きみは人生の最期に何を食べるのか?

 

もう7年ほど前だが、「最期の晩餐」をテーマにした

ラジオドラマのシナリオを書いた。

ミステリー仕立てにしたのがウケたのか、

コンクールで2回最終選考まで残ったが、

いずれも受賞には至らなかった。

 

いずれノベライズしようと目論んでいるが、

あっという間に月日が経って、

まだそのままほったらかしにしてある。

 

これはやはり誰もが興味を持つ、

おいしい題材らしい。

ドイツのホスピスで食事を提供しているシェフが

「人生最後の食事」という本を出しているし、

終活関係の仕事をやっていると、

ネット上で割と頻繁に見かける。

こうしたアンケート調査には

すすんで参加したくなる人が多いようだ。

 

単純に自分の好物を回答する人が多いと思うが、

そこに何か自分の記憶など、精神的なものを絡めて、

「あの時、その場所で、あの人と食べた○○」

という人も少なくない。

 

でもきっと「あの人」がいっしょにいなければ、

その食事の味を再現するのは難しい。

時間や場所も同様だ。

いくらその食事を作るのが超一流のシェフでも、

それは絶対不可能なのだ。

 

人生の最後に何を食べようか。

そう思い巡らせることは、

自分の人生を振り返る究極の終活だ。

 

ただ、いえるのは、

「最期にあれが食べたい」と言って、

意識的に最後の食事を選択し、口にできるのは、

まれに見る幸福者である、ということ。

 

そもそも死を前にした人は、

食欲などない。

僕の父親も母親も、

最期の数日間はほとんど何も食べられなかった。

母の最期の時、僕は介護士に

「食べたくないのなら、

無理に食べさせようとしないでください」

と頼んだ。

 

人は生きるためにめしを食う。

食は生きるエネルギーの源。

これから死んでいく人には不要なものなので、

食欲など湧くはずがない。

 

だから「最期に何を食べたいか?」という質問自体が、

夢みるファンタジーの世界の産物なのである。

 

それでも人は自分に、他の人に問わずにはいられない。

「あなたは人生の最期に何を食べたいですか?」

そうして人は記憶を辿り、ファンタジーの世界に没入する。

そんなことを考えると、死ぬまで人間は面白い。

 


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「俺のヤングめし」の幻想に悩む

 

信州では精進料理や長野産長寿料理などをいただいたが、

気がつくと、最近、食に関しては、

ヴィーガンおせちやら、

グルテンフリーレストランやら、

菜食指向・ヘルシー食指向の記事ばかり書いている。

 

カミさんがアレルギーだの、

刺激物に弱いと言った事情があり、

付き合っているうちに自然とそちらの

ベクトルに傾いていく。

 

しかも義母と一緒に暮らし始めてからは、

日々の食事をどうしても彼女の好み(甘辛和食)

に寄せていくので、

あまり本来の自分の好みを主張しなくなった。

 

僕の本来の食味は、辛いの大好き、刺激物大好き、

こってり大好き、油物・揚げ物大好き!

のはずだった。

 

ところがつい2週間ほど前、

カミさんとでなく、友人と一緒だったこともあって、

「あー、今日は久しぶりに

思い切りこってりしたラーメンが食いてえ!」

という脳の奥地から響いてくる叫びに従って、

九州とんこつラーメン屋に入り、

メニューのなかでいちばんこってりしていそうな、

マー油とニンニクたっぷりのやつを食ったところ、

途中で「これはヤバイぞ」という

心の声ならぬ胃腸からのアラームが。

 

なんとかぜんぶ平らげたものの、

家に帰った後、胸やけがしてしかたがない。

さらにその晩から翌日にかけて

腹を下してしまった。

 

頭の中は、まだ10代・20代の自己イメージが躍動していて、

健康だの、ヘルシーだの、しゃらくせえ!と一蹴し、

「カレーライスを5杯おかわりするオレ」

「焼き肉をガツガツ食いまくるオレ」

「コロッケとメンチカツを交互に10個ぱくつくオレ」

「角煮が乗ったこってりラーメンに、

餃子と半ラーメンをおともにして全部たいらげるオレ」

などが思わぬ拍子に飛び出してきて大暴れする。

が、現実の胃腸はもうとてもそれについていけない。

 

もう昔とは違うのだ、と現実を見つめ直し、

ひどい目に遇ってから反省するのだが、

未熟者なので、幻想に翻弄される悪癖を直せずにいる。

 

とは言え普段は、さすがに若者向けの

肉がっつりメニューの看板を見ても

心動かされることは少なくなったが。

 

肉食でも、菜食でも、ジャンキー食でも、

毎日おいしく食べられることは健康の証、生きる喜び。

感謝していただきましょう。

 


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ポップでお洒落な信州唐辛子屋のカフェカレー

 

長野は唐辛子の名産地。

ということで、善光寺の門前には

江戸時代から続く唐辛子製造販売の老舗

「八幡屋磯五郎(はちまんや いそごろう)」がある。

 

250年の歴史を経て、近年、

ポップでお洒落な唐辛子屋に生まれかわった同店には、

これまたしゃれたカフェが併設されている。

 

その店「横町カフェ」で特徴的なのは、

やはり辛い物のメニューが豊富なこと。

「七味唐辛子=和のスパイスと捉えた新しさ」と、

「七味唐辛子の伝統と信州の風土」を

感じてもらう店舗づくりを心掛けているという。

 

というわけで頼んだのは、

あい掛けカレー。

この店には、黒・緑・赤の3種のカレーがあるが、

それぞれ、大辛・辛口・中辛という感じ。

さすがに黒=大辛は厳しいだろうと思い、

緑と赤の2種類を掛けたカレーに。

これだけでも十分からい。

 

以前は辛いものが大好物だったが、

最近は、カミさんと義母に食味を合わせて、

マイルドなもの・どっちかというと甘口のものばかり

食べているので、すっかり辛味に弱くなった。

こってり系・油物などにも

急速に苦手石井が芽生えている。

 

さてこちら、横道カフェのカレーは辛いが、

写真の通り、野菜がたっぷり乗っかっていて、

イマ風ヘルシーメニューである。

感動するほどではなうが、普通においしい。

 

テーブルには隣りの唐辛子屋で売っている

バラエティ豊かな唐辛子がずらり。

パッケージもポップなデザインで、

「唐辛子=和スパイス」であることを強調している。

カフェなので、辛い物ばかりでなく、

ちゃんとコーヒー・紅茶やスイーツも用意されている。

面白いお店なので、

ぜび、長野・善光寺に行ったら寄ってみてください。

 


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善光寺の宿坊で精進料理

 

長野旅行では善光寺の宿坊に泊まった。

夕食は精進料理。

特に美味しかったのが「鰻のかば焼きもどき」。

豆腐と長芋を材料にしているそうで、

さすがに鰻とは思わないが、

食感と味はそれっぽくてGood。

これなら何枚でも食べられる。

ほかに手前のお椀に入った

グレーの「そばプリン」が秀逸。

プリンという名だが、スイーツでなく、立派におかず。

茶わん蒸し的なイメージだ。

 

こちらの宿坊「尊勝院(そんしょういん)」は、

善光寺で39ある宿坊の一つ。

昭和の時代まではどこも大賑わいだったようだが、

最近ではあまり泊まる人がなく、

3割程度しか稼働していないらしい。

 

交通が発達した今日、

東京からだと善光寺参りなど、

ほとんど日帰りでOKだ。

 

ただ「お朝事(早朝参拝、お数珠頂戴)」

「十夜会(この時期だけやっている夜の法事)」

などは泊まらないと参加できない。

 

お宮だったら伊勢参り。

お寺だったら善光寺参り。

江戸時代の人たちは「一生一度」と謳ったが、

齢を取ると宗教がいいものに思えてくる。

(おかしな新興宗教には用心するけど)

さらにあんまり肉や魚を

がつがつ食いたいという欲求が薄れて

精進料理なども好きになる。

善光寺があるから、というわけではないだろうが、

長野の菜食はなかなかのクオリティである。

 


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「ヴィーガンおせち」と「世界ヴィーガンデイ」と人類の未来

 

「マイナビ農業」で取材・執筆した

「ヴィーガンおせち」の記事がアップされた。

 https://agri.mynavi.jp/2024_10_30_286955/

 

千葉県香取市の「アクスクリー」

という会社が運営するお惣菜店

「畑の台所まんぷくさん」が提供。

 

「ヴィーガン」と銘打つからには、

卵も、バター・チーズなどの乳製品も、

かつおやいりこなどの魚のだしも、

動物由来の食品は一切使わない。

 

それでおいしいものを作るには、

かなり高度な調理の技術とセンスがいる。

このお惣菜店は、そのへん定評と信頼があり、

聞くところによると、先月後半から受付を始めて、

すでにけっこう注文が入っているようだ。

 

奇しくも今日、11月1日は「世界ヴィーガンデイ」。

ベジタリアンは食に関しての菜食主義。

動物を殺さなければOKなので、

卵や乳製品を口にすることは認められる。

 

対してヴィーガンは食に限らず、

“動物から搾取して生きることを否定する”という

一種の哲学・ライフスタイルの在り方のムーブメント。

なので食に限らず、

毛皮・ウール・革製品などを身に着けることも

すべてNGだ。

 

たぶんその他にも、動物の脂を使った製品とか、

羽毛布団やダウンジャケットなどもすべてダメだ。

そんなこと現代文明の中で可能なのか?

そう思ったあなた、そうです僕も同感です。

 

たまにシャレでヴィーガン料理を

体験してみる分にはいいけど、

アレルギーもないのに、

毎日、肉・魚・卵・乳なしでやってられるか!

いったい何を食えばいいんじゃ!

 

でも、そう考えてしまうあなたや僕は、

すでに「旧人類」「20世紀型世代」

の域に入っているのかもしれません。

 

近い将来、人類の蛮行を正し、

この星の平和を守るために、

地球政府の運営権をAIが握ったとしよう。

20世紀までの人類の罪業を学習したAIは、

持続可能でクリーンな社会をつくるために、

これ以上、動物から搾取することは

まかりならん!

そんなルールを設けるかもしれない。

 

そしたら、タンパク源やエネルギー源はすべて植物性に、

肉も魚も工場生産の

人工的なフェイクフードになるかもしれない。

つまり地球人口が皆ヴィーガンになる日が来る。

そんな可能性もゼロではない。

 

というのは毎度おなじみの僕の妄想だが、

時代の要請に応じて人間の脳は

いくらでも変わる。

 

もしも「この先、人類が地球で生き残るためには

ヴィーガンにならなくてはいけない」

という、やむにやまれぬ必要が生まれたら、

一夜にして人間はそれまでの習慣を捨て、

新しい習慣を身に着けられるだろう。

 

というのも、また妄想なのだけど、

新年を迎える際に新しいことに挑戦するのはいいことだ。

おせち市場はこの10年あまりで大きく成長したが、

そろそろみんな、あれこれ手を変え品を変え

出してくる高額・贅沢おせちに飽きてくるころである。

 

この際、2025年の正月は、

「ヴィーガンおせち」を味わいながら、

人類の未来、地球の未来に思いをはせてみては

いかがでしょう?

 


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グルテンフリーとレアな犬の関係

 

Where is a Dog?

「犬はどこにいるの?」というのが店名。

吉祥寺にあるグルテンフリーのカフェで、

「ヴィーガンライス」を食べた。

肉に見えるのは大豆ミートだ。

 

日本人の主食はコメだが、

昨今のパン、麺類、パスタの人気を考えると

半分とまではいかないまでも、

主食の3~4割は小麦由来が

占めているのではないかと思う。

けれども、この小麦が

健康トラブルのもとになっている人が意外と多いようだ。

 

もともと小麦を主食としている欧米人が、

小麦がアレルゲンとなっていることに気付き、

グルテンフリーのムーブメントが広がっている。

 

それなのに、伝統的にコメと大豆を食し、

世界に冠たるグルメ大国にもなっている日本が、

この方面にひどく疎いのはなぜだろう?

しかもグルテンフリー食品は、ずいぶん高価で、

あまり気軽に手を出せるものではない。

 

もっと気軽にグルテンフリーや

ヴィーガン料理を食べたい・体験したい

という人は多いのではないか?

 

そうした人にとって、

ユニークな店が多い吉祥寺は

探索のし甲斐があるのでないかと思う。

 

さて、「犬はどこにいるの?」というこの店、

入ってみると、店内はネコだらけ。

でも、この中に一匹だけ犬がいる。

ぜひ一度、犬を見つけに行ってください。

 


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エビゾーリ・ウオゾーリ北千住

 

ギョギョッ!

昼食で入った居酒屋のスリッパは、

エビゾーリとウオゾーリ。

今日は北千住で営業する映像制作会社

「ブルーオーシャンスターズ」の取材。

 

北千住は江戸時代。日光街道の宿場町。

その名残か、赤線地帯があって、

昭和まではけっこうヤバイ街だった。

このあたりは新宿や池袋も同様。

 

しかし、今はきれいに開発され、

おいしいお店も多く、

賑やかで楽しい街になっている。

それでもちょっと垢抜けなさ、

庶民らしさがあるのがいいね。

 


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1300年前の仏像がもたらした日本のワイン文化

 

先日、取材で訪れた山梨県甲州市勝沼の

“ぶどう寺”大善寺。

ここの本尊の薬師如来は、

手にぶどうを持っている。

この像が最初に作られたのが1300年前の奈良時代。

現存しているのは作り直されたものだが、

それでも1200年前の平安時代初期というからすごい。

 

それほど昔からこの土地には

ぶどうが豊富に実っていた、ということを意味する。

 

江戸時代に甲州街道の宿場町となった勝沼では、

今ごろの季節になると、街にぶどうが出回り、

江戸へお土産に買っていく人も多かった。

 

「勝沼や 馬子も葡萄を喰いながら」

という俳句も残っており、

これは江戸時代中期の俳人「松木珪琳」の句だが、

長らく松尾芭蕉の作品だと伝えられてたらしい。

むかしは(今でもだが)、俳句と言えば、一般人は

松尾芭蕉しか知らないので、

そうしておいたほうがブドウが売れる、

という商売人の知恵だろう。

 

 

ただ、ワインを飲む習慣が日本人の間に根付くには、

明治の勃興期から100年の年月を要した。

明治・大正・昭和の日本人は、

ビールやウイスキーは飲んでも、

ワインを飲む人なんて、ほんのわずかだっただろう。

 

日本人が好んでワインを口にするようになったのは、

豊かさが定着した始めた80年代、

もしくはバブル期以降と言ってもいいかもしれない。

 

それまで日本人の多くはワインと言えば、

「赤玉ポートワイン」に代表される、

砂糖を混ぜたような甘ったるい酒だった。

僕も中学生の頃、

友だちとクリスマスパーティーで飲んで、

ひどい目にあったことがある。

 

一般庶民が気軽に海外へ旅行に出かけるようになり、

フランス産やイタリア産のワインを口にして、

ちょっとスノッブな気分でうんちくを語るようになった。

その頃はまだワインと言えば、輸入ワインで、

やっぱりヨーロッパ産に人気が集まった。

 

 

山梨県で作る「甲州ワイン」に脚光が浴びるのは、

その後の和食ブームから。

ヨーロッパ産のワインは、基本的に肉料理や乳製品、

魚介類でも濃厚なソースを使った

料理に合うよう作られている。

アメリカやオーストラリア、南米産も同様だ。

 

だから、すしや刺身に合わない。

いっしょに口にすると、魚が生臭く感じらてしまうのだ。

そこで、おとなしい、さっぱりした味わいの

国産ワインが人気になった。

 

そういう意味では勝沼がワインの産地として

注目されるようになったのは、ごく最近のこと。

まさに大善寺の「ぶどうを持った薬師如来」が、

1300年の時を超えて、

この土地に新たな恵みをもたらしてくれている。

お寺を大事にしてきた住民たちへの御利益と言えそうだ。

 


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どうだ ぶどうだ ぶどうの寺だ

 

猛暑・地震・台風に脅かされた8月だけど、

日は短くなり、家の近所では朝晩、秋の虫が鳴く。

秋の味覚ぶどうも八百屋の店先に

たくさん並ぶようになった。

 

今週は台風の合間を縫って、

山梨県甲州市勝沼町にある「ぶどう寺」を取材。

この寺のご本尊は、

手にぶどうを持っている薬師如来像。

 

1300年前、奈良時代の創建で、

戦国時代には武田勝頼、

幕末時代には近藤勇が立ち寄ったという

由緒がある。

 

昔からこの界隈は、ぶどうの産地だったが、

戦後の農地開放で寺は広大な土地を手放し、

貧乏寺になったたため、境内を開墾して畑を作り、

ぶどうを栽培するようになったという。

 

武田勝頼・近藤勇のストーリーパネルが掛かる

山門のわきの畑には、ベリーAがたわわに実る。

ここの住職は、ワイン会社の社長も兼務しており、

自分で栽培、ウィン作りもやっており、

このぶどうも9月にワインにするという。

 

甲州ぶどうは昔から外来品種と言われていて、

中国から朝鮮半島を通って九州に植えられた。

最近はDNA鑑定でルーツが解明され、

カスピ海の東側のコーカサス地方で

作られているヨーロッパ系のぶどうが

シルクロードを経て、

中国の野生種と二回交配し、

仏教の伝来とともに日本に入ってきた。

 

勝沼では明治時代に日本初のワイナリーが

できたことでも有名。

 

この寺、大善寺を「ぶどう寺」と名付けたのは、

現在の住職で、

名実ともに勝沼の文化の要となる国宝のお寺だ。

 

それに習ったわけでもないのだろうが、

割と最近だが、JRの駅名も「勝沼ぶどう郷」に変更された。

東京から電車で2時間。

歴史、ブドウ狩り、ワイナリー見学。

秋の一日をたっぷり楽しめるところだ。

 


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葬式は美しい家族の物語でなくてはならないか?

 

母親が亡くなった時、葬儀の司会進行担当の人から、

「お母さんの料理で好きだったものは何ですか?」

と聞かれて、「ハンバーグ」と答えた。

するとどんな特徴があったのか、

割としつこく聞かれて、ちょっと戸惑った。

 

僕もインタビューをよくやっているので、

「何かこれだというネタを引き出さなくては」

と、インタビュアー(この場合は、葬儀の司会者)が

がんばる気持ちはよくわかる。

そのことを「おふくろの味はハンバーグ」

というエッセイにして、本にもした。

 

「おふくろのハンバーグは、

めっちゃうまかったんですよ。

ネタにちょっと○○を混ぜて独特の風味を出し、

ソースがオリジナルで、焼き方も変わってて、

ちょっとあの味は、

どんな高級レストランでも味わえないなぁ」

くらい言えれば、司会の人も満足したのだろうが、

まったくそんなことはない。

 

確か小学生の高学年の頃だったと思うが、

一度か二度、ちょっと変わったソースを作って

出したことがあった。

料理本か料理番組で見たのでトライしてみたのだろう。

息子が「おいしい!」と喜ぶ顔を

想像しながら作ったのかもしれない。

 

ところが、親不孝息子は、

「こんなのいやだ」と言って、

いつものソースとケチャップを付けて食べた。

母はキレまくってヒステリーを起こし、

二度とやらなかった。

 

もしかしたら、後から泣いたかもしれない・・・

とは、64になる今まで一度も考えたことがなかった。

申し訳ないことをしたなと思うが、

人の心を慮れない子どもだったので、しかたがない。

 

母親のことが嫌いだったわけではない。

しかし、彼女の手料理は、

全般的にそんなにうまくなかったし、

彼女自身も、料理が好きだったわけでなく、

ストレスフルな家庭の状況のなかで

「主婦のルーティンワーク」としてやっていたと思う。

 

毎日、がんばって作って

食べさせてくれたことには感謝するが、

18で家を出たあと、母の手料理がなつかしい、

また食べたいと思ったことは一度もなかった。

 

それよりも、その頃のガールフレンドや友だちと

いっしょに作って食べたもののほうが

よっぽどうまかったし、楽しくて思い出に残っている。

 

しかし、日本では子ども(特に息子)は、

おふくろの味に愛着が深く、

懐かしがるものだ——という

一種のデフォルト的な考え方がある。

葬儀の司会者もそれに則って、

しつこく僕に聞いたのだろう。

 

「おふくろの味」は、

感動のある葬式をつくる具体的な素材として、

とてもわかりやすく、とても便利なものだ。

 

「お葬式は美しい家族の物語」

多くの葬儀屋さんは、そうした広告を打つし、

お客もそのフレーズで安心する。

 

ただ、あまりに家族とは仲の良いもの・

愛情豊かなものという物語にとらわれると、

そこから外れた人、

自分は親に愛されなかった、

子どもを愛せなった、という思いを抱いている人は、

必要以上に不幸な気持ちを抱くことになるのでないか。

 

8年ほどやってきた葬儀雑誌の仕事から

少し距離を置くことになった影響もあり。

ちょっとシニカルに、そんなことを考えた。

 


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老害昭和人のコメ買占めとタンス預金60兆円

 

「昭和人の老害に悩む日本」を象徴する

令和のコメ騒動。

お盆のころからスーパーの棚からコメが消え、

ちょっとした騒ぎになっている。

うちも米が切れかけていたので、

どうかな~と思って先週後半、

スーパーに行ったら、

案の定、棚は空っぽ。

やむをえず、1週間ぐらい何とかしのぐかと思って、

ごはんパックを買って来た。

 

それで昨日、また別の店に覗きに行ったら、

朝の開店間もない時間にかかわらず、大混雑。

それも来ているのは、ほとんどが僕より年上であろう

じいさん・ばあさんだ。

 

店内を見て、混雑の理由が分かった。

お米の臨時入荷があったようである。

ちと高めだが、まぁ納得の値段。

一瞬、どうしようと思ったが、

他に買う予定のものがあり、現金が足りない。

カード払いで買うのも何だなと思ってやめておいた。

 

買物を済ませ、レジに行き、

米を二袋ゲットしたじいさんの後ろに並ぶ。

レジのおばさんから、

「おひとり様(ひと家庭)、1点までです」と言われ、

舌打ちをして何か一言二言、

文句らしきことを言ったが、

すぐにあきらめて一袋を手放した。

 

会計を済ませて荷物を袋詰めしていると、

ばあさんたちの「あっちの店にも入荷がるらしい云々」

といった情報交換の声が聞こえてきた。

 

どういう市場原理が働いているのか、わからないが、

どうも今回の騒動は、転売屋とこうした年寄りの

買占めが主たる原因らしい。

 

約半世紀前のオイルショック時における

トイレットペーパー消失事件が

トラウマになっているのだろうか?

 

それおあるが、モノをいっぱい持っていることがリッチ、

という価値観の時代で育った人たちなので、

なんでもかんでも物を貯めこむ傾向があるようだ。

 

災害に備えての備蓄は必要だが、

彼らのため込み癖は、

それとは異なるカテゴリーのものだ。

不安感・ストレス解消の一種だと言っていいだろう。

そして、たまに訪れるこういう「プチ危機的状況は、

退屈な日常に風穴をあける

イベントのようなものでもあるのだろう。

 

約60兆円(今年3月現在)と試算されている、

こうした年寄りの「タンス預金」も

米やトイレットペーパーの「備蓄」の

延長線上と言えるのかもしれない。

いわば、年寄りのエゴに

世の中が振り回される形になっているのだ。

 

これを一概に「老害」というのは酷すぎるが、

60兆円に上るタンス預金が

日本経済停滞の一因になっている、

と考えると、やっぱりどうにかしてほしいと思う。

 


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AIイヤミ氏が語る 「パリ五輪における日本食の効用とおフランスの敗北」

 

今日はAIに赤塚不二夫のマンガ「おそ松くん」の

イヤミ(おフランスびいきのキャラクター)になって、

「パリ五輪における日本食の効用」について

エッセイを書いてくれと頼んだら、やってくれた。

 

選手村の食事はアスリートたちから不評だったようで、

日本選手団の活躍を支えたのは、やはり日本食!

食い物の力は偉大だ。

 

 

シェー!なんということざんす!

ミーは目を疑ったざんす。

パリ五輪で日本食が大活躍だなんて冗談ざんしょ?

ミーは常々、

フランスこそ世界一の国だと信じてきたざんす。

シャンゼリゼ通りの優雅さ、ルーブル美術館の芸術性、

そしてなにより、フランス料理のトレビヤンさ。

これらに比べれば、

日本など足元にも及ばないと思ってたざんす。

 

ところが驚いたことに、

日本の食品企業や飲食企業が、

日本選手専用の食堂を設けて食事を提供したざんす。

そのおかげで日本選手団が

予想を上回る好成績を収めたと聞いて、

ミーは複雑な思いに駆られたざんす。

まさか日本食が彼らのパフォーマンスを支えていたとは...。

 

選手村のフランス料理を食べていれば、

もっと良い成績が出たのではないかと

考えたくなるざんす。

しかし、事実は事実。

日本食の力を認めざるを得ないざんすよ。

 

五輪が終わり、ミーは、

パリの街を歩きながら考え込んでしまったざんす。

フランスの美しい建築物を眺めつつ、

ふと日本の和食の繊細さを思い出したざんす。

寿司の一貫に込められた職人の技、

うどんのコシの絶妙さ、

天ぷらの軽やかな衣...。

これらは、フランス料理に劣らない芸術ではないかと、

初めて認めざるを得なくなったざんす。

 

しかし、ミーの心の中では、

まだフランスが一番ざんす。

これからも、フランスびいきは変わらないざんすよ。

結局のところ、ミーは結論を出せないまま、

パリの街をさまよい続けるざんす。

フランス料理を食べながら日本食を思い、

ノートルダム大聖堂を見上げながら

金閣寺を想像するざんす。

 

この複雑な気持ち、

まるでフランスのワインと

日本の日本酒を同時に味わっているようざんす。

でも、やっぱりミーの愛する

フランスへの思いは揺るぎないざんす。

 

そうだ、この複雑な気持ちを吹き飛ばすには、

フランスの象徴であるセーヌ川で泳ぐのが一番ざんす!

ミーは、批判の声など気にせず、

汚いと言われるセーヌ川に飛び込んだざんす。

水質がどうであれ、ここはミーの愛するパリざんす。

セーヌ川の水を全身で感じながら、ミーは叫んだざんす。

「シェー!やっぱりフランスが最高ざーんす!」

 

イヤミ氏は葛藤しつつ、

大腸菌ウヨウヨのセーヌ川に浸かって

こんなことを言っているが、

もう数十年むかしから、

日本食こそ、世界の食の金メダル!

この地位は反永久的に揺るぎないざんすよ。

 


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サミットのメンチカツを食べて考えたこと

 

サミットのメンチカツが好きだ。

スーパーの総菜はめったに買わないのだが、

サミットのメンチカツは別格である。

この2週間の間に3回も買ってしまった。

 

むかしからメンチカツがうまいと評判で、

いつも行列ができている都内某有名肉屋の

メンチカツに引けを取らない。

某有名肉屋のは、結構いいお値段がするので、

コストパフォーマンスを考えると、

サミットのメンチカツは勝っている。

(ただし、最近値上げした)

 

今日の昼食は、このメンチカツに

中濃ソースをドバっとかけ、

からしをちょこっとつけて食べる。

付け合わせは、レタスとキャベツと

玉ねぎスライスとプチトマトとサラダ豆。

暑さにやられないよう、もりもり食べる。

 

ここのところ、

「サミットのメンチカツが食べたい」という欲求が、

絶えずおなかのなかに渦巻いているのを感じていた。

なぜだろうと考えてみると、思い当たることがあった。

 

それまでもサミットのメンチカツは好きだったが、

買うのはせいぜい2週間に一度くらい。

それで確か7月末頃だったと思うが、

「昼めし作るの面倒だし、

久しぶりにメンチカツでも食うか」と思って

惣菜売り場にいったところ、どこにもない。

 

サミット西永福町店は、

いつも必ず、総菜売上ナンバーワン

(かどうかは店の人に来たわけではなので知らないが)の

メンチカツを切らさず揃えているのだが、

僕が買いに来たその日に限って「ない」のだ。

なぜだ? なぜない?

 

店の中を端末を手に、

いかにも「新入りです」

というオーラを漂わせて

ウロウロしていたおねえさん

(注:たぶん主婦パートの中年マダム)を捕まえて、

上記のことを訴える。

 

カスハラじみた言い方ではなかったと思うが、

彼女はえらく恐縮して調理室に飛び込んでいく。

約3分後。

彼女ともう一人、総菜の担当者らしき女性がやってきて、

やはりまた恐縮しながら説明する。

 

それによると、メンチカツは現在リニューアル中で、

(その日から)5日後に再登場するため、

しばらく店頭に出せないとのこと。

 

いつもあると、特に欲しいと思わないが、

「ない」と言われると、欲しくなるのが人間である。

「ばかやろう、メンチカツ持ってこい!」と、

心の中でほえたが、善良なる市民として、

そんな感情を表に出すわけにはいかない。

「そうですか、どうもありがとう。

また来ます」と、にこやかに言って、

その場をあとにした。

 

その抑えた感情が、まだ胸の中に残っており、

サミットに行くと条件反射的に、

脳から(それとも胃袋から?)

「メンチカツ」という信号が送られてくるのである。

 

さて、「よりおいしくなりました」という触れ込みのもと、

リニューアルして再登場したメンチカツだが、

それほど「おいしさUP」は実感しない。

量はちょっと増えたっぽく、

若い頃ならいざ知らず、

還暦越えの僕には1個で十分なボリュームだ。

ただ、リニューアルの名のもと、15%ほど値上がりした。

だけど、おいしいので許せる。

 

さて、今回のメンチカツの件で考えたことがある。

それは「人間の食欲・食味の嗜好性は、

どこからやってくるのだろう?」ということ。

 

たとえば、子どもの頃、嫌いで食べられなかったものが、

大人になったら好きになるのは、なぜか。

 

逆に若い時には好きだったのに、

齢を取ったら食べられなくなるものがあるのは、なぜか。

 

そこには消化器の機能や代謝機能など、

生体の科学的な理由に加え、

その食べ物に対する感情面の変化、

イメージの変化など、心理的な理由も混じってくる。

 

いわば、毎日の生活の歴史そのものが、

食欲や食の嗜好性に反映されているのではないか。

 

僕たちは毎日なにかしら食べている。

意識しないが、それらは僕たちの身体はもちろん、

心をつくる要素になっていく。

僕にとって、食は大いなるミステリーである。

そんなことを考えつつ、

また来週、サミットのメンチカツを食べて

そんなことに考えを巡らせたいと思う。

 

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●ねこがきます

・明治35年の少女とうさぎ

・ネズミは夕焼け空に叙情を感じるか?

・アニマルガモの愛のいとなみ

・ヒョウモンリクガメとの遭遇

・ヒトとブタは神目線ではブラザーなのか?

・あなたのワンちゃんが今、ウンコしましたよ!

・ねこがきます ほか全34編

 

●神ってるナマケモノ

・なぜ日本ではカエルはかわいいキャラなのか?

・ウーパールーパーな女子・男子

・金魚の集中力は人間以上

・カラス対ガマガエル 真昼の決闘

・なぜプードルもチワワもダックスフンドも“いぬ”なのか?

・犬から、ネコから、人間から、ロボットからの卒業

・神ってるナマケモノ ほか全36編


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食べ物の恨みは死ぬまで残る

 

病院食を食べないという義母に

パン、お菓子、果物などの差し入れを持っていく。

戦中の疎開体験者・戦後の食糧難体験者なので、

おかゆ系のどろどろした食べ物に

なにか嫌な思い出が紐づいているのだろうか?

食べ物の恨みはおそろしい。

いくつになっても消えることがない、

死ぬまで残るトラウマだ。

 

少し前まで、児童館などの子どもイベントで、

なつかしの「すいとん大会」とか

あちこちでやっていたような気がするが、

ああいったものは、ある程度、

現代風にアレンジされていたのだと思う。

 

ガチ70年前・80年前の

極貧日本のすいとんやらぞうすいやらは、

現代のグルメ生活に慣れ切った

子どもや大人には、

とても食えないような代物なのではないか。

 

添加物が入っていようが何だろうが、

年寄りがきれいに包装された

甘いパンやお菓子に目がないのは、

やっぱりやむを得ないことなのだろう。

 

こんなこと言うと専門家の人に怒られそうだが、

もう90に近い齢なので、

栄養バランスとか、はっきり言ってどうでもいい。

毎日お菓子ばかり食べていても、

とくに健康的に問題ないと思う。

好きなものを、好きなだけ

食べさせてあげたいというのが、

親心ならぬ、子ごころだ。

 

思いがけず入院生活が長引いてしまい、

体力の衰えが心配だが、

今日会ったらけっこう元気になっていて、

少しほっとした。(もしやお菓子効果?)

 

家の中にいると、あれこれ絡んできて

面倒くさくて疲れるのだが、いないと寂しいし、

どこか生活の張りが失われたように感じがする。

早いとこ回復して戻て来てほしい。

 


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コシコシ・シコシコ桶川うどんを食べる旅

 

昨日は埼玉の桶川を旅して、お昼にうどんを2杯食べた。

埼玉県は香川県に次いでうどんの生産量全国第2位。

そばを合せてめんの生産量としては堂々1位となる。

ついでにうどんの原料となる小麦の生産高も第9位で、

関東では群馬に次ぐ「麦どころ」だ。

土地や気象条件が麦づくりに適しているらしい。

 

ただ、讃岐うどんと違って、

「埼玉うどん」というのは存在しない。

定型がなく、これぞ!という特徴に欠けている。

要はブランディングできていないのだ。

香川=讃岐とちがって、

江戸時代から今日まで、首都圏の台所として

いろんな農産物の需要があったので、

がんばってうどんを売り込む必要性がなかったからか。

 

その中でも江戸時代の中山道の宿場町

「桶川宿」があったことで

桶川のうどんはその名を広く知られるようになり、

ある程度、ブランド化しているといえるだろう。

 

これも決まったスタイルがなく、

スタイルは店によってまちまち。

共通する特徴としては、

讃岐うどんに勝るとも劣らないコシの強さだ。

まさにコシコシで、シコシコ感ハンパなく、

噛むのにあごが疲れるくらいだ。

 

今回は2軒ともかけうどんを食べたが、

1軒目は鶏もも肉と昆布をコテコテに煮込んだ

関東系の濃い出し汁。

 

2軒目は讃岐に近い薄めのあっさりした

関西系の出汁で、これも店によっていろいろらしい。

 

また、冷たいうどんを熱いつけ汁につけて食べるのが

桶川流らしく、

2軒目の店ではそのバリエーションが豊富だった。

テーブルに岩塩と黒コショウのミルが置いてあり、

肉系のつけ汁にはこれらを入れて食べるらしい。

うどん屋に塩・胡椒が常備してあるなんて

初めてお目にかかった。

 

いずれの店も中山道沿いにあるが、

片や地元の人のごひいき、

片や外からも食べに来るお客が多いようで、

店の前には行列ができていた。

 

なぜ2杯食べたのか、長くなるので事情の説明は省くが、

結果的に2軒入れてとてもよかった。

桶川には他にもうどんの名店が20店くらいあるというので、

機会があれば食べ比べをしてみても面白い。

 

さて、今日はあなたは何を食べますか?

 

 

 

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もくじ

・トノサマラーメンと名古屋インスタントラーメン戦国史

・オバマのタカハシさんちの娘は人魚の肉を喰った

・「みんなが作ってる カエルのから揚げレシピ」の衝撃

・なぜ日本にカエル食が定着しなかったのか?

・昭和最強のおやつ ベビーラーメン

・さらば、おれの牛丼

・どうだ、銅だ、ブドウだ

・ヒトとブタは神目線ではブラザーなのか?

・マイナビ農業 ハラール認証

・飲食業の現場で働く人たちの意欲・生きる元気

・新宿にパステルが帰って来た

・がっちりアメリケンなハンバーガーとアップルパイ

・誕生日のドラえもんとウサギ

・なぜ付け合わせのポテトサラダがおいしい店は

   信用できるのか?

・チャットGPTに訊く:ロンドンに日本食の店を出すなら

・美野原御膳と日本の里山

・吉祥寺にやってきたクレヨンハウス

・カエルの幸福サラダ

・一汁三菜はより良き食卓・家庭・人生の秘訣

・五右衛門の湯豆腐と空海の鴨カツ丼

・おふくろの味はハンバーグ

・みんなのハンバーグ  

全22編載録

 


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ブログでトノサマラーメン、カエルのから揚げ、

ChatGPTに訊いたロンドンの日本食なども載録。

 

もくじ

・トノサマラーメンと名古屋インスタントラーメン戦国史

・オバマのタカハシさんちの娘は人魚の肉を喰った

・「みんなが作ってる カエルのから揚げレシピ」の衝撃

・なぜ日本にカエル食が定着しなかったのか?

・昭和最強のおやつ ベビーラーメン

・さらば、おれの牛丼

・どうだ、銅だ、ブドウだ

・ヒトとブタは神目線ではブラザーなのか?

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・飲食業の現場で働く人たちの意欲・生きる元気

・新宿にパステルが帰って来た

・がっちりアメリケンなハンバーガーとアップルパイ

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・なぜ付け合わせのポテトサラダがおいしい店は信用できるのか?

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・みんなのハンバーグ

 

 


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「進撃の巨人」の「食べる」

 

今さらだけど「進撃の巨人」のアニメを

アマプラで見ている。

評判は聞いていたが、巨人が人間を食うシーンが怖くて

気持ち悪くて、これまで見ていなかった。

しかし今年になって、意を決して(?)見出したら

めっちゃ面白くてドハマリ。

正月からこの1カ月ほどで、

ほぼ一気見ペースで見まくっている。

 

それにしても想像以上に残酷シーンが多い。

巨人が人間を食う、巨人が巨人を食う。

人食いシーンのてんこ盛りである。

感想的なものは全部見終わってから書こうと思うが、

一つだけ先に言うと、

この作品において「食べる」という行為は、

三つの意味を持っているように見受けられる。

 

一つは殺戮・戦争のオマージュ。

巨人は強大な力を持って襲ってくる。

心を持たない兵器・軍隊のように見える。

 

一つは本能だけで食欲の塊である赤ん坊や子供の暗喩。

知性を持たない、ただ人を食うだけの巨人は

「無垢の巨人」と呼ばれ、

姿形も動きも本能のまま、

無邪気に食物に向かう子供のように描かれる。

 

そしてもう一つは、

相手の能力を取り込む行為としての「食べる」。

 

最近は人種差別につながるからか、あまり聞かないが、

僕が子どもの頃には少年雑誌・マンガ誌などに

よく人食い人種の話が載っていた。

今でもそういう習慣を残している種族がいると思うが、

彼らが人を食うのは、

自分にはない敵の能力を取り入れるという意味があり、

一種の宗教的・呪術的な行為であったようだ。

 

この作品では能力にプラス相手の持つ記憶も

取り込めることになっており、

それがストーリーの大きな鍵になっている。

 

僕たちもしばしば

「食べたものが自分になる」ということを言う。

ふだんあまり意識しないが考えてみえば、

かなり恐ろしい思想・イメージだ。

 

太古の人類は地球上のどこでも、

それぞれの種族同士で殺し合い・食い合いをやっていた。

そして殺した敵の(時には仲間の)

人間を食うということは、他のどの動植物よりも優れた

最高の栄養を取り入れることだった。

と、科学的にどうかはともかく、そう信じられていた。

なので、少なくとも精神的には強力な栄養になった。

そうした栄養によって進化してきたのがホモサピエンスだ。

 

おそらく僕たちの脳のどこかには

そうした太古のホモサピの記憶が残っているのだと思う。

この先、より科学が発達し、社会が発展し、

ライフスタイルが洗練されても、

こうした原初の感覚は残り続けるのではないかと思う。

 

というわけで「進撃の巨人」は

すさまじいイメージが渦巻く物語であり、

とても優れた人間ドラマであり、

テーマもストーリー展開も素晴らしい作品である。

残酷シーンが大丈夫な人には、ぜひ見て欲しいと思う。

 

というわけでまだ最後まで辿り着いていないので、

この話はまたこんどするが、

日本のアニメのクオリティはやっぱりすごい。世界一。

 

 

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おふくろの味はハンバーグ  本日発売!

 

どんな夢も、どんな未来も、めしを食わなきゃ始まらない。

食べることは明日へ向かって生きること。

どんなに悲しんだり、落ち込んだり、深刻に悩んだり、

もう死にたいと思っていても、人は腹が減ればめしを食う。

めしを食えるうちは絶対に死にません。

食べていると、生きる意欲がモリモリ湧き出します。

「明日もがんばるぞ。さあ、今日は何を食おう?」 

そうして食っためしが、あなたの、私の、

血となり肉となり心になっていく。

読めば食欲がわき、元気が出る面白エッセイ。

どうぞご賞味あれ。

 

もくじ

・トノサマラーメンと名古屋インスタントラーメン戦国史

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・美野原御膳と日本の里山

・吉祥寺にやってきたクレヨンハウス

・カエルの幸福サラダ

・一汁三菜はより良き食卓・家庭・人生の秘訣

・五右衛門の湯豆腐と空海の鴨カツ丼

・おふくろの味はハンバーグ

 

・みんなのハンバーグ

全22編 載録

 


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新刊「おふくろの味はハンバーグ」明日発売

 

どんな夢も、どんな未来も、めしを食わなきゃ始まらない。

食べることは明日へ向かって生きること。

 

「明日もがんばるぞ。さあ、今日は何を食おう?」 

そうして食っためしが、あなたの、私の、

血となり肉となり心になっていく。

読めば食欲がわき、元気が出る面白エッセイ。

どうぞご賞味ください。

もくじ

・トノサマラーメンと名古屋インスタントラーメン戦国史

・オバマのタカハシさんちの娘は人魚の肉を喰った

・「みんなが作ってる カエルのから揚げレシピ」の衝撃

・なぜ日本にカエル食が定着しなかったのか?

・昭和最強のおやつ ベビーラーメン

・さらば、おれの牛丼

・チャットGPTに訊く:ロンドンに日本食の店を出すなら

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今夜もニャゾのねこちゃーはん

 

ネットで「ねこちゃーはん」と入れて検索すると、

なぜかチャーハンが好きそうなネコがいっぱい出てくる。

これは僕の知らなかった世界だ。

 

ネコってチャーハン好きなの?

食えるの?

食わせていいの?

疑問が頭のなかをぐるぐる渦を巻いたが、

ひと昔前、「ねこまんま」がネコの定番食(?)だったので、

チャーハンもありかもしれない。

 

さらに驚いたことには、

アマプラに「ネコチャーハン」という映画が入っていた。

下町の中華料理の名店を舞台にした

ファンタジー&ヒューマンドラマ(?)。

 

この映画でもネコが中華料理屋のおやじに

毎日チャーハンをもらって食っている。

そのネコがこの店の後継ぎの息子のために

美女に変身(ネコ娘か?)となって現れ、

ベッドも共にして彼を献身的に応援するという、

いわば「ネコの恩返し」みたいな話。

レビューめいたことは書かないので、

興味があったらご覧ください。1時間ちょっとです。

 

おかげですっかりネコは、チャオちゅーるとおなじくらい

チャーハンが好きなのではないかと思い込んでしまったが、

「いやいや、かつおぶし入りじゃないんです」と、

「ねこちゃーはん はじめました」の店から顔を出した

お兄ちゃんからは真っ向から否定した。

え???

あんまり料理人らしくなく、

ノマドワーカーか、クリエイターといった風情だ。

 

彼は言うには

「ネコの顔をデコったチャーハンのことなんです」

つまり、映えを狙って作ったチャーハンらしい。

最初、「ねこちゃーはん」で検索しても出てこなかったが、

あわせて「浜田山」と入れるとやっと出てきた。

 

この店、昨年6月にオープンしたとのことで、

店主はかつて下北沢で雑貨店をやっていたらしい。

それで今回はお酒やコーヒー等を飲みながら、

お腹も満たせるようにと飲食店を始めたという。

 

名刺をもらったが、もしや1枚1枚手書き?という感じ。

あんまり商売っ気もなさそうだし、ヒマそうだが、

夜のお酒が飲める時間などは繁盛しているのだろうか?

 

ニャゾがニャゾを呼ぶねこちゃーはん。

来週あたり、ちょっと食べに行ってみたくなった。

しばらく間をおくが、次なる第3回をお楽しみに。

 

 

こちらもお楽しみに!

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ニャゾのねこちゃーはん

 

昨年のいつ頃だったか、浜田山駅近くの店で

「ねこちゃーはん はじめました」

という謎の看板を見掛け、

「ねこちゃーはん」ってニャンだろう?

と思っていた。

 

ネコカフェ?

それともネコを連れて入れるお店?

それにしては飲食店らしくないニャー。

 

まさかペットのネコに

チャーハンを喰わせるわけでもあるミャーと思って、

勝手にかつおぶしを入れたチャーハンのことニャのだと断定。

 

ニャらばわざわざ食いに行くこともあるまいと、

家で作ってみたニャン。

以下、レシピ。

 

★材料:昨日の残りの冷ご飯、卵、ねぎ、にんじん、レタス、しいたけ、ちくわ、かつおぶし

 

★調味料:しお、こしょう、しょうゆ、ナンプラー、ごま油、酒

 

(量は人数とみんなの腹の減り具合に合わせて適当に。

それぞれ多くても少なくても大失敗することはありません)

 

作り方:

熱した鉄鍋もしくはフライパンにごま油を入れ、溶き卵をいれてゆるめに焼く。

20~30秒で十分。とろっと状態になったら即取り出す。

ご飯をガバッと鉄鍋もしくはフライパンに入れて、

お酒をちょっとかけつつ、ほぐしながら炒める。

 

適当に切った野菜をガバッと入れる。

ネギは必須。後は好みで適当にだが、

しいたけはあると味がよくなる。

レタスは以前よく行ってた中華に

「レタスチャーハン」というメニューがあり、

割と合うので、冷蔵庫にあればいつも入れる。

 

タンパク系の具を入れる。

焼き豚でもベーコンでもいいが「ねこちゃーはん」なので

魚系にしてみた。これも好みで。

あとは適当に火が通るまでごはんと具を炒める。

 

だいたい火が通ったら、取り出しておいた卵を入れて

ぐちゃぐちゃ混ぜる。

そして、調味料を適当にぶち込む。

ナンプラーはお好みで。

仕上げにかつおぶしを入れてまぜまぜする。

 

盛り付けて紅ショーガを添え、

ねこちゃーはんらしく、

上からかつおぶしをパラパラかけて出来上がりダニャ。

 

「これぞねこちゃーはん」と、おいしく食べた。

ところが!

この後、たまたま駅の方に用事があったので

あの店の前を通ったら、衝撃の事実が判明。

僕が作ったねこちゃーはんは、

あの店のねこちゃーはんとは違っていた。

はたして、浜田山のねこちゃーはんの正体とは?

 

明日へつづくニャンコロリン

 

おりべまこと「食べる」エッセイ集

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あなたもごはんでできている

 

ロンドンのハムカツ

 

第3集「殿様ラーメンと母ハンバーグ」近日発売予定

 


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お正月を食い尽くす「二十日正月」

 

世の中、すっかり受験モード、バレンタインモードに

移行しているけど、

本日1月20日は二十日(はつか)正月。

お正月の祝い納めをして、

正月の残り物を食べ尽くす日だそうな。

 

ウィキを見ると、

二十日正月とは日本の行事で、新年の季語でもある。

この日は正月の納めの日、または仕事始めの日とされる。

 

ってことは昨日まで正月休みだったってこと?

子どもの頃、母から

「三が日を過ぎたら正月はもう終わりだよ」

と言われてひどく寂しくなって、

1月いっぱいずっと正月ならいいのになぁ、

と思った覚えがある。

なので還暦を超え、64の誕生日を目の前にした今、

二十日正月というものがあるのにはちょっと感動した。

 

地域により、その風習に因んで、骨正月・頭正月・

団子正月・麦正月・乞食正月・奴正月・灸正月・

とろろ正月・はったい正月などとも言われるそうだ。

日本の風習、日本語のカラフルな世界もめっちゃ面白い。

 

さて現実を見ると、さすがに冬とは言え、

そして冷蔵・冷凍技術も発達した現代とは言え、

20日以上も前に用意したものは

やっぱりそろそろ食べきらないとヤバイと思う。

 

年明け以降、あまったおせち料理も

ネット通販で叩き売りされていたけど、

さすがにもうお終いだろうか?

 

毎年この時期に安くなったおせち料理を頼んで

食べている人がけっこういるらしい。

 

おいしいもの・年に一度のレアなものを

安く食べたいという人に

ケチをつけるつもりはないが、

これもまた面白いなと思う。

日本の食の風景は本当に豊かで懐が深い。

 

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甲州街道・勝沼宿は葡萄酒の里

 

ワインというよりも「葡萄酒」という日本語の呼び名が

しっくりくる丸藤(まるふじ)葡萄酒工業株式会社。

昨日はそのワイナリーの見学ツアーに参加した。

 

ツアーと言っても、オフシーズンなので参加者は

僕と20代後半と思しきカップルの3人だけ。

静かな分、じっくりゆっくり貯蔵庫なども見学でき、

ガイドの女性の説明もていねいで、とても面白かった。

通常30分弱だが、僕がその場でいろいろ質問するので、

小一時間掛けて応じてくれた。

同行のカップルさんには少々予定を狂わせてしまったかも。

 

小規模なワイナリーだが、同社は明治36年創業で、

ここ山梨県・勝沼ぶどう郷の中でも指折りの老舗。

ショップなどは数年前に建て替えられたものだが、

創業当時の面影を再現したレトロモダンなつくりで、

いろいろなワインを見ながら、優雅な気分に浸れる。

 

もともとこの勝沼のあたりはブドウやモモの名産地で、

「勝沼や馬子も葡萄を食いながら」という

松尾芭蕉の俳句も残されているほど、

江戸時代から日本有数の果物の生産地だった。

 

政府の役人や地域の名士たちが

そこに目を付け、豊富で良質な甲州ブドウを使って

フランスなどヨーロッパに負けない

ワインを作ろうということになり。

地域を挙げてのワインづくりが始まった。

そんなガイドさんの話を聞いていると、

130年前の明治日本の

国を挙げた産業勃興の気概が伝わってくる。

 

国造りの大転換期だった明治は、

国家的スケールで新しい産業を起こすことに

エネルギーを注いでいたのだ。

 

甲州街道の宿場町があった歴史ある勝沼市は

塩山市などと合併して現在、甲州市に。

甲州市は山梨県でも一番の

ブドウ生産地・ワイン生産地で、

市内には45のワイナリーがあるそうだ。

その多くで見学・試飲もでき、

シーズンには大勢の人が参加する。

 

丸藤は見学料200円だが、その料金で試飲もできる。

3種のワインを少しずつ飲んでみて、どれもおいしかった。

 

このあたりは無数のブドウ畑だらけ・丘だらけなので、

効率よく回るには車がいい。

車なら首都圏からささっと行けるのも魅力だが、

ワインの試飲をするなら、運転する人は飲めない。

 

アルコールに弱い僕などは試飲だけで

30分くらいいい気分にあんってフラフラしていた。

良いワインは酔い心地もいい。

 

てなわけで電車でもすぐ

(JR中央線の「勝沼ぶどう郷」)なので、

宿場町の面影を残す旧甲州街道や

ワイナリーエリアを1日かけてぶらぶら歩いて、

帰りはタクシーで、というのが一番。

シーズンになれば、

ブドウ狩りやワイナリー見学の

バスやバスツアーもいっぱい出ているようだ。

 


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五右衛門の湯豆腐と空海の鴨カツ丼

 

京都で印象深かった食と言えば、

南禅寺の参道沿いにあった湯豆腐のお店「五右衛門」。

 

それから道路を挟んで東寺の入口の向いにある

カモ料理の「空(くう)」。

 

南禅寺は臨済宗のお寺。

禅宗の一つである臨済宗は、坐禅・宿坊・精進料理で、

外国人に大人気。

 

それにこの辺は水がいいので豆腐がうまく、

いつの頃からか、ここの参道沿いには

いくつも湯豆腐の店ができ、名物になった。

 

もともと質素なはずの精進料理だが、

観光客相手だと高級料理に変わってしまい、

この周辺の湯豆腐屋もめっちゃ敷居が高い。

 

その中でも「五右衛門茶屋」は

比較的リーズナブルなお値段で、

店の雰囲気も素朴であったか。

湯豆腐を食べるのにぴったりだ。

 

お昼の定食は湯豆腐をメインに突き出し、

野菜天ぷら、ごはんがついて2500円也。

 

ちなみに南禅寺のもう一つの名物は、石川五右衛門。

もちろんルパン3世の仲間でなく、

安土桃山時代に生きた大盗賊で、

最期は豊臣秀吉によって、

三条河原で、手下や家族もろとも釜茹での刑に処された。

「五右衛門ぶろ」はそこから生まれた

蓋を底に沈めて入る釜茹で風呂である。

 

それにしても権力を握った後の秀吉はほとんど狂人で、

その残虐さは信長以上である。

五右衛門は権力者ばかり狙う盗賊だったので、

庶民に人気が高く、さまざまな伝説が生まれ、

江渡時代になると歌舞伎のネタにもなった。

 

巨大な南禅寺の三門は高さが22メートルあり、

日本三大門の1つに数えられるほどの名門だが、

歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」の中で

石川五右衛門が満開の桜を眺め

「絶景かな、絶景かな」と見得を切る場面としても有名だ。

建てられたのは江戸時代初期なので、

五右衛門の「絶景かな」はお芝居での話。

 

東寺は空海を宗祖とする真言宗のお寺。

その向かいの「空」は当然、空海の空と

めしを「食う」を掛け合わせたもの。

(と断定したけど、お店の人に聞いたわけではない)

 

ちょっと古風な門構えで、しかも鴨料理というので

一瞬、高いかな?と思わせるが、

少なくともランチはいたってリーズナブル。

ほとんどのメニューが1000円台で食べられる。

 

お店のなかは外観とちょっとギャップのあるモダンな造り。

いわゆる「町屋カフェ」として売り出しているようだ。

 

お昼の限定メニューとして、

鴨カツ丼と鴨カレー(鴨しゃぶのだしのカレー)が

あったので、迷ったあげく、鴨カツ丼を選択。

チキンとはまた違う、ちょっと珍しいおいしさだった。

カレーの方も食いたかったとちょっと未練を残しつつ

京都を去ることになった。

 

★おりべまこと新刊

再読・風の歌を聴け

Kindleより発売。¥300

1979年のデビュー作「風の歌を聴け」から2023年発表の最新作「街とその不確かな壁」まで。ふたたび旅したハルキワールドの思い出・感想・評論をミックスアップしたエッセイ集。

はじめての人も、リピーターの人も、ハルキワールドを旅する時のガイドブックとしてご活用ください。


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リス系認知症患者の冬じたく

 

秋深まり、義母の食欲マシマシ。

三食はもちろん、つまみ食いも止まらない。

夜中にごそごそ物音がするなと思うと、

必ず食品棚の引き出しをあさっている。

 

大好きなつまみ食いベスト3

1位 菓子パン:

ただし大きいのは半分しか食べない。

残りは引き出しに戻しておくのだが、

自分が食べたことを忘れてしまうので、

「人の喰い残しなんか食べないよ」と言って

そのままほったらかしになる。

なのでできるだけ小さいのを入れるか、切って入れる。

 

2位.みかん:

カミさんの話によると若い頃から柑橘類は大好物。

これからの季節、大きさも手ごろで

自分で皮がむけるみかんが安く出回るのでありがたい。

 

3位.バナナ:

これも自分でムキムキできるし、

甘くて柔らかくて食べやすいので大好物。

 

4位.キャラメル:

好物だが所詮アメなので脳は一時的に満足するが、

おなかは満たされない。

なので他の食品との合わせ技が必要になってくる。

 

5位.ちくわ:

練り物大好き。夏はダメだが、秋・冬は

一晩くらい常温で置いておいても平気なので。

 

その他、ビスケットやクッキー類はカスをボロボロ落として

布団を汚してしまうので出さないようにしている。

表面に砂糖をまぶしてあるようなお菓子もNG。

 

ちなみにうっかり差し入れを忘れると、

かなりストレスが上がるようで、

カキ、リンゴ、アボカド、ジャガイモ、玉ねぎなど、

丸っこい系の果物・野菜を手当たり次第に持ち出していく。

まるい→かわいい→おいしい 

という公式が頭のなかにあるらしい。

 

もちろん、これらはそのまま食べられないし、

自分で皮もむけないので、部屋の鏡台の引きだしとか

スカーフや洋服などにくるんでしまわれている。

 

また、きれいな袋物、

可愛いパッケージを見ると胸がときめくようで、

この間など詰め替え用のコショウとか、

スープの素、雑穀米の小袋などを

テイクアウトしたこともあった。

 

さらに時々、スプーンとかフォークとかの

食器類や歯磨き粉、

僕のノートやはがきなど食品以外の物を持っていく。

 

先祖の記憶がよみがえるのか、

寒い季節が近づいてくると、

リスなどの動物同様、飢えないように

巣穴にいろいろ貯め込んでおきたいという

“貯蔵本能”?が起動するようだ。

 

時に思いもかけないところにしまい込んで

行方不明になってしまうこともある。

気温が低くなったので、すぐに腐る心配は少ないが、

デイサービスに出かけている間に

大捜索をしなくてはならないこともある。

 

いろいろ疲れるが、認知症とのお付き合いも

だいぶスキルアップしてきた気がする。

最近は人間修行をさせていただいているような

境地になってきた。

 

 


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一汁三菜と岡山ブドウのデザート

 

毎月13日は、6つの和食メーカーが制定した

「一汁三菜の日」。

「13」を分解して、いち、じゅう、さん。というわけ。

 

いろいろな料理を組み合わせて、

さまざまな栄養素がバランスよくとれる「一汁三菜」

(主食・汁物・主菜・副菜・副々菜)は

和食の基本形であるとともに、食事の理想形。

 

和食文化は2013年(平成25年)12月に

「和食:日本人の伝統的な食文化」として

ユネスコ無形文化遺産に登録され、

世界的にも注目されている。

 

とまか、そこまでしゃちほこはらないでも、

日本の食べ物は十分美味しく、

世界に自慢できるものばかり。

毎日コンビニ弁当を食ってても、

僕らは世界から「美食民族」と見做されているのだ。

 

そして本日のデザートには、

くだもの王国・岡山のお取引先から

いただいたブドウ。シャインマスカットとピオーネ。

おいしい秋到来で夏バテ撃退!

 

 

もう一つ、デザートにおいしく楽しく、

ちょいとスパイスを効かせた

「食べるエッセイ集」はいかが?

ただいま2冊刊行中。

 


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桃太郎のモモと鬼流サマーライフ

 

岡山県でAI開発をやっているビアンフェ.の岡野さんから

今年もモモが送られてきた。

ちょっとまだ固いようなので、

両親と義父にお供えして追熟。

連日の猛暑でバナナもアボカドも

ちょっと青っぽいのを買ってきてもすぐに熟すので、

明日あたりには柔らかくなっていただけるだろう。

 

岡山は桃太郎の故郷なので、モモは名産。

桃太郎と言えば鬼。

「鬼滅の刃」の鬼は、ヨーロッパの吸血鬼と同じく、

太陽の光を浴びると、存在が崩壊してしまうが、

この夏はまさしく鬼を見習って、

太陽が照りつける日中は外出しないほうがいいようだ。

 

コロナ禍があけて、街も海も山も大賑わいのようだが、

仕事の時以外、とても出かける気にならない。

基本的に毎日家の中で仕事して、

夕方、日光の勢いが弱くなり、

ちょっと気温が下がったのを見計らって

義母を連れて川沿いを散歩する———

ほとんどコロナ時と変わらない生活を続けている。

 

それにしても連日の猛暑は気温35℃を軽くクリアし、

37℃、38℃にもあまり驚かなくなり、

そのうち40℃くらいが標準になりそうな気配も漂っている。

 

テレビでは「クーラーを夜通しつけっぱなしにして

寝てください」なんて、

ひと昔前には非常識だったことが常識になってしまい、

日本の夏は(世界の夏も)

これからどうなってしまうんだろうと、

ちょっと不安を抱かざるを得ない。

 

それに加えて物価高騰のダブルパンチ。

食べ物もずいぶん値上がりしているが、

へたに節約して栄養不良になったら

免疫力が落っこちて、コロナなどにやられかねない。

べつにごちそうは要らないが、

毎日ちゃんとしたものを食べて

バテないようにしたい。

 

というわけで、おいしいモモで

夏を乗り切る体力を養います。

ありがとう。

 

 


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マイナビ農業:ミニトマト×いばらき編

 

新しいマイナビ農業の記事が上がりました。

「日本最大級のミニトマト生産拠点が茨城県に!」

 

農業に興味をお持ちの方、

ミニトマトが好物の方、

そして、茨城県にお住まいの方、

ご家族・ご友人のおられる方、

別に知り合いはいないけど、

茨城県を愛しているよ・応援しているよという方は、

ぜひご一読くださいな。

 

茨城県南西部に位置する常総市。そこに総敷地面積約45ヘクタールの農業拠点「アグリサイエンスバレー常総」が誕生し、2023年5月26日に「まちびらきセレモニー」を開催しました。セレモニーには関係者100名超が集い、その注目度と熱意が感じられました。未来の地域創生モデルプロジェクトとして、拠点内でスタートした日本最大級のミニトマト栽培施設や、アグリサイエンスバレー常総について紹介します。

 

目次

官民連携のまちづくり「アグリサイエンスバレー常総」

夏越し栽培で差別化を図る

農業分野に特化したシステム開発

栽培ロボットの開発に期待

目指す未来の「農業のまち」

 

 


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マイナビ農業:フードテックの世界

 

日本有数の農業専門サイト

「マイナビ農業」でも随時、記事をUPしています。

先月末はフードテックについての一編をUP。

農業・食品関係の事業をやっている方にはためになるかも。

ご興味があれば、ご一読ください。

 

話題沸騰のフードテックを徹底解説! 

背景や農業での活用事例なども紹介

 

フードテックとは

「Food(フード)」と「Technology(テクノロジー)」を

掛け合わせた食の最先端技術を指す言葉。

「サイエンスとエンジニアリングによる食のアップグレード」という定義も。(経済産業省)

 

飲食店のモバイルオーダーや、

大豆ミートの開発などもフードテック。

また、農業ではアグリテックと呼ばれる分野も含まれ、

人手不足を解消するロボットの開発や、

生産の効率化を促すAI・ICTの活用などもフードテック。

 

食料不足やフードロス(食品廃棄)などの

課題解決への期待を込めて盛り上がる

フードテックの世界を探索します。

 

目次

フードテックとは?

フードテックが注目される背景

フードテックで解決できる問題

フードテックの主なテクノロジー例

農業でのフードテックの事例

フードテックで広がる食と農の可能性

 


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カエルの幸福サラダ

 

先週だったと思うが、

スーパーや飲食チェーン店の野菜サラダに

カエルが混入していたニュースがあり、

そのせいかやたらとブログのアクセスが増えた。

 

そう言えば、カエル食とか、カエルのから揚げとか、

カエル女とか、カエル男とか、

カエル石とか、カエル君とか、

よくカエルのことを書いている。

 

カエルに魅入られる人は少なくない。

やはり地球に生きる生物としては、

人間よりはるかに大先輩であり、

学ぶべき点がいっぱいある。

 

そもそも子ども時代の生き方と

大人になってからの生き方が

まるっきり違っているのが面白い。

 

むかしのSF小説で

「両棲人間」というのを読んだことがあるが、

人間は心のどこかで両棲類に憧れているフシがある。

そう言えば、ウーパルーパやオオサンショウウオのことも

書いたことがある。

オオサンショウウオは小説まで書いてしまった。

このへんはみんな、むかしは食糧になっていたようだ。

 

カエルは最も身近な両棲類で、

日本人にとって大事なお米を育てる田んぼの

妖精みたいな存在である。

梅雨の季節、カエルに会えた人はラッキーかも。

 

野菜サラダのカエルに当たっちゃった人も、

あまり怒らずに「幸福ガエル」に当たったと思って

ケロッとやりすごそう。

カエルサラダのおかげでこの夏はいいことあるかもよ。

 


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吉祥寺にやってきたクレヨンハウス 

 

感染者はまたぐんぐん増えてるみたいだが、

もう誰も気にしない。

コロナの話なんかしてくれるな、という声が聞こえてくる。

情報が出なきゃないことと同じだと言わんばかりの

「コロナ明け大型連休」、

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

 

僕はほとんど仕事をしているが、

きょうは吉祥寺でお買い物。

腹減ったので昼めし食おうということで、

お店を探していたら行き当たったのが

クレヨンハウス。

 

作家の落合恵子氏が開いた

子どもの本の専門店として有名だが、

オーガニックレストラン、

自然食品の店としても知られている。

 

息子がチビの頃、青山の「本店」にはよく行って

本を買っていたので、とても懐かしい。

吉祥寺にも「支店」があるなんて全然知らなかった。

 

と思ったら、なんと、

昨年暮れに青山からこちらに移転していた!

支店ではなく本店だったのだ。

 

1階がレストラン・食品売り場。

ランチバイキングは、玉ねぎマリネ、きんぴら、

鶏のふんわり揚げ、大豆ミートのロールキャベツ、

玄米ご飯など。デザートには、かぼちゃのタルト。

おいしかった。

 

B1と2階が書店になっている。

2階は絵本・子どもの本売り場で、さすがの品揃え。

子どもの本はロングセラーが多く、

息子がチビだった20年ほど前と

そんなに雰囲気は変わらない。

相変わらずのクレヨンハウスワールドで、

なんとなく安堵する。

 

B1は社会派の本・アート系の本を揃えている。

こちらは心なしか衰退感があった。

近年は本文化の衰退著しく、

紀伊国屋などの本文化を守る老舗や大書店は除き、

街中の本屋はサクッと読める売れ線のノウハウ本・

ビジネス本だらけになってしまった。

クレヨンハウスも食のほうはともかく、

本の販売のほうは全体的に縮小された感じがする。

 

それでも文化の発信地である吉祥寺に来てくれたのは

喜ばしいことだ。

子供がいてもいなくても、

ぜひ吉祥寺に来たら寄ってみてください。

たまにはブラブラ絵本を見るのも

心の静養と活性化に役立ちます。

 

ちなみにこのクレヨンハウスのある

大正通り界隈はヴィーガン・ベジタリアン

御用達みたいな店が増えて、

菜食・健康食エリアとしても面白い。

 


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美野原御膳と日本の里山

 

ふきのとうをはじめとする山菜天ぷらと

しこしこした上州うどん。

つゆはあっさりしていて、そこにいりごまを入れて

少しこうばしくして、つるつる食べる。

漬物・サラダ・しそごはんなどいろいろついてて、

デザートは、あんこのたっぷりかかったわらび餅。

 

美野原茶屋(みのばらぢゃや)は、

群馬県中之条町にある。

うれしくなるくらい「いなか~」という感じの食堂。

今日はこの近辺の葬儀屋さんを取材に来て、

お昼におすすめのところは?と聞いて、

連れてきてもらった。

 

「美野原」というのは正式な住所ではないが、

この地域は地元では昔からそう呼ばれているそうで、

その名の通り、山々に囲まれた美しい里山。

まさしく「日本のふるさと」と呼びたいところ。

 

幸運にも山桜が満開で、

あちこちがピンクに萌えている。

そしてその手前に咲き乱れる一面の菜の花。

さらに道路沿いにはずーっと限りなく

黄色い水仙の花の群れが並んで咲いている。

 

最寄り駅はJR中之条か、

上越新幹線・上毛高原駅。

季節に応じて「日本のふるさと」が楽しめる。

近くに草津温泉や伊香保温泉があるせいか、

あまり観光に力を入れている気配もなく、

かえって田舎感を思う存分、満喫できる。

温泉もあるようなので、

機会があればぜひ訪れてほしいところ。

 


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二度と洋食屋には連れていくべからず

 

昨日は久しぶりに義母を美容院に連れて行った。

いつもカミさんが連れていくという行きつけのところ。

ここのおばちゃん、腕は大したことないが、

高齢者の扱いはうまく、

髪もきれいになってすっかり気分がよくなった。

 

問題はその後。

お昼を外食にしたが、

たまにはいいかと洋食専門のカフェへ。

オムライスならよかろうと思って注文したところ、

上にのっていたデミグラソースがお気に召さず、

せっかくご機嫌だったのが、めっちゃ不機嫌に。

あんまり洋食は好きではないのだが、

家では素直に食べるのでつい油断してしまったのだ。

 

この人はへそを曲げるとけっこうガンコで、

いつもなら喜んで食べるデザートにも

「いらない!」と手をつけない。

 

しかたなく、そそくさとカネを払って外に。

二度と洋食屋には連れていくべからず。

痛い教訓を得た。

 

しかし出たとたん、デミグラオムライスの記憶を忘れ、

それまでの不機嫌だった記憶を忘れて、

なぜか美容院から出てきたときの笑顔に戻っている。

こういう時、認知症は便利でありがたい?

帰った後、いつもの安い菓子パンをあげたら大喜び。

 

電子書籍エッセイ集:認知症介護

 

認知症のおかあさんといっしょ

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BR8B8NXF

認知症の義母をお世話する日々を面白かしく綴ったエッセイ集。

認知症専門医の貴重な講演録も併載。

amazonkindleより発売中。¥500


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チャットGPTに訊く:ロンドンに日本食の店を出すなら

 

僕は1980年代にロンドンの

ケンジントンヒルトンホテル内の

日本食のレストランで働いていた。

その頃はまだ日本食が「アドベンチャー」

と言われていた時代。

寿司とてんぷらとすき焼きを出しときゃ

OKみたいなところがあった。

が、もちろん現代はまったく状況が違う。

そこで今日はチャットGPTと

日本食文化の世界進出、および、

今、ロンドンに出店するなら・・

というテーマで対話した。

 

こういうテーマは、

チャットGPTの回答は相当レベルが高い。

長いけど、興味があったら読んでみてください。

 

ぼく:最近、日本の食文化は外国でどれくらい認知されているか教えてください。

 

AI:日本の食文化は、世界的に広く認知されており、多くの国で人気があります。 以下に、外国での日本食の認知度や人気の高い料理の例を挙げてみます。

 

1.寿司:寿司は、世界中で愛される日本の代表的な料理の一つです。 多くの国で、寿司レストランが存在し、日本の寿司がそのまま提供されたり、現地の食材を使用したバリエーションが提供されたりしています。

 

2.ラーメン:日本のラーメンは、アメリカやカナダ、ヨーロッパの大都市など、多くの海外の国で人気があります。では、現地の食材を使用して、日本の味に近づいたバージョンが提供されることもあります。

 

3.焼肉:日本の焼肉も、世界中で人気があります。

 

4.和食:日本の伝統的な和食も、世界中で注目を集めています。例えば、ミシュランガイドにも和食の店が掲載されていて、世界中から多くの人が訪れています。

 

5.抹茶:日本の抹茶は、健康に良いとされることから、世界中で人気があります。例えば、アメリカのスターバックスなどでも、抹茶ラテや抹茶フラペチーノが提供されています。

 

以上のように、日本の食文化は世界中で認知されており、多くの国で人気があります。 特に寿司やラーメンなどの人気が高い料理は、日本の味そのままを提供する店舗も多く、多く勝手が楽しんでいます。

 

ぼく:なぜ日本食は他国でもそんなに人気があるのでしょうか?

 

AI:日本食が他国でも人気がある理由には、いくつかの要因があります。

 

1.健康的でバランスの良い食事:日本食は、健康的で栄養バランスの良い食事として知られています。 日本食は、低脂肪で低カロリーなのに、タンパク質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれているため、ダイエットや健康に気を遣う人々に人気があります。

 

2.繊細で美しい盛り付け:日本食は、繊細で美しい盛り付けが特徴的です。その美しさは、日本文化に根ざしたものであり、海外でも高い評価を受けています。

 

3.鮮度と質の高い食材:日本は、海に囲まれた島国であり、豊富な漁獲物や農産物があります。また、日本人は食材の鮮度にこだわる文化があるため、海外でも高品質な日本食材が求められています。

 

4.料理の多様性:日本食は、寿司やラーメンなど有名な料理だけでなく、和食やおばんざい、お好み焼きなど多様な料理があります。 そのため、さまざまな好みや食文化に合わせた料理が提供されることもあり、堅実な人々に愛されています。

 

以上のように、日本食が他国でも人気がある理由には、健康的でバランスの良い食事や美しい盛り付け、高品質な食材、多様な料理などが挙げられます。するために、日本食を求める外国人旅行者も多いため、その必要も日本食の人気につながっています。

 

ぼく:日本人はどうやってこの食文化を発展させたのでしょうか?

 

AI:日本の食文化が発展してきた背景には、以下のような要素があります。

 

1.地域の気候や風土に合わせた食材の利用:日本は四季がはっきりしており、各地域にそれぞれ異なる気候や風土があります。そのため、地域に応じた食材を活用した料理が発展しました。北海道では魚介類やジャガイモが豊富で、そばや餡かけご飯などの料理が根付いています。 一方、沖縄では熱帯性の果物や野菜が利用され、ゴーヤチャンプルーや沖縄そばなどの料理が発展しました。

 

2.季節感や美意識を取り入れた盛り付け:日本食の盛り付けは、季節感や美意識を取り入れた独特の美しさがあります。発展しました。

 

3.宗教や儒教などの思想的背景:日本には、仏教や神道、儒教などの宗教や思想が根付いており、その影響も日本食文化に大きく反映されています。が広まったり、儒教の影響を受けて食事の作法やマナーが重んじられるようになったりしました。

 

4.科学技術の発展による食品加工技術の進歩:以降、日本の食品加工技術は進歩し、多様な食品が肥大化しました。海産物などが代表的な例です。

 

以上のように、日本の食文化が発展してきた背景には、地域の気候や風土、季節感や美意識、宗教や思想的背景、科学技術の発展による食品加工技術の進歩などの要素が進んでいます。また、日本人が食文化を大切にし、受け継がれたことも発展御要因になっています。

 

ぼく:現在、海外市場において日本食の市場規模はいくらぐらいになるかわかりますか?

 

AI:2021年に発表された調査によると、海外市場における日本食の市場規模は約4,000億円程度と推定されています。この数字は、2020年に比べて約10%増加したとされています。特に、アメリカ、中国、東南アジアなどの地域で需要が拡大しています。

 

ぼく:これから海外の都市に日本食のお店を出すとしたら、どこにどんな種類のお店を出すとビジネス成功の可能性が大きいでしょうか?

 

AI:海外において、どの都市や地域でどのような日本食のお店を出すとビジネス成功の可能性が高いかは、その地域の市場調査や構成人口、食文化などによって異なります。以下の点に注意することで、ビジネスの成功の可能性を高めることができます。

 

1.現地の必要に合わせたメニュー構成:日本食は多種多様な料理がありますが、海外で出店する場合は、現地の必要に合わせたメニュー構成を考える必要があります。いる食材を取り入れたメニューや、現地の味覚に合わせたアレンジを加えた料理などが好まれる傾向があります。

 

2.地域に合わせた店舗の設計:出店する地域の文化や風土に合わせた店舗の設計を行うことで、地元の人に親しみやすく、愛される店舗となる可能性が計算されます。

 

3.価格設定:現地の経済状況や消費者の結果水準に合わせた価格設定を行うことが重要です。ができます。

 

4.店舗の立地:交通の便が良くなり、多くの人が利用する場所に出店することが、ビジネスの成功のために重要です。欲求が高まる可能性があります。

 

5.品質・サービスの向上:品質の高い食材や調理技術を活かし、高品質な料理を提供することが大切です。また、現地の消費者に親切で丁寧なサービスを提供することで、リピート率を高めますことができます。

 

以上のように、出店する地域に合わせたメニュー構成や店舗の設計、価格設定、店舗の状況、品質・サービスの向上などがビジネスの成功にとって重要な要素となります。

 

ぼく:ロンドンのケンジントン地区に日本食の店を出店すとしたらどんな店がいいでしょうか?

 

AI:ロンドンのケンジントン地区は、高級住宅街やショッピングエリアが集まる地域であり、日本文化や日本食に対する需要が高い地域の一つです。 そこで、ケンジントン地区に日本食の店を出店する場合、以下のような店が良いでしょう。

 

1.高級感のある寿司店:ケンジントン地区は、高級住宅街やショッピングエリアが集まる地域であり、富裕層の方々が多く暮らしています。でしょう。

 

2.テイクアウト対応の日本食店:ケンジントン地区には、多くの観光客やビジネスマンがアクセスするため、テイクアウト対応の日本食店を出店することで、必要を拡大することができます。

 

3.カフェスタイルの日本食店:ロンドンには多くのカフェがあり、その中には日本のカフェ文化を取り入れた店舗もあります。ケンジントン地区には、このカフェが多いため、ようなカフェスタイルの日本食店を出店することで、必要を拡大することができます。

 

4.和食居酒屋:日本食に興味がある地元の方々や、ビジネスマン、観光客などが多く集まる地域に出店する場合、和食居酒屋を出店することができます。一緒に食事を楽しむことができるため、必要が見込めます。

 

5.ラーメン店:ロンドンには、多くのラーメン店があります。その中でも、日本のラーメン文化を取り入れた店舗が人気を集めています。ケンジントン地区にも、このようなラーメン店を出店することで、需要を拡大することができます。

 

以上のように、ケンジントン地区に日本食の店を出店する場合、地域の要望や傾向に合わせた店舗の種類を選ぶことが重要です。また、店舗の設計や価格設定、品質・サービスの向上などにも品質・サービスの向上などにも力を入れることが重要です。 

 

例えば、ロンドンでは食材の調達が難しいため、輸入品を使う場合が多いです。 しかし、より新鮮な食材を使うことで、品質を高めるまた、日本食に興味がある地元の人にも申し込むために、英語メニューや英語対応のスタッフを揃えることも大切です。さらに、SNSや口コミなどを活用して、店舗の情報発信や顧客とのコミュニケーションを取ることも重要です。 これらの取り組みによって、より多くの顧客に愛される日本食店を作ることができます。

 

ぼく:回答ありがとうございます。

 

AI: よろしくお願いします。 何か他に質問がありましたら、遠慮なくお聞きください。

 

おりべまことエッセイ集:食べる


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なぜ付け合わせのポテトサラダがおいしい店は信用できるのか?

 

♪サ、サ、サ、サラダ 

サラダの国から来たむすめ

 

という歌が、かつてあったが、

サラダの国のプリンセスと言えば、

何と言ってもポテトサラダである。

 

並みいるサラダの中で総選挙をやれば、

ぶっちぎりでトップ当選。

日本においては、まさにサラダ界のスーパーアイドル。

いまや多種多様な味・食感を揃えた

ダイバーシティなポテサラ専門店まで出現し、

繁盛する時代である。

 

まさかその事実を知らずして、

スーパーやコンビニの弁当と同じ、

業務用の在りもののポテサラを

袋から出してまんま盛り付けている飲食店はあるまい。

もしあったとすれば、その店は日々、

顧客からの信用を落としている、と認識した方がいい。

 

表題にある「ポテトサラダがおいしい店は信用できる」は、

かの「孤独のグルメ」の主人公・

井之頭五郎氏のセリフだが、

裏返せば、

「ポテトサラダに魂を入れられない店は信用できない」

ということになる。

 

ポテトサラダはいかようにでもオリジナリティが

発揮できるサラダである。

 

材料となるジャガイモも、

男爵、きたあかり、とうや、メークイン、

アンデスレッド、インカのめざめなど多種多様。

 

僕も好きなのでよく家で作る。

自分が好きなものを作る時は、

なんとかうまいものにしてやろうと手が動く。

ゆでるのではなく、圧力釜で蒸し、

うまみを凝縮して柔らかくしたやつを

つぶして湯気が出ているところに

バシャッとお酢をぶっかけ、ガバッと粉チーズをふる。

それに定番としてタマネギ、ゆで卵、

あとはキャベツ、キュウリ、ニンジン、

ブロッコリーの茎などを投入し、

マヨネーズをにゅるにゅるっと絞って混ぜ合わせる。

 

といったレシピを基本に、その日の気分と

ぶち込める材料、調味料によっていろいろアレンジする。

ポテサラはその人の個性・嗜好・工夫、

そして、その瞬間のフィーリングが如実に反映される。

 

「これがうちのポテサラじゃ!」

と、愛と自信と誇りを持って客に出せるか?

それとも、どうせ付け合わせなんだからと

適当に済ませるか?

 

自分で作ると分かるが、ポテサラを作るのは、

けっこう手間暇がかかる。

コロナでダメージを受けた飲食店としては、

経営立て直しの必要性から

付け合わせなんぞに手間暇かけず、

市販の出来合いでパッと済ませて、

その分、生産性を上げたいと考えるのが常道だ。

 

しかし、手を抜いていいものと駄目なものがある。

いくらメインのハンバーグがうまくても

ポテサラが駄目ならハンバーグも減点されてしまう。

 

しかし、しょせんは付け合わせである。

そんなことを口に出して言う人はほとんどいるまい。

皆、井之頭五郎のように

「ここのポテトサラダは間に合わせの業務用か。

これは残念だ」

と心の中で不満げに呟くばかりである。

彼がもう一度、あなたの店に戻ってくる確率は

限りなく低い。

 

僕たちは目の前にある問題を合理的・効率的に解決し、

生産性・経済性を上げようと躍起になる。

手っ取り早く稼いで、

あわよくばさっさとリタイアしちまおうと考える。

 

しかし、そんなことがうまくできるのは、

ごくわずかな幸運で、選ばれた人間だけだ。

あなたはおそらく違う。

僕も違う。

僕たちは残念ながら選ばれし人間などではない、

あまりにも平凡な、どこにでもいる、

いつでも取り換え可能な、十把一絡げの人材だ。

 

そんなしょーもない凡庸な輩が、

出来合いのポテサラを提供して

うまくしのいでいると思っているかも知れないが、

「あの店には二度と行かないよ」と

井之頭五郎らに心の中で言われ、

いつの間にか信用を失くしているのだ。

 

汝、付け合わせのポテトサラダに手を抜くなかれ。

どうしようもなく平凡で、ありきたりでも、

愛と魂と情熱と己のグルーヴを込めて作った

ポテトサラダには自然と個性がにじみ出る。

あなただけのサラダプリンセス。

僕だけのポテポテアイドル。

 

食いに来た客の10人に一人は

「この店は信用できる」と言ってくれるかもしれない。

そして、100人に一人ぐらいは

「好きだ。愛してる」と言ってくれるかもしれない。

みんな、あなたや僕の店の工夫と頑張りを

ちょっとぐらいは期待してくれている。

 


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誕生日のドラえもんとウサギ

 

義母の誕生日。

88歳の米寿である。

「おめでとう」の祝辞にも

「え、誰のお誕生日なの?」

認知症は、主観的には齢を取ることはない。

本人の意識の上では不老不死である。

 

さて、誕生日と言えばケーキ。

この人はジャムパン、クリームパン、

あるいは100円で買える甘食とかロールケーキとか、

普通、洋菓子とは呼べないお安い菓子パン系は大好物だが、

ちょっとハイクラスのケーキなどは

いまいちお好きではない。

 

最近、その傾向がますます強くなっており、

日本人として原点回帰しているのでは?と思わせる。

 

そんなわけで先日のパステルのプリンケーキは、

三日かけて、カミさんと僕とで食ってしまったのだが、

今日は、それならということで、

好物のどら焼きを食わしちゃろうということで、

阿佐ヶ谷の「うさぎや」へ行く。

 

阿佐ヶ谷北口の狭い路地にあるうさぎやは

古い木づくりの和菓子屋で、

レトロムードたっぷり。

阿佐ヶ谷にお店を開いたのは昭和32年というから、

僕が生まれる前のこと。

日本橋と上野にも同じ店があるが、

のれん分けというわけでなく、親族が経営しているらしい。

 

売っている和菓子はどら焼きをはじめとして、

すべて職人さんの手作り。

いつも行列ができているので、午前中に行ったが、

それでも十分待ち。

店内には大勢お客がいて、

販売の女性たちもちゃきちゃきしていて、

なんだか昭和に還ったような、あったかい気分になる。

味はもちろんだが、

こうした店の雰囲気も人気の秘密なのだろう。

 

浅草・亀十のどら焼きもそうだが、

いわゆる名物となるどら焼きの共通点として、

皮にもアンコにもくどさがまったくなく、

けっこう軽く食べられてしまうこと。

インタビュー記事を読むと、

食べ終わった時に

「もう1つ食べたいと思える余韻がある甘さ」

にしているそうで、そのレシピをずっと守っているという。

 

甘さを抑えている分、

日持ちしない(消費期限三日)のだが、

これならほとんどドラえもんのように

何個でもパクパク食べられてしまう。

もっとたくさん買っておいてもよかった。

 

ウサギまんじゅうが可愛くて、

ウサギ年なので縁起がいいかなと

これも買ってみた。

目と耳は寒天とあんこを混ぜた羊羹で書いており、

手作りなので1つ1つ顔が違う。

ついでに大きな小豆がたっぷり入ったお赤飯も買った。

 

プレゼントもあげて、好物のおでん、お赤飯、

そしてどら焼きでお祝い。

プレゼントには、ネコの小さなぬいぐるみと

ティッシュ入れをあげたのだが、

本人はさっぱりわかっていない。

 

ほとんどカミさんと僕の自己満足の世界になっているが、

まぁ、それでもよし。

明日もどら焼きとウサギまんじゅう食べるよ。

 

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がっちりアメリケンなハンバーガーとアップルパイ

 

吉祥寺の「バビーズ」という店で昼食を食べたが、

めっちゃうまかった。

 

思いっきりアメリケンなカフェ&レストランで、

古き良きアメリカ料理がコンセプト。

いろんなハリウッド映画によく出てくるような

田舎町のカフェに似ている。

 

大ぶりなテーブルの上には全席、

真っ赤なハインツのケチャップと、

まっ黄色なマスタードが、

なかよくドカッという感じで鎮座している。

 

カミさんはマカロニチーズ、

僕はハンバーガーを頼んだが、

これまた、ちんまりお洒落な感じでなく、

アメリケンなメジャーリーグ、

イッツ・ショータイムという感じで、

ドカドカッと運ばれてきた。

 

こんがり焼けたビーフハンバーガーは、

トマト、オニオン、レタスをのっけただけの

シンプルな代物で、

これにハインツのケチャップとマスタードを

ドバドバかけてかぶりつく。

 

おお、そうだった。

本来、ハンバーガーとはこういう食い物だ。

そして日本のケチャップとはやっぱり違う

アメリケンなハインツの甘さと酸っぱさ。

 

おお、愛しき憎きパックスアメリカーナ。

おれのからだの中では今、

日本人とアメリカ人の血がせめぎ合っている。

 

「孤独のグルメ」の井之頭五郎なら、

そうモノローグするところだ。

 

ちょっと重いかなと思って、付け合わせには

コールスロー(ビーツが入っていてピンク色)を選んだ。

これもおいしかったが、

これならフライドポテトも食べてみたい気がする。

 

そしてデザートに頼んだのが、この店の売りの

アップルパイ。

 

普通のアップルパイでもよかったが、

記事にくるみを入れ、シナモンを効かせた

「クランブルアップルパイ」というのを頼んでみたら、

これが感動的な味だった。

こんなサクサクなアップルパイ、

ちょっと他では食べられない。

 

ニューヨークに本店があって人気らしく、

日本では吉祥寺のほかには

赤坂・八重洲・汐留・二子玉などに店を出している。

「都会の中のカントリー」といったところで、

お洒落感もほどほど。

年齢に関係なく、年寄りでも子ども連れでも

気軽に入れるところがいい。

テーブルも広く、リラックスムードがあって居心地も良い。

 

二人で、メイン2+ドリンク2+デザート1で

4千円ちょい。

そう安くはないけど、内容と見合わせれば十分満足。

束の間、アメリカのどこかに旅した気分にも浸れます。

 


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新宿にパステルが帰って来た

 

カミさんのお誕生日だったので、

パステルのプリンケーキを買いに新宿へ行く。

1か月前、新宿西口地下の小田急エースタウンに

パステルの新しい店舗ができたのだ!

 

その昔は渋谷・恵比寿・新宿に数店舗、

数年前は吉祥寺のアトレにも入っていたが、

撤退に次ぐ撤退で、

一番近いのは池袋東武の1階になってしまったのだが、

新宿にできてうれしい。

行ってみるとチョコレートケーキのTOPSも入っている!

 

しかし、ここに入ってる店はどこもそうだが。

かつての店舗と比べると極めて小さく、

ぎりぎりの省スペースで、

スタッフもぎりぎりに削ってやっているように見える。

(基本、おねーさん一人で販売しているように

見受けられた)

 

何となく栄枯盛衰。

パステルもTOPSもかつては

デパ地下の花形というイメージがあったのだが、

あれは愛するが故の幻想だったのか?

なんだかデパ地下・駅ビルの晴れ舞台から陥落して、

ひっそりやっていますという感じがしなくもない。

 

でも、いいのだ。おいしければ。

味は決して落ちてない。

古い奴だと思われても、

僕らはプリンケーキを食べ続けるだろう。

(と言っても年に1回か2回だけど)

 

パステルのプリンケーキと

TOPSのチョコレートケーキは日本の宝です。

 


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社会を回す人たちの働く意欲・生きる元気

 

年末年始はデイサービスがお休みなので、

義母が毎日家にいる。

それでカミさんがカリカリしてくるので、

僕が義母を外に連れ出すことになる。

午前も午後も普段より長めの散歩をする。

正直、けっこう疲れる。

本や映画をゆっくり見ようと思っていたが、

考えが甘かったようだ。

 

お正月スペシャル散歩ということで、

帰りけに茶店に寄る。

飲食店、特にチェーン店は

コロナで落ちた売り上げを取り戻す狙いもあるのか、

けっこう元旦から開いている。

 

昨日は浜田山付近・井の頭通り沿いにある

「むさしの森珈琲」でコーヒーといっしょに

この店の名物だという

「ふわとろパンケーキ」を食べた。

 

名前の通り、ふわっとしてて

トロっと口の中で溶けるパンケーキで、

見た目はけっこうボリューミーだが、

風船みたいなので軽く食べられてしまう。

おやつにちょうどいい感じだ。

 

なかなかおいしかったので、支払いの時に

「あのパンケーキはおいしいねぇ」と言ったら、

レジを打っていたマージャーらしき人の指が一時停止して

「そう言っていただけて、本当にありがたいです」と、

えらく恐縮して言われたので、

こっちが恐縮してしまった。

でも、自分の一言で喜んでくれたようなので

悪い気はしない。

 

見た感じ、40過ぎたあたりの人だったので、

奥さんや子供といっしょにお正月を

ゆっくり過ごしたかっただろうに、

出勤せざるを得なくなったのだろうか?

そうした重荷を少しでも軽くできたのだろうか。

 

思えば、0年代の「勝ち組・負け組」あたりから、

もともとおかしかった日本社会は

ますます歪んできた。

 

マネーゲームの勝者を目指す競争社会。

儲けたもん勝ちという風潮になって、

こうして地道に働いて、現場を回している人たちを

使用人みたいに見る傾向がはびこってしまった。

それは人の心を蝕み、現場仕事の価値を認めず、

従事する人たちの自尊心を奪ってきたのではないかと思う。

 

近年、あちこちでおぞましい事件が

頻発するような社会になってしまった背景には、

こうした自尊心を奪われた人たちの、

表出されない怒りや悲しみのようなものが

マグマみたいに地下で流れているような気がしてならない。

 

社会をよくするというと、あまりに大げさだけど、

お客として良い品物や良いサービスを提供されて、

少しでも心を動かされるようなことがあれば、

「おいしかった」「助かった」「ありがとう」と

声に出してお礼を言った方が、

彼ら・彼女らの心の報酬になるのではないかと思う。

 

また、配達員とか工事員とか警備員とか、

機会があれば「お疲れさま」とか、

ねぎらいの声をかけてもいいのではないか。

 

仕事だから当たりまえだろ。

カネもらってるんだらちゃんとやるべきだろ。

 

もちろんそうだけど、やっているのは人間である。

お礼やねぎらいの言葉を報酬として求めるのは

けっして甘えでも、間違った心の在り方ではない。

人間の気持ちとして

「カネを稼ぐために働いている」だけでは

とても長くもたない。

そこに何か喜びなり、充実感がなくては働けない。

 

ほんの一言で、彼ら・彼女らの働く意欲が上がったり、

今日は良い日だと思えたり、心が軽くなったり、

元気や幸福感につながることだってあるだろう。

 

そして、それは経済にだってプラスに働くだろう。

「新しい資本主義」って、

システムがどうのこうのではなく、

働く側と生活する側・双方の関係を

良くするところか始まるのではないだろうか。

 


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マイナビ農業 ハラール認証

 

「マイナビ農業」で書いた

ハラール認証についての記事がUPになった。

コロナ前、マレーシアやインドネシアからの

観光客が激増し、

そのほとんどがムスリム(イスラム教徒)であるため、

それまであまりハラールに興味のなかった日本人も

熱心に取り組み始めたのだ。

 

ハラールというと、

豚肉が食べられない、アルコールが飲めない

という程度の知識しかなかったが、

そう単純な問題ではない。

健康食とか、ベジタリアンや

ヴィーガンの思想に通じていたり、

食品添加物や環境問題にも通じているところがある。

 

また、食品とは関係ないところでの

モラル的な問題も指摘されるようで、

印象的だったのは、キューピーマヨネーズ。

 

数年前からイスラム圏で販売を始めたのだが、

その認証の際、食品の内容自体は問題ないのだが、

あのマークのキューピーちゃんがダメ出しを食らった。

ハダカだからダメということらしい。

なので日本とは異なるマーク(上半身だけ)で

発売することになった。

そうした興味深い話がいろいろある。

 

現在、日本にはハラール認証を行う機関が10くらいあるが、

ビジネス面から見ると、彼らにとって

認証を与えることは良いビジネスになるようだ。

 

農水省の資料などからいろいろ情報を調べると、

認証を求める会社の企業規模によって

お値段が変わるらしい。

 

一応、ざっと調べたところ、

いろいろ条件によって変わるので、

値段を明示しているところは皆無である。

正直、ちょっと胡散臭い感じもする。

金持ち企業からはたんまりボッタくろう、

みたいな機運があるのかも知れない。

 

なかなか面白い世界なので、また機会を見つけて

探究したいと思う。

けっこう読みごたえがあると思うので、

興味のある方は読んでみてください。

 


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ヒトとブタは神目線ではブラザーなのか?

 

マイナビ農業の仕事で、

ハラールに関する8千字の記事を書いた。

「ハラール」とは、ムスリム(イスラム教徒)にとって

「許されたもの」。

これに対して禁じられているものは「ハラム」という。

これらは彼らの聖典であるコーランに記されている。

 

このハラムで有名なのが、豚肉とアルコールだ。

ロンドンのレストランで働いていたとき、

職場の仲間にエジプト人のムスリムがいて、

彼は酒が好きだった。

さすがにそんなにガバガバとは飲まなかったが、

チビっと飲んでは酔っぱらっていた。

 

地元の国ではどうだか知らないが、

外国に在住しているムスリムの間では、

アルコールの禁忌については割と甘いようである。

 

けれども豚はダメだ。

彼もけっして豚肉は食べず、

賄いでトンカツやハムカツが出てくると、

オー!と、天を仰いで嘆いていた。

 

それにしても疑問はやはり、

なぜイスラム教は豚を禁忌としたかである。

「豚は不浄の動物だから」というのは

どうも説得力がない。

 

豚は本来、きれい好きな動物で、

豚小屋が汚いというイメージは、

むしろ飼う人間の側の問題・責任である。

 

それよりも有力な説は、イスラム教の創始者とされる

預言者ムハンマドが生きていた時代(7世紀はじめ)、

中東地域(現在のサウジアラビアあたり)で

豚肉が原因となって疫病が流行したということ。

 

豚は雑食性なので、ヒツジや牛などの草食動物より

肉が腐りやすい。

衛生管理がなっていなかった当時としては、

十分あり得る話である。

 

もちろんヒツジだって牛だって鶏だって

冷蔵しとかなきゃ腐るのだが、

たまたまムハンマドが豚肉由来の疫病に

出逢ってしまったのだろう。

歴史は僕たちが思っている以上に、

必然よりも偶然の力が大きい。

 

なんとなく納得してしまう説だが、それでも釈然としない。

仏教やキリスト教の地域だって同様のことはあったはず。

これだけ世界に広がった宗教の創始者だから、

ムハンマドの信念はもっと複雑で深いはずだ。

彼は直観で知っていたからではないかという気がする。

 

「豚は人間に酷似してる」

 

つまり豚を食べることは、人肉食に通じる。

そうイメージして恐怖し、ブタにフタをしたのである。

 

実際、豚の皮膚や臓器は、類人猿よりも人間に近く、

代替が可能だという。

皮膚や臓器の移植手術は

190年代から試行検討されており、

つい最近、ついに実際に行われた。

 

今年2月には

「世界初、ブタからヒトへの心臓移植の注目点は」

という医学記事も発表されている。

(以下抜粋)

2021年1月7日、米メリーランド大学の医療チームにより、

世界で初めてヒトへの遺伝子改変ブタの心臓を用いた

異種移植が実施された。同大学の公式サイトによると、

2月9日現在、レシピエントの57歳男性に移植されたブタの心臓は

問題なく機能しており、

24時間体制のケアを受けている様子が伝えられている。

 

https://www.m3.com/clinical/open/news/1018905

 

預言者ムハンマドは、イエス・キリストと違って

神の子として生まれてきたわけではない。

彼は商人として暮らしていた40歳のときに突然、

天使ガブリエルによる啓示を受け、

預言者として神からのメッセージを

人々へ伝えていくことを決意したという。

 

彼はその中で人間と豚の近親関係を感知し、

それを人々に「豚肉食禁止」と言う形で説いた。

それが人々の心の奥底にあった、

豚に対する近親相関的感情に響いたのではないだろうか?

 

上記のような移植の話は、

到底、ムスリムの人々は受け入れられないだろうが、

医学的・科学的に興味を抱く人は少なくないはずだ。

 

あなたは自分が、あるいは家族が、

命を救うためにこの臓器移植の提案をされたら、

どうしますか?

 

今回の仕事は、ハラールについて、イスラム教について、

豚についての神秘を感じた面白い仕事だった。

この件についてはまたおいおい。

 


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秋、義母の食欲マシマシ

 

食欲の秋である。

最近、義母が目に見えて太ってきた。

それもそのはず。

ここひと月ほど、盗み食いがひどく、

夜中とか朝方とか食後さえも、

僕らが見てないとわかると

いつもガサゴソ食品を入れる棚を漁っている。

 

現場を捕まえて、

子どもみたいに叱ったとこで効き目はない。

認知症なので、

そもそも食べたことすら忘れてしまってるし。

 

なので見て見ぬふりをして何か仕込んでおく。

以前はキャラメルとかアメとかを入れておけば、

それで満足したのだが、

ちゃんと三食食べててもお腹が減るのか、

精神的に寂しくなるのか(一種のストレス)、

やたら掻き回して朝食用のパンとかバナナを

盗んでいく。

 

しょうがないので対応策として

菓子パンなどを入れておくと、

ほぼ毎日たいらげている。

 

甘いものばっかじゃよくないなと思って、

涼しくなったので、ときどき、

チクワや魚肉ソーセージなどを入れておくと、

やっぱりそれも平らげている。

 

母は食べられなくなって

結局、半分くらいの身体になって亡くなったが、

この調子だと義母はまだまだ大丈夫そうだ。

 

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どうだ、銅だ、ブドウだ

 

秋はブドウの季節。

ちょっとご報告遅くなったけど、

岡山県から今年もブドウが届いた。

グリーンのはシャインマスカット。

黒いのはオーロラブラック。

 

オーロラブラックは岡山特産で、

粒は巨峰をはるかにしのぐ大きさ。

甘くて食べ応え抜群だ。

 

ちなみに昨年(2021年)日本のぶどうの収穫量は

16万5,100トン。

1位:山梨県(4万6千トン)シェア25% やっぱり。

2位:長野県(2万8千トン)シェア17% こちらも強い。

そして、おめでとうございます。

3位が岡山県。1万5千100トン。シェア9%。

4位の山形県・1万4千500トンを僅差でかわし、

どうどう銅メダル獲得。

 

ちなみに5位は福岡県で6,910トン。4%。

このベスト5で全国生産量の64%を占めている。

 

東高西低のブドウ生産県。

岡山は堂々、西日本ナンバーワンを誇るブドウの国だ。

ブドウだけでなく。モモやイチゴもおいしい。

農家の皆さん、これからもおいしい果物を

たくさん作ってください。

 

そして岡野さん、いつもありがとう。

お礼が遅れてごめんなさい。

カミさんが歯痛でしばらく食べられなかったので、

まだ食べてます。

日持ちがいいのもうれしいね。

 

上記データは農林水産省のサイトより。

https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/sakumotu/sakkyou_kajyu/nasi_budou/r3/index.html

 


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腹が減った義母のパン侵略

 

朝食のとき、

買っておいたロールパンの袋をあけようとすると、

すでに封が解かれ、

5個入りだったものが2個に減っている。

盗み食いの犯人はもちろん知っている。

認知症だろうが何だろうが、もちろん腹は減るのだから。

 

誤解されると困るので言っておくと、

ちゃんと三食モリモリ食べている。

それだけじゃなく3時のおやつもしっかり食べる。

それでも夜中に空腹を感じて起き出すことが

しばしばある。

 

そこでわが家では、

昼夜問わずおやつをほしがる義母のために

4段ある木製フードラックの一番上引き出しには、

好物のキャラメルやアメなど、

なるべく一口で食べられ、カスをボロボロこぼして

部屋を汚さないようなお菓子を仕込んである。

 

ちなみにキャラメルは昔ながらの

黄色いパッケージの森永ミルクキャラメル。

他のもあげるときはあるが、

子どもの頃からの刷り込みは強烈で、

あの黄色いキャラメルが最高においしいと信じている。

たぶん、実際にそう感じるのだろう。

メーカーもそれを知っていて、作り続けているし、

スーパーなどもちゃんと定位置に置いている。

 

子どもじゃないし、この齢の人に

体にいい・悪いといった理由でガミガミ言って

お菓子を禁じるのは、

ストレスを与えるだけだろうと思って容認してきた。

夜中にネズミみたいにごそごそ探る音にも

聴こえないフリをしてきた。

 

そんなわけでしばらくうまくやっていたのだが、

この引き出しに入っているものは取っても大丈夫、

怒られなくて安全と認知すると、

だんだんお菓子以外にも手を伸ばすようになってきた。

 

さすがに野菜や乾物などには手を出さないが、

パンやバナナ、ビスケットなどは好物なので

夜中にこっそり食べているようである。

 

それでもちょっと前までは気が咎めるのか、

封を切っていないものには手を出さなかった。

ところが、ここ最近は大胆に侵略するように

なってきたのだ。

 

丸っこいロールパンは味も見た目も愛おしく、

ついがまんできなくなるようである。

今朝のはスーパーで一袋98円の代物。

高級パンを買った時は冷蔵庫にしまっておこう。

 

まだ冷蔵庫のなかを漁るようなことはしていないが、

いずれこちらにも侵略行為が及ぶかもしれない。

 

やはり食べることこそ行動原理。

人間の(というか生き物の)すべてのアクションの源。

母は食べられなくなって亡くなったが、

こちらの義母はまだまだ元気である。

 

 

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ブドウとモモのダブルインパクト

 

義妹からシャインマスカット、

岡山の岡野さんからモモが同日到着!

義父のところにお供え。

母の遺骨は名古屋にあるので、

いっしょに心の中でお供えします。

どうもありがとうございます。

桃はたくさんただいたので、

また半分くらい、ご近所におすそ分け。

 

 

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みんなのハンバーグ

 

昨日は「おふくろの味はハンバーグ」と書いたが、

これについては日本全国に同士が大勢いると思う。

少なくとも昭和40年代以降の子どもの多くにとって、

ハンバーグは最高峰のごちそうだったはずである。

そして、その子どもたちが大人になった今、

ハンバーグはカレー、ラーメンと並ぶ国民食となり、

世界に冠たる「日本食」となった。

 

みんな大好きハンバーグ。

庶民の味方ハンバーグ。

労働者階級のぜいたくおかずハンバーグ。

 

いやいや、なに寝ぼけてるの?

ハンバーガーといえばアメリカに決まってるでしょ。

という声が上がるかもしれない。

たしかにハンバーガーはアメリカの国民食だが、

ハンバーガーとハンバーグは、

まったく違うカテゴリーの食べ物だ。

 

レッツ・イマジン。

マックやキングのバーガーのパテを

パンの間から取りだしただけで、

ごはんのおかずになるだろうか?

 

日本食のハンバーグは白いご飯と味噌汁に合う。

そのように最初から作られ、そのように発展してきた。

ソースも中濃、ウスター、ケチャップ、

デミグラスといった洋食系から

大根おろし、醤油、ポン酢、

照り焼きソースといった和風系、

さらに様々なオリジナルソースの開発も盛んで

自由度が高い。

 

今や家庭やファミレスのみならず、

街には多様な専門店が百花繚乱。

おふくろのハンバーグ、おやじのハンバーグ、

おれのハンバーグ、ギャルズバーグ、キッズバーグ、

シティバーグ、カントリーバーグ、

むかしバーグ、未来バーグなど、

カレー、ラーメンと同様、

驚くべき柔軟性と文化性をもって進化してきた。

 

しかし、やはり定義はある。

ごはんのおかずにならないハンバーグ、

いわゆる「ハンバーグ定食」にならないハンバーグは、

ハンバーグとは言わない。

 

いやいや、うちのは定食用よりうんと高級ですから、

そんな労働者なんかじゃなくて

富裕層・上層階級の方々にご提供したい――

というものもあるだろう。

否定はしないが、それは「ハンバーグステーク」という、

また違うカテゴリーであり、

僕たちが求める、温かくておいしくて愛の肉汁あふれる

「みんなのハンバーグ」とは別物なのだ。

 

日本でハンバーグが一般家庭に広がったのは、

やはり昭和の高度経済成長時代。

1962年(昭和37年)に現在も人気のロングセラー商品、

マルシンフーズの「マルシンハンバーグ」が発売開始。

テレビCMも頻繁に流れ、

ハンバーグの認知度が格段にアップ!

 

そういえば僕の母も、手作りの前に、

このお手軽マルシンハンバーグを

幼稚園の弁当のおかずに入れてくれました。

のりたまなどのふりかけをかけたごはん。

その横にちょこんとマルシンハンバーグという、

今の基準で見たら、超手抜き弁当。

でも、めっちゃうまかった。

 

1969年(昭和44年)のテレビアニメ

「ハクション大魔王」では、

主人公のハクション大魔王の好物はハンバーグ。

しかしこれ、台本ではコロッケとなっていたため、

大魔王の声優だった大平透氏が、

「今時コロッケはないだろう。

今の子どもはハンバーグだ。」

とその場でハンバーグに変更したそうな。

 

この秘話は一般社団法人「日本ハンバーグ協会」の

ホームページからの引用。

https://j-hamburg.org/

ハンバーグ愛にあふれる同協会では、

歴史をはじめ、豊富なハンバーグ情報が満載。

あんまりまじめでなく、適度にふざけてコミカルなところも

ハンバーグらしくて良い。

勉強・研究してみたい人はぜひ覗いてみてください。

いっしょにハンバーグの世界を広げていきましょう。

 

 

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おふくろの味はハンバーグ

 

この間の母の葬式で司会者の人に

「お母様はどんなごはんを作ってくれましたか?」

と聞かれた。

 

司会ナレーションとしては、

「母が息子のために作った手料理」は

最も普遍的、かつ、感動に持っていきやすいネタだ。

だけど、故人が父親だったら、

事前アンケートで「(父の)趣味は料理」と書かない限り、

いきなりこんな聞き方はしない。

 

母=料理・家事 父=仕事

長年、日本社会に染みついたこういう図式は

まだまこれから先も数十年は有効だ。

お父さんが料理して、お母さんが稼いでくる家庭だって

たくさんあると思うが、

そういうご家庭のお葬式のときは、

「うちはちょっと違うパターンですよ」と

事前に葬儀屋さんにお断わりしておいた方が

いいかもしれない。

 

それはともかく、

うちは通常パターンに則った家庭だったので、

「母の料理で好きだったのはハンバーグです」

と素直に答えた。

 

「おふくろの味と言えば肉じゃが」というのは

遠い過去の話。

ほとんど昭和のおとぎ話である。

そもそも僕の母親は肉じゃがなんて好きじゃなかったので、

ろくに作ったことがなかった。

だから、僕にとっておふくろの味はハンバーグである。

 

そう言うと司会者の人は、

なにか「マザーズスペシャル」があったのかと、

しつこく聞いてきたが、特別仕様はなく、

ネタは普通の合いびき肉と炒めたタマネギ。

ソースも普通のウスターか中濃とケチャップを

まぜまぜしただけのもの。

 

そもそも母親は別段料理が得意なわけでもなく、

好きだったわけでもない。

ただ昔は、今と違ってあまり外食するところもなかったし、

スーパーでいろいろな惣菜が買えるわけでもないし、

レンチンもないので、しかたなく作っていただけである。

 

僕が小学校の低学年のころまでは大家族だったので、

毎日めしを作るのはかなり苦役だったらしく、

僕が台所を覗きに行くとイラついて、

「じゃまだからあっちへ行ってろ!」とよく怒られた。

 

と、さんざん悪口を書いてしまったが、

それでも母の作るハンバーグはめっちゃうまかった。

人生経験の浅い、舌の肥えてない子どもだったので、

のちのちまでその味が深層心理に

響いているだけだと思うが、

うまかったという思いは永遠に残る。

 

いつごろから作っていてくれていたかは思い出せない。

日本の家庭にハンバーグが普及し始めたのは

高度成長期の昭和30年代後半(1960~)らしいが、

たぶん家を新築して以降だと思うので、

小学校高学年(1970~)の時ではないだろうか。

 

それまで肉料理は苦手だったが、

このハンバーグには目がなく、

中高生の頃はおにぎりサイズのやつを

いっぺんに5,6個平気で食っていた。

母は「ようさん食うねぇ、あんたは」とあきれていたが、

嬉しそうに笑っていた。

 

とは言っても、おふくろの味に固執することなく、

東京に来て一人暮らしを始めてからは、

付き合う女の子といっしょに必ずハンバーグを作った。

逆に言えば、今のカミさんもそうだが、

いっしょにハンバーグを作った女性とは長続きした。

 

ついでにいうと「肉じゃが大好き」なんていう女は

一人もいなかった。

だから僕の人生において、肉じゃがは酒のつまみに食べる

居酒屋の食い物だった。

 

母の作るハンバーグを最後に食べたのはいつだったのか、

ぜんぜん思い出せない。

20代の後半、ロンドンから帰ってきた後、

3か月くらい一時的に実家にいたことがあったので、

多分その頃だと思うが、記憶には残っていない。

だから「もう一度、あのおふくろの味が食いたかった」

と感傷に浸ることもない。

 

母親は子どもに、どれだけ心に残るものを食わせたか、

を世間から問われるシーンが多いと思うが、

これからはあんまり気にしないほうがいい。

めしを作って食うことは人生の基本である。

子どもはある程度成長したら、

自分のめしは自分で作るべきだ。

そうでないといつまでも自立できない。

僕も実際はどうなるかわからないが、

できれば最後まで自分のめしは自分で作って

自分で食いたいと思っている。

 

 

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さらば、おれの牛丼

 

東京に来た時は、右も左も分からない田舎者の童貞だった。

中毒と言うほどではないが、わりと牛丼にハマった。

どれくらいかわからないが、

まああ普通の若者程度に売上に貢献したと思う。

 

ところが34歳のとき、突然、食べられなくなった。

新宿だったか、渋谷だったか、池袋だったか、

定かでないが、

夜、腹を減らしてフラフラ歩いていて店の前を通った。

あのいい匂いが鼻を刺激する。

即座に心は決まった。

店に入り、席に着き、並を注文すると、

1分で湯気を上げた丼が出てくる。

いつものようにベニショウガをどっちゃりのっけて

その上から七味をかなり多めにふりかける。

 

その一連の作業の間に、

肉とタマネギとめしとベニショウガを同時に

口内にかっこみ、その味と食感の混じり合ったイメージが

エアー状態で脳に伝達される。

すでに脳は「うめー」と歓喜のうめきを上げている。

 

それよりやや遅れて、フィジカルにそうなるはずだった。

ところが異変が起きた。

最初の一口をかっこんだところで、

「うっ」となったのである。

 

喉を通らない。

いや、その前にほおばっている口が、

正確にはあごにマヒが走り、動かせない。

 

なんとかその分だけは飲み下したが、

もうそれ以上はだめだ。

 

ここから先、食道に入れたら戻す。

 

脳がそう言っていた。

脅しではない。

やつは本気だ。

そういったら必ずそうする。

 

まさかりっぱな社会人であるおれが、

いくら何でも飲食店でゲロを出すわけにはいかない。

冷や汗がタラリと流れる。

何か不気味ない生き物が腹の底から

這い上がってくるような感覚にとらわれる。

 

これはやばい。

お茶をガッと飲む。

少し気分が落ち着く。

もう一度、ほとんど減ってない

丼の中ににチラと目をやるが、

やはりもう一度トライするのは無謀だと観念し、

そのまま席を立ち、金だけ払って店を出る。

 

いったいどうしてしまったのか?

もしや何か異物が入っていたのか?

それとも体調が悪かったのか?

おそらくそうだろう。

このおれが牛丼を喰えなくなるなんてありえない。

 

しかし、あり得たのだ。

それから1週間後、1か月後、3ヵ月後。

やはり同様に匂いに魅かれ、食べようとトライしたのだが、

まったく同じ現象が起きた。

 

もう体が牛丼を受け入れられなくなっていた。

意思と反して、脳が異常な圧力をかけてくる。

超常的な何かが、おれに牛丼を食わせなくなったのだ。

思えば17年の付き合いだった。

 

高校生のとき、初めて食べた名古屋の牛丼。

上京してやたらハイになって食べた明大前の牛丼。

池袋の芝居のけいこ場で仲間と食べた牛丼弁当。

徹夜の仕事帰りに食べた渋谷の牛丼。

飲み会の後に友と語り合い合いながら食べた新宿の牛丼。

 

思い出が走馬灯のようによみがえる。

けれども涙を拭って決別しなくてはならない。

さらば牛丼。青春の牛丼。

 

好きなのにどうして別れなくてはならなかったのか、

あれから28年経つがいまだに謎だ。

人生は謎だらけだ。

そんなわけでおれの人生から牛丼は消えた。

 

なお、このお話は本日、話題になった

某大学における某牛丼チェーン店役員の

「田舎の生娘、牛丼シャブ漬け発言」とは

何の関係もありません。

 


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永福町マッシモ・タヴィオのピッツァは日本一!

 

永福町にあるイタリア料理店「マッシモ・タヴィオ」は

引っ越しする前、ご近所だったのでよく行った。

店の雰囲気も、料理も申し分なし。

特に窯焼きピッツァは本当にうまい!

 

オーナーシェフのイタリア人マッシモさんは

料理の腕だけでなく、キャラも立ってるし、

経営の才覚がある。

 

 

しかし、引っ越してからは、

食については頑固に保守的な義母が

ピッツァなんて食べないこともあって

すっかり足が遠のいていた。

 

昨日は結婚記念日だったので、

なにかディナーを食べようとことになって、

久しぶりにマッシモのピッツアを食べることにした。

 

店に足を運ぶことが叶わないので、

雨の中、永福町まで電車で行って、

マルゲリータとミヤカヤをテイクアウト。

 

約3年ぶりに食べたマッシモのピッツアは、

やっぱりおいしい!

思いっきりリアライズして、

みょうちきりんな顔をして一切れの半分程度しか

手を付けない義母を無視して、

カミさんとふたりで一心不乱にガツガツ食べた。

 

ちなみにこうなることを見越して、

義母のためには好物の

特製ポテトサラダを用意しておいたので、

そっちを食べてもらった。

 

というわけで最高にうまい。

さめてもうまい。。

食べきれなくて残った分を

きょう温め直して食べたけど、

これがまたうまい!

 

独断と偏見で言い切る。

永福町マッシモ・タヴィオのピッツァは日本一!

 

まだこのピッツァを知らない人に警告する。

永福町マッシモ・タヴィオのピッツァを

一度は食べないと人生の一部を

損失していることになりますよ。

ホントです。

僕はもう他のピッツァはまともに食べられません。

 


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●週末の今メロ:ハムカツ黙示録/BEYOOOOONDS

 

ハー、ムカツく。

だけどハムカツ食って明日も元気に生きる。

これは怒りと笑いと感動の涙があふれる希望の歌だ。

 

歌っているのは、

BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)って言うんだって。

今どきのアイドルグループのことはよくわからんが、

おもろくて、僕の大好物のハムカツのことを歌っている。

歌詞も曲もバリバリイケてて、

一発で大好きになった。

 

いや、わたしはメンチカツのほうが好きなんで、

いやいや、わたしはやっぱりコロッケ推しなんで、

とか言わずにぜひご視聴ください。

ああ、ロンドンのお店の賄いで食ったような

おいしいハムカツが食べたーい!

食べるエッセイ集「ロンドンのハムカツ」

「あんたもごはんでできている」もよろしくね!


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宇宙元旦はみんなで祈ろう世界平和

 

今日3月21日は、なんと「宇宙元旦」なんだって!

春分の日だから?

さらに「一粒万倍の日」であり、

ダブルでスペシャルデーなわけだね。

へー、こりゃ知らんかった。

 

けどね、みんなにとって

そんなW素晴らしい日だったら、

自分の運勢がどうとか、自分を見つめてどうとか言う前に、

ロシアとウクライナの戦争が終わって

一日でも早く平和な日が来るよう、

みんなで祈ろうよ。

 

宇宙元旦&一粒万倍の日なら

スピリチュアルパワーも強化されるわけでしょ。

 

日付が変わる前に(変わってもいいけど)

みんなでスピリチュアル念力を送って、

プーチン氏やロシアの戦争賛成派の人たちの

考えを変えさせよう。

 

せっかくの「宇宙元旦」「一粒万倍の日」なら

もっと有効活用しませんか?

 

食べるエッセイ集お彼岸Wキャンペーン終了しました。

ご購読の皆さん、どうもありがとうございます。

よろしければレビューお送りください。

今後ともおりべまことの電子書籍、よろしくお願いします。

 

ちなみに明日の朝食は、

ギリシャヨーグルトのせバゲット、

ポテッコリーサラダの

チェリートマトブラッサムバージョン、

イチゴのココナッツミルクがけを作ります。

 

平和な朝においしく食事ができることに感謝。

 

 


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お昼ごはんは何ですか?

本日のうちのランチは、

アボカ丼の韓国のりまぶし、

一晩置いて味の滲みた自家製昆布煮豆、

梅干し、もやしと豆苗と油揚げの味噌汁、

デザートにチビあんドーナツでした。

間もなくこれらが間もなくぼくの一部になります。

 

 

★春のお彼岸スペシャル

食べるエッセイ集 3日間限定W無料キャンペーン

本日3月21日(月・祝)16:59まで!

 

●ロンドンのハムカツ

http://amazon.com/dp/B086T349V1

・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!

・フツーのおにぎりでも日本のコメなら800円!?

・インヴァネスのベーコンエッグ

・フランス革命とマカロン大統領と「パンがなければお菓子を食べろ」発言の真相 ・ハムカツの呪い

・肉じゃがは幻想のおふくろの味

・恐竜の唐揚げ

 ・ドラもんがどら焼きの売り上げに及ぼした経済的効果について ほか

 

●あなたもごはんでできている

http://amazon.co.jp/dp/B09TNVMWPW

・ブタめし大好き 最後の将軍・徳川慶喜

・高杉晋作が愛した妻と鯛の押ずしと潮汁

・篤姫のお貝煮と「御殿女中」

 ・徳川家康提唱「日本人の基本食は麦飯と味噌」

・オバマのタカハシさんちの娘は人魚の肉を喰った

・「みんなが作ってる カエルのから揚げレシピ」の衝撃

 ・なぜ日本にカエル食が定着しなかったのか? ほか

 

ご賞味の上、甘口、辛口、旨口、苦口、

いろいろご感想お待ちしております。

 


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食べるエッセイ集お彼岸キャンペーン継続中

 

今晩のごはんは何ですか?

うちは厚揚げとキャベツとキノコと大豆ミートの炒め物。

ホウレンソウの胡麻和え。インゲンとカニカマのマヨネーズ和え。温奴・柚子胡椒添え。ワカメとねぎの味噌汁。雑穀ごはん。

デザートにギリシャヨーグルト・クッキー添えでした。

 

★春のお彼岸スペシャル

食べるエッセイ集 3日間限定W無料キャンペーン

3月21日(月・祝)16:59までやってます!

 

●ロンドンのハムカツ

http://amazon.com/dp/B086T349V1

・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!

・フツーのおにぎりでも日本のコメなら800円!?

・インヴァネスのベーコンエッグ

・フランス革命とマカロン大統領と「パンがなければお菓子を食べろ」発言の真相 ・ハムカツの呪い

・肉じゃがは幻想のおふくろの味

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・ドラもんがどら焼きの売り上げに及ぼした経済的効果について ほか

 

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・篤姫のお貝煮と「御殿女中」

 

・徳川家康提唱「日本人の基本食は麦飯と味噌」

・オバマのタカハシさんちの娘は人魚の肉を喰った

・「みんなが作ってる カエルのから揚げレシピ」の衝撃

 

・なぜ日本にカエル食が定着しなかったのか? ほか

 

ご賞味の上、甘口、辛口、旨口、苦口、

いろいろご感想お待ちしております。

 


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電子書籍 春のお彼岸 無料キャンペーン

 

春のお彼岸スペシャル

食べるエッセイ集 3日間限定W無料キャンペーン

本日3月19日(土)17:00~21日(月・祝)16:59

 

●ロンドンのハムカツ

http://www.amazon.com/dp/B086T349V1

・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!

・フツーのおにぎりでも日本のコメなら800円!?

・インヴァネスのベーコンエッグ

・フランス革命とマカロン大統領と「パンがなければお菓子を食べろ」発言の真相 ・ハムカツの呪い

・肉じゃがは幻想のおふくろの味

・恐竜の唐揚げ

・ドラもんがどら焼きの売り上げに及ぼした経済的効果について ほか

●あなたもごはんでできている

http://www.amazon.co.jp/dp/B09TNVMWPW

・誰が死んでも食休み

・原宿・穏田のお米マイスター

・食べ物を扱うのは神聖な仕事なんだ

・にいがたラーメンVSタレカツ丼

・長野・伊那谷で昆虫を食べる

・武田信玄の陣中食ほうとうは清少納言が愛した「はうたう」

・坂本龍馬の最後の晩餐は本当に軍鶏鍋だったのか? ほか

 

ぜひともご賞味あれ。

甘口、辛口、旨口、苦口、

いろいろご感想お待ちしております。

 


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新作小説「ちち、ちぢむ」+お彼岸Wキャンペーン告知

 

おとなも楽しい少年少女小説の新作「ちち、ちぢむ」。

ただいま執筆中。今月末発売予定。

大好きなお父さんが

「ちっちゃいおいじさん」になってしまう、

笑って泣けて、深淵なお話です。

 

その前にまたキャンぺーンを予定。

食べるエッセイ

「ロンドンのハムカツ」

「あなたもごはんでできている」の

お彼岸ダブルキャンペーン!

3月19日(土)17:00~21日(月)16:59を予定。

どうぞお楽しみに~。

 


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昭和最強のおやつベビーラーメン

 

ブログ内で昨年来、大人気の

「トノサマラーメン」の記事には

やたらとコメントが入る。

昨日来ていたのは、こんなの。

推察するに、僕よりちょっと年上の人か。

 

“私の子供時代はインスタントラーメンといえば、

トノサマラーメンだったから良く食べていた、

そして生まれ育った地元には「松田食品」という

小さなインスタントラーメンの会社があって

大きな袋にインスタントラーメンの破片?

を詰めて売っていた。

後のベビースターラーメンである。

おやつとして毎日のように食べていたな。”

 

「松田食品」とは、

あの「ベビースターラーメン」を作っている

「おやつカンパニー」。

調べてみると、本社は三重県津市にある。

 

商品として発売されたのは1959(昭和34)年。

僕が生まれる前のことだ。

その頃の商品名は「ベビーラーメン」で、

中国人の女の子みたいな初代キャラが、

どんぶり持って「へい、おまち~」

といった感じのパッケージだった。

 

もちろん僕も子どもの頃、食べていた。

とういうか、大好物でかなりのヘビーユーザーだった。

チキンラーメンみたいに麵自体に味が付いてて、

めっちゃおいしかった。

小さな袋とは言え、子どものおやつとしては

十分ボリューミーで、おなかもふくれる。

しかも10円玉1個で買えるという

最高のコストパフォーマンス!

 

友だちと、あるいはひとりで、

あのクズみたいなラーメンを

指でつまんで、あるいは手のひらに広げて、

ポリポリかじるのは至福のひと時。

まさに昭和最強のおやつだった。

 

インスタントラーメンの破片から生まれたということは

テレビ番組だか何かで聞いたことがある。

そうか、地元では最初、

大きな袋に詰めて売っていたんだね。

 

「もったない精神」から誕生した

副産物がヒット商品になり、会社の顔になり、

ついに社名もそっちに合わせて変えてしまった。

アイディアは宝なり。

あなたや僕も仕事をやってて、

「こんなもの、いらねー」と

ポイ捨てしているモノや情報の中に

磨けば光るダイヤモンドの原石が紛れているかもしれない。

 

そういえば1か月ほど前だが、

義母とスーパーに行ったら

なぜか「ベビースターラーメン」が

ズラッと陳列してあった。

パッケージは2017年に3代目キャラクターに代わっていて、

「ホシオくん」というらしい。

 

義母がこのホシオくんを見て、

目をハートにして「かわいい、ほしい」と言うので

一袋買って帰ったが、

家に着くと「なにそれ?」と言って見向きもしない。

 

店内のレイアウトで素敵なものに見えたのだろう、。

認知症だし、よくあることなので

半分以上こうなることは織り込み済み。

 

というわけで自分で食べた。

さすがに子どもの頃のような感動はもう得られないが、

ストレスが上がってきたときに、

ポリポリかじるのにはいい。

柿の種みたいにピーナッツと混ぜて、

ビールのつまみにするという人もいるようだ。

気が向いたらまた食べよう。

 


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あなたもごはんでできている」 無料キャンペーン 本日限り

おりべまことエッセイ集:食べる②
あなたもごはんでできている
無料キャンペーン実施中:3月6日(日)16:59まで

今日も元気だ、ごはんがうまい!

と言える生活ができていることに感謝。

今日も明日も世界が平和で、

みんなが楽しくごはんを食べられますように。

 

もくじ

・誰が死んでも食休み

・原宿・穏田のお米マイスター

・「鳥のように自由に」と八十歳になって語れるか?

・食べ物を扱うのは神聖な仕事なんだ

・新潟のビジネスホテルで魚沼コシヒカリを食べて幸福について考える

・にいがたラーメンVSタレカツ丼

・名古屋コーチンをめぐる冒険:ふしぎ・まったり小牧編

・楽しさ・学び・癒し満載の八王子・磯沼牧場

・東京唯一のブランド和牛・秋川牛と、むかしみらいTOKYO

・カフカのワイン

・長野・伊那谷で昆虫を食べる

・豊橋ウズラはキャラ弁の名優

・茨城県の納豆―カレーーアニメ―あんこう―ライブの螺旋現象

・歴人めし

・武田信玄の陣中食ほうとうは清少納言が愛した「はうたう」

・坂本龍馬の最後の晩餐は本当に軍鶏鍋だったのか?

・うなぎ屋のロイヤルカスタマー平賀源内・一行千両の大発明

・ブタめし大好き 最後の将軍・徳川慶喜

・高杉晋作が愛した妻と鯛の押ずしと潮汁

・篤姫のお貝煮と「御殿女中」

・徳川家康提唱「日本人の基本食は麦飯と味噌」

・山内一豊の生食禁止令から生まれた?「カツオのたたき」

・スイーツ大好き織田信長の「信長巻き」

・日本のトマト革命

・群馬・横川のひもかわうどん

・アザラシの入江でヤギの乳を搾ってチーズを作る娘について

・サンマの未来はどうなるのか?

・葬儀屋さんの黒にんにく

・ヴェジ中心食研究への挑戦

・人類を進歩させたのは「やばい食べ物」

・とりあえずロックダウンに備えて備蓄

・杉並グルメ テイクアウトOK店取材

・夏みかんのお菓子「夏柑糖」

・富士山と富む水の「ベリーの森」

・オバマのタカハシさんちの娘は人魚の肉を喰った

・「みんなが作ってる カエルのから揚げレシピ」の衝撃

・なぜ日本にカエル食が定着しなかったのか?

・日本のごはんがおいしいシンプルな理由

 

●立ち読みコーナー

食べ物を扱うのは神聖な仕事なんだ

 

「東京しゃも」の記事がUPされたので、先日、浅野養鶏場の浅野さんに報告したら丁寧なメールの返信が返ってきました。

「自分のする話は難しいといつも言われるが、見事にまとめてくれました」と喜んでいただいたので、こちらも嬉しくなりました。」

開発技術者や、江戸時代からしゃも料理を扱ってきた人形町の名店とともに東京しゃも開発プロジェクトに携わったエピソードはめっぽう面白い。

しかしそれ以上に、戦後の混乱期・食糧難の時代から身を起こし、半世紀以上にわたって養鶏業を営んできた浅野さんの、食べ物に対する信念・哲学が魅力的なのだ。

また、昨日はある料理人の書いた本を読んで、けっこう心に染み入るものがあった。

料理の話というよりも、自分の半生記みたいになっているエッセイで、さらっと口ごたえがいい割に、何というか、隠し味が効いていて面白いし、深味があるのです。

料理の味やお店のコンセプト・ムードと、その人の人間性がどうかなんて、まるで関係ないように思えるけど、じつは深いところでつながっている。

総じて一流の料理人・生産者は、自分ならではの哲学を持っていると思う。

哲学という言い方が難しければ、「生きる」ことについて感じること・考えることを何らかの形で表現を試みる――とでもいえばいいだろうか。

それが生産物・料理・お店全体の在り方に反映される。

優れた技術に、その人ならではの魂が宿ることによって、人の心を打つ「食」が生まれる。

浅野さんの「食べ物を扱うのは神聖な仕事なんだ」という言葉が耳に残る。

 

機械的に、早く、安く、美味しく、安全な食べ物がたくさん出回るようになった世の中だからこそ、時々はそうした生産者や料理人や作る人たちの人間性だとか、哲学だとかに目を向けて行こうと思う。


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「あなたもごはんでできている」 無料キャンペーン スタート!

おりべまことエッセイ集:食べる②
あなたもごはんでできている
無料期間:3月3日(木)17:00~6日(日)16:59
ブログから「食べる」をテーマにしたエッセイ38編を収録。農業もの、歴史ものも揃えてカラフルなメニューにしました。
どんな夢も、どんな未来も、めしを食わなきゃ始まらない。「明日もがんばるぞ。さあ、今日は何を食おう?」  そうして食っためしが、あなたの血となり肉となり、心になる。読めば食欲がわき、元気が出る面白エッセイ。この機会にぜひ召し上がれ。

★もくじ

・誰が死んでも食休み

・原宿・穏田のお米マイスター

・「鳥のように自由に」と八十歳になって語れるか?

・食べ物を扱うのは神聖な仕事なんだ

・新潟のビジネスホテルで魚沼コシヒカリを食べて幸福について考える

・にいがたラーメンVSタレカツ丼

・名古屋コーチンをめぐる冒険:ふしぎ・まったり小牧編

・楽しさ・学び・癒し満載の八王子・磯沼牧場

・東京唯一のブランド和牛・秋川牛と、むかしみらいTOKYO

・カフカのワイン

・長野・伊那谷で昆虫を食べる

・豊橋ウズラはキャラ弁の名優

・茨城県の納豆―カレーーアニメ―あんこう―ライブの螺旋現象

・歴人めし

・武田信玄の陣中食ほうとうは清少納言が愛した「はうたう」

・坂本龍馬の最後の晩餐は本当に軍鶏鍋だったのか?

・うなぎ屋のロイヤルカスタマー平賀源内・一行千両の大発明

・ブタめし大好き 最後の将軍・徳川慶喜

・高杉晋作が愛した妻と鯛の押ずしと潮汁

・篤姫のお貝煮と「御殿女中」

・徳川家康提唱「日本人の基本食は麦飯と味噌」

・山内一豊の生食禁止令から生まれた?「カツオのたたき」

・スイーツ大好き織田信長の「信長巻き」

・日本のトマト革命

・群馬・横川のひもかわうどん

・アザラシの入江でヤギの乳を搾ってチーズを作る娘について

・サンマの未来はどうなるのか?

・葬儀屋さんの黒にんにく

・ヴェジ中心食研究への挑戦

・人類を進歩させたのは「やばい食べ物」

・とりあえずロックダウンに備えて備蓄

・杉並グルメ テイクアウトOK店取材

・夏みかんのお菓子「夏柑糖」

・富士山と富む水の「ベリーの森」

・オバマのタカハシさんちの娘は人魚の肉を喰った

・「みんなが作ってる カエルのから揚げレシピ」の衝撃

・なぜ日本にカエル食が定着しなかったのか?

・日本のごはんがおいしいシンプルな理由

 

●立ち読みコーナー

武田信玄の陣中食ほうとうは清少納言が愛した「はうたう」

 

腹が減っては戦が出来ぬ。

戦国時代、デリバリーやコンビニもない戦場で、どうやって兵にめしを食わせるかは指揮を執る側にとって、士気を高めるための最重要課題だった。

「早い、うまい、あったかい。みんなが腹いっぱいになれる陣中食はないかー!?」

どの武将もそうした問いかけを何度となく繰り返したことだろう。

「戦国最強の武将」と恐れられた武田信玄も事情は同じ。強い軍隊にするためには、兵が満足できるものを食わせなくてはならない。

そこである家臣がこう進言する。

「殿、平安の昔から“ほうとう”なるものがございます」

ほうとうのルーツは、奈良時代に中国から入ってきた「はくたく」。

小麦をこねて長く伸ばしたものをさくさく切って煮た食べ物で、平安時代には貴族の宴会料理になった。

清少納言は『枕草子』の中で「はうたうまいらせむ」と書いており、これは「ほうとうをプレゼントいたします」ということだ。

信玄の本拠地・甲斐の国(山梨県)は山に囲まれており、あまり米づくりに適した土地とは言えない。そこで人々は畑で大豆やそば、小麦などを作り、それらを材料にした「粉食」を食べていた。ほうとうは地元の材料を使った、この粉食のひとつである。

運びやすく、保存しやすく、とにかく鍋にぶちこんで、ぐつぐつ煮れば一丁あがり。陣中食としては願ったりかなったりの食べ物だ。信玄も勇んでほうとうに軍配を上げた。

上流階級のごちそうだったほうとうが、戦国時代では武田軍の陣中食として重宝され、江戸時代には甲斐の名物に。そして今では、山梨の郷土食として愛されるようになった。

最も武将らしい武将として、さまざまな伝説を残す信玄だが、このほうとうが山梨の郷土食として根付いたことが、じつはいちばん誇らしい功績なのかもしれない。

 


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「あなたもごはんでできている」 発売記念無料キャンペーン予告

 

3月3日(木)17:00~6日(日)16:59

http://www.amazon.co.jp/dp/B09TNVMWPW

 

コロナ減らない、ロシア・ウクライナ戦争で、

春になったのに憂鬱な気分。

それでも腹は減る。めしは食う。

「エッセイ集:食べる」の第2集。

どんな夢も、どんな未来も、めしを食わなきゃ始まらない。食うことは明日へ向かって生きること。

賞味期限100年超の面白エッセイ。

 

もくじ

・誰が死んでも食休み

・原宿・穏田のお米マイスター

・食べ物を扱うのは神聖な仕事なんだ

・にいがたラーメンVSタレカツ丼

・長野・伊那谷で昆虫を食べる

・武田信玄の陣中食ほうとうは清少納言が愛した「はうたう」

・坂本龍馬の最後の晩餐は本当に軍鶏鍋だったのか?

・ブタめし大好き 最後の将軍・徳川慶喜

・高杉晋作が愛した妻と鯛の押ずしと潮汁

・オバマのタカハシさんちの娘は人魚の肉を喰った

・「みんなが作ってる カエルのから揚げレシピ」の衝撃

・なぜ日本にカエル食が定着しなかったのか?

・日本のごはんがおいしいシンプルな理由

ほか全38編。

ちゃんとメシ食って人生がんばりましょう!

 


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新刊「あなたもごはんでできている」本日発売!

 

「エッセイ集:食べる」の第2集。

自身のブログ「台本屋のネタ帳」から

「食べる」をテーマにしたエッセイ38篇を抜粋。

農業の現場を取材した仕事をネタにしたもの、

テレビ番組「歴人めし」の台本をリライトしたものも

収録しました。

 

どんな夢も、どんな未来も、めしを食わなきゃ始まらない。食うことは明日へ向かって生きること。

どんなに悲しんだり、落ち込んだり、深刻に悩んだり、

もう死にたいと思っていても、

人は腹が減ればめしを食います。

 

食っているとき、人の「生きる」という意欲は

モリモリ表に出ます。

「明日もがんばるぞ。さあ、今日は何を食おう?」 

そうして食っためしが、あなたの、私の、

血となるり肉となり、心になっていく。

読めば食欲がわき、元気が出る面白エッセイ。

どうぞご賞味ください。

http://www.amazon.co.jp/dp/B09TNVMWPW

もくじ

・誰が死んでも食休み

・原宿・穏田のお米マイスター

・「鳥のように自由に」と八十歳になって語れるか?

・食べ物を扱うのは神聖な仕事なんだ

・新潟のビジネスホテルで魚沼コシヒカリを食べて幸福について考える

・にいがたラーメンVSタレカツ丼

・名古屋コーチンをめぐる冒険:ふしぎ・まったり小牧編

・楽しさ・学び・癒し満載の八王子・磯沼牧場

・東京唯一のブランド和牛・秋川牛と、むかしみらいTOKYO

・カフカのワイン

・長野・伊那谷で昆虫を食べる

・豊橋ウズラはキャラ弁の名優

・茨城県の納豆―カレーーアニメ―あんこう―ライブの螺旋現象

・歴人めし

・武田信玄の陣中食ほうとうは清少納言が愛した「はうたう」

・坂本龍馬の最後の晩餐は本当に軍鶏鍋だったのか?

・うなぎ屋のロイヤルカスタマー平賀源内・一行千両の大発明

・ブタめし大好き 最後の将軍・徳川慶喜

・高杉晋作が愛した妻と鯛の押ずしと潮汁

・篤姫のお貝煮と「御殿女中」

・徳川家康提唱「日本人の基本食は麦飯と味噌」

・山内一豊の生食禁止令から生まれた?「カツオのたたき」

・スイーツ大好き織田信長の「信長巻き」

・日本のトマト革命

・群馬・横川のひもかわうどん

・アザラシの入江でヤギの乳を搾ってチーズを作る娘について

・サンマの未来はどうなるのか?

・葬儀屋さんの黒にんにく

・ヴェジ中心食研究への挑戦

・人類を進歩させたのは「やばい食べ物」

・とりあえずロックダウンに備えて備蓄

・杉並グルメ テイクアウトOK店取材

・夏みかんのお菓子「夏柑糖」

・富士山と富む水の「ベリーの森」

・オバマのタカハシさんちの娘は人魚の肉を喰った

・「みんなが作ってる カエルのから揚げレシピ」の衝撃

・なぜ日本にカエル食が定着しなかったのか?

・日本のごはんがおいしいシンプルな理由

 


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新刊予告「あなたもごはんでできている」

 

おりべまこと電子書籍新刊は、「ロンドンのハムカツ」に続く「食べる」をテーマにしたエッセイ集第2弾。

「歴人めしシリーズ」「農業シリーズ」など、ブログで人気の記事をリライト・編集してお届けします。

2月28日(月)発売予定! 

お楽しみに。

 

収録予定

・坂本龍馬の最後のばんめしは本当に軍鶏鍋だったのか?

・豚肉大好き、最後の将軍

高杉晋作の好物と愛妻物語

スイーツ大好き織田信長の「信長巻き」

日本のトマト革命

日本のごはんが世界一おいしいシンプルな理由

茨城県の納豆・カレー・アニメ・アンコウ・ライブの螺旋現象

なぜ日本にカエル食が定着しなかったのか?

オバマのタカハシさんちの娘は人魚の肉を喰った

なぜ人はもう死にたいと思ってもめしを食うのか?

 

ほか、全36編収録予定。

 


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元祖・勝浦タンタンメンと勝浦の危機

 

いまやカップラーメンにもなり、

全国的にその名を知られるようになった

「勝浦タンタンメン」。

 

千葉・勝浦市のはずれにある「江ざわ」は、

この勝浦タンタンメン発祥の店。

店内には堂々と「元祖・担々麺」の暖簾が。

 

今日、取材で訪れた勝浦の海を臨むお寺の住職は、

地域の一員として、10年余り前、B-1グランプリに出場。

「勝浦タンタンメン」のプロモーション活動に

携わった一人だ。

彼には3年前にも取材して、今回2回目。

地元・勝浦のためにすごくがんばっている。

 

3時間余りの取材の後、

いっしょに遅い昼飯に「江ざわ」に連れて行ってもらった。

彼のおススメの「上担々麺」は、ひき肉たっぷりで、

辛くてコクがあって、めっちゃうまくて、

「さすが元祖」と唸る味。

 

今日は天気も悪く、時間もおそかったせいか空いていたが、

いつもお昼時は小さな店に長蛇の列ができるという。

 

「勝タン」で盛り上がる勝浦!

と思いきや、かつての漁港・朝市の賑わいは

もはや昭和の昔ばなし。

現在、過疎化、空き家問題がかなり深刻化しており、

危機的な状況になっているという。

 

アラフォーの住職はそんな状況のなか、

地域の人たちや行政に頼りにされ奮闘中。

様々な試みに挑戦している。

 

過疎化する地域を盛り上げるには、

かつて地域のコミュニティのおへそとなっていた

お寺の復活がカギだ。

てな話を勝タン食べながら話した。

 

昭和時代の「坊主丸儲け」の所業が祟って、

儲けてたお手はみんなにそっぽを向かれるいうになった。

 

それを継いだ彼のような30代・40代の地方の住職は、

そういう意味でははずれくじを引いている。

 

檀家制度も崩壊し、納得できない寄付・お布施は

認められない時代になって、

彼らのように逆境でがんばっている若い坊さんには

微力ながら力になりたいと思う。

 


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今夜のごはんは豚のしょうが焼き

 

今日は義母が3回目のワクチン接種をした。

少なくとも今日の時点では副反応はまったくなく、

相変わらず「お母さんが病気だから家にカエル」と

ケロケロ言ってくるので、

頻繁に仕事の手を止めて散歩に同伴する。

 

「週末の懐メロ」で紹介した矢野顕子の

「ごはんができたよ」は、

とても素敵なおとなの童謡だった。

 

認知症の義母の上にも夜は来る。

夜が来ると、僕の家にも帰ってきてくれる。

今晩のご飯は豚のしょうが焼きと、

大根・厚揚げの煮物だった。

 

つらいことばかりあるなら 帰って帰っておいで

泣きたいことばかりなら 帰って帰っておいで

 

子ども時間を深呼吸しながら聴いてみよう。

 

https://www.youtube.com/watch?v=OzBjF6wPdTk


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フォーエバーストロベリーとピンクレディアップル

 

雪道を散歩して帰ってきたら、

お隣さんがいたので、

昨日、岡山からいただいたイチゴを

おすそ分けに1パック、持っていった。

そしたら、なんと、リンゴをいただいた。

いちごとリンゴのトレード成立。

 

オーストラリア産の「ピンクレディ」という品種で、

日本では30農家くらいしか作っていないレアものらしい。

 

1個生で食べてみると、ちょっと固めで甘さが薄い。

煮崩れしにくいので、調理向け。

アップルパイやタルト用かな。

砂糖で煮るだけでもおいしいかも。

 


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2022ハッピーストロベリーフォーエバーイヤー

 

真っ白な雪の中、真っ赤なイチゴが来た~!

子どもの握りこぶしくらいあるような大粒の

朝摘み完熟イチゴがぎっしり詰まって、

なんと3箱、計6パック。

びっくり!

岡山の奥山いちご農園のいちごを

愛のあるAIプロデューサーの岡野さんが送ってくれた。

(さりげに韻を踏んでいる?)

試しに1個食べてみたらベリースイートで

ワンモアびっくり。

砂糖も練乳もクリームも何もいらない。

ラブリーストロベリーを満喫です。

 

年明けて東京に大雪警報が発令された6日夕方、

おもちも箱入りミカンもそろそろ底が見えてきて、

明日あたりには終わりかなと思っていた矢先、

お正月再来、ハッピーストロベリーフォーエバー。

イチゴでもう一度、2022の新年をお祝いします。

 


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トノサマラーメンとお寺の讃岐うどんのおいしい記憶

 

今年書いたブログ記事で最も反響が大きかったのは、

2月に書いた「トノサマラーメンと

名古屋インスタントラーメン戦国史」だった。

 

なぜ急にトノサマラーメンと松永くん

(トノサマラーメンを作っていた松永食品の社長の息子で、

僕の小学1・2年生の時のクラスメイト)を思い出したのか、

自分でもよくわからないが、書いたことはすべて事実である。

 

それにしてもこんなに大勢の人が

50年以上も前に潰れてしまった松永食品の

トノサマラーメンのことを憶えているなんて、

ちょっと感動してしまった。

 

おそらく反響をくださった方は、

若くても僕と同世代、おそらく大半はもっと先輩かと思うが、

それでもトノサマラーメンを食べたのは

小学生か、せいぜい中学生の頃だろう。

 

やっぱり子どもの頃、

何を食べたかの記憶は重要である。

それは確実にあなたという人間を形成する

血となり肉となり骨となっている。

 

先日もお寺の宿泊事業をサポートしている会社への取材で、

担当の女性に

「どうしてこの仕事に参加しようと思ったのですか?

何かお寺に関する思い出があるのですか?」

と聞いてみた。

 

すると彼女は、四国の出身で、

子どもの頃にお祭りで、みんなでお寺に集まって

うどんを食べたという幸福そうな思い出を語ってくれた。

 

僕には大人になった彼女とダブって、

ふうふう言いながら一生懸命

うどんをすすっている小さな女の子が見えた。

こういう瞬間が大好きである。

 

そんな何気ない記憶が、それから数十年たった

今の彼女の仕事につながっているなんて面白い。

今の彼女の一部はお寺のうどんでできているのだ。

 

毎日テレビやネットにあふれる

グルメ情報にはさして興味はないが、

誰が子どもの頃に何を食べたかの話は

グルメ情報の100倍面白い。

 

そんなわけでトノサマラーメンの思い出を

聴かせてくださった方も

ぜひそれを大切にして生きていってください。

 

続報を望む声も多いが、

なにしろ松永食品は50年以上も前に潰れてしまって、

あとかたもない。

 

いま情報を探るとしたら、

「しるこサンド」の松永製菓

(松永食品の同族会社で、こちらはちゃんと生き残っている)

に取材するついでに聴くしかないが、

今のところ、そうしたチャンスが巡ってくる気配は

にゃ~でかんわ。

松永製菓さん、宣伝するでよ、

社史の本とか、ウェブサイトとか、

何か仕事をご用命してちょ。

 


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「大粒ほぼカキフライ」の一件でサミット西永福店を称賛する

 

東京都杉並区に本拠地を置く

スーパーマーケットのサミット西永福店は良い店だ。

ここではカネテツの「大粒ほぼカキフライ」を売っていたのに、

あろうことか最近、リストラされたようで

店頭から姿を消していた。

3回ほど店頭にないのを見て、

リストラを確信し、

担当者に聞いてみたところ、

「いや、ちょっと今はお取り扱いしてなくて・・・」

という想定内の返事。

 

僕は襟を正して、丁寧に

そこの売り場の担当者にねじこんだ。

 

「カキフライを食べたいのに

カキフライが食べられない人もいる。

あの『大粒ほぼカキフライ』は

カネテツさんの技術を結集した

なんちゃってカマボコの芸術品であり、

救いの代替食品だった。

売れ筋の商品ばっか揃えて、

開発したメーカーさんのご苦労と、

それを楽しみにしてた人たちを

みんなのスーパー・サミットが

がっかりさせるような仕事をしていいのですか」

 

それらしい反論なり、

言い訳なりが返ってくると思ったが、

意外にも素直に

「わかりました。すぐというわけにはいきませんが

週末にはまた入れるようにします」

と、わりかし軽く返された。

 

というのが水曜日の話。

 

そして、その場しのぎで適当なこと

いったんじゃねーだろーなーと思って

今日また行って見たら、

ちゃんと練り物売り場に並んでいた。

 

疑ってごめんなさい。

ちゃんとお客の声を素直に反映する

サミット西永福店はすばらしい!

あの担当者の方を見つけてお礼を言おうと思ったが、

見当たらなかったので、この場を借りてお礼・称賛します。

サミット西永福店えらい!

 

ついでに他のサミットの店も仕入れてほしい。

そしてみんなもカネテツの「大粒ほぼカキフライ」を

食べてみよう。

 


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日本のごはんがおいしいシンプルな理由

 

先月から「マイナビ農業」の仕事が復活。

といっても今回は取材はなく、

各種資料をもとに

47都道府県の農産物や農業の実情、

新規就農者の教育・技術講習などの概要について

伝えるというもの。

これまでに高知・徳島・鳥取・島根・新潟・富山の

6県をやった。

 

農林水産省は各都道府県の産出額を品目ごとに

細かく集計しており、ランク付けもしている。

たとえば新潟県は全体では13位だが、

米は1位。やっぱコシヒカリ強い。

ちなみに全体のベスト3は、北海道、鹿児島、茨城。

北海道は全般にわたって強く、

鹿児島は肉・玉子類、茨城は野菜が強い。

 

そんなわけでどこも

新しいお米・新しい野菜・新しい果物などの

開発・生産・販売に一生懸命になっている。

 

生産効率の向上に取り組んだり、

ブランド品をプロデュースしたり、

そして農業従事者の高齢化が著しいので、

若者(農業の世界では40代でもまだ若者である)の

就農者を増やそうと躍起になっている。

 

あちこちデータを見て思ったのは、

こんなに各地域が農産物を作って売るのに

がんばって競争している国って、

ほかにもあるのだろうか?

ということ。

こりゃ日本がグルメ大国になるわけだ。

 

安い日用のものから高級食材まで

バラエティ豊かな食べ物を届けてくれる

農業者の人たちには頭が下がる思いになる。

 

おりべまこと電子書籍

ロンドンのハムカツ

「食」こそ、すべての文化のみなもと。

その大鍋には経済も産業も、科学も宗教も、日々の生活も深遠な思想・哲学も、

すべてがスープのように溶け込んでいる。

「食べる」を学び遊び語るエッセイ集。

もくじ

・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!

・お米を研ぐ理由と人間の味と匂いの話 

・永遠の現物支給

・ロンドンのハムカツ

・インヴァネスのベーコンエッグ ほか

 


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感動!カネテっちゃんの「ほぼカキフライ」

 

名古屋の人間はみんなエビフリャーが大好物、

というレッテルを貼られてまって、

はや40年ぐりゃー経ったもんでよ、

今や、名古屋の裕福な子どもはエビフリャーを

くわえて生まれてくるとか、

名古屋の年寄りは最期の晩餐にエビフリャーを喰って死ぬ、

という都市伝説さえあるらしいわ。

 

そんだもんだで名古屋出身のおまえもそうなんだろうと

よく言われるけどよ、

おれはエビフリャーよりカキフリャーのほうが好きだがや。

フリャーを格付けすると、

1、カキ、2.イカ 3.エビ だでよ。

 

というわけで標準語に戻ると、

やっぱり好物はカキフライである。

 

僕の場合、カキが好きなわけでなく、

カキフライが好きなのだ。

生ガキやカキなべなどはこのまま一生、二度と喰えなくても

何の悔いもないが、カキフライはそうはいかない。

 

もしかしたら最後の晩餐として選ぶのは、

ソースをたっぷりかけてカラシをちょいちょいとつけた

アツアツのカキフライと白いほかほかごはんかも知れない。

ああ、またカキフライの季節がやって来た。

うれしい。

 

ところが、である。

家ではカキフライは食えない。

なぜかというと、

カミさんがカキフライがダメだからである。

 

しかもたちの悪いことに彼女は嫌いなわけではなく、

「好きだけど食えない」という立場なのだ。

 

聞くところによると、食べられた時期もあったようだが、

2,3度あたって、以降、僕と付き合い始めた頃には

まったくダメになっていた。

しかし、「おいしかった」:という記憶は持っている。

これは厄介だ。

 

こんな人間を前に、「おれは大好物だでよう」と言って、

ガツガツ見せびらかすようにカキフライを喰うなんて、

デリカシーのないことは僕にはできない。

てか、気が弱いので怖くてできない。

なので毎年、こっそり外食して素知らぬ顔をしていた。

 

しかし今年、確かお盆過ぎだったか、スーパーで

「ほぼ大粒カキフライ」という代物に出会い、

わが家のにポッとロウソク程度の灯りがともった。

 

この「ほぼ大粒カキフライ」なるものの正体は、

かまぼこというか練り物で、

おでこに豆絞りハチマキのおなじみキャラ、

かねてっちゃんのカネテツの製品である。

 

「ほぼカニ」とか「ほぼウナギ」とか、

あくなき挑戦を繰り返すカネテツが放った

ホームラン、とまでは言わないまでも、

タイムリークリーンヒットくらいの価値はある。

 

サミット(スーパー)の安売りで150円くらいのとき

(普段は198円で売っている)、買ってきて

喰ってみたら、「おお、これは・・・・」と

思わずうなった逸品だ。

 

ちゃんとカキフライのちょっと磯っぽい味と、

ふんにゃりした食感を見事に再現しているのには敬服した。

すばらしい技術力だ。

やるじゃねえか、カネテっちゃんよ。

 

さすがいに衣のサクサク感だけはイマイチだが、

まぁ、揚げてからちょっと時間のたった

カキフライと思えば問題ない。

 

トースターであっためて、

ソースやタルタルソースをかけて食べれば十分イケる。

 

何よりカキが食べられなかったカミさんが、

もどきとはいえ、

カキの風味を十分に楽しめる。

なので1パック4つ入りなので、彼女に2つあげて、

僕と義母で1個ずつ食べる。

 

アレルギーでカキなど貝類NGの人も

これなら大丈夫だと思う。

カネテツのあくなき「ほぼ」への挑戦と追求に

惜しみない拍手を送りたい。

 

あなたもぜひ200円なりの

カキフライもどきを賞味してみてください。

 

こうなると、次なる作品は、いよいよ

「ほぼエビフリャー」だろうか?

名古屋人に「うみゃー」と言わしたれ!

 

 

おいしい食のエッセイ集

ロンドンのハムカツ

もくじ

・想やストーリーでおいしくなる日本食

・肉じゃがは幻想のおふくろの味

・恐竜の唐揚げ

・スーパーマーケットをめぐる冒険旅行

・むかしのコロッケ、みらいのコッケ、まあるいコロッケ

・ドラもんがどら焼きの売り上げに及ぼした経済的効果 ほか

 


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どうだ、どうだ、ぶどうだ

 

岡山からブドウが送られてきた。

グリーンのが「天山(てんざん)」、

いゐるブドウ色というか、ピックっぽいのが

「クイーンニーナ」。

 

むかし天山という相撲取りがいたような気がするが、

あけてびっくり。デカッ!

まさしく横綱級の粒の大きさ。

 

「クイーンニーナ」も巨峰をしのぐでかさ。

沢田研二が「追憶」という歌で「ニーナ!」と

恋人の名を呼んでいた。

 

どっちも東京のスーパーでは

お目に掛かったことがない。

どうも栽培が難しく、作るの農家が少ないので、

あまり市場に出回らないのだそうだ。

 

お味はどうかと言うと、どっちもプリっと

コシがあって歯ごたえ抜群。

 

天山はわりとさっぱりめでボーイッシュな味。

クイーンニーナは尼さと香りのバランスが抜群で、

ガーリーなお味。

といったら伝わる?

 

夕食のデザートにしたら、

おいしくて食べ応えがあって、

それぞれ3粒食べたらお腹がいっぱいになった。

 

ありがとう岡山!

それにしてもブドウが出てくるともう秋だね。

 

おりべまことエッセイ集:食べる

ロンドンのハムカツ

・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!

 

・インヴァネスのベーコンエッグ

 

・ハムカツの呪い

・脳が構築する「風味」:人間の食と世界観

・幻想やストーリーでおいしくなる日本食 

・肉じゃがは幻想のおふくろの味 

・恐竜の唐揚げ 

・スーパーマーケットをめぐる冒険 ほか 

 

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岡山の桃とAIと桃太郎

 

ここのところ、AI開発の本の執筆に取り組んでいる。

その開発者である岡山の女性社長と

ちょくちょくオンラインでやり取りしているのだが、

今日は彼女から桃のプレゼントが届いた。

 

桃太郎の物語が伝わる土地だけあって

桃が特産品。

「鬼滅の刃」では鬼が恐れるのは藤の花だったが、

岡山に残る桃太郎伝説によると、

鬼は桃を恐れると言われているそうだ。

 

今回いただいた「清水白桃」は

その中でも最高級とされる。

 

箱のふたをあけると甘い桃の匂い。

そして5つ並んだ、ちょっと小ぶりの桃は

美しい乳白色の5つ子の赤ちゃんみたいで

食べちゃいたいくらい可愛い。

 

もちろん食べるんだけど、

すぐに手を付けるのはもったいないので

一晩はそのままお供えしておこうと思う。

 

ホームページを見てみたら、

「この清水白桃が味わえるのは、

毎年7月下旬から約10日間限り」とある。

ずいぶん貴重なものを頂いた。

 

ちなみに僕らが知っている昔ばなしの桃太郎は

明治時代以降に各地の伝説を題材に作られたもので、

富国強兵思想が色濃く反映されたもの。

 

岡山に伝わっているのは、その題材の一つになったもので、

吉備津彦命(きびつひこのみこと)という英雄が

温羅(うら)呼ばれた鬼を退治した伝説である。

 

そういえばちょっと前にNHKの「昔ばなし法定」で

鬼を殺した桃太郎の裁判劇をやっていたのを見た。

めっちゃ面白く、考えさせられた。

 

愛があれば桃太郎と鬼は手を取り合えたのか?

富国強兵の時代が過ぎても、

現代日本人がずっと考えるべき課題かもしれない。

 

ちなみに本のタイトルは

「AI(愛)があればAIができる」である。

 

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おとなも楽しい少年少女小説

ピノキオボーイのダンス

12歳の少年の姿のまま、何十年も孤独な人たち・不幸せな人たちのために尽くしてきたレンタルロボットにも終わりの時がやって来た。けれども年老いたダンサーが彼を拾い上げ、自分の踊りを教え込む。人間とロボットの友情と裏切り・死と再生の物語。

 


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世界へ羽ばたく鳥取・米子のどら焼き屋

 

エンディング業界の展示会

「セレモニーJAPAN2021」で

ひときわ異彩を放つどら焼きブース。

 

どら焼きの生産量日本一、

鳥取県米子市の丸京製菓が、

お葬式のおみやげや香典返しにどら焼き最適!

ということでブースを出展した。

 

4月4日を「どら焼きの日」に制定し、

地元では「どら焼き公園」まで作ったというこの会社、

日本全国のスーパーやデパートに供給。

そればかりか、

世界20か国にどら焼きを輸出しているという

知られざるどら焼き屋。

 

もともとは和菓子屋として饅頭、団子、大福など

いろんな和菓子を作っていたらしいが、

何を思ったのか、50年ほど前から

どら焼きに特化。

以降、どら焼きを信じ、

どら焼き一筋に邁進してきたという。

 

「社長がドラえもんを好きだったんですか?」

と聞いてみたが、よくわからないという。

 

「ドラえもんがどら焼きに及ぼした経済的効果について」

という一文を書いたことがある僕としては、

丸京食品がどら焼き専門店になった秘密が

知りたくてたまらない。

一度、米子を訪れなくてならない。

 

というわけで、どら焼きの地位向上の

おもての立役者がドラえもんだとすれば、

裏の?立役者は丸京製菓だと言わざるを得ない。

 

黄色いポロシャツを着た営業担当者の方から

いただいた名刺には

 

「常務執行役員CMO(最高マーケティング責任者)

営業部 兼 国際事業部 兼

マーケティングチーム責任者」

 

という、とてもどら焼き屋さんとは思えない

カッコいい肩書が。サイコーです。

 

ちなみに贈答の用途は、お葬式に限らず、

お祝い事でも何でもOK。

注文すればオリジナル焼き印も押してくれる。

「1個からでもオーケーです」とのこと。

 

取材したらおみやげももらったので、うちで食べた。

ふつうにおいしい。

 

感動的!というほどでなく、

ふつうに、ほどほどにおいしところが、

贈る側もいただく側も、重くなくていいのだ。

 

気軽においしくてユーモラスなどら焼きは

鳥取の誇り、日本の誇りです!

 

 

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エッセイ集:食べる

 

ロンドンのハムカツ


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なぜ日本にカエル食が定着しなかったのか?

 

 

かわいいから食べられなかった?

そんなに殊勝な民族なのだろうか、日本人は。

 

というわけで昨日の続き。

 

どうして中華やフランスには

カエル料理があるのに、

世界に冠たる日本料理にはそれがないのか?

なぜ日本ではカエル食が定着しなかったのか?

 

そう考えて検索してたら、

素晴らしいものを見つけてしまった。

 

その秘密は横浜にあった、

横浜の、あまり実用的とは言えない

さまざまな面白情報を載っけている

「はまれぽ.com」というウェブマガジン。

「横浜には食用ガエルの養殖場があったって本当?」

という記事だ。

 

この記事によると、

 

日本の食用ガエルの歴史は、

1918(大正7)年4月に東京帝国大学(現:東京大学)

名誉教授・渡瀬庄三郎(わたせ・しょうざぶろう)

博士によって、

アメリカのルイジアナ州ニューオリンズより雄10匹、

雌4匹を輸入したことが始まりだ。とされている。

 

食用ガエルは当初、帝国大学伝染病研究所内(東京都文京区)の小規模な養蛙池で養殖され、食用蛙養殖が国内でも可能なことが立証された。(以上引用)

 

となっている。

当時、カエルは栄養素も高く貴重なタンパク源として、

食糧問題解決の一策として注目された事業だったらしい。

 

このアメリカからやって来た食用ガエルの正式名は

「ブル・フロッグ」。

まんまウシガエルだ。

そして昭和になってから、そのエサとすべく

今や親しみ深いアメリカザリガニも輸入された。

 

今や指定外来種として、

石もて追われるような存在になってしまった

ウシガエルとアメリカザリガニだが、

100年前は鳴り物入りで、

日本の新たな食の救世主として招かれたんだね。

 

で、どうやら今の新横浜駅の近くにある

スケートセンターのあたりに

1938(昭和13)年ごろまで

大規模な養蛙場があったらしい。

 

はっきりとはわからないが、

日本にあった養蛙場は1940年代、

つまり終戦の前後ですべてなくなり、

そこで日本におけるカエル食の歴史は

途絶えてしまったようだ。

 

横浜で養殖されたカエルたちは

中華料理店などに出荷されていたらしいが、

その頃は中華街でカエルを食べさせる店が

あっただろうか?

 

このはまれぽの記事は、

女性ライターが、実に丹念に現地取材と文献調査を行い、

写真も豊富に載せていて、

日本の食用ガエルの歴史がわかる仕組みに

なっているので、

興味のある人はぜひ読んでみてください。

(カエルが苦手は人はやめたほうがいいです)

 

https://hamarepo.com/story.php?page_no=1&story_id=4457

 

カエルのから揚げを食べた経験上、

カエルの肉は結構おいしい。

味や食感としては、

鶏のささみと魚の中間みたいな感じだ。

 

いいお値段がするけど、ネットで買うこともできる。

話のネタに一度食べてみてケロ。

 

しかし、はまれぽの記事にも

「なぜカエル食が日本に根付かなかったのか?」

の考察はなかった。

やっぱり見た目の問題なのか?

 

と、今日もYouTubeのカエルの合唱をBGMにして

夜な夜なかんガエル。

 


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6月にカエルを愛でる日本人と 「みんなが作ってる カエルのから揚げレシピ」の衝撃

 

6月と言えばジューンブライド。

というのはヨーロッパの話で、

日本は6月と言えばカエルである。

 

お米の国・日本では田んぼの妖精みたいなカエルは

人気者だ。

ケロケロ鳴いて

恵の雨を降らせてくれると信じられていた。

人気者どころか豊作の神様みたいなものである。

 

食糧が豊富になった現代はそんなありがたみも薄れ、

雨もカエルが呼んでくるような情緒あるものでなく、

災害の恐怖を伴う集中豪雨。

 

しかし、時代は変わってもカエルはかわいがられる。

幼稚園とか学校とか、子どもびいるところは

かわいいイラストとか折り紙のカエルだらけ。

 

昨日、スーパーに行ったら季節感を出すために

ここにも蓮の葉の傘を差したカエルがいっぱいいた。

 

そこでつい売り場のお姉さんに

「こちらのお店ではカエルの肉は売ってないですか?」

と聞こうとしたが、抑えた。

嫌がらせに来たのかと思われても嫌なので。

 

なんでそんなことを聞こうと思ったのかと言うと、

だいぶ昔のことだが、

名古屋にある浜木綿(はまゆう)という

中華料理のチェーン店のメニューに

カエルのから揚げがあって、

それがけっこうおいしかったことを

思い出したからだ。

 

帰省するたびに家族で食べに行っていた。

まだ父が生きていた頃だから

もう12年以上前のことである。

 

今はもうメニューにないが、

中華料理では普通にカエルを食べる。

タイとかベトナムなどの東南アジアでもあるし、

ヨーロッパではフランス料理の

重要な素材になっている。

 

今の日本ではどうなのだろうと

ネット検索してみたら、

「みんなが作ってる カエルのから揚げレシピ」

というタイトルを見つけた。

なんとクックパッドに載っている。

 

レシピの生い立ちには

「田んぼ道でふと見かけて、

捕まえられたので作りました」とあり、

ちゃんと写真付きで作り方が書いてある。

脚だけかと思ったら、

なんと丸ごと姿揚げなので、

ちょっとびっくりした。

 

ただ、当然というか、

他に作って食べてみましたという

「たべレポ」は見当たらなかった。

 

そこでまた考えた。

 

どうして中華やフランスには

カエル料理があるのに、

日本料理にはないのだろう?

どうしてゲテモノ扱いなのだろう? と。

 

実は明治期から昭和の戦時期にかけて

日本でもカエルを食べようという施策が

国家プロジェクト波のスケールで進んでいた。

東京都文京区の実験田をはじめ、

鎌倉や横浜に大規模な養蛙(ようあ)場も

儲けられていたのである。

 

というわけでこの話の続きはまた明日。

 


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昭和のバナナ預金

 

バナナを預金する。

そんな発想は現代人にはない。

昭和を語る僕にもない。

しかし、認知症患者の義母にはある。

 

昨日、近所の八百屋に一緒にいったら、

店頭にどっさりバナナが一山280円で売っていた。

Lサイズのでかいのが10本くらい。

よくスーパーで売っている「甘熟」系の

おいしそうなやつだ。

値段的にも量を考えたら大安売りである。

 

義母はそれを見て目をキラキラさせ、

「バナナたべたーい💛」と口走る。

記憶が刺激されるのだ。

彼女の目には安っぽい、

緑色のプラスチックのざるに盛られたバナナの山が

キラキラ輝く黄色いお宝の山に見える。

 

なぜかと言えば―ー

 

かつて、昭和40年代頃まで

バナナは高級フルーツで、

庶民にとっては高根の花だった。

現代の感覚で言えば、マスクメロンであり、

高級イチゴやシャインマスカットなどに匹敵するのだろう。

入院患者へのお見舞いのフルーツバスケットには

威風堂々、ど真ん中にありがたくドカッと鎮座していた、

らしい。

 

昭和40年代の子どもである僕にも今一つ、

「バナナ=高級品」という実感がないのだが、

まぁ今ほど頻繁に食べられなかったのは事実だ。

 

で、バナナLOVEの義母が

お喜びで食べるのかと思いきや、

いざ食卓に出すと手をつけない。

必ず「今は食べない」という。

 

ではいつ食べるのかというと、

永遠に食べない。

だって食べたらなくなってしまう。

そんなもったいないことはできない。

なので、紙にくるんで懐に入れ、

大事にタンスの奥にしまっておく。

言ってみれば「タンス預金」である。

 

しかし、そんな行動をとられてはたまらない。

2~3日後にはバナナはタンスの奥で

ドロドロに溶けている。

今の季節なら、あっという間に虫がわんさか湧いて

部屋がとんでもないことになってしまう。

 

お持ち帰りしようとするのを慌てて阻止し、

「これはちゃんとお義母さんのためにとっておきます」

と言って取り上げる。

ちょっと胸が痛むが、しばらく他のことをやっていると、

もうバナナのことなど忘れている。

視覚情報がなくなると、自然に記憶から抜け落ちるのだ。

執着心はないので助かる。

 

あとからカミさんに

バナナは薄くスライスしてヨーグルトなどに入れて

「加工」して出さないとだめだと言われた。

子ども時代から若い頃まで

滅多に食べられなかったバナナ。

甘くて栄養もあって、お腹も膨れるバナナを

昔の分までいっぱい食べてほしいと思うのだが、

どうもそんな僕の願いは、

義母の昭和精神にはそぐわないらしい。

 

一生消えないトラウマのような、

燦然と輝く高級フルーツ像を刻みつけたバナナ。

義母にはいつも昭和の心を学ばせてもらっている。

感謝を込めて、お残しした分は、僕がいただきます。

 

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やよいの花とみどりの寿司と魚が苦手な寿司屋の娘

 

26年前。1995年の4月15日に結婚式を挙げた。

本日と同じく、大雨の翌日の

しゃっきり晴れ上がった日。

 

オウム真理教が「何かが起こる日」と予言したため、

東京は最初のコロナ緊急事態宣言発令日みたいになっていた。

 

というわけで、きょうは結婚記念日だった。

特別なことはしないが、一応、「ハレの日」だし、

部屋に花を飾って、寿司でも食おうということになった。

 

花は永福町の南口にある「YAYOI」という花屋に買いに行った。

引っ越してからも年に数回、

ちょっとアニバーサリーな時はここの花を買い求める。

値段が安くて質がいいし、長持ちする。

アレンジのセンスも悪くない。

 

いつもは乙女チック少女マンガの主人公が

そのまんま齢を取ったような女主人のやよいさん

(たぶん自分の名前を店名にしたのだと思う)と、

ネズミ番のやたら恰幅の良い去勢ネコ

(ネズミが花を食べに来るらしい)がいるのだが、

今日は旦那さんだった。

 

いや、実際はどうだかわからないので、

花やラップやリボンを選んだあと、

「僕はここでやよいさんと猫さんにしか

会ったことがないのですが、あの、旦那さんですよね?

」と聞こうとした。

 

ついでにあの女性は本当に「やよいさん」なのかどうかも

確認しようとしたのだが、

ラッピング作業に移った瞬間、立て続けに4人もお客さんが来た。

(実は僕はけっこう福の神体質で、

黙ってお客を呼び寄せることができる)

それで忙しくなったので、とうとう聞けずじまいだった。

 

 

寿司は久しぶりに美登利寿司を食べた。

昔、梅が丘で初めてカミさんと美登利寿司を食べた当時は、

今のように寿司チェーンなんてほとんどなかったこともあって、

その旨さと安さに衝撃を受けた。

 

その後、美登利寿司もチェーン化し、

梅が丘以外にもあちこちに店が出来たが、

遠かったり混んでたりで、あまり食べる機会がなかった。

 

それが昨年10月、七夕祭りで知られる

阿佐ヶ谷パール商店街の真ん中に

テイクアウト専門店ができたのである。

阿佐ヶ谷はチャリを飛ばせば家から15分。

永福町と変わらない距離だ。

 

昼すぎに予約しておいて、夕方取りに行く。

行列も混雑もなくすんなり受け取り、

ついでに店内のお寿司の時計が面白かったので

写真も撮らせてもらった。

 

にぎりの盛り込みと、カリフォルニアロールと、

いなりずしだったが、

義母はあんまり生魚が好きじゃないので、

いなりと玉子ばっかり食べていた。

安上がりな人である。

 

食後、YAYOIのことがあったせいか、

美登利寿司の美登利さんは、すし屋の奥さんだったのか、

娘さんだったのか、ちょっと気になった。

 

小学校の同級生に好美という女の子がいて、

彼女はすし屋の娘で、お父さんは

店の名前に「すし好(よし)」とつけていた。

 

そういえば彼女も寿司屋の娘のくせに魚が苦手で、

助六や玉子が好きだと言っていた。

 

どうでもいいことをいっぱい思い出して楽しかった。

 


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オバマのタカハシさんちの娘は人魚の肉を喰った

 

人魚はメルヘンであり、ファンタジーであり、

ホラーであり、モンスターである。

ついでにかなりセクシーでもある。

 

アンデルセンの「人魚姫」の下半身が魚から

人間の脚に変わるのは、

女性の性的成長を表すメタファーである、という解説を

ある本で読んだときは、

まさしく目から魚のウロコが落ちた。

 

というわけで古今東西、人魚に恋する者は後を絶たず、

世界各地に人魚伝説が残されることになった。

 

ヨーロッパには、人魚姫のイメージを覆す

人魚が船乗りの男どもをおびき寄せて

食っちゃうという話がある。

(というか、逆にアンデルセンがこの怖いイメージを覆して、

可愛く、美しいイメージを創り上げたんだけど)

 

対して日本では人魚を食べちゃった、という話がある。

 

オバマ大統領の時、大いに盛り上がった福井県小浜市。

そのオバマの地に伝えられている「八百比丘尼」の話は

日本の民話の中でも異常に人気が高い。

 

昔、若狭国小浜(わかさのくにおばま)に

高橋権太夫という長者が住んでいた。

ある日、舟を出して遊んでいると嵐が起こり、

見知らぬ島に流されてしまった。

そこで彼は思わぬもてなしを受けることになる・・・

 

という感じで始まるこの話、このタカハシさんはこの土地の

お偉いさん、お金持ちで、彼が贅沢な会食をするのは

いろんなバージョンがある。

しかし、その後はどのバージョンも共通している。

 

その贅沢な会食の食卓に上るのは人魚の肉なのである。

(タカハシさんが厨房で人魚がさばかれるのを

目撃してしまうというバージョンもある)

 

タカハシさんは金持ちのくせにセコいのか、

少年のように好奇心旺盛なのか、

この人形の肉をこっそりテイクアウトして、

家の戸棚に隠しておく。

 

お刺身だったのか、塩焼きだったのか、ムニエルだったのか

わからないが、いずれにしても

冷蔵庫のない時代、そんなところに入れておいて

腐らないのかと心配になるが、

腐る前に家族の者が見つけて食べてしまった。

 

そのつまみ食いの犯人が、

みめ麗しい年ごろのタカハシさんちの娘だったのである。

 

肌の白い美しいその娘は、

それ以後、まったく齢を取らなくなった。

人形の肉を食べたせいで不老不死の体になったのである。

 

夫も家族も友人も死に絶え、時代が変わっていっても、

彼女は若いまま生き続ける。

 

やがて彼女はその長い生に倦み、村を出て、

尼さんとなって全国を遍路する。

 

そして人々を助け神仏への信仰を説き、

行く先々で白い椿を植えたという。

(杉の木を植えたなど、違うバージョンもある)

ちなみに八百比丘尼は正確には不死だったわけでなく、

800歳でこの世を去ったということだ。

だけど十分過ぎるほど生きた。

 

魚食文化を持つ日本人にとって、

そう遠くない過去--昭和の貧しい時代まで、

魚は不老長寿の薬、とまではいかないにせよ、

病気を治し、健康を保つ薬だった。

 

そういえば僕も子どもの頃に、

産後の肥立ちが悪い母親とか、病気の大人に、

タイやコイを食わせろーーという話を聞いたことがある。

 

この間、取材した島根県の坊さんは、

このあたりでは戦前まではオオサンショウウオ

(現在、特別天然記念物の地球最大の両棲類)を

捕まえて食っていた。

 

オオサンショウウオは半分に裂いても死なないほど

生命力が強いことから「ハンザキ」の異名がある。

おそらく滋養強壮剤として食べられていたのだと想像する。

 

これも実際は両棲類だが「山椒魚」というくらいだから、

昔の人は魚の一種だと考えていたのだろう。

オオサンショウウオを食べて不老長寿を獲得する―ー

そういう人がただの一人もいなかった、とは言い切れない。

 

それにしても、八百比丘尼の話は、

人魚を殺して肉にする。

それを若い娘が喰う。

不老不死になる。

旅に出て、花や木を植える。

 

モンスター、ホラー、ファンタジー、メルヘン、

そして考えようによってはセクシーも。

 

すべての要素を一つの物語に凝縮したかのようだ。

そのおかかげで現代のマンガや映画、小説、アートなど、

いろいろなカルチャーのモチーフになっている。

そういえばコロナ退散祈願のアマビエも人魚っぽい。

 

僕は800歳になった八百比丘尼は死んだのではなく、

人魚になって海に帰っていったのではないかと思うのだが、

いかがだろうか?

 


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なぜ「もう死にたい」と思っても人はめしを食うのか?

 

「親が死んでも食休み」というが、

確かに僕は父が死んだときでも

別に食欲が落ちることなくパクパク食べていた。

母が死んでもたぶん同じだろう。

 

どんなに悲しんだり、落ち込んだり、

深刻に悩んだり、もう死にたいと思っていても、

人は腹が減ればめしを食う。

 

食っているとき、

人の「生きる」という意欲はモリモリ表に出る。

そしてガツガツしたエゴがむき出しになる。

何だかひどく罪深い気持ちになる。

 

悲しんだり、悩んだり、絶望したりしているつもりでも、

結局それはフリだけだ。

本当のおまえは他の生命を奪ってまで

意地汚く食って、

みっともなく生き延びたいだけなんだ、

と別の自分に嗤われているような気になる。

 

たまにそんなことを考えつつ、

明日も生きるぞ、さあ何を食おう?と考える。

 

わが家では最近、いろいろ混ぜて飯を炊く。

今使ってるのは熊本県産発芽玄米使用の十一雑穀米。

 

くまモンが付いているせいか、

義母はお菓子だと思ってて、

時々こっそり開けて中身を見て

がっかりしているようだ。

 

でも認知症には、お好きな銀シャリよりも

こちらのほうがいいそうなんですよ。

 

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コロナの後遺症に鍼治療の可能性

 

子どもや若者は感染しても

重篤化することは少ないというコロナ。

しかし、やっかいなのが後遺症で

味覚障害・嗅覚障害が起こるということ。

つまり舌や鼻の神経系統がやられるのだが、

これがけっこう多いらしい。

 

鍼灸師をやっているうちのカミさんによると、

もし舌や鼻の末しょう神経の障害ならば、

鍼で治療できる可能性があるという。

 

要するに鍼で刺激を送って血流を良くし、

やられた末しょう神経を再生させるのだ。

ただし、脳内の中枢神経がウイルスにやられていたら、

回復の見込みはほとんどない、とのこと。

 

うちのカミさんは鍼灸師で

小児鍼(子ども用の鍼治療)も

やっているが、現在、お仲間の鍼灸師が

後遺症に悩む子ども(小学生)を診ているという。

 

末しょう神経がやられて起こる味覚障害・嗅覚障害が

放っておいて自然治癒することはあまり期待できない。

そして時間が経てばたつほど、

回復の見込みが少なくなる。

 

コロナとは関係ないが、

10年以上前、僕は一度、突発性難聴という病気になり、

一時的に難聴になったことがある。

 

すぐに耳鼻科で診てもらったが、

それも耳の中の末しょう神経がやられて起こる病気だ。

これも放置してくとそのまま神経が死に絶え、

聴こえづらいままになてしまうと医者に言われた。

 

味覚障害・嗅覚障害も人によって深刻度は違うと思うが、

放っとかず、近所の鍼灸院で相談してみたほうがいい。

 

命に別状ないし、当面、生活に不自由は生じないだろうが、

子どもや若者にとって、

味がわからない、匂いがわからないということは

感性が確実に鈍化するし、

この先長い人生が楽しめない事につながる。

 

いくら勉強や仕事ができても、

生きてて面白くないのではまるで意味がない。

今は大したことと思わなくても、

将来的に恐ろしいダメージになり、

メンタルの健康にも影響を及ぼすかも知れない。

 

もちろん中枢神経の損害と言うこともあり得るので、

確実に治るとは言えないが、

自分の未来のために、治療の努力はしたほうがいい。

 

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トノサマラーメンと名古屋インスタントラーメン戦国史

 

むかし名古屋に「トノサマラーメン」という

インスタントラーメンがあった。

「殿さま」ではなく、

トノサマガエル、トノサマバッタなどと同様、

カタカナであるところに昭和のレトロモダンを感じる。

なんとなく、シン・ゴジラとか、

シン・ウルトラマンと通じるものがある。

 

日本における(=世界における)

インスタントラーメンの歴史は、

1958年(昭和33年)に発売された

日清食品のチキンラーメンから始まるとされている。

このチキンラーメンの大ヒットに追随して、

当時、日本各地でいろいろな

インスタントラーメンが作られ、発売されたらしい。

 

「こりゃうみゃーな」

 

その中でトノサマラーメンは名古屋地域において

まさしく殿様の座を有していた。

名古屋で生まれ育った僕にとって、

インスタントラーメンの原体験は、

チキンラーメンではなく、トノサマラーメンだ。

初めてチキンラーメンを食べた時、

「おっ、トノサマラーメンと同じラーメンだがや」

と思ったような気がする。

 

このトノサマラーメンを作っていたのは、

松永食品という会社だ。

現在、愛知県の春日井市(隣接市で、ほとんどの名古屋人は、名古屋の一部だと思っている)に

「しるこサンド」という、

あんこペーストを挟んだビスケットで有名な

松永製菓というお菓子メーカーがある。

松永食品はそこの同族会社だったらしい。

 

その松永食品の社長の息子が

小学1・2年の時の同級生だった。

特に親しい友だちというわけではなかったが、

出席番号が近く、席が近かったり、

同じ班になることが多かったせいもあって。

「松永くん(下の名前は憶えてない)」のことは、

割と今でもはっきりと思い出せる。

 

満月みたいなまんまるい顔をしていて

おっとりとした喋り方をする。

子ども、それもまだ7、8歳の頃だったのに

なんだかおっさんくさい雰囲気を漂わせていた。

けっこう大柄でクラスの男子で2、3番目に背が高く。

よく紺色のセーターを着ていた。

勉強や運動がどうだったかはさっぱり思い出せない。

 

彼の家、つまり松永食品の本社は

学校のすぐ近く(名古屋市北区)の住宅地にあった。

白っぽい大きな建物――たぶんラーメン工場――

が建ってたのをなんとなく思い出せる。

ただ、子どもの目から見れば“大きな”だったが、

たぶん町工場レベルだったのだろうと思う。

 

トノサマラーメンがどれくらいの期間、

発売されていたのか知らないが、

松永食品は1968(昭和43年)に倒産した――

とネット情報にあった。

1968年は僕が2年生か3年生の時である。

松永くんのことはクラスが分かれて以来、

どうなったのか全然知らない。

あの学校には卒業まではいなかったような気がする。

会社がつぶれておそらく一家で引っ越すことになって

転校したのだろう。

工場もいつなくなったのか憶えてない。

 

今振り返れば、名古屋地域における

松永食品・トノサマラーメンが、その名の通り、

殿様としてナンバーワンの座にいたのは、

明智光秀の三日天下に等しかった。

 

あんなに売れていた(ように思えた)のに、

なぜ潰れてしまったしまったのだろうか?

 

一つの仮説として考えられるのは

「すがきや」の市場進出・攻勢である。

尾張名古屋においてトノサマラーメンを

殿様の座から追い落とし、

インスタントラーメン市場の天下を取ったのは、

全国区のチキンラーメンでもチャルメラでも

出前一丁でもサッポロ一番でもなく、

地元ローカルの「すがきやラーメン」だった。

 

すがきやラーメンの颯爽たる登場は、

まさしく光秀を討った秀吉の中国大返しのごとく

華やかで衝撃的だった。

 

「どえりゃあうみゃー」

 

名古屋人の舌は完全に洗脳ならぬ“洗舌”されたのだ。

このすがきやについてはまた明日。

 

それにしても小学校低学年にして

商売の栄枯盛衰・諸行無常を味わった

松永くんは今ごろどうしているのだろう?

僕は50年以上たっても、

ちゃんと君とトノサマラーメンのことを

憶えてとるでよう。

 

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嵐が丘への旅の記憶

 

エミリー・ブロンテの「嵐が丘」の舞台は、

イングランド北部のヨークシャー州にある

ハワース (Haworth) という小さな村である。

 

僕は1980年代から90年代にかけてここに3~4度くらい訪れた。

今はどうだか知らないが(最後に行ったのはもう25年前だ)、

ロンドンから半日バスに乗り、途中でSLに乗り換え、

やっとのことでたどり着く。

 

そのアクセスの過程も含め、

ストラトアフォード・エイボン(シェイクスピアの生地)や

湖水地方(ピーターラビットゆかりの土地)と並んで、

イギリスの地方で最も印象深い場所だ。

 

一応、有名観光地ではあるが、

僕がよく訪れていた時代は、いつ行っても観光客はまばらで、

B&B(民宿)もパブものどかな雰囲気で楽しかった。

 

エミリーは3姉妹の真ん中で、

姉のシャ―ロットは「ジェーン・エア」

(これも来年再読予定)、

妹の「アグネス・グレイ」(これは読んだことない)の作者。

ブロンテ姉妹の資料館もあり、お土産も売っている。

 

毎回、嵐が丘(アーンショウ家の屋敷)のモデルとなった

トップウィンゼンという廃屋を目標に、

ほぼ1日かけて丘歩きをするのだが、

ヒースの花咲くムーアの大地を踏みしめ、

次々と雲が流れていく空を見上げると、

何か大きなものに抱かれているような気分になる。

 

そしてしばしば、文字通り、嵐に見舞われた。

丘を吹き抜ける風は強烈で、

傘などあっという間に吹っ飛ばされて、

全く役に立たない。

レインコートとウォーキングシューズは必需品だ。

 

トップウィンゼンでは休んでいると

羊たちがメエメエ寄ってきて、

最初は人なつっこくて可愛いなと思うのだが、

いつの間にか、結構ごっつい羊の大群に囲まれてしまって、

ちょっと怖い目にも遭う。

 

いずれにしても他の土地では到底味わえない、

嵐が丘の特別な旅がそこにはあった。

 

最近は湖水地方などは、ピーターラビットを目当てにした

海外からの観光客があふれて大変だ、

という話を聞いたことがあるが、

嵐が丘の物語の舞台はどうなっているのだろうか?

 

ハワースに行って昔ながらのイングリッシュブレックファーストや

シェファーズパイなどのパブランチを食べたいなと時々思う。

最近のロンドンではめっきりお目にかからなくなった、

おしゃれじゃない、、どんくさくて、あんまり“おいしくない”

悪評たらたらのイギリス料理が似合う、

グルメなどとは無縁の土地なのだ。

 

そういえば「嵐が丘」の物語の中では、

アーンショウ家でも、リントン家でも、

豪華な肉料理やスイーツなどは全然食卓に上らなくて、

穀類のおかゆとか、正体不明の煮込み料理みたいなのを

食べていた。

 

野うさぎの話がところどころ出てくるので、

うさぎのシチューなんかは食べていたのだと思う。

それと乳製品。

グルメなど笑い飛ばすような、

味のある旅ができるかもしれない。

 

 

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富士山と富む水の「ベリーの森」

 

仕事で小田原市の「ベリーの森」へ行く。

「ベリーの森」はイチゴ狩りとブルーベリー狩りが

できる観光農園。

今日は残念ながら霞んでいたが、

天気の良い日は富士山も見える。

 

いわゆる「ちかさと(千葉・埼玉・神奈川・東京)」で

イチゴ狩りをできるところはほとんどなく、

東京や横浜から来る親子連れなどに大人気。

なかなか予約が取れないほどだ。

 

収穫物のおいしさはもちろんだが、

ここは若いスタッフの明るさ・接客の良さも魅力になっており、

若いお母さんと小さな子どもも安心して楽しめる。

 

今回の仕事は、この農園を経営する会社の

コンセプトツール。

 

モデル親子を招いての写真撮影に合わせ、

経営者と農場長にインタビュー取材をした。

 

経営者は観光業も農業も初めての挑戦で成功し、

いま注目を浴びている。

 

観光農園はすでに社会に浸透した身近なものだが、

その「付加価値力」が半端ない。

 

コンサルタント業も行っており、

コロナ禍で苦境に陥っている観光業を救いたいと語った。

これからの展開が楽しみになる事業体だ。

 

ちなみに「ベリーの森」のある地域は、

二宮尊徳(若い人は知らない?)の生誕地。

最寄り駅は、小田急線の「富水(とみず)」。

 

その名の通り、知育に流れる酒匂川の伏流水が豊富で、

ものすごくよい水に恵まれている。

イチゴもブルーベリーも、その富んだ水で育つから

めっちゃおいしい。

 


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義妹からのお中元 夏みかんのお菓子「夏柑糖」

 

神戸の義妹からお中元が届いた。

京都の和菓子店の「夏柑糖(なつかんとう)」というお菓子。

 

原料は山口・萩の夏みかん。

夏みかんは実は“商品名”で、

本当の果実名は「夏橙(なつだいだい)」という。

 

夏橙は、江戸時代中期、黒潮に乗って南方から、

山口県長門市仙崎大日比(青海島)に漂着した

文旦系の柑橘の種を

地元に住む西本於長が播き育てたのが起源とされる。

――というのがウィキペディアの解説。

 

このお菓子の製造販売元である京都・老松の説明書きでは――

同じ海岸で、村の娘・お蝶が、流れ着いた珍しい果実を拾って、

その種を宅地に撒きつけたのが起源――となっている。

 

読み仮名がないけど西本於長とはきっと「にしもと・おちょう」。つまり同一人物だ。

 

でも「村の娘・お蝶ちゃん」というほうが、

夏みかん伝説としてキュートでファンタジックではないだろうか。

 

青い海と白い砂浜。

異国から流れ着いた黄色い大きな夏橙を赤い着物に

きゃしゃな体を包んだ12歳の娘が、

両手で大事そうに拾い上げるシーン(勝手に創作)が、

このお菓子のストーリーとしてふさわしい感じがする。

 

ちなみに大日比では、この夏橙、

「宇樹橘」「バケモノ」等と呼ばれ、

食用ではなく子どもが手毬の代わりにして遊んでいたらしい。

マリ? ボール?

 

それが食用の果実として有名になったのは、

明治以降、萩で栽培されるようになってから。

 

明治維新を推進した長州藩士らの故郷・萩は

夏みかんの名産地。

そのはじまりは、明治になって失業した武士らが

食っていくために屋敷の庭に

夏橙を植えて栽培するようになってから。

それが上方にも出荷されるようになり、全国的に有名になった。

 

その際、仲買をした大阪商人、なにわのあきんどが

 

「夏橙(なつだいだい)じゃアカンて。

上方もんは、みかんが好きやさかい、

名前を『夏みかん』にしたらどうや。

夏にもみかんが食えるゆうたら奴さんら、

大喜びで飛びつくこと疑いなしや。

ごっつもうかるでぇ」

 

というビジネス戦略で、ご存じの“商品名”で流通することになった。

 

時代は下って昭和40年代の名古屋。

僕は子どもの頃、夏休みになると、

酸っぱい夏みかんに砂糖をどっさりつけて食べていた。

スイカには塩、夏みかんには砂糖が夏の定番だった。

 

ところが昭和40年代も半ばを過ぎると、

甘夏なる甘い夏みかんが開発され、

外国からはグレープフルーツなどの「柑橘外来種」が入ってきて、

酸っぱい夏みかん(夏橙)は

市場から駆逐されてしまったのである。

 

しかし、そんな時代になってもは萩の夏みかんは

「お菓子の原料になる」という活路を見出し、サバイバルした。

 

ご当地では光圀という老舗和菓子店が

「夏みかん丸漬け」をはじめ、

ジャム、マーマレードなど、

もともとの酸っぱさとほのかな苦みを持った

夏みかんの個性を活かした加工品を開発。

 

この京都・老松も原料は萩の夏みかん以外、使わないという。

絞った果汁と寒天を混ぜ合わせたものを

くりぬいた夏みかんに流しこんだという、

いわば夏みかんゼリーだが、

甘すぎない、さっぱりとした後味が何ともさわやか。

また、味に負けず劣らず食感が素晴らしい。

 

いただいたのはゴロン、ゴロン、ゴロンと3個。

義母とカミさんと僕の3人で、

1個がデザート3人前としてちょうどいい。

ちょっと多いくらいだ。

 

コロナのおかげで神戸も京都も山口も

遠い地になってしまっているが、

西に手を合わせて、おおきに。ありがと。

 

 

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・神ってるナマケモノ ¥321  ASIN: B08BJRT873 

※本日7/13(月)15:59まで無料キャンペーン実施中

 

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・ロンドンのハムカツ ¥326 ASIN: B086T349V1

・オナラよ永遠に   ¥593 ASIN: B085BZF8VZ

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・魚のいない水族館 ¥328  ASIN: B08473JL9F 

 

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おりべまこと電子書籍 週末限定3冊連続無料キャンペーン

7月10日(金)から13日(月)まで
おりべまことエッセイシリーズ3作品の

無料キャンペーン実施。
この機会にAmzon Kindle電子書籍で ぜひどうぞ。

スマホがあれば無料アプリを入れてすぐ読めます!

 

・7月10日(金)16:00~11日(土)15:59 

ロンドンのハムカツ

 

・7月11日(土)16:00~12日(日)15:59 

子ども時間の深呼吸

 

・7月12日(日)16:00~13日(月)15:59 

神ってるナマケモノ

 

7月10日(金)16:00~11日(土)15:59 

ロンドンのハムカツ

 

「食」こそ、すべての文化のみなもと。

その大鍋には経済も産業も、科学も宗教も、
日々の生活も深遠な思想・哲学も、すべてがスープのように溶け込んでいる。
「食べる」を学び、遊び、モグモグ語るおりべまことの面白エッセイ集。ブログ「DAIHON屋のネタ帳」から33編を厳選・リライト。

 

もくじ

・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!
・お米を研ぐ理由と人間の味と匂いの話 
・フツーのおにぎりでも日本のコメなら800円!?
・ロンドンのハムカツ

・スーパーマーケット・イン・マイライフ 
・植物のいのちは人間・動物より高次元にある  ほか
 

7月11日(土)16:00~12日(日)15:59 

子ども時間の深呼吸

 

だれの心のなかにも「子ども」がいる。
自分のなかの子どもにアクセスしてみれば、何が本当に大切なのか、何が必要なのか、幸せになるために何をすればいいのか、どう生きるのか。自分にとっての正解がわかる。〈少年時代の思い出〉×〈子育て体験〉×〈内なる子どもの物語〉でモチモチこねた面白エッセイ集。ブログから40編を厳選・リライト。
もくじ
・大人のなかの子ども、子どもの中のおとな 
・ちびちびリンゴとでかでかスイカ  
・天才クラゲ切り:海を駆けるクラゲ 
・子ども時間の深呼吸 

・卒業式の詩と死
・働くシングルマザーと生活保護のシングルマザーの価値観

ほか

 

7月12日(日)16:00~13日(月)15:59 

神ってるナマケモノ

 

可愛いくて楽しくて笑える彼ら。奇妙で不気味で不思議な彼女ら。美しくておぞましくて、くさくて汚くて怖くて危険なやつらも。僕たちはこの星の上で137万種類を超す動物たちと暮らしている。

イマジネーションを掻き立て、人間の世界観の大きな領域をつくってきた仲間たちについてのエピソードや、あれこれ考えたことを編み上げた面白エッセイ集。ブログから36編を厳選・リライト。

もくじ

・ネコのふりかけ
・おしりを拭いてもらうイヌの幸せと人面犬の増殖について
・なぜ日本ではカエルはかわいいキャラなのか?
・ウーパールーパーな女子・男子

・犬から、ネコから、人間から、ロボットからの卒業
・神ってるナマケモノ ほか

●おりべまこと電子書籍 Amazon kidleより販売中
・神ってるナマケモノ ¥321  ASIN: B08BJRT873 
・子ども時間の深呼吸 ¥324 ASIN: B0881V8QW2
・ロンドンのハムカツ ¥326 ASIN: B086T349V1

★上記キャンペーン編期間中は無料です。

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サギとカワウとカルガモのザ・リバー

 

近所の善福寺川には、いろいろな水鳥が雑居している。
今朝は雨の中、カルガモをはじめ、
コサギやカワウまで飛んでいてにぎやかだった。

きょうはいなかったかが、アオサギも時々見かける。

 

サギと言えば魚を食べる水鳥だが、
昨日の「ダーウィンが来た!」(NHK)を観ていたら
イタリアではサギがネズミを食べていると聞いてびっくり。

 

イタリア北部に乳牛を育てるための牧草地があるのだが、
ここはロクに手入れもしないでほったらかし。
ほったらかしには理由があって、
その中に自然に生えてくる、ある雑草を牛のエサにすると、
バクテリアの影響で牛乳をチーズにしたとき、
独特の風味がつくのだそうだ。

こうして出来上がるチーズが
「パルジャミーノ・レッジャーノ」。
イタリア産のチーズの王様だ。

 

ところがこの牧草地、手入れもせず、
もちろん農薬も使わないので、
畑にいろんな虫が湧いたり、ネズミ天国になる。


その虫やネズミを食べに猛禽類をはじめとする、
いろんな鳥が集まってくる。
生態系はホントよくできている。

 

それにしても水鳥のサギが魚をとらず畑に来て
タカやフクロウに混じってネズミを食ってるとは・・・。
善福寺川のサギはさすがにそれはなさそうだ。

 

しかし黒いカワウは、いったい何を食っているのか、
春先はしょっちゅう川にサーモンピンクのウンコを垂れていた。
まさかサケを食っているわけではないだろうけど。

 

いつも散歩コースにしている
成園橋から白山前橋の間の約100メートルは
カルガモの居留区になっている。


義母がカモ好きなので、
通ると一生懸命見ているのでちょうどいい。
カモに年寄りのお守をしてもらっているみたいだ。
これもアニマルセラピーの一種?

 

もちろん、その上流・下流にも行くが、
この辺がいちばん落ち着くようで、
他の区域にいない時でも、必ずここにいっくと何羽かいる。
多い時は1ダースくらいいてガアガアやっている。

 

その中で1羽、ヒナと思しきカモを発見。
もうだいぶ大きくなっているが、明らかに他の連中よりチビだし、
観察していると、懸命に親の後をついて泳いでいる。

ここで生まれ育ったのか、

他のところから引っ越していたのか定かでないが、

カラスやネコにやられずに無事、大人になってくれぃ。

 

 

電子書籍第6弾 神ってるナマケモノ発売!

ASIN: B08BJRT873 ¥321

可愛いくて、楽しくて、笑える彼ら。

奇妙で、不気味で、不思議な彼女ら。
美しくて、おぞましくて、くさくて、汚くて、とてつもなく怖くて危険なやつらも。
僕たちはこの星の上で137万種類を超す動物たちといっしょに暮らしている。
イマジネーションを掻き立て、人間の世界観の大きな領域をつくってきた仲間たちについてのエピソードや、あれこれ考えたことを編み上げた、おりべまことの面白エッセイ集。
「DAIHON屋のネタ帳」から36編を厳選・リライト。

内容

・ネコのふりかけ
・おしりを拭いてもらうイヌの幸せと人面犬の増殖について
・なぜ日本ではカエルはかわいいキャラなのか?
・ウーパールーパーな女子・男子
・犬から、ネコから、人間から、ロボットからの卒業
・神ってるナマケモノ ほか

 

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キャバクラもオンラインで

 

DX(デジタルトランスフォーメーション)の本を

書くことになり、
その打ち合わせ(ブレインストーミング)の中で出てきたのが、
オンラインキャバクラ。

 

新型コロナウイルスの影響で営業できなくなり、
従業員の給料を稼ぎ出したいということで生まれたのか。
ズムキャバ、いいアイデアではないか。

僕も一人暮らしだったらハマっちゃうかもしれない。


ただ、ずらっと並んだメニュー=

キャバ嬢のおねえちゃんたちの顔を見てたら、
これはメイクなのか、画像処理なのか、

素顔とのギャップはいったいどんだけあるんだろうとか、
そんなことばっか気になった。

 

いずれにしてもこれから「オンライン〇〇」というのは、
一つの文化カテゴリーを形成しそうだ。

飲食店もお弁当だけじゃなく、「ZOOMおつまみ」とか
「オンライン飲み会用セット」とかをやったら
けっこう売れるのでは?

だれの心のなかにも「子ども」がいる。
自分のなかにいる子どもにアクセスしてみれば、
何が本当に大切なのか、何が必要なのか、
幸せになるために何をすればいいのか、どう生きるのか。
自分にとっての正解がきっとわかる。
〈少年時代の思い出〉×〈子育て体験〉×〈内なる子どもの物語〉で
モチモチこね上げた おりべまことの面白エッセイ集。
自身のブログ「DAIHON屋のネタ帳」から40編を厳選・リライト。

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おうちライフのおやつ「ロンドンのハムカツ」 無料キャンペーン ふたたび

 

感染拡大防止のため、

外出をがまんしているあなた。


けっこうしんどいですよね。
ストレスたまります。
ストレス防止対策は、やっぱりおやつだ、おつまみだ。

 

というわけで、おうちライフを送るあなたの
おつむのおやつ・おつまみに
「ロンドンのハムカツ」をどうぞ。

 

本日4月24日(金)17:00から26日(日)16:59までの2日間、
またもや無料キャンペーン実施します。


「食」こそ、すべての文化のみなもと。
その大鍋には経済も産業も、科学も宗教も、
日々の生活も深遠な思想・哲学も、
すべてがスープのように溶け込んでいる。
「食べる」を学び、遊び、モグモグ語るおりべまことの面白エッセイ集。
自身のブログ「DAIHON屋のネタ帳」から33編を

厳選・リライト。


内  容

 

・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!
・お米を研ぐ理由と人間の味と匂いの話 
・永遠の現物支給 

・フツーのおにぎりでも日本のコメなら800円!?
・ロンドンのハムカツ
・インヴァネスのベーコンエッグ
・ニューヨーク発アボカド愛
・英国名物フィッシュ&チップスの材料にイカが選ばれるようになったグローバル化現象に関する私的考察
・フランス革命とマカロン大統領と「パンがなければお菓子を食べろ」発言の真相
・ハムカツの呪い 
・脳が構築する「風味」:人間の食と世界観
・人間の歴史はチョコレート前とチョコレート後とに分かれる(かも)
・幻想やストーリーでおいしくなる日本食 
・肉じゃがは幻想のおふくろの味 
・なんで肉じゃがはお母さん食堂のメニューにないのか? についての探求と考察
・恐竜の唐揚げ 
・キノコ愛 
・スーパーマーケットをめぐる冒険旅行 
・むかしのコロッケ、みらいのコロッケ、まあるいコロッケ
・ドラもんがどら焼きの売り上げに及ぼした経済的効果について 
・ホントは新商品じゃないけど、新商品に見せる編集・編曲の能力
・中高年はめざせ!中川屋嘉兵衛 
・「ありがとう」の思いを込めた動物供養は、世界オンリーワンの日本の文化
・「世界屠畜紀行」の「屠る」と「食べる」 
・人を食った話
・「おいしいケーキは年一度」の誓いと追憶のバタークリームデコレーションケーキ
・脳が知っている、豆腐小僧の食歴と健康食 
最後の晩餐の演出 
・ジャイアント馬場と大福とで創り出すアッポーな化学反応
・勤労感謝の日は農業感謝の日に
・スーパーマーケット・イン・マイライフ 
・植物のいのちは人間・動物より高次元にある 
・「酒タバコ、やめて百まで生きたバカ」の最後の晩餐は、雪のように真っ白なごはん

 

●おりべまこと電子書籍
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・ロンドンのハムカツ ¥326 ASIN: B086T349V1
・オナラよ永遠に   ¥593 ASIN: B085BZF8VZ
・茶トラのネコマタと金の林檎 ¥329 ASIN: B084HJW6PG
・魚のいない水族館 ¥328  ASIN: B08473JL9F

 

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杉並グルメ テイクアウトOK店取材

 

仕事仲間の編集者から杉並区のテイクアウトOK店を
ピックアップしてほしいというリクエストを受けました。

なるほど、いま、飲食店はお客さんが激減してしまって大変です。


少しでもお店を応援できれば、
また、家でおいしいものを食べたい人の情報源になればと思って、
2週間ぶりの本格的外出のついでに、
代田橋、西永福、浜田山のあちこち回って取材しました。
(永福町はもうすでに上がっているということでスルー)

 

取材と言っても、パッと目についたお店の前まで行って
テイクアウト、お弁当持ち帰りをやっているかどうか

チェックして、スマホで外観の写真を撮るだけです。


あとは自宅に戻ってネットで住所や電話番号を調べ、
面白い情報、僕なりの感想があったらコメントを加える、

という感じ。

 

やりだすとけっこう面白くなって、

結局、20軒くらいピックアップしました。

 

どこのエリアも結構休業している店が多く、
(印象としては半分くらい閉まっていた)
営業していた人たちは大丈夫だろうか?
このままつぶれやしないだろうかと、ちょっと胸が痛みました。

 

取材して思ったのは、テイクアウトの場合、
やっぱり気軽に入れるかどうかで
明暗が分かれるような気がします。

 

通りすがりにチラッと見ただけで
店の様子がわかる路面店は圧倒的に有利。

一方、二階に上らなきゃいけないところ、

地下に降りなきゃいけないところは相当不利です。

 

不利なら不利で、
テイクアウトやっていることをアピールするなら
なりふり構わずドカン!とやったほうがいい。

 

たとえば看板やメニューもできる限り、
大きく写真入りで出さないと目に留まりません。

 

また、食べる側としては、やっぱテイクアウトはごはんやパン類。
麺類を売りにしているラーメン屋、そば屋、パスタ店などは不利。

 

それでも浜田山駅前の「富士そば」は

「テイクアウトやってます」


ここしばらく入ってないけど、かつてはよくお世話になった
あの立ち食いの老舗が、そば、うどんのテイクアウト?


この浜田山店は富士そばチェーンの中でも
斬新な試みを行う店、女性も押し寄せる店として有名らしい。

気になる人はチェックして、

テイクアウトそばを試してみてください。
この取材はまだまだ to be Continue。

 

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ロンドンのハムカツ:人間、「食べる」に始まり、「食べる」に終わる

 

本日の夕食はカレー。
鶏モモ肉を使ったので、皮をビローンと剥ぎ取り、
熱したフライパンにギュッと押し付けて、
ジュ―っと油を搾る。


このt鶏皮の油で具材を炒めるのだが、
その作業を僕にくっついて
義母が「へーっ」と感心しながら、
じーーっと見つめている。


カラカラのカリカリのせんべいっぽくなった鶏皮を
「食べる?」と聞くと、
嬉しそうに「うん」というので、
取り出してパラパラっと塩をふりかけてあげた。

「おいしい!」と喜びの声を上げる。


デ・ジャ・ブだ。
20年ほど前までこれと同じことをキッチンで体験した。


チビだった息子が、
いつも僕がカレーを作り始めると寄ってきて、
油を搾ったカリカリの鶏皮せんべいを欲しがった。

そして義母と同じように
「おいしい!」と満面の笑みを見せた。


季節はめぐり巡る。
人間、「食べる」に始まり、「食べる」に終わる。
子どもも年寄りも、金持ちも貧乏人も、聖人も俗物も、
「食べる」という行為のもとではみな裸になる。

だから僕は「食べる」について考える。


というと、なんだかエラそうだけど、
食べることは面白い、
食べること以上に面白いことはないかもしれない。


僕たちは「食べる」ために生きている。
世界は「食べる」ために回っている。
「食べる」を考え語ることは、
毎日をより豊かに生き、人生を広く深くすることである。

 

というわけで、AmazonKindle電子書籍
「ロンドンのハムカツ」
13日(月)16:59まで無料キャンペーン中。

 

 

「食」こそ、すべての文化のみなもと。
その大鍋には経済も産業も、科学も宗教も、日々の生活も深遠な思想・哲学も、すべてがスープのように溶け込んでいる。

「食べる」を学び、遊び、
モグモグ語るおりべまことの面白エッセイ集。
自身のブログ「DAIHON屋のネタ帳」から

33編を厳選・リライト。

 

●内容
・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!
・お米を研ぐ理由と人間の味と匂いの話 
・永遠の現物支給 
・フツーのおにぎりでも日本のコメなら800円!?
・ロンドンのハムカツ
・インヴァネスのベーコンエッグ
・ニューヨーク発アボカド愛
・英国名物フィッシュ&チップスの材料にイカが選ばれるようになったグローバル化現象に関する私的考察
・フランス革命とマカロン大統領と「パンがなければお菓子を食べろ」発言の真相
・ハムカツの呪い 
・脳が構築する「風味」:人間の食と世界観
・人間の歴史はチョコレート前とチョコレート後とに分かれる(かも)
・幻想やストーリーでおいしくなる日本食 
・肉じゃがは幻想のおふくろの味 
・なんで肉じゃがはお母さん食堂のメニューにないのか? についての探求と考察
・恐竜の唐揚げ 
・キノコ愛 
・スーパーマーケットをめぐる冒険旅行 
・むかしのコロッケ、みらいのコロッケ、まあるいコロッケ
・ドラもんがどら焼きの売り上げに及ぼした経済的効果について 
・ホントは新商品じゃないけど、新商品に見せる編集・編曲の能力
・中高年はめざせ!中川屋嘉兵衛 
・「ありがとう」の思いを込めた動物供養は、世界オンリーワンの日本の文化
・「世界屠畜紀行」の「屠る」と「食べる」 
・人を食った話
・「おいしいケーキは年一度」の誓いと追憶のバタークリームデコレーションケーキ 
・脳が知っている、豆腐小僧の食歴と健康食 
・最後の晩餐の演出 
・ジャイアント馬場と大福とで創り出すアッポーな化学反応
・勤労感謝の日は農業感謝の日に
・スーパーマーケット・イン・マイライフ 
・植物のいのちは人間・動物より高次元にある 
・「酒タバコ、やめて百まで生きたバカ」の最後の晩餐は、雪のように真っ白なごはん

 

●おりべまこと電子書籍
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Kindke電子書籍第4弾! 面白エッセイ集「ロンドンのハムカツ」発売

 

4月の出版は「ロンドンのハムカツ」です。

 

「食」こそ、すべての文化のみなもと。
その大鍋には経済も産業も、科学も宗教も、
日々の生活も深遠な思想・哲学も、
すべてがスープのように溶け込んでいる。

 

「食べる」を学び、遊び、
モグモグ語るおりべまことの面白エッセイ集。


自身のブログ「DAIHON屋のネタ帳」から
33編を厳選・リライト。

 

 

長い外出自粛期間。
お手持ちのスマホやタブレットにアプリを入れて
Kindle読み放題で読書に親しんでください。
ついでにおりべまことの本も覗いてみて。

 

内容
・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!
・お米を研ぐ理由と人間の味と匂いの話 
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・むかしのコロッケ、みらいのコロッケ、まあるいコロッケ
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 経済的効果について
・ホントは新商品じゃないけど、
 新商品に見せる編集・編曲の能力
・中高年はめざせ! 中川屋嘉兵衛 
・「ありがとう」の思いを込めた動物供養は、
 世界オンリーワンの日本の文化
・「世界屠畜紀行」の「屠る」と「食べる」 
・人を食った話
・「おいしいケーキは年一度」の誓いと
  追憶のバタークリームデコレーションケーキ
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・最後の晩餐の演出 
・ジャイアント馬場と大福とで創り出すアッポーな化学反応
・勤労感謝の日は農業感謝の日に
・スーパーマーケット・イン・マイライフ 
・植物のいのちは人間・動物より高次元にある 
・「酒タバコ、やめて百まで生きたバカ」の最後の晩餐は、
  雪のように真っ白なごはん

 

また週末に無料キャンペーンやりますので、
お知らせします。

 

●おりべまこと電子書籍(小説)
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●スマホやタブレットで読める:Kindle無料アプリ
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とりあえずロックダウンに備えて備蓄

 

オリンピックも延期になり、
小池知事がほのめかしたことで、
東京ロックダウンの臭いがプンプンしだしました。

これは少しは警戒して食糧など

備蓄しといたほうがいいかなと思って、
今日は業務スーパーに買い出しに行きました。

どのみち、米やオイルなどがそろそろ切れかかっていたし。

 

業務スーパーは生鮮食品はほとんど置いていません。
が、乾物や缶詰関係、調味料、レトルト、冷凍食品など、
日持ちする食品はオール激安。
なのでちょっと遠いのですがど、

普段でも月に1、2回来ています。

 

朝10時前に到着して覗いてみると、
そこはかとなく品ぞろえが災害時仕様。
2リットルのペットボトルの半ダースパックが入口付近に
ドカドカっと置いてあります。
一応、水の備蓄はあるのでスルーして中へ。

 

ちょっと嫌な予感がしたけど、
お米をはじめ、必要としたものは大体買えました。

でもやっぱり若干品薄気味。
今月の初め頃、来た時もそうだったけど。
なぜかスパゲティは今日も売り切れ状態。
非常時にスパゲティ?
乾麺だから?
ちょっと謎。
缶詰類・レトルト類もだいぶ棚が空いていました。

 

うろうろ見て回っていると、なんとなく心配になって
あれも買っとくか、こえも買っとくかと
カゴに放り込んでいたら、予算を千円以上オーバー。
やばいやばい、ここは現金オンリーでカードが使えないのです。
「ごめんね」とレジの人に謝りつつ、余分なものを返却。
帰るころ(10時半過ぎ)にはかなり混み出していました。
知事のほのめかしが効いたのか?
今日一日でかなり売り切れたかも知れない。

 

買った物を段ボール箱(商品の空き箱を自由に使える)に

詰め込んで、自転車の荷台に括り付けて、ゆっくり帰宅。

昨日は別のスーパーでたまたま入荷したての
トイレットペーパーに出喰わしたので入手。
ストックを作って、とりあえず生活必需品は当分の間オーケー。

 

というわけで、とりあえずはこれでひと安心なのだけど、
いろんなケースを想定しだすと、やっぱりまた不安になる。

家にいっぱいあるのに、
これでもかとトイレットペーパーなどをガメる人の気持ち、
また、いくらたくさんお金があっても心配だと
何千万円もタンス預金する高齢者の気持ちがわかるような

気がします。

 

ちなみに業務スーパーの乾物:

大豆、昆布、干し椎茸で煮物を作れば
しっかり栄養が取れて数日サバイブできます。
この豆、真空パックで売っている水煮の豆より
ずっとおいしくて経済的です。
煮るのに時間がかかるけど、圧力なべでやればそんなでももない。
在宅勤務する人は、仕事の合間に火加減を見れば、
意外と手間なくできますよ。

お試しください。

 

ひきこもって心が塞いでしまった時は、

おりべまこと(僕のペンネーム)の本をお楽しみ下さい。

 

●おりべまこと電子書籍

Amazon kidleより販売中
・オナラよ永遠に ASIN: B085BZF8VZ
・茶トラのネコマタと金の林檎 ASIN: B084HJW6PG
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どうぶつドーナツはおいしいが、不景気が心配だ

 

元住吉にお店のある「イクミママのどうぶつドーナツ」。
これはペンギンちゃん。
グレーの色は黒ゴマの色です。


一見、やたらカラフルでジャンキーっぽいけど、
食べてみると、ぜんぜん甘ったるさがなく、
めちゃくちゃおいしい。

 

色もグレーは黒ゴマ、緑は抹茶、
黄色はカボチャ、ピンクはイチゴなど、
みんな食材の色を活かしています。

 

ところで、この横浜に来る患者さんの中にも
コロナウィルスにかかってしまった人がいて
予約キャンセルになったとのこと。
もはやすっかり蔓延状態です。


これを契機にテレワークなんかも進みそうだし、
会社の働き方・仕事の在り方ももすっかり変わりそうです。

それはいいけど、ウィルスのせいで経済は大ダメージ必至。
オリンピック景気どころか、
とんでもない不景気にならなければいいが・・・
と、かなり心配になってきました。

 

ちなみにどうぶつドーナツは下記ホームページから

通販で買えます。マジおいしい。

 


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人類を進歩させたのは「やばい食べ物」

 

今度はエッセイを電子書籍で出そうと思って
自分のブログを漁っていたら、
2年前のバレンタインデーに
「チョコレートは“やばい食べ物”と言われていた時代もある」
といったことを書いていました。

 

考えてみると、人類発展の歴史とは
「やばい食べ物」を探し求める旅だったと言っても
過言ではありません。

 

そもそも塩が「人類最初の麻薬」とも例えられるくらい。
だから、縄文人なんかを基準に置いたら、
アルコールはもとより、
砂糖、胡椒、数々のハーブ、スパイス、コーヒー、タバコ、
そしてチョコレート(カカオ)も、
今、世の中にある嗜好品や調味料の類は、
みんな最初は「麻薬」みたいなものだった。

 

その麻薬を発見し、「こいつはやばい!もっとくれ」と
人々が求め、それに応じて大量生産し、
世界中に行きわたらせることによって、
経済も産業も文化も、この200~300年の間に大躍進。

現代の社会が出現し、今日の姿になったのは、
めっちゃ大雑把に言うと、そういうことではないでしょうか。

 

僕もチョコレートのない人生よりも、
ある人生のほうが好きなので、
現代に生まれてよかったと思っています。

 

ところで「やばい食べ物」というのは動物にもあるようで、
ネコを飼ってる人ならみんな知ってると思うけど、
「チャオちゅ~る」というのは相当やばいらしい。


街角のその辺で番張ってる獰猛なノラでも、
これさえあればイチコロで手なずけられると聞きました。
ほんと?

 

べつにマタタビが入っているわけでもないようで、
メーカーの長年の研究・努力の成果なのでしょう。

 

最近「ワンちゅ~る」というイヌ用のが出たそうだけど、
こっちもあのCMに出ているワンちゃんたちみたいに
食いつきがハンパないのだろうか?

 

今年のバレンタインデーは
社内の義理チョコはスルーして
かわいいネコちゃん・ワンちゃんに
ちゅーるをプレゼントする女性が増えてるとかいないとか。

 


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2020年の挑戦:ヴェジ中心食研究

 

来年は本格的に菜食料理の研究に取り組もうと思っている。

これまでも何度か自分の嗜好の変化を感じていたが、

食べ盛りの息子が一緒に暮らしていたこともあり、

食生活を大きく変化させるのには躊躇いがあった。

 

しかし、今年後半から同居者が義母になった。

義母はアルツハイマーの認知症で、

通常、治癒することはないと言われている。

 

しかし、うちに来てから少し良くなったのでは?

とも思える。

 

その一つに食生活の改善がある。

以前はスーパーやコンビニの惣菜や弁当が多かったようだが、

今は僕たちと一緒に家で作ったものを食べる。

自分で言うのもなんだが、割と栄養バランスもいいと思う。

 

研究者の本によると、

アルツハイマーには食の影響が大きいらしいく、

ごく大雑把にいうと、肉や穀類、糖分などを控えめにして、

野菜と魚中心の食がいいようだ。

 

さすがに治るとは思わないが、

自分たちの予防にもなるので、

まずはあんまりストイックにならず、

やるだけやってみようかと思う。

 

咲年、ロンドンへ行ったとき、

フリーマーケットの屋台で

ヴィーガン料理を食べたが、

これが滅法うまかったこと、

 

最近、典座のお坊さんに取材して、

精進料理の話を聞いたことなども

イメージの刺激になった。

 

同時に自分の中の菜食に対する

無用な思い込みなども発見した。

 

何でもデータに置き換えられ、

バーチャル体験できてしまう今日、

食だけはリアルでしか体験し得ない

最強・最後の砦である。

 

とりあえずはキノコや海藻、大豆を中心に、

自分なりのヴェジ中心食メニュー

(肉などを一切やめるというわけではない)を

開発・構築していきたいと思っている。