感動!カネテっちゃんの「ほぼカキフライ」

 

名古屋の人間はみんなエビフリャーが大好物、

というレッテルを貼られてまって、

はや40年ぐりゃー経ったもんでよ、

今や、名古屋の裕福な子どもはエビフリャーを

くわえて生まれてくるとか、

名古屋の年寄りは最期の晩餐にエビフリャーを喰って死ぬ、

という都市伝説さえあるらしいわ。

 

そんだもんだで名古屋出身のおまえもそうなんだろうと

よく言われるけどよ、

おれはエビフリャーよりカキフリャーのほうが好きだがや。

フリャーを格付けすると、

1、カキ、2.イカ 3.エビ だでよ。

 

というわけで標準語に戻ると、

やっぱり好物はカキフライである。

 

僕の場合、カキが好きなわけでなく、

カキフライが好きなのだ。

生ガキやカキなべなどはこのまま一生、二度と喰えなくても

何の悔いもないが、カキフライはそうはいかない。

 

もしかしたら最後の晩餐として選ぶのは、

ソースをたっぷりかけてカラシをちょいちょいとつけた

アツアツのカキフライと白いほかほかごはんかも知れない。

ああ、またカキフライの季節がやって来た。

うれしい。

 

ところが、である。

家ではカキフライは食えない。

なぜかというと、

カミさんがカキフライがダメだからである。

 

しかもたちの悪いことに彼女は嫌いなわけではなく、

「好きだけど食えない」という立場なのだ。

 

聞くところによると、食べられた時期もあったようだが、

2,3度あたって、以降、僕と付き合い始めた頃には

まったくダメになっていた。

しかし、「おいしかった」:という記憶は持っている。

これは厄介だ。

 

こんな人間を前に、「おれは大好物だでよう」と言って、

ガツガツ見せびらかすようにカキフライを喰うなんて、

デリカシーのないことは僕にはできない。

てか、気が弱いので怖くてできない。

なので毎年、こっそり外食して素知らぬ顔をしていた。

 

しかし今年、確かお盆過ぎだったか、スーパーで

「ほぼ大粒カキフライ」という代物に出会い、

わが家のにポッとロウソク程度の灯りがともった。

 

この「ほぼ大粒カキフライ」なるものの正体は、

かまぼこというか練り物で、

おでこに豆絞りハチマキのおなじみキャラ、

かねてっちゃんのカネテツの製品である。

 

「ほぼカニ」とか「ほぼウナギ」とか、

あくなき挑戦を繰り返すカネテツが放った

ホームラン、とまでは言わないまでも、

タイムリークリーンヒットくらいの価値はある。

 

サミット(スーパー)の安売りで150円くらいのとき

(普段は198円で売っている)、買ってきて

喰ってみたら、「おお、これは・・・・」と

思わずうなった逸品だ。

 

ちゃんとカキフライのちょっと磯っぽい味と、

ふんにゃりした食感を見事に再現しているのには敬服した。

すばらしい技術力だ。

やるじゃねえか、カネテっちゃんよ。

 

さすがいに衣のサクサク感だけはイマイチだが、

まぁ、揚げてからちょっと時間のたった

カキフライと思えば問題ない。

 

トースターであっためて、

ソースやタルタルソースをかけて食べれば十分イケる。

 

何よりカキが食べられなかったカミさんが、

もどきとはいえ、

カキの風味を十分に楽しめる。

なので1パック4つ入りなので、彼女に2つあげて、

僕と義母で1個ずつ食べる。

 

アレルギーでカキなど貝類NGの人も

これなら大丈夫だと思う。

カネテツのあくなき「ほぼ」への挑戦と追求に

惜しみない拍手を送りたい。

 

あなたもぜひ200円なりの

カキフライもどきを賞味してみてください。

 

こうなると、次なる作品は、いよいよ

「ほぼエビフリャー」だろうか?

名古屋人に「うみゃー」と言わしたれ!

 

 

おいしい食のエッセイ集

ロンドンのハムカツ

もくじ

・想やストーリーでおいしくなる日本食

・肉じゃがは幻想のおふくろの味

・恐竜の唐揚げ

・スーパーマーケットをめぐる冒険旅行

・むかしのコロッケ、みらいのコッケ、まあるいコロッケ

・ドラもんがどら焼きの売り上げに及ぼした経済的効果 ほか

 


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ねこがくる

 

昔から児童公園の砂場でよく見かける看板。

いつから出してるのか知らないけど、

ゆうに30年は変わってないと思う。

 

「ねこがきます」と言ったら

「えー、ネコが来るの、うれしい。

どんなかわいいニャンコがくるんだろう?」と

目をキラキラさせる子どもはいないのだろうか。

 

「ねこが来るまで待ってる」とか

「ねこと遊びたい」と

がんばる子どもはいないのだろうか?

 

ちゃんと「ねこがうんちをしちゃいます」とか、

はっきり書けばいいのに。

 

ねこがくるからニャンなんだ?

とツッコミ入れる人はいないのだろうか?

 

 

楽しい動物エッセイ集

神ってるナマケモノ

もくじ

・ネコのふりかけ

・なぜ日本ではカエルはかわいいキャラなのか?

・ウーパールーパーな女子・男子

・いやしの肉球

・金魚の集中力は人間以上 ほか 全36編

 


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週末の懐メロ52:ノーモア“アイ・ラブ・ユーズ”/アニー・レノックス

 

1995年リリース。「メドゥサ」のトップナンバー。

もともとは「ザ・ラヴァ―スピークス」という

イギリスのバンドが1986年に発表した曲である。

 

それはそれでななかなかいいのだが、

これをカヴァーしたレノックスのバージョンが凄すぎた。

 

おそらくほとんどの人は、

彼女のオリジナル曲だと思っている。

かくいう僕もつい最近までその一人だった。

 

圧倒的な歌唱力に加え、

ひと睨みで男を石にする蛇魔女メドゥサの魔性。

 

悪魔の館か、倒錯趣味の変態秘密クラブか、

奇怪な世界を描いた演劇風のミュージックビデオは、

そこはかとなく楽しくユーモラスでもある。

 

これは現在も世界中を巡演している

男性だけのバレエ団

「トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ」への

オマージュとして制作したらしい。

 

愛を囁く人たちは怪物たちの話をする。

 

「No more "I love you's"」とともに 

歌詞の中で繰り返される「モンスター」とは、

誰もの心の中にいる、もう一人の自分の姿だ。

 

だって人はこぞってハロウィーンに

オバケになりたがる。

年に一度、自分の中のモンスターを解放するのは、

健康の秘訣なのかもしれない。

 

レノックスはこの曲で第38回グラミー賞(1996年)の

「最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞」を

受賞した。

 

ちなみに「メドゥサ」ではチークダンスでおなじみ、

プロコルハルムの「蒼い影」なども歌っている。

これまた圧倒的なレノックス節で素晴らしい。

 


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長生きして何をするのか?  何のために長生きしたいのか? 北斎に学べ

 

葛飾北斎は、言わずと知れた「富嶽三十六景」を描いた

江戸の浮世絵師である。

そして海外の人にも最も良く知られた、

日本を代表する画家と言って過言ではない。

その北斎の話を面白く読んだ。

 

「江戸のジャーナリスト葛飾北斎/千野境子・著」

(国土社)は、10代の青少年に向けて、

北斎の人生を紹介する本だ。

図書館で何気に手に取ってページをめくってみたら、

北斎の絵は1枚も入っていない。

けれども文章はめっぽう面白いし、わかりやすい。

 

江戸社時代の平均寿命は現代に遠く及ばない。

50歳、もっと若くて30歳くらいという説もある。

しかし、みんながみんな若死にしたわけではない。

 

江戸社会の平均寿命が極端に短いのは、

子どもがたくさん死んだからである。

 

考えてみれば、医療が発達し、衛生環境が整ったのは、

この50年くらいの話。

僕らの親世代(昭和ひとケタ生まれ)までは

子どもの死亡率はとても高く、伝染病をはじめ、

ちょっとした患いでバタバタ死んだ。

貧乏な家庭では、飢饉でもあれば普通に間引きも

行われていた。

 

だから子ども時代を無事に生き延びた大人は、

けっこう長生きする人が大勢いたらしい。

 

北斎もその一人で、90歳で大往生を遂げた。

そして死の3ヵ月前まで絵筆を執り続けた。

まさに「生涯現役」を体現した芸術家である。

 

昔の芸術家だし、あの有名な「神奈川沖浪裏」のような

豪快な絵を描くのだから、

さぞや豪放磊落な生き方をした、というイメージがあった。

 

ところが実際は、ほとんど遊ばず、ろくに酒も飲まず、

人付き合いも必要最小限で、健康に気を遣って

ひたすら長生きを願って生きていたらしい。

 

それには大きな理由がある。

彼には絵があったからである。

大好きな絵を描くために長く生きたかった。

 

そして、70になっても80になっても。

頂点はまだ先だ、と自分の伸びしろを信じていた。

 

しかも北斎は死後にやっと認められた芸術家ではない。

人生の半ばで江戸の大人気絵師となり、

人気も栄光も獲得した成功者だった。

 

にもかかわらず、満足も慢心もせす、

自分はまだまだ成長できるのだという

強力な信念があったところがすごい。

 

遊びも贅沢な暮らしもうっちゃって、

ひたすら健康に気を付けていたのは、

少しでも長く、1枚でも多く絵を描きたかったから。

 

そんな「基本理念」に裏打ちされた北斎の人生は、

ユニークで人間臭くて感動的だ。

 

めちゃくちゃカネを稼いだはずなのに、

なぜか死ぬまで貧乏で、最期も長屋暮らしだったとか、

彼が甘やかしたせいで、

孫がとんでもない放蕩者になってしまったのが

汚点になったとか、

なんで?と思える生きざまをあれこれ紹介・考察し、

10代の青少年らに語り伝えているところが面白い。

 

そしてこれは人生100年時代を生きる高齢者が

読むべき本である。

特に戦後の日本人は「定年」「老後」という言葉に

支配されてきた。

今からでも遅くないので、できるだけ早くこの二つの言葉を

頭の中から削除した方がいい。

 

そして北斎にとっての絵にあたるものを見つけないと、

とてもじゃないけど生きていけない。

漫然とめしだけ喰って生きる100年は長すぎるし、

いずれ家族にも疎んじられるだろうし、

おそらくかなり辛い思いをする。

 

財産はおカネだけでは駄目だ。

生きるエネルギーになり得る心の財産がないと。

 

著者の千野さんもこの本を通し、

すべての世代へ向けてそうしたメッセージを

送りたいのだろう。

この方、生年は書かれていないが、経歴から察するに

若くても今、70代半ばである。

自分を鼓舞し、北斎の生き方に学びたいという思いが

ひしひしと伝ってくる。

とても読みやすく面白い本なので、

ぜひ読んでみてください。

 

ちなみに新しいパスポートの査証欄には

「富嶽三十六景」が、

2024年から発行される新千円札には「神奈川沖浪裏」が

刷り込まれるそうです。

まさしく日本の国民的アーティスト・葛飾北斎。

 


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同窓会延期と「いつまでもあると思うな 渋谷スクランブル交差点」

 

 

驚くべきことにコロナ感染者が急に激減した。

ちょっと不気味な感じがするが、

とりあえず素直に喜んで、この1か月あまりは

割と安心して外出できそうだ。

 

でも、この秋、予定していた

専門学校の同窓会は中止・延期にした。

いちおう幹事役みたいなことをやってて、

昨年企画していたが中止。今年もまた、である。

 

3年前にやった時は20人くらい集まって楽しかったのだが、

さすがにいまはまだそういうわけにはいかない。

週末にメルアドのわかるメンバーにはみんな連絡した。

 

人間、いつ死ぬかわからなくて、この仲間もすでに二人、

あの世に行ってしまったので、

このご時世でどうなっているのかわからない。

元気で暮らしていることを祈るばかりである。

 

いつまでもあると思うな、

親とカネと友だちと青春の思い出。

人生は束の間である。

 

全然関係ないけど。コロナでこの2年ほど、

新宿にも澁谷にもほとんど降り立っていない。

 

渋谷はコロナ禍にも関わらず、

再開発工事がやたら順調に進んでおり、

完成の暁には、車両はすべて地下を通ることになるようだ。

 

ということはかの名物、いまや国際的な観光名所でもある

澁谷スクランブル交差点は近々、

消滅するということになる。

 

見慣れた、当たり前の風景もあと5年かそこらで

消えてなくなってしまうのだろう。

 

いつまでもあると思うな、

親とカネと友だちと青春の思い出、

そして、僕らの渋谷スクランブル交差点。

 

「ありがとう、渋谷スクランブル交差点。

今日で君とはお別れだけど、愛した記憶は忘れない」

なんてセリフが今から聞こえてきそうだ。

 

あなたも今年のハロウィーンはオバケになって

渋谷スクランブル交差点へ出向いて

名残を惜しんでください。

 

なんてね。

こんなこと言って密になって騒ぐのを

煽ってはいかんのだろうけど。

 

ハロウィーンの原型・ディズニー映画の題材にもなったメキシコの「死者の日」などの先祖供養の風習、
人生最後の旅や最後の晩餐を提供する臨終ケア、
遺体をキノコの培養体やフリーズドライにして森や土に還すエコ葬、
安楽死の現実、コロナによる各国の死と葬送の記録など。
葬儀・供養の業界誌「月刊仏事」で連載した記事を一冊に収録したエッセイ集。

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週末の懐メロ51:サンシャイン・ラブ/クリーム

 

ハードロックの元祖クリーム。

1968年11月、ロンドンの古式ゆかしい

ロイヤルアルバートホールを

ぶち壊すかのような壮絶なラストライブ。

 

バンドの活動期間はわずか2年半ほどだったが、

エリッククラプトン(ギター)、

ジャック・ブルース(ベース/ヴォーカル)、

ジンジャー・ベイカー(ドラム)の

最強トリオの凄まじい演奏は、

ロック史に巨大な足跡を残した。

 

「サンシャイン・ラブ(Sunshine of Your Love)」は

1967年リリースのアルバム「カラフル・クリーム」に

収録された、大好きなヒットナンバーだ。

初めて聴いたのはその10年後だったけど。

 

僕が高校生の頃は

「レッド・ツェッペリン? 

ディープ・パープル?

ブラック・サバス?

だっせ~。おれはクリーム聴いてるんだよ」

と言えば、なんだか自慢できた(笑)。

アホみたいだけど、要はそれくらい偉大なバンドとして

認識されていたのだ。

 

何と言っても、当時からすでに“神”の称号を受けていた

世界最高峰のレジェンドギタリスト、

エリック・クラプトンが若々しく、

バリバリにロックしていたということが大きい。

 

しかし、聴けばお分かりのように、

ブルースのベースも、ベイカーのドラムも、

クラプトンを圧倒するほどの

凄いエネルギーを放っている。

 

曲の中盤以降はチームワークなどまるで無視して、

ほとんど3人のバトルロワイヤル状態。

最後までこの曲を続けられるのか、

途中で崩壊してしまうんじゃないかと

ハラハラするほどだ。

 

そしてクリーム以上に凄まじいというか、

面白いのが観客。

この頃の客は会場で

平気でタバコ(マリファナか?)を

ふかしながらタテノリしまくっている。

この人たちは今、ほとんどが70代だろう。

 

ハチャメチャな1960年代。

見方を変えれば、思う存分、音楽を楽しみ、

それだけで世界を変えられると、

みんなが信じていた牧歌的な時代。

 

そんな時代の空気を満喫できるこんなライブを、

普通に家にいて観られるとは、

今もまた、それなりにいい時代なんだよな。

 


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世界のEnding Watch 発売!

 

「わたし、死に興味があるんです」

そう大っぴらに言える人はあまりいないでしょう。

でも人間はいつの時代も、ずっと

「どう死ねばいいのか」を考えてきました。

だって、この世に生まれた人は

ひとり残らず、いつかどこかで死ななくてはならないのです。

 

だから死に対する考え方はいろいろあり、

国や人種や宗教が違えば死生観も変わります。

 

ハロウィーンの原型・ディズニー映画の題材にもなった

メキシコの「死者の日」などの先祖供養の風習、

人生最後の旅や最後の晩餐を提供する臨終ケア、

森や土に還り地球と一体化するエコ葬、

死を意識した人なら誰でも一度は考える安楽死の現実、

そして、新型コロナウイルスによってもたらされた

各国の死と葬送の記録などをエッセイにして収めました。

 

このエッセイ集「世界のEnding Watch」は、

株式会社鎌倉新書発行の葬儀・供養の業界誌

「月刊仏事」で2018年6月号から2021年2月号まで

連載した記事を一冊に収録したものです。

 

死はもちろん哀しいこと・寂しいこと、

深刻なこと・恐ろしいことです。

けれども、なぜだか笑えるところもあったりする、

とてもユニークでユーモラスな事象です。

そして忘れてはいけないのは、

生きているからこそ、そう考えられるということ。

 

死を取り巻く古今東西の人々の

様々な思考や行動をつぶさに見ていくと

人間という生き物がとても愛おしくなります。

 

死について思いを巡らせられるのは生きている証。

あなたも一度、日本社会の常識の囲い、

日常生活の常識の囲いからちょっとだけ出て、

この本で世界のエンディングを旅してみてください。

 


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「生きていくなら仕事しなきゃあな」という本

 

高齢社会において「ノスタルジー」は巨大市場である。

だからこういう本は一定の需要があるに違いない。

昨年末にグラフィック社から発行された

「失われゆく仕事の図鑑」が面白い。

 

著者は永井良和、高野光平ほか、全部で8人。

年齢は平均すると僕とほぼ同じか、ちょっと若いくらい。

 

丁寧によく調べてある上に、

写真もたくさん載っている。

文章はそれぞれの実体験も書き込まれていて、

単なる解説でなく、エッセイ風に読めて面白い。

 

僕にとって、この本に載っている仕事の世界は、

かつてのアングラ演劇や

ATGみたいなマイナーな日本映画の世界とつながっている。

 

汲み取り屋、バスガール、流し、押し売り、活動弁士、

傷痍軍人、花売り娘、見世物小屋、三助、ダフ屋、

売血、キャバレーのホステス・・

 

僕が社会に出た頃――昭和の最後の10年間には、

もうこうした仕事はどんどんなくなりつつあって、

多くは、演劇や映画で教えてもらった。

舞台やスクリーンの中には、

こうした得体の知れない人間がうようよいた。

 

 

僕が10代から20代の頃、今から40~50年くらい前まで

人も機械も、きれいで清潔で正義といえない、

時にインチキで、まがまがしいことをやりながら

一生懸命生きていた。

 

そうしたことがひしひしと伝わってきて、

人間が愛おしくなる。

 

そして人間にとって仕事は何なのだろう?

これから先、人間にとって仕事は

どんな意味を持つようになるんだろう?

と改めて考える。

 

生きがい? きれいごとだ。

カネだけ? かもしれないけど、だとしたらさびしい。

 

僕もノスタルジー市場の一員になってしまっているが、

できたら若い衆にも読んでほしい。面白いよ。

 


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ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力・4週連続無料キャンペーンTAKE4

10月2日(土)17:00~10月3日(日)16:59

週末限定実施中!

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キング・クリムゾンの伝説と21世紀版「風に語りて」

 

 

1969年にスタートしたキング・クリムゾンは、

メンバーの中に「作詞家」がいた。

「作詞家」は楽器を演奏しない。

歌も歌わない。

だからライブをやってもステージに立たない。

そんな人がバンドの正式メンバーとして

クレジットされている。

曲自体もすごかったが、

そうした他にないユニークな面もあって、

僕の中でキング・クリムゾンは特別な存在になった。

 

その作詞家――ピート・シンフィールドは、

おそらくキング・クリムゾンのコンセプトメーカーという

位置づけだったのだろう。

当初のクリムゾンはバンドと言うよりも、

一種の音楽プロジェクトのような集団だったのだと思う。

だからアルバム一枚出すごとに

メンバーチェンジを繰り返していた。

 

「風に語りて」はかの名盤「クリムゾンキングの宮殿」で二曲目に収められており、一曲目の荒々しい狂気の世界から一転、イアン・マクドナルドが奏でるフルートの音色が印象的な、平和でやさしい世界を醸し出していた。

 

じつはこの曲、クリムゾンの前身のバンド時代に

原曲があり、ヴォーカルをグレッグ・レイクではなく、

Judy Dybleジュディ・ダイブルという

フォーク系の女性歌手が歌っていた。

 

彼女は1960年代にわずかな作品を残して、

70年代・80年代の英国音楽シーンで

華々しい活躍することもなく消えていった・・・

と思っていたら、なんと、

21世紀になってから復活していたことを最近知った。

 

どういう事情があってのことかはわからない。

おそらく結婚・出産・育児が終わって・・・

ということだと思うが、

30年以上の年月を経ての復活だ。

ミュージシャンの中には

若い時代の栄光にしがみついて沈んでいく人もいるが、

こんな人もいるんだと、ちょっと感心した。

 

人生何があるか。どう転がるかわからない…と思いながら、ジュディ・ダイブルのニューヴォーカル、

ニューアレンジで歌う 

21世紀版「風に語りて」に耳を傾ける。

(2014年7月18日)

 

※追記:ジュディ・ダイブルは2020年7月、

肺がんのため永眠した。享年71歳。R.I.P。

 

●余命9ヵ月のピアニスト

●ローリング・ストーンズと新選組の相似点について

●キング・クリムゾンの伝説と21世紀版「風に語りて」

●プログレッシヴ・ロックスターの死①:ジョン・ウエットンの訃報、そしてロンドンの寿司

●プログレッシヴ・ロックスターの死②:キース・エマーソンの尊厳死(1周忌に捧ぐ) ほか全33篇


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週末の懐メロ50:エニウェア・イズ/エンヤ

 

1995年末のリリースのサードアルバム

「メモリー・オブ・トゥリーズ」の代表曲。

エンヤという稀有なミュージシャンの

代表曲とも言えるかもしれない。

 

このアルバムはちょうど息子が生まれた頃よく聴いていた。

中世を思わせるケルトの民族ドレスをまとった

エンヤのジャケットがとても神秘的で美しかった。

 

エンヤは1980年代の終わりごろから

アイルランドの歌姫として

世界のミュージックシーンで知られるようになった。

 

その登場は衝撃と言うよりも、

当時のワールドミュージックの潮流に乗って、

まるでひたひたと潮が満ちるように、

いつの間にかそこに存在していたという感じがする。

 

ワールドミュージックは

ごく大雑把に言えば、

現代文明が構築される以前の人間が

どう時間を捉え、どう人生を捉えていたかを

歌と音で伝えるツールである。

 

「エニウェア・イズ」は

人生の謎について問いかけ、答える歌だが、

ポップでありながら宇宙の律動のような響きを持っている。

 

いろいろな人の和訳を拾ってみると

最後のほうではこんな内容のことを歌っている。

 

 

何度やり直しても、どの道を選んでも

また新たな始まりが始まる。

ずっと答を探し求めてきたけど

終わりを見つけることはできない

今ここにあるこの道、

そして、向こうに広がるあの道

どっちを選んでもいい

今、わたしが選んだこの道も

あの頃のわたしが選んだあの道も

みんな始まりに過ぎないのかもしれないし

終わりはすぐそこなのかもしれない

 

 

人間ひとりの脳の中には

さまざまな次元の時間が流れている。

 

親子であっても、夫婦であっても

共有できるのは、そのほんの一部に過ぎない。

広い社会の中ではなおのこと。

 

若い頃は単一方向にしか流れていなかった時間が、

齢を取ってくると、放射状にあらゆる方向に伸び始める。

 

細かく切り刻まれた

現代社会における時間とは対照的な、

山上からな海へ向かって流れ続ける大河のような時。

 

個人の過去。

日本という国・地域の文化に包まれ過去。

ヒトという地球に生きる種族の過去。

 

個人の未来。

日本という文化の未来。

ヒトという種族の未来。

 

それらすべてを孕んで僕たちの現在(いま)がある。

 

始まりもなく終わりもない道をどう歩いてゆくのか。

きっとEnywhere、どこへでも歩いてゆける。

エンヤの歌を聴くと、いつもそんなことを考える。

 

音楽エッセイ集

ポップミュージックをこよなく愛した

僕らの時代の妄想力

4週連続無料キャンペーン

第4回:10月2日(土)17:00~3日(日)16:59

収録33編

●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える

●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について

●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌

●阿久悠の作詞入門

●余命9ヵ月のピアニスト

●ローリング・ストーンズと新選組の相似点について

●キング・クリムゾンの伝説と21世紀版「風に語りて」

●プログレッシヴ・ロックスターの死①:ジョン・ウエットンの訃報、そしてロンドンの寿司

●プログレッシヴ・ロックスターの死②:キース・エマーソンの尊厳死(1周忌に捧ぐ) 

●勝手にビートルズ・ベストテン

●中学生時代の「エリナ・リグビー」の衝撃と和訳演奏

●純情ストーカー男と純心DV願望女の昭和歌謡

●人間は幸せに慣れると、幸せであることを忘れてしまう

●義弟のアナログレコードと帰ってきたカレン・カーペンター

●いちご畑で抱きしめて

●ダイヤモンドをつけたルーシーとの別れとジュリアンの心の修復作業

●抹消された20世紀パンクと想像力の中で生きる19世紀型スチームパンク

●悲しいことなんてぶっとばすロックンロールバンドのモンキービジネス

●オノ・ヨーコさん「NHKファミリー・ヒストリー」とYESの3文字の秘密

●オノ・ヨーコさん「NHKファミリー・ヒストリー」と「イマジン」の秘密

●いろいろな人が弾くから、心に響くロンドンのピアノ

●ストリートミュージックが商品になった街ロンドン

●アナログレコードとの再会

●見捨てられた恋人のようだったアナログレコードが、 なぜ絶滅の淵から回帰したのか?

●さすらいのレコード・コレクター:男のバカバカしくて痛快な生きザマ

●クリスマスにちょっとだけ世界と自分を変える

●森田童子の思い出:僕らの時代の子守唄

●自分をリライトする

●よみがえる死者・よみがえる歌:AIの音楽

●20世紀の愛と平和のロックなんて忘れてしまっていた

●だいじょうぶです、なすがままになさい

 


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6600万年前の夢を見て死ね

 

世界中に張り巡らされた恐竜マニアの秘密組織。

アクセスするためのパスワードは

「6600万年前の夢を見て死ね」。

本部はネス湖のあるスコットランドのインヴァネス。

日本支部は、もちろん日本一の恐竜県・

福井県の福井市である。

 

南青山5丁目にはその出張所がある。

見た目は飲食店や名産品ショップの集まりだが、

その奥に潜入すると、秘密の扉が開き、

6600万年前の夢を見ることになる。

 

約3ヵ月ぶりに都心に出張・リアル取材。

じつは福井県とも恐竜とも何の関係もない仕事で、

ここにあるレンタルスペースで

展示会をやっている会社の取材に来たのだが、

久しぶりに目の当たりにした都心の風景に、

つい夢想癖が抑えられなくなった。

 

なかなか味わい深く、妄想のトリガーになり得る

福井のドクター・ダイナソー。

入口に鎮座されておられるので

近所に寄ったらちょっと覗いてみてください。

 


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「なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか」を読んで デジタル社会に備えよう

 

あいかわらず快調に売れているDX本

「なぜDXはバックオフィスから始めると

うまくいくのか」。

最新情報では紀伊国屋ランキング第3位。

自分も執筆しているのでおこがましいようですが、

DXに悩むすべての中小企業におすすめの良書です。

 

コロナ第5波はほとんど終息したが、

すべてがもとに戻るわけではない。

 

最近取材した企業は、

ほとんどテレワークになって、

オフィスも小さなところに移動したという。

 

今月からかオープンしたデジタル庁も

だんだん本腰になってくるだろう。

ホームページを見たら、

10月10日・11日は「デジタルの日」だそうで、

かの落合陽一氏が動画で呼びかけをしている。

https://www.digital.go.jp/

 

 

「デジタルの日」って何をするのかと思ったら、

優れたDXの取組みをやっている

企業・団体・プロジェクトに対して

「デジタル社会推賞」というものの表彰をするらしい。

これはちょっと気にしておくといいかもしれない。

 

「官公庁のやることなんて」と

馬鹿にする向きもあると思うが、

こうやって国が本気になって動くと、

いつの間にかけっこう大きなウェーブになっていて、

気が付いた時は海の底に沈んでた、

なんてことになりかねない。

 

自分の生活を振り返っても、

いちいち銀行に行ってお金を振り込むなんて、

もうしなくなった。

 

スーパーに行っても、すいているセルフレジで

すませるので、レジ係さんのいるレジに並ぼうなんて気は

Never起こらない。

 

「映画は映画館で観るもんや」と言ってたけど、

いまやAmazon Primeで古いのも新しいのも

いつでも好きなものを観られる魅力には抗えない。

(それでもちょっとは映画館にも行くけど)

 

てなわけで、

もうひたひたとデジタルの潮が満ちてきている。

コロナが落ちついてる間に、

ぜひ、この本を読んでDXの準備を進めてください。

特に10人~50人くらいの小会社ビジネスには

もう必須だと思います。

 


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いろんな国のお葬式・お墓・終活を探検する本

 

株式会社鎌倉新書発行の葬儀・供養の業界誌「月刊仏事」で

2018年6月号から2021年2月号まで、2年半にわたって

24回連載した(飛んだ月もあるので)

「世界のEnding Watch」をまとめて本にした。

 

会社にOKもらったので、

いつものペンネーム・おりべまこと名義で

今週末,Amazon Kindleにて発売予定。

 

連載を始める頃、ちょうどディズニー/ピクサーの映画

「リメンバー・ミー」がヒットしていた。

この映画の題材は、ハロウィンの原型と言われている

メキシコの「死者の日」を題材にしたもの。

 

この「死者の日」の話を第1回にして、

各国の巣式や供養・お墓・先祖供養などの

伝統的な風習を面白く紹介するというコンセプトの企画だった。

 

しかし、じつはそういうのは他に本も出てるし、

葬儀社などのサイトでもやっている。

なので、できるだけ現代の各国の

エンディング事情をたくさん盛り込んだ。

 

死は人生最大のライフイベントである。

にも関わらず、というか当たり前だけど、

自分は死んでしまうので、葬式もお墓もその後の供養も。

自分の力ではどうにもならない。

 

昔はよほどの特権階級の人でない限り、

あの世へ行くときは、

“神や仏に身をゆだねる”しかなかった。

 

ところが現代人はどこの国の人も

自我が強くなってて、

それでは満足・納得できない。

そのジレンマにドラマがある。

 

哀しいこと・深刻なことでありながらも

けっこう笑える。

そして、人間という生き物が愛おしくなる。

 

自分で言うのもなんだけど、

こうやって集めてみると、すごく面白いのだ。

 

あなたも一度、日本の常識から離れて、

この本で世界のエンディングを旅してみてください。

もう数日待っててね。

 


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ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想瑠億・4週連続無料キャンペーンTAKE3

9月25日(土)16:00~9月26日(日)15:59

週末限定実施中!

http://www.amazon.com/dp/B08SKGH8BV

 

♪ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌

 

同曲がジョンの一人目の息子・ジュリアンに贈るために書かれたことは発表された当初から有名だ。

けれども、その背景にあったドラマについてはあまり知られていない。というか周囲がジョンとポールの関係に気を遣って口を閉ざしていたのではないだろうか。

 

50年近くたってそれを語ったのが、ジョン・レノンの前妻であるシンシア・レノンさんだ。

 

彼女が著者である「わたしの愛したジョン」に

詳しく書かれているが、

「ヘイ・ジュード」は単に、

父親を失ったジュリアンを励ますというだけでなく、

家族のこと、友だちのこと、青春のこと、人生のこと・・・いろいろ複雑な思いを盛り込んだ歌なのだ。

 

僕は「ヘイ・ジュード」はポールにとって、真の意味でのビートルズのラストナンバーだったのではないかと思う。

 

彼にとっての真の意味での「ビートルズ」とは、

ジョンとの友情や青春時代の熱、

サクセスへのストーリーを含む総称であり、

そうしたものへの決別の思いを込めて作ったのが

「ヘイ・ジュード」なのだ。

ラストのえんえんとしたリフレインが、

そうしたポールの気持ちを表しているようでならない。

 

彼にとってその後の四人での活動は、

ビートルズという名の音楽実験、

ビートルズという名のビジネス、

あるいはビートルズの名を借りた自己表現の場だった。

 

あの永遠不滅のメロディラインには、

普遍的な人間の感情の多くが盛り込まれている。

(2013年7月19日)

 

 

●勝手にビートルズ・ベストテン

●中学生時代の「エリナ・リグビー」の衝撃と和訳演奏

●純情ストーカー男と純心DV願望女の昭和歌謡

●人間は幸せに慣れると、幸せであることを忘れてしまう

●義弟のアナログレコードと帰ってきたカレン・カーペンター

●いちご畑で抱きしめて

●ダイヤモンドをつけたルーシーとの別れとジュリアンの心の修復作業

ほか 全33編


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週末の懐メロ49:永遠の調べ/キャメル

 

今週は美しい月に心奪われた。

そこで“ロック界のアンデルセン”こと、

イギリスのプログレバンド・キャメルの

1976年リリースの名盤

「ムーンマッドネス:月夜の幻想曲(ファンタジア)」から

メインナンバー「永遠(とわ)の調べ」をご紹介。

 

フルートの音色が形づくる、やさしく神秘的な前半部と、

リズミカルな高揚感に溢れたクライマックスとの

コントラストが美しい、This is Camelと呼ぶのに

ふさわしい名曲だ。

 

二人のムーンチャイルドが肩を寄せ合って月を見つめる。

絵本のようなアルバムジャケットも好きだった。

この絵がキャメルの音楽全般のイメージを

端的に描き出している。

 

叙情と幻想、寓話・神話のイメージは、

プログレッシブロックの大きな特徴の一つだが、

キャメルの音楽は、

それらをとても親しみやすい形で表現しており、

誰にも聴きやすく、

それでいて刺激的なサウンドになっている。

 

フルートの演奏が入るのもプログレならではだが、

キャメルもこの曲をはじめ、随所でフルートを使い、

彼らの世界観を印象付けていた。

 

絶頂期はこのアルバムを出した70年代後半だが、

この頃の映像はあまり残っていない。

 

80年代以降、長きにわたってバンドを存続させてきた

唯一のオリジナルメンバー、

ギタリストのアンディ・ラティマーが

こんなふうにフルートを奏でる姿を見たのは、

この2018年のライブが初めてだ。

 

長髪とサングラスがトレードマークだったラティマーも

すっかりじいさんになってしまったが、

演奏力と音楽の感性は衰えていない。

 

そして何より自分たちの創り上げた楽曲に

変わらぬ愛情を注いで、

とても大切にしていることが伝わってくる。

 

70年代の遺産で食っている

ーーといった悪口も聞こえてくるが、

それから50年近くたってもこれだけ元気で

ライブができるのは、

演奏者にとっても聴衆にとっても幸福なことだ。

 

キャメルの弱点はヴォーカルだった。

 

イエスのジョン・アンダーソン、

ジェネシスのピーター・ガブリエル、

ELPのグレッグ・レイク

キング・クリムゾンのジョン・ウェットンといった

プログレ特有の、華のある、

個性的でエキセントリックな

リードヴォーカリストが不在だった。

 

そのため、ラティマ―はじめ、各楽器の奏者が

掛け持ち・交替で、ヴォーカルをやっていた。

そこが他のバンドに比べて、

いま一つ評価の低い要因かも知れない。

 

けれどもそれはキャメルらしさでもある。

 

もともとインストゥルメンタル中心のバンドで、

「白雁(スノーグース)」という

児童文学のストーリーを組曲化したアルバムなどは、

一切ヴォーカルなし・全編インストのみだったが、

それでも十分聴きごたえがあった。

 

この「ムーンマッドネス」のアルバムでも

「転移」「月の海(ルナ・シー)」といった

フュージョンっぽいインストの名曲が入っている。

 

テクニシャンぞろいのキャメルのインストナンバーは

耳に心地よく響き、仕事中のBGMにも適しているのだ。

 

それを考えると、プログレバンドの中でも

最近いちばん長時間聴いているのはキャメルかも知れない。

 

“ロック界のアンデルセン”とは

僕が勝手につけたキャッチフレーズだが、

キャメルの楽曲は、アンデルセン童話のごとく、

新しい世代のリスナーを獲得しながら、

長く愛され続けるのではないかと思う。

 

音楽エッセイ集

ポップミュージックをこよなく愛した

僕らの時代の妄想力

4週連続無料キャンペーン

第3回:9月25日(土)16:00~26日(日)15:59

 

収録33編

●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える

●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について

●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌

●阿久悠の作詞入門

●余命9ヵ月のピアニスト

●ローリング・ストーンズと新選組の相似点について

●キング・クリムゾンの伝説と21世紀版「風に語りて」

●プログレッシヴ・ロックスターの死①:ジョン・ウエットンの訃報、そしてロンドンの寿司

●プログレッシヴ・ロックスターの死②:キース・エマーソンの尊厳死(1周忌に捧ぐ) 

●勝手にビートルズ・ベストテン

●中学生時代の「エリナ・リグビー」の衝撃と和訳演奏

●純情ストーカー男と純心DV願望女の昭和歌謡

●人間は幸せに慣れると、幸せであることを忘れてしまう

●義弟のアナログレコードと帰ってきたカレン・カーペンター

●いちご畑で抱きしめて

●ダイヤモンドをつけたルーシーとの別れとジュリアンの心の修復作業

●抹消された20世紀パンクと想像力の中で生きる19世紀型スチームパンク

●悲しいことなんてぶっとばすロックンロールバンドのモンキービジネス

●オノ・ヨーコさん「NHKファミリー・ヒストリー」とYESの3文字の秘密

●オノ・ヨーコさん「NHKファミリー・ヒストリー」と「イマジン」の秘密

●いろいろな人が弾くから、心に響くロンドンのピアノ

●ストリートミュージックが商品になった街ロンドン

●アナログレコードとの再会

●見捨てられた恋人のようだったアナログレコードが、 なぜ絶滅の淵から回帰したのか?

●さすらいのレコード・コレクター:男のバカバカしくて痛快な生きザマ

●クリスマスにちょっとだけ世界と自分を変える

●森田童子の思い出:僕らの時代の子守唄

●自分をリライトする

●よみがえる死者・よみがえる歌:AIの音楽

●20世紀の愛と平和のロックなんて忘れてしまっていた

●だいじょうぶです、なすがままになさい

 


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にゃんころな

 

ニャンとも平和な時間が流れる

川沿いのねこにわ。

 

このあたりにお住いのニャンコたちは

この1年くらいでずいぶん太ったような気がする。

コロニャぶとり?

 


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凶悪・孤狼・凪待ち:白石和彌監督の映画が面白い

 

白石和彌監督の映画を立て続けに3本観た。

「凶悪」「孤狼の血」「凪待ち」

どれもめちゃ面白い。

面白いが、人間やってるのが怖くなるような映画だ。

 

いちばん凄いのは「凶悪」で、

実際にあった連続殺人事件を題材に作られた。

本当にこんなひどい奴らがいたのかと思わせる、

本当にひどい内容・ひどい事件である。

 

「孤狼の血」も凄まじい暴力描写があるヤクザ映画だが、

役所広司・松坂桃季といったスターが主演しているのと、

昭和ヤクザの世界を舞台にしている分、

現代の日常からやや離れたものとして見えるので、

少し安心して観ていられる。

 

「凶悪」の怖さはやっぱりリアルなドキュメンタリーっぽいところか。

狂気のような人殺しをした連中が

時間と場所によって、ごく自然にスイッチを切り替えて

普通の人間に戻ってしまう。

 

まったく平和な日常生活そのままに

飯を食ったり、子どもに対しては

やさしい父親になってしまう。

 

頭からケツまで冷血非道な人間かと思いきや、

妙にあったかかったり、

可愛いところ・愛すべきところがあったりもする。

 

仕事術や勉強術を伝授するような本の中で

よく「なんでも習慣化すれば身に着く」

といったことを説いているが、

あれとまったく同じで、

人間、慣れれば人殺しも死体遺棄も普通に出来てしまう。

それで心が揺らぐこともない。

 

そんなのは特殊な人間だろ、と思うかもしれないが、

僕らだってきっとそうなれる。

それもわりと簡単に。

 

人殺しとかするやつは、

頭からケツまで冷血非道な人間かと思いきや、

妙にあったかかったり、

可愛いところ・愛すべきところがあったりもするのだ。

 

だから誰の心の中にも、こいつらと同じ「凶悪」がある、

じつはいい人も悪い人も、ほとんど違いなどなくて、

光の部分と闇の部分が交互に現れるだけ。

 

たまたま人生のどこかのタイミングで、

闇の部分がぱーっと広がると、

アッと言う間に人間丸ごとそれに支配されてしまう。

 

「凶悪」でおそるべき殺人首謀者だった

リリー・フランキーが、

「凪待ち」では、おそるべき“いい人”になるが、

彼がそれを証明しているかのようだ。

 

しかし、リリー・フランキー、

改めてすごい俳優だなと思う。

見た目軽くて、全然すごそうでないところがすごい。

 

さらに言うと、これらの作品の登場人物の特徴は、

およそ論理とはかけ離れた、不可解な行動をとる。

 

不条理とかシュールといった文学的な表現も

なんだか似合わない、もっと地を這うような感覚のもの。

ひどく奇妙でありながら、やたらとリアリティがあるのだ。

「人間はどうしてこういう行動を取るのか」

も白石映画の面白さの一つになっている。

 

撮影現場でのひらめきや俳優のアドリブなどが

たくさん含まれていると思うが、

それ以前の脚本の段階で、

こうした人物造型とストーリーを構築できるのが

素晴らしいと思う。

 

それにしても、映画の中でのたうち回る

犯罪者・ヤクザ・労働者・ギャンブル中毒者・

カネの亡者・借金地獄の人たちを見ていると、

明日、自分もこういう世界に

巻き込まれているんじゃないかと感じて

心底身震いがしてくる。

 


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月光浴しながら僕は考えた

 

今宵、中秋の名月が満月ということで浮足立っていた。

そこで日の暮れたあと、

川沿いの散歩道に出かけたら、

同じように浮き足だってお月見に来た人たちが

けっこう大勢ゆらゆら歩いてた。

 

一回りするうちに月はどんどん高くのぼって、

帰ってきたら自分の部屋からばっちり見える。

 

窓から差し込む銀の月の光。

これは気持ちいい。

そのまま30分ほど月光浴をしていた。

 

今夜の月の光はいつもより強くて、

たっぷり月光エネルギーを吸い取れる。

オオカミ男になれそうな気分だ。

 

そうしているうちにビジネスアイデアが浮かぶ。

日焼けサロンというのはあるが、

月光浴サロンというのはない。

 

この月の光を集めて月光浴サロンを開いたら

儲かるのではないか。

 

かのクレオパトラは月光浴で美を保ったという。

実際、科学的にもデトックス効果があるようだ。

 

本当に美容効果を得ようと思ったら

日焼けと同様、裸になって肌に直に当てるのがいいようである。

これは家ではなかなかできないと思うの江、

ニーズが十分にある。

月光ならUVダメージの心配もない。

 

さらに言えば、パワーストーンとか、

スピリチュアルグッズのお清めなどにも

月の光は効果的らしい。

 

これはけっこうぼったくれそうだ。

どなたか商才ある方、いかがでしょう?

もうかりまっせ。

 

せっかくの美しい神秘的な月夜に

しょーもない話でごめんなさい。

 


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まだ若い敬老の日と人生100年時代の宿題

 

「敬老の日」はかなり“若い”祝日である。

調べてみたら、国民の祝日として制定されたのは、

1966年(昭和41年)。

 

小学生になった頃から祝日だったので、

少なくとも戦後間もなくからずっとだと思っていたが、

生まれてまだ55年しかたっていない。

 

その頃はまだ若者が多い社会だったので、

たんなる年寄りだとしても、

生きているだけで

「人生の大先輩」としての価値があった。

 

それから半世紀以上が過ぎ、

残念ながら今ではもうそうではない。

 

もちろん、それぞれの家族や地域において、

それなりの存在価値はある。

 

しかし、超高齢社会において、

たんなる年寄りには、

少なくとも55年前のような「希少価値」はない。

 

ただ生きているだけでは大事にされない。

敬ってもらうこと・愛されることは難しい。

 

それぞれ何か自分の価値を作り、

人に、社会に示すことが求められる。

これからはそんな時代になるのだと思う。

 

いまや連休を構成する1部としか

認識されない「敬老の日」は

5年後、60年という還暦を迎えて

なくなってしまうかもしれない。

 

幸か不幸か、

人生100年時代という概念が何となく定着した昨今、

還暦を超えたら、100まで生きるために

目標を立てて、自分の宿題をやるといいかもしれない。

 

僕の場合は、とりあえず、

 

7歳にも17歳にもなれる70歳になる。

8歳にも18歳にもなれる80歳になる。

9歳にも19歳にもなれる90歳になる。

 

そして、10歳にもなれる100歳になったら、

ゼロ歳にもどる、かな。

 


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9月18日(土)16:00~9月20日(月)15:59

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中学生時代の「エリナ・リグビー」の衝撃と和訳演奏

 

「オールディーズ」はデビュー曲から

アルバム「リボルバー」までのシングル曲を集めた、

いわゆるベストアルバムで、

「シーラブズユー」も「抱きしめたい」も

「涙の乗車券」も入っていたが、

その頃はあんまりピンと来ず、

最高に響いたのが「エリナ・リグビー」だった。

 

それまで抱いていた「なんだか歌謡曲っぽいロック」という

ビートルズのイメージが、

あの美しくて切ない弦楽四重奏で木端微塵に吹っ飛んだ。

 

生まれて初めての異次元的音楽体験だった。

そして、あのイナガキくんの、ではなく、

レノン・マッカートニーの詩のインパクト。

初めて「ビートルズってすごいバンドだ」と

認識した瞬間だった。

 

・・・というのがマイビートルズ・ベストテンの

第7位「エリナ・リグビー」のマイストーリー。

 

最近、動画サイトで和訳のカバーを聴いて驚いた。

ギター二本とアコーディオンの素朴な編成で

あの美しいメロディを奏でる。

これは素晴らしい! 

イナガキくんも聴いているだろうか?

 

初めて聞いた頃、僕のイメージの中では、

エリナはまだ十代の少女.

マッケンジー神父は「イマジン」を歌っていた頃の

ジョン・レノンに似た青年だった。

 

しかし年月を経た今は、二人とも齢を取った姿で現れる。

なんとなく老女の孤独死や、

無力な現代の宗教者を連想させる。

もう半世紀以上も前からビートルズは

現代人の孤独と不安を歌っていた。

 

信じられるもの、心を寄せられるものが

つぎつぎと消え失せていく時代において、

彼らの音楽はますます多くの人の心をつかみ、

深化し、アレンジされて口ずさまれるだろう。

(2019年12月7日)

 

●勝手にビートルズ・ベストテン

●中学生時代の「エリナ・リグビー」の衝撃と和訳演奏

●純情ストーカー男と純心DV願望女の昭和歌謡

●人間は幸せに慣れると、幸せであることを忘れてしまう

●義弟のアナログレコードと帰ってきたカレン・カーペンター

●いちご畑で抱きしめて

●ダイヤモンドをつけたルーシーとの別れとジュリアンの心の修復作業

ほか 全33編

 


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「ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力」4週連続無料キャンペーン TAKE2

9月18日(土)16:00~9月20日(月)15:59

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♪自分をリライトする

 

今までやってきたことを書き直す。

リライトは今後の自分のテーマである。

と思って、久しぶりにアジアンカンフージェネレーションの「リライト」を聴いた。

とんでもない重量感と疾走感。

こんなカッコいいロックに出会ったのはどんだけぶりだ~と、ぶっとんだのが、はや十五年ほど前のことだ。

アニメ「鋼の錬金術師」のラストクールのオープニング曲だったので、ハガレンのクオリティが十倍UPした。いま聴いてもレジェンドでなく、なつメロでもなく、現在進行形のリアル感満点で、ザラザラした音の塊がより深く胸をえぐってくる。

リライトは形を成した文脈をもう一度掘り進めて、新しい価値と意味を見つけ出す作業。

書いて休んで書いて休んで、また書き直す。

個人的なことだけど、今の時代はみんな同じようなことをして、自分の生きてきた中から、何かを掘り出そうとしているのではないだろうか。

あなたは何回自分を書き直すだろうか?

(2018年2月21日)

 

全33編

●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

●森田童子の思い出:僕らの時代の子守唄

●自分をリライトする

●よみがえる死者・よみがえる歌:AIの音楽

●20世紀の愛と平和のロックなんて忘れてしまっていた

●だいじょうぶです、なすがままになさい

                ほか


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週末の懐メロ48:今夜はブギ・ウギ・ウギ/ テイスト・オブ・ハニー

 

1978年リリースの全米ナンバー1ディスコソング。

そして女ベースと女ギターの最高峰。

 

いわゆるディスコミュージックって踊ってなんぼ。

音楽としてはそんなに熱心に聴いてなかった.

ところが、この曲は別格。

レコード買って聴きまくっていた。

 

女だてらに、なんて言っちゃ怒られるが、

演奏に秀でた女性ミュージシャンが

まだ少なかったこの時代、

このジャニス・マリー・ジョンソンのベースと、

ヘイゼル・ペインのギターの腕前は圧巻だった。

 

もちろん40年以上たった今聴いても

エッジ立ちまくりで超ヤバい。

 

ジャニスのベースは熱いため息。

エロチックにからむヘイゼルのギター。

そして二人の歌声は

甘く切ない蜜の味のよう。

 

なんて、昭和おやじが書くようなコピーが

レコードジャケットに刷り込まれていたが、

(実際、レコード会社の昭和おやじが

書いていたんだろうけど)

確かにエロっぽさとうねりまくりのグルーヴ感は

ハンパなくカッコいい。

 

バックのドラムとキーボードもキレまくってて、

ジャズ、ソウル、ファンクのエッセンスが

見事にミックスアップ。

数多のディスコソングと一線を画す

不死身のダンスナンバーだ。

 

そして、わが胸にはまだ10代だった

70年代終わりのゆらめく夜が鮮烈によみがえる。

 

音楽エッセイ集

ポップミュージックをこよなく愛した

僕らの時代の妄想力

4週連続無料キャンペーン

第2回:9月18日(土)16:00~20日(月)15:59

収録33編

●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える

●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について

●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌

●阿久悠の作詞入門

●余命9ヵ月のピアニスト

●ローリング・ストーンズと新選組の相似点について

●キング・クリムゾンの伝説と21世紀版「風に語りて」

●プログレッシヴ・ロックスターの死①:ジョン・ウエットンの訃報、そしてロンドンの寿司

●プログレッシヴ・ロックスターの死②:キース・エマーソンの尊厳死(1周忌に捧ぐ) 

●勝手にビートルズ・ベストテン

●中学生時代の「エリナ・リグビー」の衝撃と和訳演奏

●純情ストーカー男と純心DV願望女の昭和歌謡

●人間は幸せに慣れると、幸せであることを忘れてしまう

●義弟のアナログレコードと帰ってきたカレン・カーペンター

●いちご畑で抱きしめて

●ダイヤモンドをつけたルーシーとの別れとジュリアンの心の修復作業

●抹消された20世紀パンクと想像力の中で生きる19世紀型スチームパンク

●悲しいことなんてぶっとばすロックンロールバンドのモンキービジネス

●オノ・ヨーコさん「NHKファミリー・ヒストリー」とYESの3文字の秘密

●オノ・ヨーコさん「NHKファミリー・ヒストリー」と「イマジン」の秘密

●いろいろな人が弾くから、心に響くロンドンのピアノ

●ストリートミュージックが商品になった街ロンドン

●アナログレコードとの再会

●見捨てられた恋人のようだったアナログレコードが、 なぜ絶滅の淵から回帰したのか?

●さすらいのレコード・コレクター:男のバカバカしくて痛快な生きザマ

●クリスマスにちょっとだけ世界と自分を変える

●森田童子の思い出:僕らの時代の子守唄

●自分をリライトする

●よみがえる死者・よみがえる歌:AIの音楽

●20世紀の愛と平和のロックなんて忘れてしまっていた

●だいじょうぶです、なすがままになさい

 


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認知症の症状は命の芸術表現

 

今月は成年後見・家族信託の本を書いている。

士業の会社の著作だ。

 

とっかりのテーマは「2025年問題」。

団塊の世代が75歳になり、後期高齢者に突入する。

 

そして、怖い情報として、

65歳以上の高齢者の5人に1人が

認知症という社会が訪れる。

という話を綴っていく。

 

そこから財産をどう管理・運用するのか・・・

というお金がらみの話に変わるわけで、

そこは専門家の皆さんにお任せだが、

一般向けにはどうしても

自分たちの文章だと固くなりがちなので・・・

ということで導入の1章分だけ僕が依頼された。

 

毎日、義母の様子を見たり、

あちこちから話を聞いたり、

本やネット情報を読んだりしていると、

認知症の症状は、人によって千差万別であると同時に、

一つの傾向があるようだ。

 

記憶を失うというのは誰にも共通の、

ベーシックな症状だが。

男女別にそれぞれ特徴的な症状がある。

 

男性には、怒りっぽくなって、周囲に暴言・暴行を働く。

女性はうつっぽくなって、「お金を取られた」とか

「夫が他の女と浮気している」といった被害妄想に陥る。

 

これはやはり年代的なものではないかと思える。

 

一般的に、昭和の女の人生は男次第。

専業主婦となり、夫と子供の面倒を見ながら、

心が抑圧されていた人が多かったのだと思う。

娘たちの世代がっ自由なのを見て、

面白くなかった人も多いだろう。

それがうつや被害妄想となって現れる。

 

じゃあ男はみんないい目を見ていたかというと、

そうではない。

「男の沽券」というものに拘り、

過度なプライドと戦わなくてはいけなかった。

それが認知症になり、人の世話を受けなければ、

まともに生活できない、大人の男として見られない。

そんな自分自身に対する怒りと苛立ち。

それが暴言・暴力となって現れる。

 

もちろん、ものすごく大雑把な分毛方だが、

今の70代以上の人たちは

そういう時代を生きて来たので、

どうしてもこうした傾向が現れるのではないか。

時代精神というものが反映されているのだ。

 

認知症は社会生活を送るために学習し、

獲得してきた能力と記憶をなくしていく病気である。

 

とはいえ、完全に子どもに還ってしまうわけではない。

最後に残るのは、この世で自分を偽ったり、

不自由さを感じながらも生きてこざるを得なかった

その人のコアのようなもの。

 

数十年生きて社会によって歪められて

それでも最後に残ったその人の本質である。

 

だから認知症の症状は、

その人の生き方の最終的な表現と言えるのだろう。

ある意味、一種の命の芸術なのか?

そう考えると、皆が覚悟しなくてはならない

この病気に対する見方が変わるかも知れない。

 


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紀伊国屋でついにビジネス書部門売上第1位! 『なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか』

 

八重洲ブックセンター本店→ ビジネス書2位!

紀伊國屋書店新宿本店→ ビジネス書1位!

 

中小企業DX推進研究会の書籍『なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか』が大好評!

 

発売以来、八重洲ブックセンター、

紀伊国屋書店本店で3週連続ランキング上位入りするなど、話題の1冊となっています。

 

僕も執筆に参加した本。

DXに興味のある人は、ぜひ一度、読んでみて。

 

★内容

第1章 なぜ中小企業のDXは失敗するのか?

1.DXはこうして失敗する

2.DXへの期待と誤解

3.取り組まないこと・目的を見失うことがDXの失敗

4.中小企業のDXには進め方がある

 

第2章 なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか

1.バックオフィスとな何か

2.バックオフィスから始めるDXはハードルが低い

3.バックオフィスのデジタル化で生産性向上

4.バックオフィスにはコストをかける経営的価値

 

第3章 なぜ会計事務所がバックオフィスのデジタル化に強いのか

1.必要なのはITリテラシーよりビジネスリテラシー

2.会計事務所が伝えたい「データの生かし方

3.会計事務所と共に進める最大の強み

 

第4章 バックオフィスのデジタル化を進めよう

1.経理退職!危機乗り越え、未来志向に進化できた理由

2.直感的操作でバックオフィスを一元管理。経営判断にも効果大

3.会社のクラウド化から、紙の電子化・営業支援へ

4.勤怠・給与の作業時間が4分の1になった仕組み

5.残業時間10分の1、勤怠管理のデジタル化から社員の意識も変わる

6.残業時間20%削減、電話をテキスト情報にしてくれる電話番サービス

7.作業の確認時間が90%削減。介護の煩雑な管理業務がスッキリ

 

第5章 バックオフィスから会社は変わる

1.企業文化が変わる

2.「未来会計」で「これから」を見よう

3.バックオフィスのDXが目指すもの

 

その他。コラムも多数収録

 

DXの失敗にはワケがある!? 中小企業の正しい進め方を会計事務所が紹介。バックオフィスからのDXを推進する書籍

 

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ワクチンショック後日譚: 現場で役に立たないアタフタ医療者

 

カミさんがコロナワクチン接種に行って、

アナフィラキシーショックを起こし、

緊急搬送されて10日あまり経つ。

 

その後は何ともなくて、

翌々日くらいからは普通に生活してるが、

まだ毎晩、寝る前に抗アレルギー剤を飲まないと

ちょっと苦しくなることがあるようだ。

 

今朝、ワクチン2回接種の人が50パーセントを超えた

という報道を見て、たぶん今後、

日本も経済を動かすために

欧米同様、ワクチンパスポート導入

ということになるんだろうと思う。

 

そしたら躊躇している人も

接種に踏み切るかもしてない。

 

カミさんも迷ったあげく、

感染リスクを重視して接種したのだが、

やっぱ駄目だった。

 

それはしかたないんだけど、

問題は会場の医療体制である。

 

杉並区は「万全の体制を整えていますから、

安心して接種にお越しください」とアナウンスしている。

 

ところが、実際は彼女が15分の待機時間の間に

異常を起こしたのにも関わらず、

現場の医師も看護師もアタフタしてパニクって

まったく役に立たなかったらしい。

 

僕のところに電話がかかってきたときも

「大丈夫そうで。ご本人は帰れるとおっしゃてますが・・・」という感じ。

 

それでも心配なので慌てて外に出て

タクシーを捕まえたら(最初の電話から10~15分後)。

また電話が来て、こんどは「救急車呼びました」という。

 

会場に着いたら救急車の中にいたので、

いっしょに乗り込んで救急病院まで行った。

 

その時は会場の医師や看護師のことなど

意識になかったが、後から話を聞くと

だんだん腹が立ってきた(おそいけど)。

 

最初は「しばらく様子を見ましょう」

という話だったらしいが、

5分と経たないうちにヤバイ状態になったらしい。

 

やばいそうか、そうでないかなんて

医療者ならすぐわかりそうなものだが、

みんなボンクラだったようだ。

 

救急車まで呼ばなくちゃならないのなら、

いったい何のために医療者が現場に立ち会っているのか?

人数合わせで、ただそこにいればいいだけなら、

僕がバイトでやったって同じだ。

 

何か注射するなり、投薬するなりできなかったのか?

緊急事態に対するトレーニングが

ちゃんと出来ている人が配備されているのか?

 

全員でなくてもいいけど、

1人や2人はそういう指導ができる人がいなきゃダメだろ。

 

たまたまその時間、

その会場にいた医療者が全員無能だった、

とも考えられるが、そりゃ運が悪かったねで

片付けられてはたまったもんじゃない。

 

それにあの日、あの会場に居合わせて

ドタバタ劇を目撃した人は、どう思っただろう?

けっこうトラウマになって、

やっぱワクチン怖い、

2回目打てなくなったという人もいるのではないか?

 

これは杉並区に限ったことなのか?

他の地域・会場でも同じなのか?

 

国がワクチン接種を進めたいのはわかるし、

僕も健康に問題ない人はやったほうがいいとい思うけど、

この1件で、やっぱり全面的に信頼はできないなと

わかった。

 

うちのカミさんは別にみんながやっているから

自分も打とうと思ったわけではない。

 

ただ、自宅待機死など、

ひどいことも現実に起こっているわけなので、

感染リスク・重症化リスクを抑えたいと、

ワクチン効果ありそうだし・・・と考えるのは当然である。

その判断が裏目に出た。

 

彼女同様、健康リスクを抱えながら迷っている人は

一定数いると思う。

 

そこから接種に踏み切る人は、

行政の「安心・安全アナウンス」を鵜吞みにせずに

緊急対応のマニュアルはちゃんとあるのかとか。

もし、アナフィラキシーなど起こした場合に

どういう対応をするのか、

事前にしつこく質した方がいいと思う。

 

逆に考えれば、彼女は現場で即座に異常が出たから

よかったとも言える。

その場の15分ではOKでも、帰宅後、異常が出る人もいて、

実際に接種後、亡くなった人

(ワクチンとの因果関係は確実でないが)もいるようだ。

 

パーセンテージは低くても、

当事者・家族にとっては100パーセント。

ワクチンも感染も甘く見ないようにしてほしい。

 


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「ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力」4週連続無料キャンペーン TAKE1

 

♪八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える

 

八王子市の中央部にある富士森公園の駐車場は、

ある一部の人たちにとって特別な場所である。

ある一部の人たちというのは、RCサクセション、

あるいは忌野清志郎の音楽が好きな人たちだ。

ちなみにそこには僕自身も含まれている。

 

この駐車場は彼らの名曲「スローバラード」の舞台なのである。

清志郎は、市営グランドの駐車場に停めた車の中で

女の子と手をつないで眠ったと、その曲の中で歌っている。

 

そうなのだ、ここはもともと運動公園で

陸上競技のグランドになっていた。

おそらく清志郎がこの歌を作った若かりし頃は、

現在のようにきちんと整備・舗装されていない、

土の駐車場だったのだと思う。

 

そんなイメージを抱きながら、

僕は仕事の合間にこの入口に立ち、

頭の中にスローバラードの切ないメロディを響かせてみた。

 

すると一瞬のち、この場所は

もう何の変哲もないただの駐車場ではあり得ず、

光り輝くロックの聖地に変貌を遂げる。

 

おそらく僕だけでなく、

一九六〇~七〇年代のロック・ポップミュージックに

浸っていた輩は、こうした想像力が旺盛だ。

 

当時はインターネットはおろか、

まだミュージックビデオさえもなかった。

僕たちが得られる音楽周辺の情報は、

一部の音楽雑誌に載る記事と、

ごく限られた写真、ラジオ、ごくたまにテレビ、

そしてレコードジャケットのアートワークと

ライナーノーツだけだった。

 

現代と比べればごくわずかなそれらの情報をタネに、

僕たちは想像力を駆使して、

その音楽の中からほとばしる感情を受け止め、

立ち現れる世界に没頭し、

ひとりひとりが自分の感性によりぴったりくるよう

頭の中でアレンジを施し、

「自分の歌・自分の音楽」に育てあげていた・・・。

(2017年10月4日)

 

 

 

9月11日(土)16:00~12日(日)15:59 実施中!

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●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について

●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌

●阿久悠の作詞入門

●余命9ヵ月のピアニスト

●ローリング・ストーンズと新選組の相似点について

●キング・クリムゾンの伝説と21世紀版「風に語りて」

 

 ほか全33編

 

 


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週末の懐メロ47:ああ青春/中村雅俊+ゴーイング・アンダーグラウンド

 

作詞・松本隆、作曲・吉田拓郎というレアな取り合わせ。

1975年に歌ったのは「トランザム」というグループだった。

 

それにしても。またもや松本隆のマジカルワードワールド。

聴けばわかるが、この曲は数え歌になっている。

1970年代の若者の心情を

1から10までの数を使って見事に歌に仕立て上げた。

この歌詞のユニークさと完成度はどうだ。

 

じつはこの「ああ青春」は

最初、インストゥルメンタルで

ドラマのオープニング曲に使われていた。

 

僕が高校生の時にやっていた

そのドラマ「俺たちの勲章」は、

革ジャン・グラサンの松田優作と

スリーピース・バギーパンツの中村雅俊の

対照的なコンビが主人公の刑事ドラマだった。

 

「バカヤロー、コノヤロー」と、

容疑者の胸ぐらをつかんでぶん殴る

松田ハードボイルド刑事を、

中村ソフト刑事が「まぁまぁ」となだめる。

そんな感じで犯罪捜査と青春を

掛け合わせたような話だった。

 

原曲はフォークっぽくて、

トランザムとは別に中村雅俊もその後、

自分のアルバムの中で歌い、持ち歌の一つにしていた。

 

ゴーイング・アンダーグラウンドは

1990年代から活動しているバンドで、

中村にオリジナル曲を提供したこともある。

 

青春ロックを売りにしていたので、

この曲をロックアレンジにして

中村と共演することになったらしい。

 

こうしてロック調で聴くと新鮮で、

懐かしい原曲とはまた違った味わいがある。

ほんとうに良い曲だ。

 

一時期、「青春」なんて口走るのは恥ずかしかったが、

この齢になると、もうべつに恥ずかしくも怖くもない。

この曲も今でもそらで口ずさめてしまう。

10代の頃からまったく成長していない

ってことなのかもしれない。

 

音楽エッセイ集

ポップミュージックをこよなく愛した

僕らの時代の妄想力

4週連続無料キャンペーン

第1回:9月11日(土)16:00~12日(日)15:59

 

収録33編

●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える

●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について

●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌

●阿久悠の作詞入門

●余命9ヵ月のピアニスト

●ローリング・ストーンズと新選組の相似点について

●キング・クリムゾンの伝説と21世紀版「風に語りて」

●プログレッシヴ・ロックスターの死①:ジョン・ウエットンの訃報、そしてロンドンの寿司

●プログレッシヴ・ロックスターの死②:キース・エマーソンの尊厳死(1周忌に捧ぐ) 

●勝手にビートルズ・ベストテン

●中学生時代の「エリナ・リグビー」の衝撃と和訳演奏

●純情ストーカー男と純心DV願望女の昭和歌謡

●人間は幸せに慣れると、幸せであることを忘れてしまう

●義弟のアナログレコードと帰ってきたカレン・カーペンター

●いちご畑で抱きしめて

●ダイヤモンドをつけたルーシーとの別れとジュリアンの心の修復作業

●抹消された20世紀パンクと想像力の中で生きる19世紀型スチームパンク

●悲しいことなんてぶっとばすロックンロールバンドのモンキービジネス

●オノ・ヨーコさん「NHKファミリー・ヒストリー」とYESの3文字の秘密

●オノ・ヨーコさん「NHKファミリー・ヒストリー」と「イマジン」の秘密

●いろいろな人が弾くから、心に響くロンドンのピアノ

●ストリートミュージックが商品になった街ロンドン

●アナログレコードとの再会

●見捨てられた恋人のようだったアナログレコードが、 なぜ絶滅の淵から回帰したのか?

●さすらいのレコード・コレクター:男のバカバカしくて痛快な生きザマ

●クリスマスにちょっとだけ世界と自分を変える

●森田童子の思い出:僕らの時代の子守唄

●自分をリライトする

●よみがえる死者・よみがえる歌:AIの音楽

●20世紀の愛と平和のロックなんて忘れてしまっていた

●だいじょうぶです、なすがままになさい

 


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めでたき9・9 重陽の節句 まさか一生上り坂?

 

今日は9月9日。重陽の節句。

得体の知れないスピリチュアル占いとかやって

○月○日は運気が最高だの、

最低だのって騒いでるあなた、

じつは今日こそが日本人として公明正大に

最もめでたく、ラッキーでハッピーな日と言えるのだよ。

 

日本には5つの節句がある。

これは江戸時代に定められた式日(今でいう祝日)のこと。

 

1月7日 人日の節句(七草粥)

3月3日 上巳の節句(桃の節句/雛祭り)

5月5日 端午の節句

7月7日 七夕の節句

9月9日 重陽の節句

 

1,3,5.7.9と奇数ばっかり。

それもそのはず。

古来、日本では奇数は縁起の良い「陽数」、

偶数は縁起の悪い「陰数」と考えらえてきた。

 

その奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりで、

めでたい反面、悪いことにも転じやすいと考え、

お祝いとともに厄祓いをしていたそうな。

 

中でも一番ビッグな陽数「9」が重なる9月9日は、

陽が重なると書いて「重陽の節句」と定め、

不老長寿や繁栄を願う行事をしてきた。

 

それにしても他のお節句は、

七草がゆだの、ひな祭りだの、こいのぼりだの、

ずいぶん賑やかなのに比べて、

この9月9日のジミ~なこと。

 

そもそも「重陽の節句」なんて知らなくて、

めでたいどころか、

「9と9のダブル。苦しい苦しいで最悪~」

なんて思っている日本人が大半なのではないだろうか。

 

べつに派手なお祝いなどしなくていいので、

部屋に花でも飾るなりして、

心静かに感謝とお祈りをすれば、

いいことあるかもよ。

 

それにしてもおめでたいお節句なら、

めでたい、めでたい、ワハハハ・・・と

何も考えずに笑っていればいいのに、

「悪いことにも転じやすいと考え、

お祝いとともに厄祓い」

という日本人は、どんだけ心配性の民族なんだ~。

 

てっぺんまで上ったけど、

ついつい「この先、おれは下るだけ」

と不安になってしまうんですな、ご苦労様です。

 

そうすると、いつまでたってもうだつの上がらない

ぼくのような人間も

「おれは一生、死ぬまで上り坂」と自慢できてしまって、

案外ハッピーなのも知れない。

 

要は気の持ちようだって、

身もふたもない結論にたどり着いちゃうな~。

 


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まぼろしの家へカエル病

 

「どうもお世話になりました。

わたしは家に帰ります」。

 

夕方、デイサービスから帰ってきて、

さて一服、あともう少しだから

仕事の残りをやるかと思ったてたら、

いきなり義母の「カエル病」が発症した。

 

やれやれゲロゲロと思うが、あまり抵抗せず、

「そうですか。ではお気をつけて。

そこまでお見送りしますケロ」と言って、

いっしょに表に出る。

 

しかし、外に出てもどう帰っていいかわらない。

彼女の帰る家は「まぼろしの家」なので当然だ。

 

ぼくに道を訊くので、じゃあそこまで行きましょうと。

クルマの通らない、いつもの散歩コースである

川沿いの遊歩道まで連れて行く。

 

すると「ここからならだいたいわかります。

もう遅いのでお帰りなさい」と言われてしまった。

 

「はい、それでは」と言って別れたフリをしたら、

いつもの散歩コースをスタスタと歩き出す。

体力は後期高齢者と思えないほど満点だ。

 

僕は探偵のように離れてずっと尾行する。

 

やがて住宅街に入って行き、

迷子になって焦っているのが背中からわかる。

 

クルマも来るので、そのへんで

たまたま会ったフリをして声をかけると、

やっと改心してネコやイヌやカルガモらに

声をかけながら家に帰る。

 

でも義母にとって、こっちは「仮の住まい」でしかない。

子どもの頃の家族(と言っても、とっくにみんな亡くなっている)

がいる「まぼろしの家」こそ、

いつか帰っていく本当の家なのだ。

 

9月になって急に涼しくなり、

日が暮れるのも速くなったせいか、

「カエル病」の発症頻度が高くなった。

認知症には困ったケロ。

 


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「なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか」 紀伊国屋ビジネス書ランキング 第2位に浮上!

 

レプリカントみたいなおねーちゃんが、

エイトマンみたいに弾丸よりも速く

突っ走るコマーシャルを見て、

「こんなの、うちじゃムリだ~」

なんてビビっているる場合じゃないですよ、社長!

 

先週の紀伊国屋書店週間ランキングで第2位。

カッコよさからも未来感からも程遠い

「なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか」が、なぜ売れているのか?

 

それはあくまで現実的、実践的な本だから。

そしてITオンチの気持ちがわかる

ITポンチの僕が執筆したからです。

 

僕やあなたのように

本当のDXはもっと地味で、ダサくて、

どんくさいものです。

そういうものこそ役に立つ。

 

そろそろみんな、

そのことに気が付いてきたようですよ、社長。

 

中小企業DX推進研究会の

「なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか」はこんな内容で、あなたをジミーな

デジタルトランスフォーメーションの世界へお連れします。

 

★内容

第1章 なぜ中小企業のDXは失敗するのか?

1.DXはこうして失敗する

2.DXへの期待と誤解

3.取り組まないこと・目的を見失うことがDXの失敗

4.中小企業のDXには進め方がある

 

第2章 なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか

1.バックオフィスとな何か

2.バックオフィスから始めるDXはハードルが低い

3.バックオフィスのデジタル化で生産性向上

4.バックオフィスにはコストをかける経営的価値

 

第3章 なぜ会計事務所がバックオフィスのデジタル化に強いのか

1.必要なのはITリテラシーよりビジネスリテラシー

2.会計事務所が伝えたい「データの生かし方

3.会計事務所と共に進める最大の強み

 

第4章 バックオフィスのデジタル化を進めよう

1.経理退職!危機乗り越え、未来志向に進化できた理由

2.直感的操作でバックオフィスを一元管理。経営判断にも効果大

3.会社のクラウド化から、紙の電子化・営業支援へ

4.勤怠・給与の作業時間が4分の1になった仕組み

5.残業時間10分の1、勤怠管理のデジタル化から社員の意識も変わる

6.残業時間20%削減、電話をテキスト情報にしてくれる電話番サービス

7.作業の確認時間が90%削減。介護の煩雑な管理業務がスッキリ

 

第5章 バックオフィスから会社は変わる

1.企業文化が変わる

2.「未来会計」で「これから」を見よう

3.バックオフィスのDXが目指すもの

 

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週末の懐メロ46:イエローサブマリン音頭/金沢明子

 

原曲はもちろんビートルズの「イエローサブマリン」。

レノン=マッカートニーの作詞・作曲で、

リンゴ・スターがトボけた歌を聴かせていた。

 

ノイジーな効果音とブラスバンドの音が楽しく賑やかで、

ビートルズナンバーの中でも異彩を放つ、

面白メルヘンソング。

 

当時(1966年)のロック・ポップスの常識から外れた、

実験的で、いわば、プログレッシブロックの源流うぃ

創った楽曲の一つでもある。

 

そのイエローサブマリンを音頭にして歌ったのが、

民謡の女王・金沢明子。

そして、その背後にいたのは、

日本のシティポップの王・大滝詠一だ。

 

大滝詠一プロデュースで1982年にリリースされたこの曲に、

作者であるポール・マッカートニーも

ぶっ飛んで笑いころげたという伝説も伝えられている。

 

訳詞は大滝の盟友、そして日本の作詞王でもある松本隆。

原曲のストーリーを大切に、

日本語でここまで愉快なファンタジックワールドを

構築してしまうのだから、舌を巻く。

 

それを歌い上げる金沢明子のコブシ回しも最高だ。

 

そして編曲の萩原哲生(てっしょう)は、

「スーダラ節」をはじめ、

クレージーキャッツの数々のコミックソングを産み落とした

昭和のレジェンド。

これは彼が晩年に手掛け、ほぼ最後の名作となった。

 

つまりこの「イエローサブマリン音頭」は、

ビートルズ×はっぴいえんど(大滝・松本)×

クレージーキャッツ×日本民謡の

超絶コラボレーションなのだ。

 

今年もコロナで、日本のいたるところで

夏祭り・秋祭りが中止になってしまった。

 

ちょっとでいいから黄色い潜水艦に乗り込んで、

笑ってお祭り気分を楽しもう。

 

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