新宿に出かけて、スティーブン・キング原作の映画
「サンキュー、チャック」を見た。
パニック映画か?と思わせる衝撃的なオープニング。
大洪水、津波、火山の噴火、地盤沈下、
恐怖の新型ウィルス、原発のメルトダウン・・・
地球環境の大異変によって、世界は終末を迎え、
人々の暮らしが崩壊していく。
そんななか、街中に税理士みたいな中年男がほほ笑む、
ミステリアスな広告が広がる。
広告のフレーズは
「素晴らしい39年間に、ありがとう、チャック」。
このショッキングで不可思議なオープニングは第3章。
3パートに分かれたこの物語は、
3章から1章へ時間をさかのぼっていく。
そして、冒頭に描かれた世界の終わりが、
1人の男の人生に直結していることが解き明かされていく。
この不可思議な構成と視点の切り替えがめっちゃ面白い。
僕も、おそらく誰もが、この主人公チャック
=税理士チャールズ・クランツと同じように、
ラストに明かされる秘密の部屋を持っている。
それを直視することは恐ろしいことかもしれないが、
逆に生きる力につながっているのだと思う。
原作の発表は2020年だというから、キング72歳のとき。
その年齢が反映された内容と言えるのかもしれない。
一種の終活映画にもカテゴライズできそうだ。
実際、平日ということもあり、
映画館に来ている人たちの平均年齢も高かった。
でもね、どこかで人生投げやりになっている人たち、
生きることに希望を見出せない若い人にも見てほしい。
これは人生の主役は自分であることを思い知らせてくれる
とても哲学的な物語であり、
人生に希望と勇気をもたらしてくれる。
こういう映画との出会いは大事にしていきたい。

コメントをお書きください