都内の民営火葬場を営む東京博善の
オウンドメディア「ひとたび」で
毎月、「世界の葬祭文化」というコラムを連載しています。
第2回の今月は、“SDG's・DX・ミニマリズムの葬儀・供養
~「新しい生き方」が「新しい死に方」に~”。
「21世紀の葬儀・供養」と聞いて、
どんな形のお葬式やお墓をイメージするでしょうか?
そのイメージの鍵となるのは、SDG's・
DX(デジタル・トランスフォーメーション)・
ミニマリズムです。
近年、盛んに提唱されている
ライフスタイルやビジネスのテーマは、
エンディングにおいても重視され、
欧米各国ではこれまでの歴史・伝統とは離れた
新しい葬儀・供養の在り方が提案されています。
もくじ
・作家の想像力よりもビジネスの創造力
・映画で描かれる“自然に還る”葬儀
・世界で進む火葬普及の流れ
・地球環境に配慮したSDG'sな葬儀の数々
・20世紀を生きた人々のエンディングが変貌する
ご興味があれば、下記リンクから
ぜひご覧になってみてください。
「東京はすっごく楽しいですぅ!」
この春、鹿児島の田舎から出てきたという
23歳の女の子と話をした。
仮に名前を「篤姫」としておく。
篤姫は介護施設で働いているが、お休みの日は
友だちと渋谷に行ったり、ディズニーに行ったり、
エンジョイしまくっているようだ。
就職の面接の時(オンライン)では、
「そちらで働きたいから東京に行きます」
と言い切ったらしい。
それが本当だったのか、嘘だったのか、
僕はただのインタビュアー/ライターなので
問い詰める立場でもないし、そんな気もない。
いずれにしてもいったん来てしまえば
こっちのもので、誰しもそうなってしまう。
長年住んでるとわからないが、
それが花の都の魅力というもの。
これだけ情報化が進んだ世の中になっても
やっぱネットやテレビで見る東京と、
リアルに体験する東京とでは全然違うようだ。
そういうところは僕が出てきた45年前と
ほとんど変わらない。
篤姫は江戸川区の千葉との境あたりに住んでいるらしいが、
「東京の人には干渉されないからいい」という。
鹿児島の田舎では、あそこの娘は東京に行ってしまったと、
大きな話題になり、いろんな噂が渦巻いているそうな。
あー、やっぱ、そういうところも
昭和の時代と変わってない。
ただ、違うのは、出てきたばかりにも関わらず、
僕と話したり、仕事をやっている時は
きれいな共通語を話しており、
あの鹿児島特有の強いなまりはほとんど感じない。
そういうところはやっぱ令和っ子。
先のことはわからないけど、
しっかり仕事して東京を楽しんでください。
でも、若くてかわいい篤姫様は、
変な奴に狙われる可能性が高いから気を付けてね。
桜が咲いている頃に深川(門前仲町)のお寺を取材した。
掲載が1カ月遅れになったので、
ひと月近くほったらかしており、
きょうやっと音起こしをした。
ここの30代の副住職(年内に住職になる)は、
この地域のお寺に生れ育ち、
学業と修行を終えると、
そのまま自分の家である寺に入った。
べつに親に強要されたわけでなく、
自分の意思でそうしたわけだが、
「ぬくぬくと生きてきました」と、
自分の在り方に引け目を感じてきたという。
これまで30カ所近いお寺を取材してきたが、
こういう人は割と少数派で、多くは会社勤め、起業家、
学校の先生など、いったん社会に出て別の仕事を経験し、
あとを継いだという人が多い。
では彼が世間知らずで、世の中のことを知らない、
役立たずのボンボン坊主かというと、
そんなことは全然ない。
彼はクリエイティブな才能を発揮し、
人びとにお寺や仏教のことをもっと理解してほしいと、
自分でお寺や仏教をテーマにしたボードゲームを開発。
それが東京のみならず、お寺関係のみならず。
全国の子供関連のイベントや
地域のコミュニケーション促進の集まりなどで
大人気を集めているという面白い坊さんなのだ。
大人も子供もそうしたゲームで遊べば、
有難いお説教を聞くより何倍も
お寺のことや仏教のことがわかる。
分かるというのが言い過ぎなら、
少なくとも興味がもてるだろう。
また、自分でぬくぬくと言う通り、
確かに競争社会の毒素に触れていない、
のほほんとしたホトケさんキャラで、
一緒にいてとても楽しかった。
彼の話は集約すると、
お金や地位や社会的役割は大事だし、
社会の中にいる以上、迎合して生きていく必要があるけど、
もう一つ、別の基準・視点を持っていないと
生きるのが辛くなります。
その基準・視点が仏教の中にあるんですよ、というもの。
前にも似たようなことを言った
坊さんは複数いた気がするが、
彼のキャラと話し方のせいか、
とても胸に響き、共感できた。
時代が変わり、価値観が変わり、
競争社会で揉まれて努力して勝利することが、
必ずしも良いことではなく、
社会のこと・人のことがわかる
立派な人になる条件では
なくなってきたような気がする。
自分の運命をちゃんと受け入れられる人、
自分の心の声に素直に従える人のほうが、
自分自身の幸福感が上がり、
結果的に人からの信頼感も厚くなるのではないだろうか。
里山の美しい自然に囲まれた「ひさよ斎場」。
先週、取材に伺った
群馬県吾妻郡中之条町にある葬儀場である。
女性社長のひさよさんは、
10年前にお父さんが始めた葬儀社を引き継ぎ、
新しくこの斎場を建てた。
普通、ケガレの場所として避けられる施設だが、
この敷地はすごいプラスパワーの気が集まる場所とされ、
ひさよさんは「悲しみの癒しスポット」の意味を込めて、
一角に神聖な手水舎を建てた。
解説もついている。
この地は東に赤城山、
西に白根山を眺む立地に位置しており、
そのプラスパワーにあふれたエネルギーの波動が
集まってきます。
その気を全身で受け止め、浄化して戴けたら幸いです。
手を清め、口を清め、
心明るく穏やかな日々を送られますように、
山桜に向かい合掌なさってお帰りください。
手水舎の中には「ひだまり地蔵」「さやか地蔵」
「よろこび地蔵」という
3体のかわいい「“ひさよ”地蔵」がいる。
ここは知る人ぞ知る人たちの間で話題になり、
葬儀場なのに、わざわざ東京あたりからパワーをもらいに
お参りに来る人たちもいるらしい。
ひさよ地蔵にお参りして、里山の自然を満喫して、
上州うどんなどを食って、余裕があれば温泉宿に泊る———
というのは一泊旅行としていいかもしれない。
霊感とか、超能力だとか、スピリチュアルとか、
ファンタジーの類の話は女性が好きで、
これまで会ってきた女性から数限りなく聞かされてきた。
僕は創作としてそういうジャンルのものは好きなのだが、
現実の世界と想像力の世界は違うという
明確な線を引いているので、
割と冷淡に聞くタイプである。
ただ、産む性である女性が、
死に触れる仕事をやっていると、自分を守る意味でも、
そういうものに心が傾くのは
自然なことなのかなと思っている。
統計などを取ったわけではないが、
女性の葬儀社社長はそういう人が多いのではないだろうか。
信じる者こそ救われるので、
スピリチュアルや気のパワーで精神が安定し、
人生が好転するのであれば、良いことだと思う。
頭のおかしな宗教家、占い師、自称超能力者などに
引っかかって、ぼったくられない限りは。
残念ながら霊感ゼロ人間の僕も、
文章を書いていると、
目に見えない力がどうとか、地球の意思がどうこうとか、
つい自然と話がスピリチュアル系に
なっていてしまうことがある。
なくて生活に困るわけではないけど、
霊感・超能力に少しは縁があったほうが楽しいのかな
——そんな気持ちの表れなのだろうと思う。
イラストレーター凪(NAGI)による
ファンタジックな美少女画。
謎の藤娘が招く
「あづま家デイサービス亀戸&わかった整体院」の
プレオープニングイベント初日を取材。
お天気が悪かったが、チンドン屋も登場し、
亀戸駅方面や近くの中之橋商店街を
宣伝しながら練り歩いた。
こちらの屋号も「チンドン!あづまや」。
頭領の足立氏は出逢う人達に合わせて
童謡・アニソンから昭和歌謡、最新J-POPまで
すべてチンドン屋ミュージックにアレンジ。
レパートリーは5万曲に上るという。
「あづま家デイサービス亀戸」は
運動特化型のデイサービスで
高齢者向けのゆるいトレーニングジムという感じ。
プレオープニングイベントは明日(9日)と
来週の土日(15・16日)も。
年齢に関係なく、無料体験もできる。
今日は子供連れも大勢来ていた。
衝撃の美少女画を拝むだけでも来る価値あるかも。
ジャガイモももらえるよ。
ふきのとうをはじめとする山菜天ぷらと
しこしこした上州うどん。
つゆはあっさりしていて、そこにいりごまを入れて
少しこうばしくして、つるつる食べる。
漬物・サラダ・しそごはんなどいろいろついてて、
デザートは、あんこのたっぷりかかったわらび餅。
美野原茶屋(みのばらぢゃや)は、
群馬県中之条町にある。
うれしくなるくらい「いなか~」という感じの食堂。
今日はこの近辺の葬儀屋さんを取材に来て、
お昼におすすめのところは?と聞いて、
連れてきてもらった。
「美野原」というのは正式な住所ではないが、
この地域は地元では昔からそう呼ばれているそうで、
その名の通り、山々に囲まれた美しい里山。
まさしく「日本のふるさと」と呼びたいところ。
幸運にも山桜が満開で、
あちこちがピンクに萌えている。
そしてその手前に咲き乱れる一面の菜の花。
さらに道路沿いにはずーっと限りなく
黄色い水仙の花の群れが並んで咲いている。
最寄り駅はJR中之条か、
上越新幹線・上毛高原駅。
季節に応じて「日本のふるさと」が楽しめる。
近くに草津温泉や伊香保温泉があるせいか、
あまり観光に力を入れている気配もなく、
かえって田舎感を思う存分、満喫できる。
温泉もあるようなので、
機会があればぜひ訪れてほしいところ。
亀戸の住宅街のなかにできた不思議空間。
インテリアデザインは和モダンでありながら、
なにか未来空間・宇宙基地のようにも見える。
ここは昼間は運動特化型のデイサービス、
夜は整体院という二毛作。
5月のオープン目指して目下準備中で、
その過程をいろいろ取材させていただいている。
高齢者施設・街の整体院のイメージを打ち壊す
斬新でユニークなコンセプトに目を見張る。
しかも最後の仕上げとして、
これから某有名イラストレーターの
ファンタジックなイラストを壁に入れるという。
ラフ画を見せてもらったが、
そのイラストがはまった図を想像すると、
先日亡くなった松本零士さんの
「銀河鉄道999」か「宇宙戦艦ヤマト」みたいな
イメージを思い描いた。
ガラス張りで外から見えるので、
かなりのインパクトになるだろう。
現代日本のライフスタイル・消費社会の
基盤を作った団塊の世代が75歳を迎えている。
これからの高齢者は、今までの高齢者と違う。
そのニーズを踏まえてサービスの在り方を
考え抜いた社長のアイデアとセンスは、
ハードだけでなく、
様々な宣伝プラン・経営方針全体にまで反映されている。
地域おこしの役割も担う高齢者施設兼治療院。
とても面白いビジネスモデルになると思う。
コロナ禍で失った損失を取り戻したい
という気運が強いせいか、
最近、仕事の効率化ということに拍車が掛かり、
やたらとコスパだ、タイパ(時短)だという
話題が多くなった。
僕はそれと逆行するようにロングタームの仕事が多い。
先月から江東区に出向いて、月1~2回の取材をしている。
その社長さんは夏から新しい事業をスタートさせるのだが、
その準備の様子を取材してほしいというのだ。
準備はそうそうスムーズには進まない。
いろんなトラブルに見舞われたり、
ヘマをしたり、ずっこけたりする。
しかし、開業した後は
そんなあれこれを忘れてしまうかもしれないし、
憶えていいてもカッコ悪いことなんか
話したくなくなると思う・・・
ということで僕がその準備段階の記録を頼まれたのである。
話をするのはその社長と若いパートナー。
実際、話をきくと確かに面白いエピソードがあふれており、
こんなことがあったんだと、
事業所を貸すオーナー・不動産屋との諍いや
人材集めをしたらこんな人が来たとか、
喜怒哀楽いっぱいに話してくれる。
自分で記録しておけばいいと思うかもしれないが、
じつはこういうことは自分や身内の人間ではできない。
外部からやって来た取材者・インタビュアーがいるから、
あけすけに胸を開いて、
こんな失敗をしてしまった、と話せるのだ。
ぼくはそれを録音して、
とりあえず文字起こしをしてストックしておく。
いわゆるライブ録音だ。
その時にしか生まれない問いと答、
ノリ・勢いを言葉にする。
面白いコンテンツは対話から生まれる。
ビジネスに関連する文章は、
どうしても皆、カッコいいもの、
きれいごとを書きたくなるが、
そういうのはどうも面白くないと、その社長は言う。
なかなかユニークな試みを考えるだけあって、
とてもユニークなセンスを持った人だ。
失礼な言い方だが、見かけによらず頭が切れる。
ストックした文章の使い道としては、
ちゃんと成形してホームページの一部にしたり、
ブログにする、紙か電子かの本にするなど、
自在に料理できる。
新鮮なまま冷凍保存した良い材料があるから
いろいろ良い料理ができるのである。
これはいわば会社にとっては将来の資産作りである。
お金でない資産、数字に出来ない資産は
とかく軽く扱われがちだが、
じつはスタートアップの場合、
けっこう大切なのではないかと思う。
こういうことが会社にとって、事業にとって、
信頼の土台になる。
僕としてはひどく時間のかかる仕事で、タイパは悪い。
ギャランティはとりあえず開業の時点で締めてもらって、
その後も1年間つきあう予定でいる。
効率が悪くてもこういう仕事は好きだ。
何か新しい事業を起こす際、
自分もぜひやってみたいと思うか方がいたら、
ぜひお声がけください。
チャットGPTを使っていて
最後に「どうもありがとう」と打つと、
「お役に立ててうれしいです」とか
「いつでもお気軽にお声がけください。」とか言ってくる。
僕ら自身も日常的に、
それこそ“機械的に”使っている定型文だ。
でも、人間が使うと
「はいはい、何の心もこもっていない
お決まりのごあいさつね」と思ってしまうのだが、
このAIが使うと同じような文でも、
なんとなく人格というか、
心があるように感じてしまうから不思議だ。
仕事でも遊びでもいいのだが、
アシスタントとか、友だちとして付き合って、
ああでもない、こうでもないとやりとりしていると、
親しみがわいてくる。
逆に言えば、それくらい親近感を持って、
感情を込めて使わないと、
自分のために上手く働いてくれない。
考えてみたら、別にAI・ロボットに限らず、
車だってバイクだってパソコンだってそうだ。
愛着を持って乗ったり使ったりしていれば、
自然と感情が乗り移って、
ただの機械・ただの道具だったものが
「おれの相棒」「あたしのパートナー」になっていく。
よくある「心を持ったAI・ロボットはできるのか?」
という議論は、結局、それを使う人間の側が
機械に自分の心を宿せるか、
こいつには心があると思い込めるかどうか、なのだと思う。
少なくともここ当分の間は。
昨日は杉並区にある「堀之内斎場」で
イベントがあったので取材。
東京23区内に6カ所ある民営火葬場の一つである。
運営会社の東京博善は、10年代後半から毎年この時期、
各斎場(火葬場)持ち回りで
地域住民のためのイベントを開いていたが、
コロナで3年間中断。
昨日は4年ぶりの開催だった。
火葬場でイベントって・・・と訝る人もいるだろう。
迷惑施設なのではないか?
しかし、この高齢社会でそんなことは言っていられない。
今やこのイベントは自治体が後援し、町会も協力している。
だから今回の場合は、
杉並区区内の小学校でチラシが配られ、
家族連れでにぎわっていた。
至って明るく楽しく、和気あいあいである。
堀之内斎場は100年超の歴史を持つが、
当然、改築もされていて、建物は明るくおしゃれで美しい。
それに昔の火葬場と違って煙突から
火葬の煙がモクモク・・・ということもなく、
きわめてクリーンである。
1階では飲食などのお店が出店したり、
こどもが遊べるスペースが設けられ、
2階の控室では落語、自分史セミナー、
相続相談セミナーなどをやっていた。
火葬炉の説明コースもあったが、
さすがにこっちには人が寄って来ない。
僕はほぼ貸し切り状態で、
スタッフのお話を聞かせてもらった。
とても丁寧なガイダンスで感心した。
東京は人口が多い。
それだけ死ぬ人も多い。
なので強力な火葬炉で、短時間に火葬するという。
火葬率世界トップの日本の火葬炉の性能は優秀だ。
それにしても、こうして自治体が後援して
火葬場で地域イベントが開かれ、
それに反対したり、抵抗感を持つ人もあまりいない
――そんな時代になったことには、
昭和の頃、20世紀の頃から隔世の感がある。
執筆協力させていただいたビジネス書が完成。
出版元から見本が届きました。
とても読みやすく仕上がっています。
本日20日から全国の書店で発売。
amazonでもご注文できます。
日本の経済産業状況について、
経営者にとっての労働力の問題について、
労働者にとっての労働環境の問題について、
リモートワークについて、
そして海外進出について、
いまどうなっているのかわかる、お得な本です。
海外進出と言えば、法務・労務・税務の手続きやルール体系が日本と異なることから臆する企業も多いかもしれません。
そんななか、海外雇用代行
(EOR。Employer of Record = 記録上の雇用主)
と呼ばれる仕組みにより、海外に拠点を置いて、
リモートワーク中心に業務を進めることで
成長していく秘訣を解き明かします。
本書は、事例としてGoGlobal、NRIアメリカ、
メロディインターナショナル、Paidyの4社を採り上げ、
具体的に海外とのリモートワークの仕組みや
工夫について紹介する実践的な内容となっています。
ぜひ、お手元でご覧ください。
執筆協力させていただいたビジネス書が完成。
20日から書店で発売。amazonでもご注文できます。
日本の経済産業状況について、
経営者にとっての労働力の問題について、
労働者にとっての労働環境の問題について、
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そして海外進出について、
いまどうなっているのかわかる、お得な本です。
海外進出と言えば、法務・労務・税務の手続きやルール体系が日本と異なることから臆する企業も多いかもしれません。
そんななか、海外雇用代行 (EOR。Employer of Record = 記録上の雇用主) と呼ばれる仕組みにより、海外に拠点を置いて、リモートワーク中心に業務を進めることで成長していく秘訣を解き明かします。
本書は、事例としてGoGlobal、NRIアメリカ、メロディインターナショナル、Paidyの4社を採り上げ、具体的に海外とのリモートワークの仕組みや工夫について紹介する実践的な内容となっています。
ぜひ、お手元でご覧ください。
月刊終活で「創業!エンディング・プロデュース」
という連載記事を書いている。
高齢社会の進展に従って、
これまでなかった、高齢者をめぐるニーズが発生しており、
大小いろいろな企業が
そこにフォーカスした事業を起こしている。
この記事はそれらの事業内容を紹介するものだ。
ニーズが発生しているとはいえ、
それらは社会の目が届かないものも多い。
その最たるものとして、高齢者の心の問題がある。
ごく端的に言うと、
「もうこの社会で自分の出番はないかも・・」
と思っている高齢者は少なくない。
誰からも、どこからも求められていない。
だんだん忘れられてゆく存在になりつつある。
その孤独感・疎外感は想像を絶するものがある。
お金があって、裕福な暮らしをしていて、
悠々自適にやっているように見えても、
じつは心に空いた穴は大きい。
いや、むしろ裕福な人ほどそれが大きいのではないか。
近年、大きな社会問題となっている
特殊詐欺事件(最近は強盗)の頻発も、
僕はこうした高齢者の心の問題が遠因と
なっているのではないかと思う。
「話しかけてくれるのならば相手が犯罪者だとしても‥」
そうした心情は理解する必要がある。
きょう取材した「こころみ」という会社は、
「話を聞く」をコンセプトとして、各種事業を行っている。
コミュニケーション・ロボット、スマートスピーカー、
チャットボット等の会話シナリオを作ったり、
「ディープリスニング」という、
傾聴を一段深化させたメソッドを開発し、
企業研修に提供したりしている。
その基幹事業と言えるのが「親の雑誌」という、
高齢者の自分史の制作だ。
自分史は通常、高齢者本人が自分の意志で本を書き
(あるいはライターが代筆し)、出版するのだが、
こちらは子供がライター(インタビュアー)に依頼し、
親の人生ストーリーを聞き出して
本(雑誌)にするというもの。
つまり、親の心の奥にしまわれている出来事や思いを
開放することに焦点を当てた仕事だ。
すごくユニークであり、社会的意義も大きい。
高齢者はみんな潜在的に語りたがっている、
誰かに話を聞いてもらいたがっているが、
家族もケアラーも無事であること・健康であることには
注意を払うものの、そうした潜在的な飢餓感にまでは、
なかなか気がつかないし、手当てもできない。
「親の雑誌」はその問題点に光を当て、
高齢者を救うと同時に、家族や周囲の人たちとの
コミュニケーションを促す役割を果たすのだと思う。
それは高齢者一人一人の心の手当になるとともに、
今後の日本社会全体の手当てにも繋がるのでないか。
注目していきたい仕事だ。
昨年9月から取り組んでいたビジネス書が完成。
中小企業DX研究会名義の著書として出版します。
リモートワークの可能性について
考察・実践ノウハウを論じています。
興味のあるかたは、ぜひ手に取ってみてください。
特にこれから海外進出を目録む企業にとっては
必読の書となっております。
2月20日より全国の書店、Amazonで発売。
リモートワークで海外進出!海外進出と言えば、
法務・労務・税務の手続きやルール体系が
日本と異なることから臆する企業も多い。
そんななか、海外雇用代行(EOR。Employer of Record
=記録上の雇用主)と呼ばれる仕組みにより、
海外に拠点を置いて、
リモートワーク中心に業務を進めることで
成長していく秘訣を解き明かす。
本書は、事例としてGoGlobal、NRIアメリカ、
メロディインターナショナル、Paidyの4社を採り上げ、
具体的に海外とのリモートワークの
仕組みや工夫について紹介する実践的な内容となっている。
千歳烏山にあるJA東京中央セレモニーセンターでは、
今年から「ペットに見送られる、私の葬儀」
というプランを始めた。
その名の通り、お葬式にペットも参列し、
亡くなった飼い主さんをお見送りする、というものだ。
このプランは、世田谷区、杉並区、大田区にある
同社の3つの専用ホールでできる。
今までもこっそりお通夜などに
キャリーケースに入れた小型犬を連れてきて、
故人とお別れをさせていた家族はいるようだが、
公にこうしたお葬式ができます、と打ち出したのは、
おそらく日本で初めてではないだろうか?
というわけで月刊終活の取材で千歳烏山まで行ってきた。
こうしたサービスを始めた下地として、
この会社ではガチでペット葬に力を入れており、
敷地内に専用のお別れ室や専用の火葬車、
霊柩車も揃えてる。
そして、安心のキーポイントとして、
ペットシッターというスペシャリストも控えている。
供養グッズもおしゃれでかわいい。
ペットのお葬式では、
立場や人間関係などに気を遣うことなく、
純粋に悲しみの感情を表出できるので、
なりふり構わず号泣する人も多いという。
取材でプラン開発の経緯を聴くと、
そうした人たちの心情を日頃から肌で感じており、
インフラも整っているので、
始めるのに大きな葛藤はなかったという。
ペットは永遠の子供。
自分が可愛がった子に最期を看取ってもらいたい
という人は多く、ニーズは高いだろう。
ペットー主にイヌだが―は、人の死がわかるのか?
という疑問もある。
でも、散歩のときに逢う犬たちを見ていると、
たぶんわかるのではないかという気がする。
人と一緒に暮らしている犬は、
もしかしたら幼い人間の子供より
死とか別れの意味はよく理解できる。
取材してみて思ったのは、
これ以降、死という事象の前では
人もペットも同等になるのではないかということ。
同じ命の重み――というと、反感を買うかもしれないが、
おそらくペットに心を寄せて暮らしている人にとっては、
心情的にそうなるのは自然なことだと思う。
もちろん、社会的な意味合いと重みはまったく違うけど、
いろいろ人間関係に倦んで、
ペットのほうに心を傾けたり、思い出を育む人が
これからどんどん増えていくのかもしれない。
年末年始にかけて、NHKの画面は松本潤だらけ。
「どうする家康」の大量の番宣を投下し続けた。
それで第1回を見たが、松本潤の家康のヘタレぶりと
家臣らのキャラ(特に松重豊とイッセー尾形)が
面白かった。
それにしてもオープニングタイトルは、
まるで朝ドラみたいな軽やかな映像と音楽。
これだけでこのドラマは、
これまでの大河のような重厚な時代劇ではなく、
弱小企業の若いヘタレ後継ぎ
(あるいは窮地に追い込まれたスタートアップ)が奮闘して
業界を牛耳るヒーローに成りあがる物語であることが
わかる。
だから松潤(39)と似た世代(あるいはそれより若いの)が
自己投影しやすいように作られている。
大河ドラマとしては相当な違和感。
従来の大河ファンには到底受け入れられないだろう。
けれどもたぶん、それでいいのだと制作陣は思っている。
言い換えると、これまでの大河ファンは切り捨ててもいい、
とさえ割り切っているのではないかと想像する。
テレビがこれだけ若い世代に見られなくなっている現状
(にしても数百万、数千万人規模が見ているけど)
を考えると、
彼ら・彼女らに大河ドラマを見てもらうためには
これくらい思いきったことが必要なのだ、きっと。
大河の視聴者というのはどうもかなり保守的なようで、
「大河ドラマとはこうでなくては」みたいな
思い入れが強い。
あれだけ革新的で大好評であることが伝えられた
「鎌倉殿の13人」も視聴率は12%台で振るわなかった。
2019年の「いだてん」などは1ケタ。
三谷幸喜も宮藤官九郎も人気が高く、
腕も確かな素晴らしい脚本家だが、
大河ドラマの作者としてはあまり評価されないようだ。
何度もいろいろな変革を試みてきた大河ドラマだが、
数字を見る限りはうまくいっていない。
ということで、マスメディアでは、
かつて最高視聴率39.7%を記録した
「独眼竜正宗(1987年)」以下、
歴代の高視聴率作品(30%以上はすべて60年代~80年代)
と比べて、
最近の大河の視聴率の低さばかりをあげつらうが、
そんな懐メロ作品と今を比べてどうするのか?
幸い、NHKは民放ほど視聴率を気にせずに済むので、
大河の制作陣は余計なことを気にせず、
どんどん自分たちの信じるところを追究して、
良いドラマを作ってほしい。
これだけテレビで手間暇かけて丁寧なドラマ作り、
そして役者をやる気にさせる仕事ができるのは
大河ドラマを置いて他にないのではないかと思う。
経済が好調だった30年前の時代の幻想から
一歩も抜けだせない頭の固まった年寄りたちの
幻想の弊害はこんなところにも現れている。
こうした年寄りは皆切り捨てて、
若い者に照準を絞ったやり方は正解である。
しかも家康は歴史上の人物として、
数少ないハッピーエンドが可能な人物でもある。
若者――といってもベビーフェースの松潤ももう40、
ほとんど中年だ――にやる気・勇気を少しでも与え、
楽しめるドラマになればいいと思う。
電車に乗るのに永福町まで行ったら、
駅前で高井戸警察が年末の
振り込め詐欺防止キャンペーンをやっていた。
しそふりかけ、本のしおり、ティッシュの
3点入りノベルティの大判ふるまい?
「ふりかけかけてもふりこむな」という
相変わらずのダジャレ標語のキャンペーン。
でも、しそふりかけは好きなので今回はディスりません。
電車に乗って東京ビッグサイトへ。
経産省主催の「中小企業 新ものづくり・新サービス展」を
見学。
ついでに「東京ビジネスチャンスEXPO」も覗いて、
アンケートに答えたら、うさぎの手ぬぐいと
渋沢栄一のコーヒーをもらった。
こちらは東京商工会議所の主催。
いよいよ1万円札に登場する渋沢栄一氏は
東京商工会議所の創設者なのだ。
お歳暮か、クリスマスプレゼントか。
ノベルティいっぱいでちょっと満たされた気分?
どちらも仕事の知り合いが出展していて、
色々話が出来て楽しかった。
先日、電子書籍で出版した
「ポップミュージックをこよなく愛した
僕らの時代の妄想力2」の中で
ローリングストーンズの超名曲「ブラウンシュガー」が
ライブで封印されたという話を書いた。
歌詞の中に黒人奴隷に関する描写があるからだ。
この曲自体は人種差別の歌ではなく、
むしろ黒人音楽をリスペクトするもので、
そう認識されてきたはずだが、
2010年代から流れは大きく変わった。
ある意味、ローリングストーンズに代表される
60年代型のロックカルチャーはもう終焉している。
おそらくその背後には国連のSDGs(2015年に明文化)、
さらにそれ以前の、
特に欧米社会における人権意識の高まりがある。
SDGsというと環境問題・脱炭素の問題に
意識がいきがちだが、
それ以上に人権問題に対する意識が強い。
イギリスではそれと時を同じくして、
2015年に「現代奴隷法」という労働規制が作られ、
差別や搾取的な労働は処せられることになった。
かつての帝国主義時代、
さんざん他国を蹂躙した懺悔の意味もあるのか?
とシニカルに考えてしまうが、それはさておき、
先月末に出されたJETRO(日本貿易機構)の
「海外進出している日本企業の調査報告」を読むと、
ビジネスにおける人権問題について、
多くの企業がかなりのプレッシャーをかけられ、
大きな課題としているのが伝わってくる。
自社では人権を無視した経営など行っていなくても、
サプライチェーン(現地の下請けや関連会社など)に
児童労働や家族労働など、
人権に接触する問題があると、
国や顧客から責任を問われるというのだ。
そう言えば、サッカーワールドカップ・カタール大会の
会場工事で出稼ぎに来ていた外国人労働者が、
劣悪な労働環境
(現場の事故や不衛生な宿泊所、コロナの蔓延など)
のせいで数千人が亡くなったという報道があった。
大会が終わったら、
おそらく再びその問題が大きく取りざたされるだろう。
もちろん現実は理想にはまったく追いついていない。
けれども最近は「きれいごとなどほざくな」とは
言えない状況にだんだんなりつつある。
確実に人類は、僕らが慣れ親しんだ世界から
別の次元へシフトしてきている。
「マイナビ農業」で書いた
ハラール認証についての記事がUPになった。
コロナ前、マレーシアやインドネシアからの
観光客が激増し、
そのほとんどがムスリム(イスラム教徒)であるため、
それまであまりハラールに興味のなかった日本人も
熱心に取り組み始めたのだ。
ハラールというと、
豚肉が食べられない、アルコールが飲めない
という程度の知識しかなかったが、
そう単純な問題ではない。
健康食とか、ベジタリアンや
ヴィーガンの思想に通じていたり、
食品添加物や環境問題にも通じているところがある。
また、食品とは関係ないところでの
モラル的な問題も指摘されるようで、
印象的だったのは、キューピーマヨネーズ。
数年前からイスラム圏で販売を始めたのだが、
その認証の際、食品の内容自体は問題ないのだが、
あのマークのキューピーちゃんがダメ出しを食らった。
ハダカだからダメということらしい。
なので日本とは異なるマーク(上半身だけ)で
発売することになった。
そうした興味深い話がいろいろある。
現在、日本にはハラール認証を行う機関が10くらいあるが、
ビジネス面から見ると、彼らにとって
認証を与えることは良いビジネスになるようだ。
農水省の資料などからいろいろ情報を調べると、
認証を求める会社の企業規模によって
お値段が変わるらしい。
一応、ざっと調べたところ、
いろいろ条件によって変わるので、
値段を明示しているところは皆無である。
正直、ちょっと胡散臭い感じもする。
金持ち企業からはたんまりボッタくろう、
みたいな機運があるのかも知れない。
なかなか面白い世界なので、また機会を見つけて
探究したいと思う。
けっこう読みごたえがあると思うので、
興味のある方は読んでみてください。
今年、2022年は寅年。
来年、2023年はうさぎ年。
というわけで、トラの親戚で、
ウサギのようにかわいいネコはいかが?
というこじつけで、ネコ寺めぐりはいかが?
「地球の歩き方」が、御朱印シリーズとして
『関東版ねこの御朱印&お守りめぐり
週末開運にゃんさんぽ』を発売している。
関東1都6県の「ねこにゆかりのある神社とお寺」を
集めたガイドブックで、
有名な「猫寺」下野厄除大師や長福寺をはじめ、
「招き猫発祥」の豪徳寺や今戸神社など、72寺社を紹介。
御利益がすごいとうネコの御朱印や
かわいいネコのお守りなどの授与品を多数掲載し、
話題の寺社やねこの聖地をめぐる週末プランは、
東京、栃木、群馬の3コースを案内している。
参拝マナーや仏像の鑑賞ポイントなどの
基本情報や解説も充実。
と、お寺紹介の一環として、
「月刊終活12月号」でご紹介させていただいた
「地球の歩き方」。
おなじみ、海外旅行のガイドブックとして、
国内最大の売り上げを誇っていた。
僕もその昔、世界をほっつき歩いていた時に
ずいぶんお世話になったものが、
こんな大変貌を遂げていて、びっくり。
そうなのだ。
旅行業界とともに、コロナ禍で大打撃を受け、
存亡の危機に立たされていたのだ。
しかし、その大ピンチをチャンスに変えた。
2020年東京五輪に合わせて国内ガイドにシフトした後は、
都心や近場を「旅する」ガイドブックに変身。
その一方で、40年以上の取材の成果を
グルメや動物など、多彩なテーマで再編集した
「図鑑」シリーズを発刊し、大ヒット。
さらにオカルト・ミステリー雑誌「ムー」とのコラボで、
『地球の歩き方ムー』も刊行。
ネス湖、ストーンヘンジ、モアイ像、雪男出現地など、
“世界の不思議”を「旅行ガイド」の視点で特集して
ヒットを放っているという。
あっぱれ!
やっと旅行需要が戻って来たので、
これからはまた、
もとの形に戻るのかどうかはわからないが、
ユニーク企画は引き続き、どんどんやってほしい。
それにしても需要が戻ってきたとはいえ、
円安のせいもあって海外はべらぼうに高い。
年末年始は海外へ昨年の7倍の客が出かける予定だ、
と、今日のニュースで言っていたが、
結構なお金持ちしかいけないのでがないか。
このガイドブック片手に
年末年始はかわいく神社めぐりやお寺めぐりで
ネコちゃんと遊んでみてはどうかニャー。
昨日は月刊終活の取材で、日比谷の東京商工会議所へ
相続診断協会の「笑顔相続シンポジウム」に参加した。
会場は渋沢栄一ゆかりの東京商工会議所・渋沢ホール。
2020年にできたばかりのきれいなホールだ。
ここで開くのは何回目か知らないが、
こうしたシンポジウムを毎年開いており、
けっこう活発に活動している。
相続診断協会は、相続問題における家族の悲劇を
何度も目の当たりにした税理士が一念発起して、
2011年に設立した一般社団法人である。
相続に関する相談に乗る「相続診断士」を
養成している。
スタートしてから11年。
士業や保険会社や金融機関の社員、
終活カウンセラーなどの間で評判になり、
この資格を取得する人が増えて、
「相続診断士」は現在、全国に45,0000人以上。
協会は国家資格を目指して奮闘している最中だ。
シンポジウムはコンテンツも盛りだくさんで面白く、
「笑顔相続落語」というエンターテインメントもある。
これは協会がプロの落語家に依頼して
作った創作落語で、
より多くの人たちに相続問題に興味を持ち、
きちんと向き合ってもらうためのもの。
「不幸な相続を一件でも減らしたい」という
法人の理念は、単なるお題目ではなく、
心に訴える真摯なものだ。
相続というからにはもちろん、お金の話になるのだが、
機械的に、数字的に、きちんとお金を分けましょう・
管理しましょう、というだけにものではない。
その根底にあるのは、
良くも悪しくも人間の強烈な感情だ。
感情があるからこそ幸福な笑顔相続にもなり、
非情な家族間の争族にもなる。
代表理事が話してくれたことで最も印象的だったのは、
「なぜ人が遺産の金額にこだわるのかと言えば、
その多くは、
自分がいかに親に愛された子どもだったのか、
を確認したい、証明したいからなんです」
日本人の生活の歴史の中では、
遺書を遺すという文化は育たず、
相続問題で揉めるようになったのは戦後のこと。
戦前世代と戦後世代との意識・価値観のギャップが
その大きな原因になっている。
お金の問題であり、心の問題であり、歴史の問題。
幾多のテーマをはらんだ日本の相続問題は
これからが本番である。
レギュラーワークの「月刊仏事」が
先月から「月刊終活」に誌名変更した。
いろいろ大人の事情があるんです。
というわけで終活、相続、家族信託などの
記事が増えることになる。
その取材がひしめいてきて、忙しくなっている。
ニュースなどでご存じかと思うけど、
65歳以上の高齢者の資産が日本全国で
1000兆円埋蔵されている(という話)。
さらにその大半は75歳以上の資産だという。
どんだけタンス預金持ってるんだ、ニッポン?
そりゃ狙われないわけがない。
そりゃオレオレ詐欺が増える。
大争奪戦が始まりそうだ。
これから大終活・大相続・大争続(争族)の
時代がやってくる。
日本中に高齢者にやさしく寄り添う詐欺師・ペテン師が
跳梁跋扈するだろう。
普段はいい人でも、いざタンス預金を目にしてしまったら
どうなるかわからない。
倫理も美学も尊厳も自分自身も
みんな木っ端みじんになりかねない。
大金持ちの昭和人、成金ニッポンのあと後始末は大変だ。
僕はだいじょうぶだろうか?
あなたはだいじょうぶですか?
覚悟はできてますか?
9月から執筆に当たっているリモートワークの本が
あと一歩ということころまで来た。
そんな折、アメリカのIT業界で解雇の嵐。
ツイッターのCEOになったイーロン・マスク氏は、
取締役などの高給取りをはじめ、
社員の半数近くをレイオフした後、
「出社して週40時間以上働けない者は
明日から来なくていい」というお達しを出した。
まるで30年前の日本の「24時間働けますか」を
再現するかのような世界。
結局、ツイッターは
全体で3分の2が解雇されることになった。
これぞアメリカのダイナミズム!
とも言えるが、さすがにおっかない国だ。
ただ、「解雇された」というとかわいそうに聴こえるが、
「だったらこっちから辞めてやる」と、
うまうまと退職金をがめていった人が
多いのではないだろうか。
システムエンジニアをはじめ、ある程度優秀な社員なら
「ツイッターで働いていました」と言えば、
どんな職種でもそう職探しに苦労しないだろう。
給料が多少下がったとしても、
新しいクレイジーなCEOが要求するような
ハードワークはごめんだと思う人が大半ではないかと思う。
本の取材で先月お会いした某有名日系企業の
アメリカ支社の社長の話では、
コロナ以降、
すっかりリモートワークがスタンダードになり、
オフィス勤務者の間ではワークフロムホームーー—
在宅勤務の人が激増した。
そして、家でゆったりマイペースで仕事できる
リモートワーク、ワークフロムホームは
彼らの人生観をも変えたという。
家庭も自分も省みず、ガツガツ休みなく働いて、
カネばっかり稼いでもハッピーではない。
そう考える人の増加で「大退職(大辞職・大離職)時代」――The Great Resignation が到来したと
世間で話題になったのはつい1年程前のことだ。
「企業にこき使われるのはごめんだ。
人間らしく生きたい」という労働者の声に、
多くの大企業の経営者は
不愉快な思いを抱いているということだろう。
マスク氏ほどではないかもしれないが、
ウォール街の金融エリート企業のお偉いさんたちも、
特に高給取りの社員に対しては、
何か特別な理由がない限り、リモートワークを許さず、
「ちゃんとスーツを着て毎日出社しろ」と
ゲキを飛ばしているらしい。
イーロン・マスクもあれだけの天才経営者なのだから、
最近の労働者の心理ぐらいわかっていたはず。
いきなりあんな発信をすれば、
反発が来るのはわかっていたはずだが、
あえてやったのはそれだけの自信があるからか?
先日は冗談めかして書いたが、
やはりそれだけAIが整備されたのか?
自分の側近は皆ロボットで固めたりして。
それにしても、そんな状況からここにきて、
アメリカITの大量解雇。
そして、カウンターパンチのようなハードワーク指令。
アメリカで発生した波は時間差で日本にも波及する。
大退職(大辞職・大離職)の波が来るのか?
大量解雇とマスク流ハードワークの波が来るのか?
いずれにしても来年は何かしらの波乱があるだろう。
人間と労働をめぐる問題は、いつの時代も面白い。
コロナのはるか昔から在宅ワークをやっているが、
最近、妙に仕事着にこだわるようになった。
こだわると言っても、カッコいいか・悪いかじゃなくて、
着心地がいいか・どうか。
さらに言えば、働きやすいかどうか、である。
別にどこかに出かけるとか、
誰かお客さんが来るとか関係なく、
家で一人で仕事をしている時でも、
一日の間に何回も服を着替える。
着る物によって調子が変わるのだ。
サラーマンのスーツとか、肉体労働の作業着じゃあるまいし、
家でパソコン叩いているだけなら何を着てても一緒だろうと
思うだろうが、そうではない。
何を着ているかによって脳の疲れ方が違う。
着替えたとたんに、
バババババと執筆が進むこともあるのだ。
何がいいかは季節や天気、
その時その時の気分によって違うが、
まず駄目なのはフリースである。
温かいのだが、フリースの服を着て仕事をしていると、
なんだか途中から脳が拘束されているような
錯覚にとらわれる。
素材が石油由来からだろうか。
なにか科学的な根拠がありそうな気がするが、
とにかく調子が悪くなる。
アベレージが高く、仕事着として割とよく着ているのが、
息子が高校生の時に着ていたジャージ。
3年前の引っ越しの時にタンスの肥やしになっていたのを
もらい受けた。
いわば、息子のおさがりである。
買った時、値段がいくらだったか忘れてしまったが、
安くはなかったはずだ。
制服でも体操着でも、「スクールナントカ」は、
いったんその学校に入り込めれば、
あとは何年も何十年も独占市場である。
どれもだいたい高い。
しかしその分、モノは良い。
ガキどものハードな動きに耐久性がなくてはならないので、
それも当然。
したがって頑丈であり、その割に柔らかい。
ほどよくくたびれているところも
また着やすさになっている。
仕事着にぴったりなのである。
この間、こういう日本の中古スクールジャージが
オランダの若者に大人気だという話を聞いた。
ポイントは胸の名前の刺繍である。
アルファベットじゃなくて漢字。
これがオランダの若者にしてみたら、
カッコいいとウケる。
しかも名前なので、ダブりが極端に少なく、
みんな違っている。
どうやら輸入専門の業者までいるらしい。
面白いものだ。
この息子のおさがり、家では重宝しているが、
外には絶対着て出ない。
今の家は彼の母校である豊多摩高校のすぐそば。
同じジャージを着た高校生がうじゃうじゃ歩いている。
さすがに彼らと同じのを着ているというのは
恥ずかしいので。
アメリカは先進国中(たぶん)唯一、
問答無用でトップが従業員のクビを切れる。
昨日まで会社のお偉いさんだった人が、
明日からホームレスになっちゃったりもする自由の国。。
イーロン・マスク氏がTwitterトップに就任したとたん、
全取締役、半数の従業員がクビになったという。
朝起きていきなり
「きみは今日から会社に来なくていいよ」
なんてメールが入ってたら、こりゃショックだよね。
Facebookを運営するMetaも
明日にでも数千人規模の人員削減を
発表する見込みというニュースがあった。
今、アメリカで何が起きているのだろうか?
ビジネス界の大変動の予兆なのか?
と、海の向こうの他人ごとのように考えていたら、
今年ずっと取材してきた会社の担当者が
メンタルを病んで当分再起不能。
そして、この6年ほどの間、お世話になった
雑誌の編集長が年末で退職するという。
そう言えば、今年は6月に母が亡くなった。
とりあえず自分の仕事は変わらないのだが、
2023年は何か大きな変化が起るのかも知れない。
変革だ、レボリューションだと叫びながらも、
いざ変わるとなると、やっぱりおじけづく。
自分の保守性・臆病さを笑う。
仕事で埼玉県熊谷市へ。
熊谷は「日本一アツい街」として
全国にその名を轟かせたが、
今日は東京より寒かった!
熊谷に来るのは、まだチビだった息子を連れて
秩父鉄道のSL「バイオエクスプレス」に
乗りに来て以来だから、20数年ぶりだ。
(その頃はまだ日本一アツくはなかったと思う)
SLが走るのは土日祝だけなので今日は静か。
ただ、ちょっと先の深谷市の駅前に
巨大アウトレットモールができたそうで、
そこの人出がすごいとか。
2019年のラグビーワールドカップ以来、
熊谷はラグビーの街として売り出しているようで、
お土産もラグビーがらみ。
帰りはお隣の籠原駅を利用したのだが、
こちらは同じ熊谷市でも深谷市に近いようで、
駅構内のコンビニには昨年の大河ドラマの主人公で、
いよいよ間もなく1万円札として登場する
渋沢栄一のお土産がずらり。
これから季節、お鍋には深谷ネギがおいしい。
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海外進出を計画する会社には耳より情報。
先月から「リモートワーク」×「海外進出」の本を
執筆中だが、本日はその取材で
Go Globalという会社の話を聞いた。
2006年、アメリカで生まれた海外雇用代行サービス
EOR(Employer of Record)は、
いま、大きな広がりを見せており、
世界中にそのサービスを提供する会社ができている。
その一つ、Go Globalは現在のところ、
日本でそのサービスを提供する
唯一の日系企業であり、
GEO(Global Employment Outsourcing)
というサービス名で雇用代行業を行っている。
平たく言うと、海外に拠点を置きたい日本企業と
現地スタッフの間に立ち、
そのスタッフの雇用主として日本企業に提供。
Go Globalと契約した日本企業は、
そのスタッフを自社社員(の海外メンバー)のように
使えるという仕組みである。
海外で事業を展開したい企業にとって、
現地に法人を作ったり、支店や駐在所を作ったり、
合弁会社を作ったりするのは
大変な時間・費用・労力が掛かる。
労務法、税制などは国ごとに異なっており、
それらを順守して維持・運営していくのもまた、
大変な費用・労力が掛かる。
莫大なイニシャルコスト、ランニングコストを掛けて
成功すればいいのだが、けっしてそうとは限らない。
海外進出の失敗で傾いてしまった会社、
潰れてしまった会社は、枚挙にいとまがない。
大志はあっても、お金も人材もない
中小企業の腰が引けてしまうのは当然である。
だけど、やってみないことには
成功するか失敗するかはわからない。
まさしく大バクチの世界だ。
でも、そんなバクチをせずに済めば
それに越したことはない。
Go GlobalのGEOは、
そうした課題を一挙に解決するサービスで、
費用は現地スタッフに払う給料と、
Go Globalへの手数料だけ。
法人も支店も作らずに、
市場調査も事前営業もお試し操業もできる。
労務管理や税金管理などの面倒な雑事は
Go Global経由で雇った
現地スタッフに丸投げできてしまうのである。
現地スタッフはもちろんリモートワーク。
リモートワークが世界的に普及した時代だからこそ
実現したビジネスである。
もはや、満員電車に乗って会社に出勤しなくては、
仕事をやった気にならない、
などと言ってる場合ではない。
人材や資金の足りない中小企業などは
「お試し」のためにぜひ利用してみるといい。
それで成功できするという確信が得られれば、
改めて法人なり支店なりを作ればいいのだ。
失敗したら、「ごめんなすって」と、
ただ撤退すればいい。
リスクは本当に最小限である。
また、日本で技術を教えて帰国した
海外実習生らと協業したいといったニーズ、
配偶者の海外赴任に同行するが、
これまでと同じ会社で働きたいといったニーズにも
応えることができる。
リモートワークはビジネスを救い、人生を救い、
地球を救う・・・かもしれない。
本気でグローバルなビジネスをしたい、
グローバルな人材を雇いたいという会社にとっては
願ってもないサービスなので、
ぜひ知っておくといいと思います。
本日は月刊終活(旧・月刊仏事)の取材で
埼玉県川口市へ。
この木の匣はお墓であり、終活であり、
遺品であり、生前整理であり、
遺言であり、自分史である。
商品名は「ひとめぐり」という。
9月のエンディング産業展でのブース展示を見て、
ミステリアスな衝撃を受けた。
中には直観的にその本質を悟り、
泣き出した女性もいたという。
今日はそのミステリーを解くための取材である。
墓地の建設やリノベーションを手掛ける
川本商店・みんてら事業部が、
建築と福祉事業の鹿鳴堂、
そして京王電鉄の支援を受けて
「ありかた」という名のプロジェクトを発動。
お寺を介して自分の想いを
遺したい人と受け取る人とを繋ぐ、
新しい継承の形の提案だ。
なんだかよくわからいけど、
新しいものはわからなくて当然。
僕たちがよく知っている、
世の常識だと思ってること・
思わされていることの多くは、
じつは大して深い歴史・永続性があるわけではなく、
せいぜい150年。長くて幕末・明治から。
大半は戦後から。
例えばお墓を建てるのは
一部の特権階級のやることで、
庶民もこぞって立てだしたのは明治以降の話。
葬儀屋が葬式を取り仕切るようになったのも
戦後からだから、せいぜい70年余り。
時代の変化とともに死の概念も変わる。
あと10年すれば、
この「ひとめぐり」が供養の在り方として
普通のものになっているかもしれない。
人間はこれからどこへ行くのだろう?
僕たちの死生観はこれからどうなるのだろう?
メタバースとか、テクノロジーの分野とは
違った意味で、
自分が生きる未来の世界がわからなくなる。
NHK・Eテレの「ねほりんぱほりん」のファンなので、
先週末から新シリーズが始まってうれしい。
見たことある人はご存じだが、
これはモグラの人形に扮した山里亮太とYouが
インタビュアーになって、
ブタの人形に扮したゲストに根掘り葉掘り
事情を聴いていく、という番組である。
ゲストは皆、一般人で、
いろいろ話題になる社会現象の当事者。
普段は聞けないその裏事情を容赦なく暴いていく。
てか、本人もぶっちゃけたいから出てくるわけだが。
顔出しはNG。
音声ももちろん変えてある。
そこで人形に扮するわけだが、そのへんの手間暇かけた
丁寧な作り方が、
雑なのが多い今どきのテレビ番組の中でひときわ光る。
ところでゲストの人形はなぜブタなのか?
番組側の説明によると「タブー」をひっくり返した
言葉遊びの発想から生まれたものらしい。
しかし見ていると、
これはやっぱりイヌでもネコでもサルでもダメ。
絶対ブタが大正解と思えてくる。
欲の深くて、業が深くて、ずるくて、煩悩まみれ。
なのに、愛らしく、切なく、泣けて笑えて
ヒューマンタッチ。
その人間らしさを表現できる動物は
ブタ以外にあり得ない気がする。
先日、ムスリム(イスラム教徒)にとって、
なぜブタはタブーなのか、という理由として
「豚は余りに人間に似すぎていて人肉食に通じるから」
という珍説を唱えてみた。
皮膚や臓器の移植事例など、科学的にもそうだが、
イメージとしても、ブタはサルよりも人間に近い。
実際、ブタはその豚生(?)の中で
かなり人間に近い喜怒哀楽の感情を体験するようだ。
新シーズン初回の「ねほりんぱほりん」は
Lean FIRE(リーン・ファイア)の20代・30代がゲスト。
FIREは早期退職してリッチに遊んで暮らす人たちという
イメージだったが、
リーン・ファイアは、
働かず資産のみで暮らすのは同じだが、
最低限の暮らしで資産を作り、
これまたその最低限で暮らす。
「ミニマリスト」と言えば聞こえはいいが、
一言で言えば、胸が切なくなるほどの貧乏暮らし。
そこまでしてやめたかったというのは、
よほどひどいブラック企業に勤めてしまい、
会社勤めそのものに絶望感を
抱いてしまったのだなと思った。
そこもまた家畜(社畜)であるブタの哀愁を感じさせる。
社畜を脱するためにFIREしたお二人。
でも、人生は長い。
会社も辛かったようだが、
そのFIRE、けっこう辛いのではないか。
よけいなお世話かも知れないが、
まだ若いんだし、起業するなり、
バイトでもボランティアでもするなりして、
どこかで働く喜び、仕事する楽しさを見出してほしい。
そう思ったぞブヒ。
マイナビ農業の仕事で、
ハラールに関する8千字の記事を書いた。
「ハラール」とは、ムスリム(イスラム教徒)にとって
「許されたもの」。
これに対して禁じられているものは「ハラム」という。
これらは彼らの聖典であるコーランに記されている。
このハラムで有名なのが、豚肉とアルコールだ。
ロンドンのレストランで働いていたとき、
職場の仲間にエジプト人のムスリムがいて、
彼は酒が好きだった。
さすがにそんなにガバガバとは飲まなかったが、
チビっと飲んでは酔っぱらっていた。
地元の国ではどうだか知らないが、
外国に在住しているムスリムの間では、
アルコールの禁忌については割と甘いようである。
けれども豚はダメだ。
彼もけっして豚肉は食べず、
賄いでトンカツやハムカツが出てくると、
オー!と、天を仰いで嘆いていた。
それにしても疑問はやはり、
なぜイスラム教は豚を禁忌としたかである。
「豚は不浄の動物だから」というのは
どうも説得力がない。
豚は本来、きれい好きな動物で、
豚小屋が汚いというイメージは、
むしろ飼う人間の側の問題・責任である。
それよりも有力な説は、イスラム教の創始者とされる
預言者ムハンマドが生きていた時代(7世紀はじめ)、
中東地域(現在のサウジアラビアあたり)で
豚肉が原因となって疫病が流行したということ。
豚は雑食性なので、ヒツジや牛などの草食動物より
肉が腐りやすい。
衛生管理がなっていなかった当時としては、
十分あり得る話である。
もちろんヒツジだって牛だって鶏だって
冷蔵しとかなきゃ腐るのだが、
たまたまムハンマドが豚肉由来の疫病に
出逢ってしまったのだろう。
歴史は僕たちが思っている以上に、
必然よりも偶然の力が大きい。
なんとなく納得してしまう説だが、それでも釈然としない。
仏教やキリスト教の地域だって同様のことはあったはず。
これだけ世界に広がった宗教の創始者だから、
ムハンマドの信念はもっと複雑で深いはずだ。
彼は直観で知っていたからではないかという気がする。
「豚は人間に酷似してる」
つまり豚を食べることは、人肉食に通じる。
そうイメージして恐怖し、ブタにフタをしたのである。
実際、豚の皮膚や臓器は、類似猿よりも人間に近く、
代替が可能だという。
皮膚や臓器の移植手術は
190年代から試行検討されており、
つい最近、ついに実際に行われた。
今年2月には
「世界初、ブタからヒトへの心臓移植の注目点は」
という医学記事も発表されている。
(以下抜粋)
2021年1月7日、米メリーランド大学の医療チームにより、
世界で初めてヒトへの遺伝子改変ブタの心臓を用いた
異種移植が実施された。同大学の公式サイトによると、
2月9日現在、レシピエントの57歳男性に移植されたブタの心臓は
問題なく機能しており、
24時間体制のケアを受けている様子が伝えられている。
https://www.m3.com/clinical/open/news/1018905
預言者ムハンマドは、イエス・キリストと違って
神の子として生まれてきたわけではない。
彼は商人として暮らしていた40歳のときに突然、
天使ガブリエルによる啓示を受け、
預言者として神からのメッセージを
人々へ伝えていくことを決意したという。
彼はその中で人間と豚の近親関係を感知し、
それを人々に「豚肉食禁止」と言う形で説いた。
それが人々の心の奥底にあった、
豚に対する近親相関的感情に響いたのではないだろうか?
上記のような移植の話は、
到底、ムスリムの人々は受け入れられないだろうが、
医学的・科学的に興味を抱く人は少なくないはずだ。
あなたは自分が、あるいは家族が、
命を救うためにこの臓器移植の提案をされたら、
どうしますか?
今回の仕事は、ハラールについて、イスラム教について、
豚についての神秘を感じた面白い仕事だった。
この件についてはまたおいおい。
最近、報告していませんでしたが、
マイナビ農業の仕事も
年に数本ですが続けています。
本日、この間やった「農Tuber」の記事が
アップされました。
農業やっている人に「農Tuberにチャレンジしよう!」
という記事ですが、けっこう面白いと思います。
YouTuber全盛時代、
農業者の「農Tuber動画」もたくさんアップされてて、
一般人が見ても結構面白い。
食べ物を作る仕事って、
大変だけど生きがいになるって感じがします。
ご興味があればぜひどうぞ。
また、農業やっている人は、
この記事読んで、ぜひ、
農Tuberに挑戦してみてください。
電子書籍:小説「マイ・ギターズメモリアル」無料キャンペーンは
無事、終了しました。
ご購入いただいた皆様、ありがとうございました。
引き続きKindleならではのコンテンツを出していきますので、よろしくお願いいたします。
「マイ・ギターズメモリアル」¥300
DX(リモートワーク関係)のビジネス書の執筆で、
ニューヨークに取材。
おそらく日本の社会人なら知らない人はいない
大企業のアメリカ拠点の経営者。
相手の背景は窓越しに摩天楼ニョキニョキの風景。
あれ、でも外は青空?
ニューヨークは夜の時間じゃなかたっけ?
と思って聞いたら、やっぱバーチャル背景だった。
「夜分にすみません」と言ったら、
「自宅にいるから大丈夫です」というお返事。
そうなのだ。
もうがんばって夜遅くまで
オフィスに残ってなくてもいい、
というニューノーマルが、コロナ以降、
かの地ではすっかり定着してしまったようである。
取材はアメリカのリモートワーク事情について
いろいろ聞いた。
これから執筆を始めるところなので
内容はもちろんここでは言えないが、
前述のようにすっかりワーカーの意識が変わり、
経営者もこれまで通りのやり方では
仕事を回せないという。
特に印象に残ったのが、
「コストを掛ける部分が変わった」という話。
要はこれまで掛かっていた
オフィスの賃料や出張費を、
リモートで希薄になりがちな
社内のコミュニケーション維持の費用に
当てているということだ。
ちなみに、ちょっと前に
テスラのイーロン・マスク氏が
「家でダラダラしながら
リモートワークなんて許さん。
ちゃんとオフィスに出てこい!」と怒ったと聞いた。
ああいうリモートNG企業もあるんですか?
と聞いたら、ウォール街の金融企業などは
ちゃんとスーツとネクタイで出社しなきゃダメ
というところが多いそうだ。
しかし、よくよく聞いてみると、
それを求められるのは年収数千万円、
ヘタすりゃ億レベルのトップエリートさんたちで、
一般のオフィスワーカーは、
ほとんどがリモートの恩恵に授かっているらしい。
特に若い世代には
仕事は家やカフェでやるもの、
みたいな意識が急速に浸透しているとう。
取材した経営者の方は、
それにはちょっと危機感を持っていて、
家庭を持っている人たちには出社を強要しないが、
若者たちにはある程度、
リアルで接することを求めているようだ。
ガラパゴス日本は、コロナから2年半たち、
ほぼほぼフルリモート派と、もと通り通勤派と
すっかり二極化してしまった印象。
満員電車に乗らないと、
仕事やってる気がしないという人がまだ多いようだ。
ついでに言うと、正規社員か非正規雇用か
といったことにこだわっているのは、
今や国際基準から遠く離れた労働思想。
ガラパゴスどころか、地球の最果てみたいな話だ。
子どもに「将来の夢は正社員です」
と言わせるような社会に将来の夢はあるのかな?
おりべまことエッセイ集:子ども②
赤ちゃんはなぜかわいいのだ?
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明日から始まるのだ。読んでね。
アフリカのある国――もちろん日本より
はるかに経済規模の小さい新興国――では
キャッシュレス決済が、
ほぼ100パーセント浸透しているという。
なぜかというと絶対的な必然性があるからだ。
その国では夫が週に5日、
都市に出稼ぎに行き、週末に村に帰って家族と過ごす、というのが一般的なライフスタイル。
最近まで昭和時代の日本同様、
1週間の労働賃金を現金でもらって
持ち帰っていたのだが、
そこにはいろいろ問題があった。
まず第一に、そのお金が偽物の可能性が低くない。
一所懸命働いて稼いだカネが贋金だったら
たまったもんじゃない。
もっとひどいことがある。
出稼ぎ者たちは村に帰る途中、
強盗に狙われる可能性が非常に高い。
「あいつはカネを持っている」というのが、
すぐばれるからだ。
カネを取られるだけならまだしも、
殺されてしまうことも少なくないという。
そこにキャッシュレス決済システムが導入された。
こうなると支払い側も贋金は使えないし、
受け取った瞬間に、村にいる家族にオンラインで
キャッシュレスで送ってしまえば道中手ぶらになり、
強盗に襲われる危険もない。
そんなわけで一瞬にして
国中にキャッシュレス決済が広がったという。
しかし、日本のように
信頼し合える相手と良好な取引ができ、
路上で強盗に出くわす危険性がほとんどない
治安の良い国ではそうした必然性がないため、
浸透するのには時間がかかるというのだ。
これは先日のエンディング産業展のセミナーで
DXを進めている会社から聴いた話。
最近は日本でも日常の買い物をはじめ、
生活のあらゆるシーンで
キャッシュレスが増えてきたが、
それでもまだまだ現金信仰が厚い。
これは世界的な視野から見ると、
一つの大きな幸福であり、
素晴らしい幸運の証なんだろうなと思う。
そして何となく、東太平洋の
ガラパゴス諸島で悠久の大海原を見ながら
のんびり暮らすイグアナになったような気分になる。
新刊 エッセイ集:子ども②
赤ちゃんはなぜかわいいのだ?
9月8日(木)16:00~
11日(日)15:59まで
4日間無料キャンペーン開催!
お楽しみに。
今年のエンディング産業展は、時代の潮流に合わせて、
終活・相続というテーマがフィーチャーされていた。
終活という言葉の持つイメージ・意味合いが
どんどん膨らんでいる今、
葬儀・供養もその一環として捉えられるのかもしれない。
そんな中で目に留まったのが「nokosu」というブランドで、
自分史・遺言ムービーを製作する
ブルーオーシャンスターズという会社。
社名は華々しいが、代表の高塩博幸氏は、
とても親しみやすく、朴訥な印象の人である。
話を聴くと、彼はもと新幹線の運転士。
子どもの憧れの職業だが、
彼自身は映像の仕事をやりたかったのだという。
それで定年になる前に彼は会社を飛び出した。
きっかけは、先輩や義父の退職記念に
自分史映像を作ってあげて、とても喜ばれたこと。
そうだ!40年前と違って、
撮影機材も編集ソフトも、今なら用意するのは難しくない。
テレビ局や映像プロダクションに
就職しなくても自分でできる、
あの若い頃の夢が実現できる。
というわけで知り合いのディレクターについて
撮影・編集のノウハウを学び、
シナリオセンターに通って脚本の勉強もした。
人間、目標を持って突き進むと強い。
一昨年、会社を起業した高塩氏は、
北千住の東京芸術センターを拠点にして活動を始めた。
ただ、映像を作りますというだけじゃなく、
YouTuberも多い今、
自分のスマホで自分史動画を作って遺す
ノウハウを教えたり、
さまざまな映像コンテンツが必要とされる時代に合わせて、
柔軟な事業展開をしている。
面白い。
カッコいい。
彼自身が自分史というものを体現しているかのようだ。
今回はご家族も応援して出展することになった。
結構引き合いが多かったように見受けられるが、
良いクライアントにたくさん出逢えたのだろうか。
ブルーオーシャンスターズという社名には
「創意工夫を凝らして
競争のない世界で新しいものを創造する」
そして、
「高い位置で光り輝くお客さまへ、
新しいサービスを創造してお届けする」
という意味を込めているという。
ぜひ個人的に応援したいと思える会社である。
https://blueoceanstars.co.jp/
本日から3日間、9月2日(金)まで
東京ビッグサイト南館で開催されている
エンディング産業展2022の取材。
今年から「資産運用・家計対策フェア」が併催。
政府が投資に躍起になっていることからも
おわかりのように、
これから国民の――特に高齢者の
眠れる資産・埋蔵されているお金をどう掘り起こし、
どう活用するかが日本の大テーマの一つ。
産業界の主役、とまでは言わないが、
エンディング業に携わる人たちの仕事が
俄然、存在感を増し、
クローズアップされるようになることは確か。
終活とか、葬式とか、遺産とか、相続とか、
そんなもの自分には関係ないと思って生きてきた人たちも
ちょっとでもこのへんの動きに
注目しておいたほうがいいと思います。
今日は久しぶりに江ノ電に乗って湘南の海へ。
おそらく江ノ電に乗るのは5~6年ぶり。
駅も電車もすっかりきれいになっている。
遊びじゃなくて仕事――お寺の取材で行ったのだが、
七里ガ浜の住宅地を歩くと潮騒がロマンチックに響く。
でも、砂浜に降りてみると、あまりきれいではない。
東京に来た頃から、季節を問わず、友だちと騒ぎに来たり、
女の子とデートしに来たり、
子どもを連れて遊びに来た湘南。
でも、もうここで遊びたいとか泳ぎたいとは思わないなぁ。
むかしはご多聞に漏れず、
湘南のイメージに憧れていた。
けれども還暦を過ぎると、その魔法も解ける。
サーフィンやマリンスポーツを楽しむわけでもなし、
もともと僕はそんなに海が好きな人間ではないのだ。
潮騒の音楽を楽しむもの。
遠くから眺めるもの。
イメージを楽しむもの。
これから自分にとっての海は
そういうものでいいと思う。
今日はそのことを再確認した感じ。
おまけ情報:
このあたりのスポーツ振興会の会長をやっている、
取材先のお寺の住職は、
ちょっとだけサーフィンをやってたそうだ。
ところが、このあたりは中級者以上限定で、
初心者はダメという暗黙のルールがあるそうだ。
だから彼は目の前に海があるのに
ここではサーフィンができず、
わざわざ江の島のほうまで行ってたとか。
では、残り少ない夏をしっかりお楽しみください。
英国では「英国現代奴隷法」という法律が
2015年に作られた。
人権意識が高い欧州では、
人種やジェンダーの差別問題に気を付けることはもちろん、
サプライチェーンにおける従業員の権利保護が重要。
サプライチェーンがアジアなどに工場を持つ場合でも、
奴隷的労働は許されず、
この「英国現代奴隷法」には十分な注意が必要だ。
新興国では「3万円で人が殺せる(殺し屋を雇える)」
と言われている。
異性関係やお金のトラブルには十分な注意が必要だ。
いきなり、日本企業が先進国、新興国に進出する際、
どんなリスクがあるのかについて、
それぞれ書かれている。
これは国際弁護士の人が、
海外進出を考える企業に向けて書いている本の一端。
難しい法律を「ざっくり」わかりやすく説明し、
「当たり障りのある」表現をあえて心がけたそうである。
いやいや、たしかにわかりやすく刺激的で面白い。
「現代奴隷法」なんて初めて知ったし、
聞いたことはあったが3万円で殺しもOKとは・・・。
なんだかいきなり映画の世界に放り込まれたようだ。
ビジネス本の仕事として、
企業のグローバルビジネスに関する
本の制作がスタートした。
人口減少によってマーケットが縮小する日本。
リモートワークの普及を踏まえて、
海外市場に進出しようとする企業の
サポートサービスについて書いていくものだ。
というわけで、久しぶりに世界に目を向けて勉強している。
上記の本はその一環として読んでいる。
サイト情報も割とソフトタッチのものが多い中、
これはなかなかエグい。
「汚職・腐敗防止法」の項目では、
海外では汚職が水や空気のようにはびこっています
(日本の汚職なんて甘っちょろい?)とか、
「労務・人事」では、アジアの新興国のような
高温多湿の環境では、人は働きません。
日本人が通常と考える勤怠管理をするだけで
一苦労ですとか。
噂で聞くことはあっても、
こうやって世界中の現場でトラブルに向き合った人に
本ではっきり書かれると、やたら説得力があり、
その国の生活・ビジネスの風景が広がってくる。
グローバルというイメージは美しく、
そこでビジネするぜというとカッコいいけど、
現実はいろいろ大変。
というわけで、観光ではない、
バックヤードの世界旅行へ出発だ。
以前、月刊仏事に告知記事を載せた、
泉ピン子の「すぐ死ぬんだから」というお芝居に
ご招待いただいたので観に行った。
劇場は東池袋の「あうるすぽっと」。
最後はいつだったか思い出せないほど、
観劇はかなり久しぶりだが、めっちゃ面白かった。
夫とともに町の商店を切り盛りしながら、
夫婦仲よく平凡に生きてきた
78歳の高齢女性を主人公としたストーリー。
テレビドラマの脚本家としておなじみ、
内館牧子が書いた小説を舞台用に構成した朗読劇で、
出演は泉ピン子と村田雄浩。
泉が、主人公のハナ役をメインに、
村田がその夫と息子をメインにしながら、
全登場人物、そして小説の地の文に当たる部分を
ト書きやナレーション風にして、すべて演じる。
その切り替えとバランスが抜群で、
縦横無尽に感情をさらけ出して暴れる泉ピン子を
村田雄浩が見事にフォローする。
だからとても安心して感情移入でき、笑って泣けるのだ。
泉ピン子が本に惚れて舞台化を企画したそうだが、
現代の高齢女性の心をドラマ化した
内館牧子の原作が素晴らしい。
タイトルの「すぐ死ぬんだから」は
劇中、随所にキーワードのように出てくる。
場面によって諦観の表現や、
笑いを誘うためのセリフとして
使われているところもあるが、
全体を通してみると、
人生の終章近くを生きる女性を叱咤し励ます
エールのような意味合いを帯びている。
そしてそれが最後には高齢女性に限らず、
すべての世代の男女に向けた
人生の応援歌として響いてくる。
観客も高齢者が大半かと思っていたら、
けっこう若い人も多く、バラエティに富んでいた。
休憩20分を入れて2時間余り。
終了後、作品の余韻を残したまま、
ピン子さんと村田さんがカーテンコールで
10分ほどのトークをしたが、それもまた楽しくて、
みんなとても良い気分で劇場を後にした。
まさしく名優にして名エンターテイナー。
東京での公演の後、年内は全国ツアーに出る。
機会があれば、ぜひ観ると面白いですよ。
第2世:長編小説特集「読むホリデー」
8月9日(火)16:00~12日(金)15:59
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ちっちゃいおじさんになっちゃったお父さんを救え!
レビューお待ちしています。
あなたの感想をお聞かせください。
今日は月刊仏事の取材で、
二子玉川 蔦屋家電に「読むジュエリー展」の
発表会・内覧会に行く。
近年、手元供養品として、ミニサイズの骨壺や
遺骨や遺灰の一部をリングやペンダントなどに仕込む
「遺骨ジュエリー」の需要が高まっている。
そうした遺骨ジュエリーの世界を
「メモリアルアートの大野屋」が絵本で表現した。
広報室のスタッフが
このジュエリーを購入した人たちのコメントを集め、
それをもとに企画を立案。
絵はプロのイラストレーター、
文は著名な作家(本名はシークレットだそうで、
ここでは専用のペンネームを使用)が作成。
発表会ではナレーターが、
この「かけら」という物語を朗読した。
蔦屋家電の2階の1コーナーを使った
小さなアート展だが、とても素晴らしい。
入場無料で、8月17日(水)までやっているので、
二子玉界隈に出向くことがあったら
ぜひ覗いてみるといいと思います。
何よりも遺骨ジュエリー・手元供養の世界、
その奥にある物語を、
寓話性に富んだ絵本というアナログな手段を使って
表現するセンスにたいへん感心した。
このアート展を通して、
遺骨ジュエリーのことが
より多くの人に広まってほしいと素直に思う。
特に若くして伴侶を失くしたり、
子どもを失くしたりした人のために。
特設サイト
https://story.souljewelry.jp/
おりべ まこと電子書籍 夏休み企画2022
真夏の世の夢 16日間連続無料キャンペーン
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●第1世:短編小説特集
8月5日(金)16:00~8日(月)15:59
・魚のいない水族館
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・茶トラのネコマタと金の林檎り http://www.amazon.com/dp/B084HJW6PG
・ざしきわらしに勇気の歌を http://www.amazon.com/dp/B08K9BRPY6
先週取材した「しのぶば」の記事原稿を書いている。
オンラインの「偲ぶ会・お別れ会」を
プロデュースする事業で、
博報堂の社内ベンチャー企業として1年前にスタートした。
葬式を行うのは、原則、血のつながりのある
遺族しか許されないが、
「偲ぶ会」「お別れ会」は友人や仲間でもできる。
最近はコロナの影響もあり、
家族葬が主流となっているため、
いつの間にか彼(彼女)は死んでいた、
と後から家族に知らされることも少なくない。
遺族は見送り、弔う責任がある。
葬式で外部の者に気を遣うのは大変な負担だ。
しかたがなかったのだ。
おれはちょっと一時期だけ、
あいつと仲良くしていただけなのだから。
と、なんとなく納得する。
でも、おれとあいつの関係ってなんだったのか?
おれはあいつの人生の中でどんな意味を持っていたのか?
あいつはおれの中でどんな存在だったのか?
釈然としない思いを抱いたまま時は過ぎていき、
結局、大事だと思っていたことはうやむやになってしまう。
それが自分の人生にとって
小さくない損失であることにも気が付かない。
「しのぶば」は、そんな時にオンラインを利用して、
みんなを集めてお別れ会をやってみたら・・・
というニーズを狙って誕生したサービスだ。
じつはそれだけでなく、この事業には
社会的にもっと深い意味合いがあり、
日本人の供養の在り方を変えるほどの
ポテンシャルがあるのではと非常に興味を抱いている。
ただ、未だ記事にしてないし、長くなるので
今日はそこは伏せておく。
今年になってからぐんと実績が伸び、
アクセス数も上がっているという。
もし、上記のような思いを抱いている人がいて、
関心があればちょっと覗いてみるといいだろう。
料金もホテルなどで開く従来のお別れ会などと違って、
とてもリーズナブルなので、
気軽に企画し、相談もできると思う。
関連コンテンツの作成など、クリエイティブな部分は、
「さすが博報堂」と言えるクオリティである。
世田谷区の千歳烏山に近い烏山寺町でお寺の取材。
この地域には大正末期の関東大震災のとき、
浅草や築地あたりで被災した26ヵ寺が
こぞって引っ越してきて集まっている。
東京西部でこれだけのお寺が集まっているところは、
ここだけ。
寺町ができる前はもちろん一面の農地で、
このあたりから1キロほど先の千歳烏山駅まで
ズドーンと見渡せたそうだ。
訪れたのはその中の一つ、
首都高速からすぐのところにある乗満寺。
このお寺の境内には20歳になるネコがいて、
めっちゃ人なつっこい。
スマホを向けたら嬉しがってニャーニャー寄ってくる。
近すぎてちゃんと撮れないだけどにゃあ。
奥さん(坊守さん)がネコ好きらしく、
この長老ネコの「みいちゃん♂」を筆頭に
5匹のネコが暮らしており、
時々、というか、けっこう頻繁に
ノラネコも何匹か遊びに来て、
勝手にめしを分捕っていくらしい。
月に1回「ねこ茶房」をやっていて、
住職の話とセットでお寺のネコと遊べる日を設けている。
普段の日でも、運が良ければ
境内でウロウロしているみいちゃんに出逢えるかもニャー。
動物をめぐる面白エッセイ集
神ってるナマケモノ
http://www.amazon.co.jp/dp/B08BJRT873
エンディングライターとしての仕事で、
昨日・今日とパシフィコ横浜で開かれた
「フューネラル・ビジネスフェア」を取材した。
葬儀・供養・終活。
エンディングに関わるビジネスの領域は年々広がっている。
統計によれば現在、年間140万人が死亡する。
ピークは2040年で、死亡者は167万人に上る予測。
あと18年だが、自分もこのあたりか?
少子高齢化社会の先には
「死亡者激増・労働人口激減社会」が待っている。
2065年には、日本の労働人口は現在の6割程度になるという。
こうした社会の到来に備えて政府では、
いろいろなデジタルデータを集めて、
人生を一気通貫する、
いわゆる「ゆりかごから墓場まで」の
支援プランを構築中とのこと。
よく言えば手厚いサポート。
悪く言えば強固な管理体制。
あまり愉快な話題ではないが、
これもまた「持続可能な社会」の
必然的要素なのだろう。
僕たちは短期的には個を主張するが、
長い目で見れば、やはり広大な社会の、
長大な人類史の一細胞として生きている。
エッセイ集:エンディング①
世界のENding Watch
http://www.amazon.com/dp/B09HQT42JR
世界の伝統的な葬儀・供養の風習、
現代の終活・エンディング事情を知る
エッセイ集。
「お、おれがいちばん年上じゃん!」
END展、先日行ったのは関係者向けの内覧会だったので、
昨日、一般公開の様子を探りに行ってみた(本日で終了)。
油断してたら事前予約の枠がいっぱいになってしまってて、
「当日券あるかも」とサイトに書いてあったのを信じて
ヒヤヒヤしながら行ったら、入れてもらえてホッ。
僕と同様、「事前予約が取れなかったので」という人も
けっこう大勢、受付に集まっていた。
主催者は「50代~60代はがメインの対象」と言っていたが、
入ってみたら、僕より若い人ばっか。
見た目、20代の人が一番多かったような気がする。
若くてカッコいい女の子ばっか見てたからだろ、
と突っ込まれたら「はい、そうです」
と言わざるを得ないが。
たまたまだったのかもしれないけれども、
マジで多かったのは20代・30代。
10代のおぼしき子も少なからずいたと思う。
僕はほとんど最年長の部類だった。
しかし、よく考えれば当然かもしれない。
おそらくリアルにENDに近い高齢者とか、
その一歩手前の人たちの多くは、
死がどうのこうのなんて
考えたくないし、向き合いたくない。
若ければ、それはまだ遠い先にある、
一種のファンタジーとして受け止められる。
実は「死」というコンテンツは、
年寄りのものでなく、若者のものではないか。
生とは?愛とは?自由とは?人間とは・・・
子どもからおとなになる頃、そういったことを考えながら、
いろいろな芸術・文化に触れて
自分ならではの世界観を作っていくのは、ごく自然なこと。
むしろ最近のように、社会に要請に応じて、
若い頃から仕事一辺倒、金儲けオンリー、
生産活動ばっかりみたいな人生のほうがおかしいと思う。
10代や20代が死について、
そしてそれと同時に「どう生きるかということ」に
考えをめぐらすのは全然おかしくない。
オーバー還暦もまた、
そうした10代・20代の心情に還っていくといいと思う。
展示の最後に
「死ぬまでにやりたいことは?」
「印象的な死のエピソードは?」
という問いがあって、ボードに自分の回答を書いた紙を
貼り付けられるコーナーがあるのだが、
あふれんばかりの回答でボードが真っ白になっていた。
それぞれ10個ずつくらい読んでみたが、
ジョークっぽいのからシリアスなのまで
いろいろあって面白かった。
とても全部読み切れなかったので、
ぜひ主催者さんにサイトに上げてほしい。
電子書籍
「てるてる男とふれふれ女」
梅雨入り記念無料キャンペーン
6月12日(日)16:59まで実施中
晴れ男と雨女が恋をした。
恋と結婚と幸福と人生の行く末を描く、
おかしくてセンチメンタルな短編小説。
スマホ頭の骸骨に「かごめかごめ」をされている、
花束を持った子ども。
その子を鳥や動物たちが見つめている。
漫画家・五十嵐大介が描いた
奇怪でありながらユーモラスなイラストの表紙は、
現在の僕たちの姿であるように思える。
「死から問うテクノロジーと社会」という
ものものしいサブタイトルがついているが、
中身はとてもポップでバラエティ豊かな内容で、
けっして難解な研究書の類ではない。
今月8日まで二子玉川で開かれているEND展は、
昨年11月に六本木のアートスペースで行われた、
このサブタイトルと同名の展覧会をベースに、
少しアレンジを加えたものだ。
キュレーターの塚田有那さんの話によると、
私たちが今見ている世界・社会とはどういうものなのか、
誰にもいつか必ず訪れる「死」から
問いかけていくことはできないか?
という発想から展示のアイデアが生まれたという。
END展とこの本の内容は密接にリンクしており、
フクロウみたいな不思議な鳥のポスターも、
この本の冒頭に入っている五十嵐大介・作の
「遠野物語より」を転用している。
「遠野物語」は民俗学者・柳田国男の作品で、
民俗学、さらに広く言えば文化人類学を
日本に根付かせた名著だが、
これを現代風の漫画にアレンジして
トップにに持ってきたことが
この本の性格(=END展の性格)を表している。
塚田さんは責任編集者でもあり、
まえがきの最後にこう書いている。
本書では、民俗学や人類学、
情報社会学や人工知能研究まで、
さまざまな識者の方々に寄稿や対談、
インタビューにご協力いただき、死をテーマに
それぞれの視点から論じていただいた。
テクノロジーがいやでも絡み合う現代において、
いま一度、生と死という永遠の連鎖に思考を委ねるとき、
これからの社会を見据える
新たな視座が見つかれば幸いである。
冒頭だけでなく、章の合間合間に
短編マンガが入っていることも特徴で、
これもEND展で活かされている。
その一つ、「うめ」というユニットによる
「ようこそ!わたしの葬儀へ!」は、
8頁ほどの話だが、某世界的IT企業のCEO
(GAFAのカリスマ経営者みたいなイメージ)の
葬儀を描いたものだが、
現代的・近未来的な死と葬儀の
エッセンスを詰め込んだ傑作で、
「死後、個人データを合成してバーチャル上に
復活できるとしたらしたいですか?」とか、
「もし死者とVR上で会えるとしたら会いたいですか?」
とか、
「過去の偉人の知性や人格をAIで復活させて
国を統治できるとしたら賛成ですか?」とか、
けっこうラディカルな質問に対する
回答データも盛り込まれている。
(この本の制作集団 HITE-Mediaの
独自に行ったアンケート調査にもとづくもの)
このまま何となく齢を取って、
漫然とくたばるのは嫌だと思っている人、
また、未来はどうなるのだろう、
子どもたちはどんな社会を生きるのだろうと
考えている人は、
「END展」を観たり、
「RE-END」を読むことは
自分の思考や行動を変える
大きなきっかけになるかもしれない。
電子書籍「世界のEnding Watch」
人間はいつの時代も死がもたらす恐怖や悲しみ・寂しさを様々なやり方で克服しようとしてきた。
世界中にある葬儀供養の文化・風習はその集積だ。しかし近年、先進国ではそれが急激に変化している。世界の死の昔と今を俯瞰しながら楽しむエッセイ集。
話題にするには気が重い。
出来れば避けて通りたい。
先送りしてしまいたい。
けれども誰ひとり逃れることのできない「死」。
そのドーンと暗いテーマと、
芸術的・学術的かつポップなノリで
向き合ってみようという「END展」。
今日は会場である二子玉川ライズのスタジオまで
メディア向けの内覧会に行ってきた。
率直な感想は、めっちゃ面白い!
エンタメでありながらアート。
気軽でありながら、深淵。
老若男女問わず、すべての世代が親しめる
偉大な日本のマンガ文化を活かし、
見る者の思考とイメージを刺激する、斬新な企画だ。
会場は「魂のゆくえ」「終わりの選び方」
「死者とわたし」「老いること生きること」
といったパートにわかれ、
それぞれ天才バカボン、怪獣の子供、コジコジ、
ゴールデンカムイ、トーマの心臓、リバーズエッジ、
AKIRA、寄生獣など、
名作マンガの名場面・名ゼリフなどが各テーマを表現する。
その他、
「あなたはもう一度、自分に生まれ変わりたいですか?」
「あなたはご遺体を食べられますか?」など、
刺激的な問いかけに思わず引き込まれてしまう。
ただ見て回るだけでなく、積極的に自分で入り込み、
人生を考える、参加・体験型の展示会である。
事前予約制なのでどういった人たちが
来場予定なのか聞いてみたら、
シニア層だけでなく、まだ死から遠いはずの
10代・20代も多いという。
日本人の死・老後に対する概念、
人生全体のイメージが大きく変わろうとしている。
予約は必要だが無料。
自分の人生を見つめ直したいという人にも、
単位に野次馬精神旺盛な人にも超おすすめ。
6月8日(水)まで開催中。
仕事でインタビューの音声起こしをよくする。
短い記事だと、取材時の印象・記憶をメインにして、
録音は適当にざっと聞き飛ばして書いてしまえるのだが、
ある程度のボリュームがあるとそういうわけにもいかず、
まず基本的に話している内容を
そのままタイプして文字に、文章にしていく。
特に本を作る時は必須作業になる。
時間が掛かり、骨が折れる、かなりしんどい作業である。
最近は自動音声起こしのアプリ・ソフトが出回っていて、
ざっとした内容を自動で文字にしてくれるのだが、
それですごく楽になるかというと、
正直、そうでもない。
かえって自分で手作業でやったほうが
捗る場合が往々にある。
もちろん、一つにはそのアプリ・ソフトの性能がある。
有料のものは精度が高く、無料は低い。
でも有料だって完璧ではないので、
結局、五十歩百歩だったりする。
たぶん、みんながアナウンサーみたいな喋り方で
ゆっくりめに話してくれれば、
かなり精度の高い起こし文になるんだろうが、
そんなふうに話せ、と相手に要求できるわけがない。
何と言っても話しているのは人間なので、
声の大きさも高さも違うし、
喋り方のクセも千差万別。
言い間違いも起こる。
やたらと倒置法を多用する人もいる。
感情が乗ってくれば早口にもなるし、
活舌の良しあしだってある。
結果、自動音声起こし機が打ち出す文章は
かなりしっちゃかめっちゃかになる。
読んでも、ここは何て言ってるんだろう?
本当にこんなこと言ってたっけ?
ということだらけで、
結局、自分で聴き直して書き直さないとわからない。
また、僕のやるインタビューの音声起こしは、
かなり相手の内面に入っていくことを必要とされるので、
ちゃんと録音を聴き直しながら手入力することで
言外の意図・感情が読み取れ、
どんな狙いで彼・彼女がこういうことを話しているのか、
発見できることもあって面白い。
ただ、淡々とした会議の議事録とか報告会みたいなものなら
自動音声起こしは機は効力を発揮すると思う。
あとは分量の問題。
この分野の機械化は結構難しい。
コロナ禍の今では考えられないほど、
華やかで感動的だった西城秀樹さんの葬儀から4年が経つ。
僕は特別な思いなどなく、
たまたま仕事で青山葬儀所へ出向いたのだが、
全国から集まった1万人を超える
ファンの思念みたいなものが
広い葬儀場に渦巻いていて、本当に圧倒された。
葬儀も最初から最後まで素晴らしいものだった。
ご家族の協力と関係者の努力の賜物だろう。
最近、好きだったミュージシャンの訃報を知り、
数日、気分がすぐれなかった。
もちろん友人・知人でもなく、
ただ昔、よくレコードを聴いていただけなのだが、
けっこうな喪失感に襲われた。
あの時、わざわざ地方から電車に乗って、
自分のダンナまで付き合わせて
集まって来た人たちの気持ちがよくわかる。
ちょっと前に「ヴィーズ・プリズマ」という
メタバースのお墓の開発を行っている会社を取材したが、
数年前からインターネット上では
亡くなったスター、アイドル、ミュージシャンなどを偲ぶ
コミュニュティをよく見かけるようになった。
西城さんについてのコミュニュティも複数あるようで、
生前の映像を見たり、音源を聴いたりして
ファンになったいう人も珍しくない。
メタバースに何らかの墓碑があって
想いを共有する人たちが
いつでもそこにアクセスできるのであれば、
亡きスターは永遠に生きることになるのだろう。
もうそういう時代になっている。
先週に引き続き、司法書士の方の本を書くので取材。
その中の項目の一つに
「なぜ宝くじに当たるとほとんどの人が破産するのか?
わたしが絶対破産しない方法を教えます」
というのがあった。
彼は宝くじを取り扱うみずほ銀行の仕事もしている。
どういう必要性があるのか、よくわからないが、
みずほ銀行は高額当選者のその後を調べているらしい。
「宝くじに当たる」というのは、
もちろん1万円、10万円レベルでなく、億単位の話である。
そりゃ前提がレアケース過ぎますよと笑ったが、
話はなかなか面白かったし、感心した。
内容はもちろん出版してからしか話せないが、
宝くじで大金が当たった人が取る行動の特徴が
二つあるらしい。
人にそのことを話す。
仕事を辞める。
黙ってりゃいいのに人に話しちゃうのは、
SNSで「いいね!」が欲しいといった
承認欲求にもとづくものだという。
そんなことでしか承認欲求を満たせないのか?
と思うが、どうやら人間心理はそうなっているらしい。
万一、僕は当たっても続けると思うが、
ほとんどの人が仕事を辞めてしまうという。
要するに、仕事をカネを稼ぐ手段としか考えていない、
ということだろう。
カネさえあれば働かない。
遊んで暮らしたいというわけだ。
なんだかずいぶんと心が貧しい気がする。
承認欲求ってそんなことで得るもの?
あなたのやってる仕事ってその程度のもの?と思う。
何だかこれではお金の従僕である。
でもそれが平均的日本人の本質なんだろう。
阿武町の間違い振り込み事件の彼は、
とうとう逮捕されてしまった。
ぼくに言わせれば彼は被害者に近い。
とんでもないボンクラミスを犯した町の職員らは
まともな謝罪もなければ、何の責任も取らないようだ。
お金で簡単に人生が狂わされること、
公務員・議員・官僚・政治家などの
おいしいポジションにつけば、
無責任にのうのうと暮らせること、
そして、やっぱりマスコミは
貧乏人の嫉妬心を煽り立てる報道をしちゃうこと。
まぁ、世間の方々が求めているのだからしゃーないよ、
ということだろうか。
そして、そこから透かして見えるのは、
日本人の心の貧しさとムラ社会の現実。
そうしたものをこの騒ぎでは、
またもやまざまざ見せつけられた。
思わぬ大金が転がり込む幸運(=不運)に出逢ったら、
ぜひかの司法書士の本を手に取ってください。
完成・発行は8月くらいかな?
大資本である東急もエンディング領域で
事業を行うようになった。
その事業を担う東急ラヴィエールが
グループ内で進めている活動のいくつかを記事にしたが、
4月から新しく外に向けても発信を始めると言っていた。
5月27日(金)から6月8日(水)、
二子玉川で開くEND展は、
おそらくその第1弾。
渋谷など、東急線の駅内で
ポスターを見かけた人もいるかもしれない。
東急ラヴィエールからは内覧会の招待状をいただいたので、
また取材するが、マンガという表現を活かした
なかなか面白そうな企画です。
入場には予約が必要だが無料なので、
ご興味のある方は二子玉散歩ついでに覗いてみては?
以下、リリース要約。
人生100年時代。
世界に類を見ない超高齢社会を迎えている日本では、
多様な生き方を選ぶ人が増える中で、
「老後の生活」のイメージは徐々に刷新され、
洗練の兆しを見せている。
この展覧会は超高齢社会において、
東急ラヴィエールと、アート&サイエンスを軸に
分野横断的なプロジェクトを遂行する
Whole Universが連携し、
普段あまり考えることのない
死について思いを巡らせる機会を創出することを
目的にしている。
展覧会場では、死や人生に関するさまざまな問いを軸に、
テーマと関連する「名作マンガの1シーン」を
セットで紹介するほか、
自分の大切な人へ「最後に伝えたい言葉」を
参加者から事前に募集し、
展示する作品《Type Trance/Last Words(10分遺言)》、
テクノロジーが進展する時代の新たな死のありようを描いた
短編マンガ作品などを展示する。
司法書士の方の本の代筆をすることになり、
取材で川崎へ行く。
川崎と言えば、川崎球場。
大洋ホエールズの本拠地である。
「巨人の星」の左門豊作もいた。
と言っても、なんやそれ?と首をかしげる人も多いだろう。
昔あったプロ野球チームだ。
缶詰めでおなじみのマルハ(現・マルハニチロ)が
親会社で、ユニフォームの肩のところには
マルの中に「は」の字の入ったロゴが燦然と輝いていた。
川崎球場には、スタンドで麻雀やってる観客がいるとか、
流しそうめんをやっている人がいたという
レジェンドがある。
球場で流しそうめんやりながら野球見物というのは、
何やら昭和の高度成長時代を象徴するような絵柄である。
川崎にはそういう猥雑というか、
大衆的な活気が似合う街だった。
工業地帯、労働者、酔っぱらい、ギャンブル、風俗、
生活破綻者・・・
そういえば川崎という街の名前を初めて知ったのは、
中学生くらいの頃、当時の人気アイドルが、
デビュー前、川崎の風俗店で働いていたという
スクープがすっぱ抜かれ、
大スキャンダルになったことからだ。
どういう顛末になったかは忘れてしまったが。
そんなわけで、川崎には
いまだにそういう昭和のイメージがまとわりついている。
東京と横浜の狭間の街、というのも損なポジションだ。
そして、かの大洋ホエールズも昭和が終わらないうちに
本拠地を横浜に移し、
横浜ベイスターズ➡横浜DeNAベイスターズ
になってしまった。
ついでにサッカーのヴェルディ川崎も、
いつの間にか東京ヴェルディになっていた。
アクセスの良さにも関わらず、
東京・横浜においしいとこどりされている川崎だが、
わがクライアントの司法書士氏は
「だから私はここで事務所を開いて成功できたんです」
という。
東京や横浜はおいしい場所なので競争が激しすぎる。
よほど優秀でなければ成功するのは難しい。
はざまにある川崎は、いわばビジネスの穴場。
何と言っても東京や横浜に比べて家賃が安い!
というわけで氏は20年以上にわたってこの地に根を張り、
ビジネスを展開してきた。
おかげで僕にも仕事が回って来た。
今までほとんど縁のなかった街だが、
これから大事に思おう。
昭和ダーティのイメージをまとった川崎だが
今はきれいに洗練され、治安もよく、
大都市にあっては全国屈指の犯罪率の低さを誇るという。
ヴェルディは東京に行っちゃったけど、
フロンターレ川崎がいる。
でも、それじゃなんだかつまんないけどなぁと、
昭和人としては思ったりもするが。
葬儀供養メディアの仕事をしているので、
毎月、いくつもそっち方面の取材をしている。
今日は葬儀社のDXに取り組む会社と
遺骨ジュエリーを作っている会社。
葬儀社のDXに取り組む会社は、
行政と協定を結んで手続のデジタル化推進に関わっている。
具体的には配偶者や親が亡くなったときの
煩雑な手続きをインターネット経由で簡素化するのだ。
これはつい先日、全国紙のコラムに取り上げられ、
大きな反響を呼んでいるようだ。
言い方は悪いけど腐っても鯛。
大新聞やテレビの力はまだまだ絶大なので、
この行政手続きのデジタル化には、社会的関心も集まり、
医療機関なども巻き込んでこれから加速度的に進むと思う。
遺骨ジュエリーは、お墓や仏壇と別の形の供養として、
ここ10年くらいで徐々に浸透してきた。
最近はお墓を作らない人も多く、
散骨が増えている。
ただ、海洋葬にしても樹木葬にしても、
その時はそれでよくても、
あとからお参りする「もの」がないので、
心を寄せる場所が何もないという現実にぶつかってしまう。
その時にほんの少しご遺骨を残しておいて、
小さな箱に入れておいたり、
こうしたジュエリーにして
身に着けて偲ぶという方法がある。
遺骨の一部を樹脂で固めて
ジュエリーの一部に組み込むタイプ、
また、遺骨そのものを加工して
ダイヤモンドにするタイプがある。
特に子どもをなくした親御さんとか、
若くして配偶者を失くした人にとって
「いつもいっしょにいたい」という思いを叶えるもの、
今後を生きていくための心の支えとして役立つと思う。
葬儀供養に興味のある方へ:
おりべまこと
エッセイ集:エンディング
電子書籍 Amazon Kindleより発売中
「人は何度でも生まれ変われる」
「生まれ変わったつもりでがんばる」
「一度死んで生まれ変われ」
映画、ドラマ、文学など、フィクションの分野でも、
ビジネスなどリアルな分野でも、よく耳にするセリフだ。
美しい。
カッコいい。
ドラマティックだ。
でも、言葉だけなら誰でも、いくらでも言える。
実際に一度死んで生まれ変われる人なんていない。
そんなことできるはずがない。
これまではそうだった。
ところがそれが実現できるようになった。
横浜の地下鉄・三ッ沢下町駅のすぐそばにある
「逃げBar WhiteOut」がその実現の場だ。
何から何まで真白な空間。
小さなスペースだが、何だか無限に広がるような
不思議な感触のある空間だ。
ここのオーナーであり、体験作家の雨宮優氏は
今年2月からこの「逃げBar WhiteOut」で
「白葬(はくそう)」をプロデュースしている。
真白な空間で自分自身の葬儀を挙げることができる。
本気で「生まれ変わりたい」という人のための
舞台装置を整えたのだ。
演劇をやっていた僕の目から見ると、
とても演劇的な空間だ。
そうなのだ。
演劇の中であれば、人は何度も死ねるし、
何度でも生まれ変われる。
現代ではべつに演劇などやっていなくても、
一般の人が現実の常識から離れて、
仮想現実、バーチャル空間に
容易にアクセスできるよう、脳を進化させている。
特に若い世代は、その進化が著しい。
むかしの自分は死んだ。
ここで白葬を開いて新しい自分に生まれ変わる。
葬式は一生に一度きりでなくてもよい。
何度やってもよい時代になったのだ。
発案者の雨宮氏は白葬のリリースのなかで語っている。
“人生は1度きり。そうなのだと思う。
けれど、例えば1度きりの人生を
1つの小説だとしたときに、
それは複数の章によって構成されている。
そして章が変われば場面や時代、
キャラの設定だって変わっていることもある。
1つの人 生に対して1人の自分でいる縛りはないはずだ。”
ひとことで言えば生前葬だが、
従来のものとは全く違うことは一目瞭然。
こんなものを世に出した
雨宮氏の発想・オリジナリティには静かな感動を覚える。
彼自身は大変もの静かな青年だが、
「白葬」のほかにも、「Ozone合同会社」として
斬新でエキサイティングな活動をいろいろ行っている。
月刊仏事の取材で訪れ、これから記事を書くが、
葬儀やエンディングの概念を変えてしまうような
彼の活動には、個人的に大いに注目している。
★おりべまこと電子書籍
「銀河連邦と交信中なう」
GW6日間無料キャンペーン実施中
5月6日(金)16:59まで
●「人間を大事にしています」ってどういうこと?
●慢性硬膜下血腫で頭の手術の顛末記
●百年ライフの条件と自分ストーリー
ほか全38編のエッセイ集
今日は上野・寛永寺から関東各地の高齢者施設に映像を
オンライン配信するという参拝・お花見イベントを取材。
たんなる映像配信だけでなく、
視聴する高齢者が楽しめ、参加感があり、
ちゃんとしたエンタメカルチャーとして作られている。
しかも配信してそれだけではなくて、思い出に残るよう、
いろいろな工夫がされた参加者専用の
「プレミアム番組」になっていて、たいへん感心した。
企画・演出・施行は凸版印刷。
最近、テレビCMを流しているが、
印刷技術を応用・発展させて、
20年以上前から文化施設の展示・映像制作に携わっている。
実は僕もむかし、とある大学の展示室のコンテンツ制作を
凸版の仕事としてやったことがある。
当時は「なんで印刷屋さんが?」と思ったが、
きちんと時代に対応していたということだね。
近年はほぼ完全にデジタルにシフトしているが、
とても丁寧な仕事をしており、
文化財のデジタル映像制作では
すでに多くの実績を積み上げている。
今回のような高齢者施設への配信イベントは
今年のお正月の増上寺に続いて2回目。
外出できないお年寄りにとって、
ケアする施設にとって、
そして案内するお寺にとっても良い企画だと思う。
少し先の話だが、月刊仏事で
ペット葬特集をやるというので、
東京ビッグサイトで開かれている
「インターペット~人とペットの豊かな暮らしフェア~」
を見に行った。
以前もご紹介した「真珠葬」が出展している。
亡くなったペットの遺骨を、
長崎の海のアコヤ貝に入れて
1年かけて真珠に変えて記念品にするという
ユニークなプロジェクト。
ペットの飼い主さんは当然、
「うちの子」の看取りまでする義務がある。
飼う以上はこうした葬儀・供養のことも
ちゃんと考えておいたほうがいい。
ブースには撮影コーナーを設けており、
写真を撮ってもらって啓蒙活動にするという。
これはなかなかいいアイデアだ。
海のデザインが素敵で長蛇の列ができていた。
全体の傾向として、ペットも高齢化しているせいか、
健康とか介護とかに関連した
商品・サービスが目立って見えた。
それにしてもこの展示会は
ペットを連れた人がぞろぞろいっぱいいて壮観。
ほとんどイヌばかりで、
普段、近所では見なれないデカいやつ、
高級犬(なのだろう、きっと)も大勢いて大さわぎ。
食べ物系のブースのあたりが一番混んでいたが、
興奮してケンカが起きないのだろうか、
とちょっと心配になった。
ネコはこういう所は苦手らしく、
いてもケージの中に入っておとなしくしているので
あまり目にしなかった。
真珠葬のスタッフに話だと、
昨日はタカやフクロウを連れてきている人もいたとか。
初めてきたが、
こんなアニマルな展示会を毎年やっているんだ、
そしてこんないっぱいいろんな人が
いろんなペットを飼っているんだ、とオドロキ。
ちょっとしたカルチャーショックである。
おとなも楽しい少年少女小説
ちち、ちぢむ
お父さんが「ちっちゃいおじさん」に!
役立たずの男たちが縮んでしまう怪現象は地球の意志なのか?アベコベ親子の奇々怪々でユーモラスな物語。
新発売&新年度無料キャンペーン
4月3日(日)16:59まで続行中!
今日は20代・30代の社員が活躍する
若々しい会社をリモート取材。
来週からは50代の士業の人の7万5千字の書籍の執筆に入る。
還暦過ぎると、頭の中に10歳の脳から
各年代の脳がずらりと勢ぞろい。
対象に合わせて自在に駆使できます。
3月から4月へ。
明けましておめでとう。
新年度が始まります。
これを機に本の出版、ホームページのリニューアル、
企画書、台本の立ち上げなど、
執筆の御用がありましたら、
どうぞお気軽にお問い合わせください。
そして本格的な春の訪れとともに、
海の向こうの恐ろしい戦争が
早く終結しますように。
いつも思っている。
しっかり死生観を持って生きることが大事なのだ、と。
ただ働いてカネを稼ぐだけで
擦り切れて死んでいくなんていやだ。
自分の命を使い捨てにするのはまっぴらごめんだ。
いつも心の中でそう唱えていないと、
毎日の生活と情報の波に揉まれて本当に擦り切れていく。
名古屋の母に会ったのが、
思ったより精神的ダメージになっていて、
戻ってきてから数日テンションがダウンし、
ネガティブ思考が頭の中を支配した。
そんな中で今日はエンディング関係の取材の
ダブルヘッダー。
午前は恵比寿でお寺のサポート事業をやっている法人。
午後は巣鴨でメタバース(バーチャル空間)の
お墓(供養コンテンツ)を開発しているベンチャー。
どちらも永久保存したいほど充実した、
未来志向の面白い話で、
予定の倍以上の時間を使うほど感動的だった。
ネガティブ思考もすっかり回復した。
これからメディアの記事にするので、
詳しいことは書けないが、
人々の死生観が変わることで、
これからの葬儀供養の在り方は大きく変わる可能性がある。
そして僕たちは、文学的・芸術的な意味でなら
個人が永遠の生を獲得するのも
不可能でないのだなぁとさえ思った。
こうして死生観について考える仕事に携われることに
感謝と喜びを感じた一日。
来月早々、青色申告に行くので
今日は収支の計算に専念。
「めんどくせー」とブー垂れている人も多いが、
僕は年に1回、こういう作業をするのは嫌いではない。
めっちゃ儲けてる人、毎日のように出し入れがある人、
時間の無駄だと思う人は、税理士に任せればいいと思うが、
僕はスモールビジネスなので、
自分で心を込めて?計算に取り組む。
するとだんだん脳からアドレナリンが出てきて、
数字の「ゾーン」に入っていく。
領収書の1枚1枚、
数字の一つ一つにストーリーを感じられる。
ああ、取材のためにこんなものを買ったなぁとか、
あそこにいって取材したなぁとか、
時間がなくてタクシーに乗ったなぁとか、
けっこう雨が降ってたとか、クソ暑かったとか、
帰りは夕焼けがきれいだったなとか、
いろいろなシーンを思い浮かべられる。
スマホやパソコン、手帳や領収書をにらみながら、
昨年1年を振り返って、笑ったり嘆いたり
舌打ちしたりできる醍醐味がある。そして、
よし、今年はもっとがんばろうと改めて思えるのだ。
大きく変わったのは、
一昨年から取材も打ち合わせもリモートが増えたので
交通費が激減したこと。
収入はむしろ増えたので、ぶっちゃけ稼いでいる。
一昨年の申告時(つまり2019年の収支)が
一番ひどかったので、
まぁまぁのところに戻ってきたのかなという感じ。
たぶん世の中の雰囲気からすると、オミクロンの後、
よほど殺人的な変異株が出てこない限り、
コロナは終息——というか、
経済優先のために強制終了ということになるだろう。
だから今年の後半からは社会全体がリハビリ状態になり、
景気は上向くと思う。
でも、なんか思ってもいない
社会的後遺症も出てきそうで、ちょっと怖い。
てなわけで2月22日、
222(ニャンニャンニャン)の日だそうなので、
商売繁盛・先客万来を願って豪徳寺の招き猫をアップ。
このお寺には生きた招き猫もニャンニャンしてます。
あなたのところにも、僕のところにも、
キャット良いお仕事がたくさん
にゃんころりんと転がり込みますように。
いまやカップラーメンにもなり、
全国的にその名を知られるようになった
「勝浦タンタンメン」。
千葉・勝浦市のはずれにある「江ざわ」は、
この勝浦タンタンメン発祥の店。
店内には堂々と「元祖・担々麺」の暖簾が。
今日、取材で訪れた勝浦の海を臨むお寺の住職は、
地域の一員として、10年余り前、B-1グランプリに出場。
「勝浦タンタンメン」のプロモーション活動に
携わった一人だ。
彼には3年前にも取材して、今回2回目。
地元・勝浦のためにすごくがんばっている。
3時間余りの取材の後、
いっしょに遅い昼飯に「江ざわ」に連れて行ってもらった。
彼のおススメの「上担々麺」は、ひき肉たっぷりで、
辛くてコクがあって、めっちゃうまくて、
「さすが元祖」と唸る味。
今日は天気も悪く、時間もおそかったせいか空いていたが、
いつもお昼時は小さな店に長蛇の列ができるという。
「勝タン」で盛り上がる勝浦!
と思いきや、かつての漁港・朝市の賑わいは
もはや昭和の昔ばなし。
現在、過疎化、空き家問題がかなり深刻化しており、
危機的な状況になっているという。
アラフォーの住職はそんな状況のなか、
地域の人たちや行政に頼りにされ奮闘中。
様々な試みに挑戦している。
過疎化する地域を盛り上げるには、
かつて地域のコミュニティのおへそとなっていた
お寺の復活がカギだ。
てな話を勝タン食べながら話した。
昭和時代の「坊主丸儲け」の所業が祟って、
儲けてたお手はみんなにそっぽを向かれるいうになった。
それを継いだ彼のような30代・40代の地方の住職は、
そういう意味でははずれくじを引いている。
檀家制度も崩壊し、納得できない寄付・お布施は
認められない時代になって、
彼らのように逆境でがんばっている若い坊さんには
微力ながら力になりたいと思う。
新しいメディアから
ライティングワーク(ウェブ記事)の依頼を受けた。
昨日はそこの初仕事で早稲田大学へ。
僕自身は早稲田大学とは無関係だが、
昔、ここの大学生協で半年ほどアルバイトしたことがある。
演劇公演やら、ロケやら、取材やらで
何度となく訪れていて、
構内の雰囲気も早稲田の街も好きだ。
ただ、昔と比べるとすいぶん洗練されて、
お洒落になってて、そこはかとなく寂しさも感じる。
で、訪れたのは、
大学構内のはずれにある
「早稲田大学アントレプレナーシップセンター」
という建物。
早稲田出身の起業家たちにオフィスを提供している所だ。
ざっと見た感じ、20~30くらいのベンチャー企業が
入っており、
賃料激安、光熱費なども相当割安なようだ。
シェアスペースも多く、
若い起業家たちが自由な雰囲気で仕事をしている。
今回はそこで活動しているベンチャー企業を取材した。
トップは経営学部の出身者でMBAを取得。
とても好感度が高い、
将来性の高い仕事をやっている若者たちなので、
ぜひ良い記事にしたいと思っている。
構内を通ったら、演劇博物館の横に
昨年オープンした村上春樹ライブラリーを見つけた。
正式名称は
「早稲田大学国際文学館 村上春樹ライブラリー」。
建物のデザインは、日本を代表する建築家・隈 研吾氏。
惹きつけられる魅力的な建物で、1階(地下1階?)は
カフェになっている。
残念ながら昨日は時間がなくて中に入れず、
(そもそも入館には事前予約が必要)
ちょちょっと写真を撮っただけに終わったが、
今度ゆっくり訪れたいと思う。
先週末、新橋方面に今年初の取材に行った。
いきなり振られたので、
ろくに内容も把握できていなかったのだが、
ちゃんと要点を絞って話してくれたので
書くのに困ることはなかった。
取材時間は30分弱。
その会社までは片道1時間強。
行って帰ってくるまで3時間以上かかった。
以前は何とも思わなかったが、
今だと「これくらいだったらリモートで十分だったな」
と思ってしまう。
その取材先はIT会社だし、社長とも面識があったので、
べつにリアルでなくてはならない理由もなかったのだが、
1年間「月刊仏事」で広告を打ちたいことで、
その1回目だからいいかと納得。
でも、2回目以降はリモートで行こうと思っている。
相手もその方が時間が掛からなくて助かるはずだ。
ここ2年、すっかりリモートに慣れて
感覚が変わってしまったのを改めて実感した。
ホームページやブログやSNSの情報、
メールでのやりとり、
ズームやグーグルで電子的に会えれば、
打ち合わせ・取材などはほとんどできてしまう。
もちろん現場に行かなくてはならない仕事もあるが、
1割か、せいぜい2割だ。
オミクロンは拡大が急速だったせいか、
昨年秋から3か月余りでリアルモードに戻った会社は、
なかなかぱっと、またリモートモードには戻せないらしい。
通勤電車が混んでいれば、感染拡大は避けられない。
だけど、現場作業のない会社は
やっぱりリアルとリモート、
臨機応変に2本立てでできる体制を
整えておかないと心もとない。
コロナはおそらくオミクロンで終わりではないし、
終息後の社会も、ビジネスシーンも、
かなり変貌していると思う。
コロナが終わればすべて元通りになると思わないほうがいい。
だから去年から言ってるけど、
今のうちにDXを進めておかないと
2年後、3年後に困ったことになるのではないだろうか。
義母の「カエル病」に対処すべく、
お正月スペシャルサービスとして椎名町へ。
昭和10年、目白の豪邸にお生まれの超お嬢様だが、
わけあってその数年後、父が破産。
4歳だか5歳だかで椎名町の貧乏長屋に落ち着いた。
現在も高級住宅街として知られる目白と
池袋から西武線で一つ目のこの椎名町とは
目と鼻の先だが、
当時は現在よりもさらに住環境の格差が大きかったらしい。
義母の記憶の奥底にある「家」のイメージが
どちらのことかはわからないが、
口から出てくる言葉は「椎名町」なので、
貧乏長屋のほうが故郷と言えそうだ。
電車を乗り換え、「さあ椎名町だよ」と連れて来たのだが、
本人はべつに喜ぶだけでもなく、
「へー、そうなの」という感じ。
全然わかってない。
電車に乗って遠足を楽しんだという感じ。
まあ、シナリオ通りだが。
ここの駅前には「長崎神社」というお宮と
「金剛院」というお寺が隣同士、並んで立っている。
古くて小さなお宮に比べ、
お寺は近年、改築・整備をしたのでとてもきれいだ。
しかし、今日はまだお正月。
やはりコロナリベンジなのか、
長崎神社には初詣客が長蛇の列を作っているのに比べ、
金剛院は閑散状態。
本来はどっちにお参りしてもいいのだが、
いつの頃からか、大みそかはお寺で除夜の鐘を突き、
元旦から3が日は神社で初もうでというのが
日本人の間で習慣化してしまった。
義母を連れて行列に並ぶのはまっぴらなので、
今日はお寺のほうにお参り。
じつはこの金剛院、
「月刊仏事」の「寺力本願(じりきほんがん)」
という連載記事の1回目で取り上げた、
僕にとってもご縁のある天台宗のお寺である。
取材をしたのは3年前だ。
境内には弘法大師像とともに、
「マンガ地蔵(ウィズ・ドラえもん)」や
かわいい赤い帽子の「ひとことお願い地蔵」がある。
おしゃれなカフェも併設されていて、
明るく楽しいお寺なのだ。
以前も紹介したことがあるが、
ここにマンガ地蔵がいるのは、
近所にかの「トキワ荘ミュージアム」があるから。
確かおととし、TOKYO2020に合わせてオープンした
(コロナのせいで少し遅れたかも知れない)が、
まだ一度も行っていない。
(たしか要予約)
ぜひ今年は単独で足を運んでみたい。
それにしてもシナリオどおりではあるものの、
本日の椎名町訪問はやっぱり空振り。
今年も認知症のカエル病には悩まされそうだケロ。
おりべまこと電子書籍新作
長編小説「ハンザキを喰った話」
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1月4日(火)16:59まで
近年は愛されキャラにも。人はなぜオオサンショウウオに魅かれるのか? その謎がこの物語で解ける?2022年のスタートは、不死身のハンザキのお話で寿ぎください。
先日、港区芝(浜松町と田町の間)にある
正傳寺(しょうでんじ)というお寺を取材した。
ここは江戸時代、毘沙門天を祀っていることで
参拝客で大賑わいしたというお寺だ。
来年、令和4(2020)年の干支は寅だが、
このお寺の毘沙門堂には狛犬ではなく、
二体の狛寅(こまとら)が鎮座している。
これは毘沙門天が日本で初めて姿を現したのは、
寅年、寅日、寅の刻だったという伝承があることから
寅が使いとされるようになったからだ。
勇猛な寅は、甲冑を着た戦いの神に
ぴったりイメージが当てはまる。
もう一つ、同じく毘沙門天の使いとされているのは百足だ。
百足は気味悪がる人が多く、
嚙まれるとアレルギー反応を起こすこともある毒虫だが、
こちらも江戸庶民の間では
縁起の良い生き物だと評判が高い。
理由は江戸庶民はお金のことを「お足」と言ったため、
百足はそのお足がたくさんあるということで
金運を呼ぶとされたからだ。
また、歌舞伎役者など、人気商売の人も
たくさんの足が自分に向きますように、
つまり、人気が出ますようにと願って
自分の家紋に百足を使うことがよくあったという。
江戸っ子の洒落、現代なら「おやじギャグ」の類だが、
正傳寺ではこうした江戸庶民の感情を機敏に捉え、
「百足小判」のお守りを考案して販売。
これが大いにウケたという。
今のこの寺の住職さんは、こうした歴史を踏まえて
自らデザインして
この「百足小判」の復刻版をプロデュース。
これが大好評を博している。
毘沙門天のお寺は、東京では神楽坂の善國寺が
最も有名(ここにももちろん狛寅が鎮座している)で、
正傳寺にならって百足小判のお守りを売り出したらしいが、
「オリジナルはこちら、あちらはフォロワーです」
と住職さん。
いずれにしても、寅年に狛寅のいるお寺で、
金運と人気が上がる百足小判は縁起がいい。
来年はぜひ毘沙門天様にお参りするといいことあるかも。
東京に住んで43年。
浜松町に小便小僧がいるなんて初めて知った。
どうもこの駅のシンボルマスコット化しているようである。
どうやら彼はコスプレマニアで
現在はサンタの格好をしているらしい。
山手線の3番線と4番線の間、
田町寄りのところにいるとのこと。
(駅長さん、ここまでやるなら、
ちゃんとどこにあるのか書いといてくれ!)
時間がなくて実物が見られず、残念。
ちなみにこの小便小僧は、1952(昭和27)年10月14日に
鉄道開通80周年を記念して、当時、国鉄の嘱託歯科医だった
小林光氏が陶器製の物を寄贈。
さらに3年後の1955年には現在もある
ブロンズ像が贈呈されたそうな。
歯医者と小便小僧って???
なかなかミステリアスな組み合わせで楽しい。
やっぱりというか、当たり前にというか、
先日の「「中小企業 新ものづくり・新サービス展」では、
AI・ロボットの展示がいっぱいあった。
「AI・ロボットに仕事を奪われる」という話題が
数年前に盛り上がったが、
この手の話をするとき、いまだに多くの日本人は
昭和の遺構の中で物事を考えている。
そのいい例が、
年の瀬になるとテレビのニュースなどでよく聞く、
「来年は景気がよくなってほしい」という街の声である。
「いざなぎ景気」とかいう単語が
いまだに出てくるので、びっくりする。
「ALWAYS3丁目の夕日」の世界にいるのかよ。
景気がいい・悪いという概念は、
アフターコロナの時代にもアリなのか?
景気が良くなれば、僕たちはお金が儲かって幸せになる。
そういう考え方って、懐メロ大好き・昭和大好きな僕でも、
もう完全に日本昔ばなしに
なっているのでないかと思えるのだ。
「少子高齢化社会」という言葉が
一般的になってから久しいが、
どんなにシステムを小手先でいじくっても
いまから人口を増やすことはほとんど不可能である。
先の世界大戦や大災害などで
人口が激減するようなことでもあれば話はべつだが、
誰もそんなことを望む人はいないだろう。
つまり、平和・平穏な時代が続く限り、
人口は減り続けるのだ。
人口が減っていく時代、つまり労働力が不足していく時代に
AI・ロボットのサポートなしでは
もうすぐ生活も経済も成り立たなくなる。
僕たちは「AI・ロボットに仕事を譲る」という考え方を持ち、
業界・職種・仕事の内容によっては
「ウイズ・AI・ロボット」でやっていかないと先がなくなる。
こんなことを言うと反発する人もいそうだけど、
ぶっちゃけ、仕事の内容によっては、
人を育てるより、AI・ロボットを育てる方が速い。
効率的だし、そうしないと中小企業はやっていけない。
心配しなくても、人間が活躍できる場は他にある。
東京ビッグサイトへ
「中小企業 新ものづくり・新サービス展」を見に行った。
主催は全国中小企業団体中央会。
その背後に控えているのは経済産業省。
経産省が推進する「ものづくり補助事業」に
取り組んだ事業者が、
モノづくり補助金を活用して開発した
新しい製品・サービス・技術などの
販路開拓・拡大支援のための展示商談会である。
岡山の株式会社ビアンフェ.もその事業はの一つで、
文章作りのAI「IKIRU」を開発・販売した。
葬儀の司会・ナレーターの岡野氏が発案し、
IT技術者の中原氏が実現した。
僕は電子書籍などでそのプロモーション活動を
お手伝いしている。
ちょっとでも真面目に文章作りに取り組んだ人なら
わかると思うが、
文章を書くのは、はっきり言って
めっちゃ手間暇かかる面倒な作業である。
書くことに喜びを感じられらない人にとっては
耐えがたい仕事かもしれない。
ライターの僕が言うのだから間違いない。
このAIはそれをラクチンにするもので、
文章作りにいろいろ苦労している人たちの
注目を浴びている。
今回、あちこちから相談・問い合わせが
相次いでいるようだ。
これをきっかけに来年ブレークする可能性が高い。
この展示会、アトラクション的に車椅子VRレース体験、
電気自動車ロボットの展示などもあり、
「今そこにある未来」を感じられて面白かった。
ちなみに出展料は無料。
入場料ももちろん無料(ただし来場登録は必要)。
開催費用は経産省が出しているので税金である。
出典準備の時には
「皆さんは国民の税金を使って出展しているわけですから、
ぜひとも積極的に商談を行てください」と、
ハッパをかけられたという。
別に何件商談を背うつりつさせなきゃいけないとか、
何枚名刺交換しないといけないとか、
ノルマみたいなものはかないものの、
長時間ブースを留守にしたりすると
サボっているとみなされ、罰金が科せられるという。
厳しいがしごくまっとうな話だ。
「皆さんは国民の税金を使って・・・」という下りは、
国会議員のセンセイがたに「なんちゃら費」だの
「かんちゃら金」を支給する際にも、
民間人に対するのと同様、
ちゃんと厳しく言ってほしいものだと思う。
会場内は出展した事業者同士の交流もあって、
とてもよい雰囲気だった。
いろんな中小企業がコラボすることで、
いつまでたっても昭和型のまんまの日本のビジネスを
いい加減、令和型に変えていってほしい。
日が暮れた帰りのビッグサイトの
プロジェクションマッピング、
初めて見たけど、カッコいいよ。
「今日こんなもの食べたよ」
とネットで発信する人はいっぱいいるのに、
「今日(おしりから)こんなもの出したよ」
と発信する人はあまりいない。
当たり前か。
でも「今日こんなトイレに入ったよ」ならいいだろう。
取材で永田町に行ったのだが、
東京メトロ永田町駅のトイレが
すごくきれいなのに感動した。
単純に新しいからだと思うが、
駅でこんなきれいなトイレに入ったのは初めてだ。
思わず清掃員の女性の方に「感動したっ!」
と言ってしまった。
最近、コロナで都内でもあまり出ていなかったのだが、
もしや東京メトロは全駅でトイレを
新設しているのだろうか?
それともこれは国政のお膝元の
永田町ならではの特別待遇なのだろうか?
いずれにしてもトイレがきれいなのはいいことだ。
おかげで仕事に対するテンションも上がった。
かつて昭和時代は鉄道駅のトイレと言えば、
くさい・汚い・危険の3Kトイレの代表格だった。
マンガ「おそ松くん」で
俳句を作る競争のエピソードがあって、
おそ松くんが「おトイレや 紙がないので 手でふいた」
という句を読んでいたが、笑いごとではない。
平成しか知らない若者には信じがたい話からもしれないが、
昭和の駅のトイレには紙がないのが普通だったのである。
出先でもよおして駅のトイレに飛び込んだら、
オーナイゴッド! ああ、カミさま~というわけ。
(表に自販機があって売ってたりもしていたが、
小銭がなければやっぱりアウトである)
これはとてつもない恐怖で、
いまだにトラウマとして抱えている人もいる。
平成になり、あの「カミさまのいない恐怖」
というストレスから解放され、
安心して駅のトイレに入れるだけでもありがたかった。
それはが令和になって、
東京メトロ永田町駅のように
美しいトイレに巡り会えるとは・・・。
カミ様に感謝しよう。
今日はウンの良い日だった。
先月から「マイナビ農業」の仕事が復活。
といっても今回は取材はなく、
各種資料をもとに
47都道府県の農産物や農業の実情、
新規就農者の教育・技術講習などの概要について
伝えるというもの。
これまでに高知・徳島・鳥取・島根・新潟・富山の
6県をやった。
農林水産省は各都道府県の産出額を品目ごとに
細かく集計しており、ランク付けもしている。
たとえば新潟県は全体では13位だが、
米は1位。やっぱコシヒカリ強い。
ちなみに全体のベスト3は、北海道、鹿児島、茨城。
北海道は全般にわたって強く、
鹿児島は肉・玉子類、茨城は野菜が強い。
そんなわけでどこも
新しいお米・新しい野菜・新しい果物などの
開発・生産・販売に一生懸命になっている。
生産効率の向上に取り組んだり、
ブランド品をプロデュースしたり、
そして農業従事者の高齢化が著しいので、
若者(農業の世界では40代でもまだ若者である)の
就農者を増やそうと躍起になっている。
あちこちデータを見て思ったのは、
こんなに各地域が農産物を作って売るのに
がんばって競争している国って、
ほかにもあるのだろうか?
ということ。
こりゃ日本がグルメ大国になるわけだ。
安い日用のものから高級食材まで
バラエティ豊かな食べ物を届けてくれる
農業者の人たちには頭が下がる思いになる。
おりべまこと電子書籍
ロンドンのハムカツ
「食」こそ、すべての文化のみなもと。
その大鍋には経済も産業も、科学も宗教も、日々の生活も深遠な思想・哲学も、
すべてがスープのように溶け込んでいる。
「食べる」を学び遊び語るエッセイ集。
もくじ
・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!
・お米を研ぐ理由と人間の味と匂いの話
・永遠の現物支給
・ロンドンのハムカツ
・インヴァネスのベーコンエッグ ほか
Amazon Kindleから電子書籍を
これまで14冊出した。
あと年内に2冊出そうと思って、
新作小説とエッセイ集を作成中だが、
最近、Amazonが
これを紙の本にするというサービスを始めた。
これは驚いた。
紙の本と言っても、本屋で売っているような
きちんと装丁されたものでなく、
いわゆるペーパーバック、
パンフレットの少し厚いもののようだ。
(まだ現物を見ていない)
ただ、今ある電子書籍の原稿を
そのまま使えるかと言うとそうではなく、
いろいろ細かく設定し直さなくてはならず、
けっこう手間暇はかかるようだ。
しかしPC上で入稿さえすれば、
電子と同じく、その後はめちゃくちゃスピーディーで、
2,3日fで発売できるという。
ロイヤリティ(印税)は電子が70%に対して、
こちらは60%と安め。
しかもそこから紙代とか印刷代とかのコストが引かれる。
白黒に比べ、カラー印刷は当然高くなる。
まだちゃんと計算してないが、
相当売れなくては利益は出なさそうだ。
しかし、使い方によってはPR素材として最適である。
売る必要はない。
たとえば自分で何十部とか買い取って
ビジネスの相手に配るとか。
たぶんチラシやカードを作ってまくコストと
ほとんど変わらないだろう。
なんだかんだと言っても、
まだまだ大多数の人は、
デバイスの画面で本を読むのは抵抗がある。
自分や会社や商品やサービスを
ストーリー付きで売りたいときには
最高のツールとなる。
ペーパーバックだから、装丁された本ほど立派でないが、
その分、相手は割と軽い気持ちで受け取れる。
よほどのがファンや信者でない限り、
「私の自伝です」とか、
「わが社のヒストリーです」とか言われて、
ドーン!と重たい本を渡されても困惑する。
その点、ペーパーバックなら、
面白かったらマジで読んで本棚に置いといても、
パラパラ読んでつまんなかったら、
ゴミ箱にポイでも心が痛まない。
(著者としては少しは痛んでほしいだろうけど)
もちろん写真や紙質のクオリティにこだわる場合は
不向きだと思うが、
いろいな活用法があるのではないだろうか。
Kidle出版社者としては一度試してみて、
企画を考えて、提案していきたい思っている。
2022年最初の課題はこれだね。
ハロウィーンも選挙も終わっちゃったけど、まだキャンペーンやってます。
これからは死生観が問われる時代。
世界のエンディングの伝統や実態に目を向けてみよう。
ハロウィーンの原型となったメキシコの「死者の日」をはじめ、伝統的な風習から現代の各国のエンディング事情まで。
鎌倉新書発行の葬儀・供養の業界誌「月刊仏事」の連載をまとめたエッセイ集。
この本で世界のエンディングを旅してみてください。ハロウィーンの特別無料キャンペーン実施中!
11月1日(月)16:59まで。
もくじ
・わたしを忘れないで(メキシコ)
・ラストドライブ最後の旅(ドイツ)
・メモリアルベンチ(イギリス)
・安楽死できる国は幸福か?(オランダ)
・葬式ストリップショーに禁止令(中国)
・地球環境にやさしいコの死装束(アメリカ)
ほか全23篇
株式会社鎌倉新書の葬儀供養業界の業界誌・月刊仏事の
ライターとして毎月、記事を書いている。
ニュース欄も担当しているので、毎月、月末になると
プレスリリースを見てネタを探すのだが、
今朝アップされていたリリースが興味深かった。
ロンドンブーツ1号・2号の田村淳さんが
一昨年設立した会社「itakoto(イタコト)」が
「私の心のこり展」という展示会を開いたという
ニュースである。
この展示会は先週の週末、
10月23・24日に東京の渋谷にある
「渋谷シブテナスペース」
というところで開かれたもので、
イベント告知ではなく、事後情報である。
時節柄、大勢押し寄せて密にならないようにと
配慮をしたのか、
あまり大きな告知はしていなかったようだ。
にもかかわらず、500人ほどの人が来場したらしい。
展示会のコンセプトは
「心のこりに覆われる日」。
「この世から、心のこりをなくしたい」を理念とする
itakotoが、
人々に心のこりが生まれないよう意識してほしいと
企画した展示会で、
田村さんも初日にはあいさつに来たらしい。
このitakotoという会社は、
遺書動画サービスを事業としており
田村さんが一昨年設立したという。
展示会の内容や会社の概要はリンクを見てほしいが、
記事を読んで、改めて“いま”という時代を考えさせられた。
ひとりひとりが死生観をしっかり持っていないと、
この先は人生に美しさも面白さを見出せなくなると思う。
おりべまこと電子書籍「世界のEnding Watch」
ハロウィーン無料キャンペーン
10月27日(水)17:00~11月1日(月)16:59
ハロウィーンの原型となったメキシコの「死者の日」をはじめ、伝統的な風習から現代の各国のエンディング事情まで。鎌倉新書発行の葬儀・供養の業界誌「月刊仏事」の連載をまとめたエッセイ集。この本で世界のエンディングを旅してみてください。
ハロウィーンに読む本はこれ!
もくじ
・わたしを忘れないで(メキシコ)
・ラストドライブ最後の旅(ドイツ)
・メモリアルベンチ(イギリス)
・安楽死できる国は幸福か?(オランダ)
・葬式ストリップショーに禁止令(中国)
・地球環境にやさしいキノコの死装束(アメリカ)
ほか全23篇
おりべまこと電子書籍「世界のEnding Watch」
ハロウィーン無料キャンペーン
10月27日(水)17:00~11月1日(月)16:59
ハロウィーンの原型となったメキシコの「死者の日」をはじめ、伝統的な風習から現代の各国のエンディング事情まで。
鎌倉新書発行の葬儀・供養の業界誌「月刊仏事」の連載をまとめたエッセイ集。
この本で世界のエンディングを旅してみてください。ハロウィーンの特別無料キャンペーン実施!
もくじ
・わたしを忘れないで(メキシコ)
・ラストドライブ最後の旅(ドイツ)
・メモリアルベンチ(イギリス)
・安楽死できる国は幸福か?(オランダ)
・葬式ストリップショーに禁止令(中国)
・地球環境にやさしいキノコの死装束(アメリカ)
ほか全23篇
「わたし、死に興味があるんです」
そう大っぴらに言える人はあまりいないでしょう。
でも人間はいつの時代も、ずっと
「どう死ねばいいのか」を考えてきました。
だって、この世に生まれた人は
ひとり残らず、
いつかどこかで死ななくてはならないのです。
だから死に対する考え方はいろいろあり、
国や人種や宗教が違えば死生観も変わります。
ハロウィーンの原型・ディズニー映画の題材にもなった
メキシコの「死者の日」などの先祖供養の風習、
人生最後の旅や最後の晩餐を提供する臨終ケア、
森や土に還り地球と一体化するエコ葬、
死を意識した人なら誰でも一度は考える安楽死の現実、
そして、新型コロナウイルスによってもたらされた
各国の死と葬送の記録などをエッセイにして収めました。
このエッセイ集「世界のEnding Watch」は、
株式会社鎌倉新書発行の葬儀・供養の業界誌
「月刊仏事」で2018年6月号から2021年2月号まで
連載した記事を一冊に収録したものです。
死はもちろん哀しいこと・寂しいこと、
深刻なこと・恐ろしいことです。
けれども、なぜだか笑えるところもあったりする、
とてもユニークでユーモラスな事象です。
そして忘れてはいけないのは、
生きているからこそ、そう考えられるということ。
死を取り巻く古今東西の人々の
様々な思考や行動をつぶさに見ていくと
人間という生き物がとても愛おしくなります。
死について思いを巡らせられるのは生きている証。
あなたも一度、日本社会の常識の囲い、
日常生活の常識の囲いからちょっとだけ出て、
この本で世界のエンディングを旅してみてください。
10月27日(水)17:00~11月1日(月)16:59
明日からハロウィーンの特別無料キャンペーン実施!
もくじ
・わたしを忘れないで(メキシコ)
・ラストドライブ 最後の旅(ドイツ)
・メモリアルベンチ(イギリス)
・安楽死できる国は幸福か?(オランダ)
・葬式ストリップショーに禁止令(中国)
・地球環境にやさしいキノコの死装束(アメリカ)
ほか全23篇
先日、AI開発に関する本の執筆協力を
させていただいたところ、
12月に東京ビッグサイトで開かれる
「中小企業 新ものづくり・新サービス展」の
ご招待をいただいた。
ポストコロナの時代、
社会を変えていく産業・技術・ビジネス
を考える上で、とても面白そうな展示会だ。
また、今日は久しぶりに渋谷に降り立ち、
某有名大企業の新サービスについての取材をしてきた。
話していて感じたのは、
持続可能社会とか、SDG'sとか、循環社会とか、
きれいごとのお題目だよ、世の中カネだろカネ、
と思ってたいたことが、
すでに古い価値観になりつつあるなということ。
(とはいえ、カネがモノを言うことは変わらないんだけど)
べつに大企業だから、というわけではないけど、
ちゃんと突っ込んで話を聴くと、
体裁の良いコンセプト文だけでなく、
ちゃんと広くアンテナ張って、
中長期を見つめて企業活動やっているなと感心した。
いずれにしても、社会はいろんな技術を使って
本気でSDG'sに向かって舵を切り始めている。
そこんとこの新しい価値観をしっかり身に着けることが、
これからの時代をを生きていくポイントだなと思う。
今年も残りあと2カ月。
2022年へのゆるゆる助走し始める。
「わたし、死に興味があるんです」
そう大っぴらに言える人はあまりいないでしょう。
でも人間はいつの時代も、ずっと
「どう死ねばいいのか」を考えてきました。
だって、この世に生まれた人は
ひとり残らず、いつかどこかで死ななくてはならないのです。
だから死に対する考え方はいろいろあり、
国や人種や宗教が違えば死生観も変わります。
ハロウィーンの原型・ディズニー映画の題材にもなった
メキシコの「死者の日」などの先祖供養の風習、
人生最後の旅や最後の晩餐を提供する臨終ケア、
森や土に還り地球と一体化するエコ葬、
死を意識した人なら誰でも一度は考える安楽死の現実、
そして、新型コロナウイルスによってもたらされた
各国の死と葬送の記録などをエッセイにして収めました。
このエッセイ集「世界のEnding Watch」は、
株式会社鎌倉新書発行の葬儀・供養の業界誌
「月刊仏事」で2018年6月号から2021年2月号まで
連載した記事を一冊に収録したものです。
死はもちろん哀しいこと・寂しいこと、
深刻なこと・恐ろしいことです。
けれども、なぜだか笑えるところもあったりする、
とてもユニークでユーモラスな事象です。
そして忘れてはいけないのは、
生きているからこそ、そう考えられるということ。
死を取り巻く古今東西の人々の
様々な思考や行動をつぶさに見ていくと
人間という生き物がとても愛おしくなります。
死について思いを巡らせられるのは生きている証。
あなたも一度、日本社会の常識の囲い、
日常生活の常識の囲いからちょっとだけ出て、
この本で世界のエンディングを旅してみてください。
高齢社会において「ノスタルジー」は巨大市場である。
だからこういう本は一定の需要があるに違いない。
昨年末にグラフィック社から発行された
「失われゆく仕事の図鑑」が面白い。
著者は永井良和、高野光平ほか、全部で8人。
年齢は平均すると僕とほぼ同じか、ちょっと若いくらい。
丁寧によく調べてある上に、
写真もたくさん載っている。
文章はそれぞれの実体験も書き込まれていて、
単なる解説でなく、エッセイ風に読めて面白い。
僕にとって、この本に載っている仕事の世界は、
かつてのアングラ演劇や
ATGみたいなマイナーな日本映画の世界とつながっている。
汲み取り屋、バスガール、流し、押し売り、活動弁士、
傷痍軍人、花売り娘、見世物小屋、三助、ダフ屋、
売血、キャバレーのホステス・・
僕が社会に出た頃――昭和の最後の10年間には、
もうこうした仕事はどんどんなくなりつつあって、
多くは、演劇や映画で教えてもらった。
舞台やスクリーンの中には、
こうした得体の知れない人間がうようよいた。
僕が10代から20代の頃、今から40~50年くらい前まで
人も機械も、きれいで清潔で正義といえない、
時にインチキで、まがまがしいことをやりながら
一生懸命生きていた。
そうしたことがひしひしと伝わってきて、
人間が愛おしくなる。
そして人間にとって仕事は何なのだろう?
これから先、人間にとって仕事は
どんな意味を持つようになるんだろう?
と改めて考える。
生きがい? きれいごとだ。
カネだけ? かもしれないけど、だとしたらさびしい。
僕もノスタルジー市場の一員になってしまっているが、
できたら若い衆にも読んでほしい。面白いよ。
世界中に張り巡らされた恐竜マニアの秘密組織。
アクセスするためのパスワードは
「6600万年前の夢を見て死ね」。
本部はネス湖のあるスコットランドのインヴァネス。
日本支部は、もちろん日本一の恐竜県・
福井県の福井市である。
南青山5丁目にはその出張所がある。
見た目は飲食店や名産品ショップの集まりだが、
その奥に潜入すると、秘密の扉が開き、
6600万年前の夢を見ることになる。
約3ヵ月ぶりに都心に出張・リアル取材。
じつは福井県とも恐竜とも何の関係もない仕事で、
ここにあるレンタルスペースで
展示会をやっている会社の取材に来たのだが、
久しぶりに目の当たりにした都心の風景に、
つい夢想癖が抑えられなくなった。
なかなか味わい深く、妄想のトリガーになり得る
福井のドクター・ダイナソー。
入口に鎮座されておられるので
近所に寄ったらちょっと覗いてみてください。
あいかわらず快調に売れているDX本
「なぜDXはバックオフィスから始めると
うまくいくのか」。
最新情報では紀伊国屋ランキング第3位。
自分も執筆しているのでおこがましいようですが、
DXに悩むすべての中小企業におすすめの良書です。
コロナ第5波はほとんど終息したが、
すべてがもとに戻るわけではない。
最近取材した企業は、
ほとんどテレワークになって、
オフィスも小さなところに移動したという。
今月からかオープンしたデジタル庁も
だんだん本腰になってくるだろう。
ホームページを見たら、
10月10日・11日は「デジタルの日」だそうで、
かの落合陽一氏が動画で呼びかけをしている。
https://www.digital.go.jp/
「デジタルの日」って何をするのかと思ったら、
優れたDXの取組みをやっている
企業・団体・プロジェクトに対して
「デジタル社会推賞」というものの表彰をするらしい。
これはちょっと気にしておくといいかもしれない。
「官公庁のやることなんて」と
馬鹿にする向きもあると思うが、
こうやって国が本気になって動くと、
いつの間にかけっこう大きなウェーブになっていて、
気が付いた時は海の底に沈んでた、
なんてことになりかねない。
自分の生活を振り返っても、
いちいち銀行に行ってお金を振り込むなんて、
もうしなくなった。
スーパーに行っても、すいているセルフレジで
すませるので、レジ係さんのいるレジに並ぼうなんて気は
Never起こらない。
「映画は映画館で観るもんや」と言ってたけど、
いまやAmazon Primeで古いのも新しいのも
いつでも好きなものを観られる魅力には抗えない。
(それでもちょっとは映画館にも行くけど)
てなわけで、
もうひたひたとデジタルの潮が満ちてきている。
コロナが落ちついてる間に、
ぜひ、この本を読んでDXの準備を進めてください。
特に10人~50人くらいの小会社ビジネスには
もう必須だと思います。
株式会社鎌倉新書発行の葬儀・供養の業界誌「月刊仏事」で
2018年6月号から2021年2月号まで、2年半にわたって
24回連載した(飛んだ月もあるので)
「世界のEnding Watch」をまとめて本にした。
会社にOKもらったので、
いつものペンネーム・おりべまこと名義で
今週末,Amazon Kindleにて発売予定。
連載を始める頃、ちょうどディズニー/ピクサーの映画
「リメンバー・ミー」がヒットしていた。
この映画の題材は、ハロウィンの原型と言われている
メキシコの「死者の日」を題材にしたもの。
この「死者の日」の話を第1回にして、
各国の巣式や供養・お墓・先祖供養などの
伝統的な風習を面白く紹介するというコンセプトの企画だった。
しかし、じつはそういうのは他に本も出てるし、
葬儀社などのサイトでもやっている。
なので、できるだけ現代の各国の
エンディング事情をたくさん盛り込んだ。
死は人生最大のライフイベントである。
にも関わらず、というか当たり前だけど、
自分は死んでしまうので、葬式もお墓もその後の供養も。
自分の力ではどうにもならない。
昔はよほどの特権階級の人でない限り、
あの世へ行くときは、
“神や仏に身をゆだねる”しかなかった。
ところが現代人はどこの国の人も
自我が強くなってて、
それでは満足・納得できない。
そのジレンマにドラマがある。
哀しいこと・深刻なことでありながらも
けっこう笑える。
そして、人間という生き物が愛おしくなる。
自分で言うのもなんだけど、
こうやって集めてみると、すごく面白いのだ。
あなたも一度、日本の常識から離れて、
この本で世界のエンディングを旅してみてください。
もう数日待っててね。
今月は成年後見・家族信託の本を書いている。
士業の会社の著作だ。
とっかりのテーマは「2025年問題」。
団塊の世代が75歳になり、後期高齢者に突入する。
そして、怖い情報として、
65歳以上の高齢者の5人に1人が
認知症という社会が訪れる。
という話を綴っていく。
そこから財産をどう管理・運用するのか・・・
というお金がらみの話に変わるわけで、
そこは専門家の皆さんにお任せだが、
一般向けにはどうしても
自分たちの文章だと固くなりがちなので・・・
ということで導入の1章分だけ僕が依頼された。
毎日、義母の様子を見たり、
あちこちから話を聞いたり、
本やネット情報を読んだりしていると、
認知症の症状は、人によって千差万別であると同時に、
一つの傾向があるようだ。
記憶を失うというのは誰にも共通の、
ベーシックな症状だが。
男女別にそれぞれ特徴的な症状がある。
男性には、怒りっぽくなって、周囲に暴言・暴行を働く。
女性はうつっぽくなって、「お金を取られた」とか
「夫が他の女と浮気している」といった被害妄想に陥る。
これはやはり年代的なものではないかと思える。
一般的に、昭和の女の人生は男次第。
専業主婦となり、夫と子供の面倒を見ながら、
心が抑圧されていた人が多かったのだと思う。
娘たちの世代がっ自由なのを見て、
面白くなかった人も多いだろう。
それがうつや被害妄想となって現れる。
じゃあ男はみんないい目を見ていたかというと、
そうではない。
「男の沽券」というものに拘り、
過度なプライドと戦わなくてはいけなかった。
それが認知症になり、人の世話を受けなければ、
まともに生活できない、大人の男として見られない。
そんな自分自身に対する怒りと苛立ち。
それが暴言・暴力となって現れる。
もちろん、ものすごく大雑把な分毛方だが、
今の70代以上の人たちは
そういう時代を生きて来たので、
どうしてもこうした傾向が現れるのではないか。
時代精神というものが反映されているのだ。
認知症は社会生活を送るために学習し、
獲得してきた能力と記憶をなくしていく病気である。
とはいえ、完全に子どもに還ってしまうわけではない。
最後に残るのは、この世で自分を偽ったり、
不自由さを感じながらも生きてこざるを得なかった
その人のコアのようなもの。
数十年生きて社会によって歪められて
それでも最後に残ったその人の本質である。
だから認知症の症状は、
その人の生き方の最終的な表現と言えるのだろう。
ある意味、一種の命の芸術なのか?
そう考えると、皆が覚悟しなくてはならない
この病気に対する見方が変わるかも知れない。
八重洲ブックセンター本店→ ビジネス書2位!
紀伊國屋書店新宿本店→ ビジネス書1位!
中小企業DX推進研究会の書籍『なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか』が大好評!
発売以来、八重洲ブックセンター、
紀伊国屋書店本店で3週連続ランキング上位入りするなど、話題の1冊となっています。
僕も執筆に参加した本。
DXに興味のある人は、ぜひ一度、読んでみて。
★内容
第1章 なぜ中小企業のDXは失敗するのか?
1.DXはこうして失敗する
2.DXへの期待と誤解
3.取り組まないこと・目的を見失うことがDXの失敗
4.中小企業のDXには進め方がある
第2章 なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか
1.バックオフィスとな何か
2.バックオフィスから始めるDXはハードルが低い
3.バックオフィスのデジタル化で生産性向上
4.バックオフィスにはコストをかける経営的価値
第3章 なぜ会計事務所がバックオフィスのデジタル化に強いのか
1.必要なのはITリテラシーよりビジネスリテラシー
2.会計事務所が伝えたい「データの生かし方
3.会計事務所と共に進める最大の強み
第4章 バックオフィスのデジタル化を進めよう
1.経理退職!危機乗り越え、未来志向に進化できた理由
2.直感的操作でバックオフィスを一元管理。経営判断にも効果大
3.会社のクラウド化から、紙の電子化・営業支援へ
4.勤怠・給与の作業時間が4分の1になった仕組み
5.残業時間10分の1、勤怠管理のデジタル化から社員の意識も変わる
6.残業時間20%削減、電話をテキスト情報にしてくれる電話番サービス
7.作業の確認時間が90%削減。介護の煩雑な管理業務がスッキリ
第5章 バックオフィスから会社は変わる
1.企業文化が変わる
2.「未来会計」で「これから」を見よう
3.バックオフィスのDXが目指すもの
その他。コラムも多数収録
DXの失敗にはワケがある!? 中小企業の正しい進め方を会計事務所が紹介。バックオフィスからのDXを推進する書籍
中小企業DX推進研究会プレゼンツ
「なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか」
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レプリカントみたいなおねーちゃんが、
エイトマンみたいに弾丸よりも速く
突っ走るコマーシャルを見て、
「こんなの、うちじゃムリだ~」
なんてビビっているる場合じゃないですよ、社長!
先週の紀伊国屋書店週間ランキングで第2位。
カッコよさからも未来感からも程遠い
「なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか」が、なぜ売れているのか?
それはあくまで現実的、実践的な本だから。
そしてITオンチの気持ちがわかる
ITポンチの僕が執筆したからです。
僕やあなたのように
本当のDXはもっと地味で、ダサくて、
どんくさいものです。
そういうものこそ役に立つ。
そろそろみんな、
そのことに気が付いてきたようですよ、社長。
中小企業DX推進研究会の
「なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか」はこんな内容で、あなたをジミーな
デジタルトランスフォーメーションの世界へお連れします。
★内容
第1章 なぜ中小企業のDXは失敗するのか?
1.DXはこうして失敗する
2.DXへの期待と誤解
3.取り組まないこと・目的を見失うことがDXの失敗
4.中小企業のDXには進め方がある
第2章 なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか
1.バックオフィスとな何か
2.バックオフィスから始めるDXはハードルが低い
3.バックオフィスのデジタル化で生産性向上
4.バックオフィスにはコストをかける経営的価値
第3章 なぜ会計事務所がバックオフィスのデジタル化に強いのか
1.必要なのはITリテラシーよりビジネスリテラシー
2.会計事務所が伝えたい「データの生かし方
3.会計事務所と共に進める最大の強み
第4章 バックオフィスのデジタル化を進めよう
1.経理退職!危機乗り越え、未来志向に進化できた理由
2.直感的操作でバックオフィスを一元管理。経営判断にも効果大
3.会社のクラウド化から、紙の電子化・営業支援へ
4.勤怠・給与の作業時間が4分の1になった仕組み
5.残業時間10分の1、勤怠管理のデジタル化から社員の意識も変わる
6.残業時間20%削減、電話をテキスト情報にしてくれる電話番サービス
7.作業の確認時間が90%削減。介護の煩雑な管理業務がスッキリ
第5章 バックオフィスから会社は変わる
1.企業文化が変わる
2.「未来会計」で「これから」を見よう
3.バックオフィスのDXが目指すもの
その他。コラムも多数収録
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★内容
第1章 なぜ中小企業のDXは失敗するのか?
1.DXはこうして失敗する
2.DXへの期待と誤解
3.取り組まないこと・目的を見失うことがDXの失敗
4.中小企業のDXには進め方がある
第2章 なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか
1.バックオフィスとな何か
2.バックオフィスから始めるDXはハードルが低い
3.バックオフィスのデジタル化で生産性向上
4.バックオフィスにはコストをかける経営的価値
第3章 なぜ会計事務所がバックオフィスのデジタル化に強いのか
1.必要なのはITリテラシーよりビジネスリテラシー
2.会計事務所が伝えたい「データの生かし方
3.会計事務所と共に進める最大の強み
第4章 バックオフィスのデジタル化を進めよう
1.経理退職!危機乗り越え、未来志向に進化できた理由
2.直感的操作でバックオフィスを一元管理。経営判断にも効果大
3.会社のクラウド化から、紙の電子化・営業支援へ
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5.残業時間10分の1、勤怠管理のデジタル化から社員の意識も変わる
6.残業時間20%削減、電話をテキスト情報にしてくれる電話番サービス
7.作業の確認時間が90%削減。介護の煩雑な管理業務がスッキリ
第5章 バックオフィスから会社は変わる
1.企業文化が変わる
2.「未来会計」で「これから」を見よう
3.バックオフィスのDXが目指すもの
その他、コラムも多数収録
岡山からブドウが送られてきた。
グリーンのが「天山(てんざん)」、
いゐるブドウ色というか、ピックっぽいのが
「クイーンニーナ」。
むかし天山という相撲取りがいたような気がするが、
あけてびっくり。デカッ!
まさしく横綱級の粒の大きさ。
「クイーンニーナ」も巨峰をしのぐでかさ。
沢田研二が「追憶」という歌で「ニーナ!」と
恋人の名を呼んでいた。
どっちも東京のスーパーでは
お目に掛かったことがない。
どうも栽培が難しく、作るの農家が少ないので、
あまり市場に出回らないのだそうだ。
お味はどうかと言うと、どっちもプリっと
コシがあって歯ごたえ抜群。
天山はわりとさっぱりめでボーイッシュな味。
クイーンニーナは尼さと香りのバランスが抜群で、
ガーリーなお味。
といったら伝わる?
夕食のデザートにしたら、
おいしくて食べ応えがあって、
それぞれ3粒食べたらお腹がいっぱいになった。
ありがとう岡山!
それにしてもブドウが出てくるともう秋だね。
おりべまことエッセイ集:食べる
ロンドンのハムカツ
・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!
・インヴァネスのベーコンエッグ
・ハムカツの呪い
・脳が構築する「風味」:人間の食と世界観
・幻想やストーリーでおいしくなる日本食
・肉じゃがは幻想のおふくろの味
・恐竜の唐揚げ
・スーパーマーケットをめぐる冒険 ほか
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コロナ禍はまだ5年、10年続くかも?
もう元の世界には戻らない。
なんとなく考えているDX、そろそろ始めないと。
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3.バックオフィスのデジタル化で生産性向上
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第4章 バックオフィスのデジタル化を進めよう
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4.勤怠・給与の作業時間が4分の1になった仕組み
5.残業時間10分の1、勤怠管理のデジタル化から社員の意識も変わる
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第5章 バックオフィスから会社は変わる
1.企業文化が変わる
2.「未来会計」で「これから」を見よう
3.バックオフィスのDXが目指すもの
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経理・人事・労務・総務部などの社員、
そして何よりも経営責任者、必読!
DXがなかなか進まない会社への処方箋
「なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか」が本日8月23日(月)、全国の書店に並びました。
著者は中小企業DX推進研究会。
僕も執筆のお手伝いをさせていただきました。
コロナ禍がいつ明けるのか、
いまだ予想はつかないが、
そのトンネルを抜けた先に
デジタル社会が広がっていることだけは確か。
最低限の準備をしておくためにも
経理・人事・労務・総務など、
バックオフィスのデジタル化を進めておこう。
台所がしっかりしていない会社は、ちゃんとした料理、
つまり製品やサービスをきちんとお客様に提供できない。
機能性・生産性の高い台所づくりのためには
お金の計算、勤怠管理、人事管理などの面倒な部分は、
もう人間がやらなくてもいい仕事になる。
アニー、KING OF TIME、クラウド発展会計、
PCA会計、fondesk、free、
マネーフォワード クラウド会計など、
豊富な事例解説でIT初心者でも丸わかり。
正しく、素早く、楽しくDXをやっていこう!
8月23日(月)から全国の書店、
およびAmazonで発売開始!
定価:1,650円(税込)
昨日、テレビで3、4年前の日本のビーチ
(たぶん湘南あたり)の映像が出てきた。
ビキニの女の子が笑顔でインタビューに答えている。
そのVを見ていたコメンテーターの芸人が思わず漏らした。
「なんだか懐かしい風景や」
その感覚は正しいと思った。
3年前の夏、僕は頭の手術をやって入院し、
海もプールも自粛していたが、
その頃のことが本当に昔のことに思えてしまう。
個人的な生活の変化もあるが、
もちろんそこにはコロナが大きく介在している。
コロナ前とコロナ後の世界は完全に分断されそうな気配だ。
仕事でも調べものでネット記事をあちこち検索するが、
2019年以前の記事はちょっと注意して読む。
古い記事に価値がないわけではないが、
そのビジネス自体が陳腐化していたり、
プロジェクトが終了したりしているケースが
けっこう見受けられるからだ。
企業サイトでもニュースやブログが
2020年以降、更新されていないのを発見すると、
この会社は本当にちゃんと稼働しているのか、
ちょっと心配になる。
もし更新をサボっているだけだったら、
不信感を抱かれないために
ちゃんとアップデートした方がいい。
それにしても、今振り返れば昨年はまだよかった。
日本は被害が大したことなかったので、
自分も含めて、コロナをなめていた。
政府もよけいな金や労力をかけなくても
国民に我慢させときゃ、いずれ嵐は過ぎ去ると
思っていたのだろう。
それでオリンピックもできちゃって、
もしかしたら奇跡が起きて感染が減退するかと
わずかに期待したが、残念ながら、
オリンピックの神様は日本に金メダルをくれなかった。
ワクチン打ってオリパラやって、
この夏でコロナ一件落着となっていた
シナリオは見事に崩れてしまっている。
メディアに煽られている部分はあるかも知れないが、
今回のコロナ・デルタモードはまじヤバイ気がする。
もしかしたら今までのは前座に過ぎず、
日本のコロナ禍はこれからが本番なのかもしれない。
ワクチン打ってても安心できない。
とりあえず年末までは自粛を続けるしかなさそうだ。
これが単なる思い過ごしでありますように。
ついでに言うと、
最近「ポストコロナのビジネス云々」という広告が
よく目に入る。
その人たちの中でコロナ禍を予測できた人も、
ここまで(さらに来年以降まで)トンネルが続くと
予測できた人は一人もいない。
話は2、3割聞いておけばいいと思う。
昨年に続き、今年も中小企業DX推進研究会の
DX本の制作に参加。
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豊富な事例解説でIT初心者でも丸わかり。
「テレワークは1回きりでやめた」
「ソフトを買ったけれど使いこなせなかった」
「一部の社員だけのメリットで、
他の社員に不満があった」
そんなDX(デジタルトランスフォーメーション)に
挫折した会社・事業者に超オススメ。
正しい進め方でDXをやっていこう!
8月23日(月)から全国の書店、
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ここのところ、AI開発の本の執筆に取り組んでいる。
その開発者である岡山の女性社長と
ちょくちょくオンラインでやり取りしているのだが、
今日は彼女から桃のプレゼントが届いた。
桃太郎の物語が伝わる土地だけあって
桃が特産品。
「鬼滅の刃」では鬼が恐れるのは藤の花だったが、
岡山に残る桃太郎伝説によると、
鬼は桃を恐れると言われているそうだ。
今回いただいた「清水白桃」は
その中でも最高級とされる。
箱のふたをあけると甘い桃の匂い。
そして5つ並んだ、ちょっと小ぶりの桃は
美しい乳白色の5つ子の赤ちゃんみたいで
食べちゃいたいくらい可愛い。
もちろん食べるんだけど、
すぐに手を付けるのはもったいないので
一晩はそのままお供えしておこうと思う。
ホームページを見てみたら、
「この清水白桃が味わえるのは、
毎年7月下旬から約10日間限り」とある。
ずいぶん貴重なものを頂いた。
ちなみに僕らが知っている昔ばなしの桃太郎は
明治時代以降に各地の伝説を題材に作られたもので、
富国強兵思想が色濃く反映されたもの。
岡山に伝わっているのは、その題材の一つになったもので、
吉備津彦命(きびつひこのみこと)という英雄が
温羅(うら)呼ばれた鬼を退治した伝説である。
そういえばちょっと前にNHKの「昔ばなし法定」で
鬼を殺した桃太郎の裁判劇をやっていたのを見た。
めっちゃ面白く、考えさせられた。
愛があれば桃太郎と鬼は手を取り合えたのか?
富国強兵の時代が過ぎても、
現代日本人がずっと考えるべき課題かもしれない。
ちなみに本のタイトルは
「AI(愛)があればAIができる」である。
Amazon Kindle 電子書籍
おとなも楽しい少年少女小説
ピノキオボーイのダンス
12歳の少年の姿のまま、何十年も孤独な人たち・不幸せな人たちのために尽くしてきたレンタルロボットにも終わりの時がやって来た。けれども年老いたダンサーが彼を拾い上げ、自分の踊りを教え込む。人間とロボットの友情と裏切り・死と再生の物語。
まもなく世界は一気に違うステージに突入する。
本気の21世紀が始まると言ってもいいくらいだ。
昨日も書いたけど、
オリパラが終わってワクチンが一通り行きわたれば、
もうコロナもおしまいモードになると思われる。
その先はいくら変異株が現れようが、
政府も世の中ももう見て見ぬふり。
マスメディアでも今やっているような
コロナの感染報道はなくなって
天気予報レベルに落ち着くだろう。
それで復興というか、
新しい世界の構築--21世紀型というか。
SDGS型社会の実現へ向かうだろう。
もうすでに舞台裏ではその準備が着々と進んでいる。
3か月余りかかったが、
中小企業向けのDX本が完成(月末発刊予定)。
これからは本気でDXに取り組まないと、
多くの中小企業は潰れてしまうかもしれない。
この本は中小企業の経理を担当する
会計事務所のグループの名義で出す本だが、
最近、便利で安価な会計システムが
どんどん開発・販売されているせいで、
当の会計事務所が、
もうこれまでみたいに会社の経理を
請け負うだけでは食えなくなっている。
便利で安価なデジタル会計システムが
どんどん開発・販売されいるせいだ。
デジタルの強みはデータが蓄積できることで、
これからは過去データが活用できないと
ビジネスがうまく展開できなくなる。
もちろん、AI・ロボットの進化がその後押しをしていく。
そうして経済・産業の世界がどんどん機械化されていく一方で、
人権や個々の生き方を尊重する考え方がどんどん広がっていく。
パワハラ・セクハラの告発しかり。
LGBTの権利拡大しかり。
最近の漫才やコントは、
昔のように相手の容姿をいじったりすると
かえってウケないのだそうだ。
少なくとも若者からはそっぽを向かれる。
面白いと思う前に嫌な気分になるというのである。
人格破綻者の代表選手だった役者や芸人も
今や人格者であることが求められる。
これから30年くらいは死ぬ人が大勢いるので、
宗教やスピリチュアル的なものも見直されそうだ。
WHOでは「健康」の条件に、
フィジカル(肉体的)、メンタル(精神的)、
ソーシャル(社会的・人間関係)の3つを挙げてるが、
これにスピリチュアル(霊的?といえばいいのだろうか)を
加えることを検討している。
この世とあの世が妻がっているという宗教的な考え方が、
日常生活のレベルで認識されるようになるのかもしれない。
ただ世のため人のために働いて年取って死んでゆく、
ただそれだけではない
人間的価値の追求―-という時代になるのだろうか?
コロナだ、オリンピックだと騒いでいる間に
しっかり未来は近寄ってきている。
これからそんな未来ネタを衆くらいで
書いていこうと思ってます。
Amazon Kindle 電子書籍
エッセイ集:AI・ロボット
どうして僕は
ロボットじゃないんだろう?
AI・ロボット・インターネット・DXにまつわる考察を読み物にした面白まじめエッセイ。
●もくじ:
・介護士・看護師は人間か、ロボットか?
・インターネットがつくるフォークロア
・こちとら機械だのロボットだのじゃねえ。人間でぃ!
・聖書から始まった「人間VS機械」
・子どもはどうしてロボットが好きなのか?
・どうして僕はロボットじゃないんだろう? ほか全33編
先日の「セレモニージャパン2021」で
最も心に残ったブースは、
日本では、そしておそらく世界でもほとんど例のない
遺骨を使った絵画「供養絵画さくら」だった。
30年ちょっとの短い人生を終えた女性。
生後1か月で逝った子猫。
海辺を散歩するのが好きだった犬。
そして最期に桜を観たいと呟いた女の子。
彼女らの命の記憶をこの世にとどめるために、
「供養絵画さくら」のアーティスト小林吉春氏は
画材に遺骨を用いたのである。
仕事で主にアニメーション作品の
立体造形物制作に携わってきた小畑氏は、
自分が作ったものがイベント終了後には
ゴミとして破棄されてしまうことに
心のわだかまりを抑えられなかった。
それで給料をもらって生活しているのだから、
よしとしなければいけないのだが、
消耗品を作っている。
消費されるものを作っている。
という思いからアーティストは逃れられないのだ。
彼は「消費されないモノづくり」を模索するようになった。
そして2
遺骨、そして幼くして亡くなった姉の遺骨を目にした。
何かが彼の胸に舞い降りた。
遺骨を使った供養絵画はそこから始まった。
インスタグラムに上げたところ反響があり、
この5年間で約30点を制作した。
遺族や飼い主からヒアリングをし、
イメージする色や風景、
ストーリーを1枚の絵にしていく。
料金は応相談だが、基本的に大きさに比例し、
小さなものは額縁込みで5万円から。
人の遺骨を画材にするのは前例がなく、
禁止する法律はないが、万一のトラブルを避けるため、
依頼を受ける際に合意書を書いてもらているという。
ちなみに日本は遺骨の処理に関して、
おそらく世界一厳しい国ではないかと思う。
他の国では遺骨はメモリアルではあるが、
ただの物質としみなすのに対し、
日本では古くから霊魂が宿ると考えられ、
意味や価値を持っているからだろう。
絵画にするのは美しい・素晴らしいと思う人がいる一方で、
怖いと思ったり、眉を顰める日tもいるだろう。
新しいものはいつの時代も賛否両論である。
いずれにしても遺族の心に寄り添った
新しい供養の在り方として、
また、ひとりのアーティストの
ユニークなプロジェクトとして気にかかる。
そういれば最近、顔出しをしてないなと思って、
先週「セレモニーJAPAN」の会場で撮った写真をのっけてみる。
いっしょに映っているのはブットンくんという
大阪の御堂筋にある「難波別院」、
通称「南御堂」のキャラクターである。
このお寺の境内にははドカン!と
17階建ての高層ホテルが建っており、
「日本初のホテル一体型山門」を売りとしている。
つまりホテルとお寺が一体化しており、
快適なベッドルームに宿泊した客は、
そのまま本堂へ行って坐禅や写経を体験、
といったこともできるらしい。
ホテルは「大阪エクセルホテル東急」である。
つまり東急資本の新たな開発だ。
東急グループはこの4月に「東急ラヴィエール」という
新会社を立ち上げ、不動産の整理や相続、終活、
そしてゆくゆくは葬式やお墓のことまで手を伸ばそうと、
エンディングにまつわる事業をスタートさせた。
先週紹介した広告代理店の博報堂もそうだが、
この業界にはいろいろな資本が入ってきて、
ビジネスをしようとしている。
それは日本社会が戦後、どんどん広げまくってきた
風呂敷をたたむ時代になっていることを象徴している。
思い切り散らかした部屋をどう後片づけするか、
と言ってもいい。
後ろ向きな意見に聞こえるかもしれないが、
問題はどうすれば風呂敷をきれいにたたむのか、
どうすれ、ときめきながらお片付けできるか、だ。
その後始末・お片付けというテーマに
市場があり、ビジネスのタネがある。
大資本もITもお菓子屋さんもアーティストも個人事業者も、
みんなここに集まってくる。
思ったほど儲かるかどうかはわからないが。
大勢の人や会社が集まれば、
当然、いろいろ面白くなる。
これからこの業界で何が起こるか?
僕は仕事があるので探っていくが、
あなたもちょっと気にしておいて損はない。
そしてできれば、お片付けに
ちょっとでも胸のときめきを感じたいね。
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エッセイ集:昭和
昭和96年の思い出ピクニック
エンディング業界の展示会
「セレモニーJAPAN2021」で
ひときわ異彩を放つどら焼きブース。
どら焼きの生産量日本一、
鳥取県米子市の丸京製菓が、
お葬式のおみやげや香典返しにどら焼き最適!
ということでブースを出展した。
4月4日を「どら焼きの日」に制定し、
地元では「どら焼き公園」まで作ったというこの会社、
日本全国のスーパーやデパートに供給。
そればかりか、
世界20か国にどら焼きを輸出しているという
知られざるどら焼き屋。
もともとは和菓子屋として饅頭、団子、大福など
いろんな和菓子を作っていたらしいが、
何を思ったのか、50年ほど前から
どら焼きに特化。
以降、どら焼きを信じ、
どら焼き一筋に邁進してきたという。
「社長がドラえもんを好きだったんですか?」
と聞いてみたが、よくわからないという。
「ドラえもんがどら焼きに及ぼした経済的効果について」
という一文を書いたことがある僕としては、
丸京食品がどら焼き専門店になった秘密が
知りたくてたまらない。
一度、米子を訪れなくてならない。
というわけで、どら焼きの地位向上の
おもての立役者がドラえもんだとすれば、
裏の?立役者は丸京製菓だと言わざるを得ない。
黄色いポロシャツを着た営業担当者の方から
いただいた名刺には
「常務執行役員CMO(最高マーケティング責任者)
営業部 兼 国際事業部 兼
マーケティングチーム責任者」
という、とてもどら焼き屋さんとは思えない
カッコいい肩書が。サイコーです。
ちなみに贈答の用途は、お葬式に限らず、
お祝い事でも何でもOK。
注文すればオリジナル焼き印も押してくれる。
「1個からでもオーケーです」とのこと。
取材したらおみやげももらったので、うちで食べた。
ふつうにおいしい。
感動的!というほどでなく、
ふつうに、ほどほどにおいしところが、
贈る側もいただく側も、重くなくていいのだ。
気軽においしくてユーモラスなどら焼きは
鳥取の誇り、日本の誇りです!
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エッセイ集:食べる
ロンドンのハムカツ
昨日9日から青海(東京テレポート駅:
フジテレビのあるところ)の
ビッグサイト分館で、
「セレモニージャパン
(エンディング産業展)2021」という
葬儀供養業界の展示会が開かれている。
鎌倉新書・月刊仏事の仕事で、
ライターとして3日間通勤取材。
世は高齢化・多死時代。
数年前から、そのうち、この業界にも広告代理店が
進出してくるのではないかという噂が飛び交っていたが、
今年、ついにそれが現実となった。
この6月に博報堂が、
オンライン追悼サービス「しのぶば」の開始を発表。
一気に業界の多くの人たちが浮足立った感がある。
通りがよいので簡単に「博報堂」と言ってしまうが、
「しのぶば」は、正確には博報堂DYグループの
AD plus VENTURE(アドベンチャー)株式会社の
事業の一つである。
DYというのは、大広、読売広告社のイニシャルで、
これらの広告会社も傘下に入っており、
いまや博報堂はメガ高億代理店となっている。
AD plus VENTURE(アドベンチャー)は
そのグループ56社から広く新規ビジネスアイディアを
募集、審査、育成し、事業化する仕事を
2010年から行っている。
昨日はセミナーの一つで、「しのぶば」の代表と、
業界の革命児と呼ばれる二人の葬儀社社長の
パネルディスカッションが行われ、
10年後を見据えたとても濃い内容で面白かった。
「しのぶば」の代表は子育て中の30代の女性である。
「博報堂は生活者目線で事業を展開してきた。
今まではその明るい部分にばかり焦点を当ててきたが、
これからはそうではない(陰とされてきた)部分にも
焦点を当てたい」
と話したのが、ひどく印象的だった。
いずれにしてもこの業界を、
ひいてはライフスタイル全般を変える
きっかけの一つになるのは確かだと思う。
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AI・ロボット エッセイ
どうして僕は
ロボットじゃないんだろう?
今日もリモート打ち合わせ2本。
打ち合わせ・取材はすっかり
在宅リモートが中心になった。
たぶん8割から9割。
現場の写真が必要とかいった
付加価値がない限り、
30分や1時間の打ち合わせ・取材には
わざわざ出向かない。
はっきり言って億劫だ。
以前ほぼ毎日、電車通勤していたのが
前世の記憶のように思える。
そういうマインドに変わってしまった。
1年前はみんなコロナが終われば
すべてが元に戻ると思っていたが、
そうはならないだろう。
変わるときはがガツンと変わる。
「今」は間もなく「過去」になる。
それでも時間は連続している。
1年後はどんなマインドになっているだろう?
デジタル化・ロボット化はどんどん進む。
この社会で安心して安全に暮らすことと引き換えに
僕たちは管理を受け入れなくてはならない。
楽器や音楽を愛した人たちへの御見送りオブジェ
として開発された「メモリアルギター」。
納棺の際、故人の遺族・友人は、旅立ちの品として愛用してい
たものを棺に入れてあげたいと願う。
しかし、火葬の際に遺骨を傷つけてしまう不燃物は
入れることが出来ず、諦めなければならない。
楽器の演奏を趣味とする人、生きがいにしてきた人は大勢いるのに、
ギターをお棺に入れることはできない。
メモリアルギターは、このような遺族・友人の気
持ちに応えるために生まれた“燃えるギター”である
火葬炉で燃えるギター にするためには、
すべて可燃性の素材で作る必要がある。
全国の木工品メーカーに打診を繰り返し、
ようやく愛知県の木製玩具を製造する工房の協力を得られた。
木材をギター形状に手加工で切り出し、弦はタコ糸で細工。
ペグやジャックなど、表面の金具などの装飾
はレーザーカットした部品を貼り付けて表現した。
材料はパイン集成材(松)、本体厚みは3㎝、部品
はベニヤ材をレーザーでカット、木工用ボンドで接着。
全体の面取りなどの仕上げは手作業で行っている。
見た目だけでなく、持った時の感覚、手触りの
優しさ・心地よさまで徹底的にこだわった。
三木楽器は1825年、大阪の船場地域で貸本屋として創業。
明治時代にオルガンを皮切りに西洋楽器を取り扱うようになった。
昭和初期の著名な作曲家、山田耕筰らとの交流も深かった。
現在も楽器、楽譜の販売のほか、
音楽イベント開催など文化事業にも力を入れている。
おりべまこと電子書籍
ポップミュージックをこよなく愛した
僕らの時代の妄想力
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小説を書いたり、時にはビジネスのサイトや書籍の文章を書く時にも、頭の中の記憶バンクから好きな曲を引っ張りだしてきて、勝手にテーマ曲にして書く。リズムやメロディでイメージが膨らみ、文章が呼吸をして動き出す。音楽リスニングで妄想力を養ってきたおかげで今の自分がいる。
「週末の懐メロ」を書くようになってから音楽熱が再燃した。
と言っても、音楽的才能はゼロなので、
もっぱら聴く方専門。
だけど本当に音楽には恵まれた時代に育ったんだなぁと
最近しみじみ思っている。
そんな中、「メモリアルギター」というものにハートを射られた。
これは大阪で195年の歴史(なんと江戸時代から!)
を持つという超老舗楽器店「三木楽器」が
開発した「燃えるギター」である。
いわゆるビートルズ世代も70 代に入り、
エンディングについて考えるようになっている。
「三木楽器」はそんな世代の、
楽器や音楽を愛した人たちへのお見送りオブジェとして
この「燃えるギター」をプロデュースした。
「燃えるギター」と言えばジミヘンだが、
これはレッド・ツェッペリン(ジミー・ペイジ)の
「天国への階段」が似合う。
弾くのではなく、棺に入れ、
天国へ持っていくためのギターなのである。
本物の楽器は金属を使っているので納棺できない。
火葬炉で燃えるギター にするためには、
すべて可燃性の素材で作る必要がある。
そこで企画・開発担当の櫻井裕子さんは、
全国の木工品メーカーに打診を繰り返した。
徹底的なこだわりがあったので、
何となくギターの形をしてりゃいいや、では納得できない。
形状の複雑さやコスト面でなかなか話が
折り合わず難航したが、
ようやく愛知県の木製玩具を製造する工房の協力を得られた。
その一方で斎場なに聞き取り調査を行い、
ご遺体とともに確実に燃え尽きることが前提であること
を確認し、小型化を検討した。
葬儀で祭壇に飾ったときに玩具っぽく映らないよう
見た目とのバランスをとりつつ完成させた。
まさしく職人技。
櫻井さんもついに思い描いた商品の形に
たどり着いた時は涙した。
もちろん、量産などできないので、一つ一つ手作りだ。
すべて木材で出来ているため、
セレモニーの際に納棺する楽器の副葬品としても、
また祭壇やお仏壇へのお供え物としても贈れる。
大きさは本物ギターの約 1/2 スケールで、
納棺に適したサイズに設計されている。
タイプはアコギと、エレキギターのレスポール型、
ストラトキャスター型の計3種類。
演奏用ではないものの、本物感を重視し、
細部まで丁寧に再現されているところは泣かせる。
開発コンセプト、そして
商品化するまでのこだわり・執念にも胸を打たれ、
レギュラーワークの月刊仏事
(葬儀供養業界の業界誌)で紹介した。
今日のブログはその記事をアレンジしたものである。
どうせあの世に行くなら、大好きな音楽・愛する楽器とともに――
とお考えの皆さんは、ぜひ三木楽器のサイトを覗いてみてください。
メモリアルギターの開発ストーリー
https://youtu.be/gh08NdcJ1sE
販売サイト
https://mikiwood.base.ec/
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昨日は新しいDX本のミーティングをやっていて、
「日本人はデジタルに心を求めている」という話が出た。
どういうことかと言うと、
海外製のデジタルツールは数字でバサッと切るという
思想をもとに作られている。
すごく大雑把に言うと、
売上に繋がらない顧客・取引先はいらない。
関係を断ってしまえというクールなメッセージが
機械から投げかけられてくるわけである。
日本人はお客様とのやり取りを共有しましょうとか、
より暖かくサービスをするために活用したいとか、
めんどくさいことを言い出すので、
そのまま海外製品・システムを仕入れてくると、
日本の文化に合わないことがままあるという。
どっちがいいのか悪いのか、よくわからない。
ビジネスなんだから、お金を稼いでいるんだから、
情的な部分は他のところで補完すればいい。
というのが欧米式なのだろう。
それはそれで正論だと思う。
なんで機械に心だの感情だのの類を持たせなくてはならないのか。
そんなことをやっているからガラパゴス化し、
世界の潮流から取り残されていくのだ。
でもね、これからのデジタル時代、
そうした日本人の感性は大事な付加価値に
なり得る可能性もある。
「ヒューマンなAIです」
「愛のある機械です」
「ぬくもりのあるロボットです」
そんなキャッチコピーは日本製デジタルによく似合う。
そういった日本人的感性さえも数値化。データ化出来たら
それはそれで面白い気がする。
ちなみにDX(デジタルトランスフォーメーション)とは、
単にITツールを取り入れるとか、
仕事で使うシステムをデジタル化するということではない。
仕事に関わるあらゆるデータを活用し、
企業文化を変えて、それぞれの会社ならではの
新しいビジネスの形を想像することである。
世界中がデジタル化される時代に向けて、
日本ならではの独自のユニークなDXが発展するといい。
電子書籍(おりべまこと:小説・エッセイ)
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