かっぱ公園はどこですか?

 

方、義母との散歩の帰り道、

坂を上り切ったT字路のところで車が

3台並んで止まっていました。

銭湯の車に小学校4年生ぐらいの

男女混合5人組が何やら尋ねています。

運転しているのは、彼らの母親ぐらいの齢の女性。

とはいえ、雰囲気からして別段親しい間柄でもないようです。

 

ちょっと気になりましたが、

義母もいっしょだし、そのまま行き過ぎようとすると、

「かっぱ公園?」という声が耳に入ってきました。

どうやら子供たちはかっぱ公園に行きたいが、

道がわからず、その女性にきいているらしいのです。

 

後ろの2台はどうやら仲間らしく、

(近所に会社があるのでその同僚らしい)

かっぱ公園ってどこか知っているかどうか、

話し合っていますが、どうやら誰もわからないようなので、

僕は「かっぱ公園はあっちの方だよ。

川沿いじゃなくて、大学のグランドのある道に入ったあたり」

というと、子どもたちの一人が

「ああ、グランドなら知っている。

そっか。どうもありがとうございました」

と言って、車の人たちと僕らにお礼を言って、

元気に駆け出していきました。

 

「もう夕方だから、あんまり遅くなっちゃだめだよ~」

とドライバーの女性が声をかけます。

みんな、面倒がらずにていねいに子供たちの話を聴いて

えらいなと思いました。

そして、かっぱ公園目指して駆け出していく子供たちを見て、

ふと夏っていいなと思いました。

 

今では立派な住宅街に変貌したこの地域は、

昔は川沿いに広がる野原だったようです。

江戸時代まで遡らずとも、明治・大正・昭和の前半あたりまでは

夏の夕暮れ時ともなれば、

かっぱの目撃談が結構あったかもしれません。

だからきっとかっぱ公園なるものが作られたのでしょう。

 

かっぱ公園は、幼稚園の園庭くらいの小さな公園ですが、

かっぱの像があり、小さい子も水遊びができる、

とても夏らしく、愛らしい公園です。

 

昔の日本の夏はよかった。

わたしたちが子供の頃は幸福だった。

今はやれ猛暑だ、熱中症だ、紫外線だで、

子供は外であまり遊べなくて可哀そうだ——

なんてことをいう大人が大勢いますが、

同情なんてされなくても、

今の子どもたちだって存分に夏を楽しめると思います。

そうできるように彼らの夏休みを応援してあげましょう。