台本づくりの考え方を料理にたとえると・・・・

 

コンセプトワーク・企画・構成➡レシピづくり、材料調達

「こういう映像が作りたい」「こういうイベントをやる」と、ご依頼者様から案件をいただきます。
そこにあるのはおぼろげな完成品のイメージですが、それを誰が見てもわかるように明確にし、スタッフが共有できる作業を行います。

たとえば豚肉料理を作る、ということは決まっていても、どんな料理にしたいのか?トンカツなのか、しゃぶしゃぶなのか、ホイコーローなのか? どのようにそれを作っていくのか、そして、どんな材料を揃えなくてはいけないのか? といったことを文章として表していきます。
その際、ご依頼者様にどの程度、レシピの素になるものと材料を用意していただくかによって、作業に要する手間暇が異なるため、3段階用意させていただいています。

A:・案件のコンセプトを文章化して明らかにします。
・必要に応じてリサーチを行います。
・取材先や出演者の選定が必要な場合は、そのお手伝いをいたします。
・企画書、および、台本の叩き台となる構成案やストーリー案などを作成します。
・商品やサービスのネーミング、テーマソングなどの制作を行う場合もあります。(※作曲・編曲料などは別途になります)

 

B:・案件のコンセプトに沿ってリサーチを行います。
・取材先や出演者の選定が必要な場合は、そのお手伝いをいたします。
・企画書、および、台本の叩き台となる構成案やストーリー案などを作成します。

C:台本の叩き台となる構成案やストーリー案などを作成します。

 

 

取材・リサーチ➡下ごしらえ

レシピと材料を揃えたら、それに沿ってすぐに仕上げ(=執筆)に取り掛かることもありますが、多くの場合は材料を切ったり捌いたり、練ったりこねたり、といった下ごしらえが必要です。

現代ではまずリサーチにはインターネットを使います。ネットリサーチは通常、①の部分に含みます。

 

ただし、これも追究していくと簡単ではありません。ネット内の情報はまさしく玉石混交で、鵜呑みにできないもの、がたくさんあります。。映像やイベントなどにおいて、ご依頼者様(またその上のクライアント様)の名義で、多数のお客様に向けて情報を発信する際、そうした信頼に欠ける情報をそのまま流すのはたいへん危険です。ここでいうネットリサーチとは、そうしたチェックも含みます。

 

対面取材は相手によりますが、通常、1回につき、続けて行うのは3時間程度が限度です。

また、スケジュールや体力面で1日取るのは困難な場合が多いので、半日4時間という単位を設けました。
対面取材はもちろんですが、電話やメールなどを使った遠隔取材の場合も、相手がいることですから、こちらの都合だけで進めるわけではありません。

ご挨拶をし、取材の趣旨をきちんと説明して伝え、信頼をいただいたうえで行わなくては、相手から良い話を聞き出すことはできません。
それにはもともとあるスキル・ノウハウに加え、ひとりひとり異なったアプローチをするための時間と労力を要します。

そうしたことも含めて上記のような取材料をいただいています。

 

執筆➡仕上げ

レシピ、材料調達、下ごしらえを経て、ようやく焼く、煮る、揚げるといった実際の調理です。
料理の場合はそう何度もやり直しはできませんが、こちらは期日までにできる限りご満足のいくもの、想定した完成イメージにより近いもの、スタッフが使えるものに仕上げるため、何度でも書き直しを行います。

 

現場立ち会い➡盛り付け・サーブ

出来上がった料理は、盛りつけ、お客様にサーブして初めて完成した、と言えます。

そして料理は提供する場所や時刻、食べる人の状態によって微妙に味が異なってきます。

ですから、その時の状況によって味や見た目を調整することは思いのほか大事なことなのです。

私にはそうした現場対応もできるフットワークがあるので、そのお手伝いも可能です。

 

 

案件によって条件は千差万別ですので、お話を伺って基本料金表にもとづいたお見積もりを出します。

 

※以上のご説明は、台本ライターとしての作業プロセスですが、その他の執筆の際に応用する場合もあります。