汚くて、野蛮で、下品で、いい加減で――
それでいながら、めちゃくちゃ人間くさかった時代。
さりとて今はどうだろう?
西城秀樹の葬儀には1万人が集まったけど、
もうどんなスーパースター、超アイドルが死んだって、
静かにスルーしていく。
昭和はAIのデータベースに収まって、洗たくされて脱臭されて、
事典になってしまっている。
ノスタルジーに浸る時代は終わったと言いながら、
それでもやっぱり離れられない、書かずにいられない。
昭和を知ってるオジサンオバサンは
「そうそう、だよね」って膝を打ち、
昭和を知らない若い衆は「マジ!? 昭和ってヤバくね?」ってなる。
そんな、愛すべきイカれた昭和エッセイ集。
さあ、昭和100年だよ。思い出ピクニックに全員集合!
そして、出発進行だぁ~!
もくじ
- 昭和アイドル 麻丘めぐみと「芽ばえ」
- 「昭和の日」はいつまで存続するのか?
- サザエさんとちびまる子ちゃんの延命と漂白された昭和
- お墓とお寺に守られた谷中の昭和レトロ
- 原爆記念日と遠い昭和と平和
- 戦争でワニを喰った日本兵の話
- 父もむかし子どもだった
- 「傷だらけの天使」は昭和の天使の物語
- 「傷だらけの天使」完食
- 魔都・横浜から遠く離れて
- 「永遠なる『傷だらけの天使』を読む
- 二十一世紀の「傷だらけの天使」(小説版)をどう読むか?
- 昭和の価値観はどこまで生き延びるのか?
- 今また、唐十郎 襲来!
- 昭和映画「伊豆の踊子(山口百恵版)」の魅力
- 山口百恵版「伊豆の踊子」に描かれた 日本人の差別意識とエロ意識
- 真夏の昭和立志伝
- 真夏の昭和スイカ子ども伝説
- 終戦の日 昭和人の責任
- 昭和歌謡・時代劇系の傑作「子連れ狼」
- ストーリーを語るのに恵まれている昭和人
- 不滅の手塚マンガ再発見「おさむーびー」
- 次代のために事典化された昭和
全23篇採録

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