地球の重力に逆らうべからず

 

齢をとっても元気な老人が

やたらとテレビなどで紹介されているので、

つい錯覚しがちだが、齢をとれば必ず体力は落ちる。

 

もちろん鍛えていればそれなりに維持できるけど、

「若いもんには負けんわい」

と頑張り過ぎるのは禁物である。

経験的に言うと、40代でガクン、

60代でガクガクガクンといった感じ。

 

その顕著な例が、長時間、地球の重力に逆えなくなること。

要するに1日の真ん中、昼寝をしたくなることだ。

これについては本当にフリーランスでよかった、

ホームワークでよかったと、つうづく思う。

 

最近は昼寝ルームのある会社も増えているらしいが、

それでも昔の雑居ビルに入っているような会社には

そんなものは設けられないだろう。

でも、もし可能なら若い人にも実践してほしい。

 

昼食後、午後の仕事に入る前にゴロンと横になる。

机に伏せて寝るのはだめ。

べつに眠たくなければ、眠らなくてもいい。

5分10分でも体を横たえること、

地球の重力に逆らわず、二足歩行の動物であることを

忘れることが大事である。

 

再び体を縦にしたときは、朝起きたほどではないが、

頭がすっきりしている。

重力に逆らわない時間をつくると、

脳のなかの小人さんがちょこちょこっと

お片付けをしてくれて、

「はい、お仕事の続きをどーぞ」と言ってくれるのだ。

 

運がよければ、15分くらい睡眠して夢を見ることもできる。

今日の昼寝の夢は海にいるのか、空にいるのか、

何だか青いところにいる夢だった。

重力に逆らわないと、

地球が味方になってくれるのかもしれない。

 

考えてみれば肉体労働をやっている人たちは

よく昼寝している。

ちょっと横になることは健康にも、

よりよい仕事のためにも必要なことなのだ。

 

それにしても本当に毎日、夜になるとくたびれちゃて

仕事用の頭は回らなくなる。

でもこうしてブログなど書いていると、

不思議と疲れが取れて元気になる。

「人生、還暦から」なんて言って発信しているので、

落ちた体力でも走れるところまで走ります。

 

若いあなたも無理せずにお昼寝すると、

きっといいことありますよ。