江ノ島マイアミビーチの弁天様と名物・海苔羊羹

 

昭和35年といえば、僕が生まれた年。

この年の「江ノ島マイアミビーチの女王」はこんな方々でした。

今では江ノ島と言えば、海水浴場と水族館ですが、

忘れてはいけないのが、江ノ島神社です。

祀られているのは、学問と芸御術の女神・弁財天なので、

言ってみれば、彼女らは

ビーチに舞い降りた弁天様でもあるのです。

弁天様とマイアミという、日米混合イメージが成立するのは、

いかにも昭和真っ只中、イケイケドンドンの高度経済成長期に

ふさわしい企画です。

 

 

 

この写真が展示されているのは、

明治35年(1902年)創業の「中村屋羊羹店」です。

海と羊羹って、現代的感覚ではなんだかミスマッチですが、

江戸時代までの江ノ島は、江ノ島神社以外、

海水浴場も水族館もない、、

観光・レジャーとはほとんど無縁な漁師町でした。

 

もともとこの羊羹屋さんはその漁師町で

駄菓子屋を営んでいたそうですが、

明治時代の主人が弁天様を参拝するお客さんの

「おみやげ」を作ろうと、

羊羹に地元の海苔――養殖でなく、

島の岩場一面に付着していたもの——を混ぜて、

「弁天海苔やうかん」を開発。

これがヒットし、

弁天海苔やうかん→弁天海苔羊羹は江ノ島名物に。

 

江ノ島神社にお参りし、江の島岩屋(洞窟)をめぐった僕たちは、

しらす丼の昼食の後、デザートとして、

この中村屋羊羹店で名物羊羹セットと

わらび餅セットを賞味しました。

 

 

羊羹セットは、普通の小豆羊羹と、芋羊羹、

夏に嬉しい塩羊羹、そして件の海苔羊羹と4色そろい踏み。

どんなものだ?と試した海苔羊羹は、

海苔の香りが羊羹の甘さと見事にブレンドされ、

独特の味わいがあっておいしい。

これに「冷やしレモン抹茶」なる、

苦味と酸味の利いた冷たい抹茶との相性が抜群です。

 

140年の歴史を持つ老舗店だけあって、

店内はレトロムード満載。

江ノ島神社・江の島岩屋に行く機会があったら、

ぜひ立ち寄ってみてください。

 

 

それにしても先週、江ノ島に行っておいてほんと良かったと、

今週はしみじみしています。

水族館だけなら猛暑日、酷暑日でもOKだけど、

屋外を歩かなくてはならない江ノ島神社や洞窟探検に行くのは

とても今週のような猛暑日・酷暑日では厳しい。

カミさんなんぞは

「夏はあの日だけでもう十分」と漏らしています。

今年の夏はこの江ノ島旅行(日帰りだけど)の体験を

スルメのようにしゃぶって過ごします。