中年期以降の同窓会幹事の心のゆらぎ

 

 4月の同窓会まで1ヶ月を切り、ほぼ連絡が行きわたったようなので、手伝ってくれてる二人にメールを送って情報をとりまとめる。

 直前まで出欠変更は可能だけど、とりあえず人数を店に知らせておく必要があるので。

 

 この仕事、20代の頃は単なる飲み会の連絡係・会計係に過ぎなかったのだが、齢を経ると様相が変わる。

 

 飛び級で早々に人生を卒業してしまったのも二人ほどいる。

 

 それぞれの生活環境などわからないし、家族のこと・仕事のこと・お金のこと・健康のこと、ぞれいろいろ問題抱えているだろうし、長く生きているといろんなことが起こる。

 

 40年前と寸分たがわぬキャラ丸出しのメールが来て笑っちゃうこともあれば、できれば聞きたくなかったこと(相手も話したくなかったこと)を聞くことにもなる。

 

 名簿を見ながら、だれだれ出席、だれだれ欠席と、漢字4~5文字の本名を書いていると、これ誰だっけ?と認識できなくなるケースもチラホラ出てくる。

 特に女子は名字が変わっていることが多いので、なおのこと。

 

 そこでそれぞれ当時の愛称・通称・あだ名などで書き換えてみると、たちまち顔が思い浮かび、声が聞こえてきて、キャラクターが立ち上がる。

 身振り。口振り・服装・背景・いろんなシチュエーションまで再現できたりする。

 

 そうやって名前を書き出すと、今回は欠席でも次回また声を掛けようという気になる。

 

 でも連絡先がわからない・つながらないのもいる。

 また、もう連絡なんかいらないと思っているのもいるだろう。

 しかたないことだけど、幹事なんかやっていると、ここまできちゃうと、そういう人たちとはもう完全に切れちゃうだろうなと思う。

 切っちゃう権限が自分にあるのかなとも考える。

 

 もしかしたら以前は同窓会なんてどうでもいいと思っていたけど、今になってみると行ってみたいな、連絡があればなぁ、声掛からないかなぁ・・・と待っていることだってあるかも知れない。

 

 「あいつがお願いって声掛けてきたから、しかたないので来てやったよ」

 ――今ならそういうやつがいてもOKと笑えるだろうなぁ。

 

 こんなよけいなこと考えずに、クールに事務的にさっさと進めればいいのに、なんかいろいろ引っ掛かっちゃうんだよなぁ。

 


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テープ起こしの日々

 

 取材が続いたので、今週はテープ起こしと原稿書きの日々。

 きょうは先日の里山農業プロジェクトの野田君の音声を起こしました。

 録音を聞いてみて、やっと彼のヴィジョンが理解できる。

 思った以上に深く、広がりがある。

 これを一旦メモ帳に書き記して、その後、あっちこっち編集したのにプラス、合間合間に自分の文章を書き入れていく、というのが取材をした記事のオーソドックス(僕にとっては、ということだけど)な書き方です。

 

 テープ起こし(機器はICレコーダーですが)は面倒な作業で時間もかかるし、重労働ですが、手ごわい内容は、これをやらないとどうにも頭にすんなり入ってきません。

 テープ起こしをアウトソーシングすればラクに早くできるのだろうけど、そんな経済的余裕などないし、それにそう横着しちゃうと、なんだか寂しい気持ちになる。

 頭の回転が鈍いので、何度も反芻しないとよくわからないんだよね。

 この後もまだいろいろ溜っているので、どんどんやらねば。

 間もなく3月も終わり。

 こうしているとあっという間にゴールデンウィークになってしまいそうです。

 


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鎌倉新書と新連載企画の話

 

 月に一度、鎌倉新書の打ち合わせで日本橋・八重洲方面に出向きます。

 鎌倉新書というのは葬儀供養業界のWebや雑誌を作っている会社。

 以前は仏教書を出版していたのですが、現会長が社長になった20年ほど前から、機械化とかITテクノロジーとか、非人間的なイメージを嫌うこの業界において、いち早くインターネットでの情報発信にシフトしました。

 

 「いい葬儀」という、消費者と葬儀社とを仲介するポータルサイトを開設したところ、業界内では当初、白い目で見られ、あの会社は代替わりしてダメになったと言われたらしいのですが、そこは時代の趨勢であれよあれよという間に市場に浸透。

 

 特に僕が本格的に関わり出した2年半ほど前から株はうなぎのぼりで、一昨年末にこの八重洲の一等地に引っ越したと思ったら、それから1年も経たないうちに東証一部上場を果たしました。

 

 とは言え、利益分はいろいろ始めた新事業のほうに回っているようで、外部ライターである僕のギャラが上がるわけではありません。

 

 正直、割に合わんなーと思うことが多いのですが、興味のある分野だし、ある意味、高齢化・多死化代社会に関する最先端情報(テクノロジーなどではなく、社会心理的流れとしての情報)にも触れられるので、引き続き、業界誌の月刊仏事で記事を書き、時々Webの方もやっています。

 

 その月刊仏事から新しい連載企画をやりたいけど何かない?と言われたので、以前、このブログで書き散らしたネタを思い出し、「世界の葬儀供養・終活・高齢者福祉」なんてどうですか?と提案したら、じゃあぜひ、とあっさり通って取り組むことに。

 

 国内の出張費も出ないのに「海外出張費出ますか?」なんて聞くこともできず、ネット頼りの仕事になるのは必至。

 でもイラストを描いてくれる人もいるらしいので、伝統文化と最新事情をごった煮にして分析を交えた読物風の話にしようと思っています。

 ごく個人的なことでもいいので、情報あったらお知らせくださいな。

 


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野生の本能の逆流に葛藤する都会暮らしのネコ

 

 散歩がてらサクラを見に近所の大宮八幡宮に行くとネコ発見。

 例によってナンパを試みたが、例によってシカトされた。

 

 彼女には事情があった。

 上の方でガサゴソ音がするので見ると、キジバトがいる。

 落ち葉の中をつついて虫をほじくり出して食べているらしい。

 ネコは野生の本能が刺激され、ねらっているのか?

 でも、その割にはハトに対して集中力が欠けている。

 自分の中でウズウズモゾモゾ本能がうずくのを気持ち悪がっているように見える。

 

 サクラ色の首輪をつけているので、どこかの飼いネコだろう。

 家に帰ればいつもの安全安心、おいしく食べやすく栄養バランスもとれてるキャットフードが待っている。

 なのになんで鳥なんか狩らなきゃならんのか、

 だいいち、あたしが口の周りを血だらけにして鳥やらネズミやら持って来たら、飼い主さんが卒倒しちゃう。

 でも狩ったら脳からアドレナリンがドバっと出て気持ちよくなりそうだ。

 ああ、でも、そんなのダメダメ・・・と、ひどく葛藤しているように見える。

 

 飼いネコでも本能のままに生きているやつもいれば、鶏のササミや魚の切り身をあげても見向きもしないやつもいる。

 イヌもそうだけど、多くの飼い主はペットに一生自分のかわいい子供であってほしいと願う。

 人間じゃないんだから、大人になんかなってほしくない。

 恋もしてほしくないから去勢や避妊手術を施す。

 生物学的なことはよくわからないけど、そうするとホルモンもあまり分泌しなくなるだろうから、ペット動物は「子供化」して野生の本能は眠ったままになるのだろう。

 

 一生人のそばにいて、一生キャットフードを食べて、一生本能なんぞに煩わされることなく、平和に暮らせるのがサイコーだと思っているネコもいるはずだ。

 人間と一緒に都市生活をしていくにはそのほうが幸せなんだろう。

 

 けれどもイヌと違って、ネコは本能に目覚めても人間に危害を及ぼす可能性は限りなく低い。なので「最も身近な野生」を感じさせてほしいという、人間の勝手な期待を背負わされた存在でもある。

 

 おそらくネズミや鳥を狩ってくる飼いネコは、飼い主のそうした潜在的な希望を感じとって、本能のうずきに素直に従うのだ。

 ただ、そうじゃない彼女のようなネコもいて、せっかくのんびり暮らせているのに、野生時代の先祖の血の逆流に悩まされることもあるんじゃないかと思う。

 

 こんど道端で会ったネコに、そこんとこつっこんでインタビューしてみようと思うけど、答えてくれるかニャ~。

 


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東京唯一のブランド和牛・秋川牛と、むかしみらいTOKYO

 

 連荘で農業取材。

 26日(月)は秋川渓谷と美しい山並みが望めるあきる野市に出向き、秋川牛とご対面。出荷前・生後30ヵ月の黒毛和牛の体重は800キロ。でかっ。

 

 東京で唯一の肉牛生産牧場・竹内牧場では約200頭の秋川牛を飼育しています。

 このあたりは、日本各地の有名なブランド牛の産地に負けず劣らず、水も空気もきれいで豊かな環境なので、牛をはじめ、豚・鶏などを育てるには持ってこいとのこと。

 

 秋川牛は希少価値のある高価なお肉ですが、都内のホテル・レストラン・料理店なので口にするチャンスがあるかも。

 

 一方、武蔵五日市駅にほど近い松村精肉店は、地元で生産されるこの秋川牛の認知度を上げたいと、手軽に味わえる加工品としてレトルトカレーなど製作しています。

 オリンピックもあることだし、東京の名産品をアピールしていこうとブランド力UPに奮闘中です。

 

 昨日ご紹介した磯沼牧場+多摩八王子江戸東京野菜研究会でも聞きましたが、これら多摩・八王子地域の環境はこの20年ほどで劇的に改善され、川には清流が戻り、アユなども戻ってきているとか。

 

 今や都心で働く人たちのベッドタウンというイメージから脱却し、豊かな自然が楽しめ、農業も盛んな地域としてのイメージが高まっています。

 

 いつまでも「東京は緑が少ないから云々」なんて、手垢のつきまくったステレオタイプのセリフをほざいていると時代に取り残されますよ。

 

 テクノロジーとパラレルで進行する昔ながらの環境とライフスタイルへの回帰。

 「むかしみらい東京」がもう始まっているのかも知れません。

 


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楽しさ・学び・癒し満載の八王子・磯沼牧場

 

 東京にこんな素晴らしい牧場があったのか!

 噂には聞いていたけど、なかなかタイミングが合わずに来そびれていた磯沼牧場(磯沼ミルクファーム)に25日・日曜日、初めて来場。

 

 多摩八王子江戸東京野菜研究会とのコラボイベントで、牧場特製のチーズとベーコン、ソーセージ、野菜てんこ盛りのピッツァ作りです。

 

 牧場主・磯沼さん手づくりの溶岩石窯で焼いたピッツァはおいしくてボリューム満点。

 

 ランチの後は乳しぼり体験、牧場ツアー(放牧場もある)、磯沼さん×福島さん(多摩八王子江戸東京野菜研究会代表)の都市農業トークと続き、あえて取材の必要なしというところまで堪能しました。

 

 場所は京王線・山田駅から徒歩10分弱。

 新宿から1時間足らずで来れるし、横浜からも近い。

 わざわざ北海道などへ行かなくても、たっぷり牧場体験ができます。

 それも観光牧場でなく、リアルな生活と結びついている生産牧場で。

 

 環境問題、動物福祉問題への取り組みなど、牧場経営のコンセプトを通じて、さりげにいろいろ勉強でき、新しいライフスタイル、これからの哲学を考えるきっかけにもなると思います。

 

 乳しぼりをはじめ、毎週のように何らかのイベントが開かれ、牛さんをはじめ動物たちに触れあえます。

 いつでもオープンなので、ぶらっと覗きに来るだけでもいい。

 

 子供たちには超おすすめ。お年寄りにも楽しい。

 ちょっと凹んでいる人、メンタルを病んでいる人も心のケアができるのではないかな。

 直売所もあって、おいしいアイスクリームやプリンやヨーグルトも食べられますよ。

 興味のある人はホームページやフェイスブックもあるので検索してみてください。

 


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ぼくらはにおいでできている(チワワのハナちゃんに教えてもらったこと)

 

 下の妹が飼っているチワワのハナちゃんとは、たぶん2年ぶりくらいのご対面。

 前に会ったのはチビ犬の頃だったけど、ちょっとの間、くんくん嗅ぎ回って「あ、知ってる知ってる」と思ったのか、尻尾をフリフリしてくれた。

 抱き上げても安心安心。僕のにおいを憶えていてくれてありがとう。

 

 人間の子どももいろいろ情報を詰め込まれる前は嗅覚がするどい。

 一度嗅いだにおいは絶対忘れない。

 自分自身のことを考えてみると、視覚や聴覚では憶えていなくても、においというか空気感で憶えていることがいっぱいある。

 親はもちろんだけど、周りにいる大人たちはそれぞれ独特のにおいを持っていたような気がする。

 

 におうと言うと何だか臭くて嫌われそうな気がするが、完全ににおいを消し去ると、その人は透明人間になって、見えていても誰にも気づかない存在になる。

 忍者やスパイになるならいいかも知れない。

 

 大人になると鼻が利かなくなって、というか、においを感じる脳の部分が鈍くなって、刺激の強いものしかキャッチできなくなるようだ。

 なので少しは意識してにおいを嗅ぐ練習をしたほうがいいのかもしれない。

 

 基本はやっぱり食事。

 テレビやスマホを見ながらめしを食わないこと。

 

 そして手料理を楽しむこと。

 最近はそんなものより出来合いの料理の方がよっぽどうまいと言う人も多いけど、手料理にはその家・その人独自のにおい・風味がついている。

 それを知っているのと知らないのとでは随分ちがうんじゃないかな。

 

 自分が自分である基礎とか土台みたいなものは、そういう些細な目に見えないもので出来ているのではないかと思う。

 そうだよね、ハナちゃん。

 


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かわいい叔母さん

 

 父も母も昭和ヒトケタ生まれ。貧乏人の子沢山でそれぞれ8人兄弟だ。

 ぼくが生まれる前に死んでしまった人を除き、そのきょうだい、および、その伴侶の全部はしっかり顔や言動を憶えている。

 僕が子供の頃は行き来が盛んだったので、みんなインプットしている。

 

 しかし、9年前に父が亡くなったのをきっかけに、毎年バタバタと後を追うように亡くなり、大半がいなくなった。

 今年もまたひとり、先日、ヨリコ叔母さんが亡くなったと聞いた。

 

 母方は女系家族で8人のうち、7番目までが女で末っ子だけが男。

 ヨリコ叔母さんは7番目。つまり7姉妹のいちばん下の妹だ。

 

 幼稚園の時だったと思うが、結婚式に出た記憶がある。

 きれいなお嫁さんで、チビだったぼくを可愛がってくれた。

 そのチビの目から見ても、なんだかとてもかわいい人だった。

 

 6人も姉がいて、4番目の母(母は双子の妹)とさえ12歳違う。

 いちばん上のお姉さんとは16歳以上違うはずだ。

 なのでほとんどは姉というよりチーママみたいなものだ。

 母もよく子守をしたというし、日替わりでみんなが面倒を見てくれていたようだ。

 

 母の家はお父さん(僕の母方の祖父)が早く亡くなったので、女が協力して貧乏暮らしからぬけ出そうとがんばってきた。

 でもヨリコ叔母さんは小さかったので、そうした苦労が身に沁みず、物心ついたのは、お母さんやお姉さんたちのがんばりのおかげで暮らし向きも上がってきた頃だった。

 そうした中で一家のアイドルとして可愛がられて育った。

 

 そうした成育歴はくっきり刻まれ、そのせいで彼女は、ほかの姉妹らの下町の母ちゃん風の雰囲気とは違う、お嬢さん風の雰囲気を持っていた。

 だから、おとなになってもどことなくかわいいし、ちょっと天然も入っていた。

 

 最後に会ったのは父の葬儀の時。

 さすがに外見はそろそろばあちゃんっぽくなっていたが、中身はほとんど変わっておらず、ぼくをつかまえて

 「せいちゃん、大きくなったねー」と言った。

 

 50間近の男に向かって大きくなったねーはないもんだけど、そう笑顔で屈託なく声を掛けられるとすごく和んでしまった。

 その時の会話が最後の印象として残ることになった。

 

 叔母とはいえ、中学生以降はめったに会うこともなかったので、彼女がどんな人生を送っていたのはわからない。

 

 もちろん少しは苦労もあったと思うけど、べつだんお金持ちではないにせよ旦那さんは真面目で優しくユーモアもある人だったし、特に悪い話も聞かなかった。

 嬉しそうに小さい孫娘の面倒を見ていたのも印象的だった。

 

 たぶん美化しているし、これは僕の勝手な想像であり願いだけど、おそらくそれなりに幸せに過ごしてきたのだろう。

 

 不幸な目に遭ったり、理不尽な苦労を強いられたり、他人にあくどく利用されたり、自分の欲に振り回されたり・・・

 人生の中のそんな巡りあわせで、人間は簡単に歪んでしまう。

 

 でも、できるだけそうしたものに心を損なわれないで、ヨリコ叔母さんのようにかわいい人にはいくつになっても、ずっと素直にかわいくいてほしいなぁと願ってやまない。

 


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里山を事業化するナチュラルボーン・サトヤマー

 

 今回の名古屋(愛知)ツアーでは、里山の概念を農業と組み合わせ、インターネットを利用して事業化するプロジェクトを掲げる人を取材しました。

 

 彼は2002年生まれ。16歳の高校生。

 田園地帯で植物や昆虫に親しみ、かたやインターネットに親しみながら育った彼は、資本主義発展拡大病の時代に育ったぼくたちの世代とはまったく違うセンスを生まれながらに持っているようです。

 

 「里山」という概念が今、世の中に浸透しつつあります。

 里山はごく簡単に言うと、自然環境と人間の生活圏の交流地帯。そのベストバランスを保つ、あるいは破壊したものを再生するという考え方を表現する言葉でもあります。

 

 人間が生活できなくてはならないので、当然そこには経済活動も含まれるし、伝統工芸・伝統芸能といった文化芸術や民俗学系の学問も含まれるのではないかと思います。

 「人間が手を入れた自然」と言い換えることもできるでしょう。

 

 また、それらを包括する懐かしいとか、愛おしいとかいった心象風景もその概念の中に入ってくるでしょう。

 人間のあり方・生き方を問い直す哲学も含まれているのかも知れません。

 

 日本独自のものかと思っていたら、他国にも通用し、国際的にも理解が進んでいる概念で、よく言われる「持続可能」な社会にSATOYAMAは不可欠とされているようです。

 

 そういう意味では、過去200年、世界を席巻し、地球を支配してきた工業化・資本主義化の流れに対するカウンターとも言えます。

 

 高校生の彼には野外でのインタビューを考えていましたが、あいにくの雨のためはやむを得ず、岡崎市内の「コメダ珈琲店」で敢行。コーヒーと、コメダ名物「シロノワール」を食べながらの取材になりました。

 

 彼は子供のころから自由研究などを通じて里山について学び、中学生のころから戦略的にプロジェクト化を画策。近所の農家の人たちなどはもとより、自分で電話やメールで東大・京大などの教授・学者に頼み込み、取材に出かけたといいます。

 

 現在はいわばサークル的なノリで同級生やネット上の仲間が集まり、大人の支援者もいますが、まだ実務のできるスタッフがいない状況。

 コンセプトは決まっているので、まずネットを通じての「ブランド化」に力を注いでいきたいとのことでした。

 

 僕としてはこうしたことを本気で考え、事業化に取り組んでいる若僧がいるというだけで十分心を動かされました。

 

 彼のことは来月、「マイナビ農業」でUPしますが、興味のある方は「里山農業プロジェクト」で検索してみてください。

 


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名古屋コーチンをめぐる冒険:ふしぎ・まったり小牧編

 「こんなやわらきゃー、水っぽい鶏はいかんわ。むかしのかしわはまっと歯ごたえがあってうまかったでよー」

 

 こんな軟らかい、水っぽい鶏はダメだ。昔のかしわ(鶏肉)はもっと歯ごたえがあっておいしかった、という声を受けて、一時期、市場から消滅した名古屋コーチンが、日本を代表する地鶏として見事復活を果たした物語を探るべく、今回は「マイナビ農業」で名古屋取材を敢行しました。

 

 市内にある「名古屋コーチン協会」で話を聞いた後、名古屋コーチン発祥の地である小牧市へ。

 明治の初め、この地に養鶏場を開いた元士族の海部兄弟が、地元の鶏と、中国(当時、清)から輸入したコーチンという鶏を掛け合わせてできたのが名古屋コーチンです。

 

 「だもんだで、まっとそのことを宣伝せんといかんわ。日本が誇れる名物だでよう」

 

 ということで昨年(2017年)、名鉄・小牧駅前にはコケー!と、おしどり夫婦(?)の名古屋コーチンのモニュメントが立ったと聞き、駅について改札を出たところ、出口が左右に分かれている。
 どっちだろう? と迷ったとき、すぐ目の前で駅員さんが掲示板を直す作業をしているので、尋ねてみました。

 

 「あのー、名古屋コーチンの像はどっちの出口にあるんでしょうか?」

 

 駅員さん、けだるそうに振り向き、ぼくの顔を一瞥。さらに一呼吸おいて

 「左の階段を下りてって、右に曲がってずっとまっすぐ行ったところに市の出張所がありますで、そこで聞いてちょーだゃー。それはうちの管轄でないもんで」

 

 ?????

 駅前って聞いたけど、そんな分かりづらいところにあるのかなぁ・・・と思いつつ、左の階段を降りると、なんと、その目の前にコーチン像があるではないか。

 

 ?????

 まさかあの駅員さんはこれを知らなかったのだろうか?
 それとも上司に、責任問題が発生するから、鉄道のこと以外は聞かれても答えるなと言われていたのだろうか?
 それとも奥さんと何かあったとか家庭の悩みでも抱えているからなのか?
 あるいはたんに鶏が嫌いで、コーチンお話なんかのしたくなかったのか? 

 

 たくさんの疑問に駆られながらも、前に進まなくてはなりません。
 海部養鶏場(跡地)にはどういけばいいのか。
 ちょうど目の前に観光案内所があったので入ってみました。

 

 平日ということもあってお客は皆無。
 ぱっと見た目、アラサーぐらいの女の子がひとりで机に向かって、わりとのんびりした感じで書類の整理みたいなことをやっています。
 そいえば時刻はちょうどランチタイムでした。

 「あのー、海部養鶏場跡地に行きたいんです」
 「え、何です?」
 「海部養鶏場です。カイフ兄弟。名古屋コーチンの」
 「あ、ああ、ああ、名古屋コーチンのね」
 「たしか池ノ内というところなんですが・・。歩きじゃちょっと無理ですよね」
 「ええと。そうだと思います。ちょっとお待ちくださいねー」

 

 と、アラサーの女性はあちこち地図やらパンフやらをひっくり返し始めました。
 市の観光スポットの一つに加えられたらしいと聞いていたので、即座に答えが返ってくるものと想定していた僕は思わぬ展開にちょっとびっくり。


 その女の子は一人じゃだめだと思ったのか、奥に入っておじさんを引っ張り出してきて、ふたりでああだこうだと大騒ぎで調べ始めたのです。

 お昼の平和でゆったりとした時間を邪魔してしまったようで申し訳ないなと恐縮しつつ、実はなんか面白いなと思いつつ待っていたら、もう一人、お昼を早めに済ませて戻ってきたおにいちゃんが加わって3人で合同会議。

 

 それで出てきた結論が「タクシーで行ったら?」というもの。
 べつにタクシーを使うお金がないわけじゃないけど、アポがあるわけじゃなし、急いでいるわけじゃないし、第一ここまで大騒ぎしたのに、それなら最初からタクシーに乗ってるよ、バスとかないんですか? 地元の人といっしょにバスに乗ると楽しいいんですよと言うと、バスルートと時刻表を調べて、やっと案内が完了しました。

 

 この間、約20分。効率主義、生産性アップが叫ばれる世の中で、このまったり感はどうだ。急いでいたら頭にきてたかもしれないけど、旅というのはこうやって余裕を持って楽しむものだ、と改めて教えてもらった気がしました。


 考えさせられる不思議な駅員さんといい、まったりした観光案内所といい、皮肉でなく、おかげで楽しい旅になりました。小牧の皆さん、ありがとう。


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リバーズ・エッジ:トラウマになった漫画を映画で観る

 

●リバーズ・エッジ:トラウマになった漫画を映画で観る

 

 岡崎京子の漫画「リバーズ・エッジ」は僕のトラウマになっている。

 この漫画に出会った1990年代前半、僕はとっくに30を超えていた。

 心のコアの部分を防御するシールドもしっかり出来上がっていたのにも関わらず、ティーンエイジャーを描いたこの漫画は、シールドに穴をあけて肌に食い込んできた。

 

 先日書いた大友克洋の「AKIRA」が世紀末時代の象徴なら、「リバーズ・エッジ」は、その the Day Afte rの象徴だ。

 

 リバーズ・エッジ(川の淵)は流れの淀みであり、尋常ではない閉塞感・荒涼感・空虚感に包まれた繁栄の廃墟だった。

 

 子供たちの残酷で不気味で鬱々としたストーリーと、ポップでシンプルな絵柄との組み合わせが劇的な効果を生み出し、ページをめくるごとにますます深くめり込んでくる。

 

 自分自身は仕事も順調で結婚もした頃。

 こんな胸が悪くなるようなものにそうそう関わり合っていられないと2~3度読んで古本屋に売ってしまった。

 けれども衝撃から受けた傷は深く心臓まで届いていた。

 

 映画化されたことは全然知らなかったのだが、先週、渋谷の公園通りを歩いていて、偶然、映画館の前の、二階堂ふみと吉沢亮の2ショットのポスターに出会ってしまった。ふみちゃんに「観ろ」と言われているようだった。

 原作に惚れた彼女自ら行定勲監督に頼んで映画化が実現したらしい。

 

 映画は原作をリスペクトし、ほぼ忠実に再現している。

 その姿勢も良いが、何よりもこの漫画が発表された四半世紀前は、まだこの世に生まれてもいなっかった俳優たちが、すごくみずみずしくて良かった。

 

 暴力でしか自己表現できない観音崎くん、

 セックスの相手としてしか自分の価値が認められないルミちゃん、

 食って食ってゲロ吐きまくりモデルとして活躍するこずえちゃん、

 嫉妬に狂って放火・焼身自殺を図るカンナちゃん、

 河原の死体を僕の宝物だと言う山田くん、

 そしてそれらを全部受け止める主人公のハルナちゃん。

 

 みんなその歪み具合をすごくリアルに演じ、存在感を放っている。

 最近の若い俳優さんは、漫画のキャラクターを演じることに長けているようだ。

 

 原作にない要素としては、この6人の登場人物のインタビューが随所に差しはさまれる。

 この演出もそれぞれのプロフィールと物語のテーマをより鮮明にしていてよかった。

 

 でも映画を観たからといって、何かカタルシスがあるわけでも、もちろん何か答が受け取れるわけではない。

 

 四半世紀経っても、僕たちはまだ河原の藪の中を歩いている。

 そして二階堂ふみが言うように、このリバーズ・エッジの感覚は彼女らの世代――僕たちの子どもの世代もシェアできるものになっている。

 

 そのうち僕は疲れ果ててこのリバーズ・エッジで倒れ、そのまま死体となって転がって、あとからやってきた子供たちに

 「おれは死んでいるけど、おまえたちは確かに生きている」と勇気づけたりするのかもしれない。

 そんなことを夢想させるトラウマ。やっぱり死ぬまで残りそうだ。

 


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ひるねして夢の記憶を情報発信

 

 齢を取ってくると昼寝が楽しみの一つになります。

 以前は時間がもったいないなぁと思っていましたが、たとえ僅かな時間でも体を横にして休むと、もう調子が段違い平行棒。

 その後の仕事の効率、クオリティを考えたら寝るに限る、休むに限る。

 

 しかし、会社のオフィスではなかなかこうはいかないでしょう。

 こういう時は自宅でやっているフリーランスで本当によかった~と思います。

 

 ただちょっと困るのが夢を見ちゃったとき。

 いや、夢を見るのはこれまた楽しいのですが、その夢の記憶が現実のものとごっちゃになることがあるのです。

 

 この間、通っていた学校を探そうと現地に行ってみると、迷宮に迷い込んだように、いくら歩き回っても見つからない。

 それで思い出したのが「移転した」という情報を耳にしたこと。

 それで、ああ、移転したんだっけと思い込んでしまったのです。

 

 ところが、あとでネットで調べてみると、改装はしているものの、ちゃんと同じ住所に存在しているではないか!

 確かに聞いていた移転情報。あれはいったい・・・

 と考えてみると、それはいつかの夢の記憶だったのです。

 

 あちゃ~、いよいよボケが始まったぁ。

 夢と現実がひとつながりになった次元へ、とうとう足を踏み入れてしまったのかも知れません。

 でもまぁいいや、気持ちよく昼寝できれば。

 

 というわけで、今後、僕の発信する情報が現実の出来事なのか、夢の中の記憶なのかは、読んでいるあなたの判断におまかせします。

 

 ではお休みなさい。ZZZ。

 


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永遠の現物支給

 

 きょうは確定申告の最終日でしたが、先週会ったお友だちの会計士さんは締切間近でストレス満載の様子でした。

 その彼がぼそっとつぶやいたセリフが

 「現物支給でも、永遠に続けばいいんだけど」

 

 え、まさか現物支給の報酬で会計を?

 そういえば、半年前に会った時は、つぶれそうな食品会社の経理を請負っているとか言ってたけど・・・。

 

 追及するのはやめときましたが、「永遠の現物支給」という言葉が頭に残ったので、それについて考えてみました。

 

 何でもお金の世の中で、ちょっとした贈り物も、冠婚葬祭の引き出物も、現金・カード・商品券などが喜ばれます。

 そうした風潮の中で現物支給――それも1回2回こっきりじゃなくて、毎月ずーっと支給が続くとしたら、何がもらえたら嬉しいだろうと考えると・・・

 

 やっぱり食べ物ですね。

 会計士さん、食品会社でよかった。

 なに、よくない?

 

 缶詰、レトルト、乾物、冷凍食品・・・

 そんなもの1か月分もらうと嵩張るし、置き場所に苦労する。

 それに毎日食べたくない。

 かといって生鮮食品は日持ちしないし・・・

 

 と考えていくと、ベストはお米だ!

 お米なら毎日食べられるい、真夏でも1カ月くらいなら保存も問題なし。

 うちはひと月10キロ食べるけど、それくらいなら置き場所にも困らない。

 

 ついこの間、イベントの仕事「五つ星お米マイスターのおいしいお米講座」でお米の食べ比べをやったけど、毎月ちがう品種のお米を支給してもらえれば、いろんなのが試食出来て、ますます楽しい。

 

 ――と話すと、そこは会計士さん、チャチャっと数字に置き換えて、

 「1カ月10キロ、平均5000円として1年で6万円。10年で60万円。17年しないと100万円超えませんよ。安すぎる~。お金でもらわなきゃだめだ~」

 

 なるほど。お金にすると確かに安い。

 でもね、お金がなくても、死ぬまでごはんだけは間違いなく食べられるという安心感は何物にも代えがたいのではないでしょうか。

 

 1カ月のギャラ・給料が5000円と考えると、わびしくみじめになるけど、今月も10キロのお米がいただけると考えると、なんだか豊かな気持ちになってくる。

 ましてやそれが永遠に続くとなると、穏やかな晴天が心の中に広がってくる。

 

 うんこれなら悪くないぞ、永遠の現物支給。

 農家さんとか、お米屋さんとか、JAさんとかの仕事なら、そんな契約を結んでもOKかも。

 会計士さんは嫌だというけど、あなたならどうですか?

 


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現実世界が「AKIRA」の近未来世界を追い越すとき

 

 渋谷パルコの建て替え工事現場の囲いに大友克洋のマンガ「AKIRA」が描かれている。

 この大きさだとすごい迫力。そして、内側の解体されたビルの風景が、「AKIRA」の世界観と符合して、リアルで巨大なアートになっている。

 人通りの多い公園通りだけにアピール度は抜群だ。

 

 最近あまり渋谷に行かないので知らなかったけど、このアートワークが搭乗したのはすでに昨年(2017年)5月半ばのこと。ネットでいろいろ話題になっていたらしい。

 

 というのも「AKIRA」の舞台は2019年の「ネオ東京」。翌2020年にはそのものずばり「東京オリンピック」が開催される予定・・・という設定。

 その中で抑圧された若者たちをい中心に超能力バトルが繰り広げられ、ネオ東京が崩壊していくというストーリー展開なのだ。

 

 というわけで「AKIRA」をパネルにしたパルコはオリンピック開催に異議を申し立てているのではないかという憶測が飛び交ったが、当のパルコ側は、さすがにそれは否定したという。

 

 僕が思うに、おそらく渋谷の街の再生劇のメタファーとして、かのマンガを用いたのだろう。それも「西武・パルコの渋谷」の。

 

 「AKIRA」が連載され、映画化され、一種の社会現象にまでなったのは1980年代のバブル上り坂の頃で、パルコの黄金時代、西武・セゾングループカルチャーの最盛期とぴったり重なる。

 

 一時は東急グループと渋谷の覇権を二分していた西武・セゾンにとって、昨今の東急の圧倒的な大改造計画に一矢でも報いたいという思いで、「AKIRA」を持ち出してきたのではないかと思われる。

 

 あの頃は経済の繁栄と裏腹に「近未来」「世紀末」という言葉が跳梁跋扈した。

 「AKIRA」はその象徴と言える作品だった。

 

 この繁栄・この豊かさはインチキなのではないか、まがいものではないのか。

 そんな違和感が当時の若者たちの心の中にトゲのように突き刺さっていた。

 そんな違和感によって支えられ、膨れ上がった「AKIRA」のような作品世界が、好景気で沸き返る、どこかうそくさい日常世界とのバランスを取っていたのかも知れない。

 

 その状況は終わったわけでなく、実はもう30年以上も続いている。

 だからなのか、現代の渋谷に「AKIRA」が出現することに時代遅れ感どころか、ベストマッチ感さえ感じてしまう。

 

 「世紀末」が過ぎても、東京の街は崩壊していない。

 終わりのない日常がダラダラと続き、僕たちはズルズルと前の時代の太い尻尾を引きずりながら、時には波に呑まれて漂流しながら前に進もうとしている。

 もうすぐ現実世界が「AKIRA」の近未来世界を追い越していく。

 


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秋田からきりたんぽ鍋セット到着

 

 今日は何の予告もなく、クール宅急便で「きりたんぽ鍋セット」が送られてきてびっくり。

 仕事をいただいている秋田の方からサプライズの贈り物です。

 これまでメールでしかやりとりしていなかったんだけど、そういえばこの間、住所を聞かれたので、紙にした資料を送ってくるのかなと思ってたら・・・どうもごちそうさまです。

 

 ちょうど今夜は家族が揃っていたので、早速いただきました。

 肉も野菜も一式入っていて比内地鶏のスープ付き。あったまりました。

 

 秋田県は、かなり昔に大潟村(かつての大干拓地・八郎潟にある村)の干拓資料館の仕事をやりましたが、それ以来の仕事。

 来週は名古屋コーチンの取材で名古屋に行きますが、いずれ比内地鶏も取材したいです。

 


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五つ星お米マイスター・小池理雄のおいしいお米講座:絶品ごはんの食べくらべ

 

 10日(土)・11日(日)の二日間、渋谷のNHKの敷地で「にっぽんの食・ふるさとの食」のイベント開催。JA全中ブースで「五つ星お米マイスター・小池理雄のおいしいお米講座:絶品ごはんの食べくらべ」をやり、台本と演出を担当しました。

 

 原宿の米屋・小池さんの作った「お米の通知表」を参考に、岩手・宮城・福島・福岡、各地産の4種類のブランド米を食べ比べ、その品種を当てる、クイズ形式のワークショップです。

 

 五つ星お米マイスターとしてメディアから引っ張りだこ、講師としても大活躍の小池さんですが、この二日間の受講生(1ステージにつき35人ほど)は、ぜひ「参加したくて来ているというよりも、ここに一休みに来たり、冷やかしに来たり、ただ単にごはんが食べられるからという理由で入ってきたた一般大衆。ぶっちゃけ、まじめにお米のことが知りたいと思っている人は1割、2割しかいません。講師にとっては最も手ごわい相手です。

 

 二日間で4ステージにありましたが、1日目の参加者の反応を見て、その夜、台本を書き直し、2日目は大きく違う構成でやってみました。

 

 ちなみに30分の台本のセリフ部分はほとんどMC(司会)用で、それに応じながら小池さんが自由にトークを展開していくというつくりです。

 

 イベントはまさしく生ものなので、その時の参加者の発するSomethingによって1回目も2回目も3回目も4回目も、まったく違ったステージになります。

 これが正解、これが完成という形はなく、きっちりできたのに反響が薄い場合もあれば、グダグダになっても大ウケという場合もあります。

 もちろんグダグダでいいというわけにはいきませんが、面白いものです。

 

 それにしても、その場に応じて自由自在にセリフを変えられる小池さんのお米ボキャブラリー宇宙は素晴らしい。

 ますますこなれて星雲のように年々膨らんでいます。

 


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天国への階段の上まで冒険

 

おなじみ階段シリーズ。

 うちは1階が「野の花鍼灸院」という鍼灸院になっています。

 カミさんが小児鍼のエキスパートなので、女性と子供を診ています。

 

 で、毎日、いろんな子供が来るのだけど、玄関を入ってすぐある階段にどうしても目が行ってしまう。とって

 特に好奇心旺盛で冒険好きの幼児には、たまらない魅力なのでしょう。

 

 もちろん進入禁止で、連れてきたお母さんは「怖いおじさんがいるのよ」なんて脅すのだけど、ある年齢を過ぎると、そんな脅し文句などヘのカッパになる。

 好奇心が抑えられず、のこのこ上ってくる子もいるのです。

 

 今日来た4歳児のショウちゃんもその一人で、お母さんとカミさんの制止を振り切り、階段を登り切ってパソコンやってた僕の背中に話しかけてきたので、ニヤッと笑って振り返ったら、むこもニコッ。 下からは「ショウちゃん!降りてきなさい」と呼ぶ声が。

 なので、ぺちっとハイタッチをしたら満足したように引き上げていきました。

 本日の冒険、おわり。

 

 あとから聞いたら、怖いおじさんなんていないよ~。やさしいおじさんだよ~って言っていたようだ。

 

 うーん、これに味をしめてまた上がって来るかも。

 今度はオバケのお面でもつけてふり返ってやろうか。

 でも、あんまり怖がらせ過ぎてもなぁ~。

 好奇心・冒険心は子供の宝物ですから。

 侵入されてもいいように、ちょっとは二階をちゃんと片付けて掃除しておかないとね。

 


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ミケランジェロ的冒険:誰もが自分の中に人生でしたいこと・すべきことを持っている

 

 ミケランジェロは石の中にダビデの像を見出し、解放したと言われています。

 そのダビデ象という「ヴィジョン」は最初から彼の中に存在していた。

 そして石と向き合うことでそれを見ることが出来た。

 芸術家として自分が何をするべきか分かった。あとは手を動かすだけ。

 

 これは芸術家に限らず、誰にでも起こりうることなのだと思います。

 

 誰もが自分が人生の中でしたいこと・すべきことはちゃんと持っていて、本能的に認知している。それは人生のいたるところで、日常生活のあちこちで顔をのぞかせる。

 

 けれども僕らはそれを取るに足らないこと、おかしなエゴが作り出す妄想だとして処理してしまう。

 この忙しいのに、そんなことに関わっているヒマはない、と。

 だから何となく分かっているのにそれははっきり見えない。

 そして見えたとしてもそれを実行しようとはしない。

 

 なぜならほとんどの場合、それは社会的必要性が認められない、人々が求めていることに応えられない、早い話、そんなことをしたって「食えない」。

 そういう事情があるからでしょう。

 なので、ますますその内在するものを見ようとしない。

 見るのを怖れ、目をそらしてしまうし、もちろんやろうとしない。

 その結果、不満だらけの人生が世の中に蔓延することになります。

 

 これはきっと人生の途上で、立ち止まって考えてみるべき課題なのだと思います。

 ミケランジェロのダビデのように、芸術家じゃなくてもあなたにはあなたが創るべきもの、やるべきことがある。

 そう静かに思いを巡らせると、「あれがそうだ」と人生のどこかで見たサインを再発見できるかも知れない。

 深い海の底から、ぽっかりと浮かび上がってくるかも知れない。

 

  あなたの中に何があるのか、することは何か、まず見つけ出す冒険。

  そして、それをやり始める冒険。

 


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星のおじい様と孤独なエイリアン

 

 その少女は一人暮らしの老人と友達になった。

 老人は近隣から奇異な目で見られている。

 彼は特殊な能力を持っており、それで人助けをしたりもするのだが、普通の人たちにはそれが気味悪く映る。

 だから少女にも、あの老人の家へ行くな、近寄るなと言う。

 両親にとってもそれは家族の一大事と受け取られていた。

 

 少女はなぜその老人にひかれるのか?

 老人の語る宇宙の話、昔の話、妄想のような話が好きなのだ。

 彼女は老人がじつは宇宙人で、永年地球で過ごし、近いうちに故郷の星へ帰ろうとしているのではないかと思っている。

 

 老人には少女子以外にもう一人だけ訪ねてくる人がいる。

 それは彼の身元保証人だ。

 老人はちゃんとお金を払ってその会社と契約し、自分の死後の後始末をつけてくれるよう段取りしている。

 彼は宇宙人なんかではない、まっとうな人生を歩んで齢を取り、社会人として最期まで人に迷惑をかけずに人生を終えようと考えている、普通のおじいさんなのだ。

 

 そうした現実を知っても、少女は彼がやっぱり本当は宇宙人なのではないかと疑念をぬぐえない。

 彼女はしだいに何とか老人の秘密を探りたいと考えるようになる。

 

 しかし、そんな彼女の行動を心配した両親は、それ以上、老人に近づくことを許さず、彼女を学習塾のトレーニング合宿に送り込んでしまう。

 

 数日を経て帰ってきた少女は両親の目を盗み、再び老人に会いに行くが、彼は呼び鈴を押しても出てこない。と同時に何か気になる匂いがする。

 彼女は身元保証人を電話で呼び、家の中に入る。

 そこには布団の中で孤独死した老人の遺体が横たわっていた。

 

 少女には老人が物理的に死んだことは分かったが、地球から消滅したとは映らない。

 彼女は遺体を運ぶ人たちが到着するまでの間、その老人――「星のおじい様」の時間軸に入り込み、孤独なエイリアンとして、奇妙な冒険に出掛ける。

 


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孤独な老人は本当に可哀そうな存在か?

 

 一人暮らしの高齢者というと、最近はすぐに「孤独死」が連想され、何やらくら~いイメージがつきまとう。

 そうでなければ、家族がなく、身寄りがなく、孤独で可哀そうとか、同情される。

 いずれにしてもネガティブなイメージであることに変わりない。

 

 でも本当にそうなのだろうか?

 彼らはけっこう孤独を楽しんでいるのではないか。

 本当にいっしょにいたいと思う家族ならいいけど、ただ同じ屋根の下にいるだけ、同じ空気を吸っているだけの家族なんて鬱陶しいと思ったりしていないのだろうか?

 

 血が繋がっていたって形だけの家族はいっぱいいる。

 財産などをあてにしてすり寄ってくる家族や親族なんかに、あれこれ気を遣ってもらったって不愉快なだけ。

 

 メディアの「家族は素晴らしい」「家族がいないと気の毒だ」といった大合唱もなんだか胡散臭いね。

 

 それよりも最期まで一人でやっていく、という気概のある生き方をを見せるほうがいい。

 あるいは、血縁にこだわらない、常識にとらわれない、損得勘定抜きの、心の深いところで繋がり合える人たちとの暮らし。

 齢を取ったからこそ、そうした自由や愛情に満ちたものを優先できるという面もある。

 

 幸いにも、そうした人たちをサポートするセーフティネットはあちこちにでき始めているようだ。

 

 「家族の絆」という美名のもとに隠した損得勘定や惰性的な繋がりよりも、自分の意思に基づいて生き、死ぬ「個の尊厳」を優先する時代がすぐそこまで来ている。

 


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のりしろ時間

 

 元来、コアラとかナマケモノ体質で、自分のペースで動けないと調子悪くなっちゃうので、効率悪いことこの上なし。

 ヘタにビジネス書など読んで勉強して、時間を有効活用しようなんて意識すると、なんだかイライラしてきて、自分が今何をやっているんだか分からなくなってきます。

 

 とは言え、仕事をする以上、そんなこともいっていられない。

 相手のペースに合わせなきゃいけない場合もある。

 そんな時、最近、心がけているのが「時間ののりしろ」を作ることです。

 

 自分のペースでOKの時間帯と、相手に合わせる必要のある時間帯。

 この2種類のカテゴリーの時間帯が、ポンとカットで繋がると脳の切り替えがうまくできない場合があり、気持ちの負担も大きいので疲れます。

 やっぱリカットつなぎでなく、オーバーラップさせたほうがショックが和らげられる。

 

 なので、相手に合わせる時間帯に入るときは脳が自然に準備できるよう、「のりしろ時間」を作るようにしています。

 

 具体的に言うと、打ち合わせ、取材などの時は約束の時間より30分早く行って、その現場周辺の空気を吸っておくようにするのです。

 そうするとリラックスして、少しはその環境に入り込みやすくなります。

 つまり100%アウェイの空気でなく、10~20%くらいはホームの空気をまぜるようにする。

 するとある程度リラックスして、よりよいパフォーマンスが期待できます。

 

 昨日は思いのほか早く着いたので、待ち時間に近所の神社で、ぼやーっと木などを眺めて、ああ鳥の巣がある、何の鳥だろう。まだ作っている最中かなぁ・・・と思ったり、ネコの家族が来て日向で遊び出したりするのを見ていました。

 

 仕事の役に立つだけじゃなく、ちょっとおまけみたいなものを拾ってトクした気分になります。 もしかしたらそんなどうでもいいことが、あなたの人生を救ったりするかもしれません。

 スケジュールぱんぱんにして毎日アクセクしちゃうと、ほんと疲れますから。

 


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児童館でおチビらがビッグな牛さんの乳しぼりに初挑戦

 

 八王子市の児童館で、子供たちが乳しぼり体験。

 マイナビ農業の取材で、八王子界隈の酪農家の仲間たちがボランティアで提供しているイベントを見学してきました。

 

 でっかい開閉式トラックに牛を乗せて、そこに上って子供たちが搾乳するというやり方。総勢5人の酪農家さんたちがお世話をします。

 まったくこういうシステムを想像していなかったのでびっくりしました。

 このお乳パンパンの牛さんはマーガレットちゃん7歳。

 

 マーガレットちゃんの乳しぼりに挑戦するのは、幼稚園前の幼児クラス(+そのきょうだい)なので2歳児中心。たぶんその子たちの目から見たら、牛さんはゾウさん、いやもしかしたら怪獣並みの大きさだ。

 そりゃこわいに決まってる。

 

 勇気を出してぎゅっとつかめればいいのだけど、おそるおそるおっぱいに触るので、「なにやってんのよ、モ~」って、穏健温和なマーガレットちゃんもバフォンと荒っぽく鼻息をして体を揺する。

 すると、もうだめです。大半の子がこわがって泣き出す始末です。

 

 お父さん・お母さん、「うちの子は情けない」なんて言わないで。

 だいじょうぶ。 一度は失敗・撤退したほうがいい。

 また大きくなった時、トライしたら今度はできるから。

 

 最初からすんなりうまくできちゃうより、やったぜ感、リベンジできた感があって、自分は成長しているんだと実感できる。

 そのほうが却って自信になるんです。

 

 子供時代はまだ長い。

 人生はもっとずーっと長い。

 幼稚園・保育園で、小学校で、またトライして、こんどはマーガレットちゃんのおっぱい、いっぱい搾ってね~。


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ラストドライブ日本版 出発

 

 わたしを思い出の場所に連れてって――

 そんな末期患者の願いをかなえるのが「ラストドライブ」。

 この数年、ヨーロッパで静かに広がってきた、いわゆる終活支援です。

 

 昨年夏、ドイツでの事例を取材したドキュメンタリー番組がNHK-BSで放送されました。たまたまそれを見て感想をブログに書いたら、その時だけアクセス数が5倍くらいに跳ね上がってびっくりしました。けっこう関心の高い人が多いようです。

 

 じつは今年から日本でもこれと同様の終活支援サービスが始まりつつあります。

 さいたま市の「タウ」という会社がCSR(社会貢献事業)として始めた「願いの車」がそれ。余命少なく、一人では外出困難な患者を希望の場所に無料送迎するというものです。

 

 タウは事故車の買い取り・販売を手掛ける会社で、社長がかの番組に心を揺すられ、「自分たちも車を扱う仕事をしているので」と、立ち上げました。

 当面は近隣の病院やホスピスに声をかけて説明し、希望者を募るというやり方で進めていくそうです。

 

  あらかじめ民間救急会社と提携しており、車両は酸素ボンベ、吸引機、自動体外式

 除細動機(AED)などを装備した民間救急車を使用。外出には看護師やボランティ

アが同行。ただし外出は日帰りのみ。

 主治医の了承と、家族の同意を得た上で送迎です。

  

 僕は「月刊仏事」の記事を書くために電話で広報の方と話したのですが、この事業に誇りを持ち、かといって気負うこともなく、たいへん美しい応対だったことにも心惹かれました。

 

 今後、提携先を県内の病院などに広げ、将来的には、活動に理解を示す企業からの協賛も。2019年には公益社団法人にして全国的活動を目指すそうです。

 

 これも高齢化社会・多死化社会における一つの文化になり得るでしょう。 これからの展開が楽しみです。

 


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「スターウォーズ エピソード8 最後のジェダイ」は舞台劇にしてOK

 

 今さらながら「スターウォーズ エピソード8 最後のジェダイ」。

 2月のうちに書いてこうと思って、つい書きそびれていました。

 

 あちこちでもうすっかりレビューも出尽くしていると思います。

 まったく読んでいないので、世間的な評判はさっぱり分かりませんが、僕的にはかなり面白かった。

 (特にこのシリーズの熱心なファンでないけど)全部見た中では、これが一番入り込めたな~と思いました。

 

 率直な印象を言うと、かつてのスペースオペラ的な部分が薄まり、シェークスピア劇みたいに見えました。

 

 世界政治とか抗争を含めた宇宙スケールの活劇だったはずが、なんだか家族ドラマみたいなスケールになってきた(これは批判ではありません)。

 

 あくまで個人的な印象です。

 

 実際には戦闘シーンは相変わらず多いし、チャンバラもあるし、絵作りも凝っているし、迫力もある。

 そうしないと、スターウォーズブランドにならないからね。

 

 ただ以前はそっちの方がストーリーを完全に凌駕していたのだけど、今回はドラマのほうが引き付けられる、ということ。

 戦闘状況なんかを全部セリフで説明させてしまって、舞台劇にしたらいいんじゃないかと思ったくらい。

 

 これまでのスターウォーズであまり魅力ある登場人物ってお目にかからなかった(ダースベイダーが悪役としてどうしてあんなに人気があるのか、さっぱりわからない)けど、若い二人の主人公――レイとカイロ・レンがはいい。

 

 スターウォーズ過去40年の歴史というか、遺産というか、おっさんファンたちの降り積もった愛着やら怨念やらを背負わされても、最終的にそんなもの蹴っ飛ばして、カウンターのロングシュートでゴールを決めちゃいそうな「フォース」を感じます。

 古いキャラクターはすべてこの二人の引き立て役ね。

 

 いっそのことエピソード9は完全にオールドファンを裏切りまくって、戦闘シーンなしにしてしまったらどうだろう?

 登場するのはレイとレンとBB-9(ロボット)だけとか。

 ま、そんなのあり得ないはわかっているけど。

 

 勝手にエピソード9の予測をすると、前回の3部作(エピソード1~3)は、史実(?)を変えるわけにはいかないので、主人公のアナキンがダークサイドに落ちてベイダーになってしまうという悲劇的ラストで後味が悪かった。

 けど、今回の9は必ずやハッピーエンド、希望ある結末に持っていくでしょう。

 なんといっても制作の大元はディズニーだし。

 

 王道としてはレンの魂が救われ、レイと結ばれる・・・というのが落としどころだと思うけど、それだと単純すぎるかなぁ。

 


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緊急事態宣言前夜に神の子あらわる

 

「おれたちは神の子だ」

 

かつてロンドンの日本食レストランに勤めていた頃、

超右翼のシェフがいて、

日本人=神の子説を唱えつつ、天皇陛下を崇拝していました。
当時、身近にそんな人に会ったのは初めてだったんで、

びっくりしていました。

 

きょうはなぜかその彼の言葉が脳の奥底からよみがえってきた。

「日本人は神の子だ」

だからコロナにもやられない。
奇跡を信じている。

 

いよいよ日本も武漢やイタリアやニューヨークのような

事態に陥るのではないかと、世界の人たちが危惧しています。

そして、明日7日は、いよいよ東京や大阪や福岡に
緊急事態宣言が出されます。

 

しかし、それでも日本は大丈夫なんです。


政治家がどれだけピンボケなことをやってても、
国民がいくら危機感に乏しく、

いまだ夜の街を出歩いていても、
科学的・医学的根拠などゼロでも、
日本は大丈夫です。


このまま感染者も死者もちょこっとしか出ません。

あったかくなって、だんだん蒸し暑くなってきて、
なんとなく感染者が減っていって、
いつの間にか終息してもと通りになります。

だって日本人はみな神の子だから。

 

という楽観的、能天気、ハッピーエンドなシナリオを、
僕も頭のどこかに描いています。

 

とりあえず、しばらくは我慢。
明日を最後に義母のデイサービス通いも一時休止。

これからは毎日公園を散歩です。
散歩できるところに住んでいるだけでも
ありがたいと思っています。

 

そして、こうなったらもうあとは神頼み。
信ずれば免疫力もきっと上がる。

そう、日本人は神の子、
僕たちは神や仏に守られている、と信ずれば。


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チェコのカッパ

 

チェコの民話を読んでいたら、
チェコにもカッパがいた、ということが判明しました。

 

首都プラハの市街中心部には
ヴァルタヴァ川が流れています。
近年はクルーズ観光でも人気の川ですが、
その畔の一地域、ポドスカリー付近で
夕暮れ近くになるとカッパが出没し、
あたりをうろうろしていたらしいのです。

 

それどころか、プラハの街の中を堂々と
歩き回ることもあったらしく、
いつも緑色のマントを着て、
左の指をピチピチ鳴らしていたとか。

 

この“ピチピチ”という擬音が、
水かきのあるカッパらしくていいですね。

 

でも街の人たちはカッパを歓迎していたようです。
なにせこのカッパは客寄せの福の神。
カッパがお店に来ると、決まってその店は大繁盛したとか。

 

酒場に来て一杯やるのがお好きなようで、
日本のカッパは清酒ですが、
チェコのこのカッパはビールを飲むのだそうです。

カッパが来ると店のマスターは、どうぞどうぞと大喜び。


「緑の旦那が来てくれた。さあ、忙しくなるぞ!」

 

さて、このチェコガッパ、たぶん川の精とか、水の精を
翻訳者が「河童」と訳したのだと思います。

 

日本のカッパに似てるのかどうかは、
容姿についての描写がないのでよくわかりませんが、
「緑色のマント」とか、「緑の旦那」というくらいだから、
体色はグリーンで間違いなさそうです。

 

そしてなんとこのカッパには奥さんがいて、
彼女の名前が「サーラ」というのだそうです。

え、皿? 頭の?

日本のカッパとどれくらいリンクしているのか、
よくわからんけど面白い。


民話として語られるほど昔から
日本とチェコにつながりがあったのだろうか・・・。
もしかしたらかつては地下水脈でつながていたとか。
けど、遠すぎるなぁ。

 

そういえば先週だったか、
コロナウィルスでイタリアの経済活動が滞ったせいで
ベネチアの運河に魚やイルカがやってきた、
という記事を読んでびっくりしました。

 

人間の経済活動が停滞すると、
地球環境がよみがえるのか?

 

経済が死んでしまっては困るけど、
民話で語られているように、
かつて共存していた
地球各地の精霊やら妖怪やらが
この先、息を吹き返す可能性はあるかも知れません。

 

それに加えてチェコは、作家カレル・チャペックが
その作品「R.U.R」で
世界で初めてロボットをの生み出した国。

 

そう遠くない未来、
人間は生産活動の主役となるAI・ロボットと、
地球環境を守る精霊・妖怪との橋渡し的存在になるのだろうか?

 

(※参考文献:チェコスロバキアの民話「河童」より 大竹國広・訳編 恒文社 1980年刊)


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働かなくても食っていくのが僕の生き方だココロ

 

半年くらい前だったと思いますが、
テレビで一般の人を対象に、
べーシックインカムについての
アンケート調査をしたところ、
否定的な意見が大半だった、と報じられていました。

 

そういうものがあると働かない人が増える
→日本の経済が悪くなるからダメと、
普通のまともな人たちは考えています、いう論調でした。

 

要は現・最高額紙幣のこの方が残したあの言葉が
いまだに多くの日本人を洗脳し続けているのだと思います。

 

・・・と書いていて、
確かあれはNHKのニュース番組じゃなかったか?
と記憶を掘り起こしました。

 

もしかしてべーシックインカムについての

議論が起こっているのに対し、政府が

 

「ほーらね、そんなものを導入しろなんて言ってるのは、
ごく一部の、労働を嫌がる怠け者たちだけですよ。
普通のまともな人たちは、当たり前のように反対なんです」

 

と暗にほのめかそうと、
有利な証拠を示すための報道ではなかったか、
つまり、ソフトな情報コントロールではなかったのか?
と勘ぐっています。

 

ただ、「働かざる者、食うべからず」の言葉に
大勢の日本人が縛られているのは事実です。
だけどそれはもう昔の話なんじゃないのか?

 

今回のコロナによる騒乱が起こるずっと前から、
貧富の差が拡大――というか、
お金が儲かる業界と、
そうでない業界との格差が広がっていました。

 

例えば福祉・介護の分野など、
生産性が高いか低いかと言われれば、
低いに決まっています。

 

でも社会的ニーズはすごく高い。
そこに従事する人たちは生産性が高いわけじゃないけど、
大勢必要、絶対必要、尊ぶべき大事な仕事なんです。

 

とっくにそういう社会にシフトしているのに、
いまだ富国強兵や高度経済成長時代の論理がまかり通り、
たくさんお金を儲ける人がえらいと、
大勢が思い込んでいるところに
根本的問題があると思います。

 

コロナによる騒乱は一つのきっかけです。
地球環境の激変による自然災害の脅威もあるし、
これからの社会は何が起こるかわからない。

 

何も起きないことを前提に経済が成長し、
世の中のスケジュールが組み立てらえれてきましたが、
もうそんなことは難しくなる。

 

「働かざる者、食うべからず」→ 
働かない、働けない、金儲けができないやつは死ね から
働けなくても(お金が儲かる仕事をしなくても)食えるよ へ。

 

ベーシックインカムが無理だというなら、
税金上げてもいいからすべての社会保障をタダにするとか、
検討すべき方策はあるのではないか?

 

給付金だかお肉券だかお魚券だか、
そんな一時的な処遇なんてほとんど意味ない。
ずっと続くものでなければ、
社会不安が消えることなんてあり得ません。

 

せっかく豊かな社会になって、
ひとりひとりの命が大事なんだ、と唱えるのなら、
国の舵を取る人たちは、あるいは、経済を牛耳る人たちは、
本気で検討すべきなのでないかな。

 

赤塚不二夫のマンガ「もーれつア太郎」に登場する
「ココロのボス」というタヌキのキャタラクターの、
「働かなくても食っていくのが僕の生き方だココロ!」
というセリフがよみがえった。

 

みんな、ココロのボスになって叫んでいいと思う。
生きていくのに必要なのは、お金じゃなくて、
自分の生き方、人の生き方を尊重する心だココロ。


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まむしの銀次、横須賀に死す

 

むかし一緒に芝居をやった友だちが亡くなった。
横須賀までお葬式に行ってきた。

 

京急・横浜中央駅では、
電車が到着するたびに
山口百恵の「横須賀ストーリー」が鳴り響く。


そして駅前通りのベンチには
演奏に疲れたジャズミュージシャンが休んでいる。

 

僕が書いて彼が出たのは、
黄泉の国から生き返った子どもが
自分の母親を求めて旅をする。
その母親の血を吸えばこの世に生まれ変るのだが・・・
というダークファンタジー系の芝居だった。

 

「まむしの銀次」という芸名だった。
やくざっぽい名前でがんばっていたが、
ずいぶんとやさしい男だった。

 

彼の役はストリッパーのヒモだった、ような記憶がある。
ずいぶん昔のことで、その台本も頭の中にしか残ってないので、
細かいところは忘れてしまった。

 

現実の世界でそのストリッパー(役)の彼女と結婚した。
おもろい夫婦だったのに、
なんでだか不幸なことがあった。

 

棺の中に愛用の藍色の作務衣と
麦わら帽子を入れたら、
元気だったころの姿がよみがえった。

最後は出棺を手伝い、霊柩車を見送った。

 

58歳。僕より若い。
みんな、ウサギのようにピョンピョン跳ねて
人生のゴールにたどり着いてしまう。
僕はカメのようにノロノロしている上に、
ときどき昼寝しているので、
まだまだゴールは遠そうだ。
またそのうち、ウサギの葬式に付き合うのかも知れない。


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リスクもマスクもなき高齢者

 

「便りがないのは元気な証拠」なので、
この半月ばかり連絡していなかったが、
ちょっと気になって実家の母に電話した。

 

5分くらい話したが、どうもコロナウィルスのことなど
よくわかってないようだ。

 

「東京は大変なことになっとるのかねー。
けど名古屋はだいじょうぶだでよ」

 

んなわけねーだろ!
これだけ毎日朝から晩までテレビでニュースやってるのに
見とらんのか!

 

じつは母は肺も心臓もよくない。
肺炎で入院したこともある。
感染したらたぶんイチコロだ。

 

認知症ではないけど、こっちも半分ぼけてる。
てか、もう浮世のことなど超越しているのか?

高齢者はリスクが高いというけど、
こうなるともう本人にとってはリスクもくそもない。

 

一緒に暮らしている義母も
コロナのことなんてわからない。
だからマスクもほとんどしたことない。

 

知らぬが仏。
ある意味、幸せなことだ。
80代・90代の何割かはウィルスごときで
動じない生き仏なのかもしれない。

 


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本を出したい人は心の地図を開いてブログを書こう

 

時々、本を書きたいんだけど・・・

と相談を受けることがあります。

 

いきなりドカン!とまとめて書くのは、
ほかに仕事がなくて、

よほどヒマにしている人じゃないと無理です。

 

そういう人は、本にするという目標を持って
地道にコツコツ、ブログに書いていくといいと思います。


ああして、こうしてと、
最初から構成を立てたりすると苦しくなるので、
「材料づくり」という気持ちで書くといいと思います。

 

どうせあとからリライトしなくてはいけないので、
楽しく書いたほうがいいし、
そもそも本を出したいという人は
書くことが好きな人だと思うので、できるはずです。

 

SNSでもいいけど、
ふつうの日記や友達とのおしゃべりみたいな文章だと、
本にするのは難しいです。


人に読んでもらうという意識を持って、
本にするときは何となくこんな感じ、みたいな
心の地図を開きながらやっていきましょう。

 

たとえば3日に1本、1,000字の記事を書けば、
1ヶ月に10,000字書いたことになります。
3カ月で30,000字。
30,000字は400字詰め原稿用紙にして約80枚。
もちろん、内容と自分の納得・こだわり次第だけど、
これだけあれば立派に1冊できます。

 

ちなみに電子出版では字数の制限がありません。
極端なこと言えば、

数文字、俳句一句載せただけでも本にできます。

 

 

というわけで、
4月の電子出版は「ロンドンのハムカツ」。
ブログで書いたエッセイを編集したもので、その第1弾。
「食べる」をテーマにしたお話を35編収録しました。

 

きょう1日にUPする予定でしたが、
ひとつひとつリライトしたり、画像を選別しなおしていたら
けっこう手間取って、
まだレイアウトなどの細かい調整と、誤字脱字の最終チェック、
紹介文の作成など、いろいろ作業が残っています。


審査もあるので、UPは来週になると思います。

昔話、笑える話、社会問題、人類の起源から未来まで、
食べ物、料理、食べることをネタに展開する面白エッセイです。

 

 

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2020年の「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」と 新型コロナウィルスに犯された後の世界

 

毎年4月になると、村上春樹の
「4月のある晴れた朝に

100パーセントの女の子に出会うことについて」を読む。

今年は1日フライング。

 

いつもは春うららかな日差しを浴びて
いっとき青春の感傷と戯れるのだけど、
今年は響き方が違っていた。

 

互いにとって100パーセントの男の子と女の子が
もう一度かならず巡り会えることを信じて
いったん別れるのだが――

 

ある年の冬、

二人はその年に流行った悪性のインフルエンザにかかり、
何週間も生死の境をさまよった末に、

昔の記憶をすっかり失くしてしまったのだ。


彼らが目覚めたとき、

彼らの頭の中は少年時代のD・Hロレンスの貯金箱のように
空っぽだった。

 

二人がまるで、コロナウイルスに翻弄された

いまの世界そのもののようだ。

人々の精神的ダメージは3・11以上、
経済的ダメージはリーマンショックを上回るだろう。
それが世界規模で、地球規模で起こる。

 

コロナが終息しても
仕事を失った人たちはどこへ行けばいいのだろう。

 

どうなるのかわからないが、
確かなのはこれまでの常識が通じなくなること。
もうもとはもどれない。

 

過去の経験はすべてAIのデータとして吸い上げられ、
超管理社会の中で
僕たちは新しい100パーセントを探し始めなくてはならない。

 

願わくば、これで旧世界の悪弊が一掃され、
素晴らしい新世界に生まれ変わりますように。

 

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雪だるま  やよいの旅のお花見

 

ぼくは幸運な雪。
ついてるやよいの雪だるま。

よいときに舞い降りてきた。
よいところにこしらえてもらった。

やよいの旅にはお花見のオプションがついてたよ。

 

おお、これが桜だ。

ああ、これがお花見というものなんだぁ~~。

 

ずっとずっと憶えときます。

きみは春になって夏が来たら

たぶん、ぼくのことは忘れちゃうと思うけど、

ちょっとぐらいは憶えといてね。

 

ありがとう子どもたち。
さよなら弥生。さくらの季節。

ではまたいつか会える日に。

 

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桜と雪のミラクルコラボレーション

 

満開の散りゆく薄紅の桜と純白の雪の協奏。
一生に一度、見られるかどうかの情景です。

 

「うわぁ、外が真っ白!」と
毎5分おきに子どもみたいに義母が騒ぐので
いっしょに外に出ました。

 

ちょうど降りやんだ昼過ぎの時刻だったので、
公園にはがまんできなくて雪遊びする親子や
桜と雪に見とれるカップルが何人も。

 

外出自粛の異常事態のつかの間の天国。

異常気象、地球環境の異変でもあるのでしょう、
やっぱり。

 

けど素敵なものは素敵だし、
美しいものは美しい。
せっかくなので心に焼き付けておきたいです。

 

来年からルーティン化しちゃったら困るけどね。

 

 

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なごり雪 なごみ庵 なごり花

 

最初のピアノのイントロ10秒を聴いたら、
もうそれだけで涙腺が緩む「なごり雪」。

 

3月になるとついこの懐メロを口ずさむけど、
桜も咲いたし、今年はまさか・・・と思ってたら、
なんと明日は雪予報。

今日は半袖で過ごせる暖かさだったのに、
まさかまさかの二乗です。

 

今週は月刊仏事の「寺力本願」の執筆。
今回は月曜日に取材した横浜の「なごみ庵」というお寺の巻です。

ここの住職は「死の体験旅行®」の講師として有名。


「死の体験旅行®」とは、
もともと欧米の終末医療の現場で考案されたワークショップで、
カードとペンと想像力を使って、

死を疑似体験するというプログラム。

 

ポイントは自分が大切だと思っているものを
一つ一つ捨てていくところ。
それによって最後に、

自分にとって本当に大切なものだけが残る。

それはあなたにとって何なのか?

家族? 仕事? お金? みんなの幸福?

それとも・・・

 

僕も一度体験してみないと、と思っていますが、
うちの義母と散歩すると、
彼女はもうその域を超越しているのかも、と思えます。

 

家族とか、大切だと思ってきた記憶をどんどん捨て去って、
自分にとって本当に大切なもの――
歌や花を楽しむ気持ちだけが残っている。

 

認知症だからなんだけど、
べつに認知症にならなくても、
人間の脳が行きつく先は、結局、
自分一人の宇宙なのかなぁ。

 

なんだか人生のたたみ方を教えてもらっている気がします。
明日、雪が降ったら今年の桜も終わりでしょうか?
あと何回、桜の花を見られるでしょうかね?

 


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3月28日(土)と29日(日)、
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4月上旬は電子書籍第4弾
「ロンドンのハムカツ(仮題)」を発売予定。
このブログの「食べる」をテーマとした記事から
30篇あまりを厳選・入魂リライトしたエッセイ第1集です。
乞うご期待!

 

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ファンタジックな「地獄」を描く芥川龍之介

 

芥川龍之介といえば、夏目漱石と並んで
日本で最も有名な作家。
“最も”が言い過ぎなら、誰にとってもおそらく
5本の指、少なくとも10本の指には入る作家でしょう。

 

漱石みたいに紙幣の肖像にはならなかったものの、
「芥川賞」として名を残し、
毎年、「芥川」の名を冠した作家は増えるばかり。

 

それにおっさん、じいさんになる前に夭折したので、
文豪でありながら若いイケメンの姿しか残されていない――
というところで女性人気も高いと思います。

 

芥川が有名なのは、
「杜子春」や「蜘蛛の糸」が学校の教科書に載っていて、
多くの子どもがそれを読んでいるせいもあるでしょう。

 

教科書に載る話に対しては、
どこかで反抗心があって「けっ」という思いがあったのですが、
改めて読んでみると、
「杜子春」や「蜘蛛の糸」も心の奥深くまで響く名作です。

 

ただ、他の作品を読んだ人は少ないのでは?

 

僕も今回再読したのは40年ぶりくらい。
活躍していたのがほぼ100年前の人――大正時代の作家なので、
どうしても現代のセンスとはズレている部分が多く。
つまらないものも少なくありません。

 

でも、彼の作品はほとんど短編なので、
そんなに時間をかけずに読むことが出来ます。

 

平安時代あたりの古典や民話を下地にしたものから、
現代劇(と言っても明治・大正)まで、
作品の舞台背景も文体も語りの手法もバラエティに富んでいて、
メニューがカラフルです。

 

あんまり“文豪”なんて意識しないで、
軽い気持ちで読んでみるといいと思います。

 

今回印象的だったのは芥川の描く「地獄」です。
「杜子春」も「蜘蛛の糸」も「羅生門」も、
僕が最高傑作と感じる、そのものずばりの「地獄変」も、
モチーフは地獄、舞台は地獄、または地獄のような場所。
それも芥川の地獄は、どこかファンタジックな世界なのです。

 

最晩年の作品「河童」は、いわゆるユートピア小説で、
河童の世界を通して人間社会を風刺していますが、
これも「職工屠殺法」なるものが登場する、
ユートピアを反転させた地獄世界。

 

これらの作品を読んでいくと、
もっと生きていたらSF/ファンタジー作家として
寓話性の高い作品を生みだしていたのではないかと思います。
なにか手塚治虫と通じるものを感じるのです。

 

その芥川龍之介が35歳で自殺したのは、
昭和が始まって間もない昭和2年7月のこと。


それから100年近くたつ令和2年。
芥川が描いた地獄/ユートピアの情景が
2020年の“いま”と、その先にある世界と
ダブって見えてきます。

 

 ひきこもり生活を楽しするおりべまことの本

 

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とりあえずロックダウンに備えて備蓄

 

オリンピックも延期になり、
小池知事がほのめかしたことで、
東京ロックダウンの臭いがプンプンしだしました。

これは少しは警戒して食糧など

備蓄しといたほうがいいかなと思って、
今日は業務スーパーに買い出しに行きました。

どのみち、米やオイルなどがそろそろ切れかかっていたし。

 

業務スーパーは生鮮食品はほとんど置いていません。
が、乾物や缶詰関係、調味料、レトルト、冷凍食品など、
日持ちする食品はオール激安。
なのでちょっと遠いのですがど、

普段でも月に1、2回来ています。

 

朝10時前に到着して覗いてみると、
そこはかとなく品ぞろえが災害時仕様。
2リットルのペットボトルの半ダースパックが入口付近に
ドカドカっと置いてあります。
一応、水の備蓄はあるのでスルーして中へ。

 

ちょっと嫌な予感がしたけど、
お米をはじめ、必要としたものは大体買えました。

でもやっぱり若干品薄気味。
今月の初め頃、来た時もそうだったけど。
なぜかスパゲティは今日も売り切れ状態。
非常時にスパゲティ?
乾麺だから?
ちょっと謎。
缶詰類・レトルト類もだいぶ棚が空いていました。

 

うろうろ見て回っていると、なんとなく心配になって
あれも買っとくか、こえも買っとくかと
カゴに放り込んでいたら、予算を千円以上オーバー。
やばいやばい、ここは現金オンリーでカードが使えないのです。
「ごめんね」とレジの人に謝りつつ、余分なものを返却。
帰るころ(10時半過ぎ)にはかなり混み出していました。
知事のほのめかしが効いたのか?
今日一日でかなり売り切れたかも知れない。

 

買った物を段ボール箱(商品の空き箱を自由に使える)に

詰め込んで、自転車の荷台に括り付けて、ゆっくり帰宅。

昨日は別のスーパーでたまたま入荷したての
トイレットペーパーに出喰わしたので入手。
ストックを作って、とりあえず生活必需品は当分の間オーケー。

 

というわけで、とりあえずはこれでひと安心なのだけど、
いろんなケースを想定しだすと、やっぱりまた不安になる。

家にいっぱいあるのに、
これでもかとトイレットペーパーなどをガメる人の気持ち、
また、いくらたくさんお金があっても心配だと
何千万円もタンス預金する高齢者の気持ちがわかるような

気がします。

 

ちなみに業務スーパーの乾物:

大豆、昆布、干し椎茸で煮物を作れば
しっかり栄養が取れて数日サバイブできます。
この豆、真空パックで売っている水煮の豆より
ずっとおいしくて経済的です。
煮るのに時間がかかるけど、圧力なべでやればそんなでももない。
在宅勤務する人は、仕事の合間に火加減を見れば、
意外と手間なくできますよ。

お試しください。

 

ひきこもって心が塞いでしまった時は、

おりべまこと(僕のペンネーム)の本をお楽しみ下さい。

 

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オリンピックは脱コロナファースト、そして一から見直し

 

東京オリンピック・パラリンピックの延期が
ほぼ決定的になった。
どうするか4週間協議するとか言っているが、
どうしてそんなに時間がかかるかといえば、
いろいろ政治・経済の事情があって
スケジュール調整しなくてはならないからだ。
そこにアスリートファーストは関係ない。

 

その一方でヨーロッパからはショッキングな映像が送られてくる。

 

棺が並ぶイタリアの病院。
病院の廊下では大勢の人が横たわっている。

感染を恐れて遺体が放置されているという。

 

スペインでは教会へ行きたい、
ミサに行きたい!と泣き叫ぶ女性。

こんな時こそ神様にお祈りしたいのに。


中世のペストの大流行について書かれた話を、
小説だったか研究書だったかで読んだことがあるが、
そのイメージと同じような光景を見てしまった。

 

そして、SNSで「自分は大丈夫と過信しないで」と、
病院のベッドで呼吸器をつけたまま
訴えかけるイギリスの女性。

 

彼女はまだ30代で、まったくの健康体だったのにも関わらず
重症化してしまったという。

 

周囲に感染したという話は聞かないし、
僕もこれまで楽観的に見ていたけど、
どうも嫌な予感がしてきた。

オリンピック延期決定を機に
どっと何かが大きく崩れそうな気がする。

平和な日常がまた遠くなる。
東京ロックアウトも現実になるかもしれない。

 

そもそも検査してないのに
日本は感染者数は少なく、
よく抑えられているとか喧伝されている。

 

ヨーロッパの映像を見たら
もはやオリンピックどころではないし、
アスリートファーストどころではない。
建前はとっくに崩れ去っている。

 

脱コロナファースト。


世界の人たちがこの精神的ショック・経済的ショックから
立ち直り、安心できるのにどくれくらい時間がかかるのか?

1年で取り戻せるのか?
それがかなわないまま、オリンピック開催はないと思う。

 

代表になるために頑張ってきたアスリートの人たちには
本当に本当に気の毒だけど、
延期するなら2年は置いたほうがいい。

 

そして、IOCもJOCも日本政府も東京都も、
オリンピックって何のためにあるのか、
一から考え直してほしい。

 

前から言ってるけど、気象の問題もあるし、
今までと同じスタイルでオリンピックを開くのは
もう無理ではないか。

 

ヒトラーのベルリン大会以来の悪弊。
政治とカネが絡みすぎる。
国力発揚の役割、経済成長のカンフル剤の役割は
とっくのむかしに終わっているのに。

 

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昭和レトロの商店街と 平成以降の日本の大学の存在意義について

 

取材で横浜の東白楽にあるお寺を訪問。
このあたりは箱根駅伝で有名な神奈川大学があるエリアで、
普段はお隣の白楽駅と併せて
大勢の学生でにぎわうようです。

 

その神奈川大学、けっこう大きな敷地の大学なのですが、
住宅街の中にあって、見つけるのにけっこう苦労しました。

 

その学生さんご用達のお店が並ぶのが、
白楽駅から続く六角橋商店街。

ここではこれからの季節、
「ドッキリヤミ市」とか「商店街プロレス」などのイベントが

行われるらしい。
面白そう。

 

たしか同じ横浜の野毛の商店街でも、
大道芸祭が行われていると思いましたが、
横浜では商店街を盛り上げる企画が盛んなのでしょうか。

 

それにしても首都圏界隈では
なぜか大学近くの商店街は昭和レトロなところが多い。
大学生が賑わいを作るから、
昭和のままでもやっていけるのか?

 

それもあると思うけど、昭和と大学の親和性が高いのかも。

 

そもそも日本における大学が
昭和の時代までのものだったんじゃないの?
っていう気がします。

 

ぶっちゃけ、もうあんまり大学の存在意義ってない。

平成以降の大学って、就職あっせん所でしかないんじゃないか?

 

卒業して10年も20年もローンを
払い続けなくてはならないほどの
高い学費を払っていく価値がどれだけあるのか?

 

若者をスポイルするだけの施設になってないのか?

 

それよりも早く社会に出て、お金もらって勉強して
その傍ら、インターネット大学で勉強したほうが
よっぽど効率的だと思うのですが。

 

たぶん、これからそういう時代になると思います。
昭和レトロの商店街には元気に生き続けてほしいけど。

 

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記憶喪失の代償に人間の脳は新たな領域に進化する?

 

東京では桜満開のニュース。
うちの近所はまだ満開とまではいかず、
七分咲きくらいで、程よい賑わい。
カミさんと義母とお花見散歩に行きました。

 

義母のことで不思議に思うのが、
認知症が進むにつれて目がよくなったこと。
以前は老眼鏡をかけていたのに、
僕たちと暮らすようになってから
まったくいらなくなったようです。

細かい字など、僕やカミさんよりもよぽどよく見える。


ついでに歯も丈夫で、
すべて自前の歯で僕らと同じものを食べ、
歯医者の世話にもなっていない。

 

アルツハイマー型認知症で脳が委縮しているのだが、
その分、視力を司る脳の機能は以前よりも

働いているのかもしれなません。

 

一般的に人間は脳の機能の8割ほどは未使用のまま、
生涯を終えるといいます。
けれども認知症になって

これまでの記憶を貯蔵する能力が失われると、
その他の部分が全体を補完するしようと動き始めるのかも。

 

人間の脳は神秘の世界。
生活習慣の変化や何らかのトレーニング、
適切な刺激によって、
もしかしたら認知症は人間を
新しい領域に進化させるのかもしれない。

桜とお茶とドーナツを楽しみながら、
そんな希望をこめた妄想が花咲きました。

 

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コロナにも怯えず“いま”だけで生きる、うちの高齢者

 

過去も未来もなく、今だけがある。
新型コロナウィルスの騒ぎもどこ吹く風。
感染・致死率のリスクの高い高齢者ですが、
きょうも3食平らげてネコのようにマイペース。


ただ義母はここのところ、デイサービスから帰ってくると
ちょっと疲れた顔を見せます。


最近は、新型コロナウィルスの影響で利用者が減っており、
それに加えて今日は3連休の真ん中ということもあって
極端に人数が少なかったため、
いつになく介護士さんたちに
いろいろ構ってもらったみたいです。


本来はありがたいことなのですが、
彼女の場合、それで気疲れしてしまうのです。


普段は、言い方はよくないけど、
介護する人たちにとって、とても楽で扱いやすい、
放っておいても大丈夫な利用者なのだと思います。


同じ利用者のなかでも歩行や運動が困難な人、
気を使わなくてはいけない人などに

手を取られてしまいますからね。


義母もその辺は心得ていて、
どうも自分は介護される側でなく、
あの施設の臨時スタッフの一人みたいに
思っていることもあるようです。

いちおう介護レベル3なんですが。


認知症になる前は、いろいろ人に気を使いすぎてた人なので
過去も未来もなくした今はネコ的に生きたい。
だからあまり構われると、
そのマイペースが崩されるような感じがするのでしょう。


新型コロナウィルスをめぐる情報ソースのなかには、
高齢者ばかりが重度化しやすいことに
何か意味を見出そうとしている考察もあるようです。


高齢化社会、100年ライフへの警鐘?
うーん、まだよくわからニャい。


高齢者や基礎疾患のある人は、
コロナに限らず、どんな病気でもリスクが高いと思いますが。


いずれにしても今回のパンデミックは、
近代社会の今後を左右する分岐点になる予感はしています。

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井の頭公園駅のガード下からゆうやけ橋の神田川には 河童が出るのか?

 

河童が出てくる話を書いているので、
今年になってから、ヒマがあると、
というかヒマを作って東京の川を自転車で走っています。

 

神田川が流れ出す井の頭公園。
京王井の頭線の井の頭公園駅を降りてすぐの
ガード下からゆうやけ橋へ続く、
長さにして50メートルくらいのせせらぎは、
河童出没のスポットの一つにしたい場所です。

 

ここの風景は僕が東京に来て40年あまり、
ほとんど変わっていません。
いわば僕にとって、東京の故郷みたいなところです。

 

特に春はいい。
毎年というわけではないけど、
春になるとよくここに来ます。
あったかくなったので子どもが川に入って遊んでいます。
ここに来ると呼吸がラクになり、心も軽くなります。

 

ここ30年ほど杉並区で暮らしてきて、
近所を流れる神田川と善福寺川には
親しみを持ってきました。

が、あまり深くゆっくり川と向き合ったことは
ありませんでした。


けれども河童のことを考え始めてから、
なかなかこの川というのは面白いものだなと
興味を抱き始めました。

 

時代が進むにつれ、水害防止の護岸工事が進み、
もはや河童の居所はなくなってしまったかに見えますが、
目を凝らせば、深いところではまだ古代の水の影を
感じることができるかもしれません。

 

というわけで今年はゆっくり時間をかけて、
あちこちの川と、川の流れる街を
自転車で走破していこうと思ってます。

 

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永遠の昭和 明日のための60's~70's

 

★14歳の脳の地図

子どもの脳からおとなの脳への移行が完了する。
それが14歳。
だから人は人生を14歳の感性で生き続ける、という話があります。

 

僕は1960(昭和35)年の生まれなので、
10代がそのまま1970年代です。
14歳だったのは、1974(昭和49)年で、
この頃はロックばかり聴き、音楽雑誌を読み耽っていました。

 

だから脳がそのころ見聞きしたもので構築されている。
今日もレッド・ツェッペリンのライブを

聴きながら仕事しています。
最近はYouTubeでいろいろな音源が出ていて楽しめます。

 

1960~70年代のカルチャーをリアル体験していることは、
下の世代から見ると、すいぶんうらやましいことらしく。
平成生まれ・サブカル好きの息子などは
時々「親父はいいなぁ」と呟きつつ、
かの時代の小説や映画やマンガに現をぬかしたりしています。

 

★不滅の昭和イメージ

べつにノスタルジーな話をしよう、
個人的な思い出を語ろうというのではありません。

 

元号が平成から令和に代わって間もなく1年。
その前の昭和の時代、昭和の感性は
人々の心から遠ざかっていくのだろうと思っていましたが、
どうもそんな気配が感じられません。


それどころか、これからますます昭和の価値、
60's~70'sの価値が見直されるのではないかという気がします。

 

ブームが去り、それは文化になる。

 

他国についてはよくわかりませんが、
少なくとも日本において、
いわゆる昭和レトロに対する追憶と憧憬は、
一つの歴史を作ってしまいました。

 

大きなエポックは2008年に公開された
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」――
この映画自体が、西岸良平のノスタルジーを追う漫画が原作――

でした。

 

しかし僕の印象ではその前の、
20世紀末ごろからすでにブームは始まっていました。

 

おそらく1995(平成7)年の
阪神淡路大震災とオウム真理教の地下鉄サリン事件、
そしてその後立て続けに起こった
神戸児童連続殺傷事件など一連の少年犯罪。
こうした社会を震撼させた事件の数々が、
人々の脳の奥に染み付き。
大きく影響しているのだと思います。

 

あのころから日本の社会全体が
不気味な色をした海を漂流しだした気がします。

 

★いいところをかき集めて

そこで多くの人たちの心のよりどころになったのが、
「イメージの中の昭和」でした。

 

「イメージの中の昭和」は、実際の昭和とは異なり、
戦前の20年間や最後の10年間ぐらいは範疇に入りません。

 

戦後の復興期からバブルが始まるまでの30年間――
だんだん豊かになってきたけど、まだそこかしこに
貧しさが残っていた時代を指します。

 

今から比べると、物質的・経済的な面でも、
社会制度的な面でも各段に貧しかった。

 

貧乏人はまだ多く、情報は少なく、人権意識は乏しく、
男尊女卑は激しく、障がい者はあからさまに差別され、
日常的に暴力や危険がはびこり、
古いしきたりで個人個人は可能性を縛られていた。

 

健康に関する面もひどく、新型コロナウィルスよりも
よほど恐ろしいコレラや赤痢などの感染症が数々あり、
公衆衛生もなっていなかった。

 

僕も子どものころに使っていた自宅のトイレ、学校のトイレ
(トイレと言うより便所と呼んだほうがふさわしい)、
駅や公園の便所などは、二度と使いたいと思いません。

 

社会は確実に良くなった。
少なくとも昭和に比べれば、安心で、安全で、便利で、快適に、
楽しく暮らせる社会になった・・・はずだった。

 

それなのに、どうして人々は昭和を愛おしむのか?
それもリアルタイムで体験している僕たちだけでなく、
映画やマンガや小説や音楽でしか知らない
平成の子どもたちまで。

 

もちろん、それはいいところのイメージのかけらを
かき集めているだけなんだけど。

 

★劇的な世界の変貌と僕たちの不安

新型コロナウィルスの蔓延によって、
世界は大きく変貌しようとしています。

 

少し以前からAI化・ロボット化社会への移行が
話題になっていましたが、
僕を含め、多くの人は
10年、20年かけて徐々に進むのだろうと
何となくイメージしていました。

そうでなければついていけない人々が大勢出るからです。

 

ところが、今回の新型コロナウィルスの世界的大流行。
これが大きなきっかけになって、
AI化・ロボット化は劇的に進捗する予感がします。

そうでなければ今後の経済活動がおぼつかないからです。

 

オフィスの仕事は在宅勤務、いわゆるテレワークが主体になる。
リアル店舗はAIの導入によって、

無人化・キャッシュレス化が進む。
飲食店の現場のサービスはロボットが主役になるかもしれない。

飲食や日用品以外――
ネットでは注文できない品物のリアル店舗は激減するでしょう。

 

ヨーロッパの社会から

キスやハグの習慣が消え去るとは思えないけど、
リアル空間におけるスキンシップ、

Face to Faceのコミュニケーションは、
かなりの割合でバーチャル空間におけるそれに

差し換えられるでしょう。
5年後、今ある街の風景は大きく変わっている可能性があります。

 

社会はますます安心で安全で便利で快適になるに違いありません。
けれどもそれと引き換えのように、
“かけがえのない何か大事なもの” が圧倒的に不足してゆく。

その不足のために、僕たちの中には日々、

小さな小さな、それこそウィルスのような微細な不安や恐怖、
ストレスが入り込んでくる。

 

拭っても拭っても、塵のような不安と恐怖とストレスが
毎日どんどん降り積もってくる。

それによって心を病む人、生きる自信を失う人も
ますます増えるかもしれません。

 

★昭和文化によるライフスタイルの補完

圧倒的に不足してゆく何か大事なもの、
僕たちのたましいを蝕むものの正体はいったい何なのか?

今のところ、僕にはよくわかりません。

 

ひとつ分かるのは、
イメージの中の昭和が、
そして、60's~70'sに生まれたカルチャーの数々が
圧倒的に不足してゆく何かを補ってくれるのではないか、
不安や恐怖やストレスを和らげたり、
治癒したりしてくれるのではないかということです。

 

AI化・ロボット化社会へ移行していく今後は、
昭和のあの時代に生まれ、育ったものが
人間の未来全体にどんな意味があるのか?
分析し、再発見し、解釈し、リメイクし、
新しいライフスタイルの中でどう生かしていくのか
考える時代になるなのでしょう。

 

昭和も、60's~70'sも一つの歴史になり、文化になった。
未来のために、あの時代、あの場所を心の地図として、
何度も見直すことになるのかも知れません。

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永遠のさくら

 

村上春樹の「1973年のピンボール」の中に
「ねえ、10年って永遠みたいだと思わない?」
というセリフがあった。

けっこうしびれたフレーズだ。


新しい生活を始めた4畳半の部屋で寝ころびながら
自分も永遠みたいな時間のなかを泳ぎながら

ページをめくっていた。

 

そうだ、子どもの頃、10年は永遠に等しかった。
10代もまた。
20代もたぶん。

10年が永遠でなくなったのはいつからだろう?

 

咲いてしまったら散らなくてはならない運命。
生きてる限り、無理なこととわかっていても、
桜の花にいつまでもつぼみのままでいてほしいと呟く。
つぼみのままなら永遠に希望を抱き続けられる。


だけど、永遠のつぼみには

きっとひどくがっかりして、
どうして咲かないのかと腹を立ててしまうだろう。


また咲くよ、くりかえし10年でも、50年でも、100年でも。
そう言って笑って散っていく桜に
ぼくはなりたい。

 

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たましいのふたりごと:女は自信まんまん?

 

「たましいのふたりごと」(2015年発刊)は、
芥川賞作家・川上未映子氏と歌人・穂村弘氏の対談集。


「お菓子」「夏休み」「昭和』「別れ」「永遠」
「コンビニ」「霊」「ブラジャー」など、
78のキーワードをもとに
文学・思想論的なところから、
日常の戯言・与太話的なところまで
めちゃくちゃ幅の広い、緩急自在なトークが展開します。

 

あまりに面白くて、あちこち付箋を貼っていったら、
ほぼ半分くらいのページにマーキングしてしまいました。

 

秀逸だったのが「初体験」というキーワードにおける
川上氏の、自分の子どもに対する性教育のエピソードと意見。

 

男の子を子育て中の彼女は
「男の子っておちんちんを発見する瞬間があるんです」
という。

彼の息子は、自分のを見て「ちんちん、ある」と言った後、
「かあか(お母さん)、ちんちん、ない」と言う。

こういうのが三つ子の魂的に、
女には人間にあって当たり前のものがない、
と刷り込まれていくと思うんです・・・と語る。

そして、それを根絶しようと
「わたしには、まんまんがある。
だが、おまえにはない。だから同じ」
と言ったのだそうです。

 

まんまんって・・・。
思わず読みながら声を出して笑ってしまったけど、
彼女はまじめで本気だ。
amazingな言葉のセンス。
ユーモラスでかわいくて憶えやすくて、
何よりフェアな感じがする。

 

女には人間にあって当たり前のものがない。
確かに僕たち男はそう刷り込まれているかも知れない。

 

それは長い人類の歴史の中で続いてきたものなので、
そうたやすく変えることはできないと思うが、
それに立ち向かっていこうという
川上氏の姿勢に感服させられました。

 

仕事や普段の生活に即座に役立つわけではないし、
川上未映子や穂村弘なんて知らない人
(僕もほとんど知りませんでした)が多いと思うけど、
たまにはこういう話に触れてみるのもいいのでは。
とても楽しくて読みやすい本です。

 

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ひとが人生の最期に後悔すること

 

「俺は子どもが3人もいたのに、
誰の入学式にも卒業式にも行かなかった。
お前が輝いて見えたよ」

 

昨日、子どもの卒業式のことを書いたら、
10年前に亡くなった同い年の友だちが、
そんなメールを送ってきたことを思い出しました。

 

ガンで入院、それもステージ4だったと聞いて、
ちょうど小学校を卒業して中学に上がる息子と
見舞いに行ったのです。

 

彼には息子がチビのころ、
何度も世話になったので、
おそらくもう会えないから顔を見せとけと言って、
いっしょに連れて行きました。

 

何を話したかよく覚えてないけど、
〇日前、小学校の卒業式だったんだ・・・
という話をしたと思います。

 

件のメールを送ってきたのは、その夜のことでした。
文面はちょっと冗談っぽく書いてありましたが、
本気で後悔していたのでしょう。

 

ひとが人生の最期に後悔することって、
ほとんどがこういうことなのかもしれません。

 

彼が特に悪い父親だったとは思わない。
しつけに厳しいところはあったけど、
子どもが好きないいやつでした。

3人の子どもの入学式にも卒業式にも出なかったのは、
もちろん仕事があったからです。

 

そして、もう一つは昭和世代的な
「男はこうあるもの・女はこうあるもの」という
役割意識を強く持っていたからだと思います。

 

要するに、男がそんな場に出るのは、
カッコ悪い、恥ずかしい、照れくさいといった
気持ちが働いたのでしょう。

 

でも逆だったらどうだっただろうか? と考えます。
子どもの入学式・卒業式に出るために
仕事をフイにしたとしたら?

 

もちろんその仕事の重要度・内容次第ですが、
その時は痛みを感じても、
あとからそんなに後悔はしなかったのではないか。

 

僕がそうでした。
息子の中学の卒業式と仕事が重なり、
やむを得ず仕事をやって、それで10万円稼ぎましたが、
後から何とか断る手段がなかったのかと後悔することしきり。
たかが10万円のために一生の不覚だった、と今でも思っています。

 

仕事をないがしろにして構わないと
言っているわけではありません。

 

ただ、たとえば明日までの命とわかっていたら、
どちらを選ぶだろうかということです。

 

仕事の失敗とか、お金の損失などは、
たとえその時に後悔しても、時間がたてば
そう大きな問題ではなかったと気づきます。

 

だけど、大事な人といっしょに過ごせなかったとか、
自分がずっとやりたいと思っていたことが

できずじまいだったとか、
絶対取り返せない後悔というものがあるのではないか。

 

10年たって僕が今、後悔しているのは、
彼のメールになんと返答してよいかわからず、
結局そのまま返信しなかったことです。

 

返信など、はなから期待していなかったと思いますが、
やっぱり何か書くべきだったなと悔やんでなりません。

 

ひとが人生の最期に後悔することって、
ほとんどがこういうことなのです。

 

まったくゼロというわけにはいかないだろうけど、
この先、できればあんまり増やさないように生きていきたい。

 

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卒業式の詩と死(リプライズ)

 

ブログの整理をしていて、
5年前、息子の高校の卒業式について書いた記事を読んだら、

すごくよかった。


僕の文章がよいのではなく、
谷川俊太郎氏の詩が素晴らしいのです。

 

今年は新型コロナウィルスの影響で、
日本中で卒業式をやる・やらない、生徒を呼ぶ・呼ばない、
保護者を呼ぶ・呼ばないで混乱しています。


それと併せて卒業式の是非も取りざたされています。

そもそも卒業式は必要なのか?
卒業式とは何か?
卒業式は大切なんて
単なる感情論だという意見もあるでしょう。

 

しかし、感情や情緒を無視して、
人間をそだてることを目標とする学校という場は成り立つのか?

 

僕は5年前、保護者として参列して
本当に良かったと思いました。
あの式は親にまで、

子育てを終える=子どもから離れて自立するという
心構えを与えてくれました。


以下、少しだけリライトしましたが、
その時の「卒業式の詩と死」という記事を再録します。

 


東京でも桜が開花し、卒業式シーズンももう終わり。
うちの息子も今月、高校を卒業した。卒業式に出て奇妙な感覚に襲われた。
 「これは子どもの葬式なのだな」と。

心の中で子どもは死ぬ。
卒業式とは親が子どもの死に立ち会う場だ。

 

息子の高校は、詩人の谷川俊太郎氏の卒業した学校だ。
ただし、ご本人は学校が嫌いで、

戦後の混乱期だったこともあり、
ろくに登校していなかったという。
今でいう不登校の生徒だったらしい。

 

その谷川氏がOBとして、1968年の卒業生の要請を受け、
「あなたに」という詩を創作して贈った。
以来、半世紀近く読み継がれてきており、
この日も式のラス前に演劇部の生徒が朗誦した。

 

長いので、最後のフレーズのみ引用してみる。
あなたに「火のイメージ」を贈り、
「水のイメージ」を贈り、最後に「人間のイメージ」を贈る、
という構成だ。
 
あなたに
生きつづける人間のイメージを贈る
人間は宇宙の虚無のただなかに生まれ
限りない謎にとりまかれ
人間は岩に自らの姿を刻み
遠い地平に憧れ
泣きながら美しいものを求め
人間はどんな小さなことにも驚き
すぐに退屈し
人間はつつましい絵を画き
雷のように歌い叫び
人間は一瞬であり
永遠であり
人間は生き
人間は心の底で愛しつづける
――あなたに
そのような人間のイメージを贈る
あなたに
火と水と人間の
矛盾にみちた未来のイメージを贈る
あなたに答は贈らない
あなたに ひとつの問いかけを贈る

 
けっしてうまい朗誦ではなかったが、
おめでたさなど吹き飛ばすような圧倒的な言葉の連なりに、
会場は神聖な空気に包まれた。


まさしく葬式にふさわしく。

親の心の中で、子ども時代の子どもは死んだ。


子どもはそんなことは知らない。彼らには前しか見えていない。
自分もそうだった。
中学も高校も卒業式のことなんてほとんど憶えていない。
ただ未来へ進む。

 

でも、大人は、親は、そうはいかない。
後ろを振り返って、思い出を愛つくしんで、
心おきなく泣いて、胸に刻みつけて、やっと前を向いて進める。

 

 

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「みみずくは黄昏に飛び立つ」は、書き手・聞き手のバイブル

 

ちょうど100年前に書かれた芥川龍之介の「地獄変」と同じく、
みみずくが作品世界の象徴のように登場する現代の傑作が、
村上春樹の「騎士団長殺し」です。

 

村上氏が「地獄変」を意識したわけではないでしょうが、
この物語も主人公は絵師(画家)で、
何やら現代版の地獄めぐりをイメージさせる物語になっています。

 

この本は芥川賞作家の川上未映子氏が
2015年から2017年にかけて行った
村上氏へのインタビューをまとめたものです。

時期が「騎士団長殺し」の執筆時期と前後していたので、
川上氏がかの作品に登場する「みみずく」と、
「ミネルヴァのふくろう」

(ローマ神話の女神が従える知恵の象徴)を
かけ合わせて考案したようです。

 

昨年末に文庫版が出ましたが、
これも文章書きやインタビュアーなら、
バイブルにしたくなるような傑作です。

 

べつに小説を書いたり、創作活動などやってなくても、
仕事やら、ネットでの活動やら、何らかの理由で、
人に読ませる/読んでもらう文章を書く人なら、
あるいはインタビューをしたり、

質の高いヒアリングをしたい人なら、
参考にできるところがいっぱい見つかると思います。

 

この本に限らず、村上氏はエッセイやインタビューで
しばしば自らの執筆作法について語っていますが、
これは彼個人にだけでなく、普遍的に通じる法則だなと思います。

 

ただし、あくまで時間をかけて、コツコツ書く――
ということを前提とした話なので、
「速く、手っ取り早く、効率的にうまい文章が書きたい」
という人はそれ用のマニュアルを使ってください。

 

誤解を恐れずに言えば、
村上春樹という作家が世の中にもたらした最大の功績は、
多くの人たちに
「誰でも、普通の人でも、物語を作り出すことはできる」
と思わせたことです。

 

かつて作家とか芸術家の多くは「狂気の天才」でした。

芥川の「地獄変」の主人公の絵師のように、
作品を生み出すためなら
家族や大切な人たちを犠牲にして構わない。
そんな邪悪で醜悪で狂気に侵された人間でなければいけない。
少なくとも世間の常識から逸脱した生き方をしなければだめだ。

長い間、人々そんなイメージを持っていました。

 

もちろん古今東西そんな作家や芸術家ばかりでなく、
まともな職業につき、社会活動を行い、

良き家庭人として生きる傍ら、

後世に残る名作を生みだした
作家や芸術家は大勢いました。

 

しかし、そうではない人たちのクレイジーな面、

強烈に個性的な面がクローズアップされ、

誇大広告的に流通していました。

人々がそうした非日常的なものを作家や芸術家に求めていた

という側面もあると思います。

 

そうしたイメージを覆し、
普通に生活しながら、

机に向かって手を動かじ続ければ誰でも書ける――
ということを村上氏は広く伝えたのです。

もちろん、そう伝えることができたのは、
同氏がこの40年間、リリースしてきた作品が、
ことごとく僕たちの心をつかむ優れたものだったからです。

 

川上氏は村上氏の全作品はもちろん、
これまでの様々なエッセイや書簡、
インタビュー、雑文などの類も読み込んで、
計4回、最後は村上氏の自宅にまで乗り込んで
インタビューに臨み、話を引き出しています。

 

ちょっと固い文学論的な対話から、
思わず声に出して笑えるジョークや軽口、
そして、すぽっと懐に入るような質問の投げかけなど、
よくぞここまで胸を開かせた・・・と感心することしきり。


時折見せる、川上氏の小学生の女の子のようなテンションや、
関西弁によるコミュニケーションも
うまく作用しています。

 

創作活動にしても、インタビューにしても、
本番の、その場でしか発生しないスパークを
いかに瞬間冷凍するかが勝負、
ということを改めて思い知らされました。

 

そのためにはアスリート同様、
日常のたゆまぬトレーニングが不可欠だということも。

まさしく奇跡のような対話の記録であり、
生き方のバイブルにもなり得ます。

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今宵、夢の中で耳木兎は羽ばたき、不苦労な明日を連れてくる

 

個人的に芥川龍之介の最高傑作だと思っているのが「地獄変」。
これは平安時代の狂気の絵師を描いた、

かなりすさまじい物語です。


この中に登場する「猫によく似た鳥」が耳木兎(みみずく)で、
これが地獄の“怪鳥”として凄惨なシーンを繰り広げます。

 

ミミズク・フクロウの仲間たちは、
かねてからそのネコ似の風貌と、夜行性の生態で
ミステリアスな、そしてまたちょっと哲学的・文学的な
イメージを醸し出してきました、

 

明治大学ではフクロウの「めいじろう」が
すでに10年以上、マスコットキャラクターとして活躍するなど、
「学びの守り神」とか「ものしり博士」みたいに扱われ、
そのうえ、かわいいのでモテモテです。

 

「不苦労」「福来郎」なんて縁起のいい字も当てられて
イメージ的にはカラスやトンビがうらやむほどポジティブ。


うちにもお守りの「不苦労」がいて、、
これは息子が子どもの頃の修学旅行のお土産。

 

さらにJKローリングの「ハリーポッター」に登場してからは、
その人気にますます拍車がかかり、
近年は「フクロウカフェ」もあちこちにできています。


それでは飽き足らず、かわいくて

自分でペットにしたいという人も激増中。

 

しかし、冒頭でご紹介した

芥川の「地獄変」ではありませんが、
こいつはやっぱり“怪鳥”の一種。

とまでは言わないものの、猛禽、つまり肉食鳥なので、
エサをやるのは大変です。

 

スーパーで買ってきた

牛・豚・鶏などパックされた肉なんて食べません。
“生餌”が必要なんですね。

 

ネズミとかウズラなどの小鳥とか。
内臓なども丸ごと食べられる“全体食”じゃないと
必要な栄養が取れないのです。

 

ペットショップでは肉食動物用の
冷凍ネズミとか冷凍ウズラとかを売っているので、
それらを与えるようです。

これを残酷だとか、かわいそうとか、

気持ち悪くてダメという人は飼えないし、

フクロウカフェのスタッフも勤まらないでしょう。

 

夜、脳は知識の工房と化します。
人間の脳は夜、眠って休んでいる間に成長する。
むかしの人はそんな脳科学的なことなど
理屈としては知りませんでしたが、

直感的にそのメカニズムに気づいていたのでしょう。

 

闇の中を自由に飛翔し、
夜の森の王として君臨するミミズク・フクロウは
世界のどの国・地域でも
そのシンボルとして扱われ、さまざまな物語が生まれ、
彼らのイメージが作り上げられてきたのだと思います。

今宵、あなたも夢の中でミミズク・フクロウを

夜空に羽ばたかせてください。

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ネコのヒューマニャズム

 

春は恋の季節。
野生動物の世界では弱肉強食。
ケンカに勝った強いオスがメスを分捕るということが
当たり前とされてきました。

 

ところが、どこだったかの猫島

(ノラネコがいっぱい住み着いている島)では、
あるメスは、ボスの座についたオスをフッて、
以前に子育てに協力してくれた

イクメンのオスを選ぶこともあるといいます。


前に見た動物ドキュメンタリー番組でやっていた話ですが、
ネコの世界も、人間の世界とどこかでリンクして、
ヒューマニャズムが文化になってきているのだろうか?

 

と、わりとよく公園でお会いする

この方にお尋ねしてみようと思いましたが、
そもそも♂か♀か存じ上げなかった。
でも、お写真は撮らせていただきました。

 

うちの近くの公園では、ここ数日、
子どもや、野鳥観察の人たちや、イヌの散歩の人たちや、
たんなる散歩やジョギングの人たちでにぎやかになっています。

 

そうそう。
引きこもってテレビやネットと首っ引きになっていると
頭の中がウィルス情報に汚染されてしまいますからね。
天気のいい日は外の空気を吸いましょう。
春だからにゃー。

 

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自分のブログから東日本大震災の刻印を見つける

 

2016年から継続的にブログを書き続け、

この4年間で1000本以上の記事を上げました。
そのうち3割くらいは読み物になるなと思って、
電子書籍にまとめようと、現在、リライト・編集中。

 

じつはそれ以前のブログも100本くらいあって、
その多くを2011年に書いていました。
9年前の東日本大震災の後からです。

 

ちょうどこの頃、以前、息子が通っていた小学校で
ボランティアの読み聞かせをやっていたので、
その記録として付けていた記事が多いのです。

 

4月22日が第1回目だったらしく、
そのとき2年生の子どもたち相手に読んだ
「ゆずちゃん」という本は、
阪神淡路大震災(1995年)で友達をなくした
子どもの物語でした。
東日本大震災から1か月余りあとのことだったので、
当時の図書館司書の方が選書したのです。

 

僕は自分の感想としてこう書いている。


正直、2年生、わずか7歳・8歳の子どもたちには
シリアスに過ぎるのではないかと思っていた。
それに朝の授業開始前の時間には重すぎるんじゃないか、
とも。
いったいどんな反応をするのか、さっぱり予想できず、
もしやトラウマを与えることにはならないか……
といった妄想も広がった。 

 

 しかし、小さな聞き手たちは逞しかった。
反応はじつにビビッド。
「どうしてこんなところで笑うの?」というところが幾つもあって戸惑ったところもあった。
多少は読み込んで練習してきたので、
落ち着きは失わなかったが、
大勢の前でパフォーマンスするには、けっこう気合がいる。
こちらも五感全体を開放して声を出す。
ストーリーが進むにつれ、
子どもたちの中にしっかりとこの本で描かれた
ドラマが吸収されていくのを肌で感じた。


阪神淡路大震災、東日本大震災をはじめ、
地震、強風、大雨など
幾多の自然災害に遭遇して、
日本社会はそれらの悲劇的体験を糧に
大きく成長したーー
と言えればいいのだが、
どうもそうはなっていないようです。

 

「社会的な成長」というと、経済成長の話になってしまう。
僕らの社会がこの先もっと豊かに成長するには、別の何がが必要なのだと思います。

 

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新型コロナよりも世界不況がこわい

 

「病は気から」。
新型コロナウィルスによる“被害”は
情報化社会が内に抱える疾患ではないのだろうか。

医学的なことはよくわからないが、
いまだに僕はこのウィルスが
そこまで恐ろしいものと思えない。

だけど、いろんな情報媒体から
「こわい、こわい」と刷り込まれ、
世界中の人たちが「新型コロナこわいシンドローム」
「感染したらどうしよう症候群」に
集団感染してしまった。

もちろん死者も出ているわけだから、
軽々しいことは言えないけど、
例年のインフルエンザだって
これくらいの被害はあるのではないか?

コロナの場合は、未知の部分が大きい故、
情報が実体を何倍にも増幅させて恐ろしいものに見せている。
そしてそれが全世界に伝搬されてしまった。

情報化、グローバル化、高齢化など、
以前の時代にはなかった要素がハイブリッドされた
社会ならではの内的疾患と言えるのかも知れない。

しかし、いずれにしてももう
この症候群を止めるのは無理だ。

こうなると恐ろしいのは、
ウィルス感染よりも、
それによって引き起こされる経済的ダメージ。

冗談じゃなく、すでに株価は大きく下落し、
各国のイベント自粛・移動制限などは
世界的大不況につながる可能性が高い。

すでに自粛にいるダメージは進んでいて、
このあとまだまだ続くと考えると、
元に戻すのが大変だ。

落ち込んだ経済状況は取り返せない。
資本主義社会の抜本的な変化も起きかねない。

もう普通の状態、日常の状態を取り戻すだけで精いっぱいで、
そのあとまたオリンピックなんて
非日常的な対応を求められる大イベントをやられても、
みんな気力も体力が持たないのではないのだろうか。

それにイタリアなどが現在あんな状態になっていたり、
この先、アメリカで広がって移動制限など出たりしたら、
とてもまともに開催などできないのではないか。

それよりも日常的なもの、
地域それぞれのイベント・お祭りを重視して
それらが一日でも早く実現していけるようにしたいというのが
僕の本音です。

僕もしばらくの間、新しい仕事はあまり期待できないので、
浮足立たず、
今ある仕事を粛々とこなすしかないと思っています。
電子書籍の出版も粛々と続けていきます。
ただいま第4弾を製作中。


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ぶっちゃけ早く五輪延期にしたほうがいいのでは?

 

家の近くの交通公園から子どもの声が消えた。
杉並区内の図書館も今日から月末まで休業になった。

 

行くところのない人たちが集まり、
避難所みたいになって人口密度が増えていた施設が、
次々と封鎖になっていきます。

 

花見はまぁ宴会中止でいいかも知れない。
いつも花を楽しまずに酔っぱらって騒いで
ゴミをまき散らす輩が多すぎるので。
今年は静かに楽しみましょう。
できれば来年以降も。

 

それにしても、なんだかじわじわと感染が拡大している感じ。
調査機関によっては感染者は全国的には減少しているという
データもあるが・・・。

 

オリンピックもぶっちゃけ危ない。
欧米の広がりも気になるし、
夏に収まっても、また次の冬になったら
強力に変異し、致死率が高くなった
ウィルスが蔓延する可能性だってある。
スパンを長くして様子を見ないとわからないのでは?


オリンピックに限らず、
国際的な大イベントは控えたほうがいいのでは?

 

何より国民の気持ちが華やかな開催の方向に向かうのか?
すでに期待していたインバウンドは見込めない。
延期できるなら1年延ばしたほうがいい。

政府は早めに決断しないと、どんどん傷が深くなる。
出口が見えないまま国民の忍耐力が持つのは、
せいぜい今月いっぱいだと思う。

 

また、日本だけが正常に戻っても、
他の国や地域が終息していなかったらやるべきではないと思う。
IOCもよくよく検討してほしい。

 


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僕たちは世界という方舟に乗船している

 

ヨーロッパ、アメリカでも感染拡大。
イタリアではミラノやヴェネチアのある州で
移動が制限されることになり、
州外へ出るために慌てて列車に飛び乗り、
“脱出”する人たちの映像が映し出されていました。

 

バチカンにおける日曜日の「正午の祈り」も
ビデオ中継になるということです。

 

それに対してアメリカのトランプ大統領は、
同じ集会内で感染者が出たにもかかわらず、
政治集会をやめるつもりはないと言い張っています。

 

そんな欧米――キリスト教世界の情景を見ていたら
頭の中に「方舟」という言葉が浮かび上がりました。

 

クルーズ船や屋形船のイメージが
連なってきたからかも知れません。

 

「宇宙船地球号」って言葉、
いま使うのは、ちょっと恥ずかしい。

 

けど、中国から端を発した新型コロナウィルスの感染が
世界中に広がってしまった現実を思うと、
僕たち今や世界中の人たちと一連托生なんだな、
それぞれテリトリーは違っていても、
同じ大きな船に乗船していることが強く印象づけられました。

 

平和が大事、命が大事、安全安心が大事、
経済が大事、国益が大事・・・もちろんみんな大事。

でも今いちばん大事なのは、
この方舟がどこへ行こうとしているのか? を知ること。

 

とりあえず10年後。
そして想像力の及ぶ限りで50年後、100年後。

そして、そのために自分は何をやるのか、
何が出来るのか、どんな準備をすればいいのか、
ということなんだと思います。

 

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