令和の妖怪・人面木

 

「あらぁ、人の顔みたいねぇ」

怖がりの義母が妙に明るい声を上げる。

 

言われてふと見ると、恐るべきものが!

人面木(ジンメンボク)。

イヌの顔とか、クマの顔にも見える。

精霊はいたるところに。

明日は彼岸の入りです。

 

 

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義母が歌う自分への子守歌とザ・ピーナッツの「村祭り」

 

毎晩と言うわけではないが、

夜、義母の部屋から歌声が聞こえてくる。

大声で歌っているわけではなく、

鼻歌程度の音量なので特に問題ない。

 

レパートリーは、いわゆる昭和歌謡

(昭和30年代から40年代初め頃)と、

童謡・小学唱歌などだ。

 

寝つきが悪いと、つい口をついて出てくるようで、

長いときは1時間以上歌っている。

まるで自分に子守唄を歌っているようだ。

 

べつに聞き惚れるというほどのものではないが、

ぼくはそれを聴くのが結構好きだ。

 

なんというか、ちょっと心が洗われるような気分になる。

そして、人間が結局落ち着くべきところに

案内してもらっているような気分になる。

 

最近よく歌っているのは「村祭り」。

ぼくが小学校の頃は音楽の教科書に載っていたが、

今はたぶんもうないだろう。

このメロディもちょっとユニークで美しく、

わりと好きだったことを思い出した。

 

それでYou Tubeで聴いてみようと思ったら、

なんと! ザ・ピーナッツが歌っている。

 

昭和歌謡の代表選手。

ポップスはもとより、ジャズやボサノバ、

モスラの歌まで何でも歌いこなす天才双子デュエット。

 

ユーライア・ヒープの「対自核」や

キング・クリムゾンの「エピタフ」を歌っていたのにも

びっくりしたが、こんな小学唱歌まで歌っていたとは!

 

彼女らが〽ドンドンヒャララ ドンヒャララ~

と歌うと、山奥から守護神の怪獣が目を覚ましそうだ。

 

今年はコロナ禍で秋のお祭りも中止なので、

ザ・ピーナッツを聞いて、

日本のお祭りの精神を愛でたいと思います。

 

 

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義母とざしきわらし

 

義母がいつも散歩で楽しみにしているのは、

カモ、イヌ、子どもである。

ネコはどっちかというと僕の楽しみだ。

 

善福寺川で涼しそうに泳いでいるカルガモは25羽にもおよぶ。

日によってはコサギ(白い鷺)、カワウ(黒い鵜)、

アオサギ(大型のグレーの鷺)なども混じっている。

こいつらが水に頭を突っ込んだり、バシャバシャやっている風景が

平和で楽しげみたいなのだ。

 

イヌと子どもはリアクションがあるので面白いみたいだ。

彼女は臆病なので、じつはイヌはけっこう怖がる。

ソーシャルディスタンスを取って遠目で見るならいいが、

特にラブラドールなどの大型犬が近くに来るのは怖いらしい。

だけど、つい「かわいいねえ」などと言ってしまう。

 

散歩しているイヌの7割くらいは、

この「かわいい」という言葉がわかるので、

それを聞きつけて「はいはい、かわいがって」と

義母のもとに寄って来るのだ。

その時の彼女のちょっと緊張した顔がけっこう面白い。

 

その点、人間の子どもは安心だ。

特に1~3歳くらいのおチビさんはにっこり反応して

手を振ってくれたりする子が多い。

 

そうした義母と子どもとのやりとりを傍で見ていると、

僕は内心「今日はざしきわらしに逢えた」と思う。

 

子どもの姿をしたざしきわらしという妖怪に逢うと、

幸運になると言われる。

 

昔はせっかくこの世にオギャーと生まれてきても、

大きく育つ前に死んでしまう子どもが多かった。

特に東北地方の貧しい農村などでは

病気や事故はもとより、

家族が食っていくために間引きされることも

少なくなかった。

 

なので小さい子どものイメージは

現代とはずいぶん違っていたのだろう。

「7歳までは神のうち」などとも言われるが、

“将来、人間として生きるかもしれない”

精霊に近い存在だったのではないかと思う。

 

たぶん、ざしきわらしの伝説は、

そうした幼くして逝ってしまった

子どもたちのことを偲んで生まれたものなのだろう。

 

いずれにしても、散歩でざしきわらしに逢えると

義母の中に幸福のタネが一つ植わる。

家に帰るころにはもう忘れているんだけど、それでもいいのだ。

 


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夏の魔法のネコ時間

 

猛暑日でもわりと涼しい。

たぶん都心のコンクリ・アスファルトだらけのエリアより

2~3度は低いのではないだろうか。

 

なので朝や夕方は義母を連れて散歩する。

夕方は夕涼み中のネコと出くわす。

 

特にこのクロネコは頭の上を飛来するカラスにも、

散歩中のイヌにも、

わいわい寄ってくる人間にも、

まったく動じることなく、

いつも道の真ん中でゴロゴロして

自由気ままに真夏の夕べを満喫している。

 

僕はいつも彼(彼女かもしれない)を

ソーシャルディスタンスを保ってフォローし、

写真を撮らせてもらう。

おかげでスマホの中はクロネコだらけだ。

 

僕の友だちはクロネコだが、

義母の友だちは、この周辺の野良猫たちを

手なづけているネコ使いのばあさんだ。

 

ここんとこ毎日のように会うので、

すっかり顔なじみになって井戸端会議を始める。

はたで見ていても何の違和感もない。

 

ネコ使いのばあさんは、うちの義母が認知症だとは

夢にも思わないだろう。

 

午後6時の♪夕焼け小焼けの歌が流れると、

家路に向かう(といってもここから5分くらいだ)

 

家に帰って夕食時、「きょうもクロネコちゃんと

ネコ使いのばあさんに会えて楽しかったね」と話すと、

「え、ネコ? 何のこと?」と、と、なんにも憶えていない。

夢でも見たんじゃないの?って顔をされてしまう。

 

けれども翌日、あの道を通れば

「ああ、昨日はどうも。また今日も会いましたね」と

記憶がつながるのだろう。

 

けっこう奇妙な日々を送っているような気がするが、

まぁ、今日も無事に楽しく生きられました、ということで合掌。

 

 

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サギとカワウとカルガモのザ・リバー

 

近所の善福寺川には、いろいろな水鳥が雑居している。
今朝は雨の中、カルガモをはじめ、
コサギやカワウまで飛んでいてにぎやかだった。

きょうはいなかったかが、アオサギも時々見かける。

 

サギと言えば魚を食べる水鳥だが、
昨日の「ダーウィンが来た!」(NHK)を観ていたら
イタリアではサギがネズミを食べていると聞いてびっくり。

 

イタリア北部に乳牛を育てるための牧草地があるのだが、
ここはロクに手入れもしないでほったらかし。
ほったらかしには理由があって、
その中に自然に生えてくる、ある雑草を牛のエサにすると、
バクテリアの影響で牛乳をチーズにしたとき、
独特の風味がつくのだそうだ。

こうして出来上がるチーズが
「パルジャミーノ・レッジャーノ」。
イタリア産のチーズの王様だ。

 

ところがこの牧草地、手入れもせず、
もちろん農薬も使わないので、
畑にいろんな虫が湧いたり、ネズミ天国になる。


その虫やネズミを食べに猛禽類をはじめとする、
いろんな鳥が集まってくる。
生態系はホントよくできている。

 

それにしても水鳥のサギが魚をとらず畑に来て
タカやフクロウに混じってネズミを食ってるとは・・・。
善福寺川のサギはさすがにそれはなさそうだ。

 

しかし黒いカワウは、いったい何を食っているのか、
春先はしょっちゅう川にサーモンピンクのウンコを垂れていた。
まさかサケを食っているわけではないだろうけど。

 

いつも散歩コースにしている
成園橋から白山前橋の間の約100メートルは
カルガモの居留区になっている。


義母がカモ好きなので、
通ると一生懸命見ているのでちょうどいい。
カモに年寄りのお守をしてもらっているみたいだ。
これもアニマルセラピーの一種?

 

もちろん、その上流・下流にも行くが、
この辺がいちばん落ち着くようで、
他の区域にいない時でも、必ずここにいっくと何羽かいる。
多い時は1ダースくらいいてガアガアやっている。

 

その中で1羽、ヒナと思しきカモを発見。
もうだいぶ大きくなっているが、明らかに他の連中よりチビだし、
観察していると、懸命に親の後をついて泳いでいる。

ここで生まれ育ったのか、

他のところから引っ越していたのか定かでないが、

カラスやネコにやられずに無事、大人になってくれぃ。

 

 

電子書籍第6弾 神ってるナマケモノ発売!

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可愛いくて、楽しくて、笑える彼ら。

奇妙で、不気味で、不思議な彼女ら。
美しくて、おぞましくて、くさくて、汚くて、とてつもなく怖くて危険なやつらも。
僕たちはこの星の上で137万種類を超す動物たちといっしょに暮らしている。
イマジネーションを掻き立て、人間の世界観の大きな領域をつくってきた仲間たちについてのエピソードや、あれこれ考えたことを編み上げた、おりべまことの面白エッセイ集。
「DAIHON屋のネタ帳」から36編を厳選・リライト。

内容

・ネコのふりかけ
・おしりを拭いてもらうイヌの幸せと人面犬の増殖について
・なぜ日本ではカエルはかわいいキャラなのか?
・ウーパールーパーな女子・男子
・犬から、ネコから、人間から、ロボットからの卒業
・神ってるナマケモノ ほか

 

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神さまのカケラを拾い集めて生きる

 

小さい頃は神様がいて、不思議に夢をかなえてくれた。

というのはユーミンの「やさしさに包まれたなら」の
出だしの歌詞だが、
本当に子どもの頃は神様はいたと思う。

 

子どもの脳は100パーセント開かれているので、
いろいろ見えて、あれこれ触れるらしい。

 

だが、現実社会の枠組みの中で
脳の使える部分は制限される。
人間が一生のうちで使う“脳力”は全体の1割とか2割。
みんなに100パーセント“脳力開放”されてもらっては、
社会として何かと困ることが多いのだろう。

 

というわけで僕たちは神さまを見失う。

 

ただ、齢を取って認知症などになると。
それまで使ってた1割・2割がダメになり、
あんまり社会で役に立たなくなる。
すると、
それまで制限されていた残り8割だか9割だかの
脳のどこかの部分が開放される、こともあるらしい。

 

それでいわゆる「妄想」が見えるようになる。
それは小さい頃いた神様なのかも知れないし、
妖精とか妖怪とか小人とか、

そういうちょっと禍々しいものかも知れない。

 

うちの義母はそこまでひどくないが、
時折、別世界に入っているのではないかと思えることもある。

 

目に映るすべてのことはメッセージ――
なんだろうか?

 

僕も一緒に朝とか夕方とか、
光が淡い時間に林を歩くと
神さまのカケラぐらいは感じ取れる。
カケラを拾い集めて、夜なべしてつなぎ合わせて明日も生きる。

おりべまこと電子書籍
子ども時間の深呼吸

だれの心のなかにも「子ども」がいる。

自分のなかにいる子どもにアクセスしてみれば、何が本当に大切なのか、何が必要なのか、幸せになるために何をすればいいのか、どう生きるのか。
自分にとっての正解がきっとわかる。
〈少年時代の思い出〉×〈子育て体験〉×〈内なる子どもの物語〉でモチモチこね上げた おりべまことの面白エッセイ集。
「DAIHON屋のネタ帳」から40編を厳選・リライト。

 

もくじ
・大人のなかの子ども、子どもの中のおとな 
・ちびちびリンゴとでかでかスイカ  
・天才クラゲ切り:海を駆けるクラゲ 
・子ども時間の深呼吸  ほか

 

 

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近日発売 ・神ってるナマケモノ(動物エッセイ集)

 

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夏休みバンスキング

 

今日もまた義母を連れて近所の公園の散歩。
じつはこれにもいろんなバージョンを用意していて
大まかには川の上流へ遡るアーバンバージョンと、
下流に沿って歩くワイルドバージョンに分かれる。

 

景観はどちらかというと桜並木などがあり、
整備されているアーバンバージョンのほうが良いのだが、
ワイルドバージョンは野趣が溢れていて、

ネコやいろんな鳥に出会える。


最近は急速に木の葉が生い茂り、野草が伸び、
日ごとに夏モードへ移行しているという印象だ。

 

今日はこのワイルドバージョンの

ロングディスタンスということで、池まで足を伸ばした。

 

池端には黄色いあやめがずらりと咲いている。
そしてたも網と小さな水槽をぶら下げた子どもがうようよ。
さすがワイルドバージョンにふさわしいいシーンが展開している。
みんな、すごく楽しそうで一足早く夏休みが来た感じだ。

 

だいたい捕まえているのはザリガニやエビ、小魚などだが、
あるお母さんは
「ヘビとか捕まえてる子もいるんですよ」と話していた。
大人らが凹んでいるこのご時世でも、
子どもたちはたくましい。
勉強なんてちょっとくらい遅れてもいいではないかと思う。

 

学校が始まるのは6月1日と聞いた。
たぶん今年の夏休みはお盆の1種間程度だろう。

この状況だと例年のリゾートや夏祭りなどはほぼなさそうだから、
子どもたちにとっては今、この公園で過ごすことが
夏休みになるのかもしれない。

夏休みの前借りだ。

 

息子がチビの頃は、僕もここの池や川で
ガキどもといっしょにわんさかザリガニを捕まえたが、
さすがに大人ひとりではできません。

 

というわけでドヤ顔をしている子にお願いして、
捕まえたザリガニを1枚撮らせて頂きました。

 

ためしに義母に「ザリガニ捕ろうか?」と聞いてみたら、
「ええっ、やだやだ」と、案の定きびしく拒否。
そりゃそうだよね。

 

それにこの人は、小さい頃は
目白の豪邸で生まれ育ったお嬢様だったらしいので、
こういう遊びには縁がないらしい。
85歳で初めてチャレンジ! する気はまったくないようです。

 

 

おりべまことエッセイ集:

子ども①

「子ども時間の深呼吸」

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社会的弱者はステイホーム週間をサバイバルできるのか?

 

ステイホームウィークですが、
うちは大きな公園の裏にあるので散歩はできます。
ニュースで出てくるような混み方をするところでなく、
ちゃんとゆったり間隔を取って歩けるのが幸いです。

 

天気が良ければ毎日、午前と午後と出かけます。
なにせ義母のデイサービスを休ませているので、
相手をしないわけにはいきません。

 

認知症なので家でゲームとかで楽しむということもできない。
そもそもコロナウィルスが蔓延しているとか、
感染しないために家にいなきゃいけないということがわからない。

歩かず体力が衰えると、罹患・重篤化の確率も高くなります。

 

デイサービスではいろんな人と会って話をしたり、歌を歌ったり、
料理を手伝ったりするので退屈しないのですが、
僕たちも四六時中相手をするわけにはいかないし、
家にいると、どうしてもぼーっとしている時間が

多くなってしまいます。

 

正直、ちょっと認知症が進んだのでは?
と思えるところもチラホラ。

 

なのでやっぱり一日に1回、2回は花や木や鳥やネコや、
散歩のイヌや遊ぶ子どもを見せてあげたいんだよね。

 

僕はカメラマンを兼任して、
「あの花きれい」とか「あの鳥かわいい」とか言うと、
「はいはい、じゃ撮っときましょう」

とスマホで写真撮りまくっています。
おかげで随分ストックが貯まりました。

 

最近はほとんど外出は公園やスーパーだけど、
車いすや杖をついている人を全然見かけなくなりました。
たまたまなのか、それとも出られないのか?

 

これといった知り合いがいるわけじゃないけど、
障がいのある人や、一人暮らしの高齢者h、
インターネットやSNSなどを使わない人、使えない人は
ステイホームしていて大丈夫なのだろうか? 


コロナにかからなくても、ストレスや運動不足で

健康を害したりしないのだろうか?

 

義母を見ていると、

そうした社会的に弱い人たちの状況も心配になります。

 

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コロナストレスを打破する面白エッセイ集

「ロンドンのハムカツ」

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ロンドンのハムカツ:人間、「食べる」に始まり、「食べる」に終わる

 

本日の夕食はカレー。
鶏モモ肉を使ったので、皮をビローンと剥ぎ取り、
熱したフライパンにギュッと押し付けて、
ジュ―っと油を搾る。


このt鶏皮の油で具材を炒めるのだが、
その作業を僕にくっついて
義母が「へーっ」と感心しながら、
じーーっと見つめている。


カラカラのカリカリのせんべいっぽくなった鶏皮を
「食べる?」と聞くと、
嬉しそうに「うん」というので、
取り出してパラパラっと塩をふりかけてあげた。

「おいしい!」と喜びの声を上げる。


デ・ジャ・ブだ。
20年ほど前までこれと同じことをキッチンで体験した。


チビだった息子が、
いつも僕がカレーを作り始めると寄ってきて、
油を搾ったカリカリの鶏皮せんべいを欲しがった。

そして義母と同じように
「おいしい!」と満面の笑みを見せた。


季節はめぐり巡る。
人間、「食べる」に始まり、「食べる」に終わる。
子どもも年寄りも、金持ちも貧乏人も、聖人も俗物も、
「食べる」という行為のもとではみな裸になる。

だから僕は「食べる」について考える。


というと、なんだかエラそうだけど、
食べることは面白い、
食べること以上に面白いことはないかもしれない。


僕たちは「食べる」ために生きている。
世界は「食べる」ために回っている。
「食べる」を考え語ることは、
毎日をより豊かに生き、人生を広く深くすることである。

 

というわけで、AmazonKindle電子書籍
「ロンドンのハムカツ」
13日(月)16:59まで無料キャンペーン中。

 

 

「食」こそ、すべての文化のみなもと。
その大鍋には経済も産業も、科学も宗教も、日々の生活も深遠な思想・哲学も、すべてがスープのように溶け込んでいる。

「食べる」を学び、遊び、
モグモグ語るおりべまことの面白エッセイ集。
自身のブログ「DAIHON屋のネタ帳」から

33編を厳選・リライト。

 

●内容
・お米と田んぼとお母ちゃんのニッポン!
・お米を研ぐ理由と人間の味と匂いの話 
・永遠の現物支給 
・フツーのおにぎりでも日本のコメなら800円!?
・ロンドンのハムカツ
・インヴァネスのベーコンエッグ
・ニューヨーク発アボカド愛
・英国名物フィッシュ&チップスの材料にイカが選ばれるようになったグローバル化現象に関する私的考察
・フランス革命とマカロン大統領と「パンがなければお菓子を食べろ」発言の真相
・ハムカツの呪い 
・脳が構築する「風味」:人間の食と世界観
・人間の歴史はチョコレート前とチョコレート後とに分かれる(かも)
・幻想やストーリーでおいしくなる日本食 
・肉じゃがは幻想のおふくろの味 
・なんで肉じゃがはお母さん食堂のメニューにないのか? についての探求と考察
・恐竜の唐揚げ 
・キノコ愛 
・スーパーマーケットをめぐる冒険旅行 
・むかしのコロッケ、みらいのコロッケ、まあるいコロッケ
・ドラもんがどら焼きの売り上げに及ぼした経済的効果について 
・ホントは新商品じゃないけど、新商品に見せる編集・編曲の能力
・中高年はめざせ!中川屋嘉兵衛 
・「ありがとう」の思いを込めた動物供養は、世界オンリーワンの日本の文化
・「世界屠畜紀行」の「屠る」と「食べる」 
・人を食った話
・「おいしいケーキは年一度」の誓いと追憶のバタークリームデコレーションケーキ 
・脳が知っている、豆腐小僧の食歴と健康食 
・最後の晩餐の演出 
・ジャイアント馬場と大福とで創り出すアッポーな化学反応
・勤労感謝の日は農業感謝の日に
・スーパーマーケット・イン・マイライフ 
・植物のいのちは人間・動物より高次元にある 
・「酒タバコ、やめて百まで生きたバカ」の最後の晩餐は、雪のように真っ白なごはん

 

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面白いことを発見する工夫

 

義母は週に3回、デイサービスに通っていますが、
さすがに今日からお休みにしました。
いちおう1カ月ということで。

 

スーパーやコンビニなどへ買い物に連れていくのも
やめて、もう毎日お散歩オンリーです。

 

以前はお店を見るのが好きだったのですが、
なんというか、認知症でわけのわからない分、
勘が働くのか、店に入りたいと言わなくなりました。

 

人間って不思議。

 

僕の言うことはきちんと従ってくれるので
助かっています。

 

また、おかげで今まで目を向けなかったものにも
目が行くようになりました。

 

いままでと違う暮らしになっても
面白いことを発見できるよう工夫しよう。

 

 

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リスクもマスクもなき高齢者

 

「便りがないのは元気な証拠」なので、
この半月ばかり連絡していなかったが、
ちょっと気になって実家の母に電話した。

 

5分くらい話したが、どうもコロナウィルスのことなど
よくわかってないようだ。

 

「東京は大変なことになっとるのかねー。
けど名古屋はだいじょうぶだでよ」

 

んなわけねーだろ!
これだけ毎日朝から晩までテレビでニュースやってるのに
見とらんのか!

 

じつは母は肺も心臓もよくない。
肺炎で入院したこともある。
感染したらたぶんイチコロだ。

 

認知症ではないけど、こっちも半分ぼけてる。
てか、もう浮世のことなど超越しているのか?

高齢者はリスクが高いというけど、
こうなるともう本人にとってはリスクもくそもない。

 

一緒に暮らしている義母も
コロナのことなんてわからない。
だからマスクもほとんどしたことない。

 

知らぬが仏。
ある意味、幸せなことだ。
80代・90代の何割かはウィルスごときで
動じない生き仏なのかもしれない。

 


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桜と雪のミラクルコラボレーション

 

満開の散りゆく薄紅の桜と純白の雪の協奏。
一生に一度、見られるかどうかの情景です。

 

「うわぁ、外が真っ白!」と
毎5分おきに子どもみたいに義母が騒ぐので
いっしょに外に出ました。

 

ちょうど降りやんだ昼過ぎの時刻だったので、
公園にはがまんできなくて雪遊びする親子や
桜と雪に見とれるカップルが何人も。

 

外出自粛の異常事態のつかの間の天国。

異常気象、地球環境の異変でもあるのでしょう、
やっぱり。

 

けど素敵なものは素敵だし、
美しいものは美しい。
せっかくなので心に焼き付けておきたいです。

 

来年からルーティン化しちゃったら困るけどね。

 

 

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なごり雪 なごみ庵 なごり花

 

最初のピアノのイントロ10秒を聴いたら、
もうそれだけで涙腺が緩む「なごり雪」。

 

3月になるとついこの懐メロを口ずさむけど、
桜も咲いたし、今年はまさか・・・と思ってたら、
なんと明日は雪予報。

今日は半袖で過ごせる暖かさだったのに、
まさかまさかの二乗です。

 

今週は月刊仏事の「寺力本願」の執筆。
今回は月曜日に取材した横浜の「なごみ庵」というお寺の巻です。

ここの住職は「死の体験旅行®」の講師として有名。


「死の体験旅行®」とは、
もともと欧米の終末医療の現場で考案されたワークショップで、
カードとペンと想像力を使って、

死を疑似体験するというプログラム。

 

ポイントは自分が大切だと思っているものを
一つ一つ捨てていくところ。
それによって最後に、

自分にとって本当に大切なものだけが残る。

それはあなたにとって何なのか?

家族? 仕事? お金? みんなの幸福?

それとも・・・

 

僕も一度体験してみないと、と思っていますが、
うちの義母と散歩すると、
彼女はもうその域を超越しているのかも、と思えます。

 

家族とか、大切だと思ってきた記憶をどんどん捨て去って、
自分にとって本当に大切なもの――
歌や花を楽しむ気持ちだけが残っている。

 

認知症だからなんだけど、
べつに認知症にならなくても、
人間の脳が行きつく先は、結局、
自分一人の宇宙なのかなぁ。

 

なんだか人生のたたみ方を教えてもらっている気がします。
明日、雪が降ったら今年の桜も終わりでしょうか?
あと何回、桜の花を見られるでしょうかね?

 


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記憶喪失の代償に人間の脳は新たな領域に進化する?

 

東京では桜満開のニュース。
うちの近所はまだ満開とまではいかず、
七分咲きくらいで、程よい賑わい。
カミさんと義母とお花見散歩に行きました。

 

義母のことで不思議に思うのが、
認知症が進むにつれて目がよくなったこと。
以前は老眼鏡をかけていたのに、
僕たちと暮らすようになってから
まったくいらなくなったようです。

細かい字など、僕やカミさんよりもよぽどよく見える。


ついでに歯も丈夫で、
すべて自前の歯で僕らと同じものを食べ、
歯医者の世話にもなっていない。

 

アルツハイマー型認知症で脳が委縮しているのだが、
その分、視力を司る脳の機能は以前よりも

働いているのかもしれなません。

 

一般的に人間は脳の機能の8割ほどは未使用のまま、
生涯を終えるといいます。
けれども認知症になって

これまでの記憶を貯蔵する能力が失われると、
その他の部分が全体を補完するしようと動き始めるのかも。

 

人間の脳は神秘の世界。
生活習慣の変化や何らかのトレーニング、
適切な刺激によって、
もしかしたら認知症は人間を
新しい領域に進化させるのかもしれない。

桜とお茶とドーナツを楽しみながら、
そんな希望をこめた妄想が花咲きました。

 

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コロナにも怯えず“いま”だけで生きる、うちの高齢者

 

過去も未来もなく、今だけがある。
新型コロナウィルスの騒ぎもどこ吹く風。
感染・致死率のリスクの高い高齢者ですが、
きょうも3食平らげてネコのようにマイペース。


ただ義母はここのところ、デイサービスから帰ってくると
ちょっと疲れた顔を見せます。


最近は、新型コロナウィルスの影響で利用者が減っており、
それに加えて今日は3連休の真ん中ということもあって
極端に人数が少なかったため、
いつになく介護士さんたちに
いろいろ構ってもらったみたいです。


本来はありがたいことなのですが、
彼女の場合、それで気疲れしてしまうのです。


普段は、言い方はよくないけど、
介護する人たちにとって、とても楽で扱いやすい、
放っておいても大丈夫な利用者なのだと思います。


同じ利用者のなかでも歩行や運動が困難な人、
気を使わなくてはいけない人などに

手を取られてしまいますからね。


義母もその辺は心得ていて、
どうも自分は介護される側でなく、
あの施設の臨時スタッフの一人みたいに
思っていることもあるようです。

いちおう介護レベル3なんですが。


認知症になる前は、いろいろ人に気を使いすぎてた人なので
過去も未来もなくした今はネコ的に生きたい。
だからあまり構われると、
そのマイペースが崩されるような感じがするのでしょう。


新型コロナウィルスをめぐる情報ソースのなかには、
高齢者ばかりが重度化しやすいことに
何か意味を見出そうとしている考察もあるようです。


高齢化社会、100年ライフへの警鐘?
うーん、まだよくわからニャい。


高齢者や基礎疾患のある人は、
コロナに限らず、どんな病気でもリスクが高いと思いますが。


いずれにしても今回のパンデミックは、
近代社会の今後を左右する分岐点になる予感はしています。

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新型コロナウィルスはペルリの黒船か?

 

うるう年なので存在する2月29日。

本来は1日プレゼントされたような、
うれしいおまけの日なのですが、
新型コロナウィルスによる大混乱の日に。

 

どうやってごはん食べていけばいいのやら

今朝、義母を迎えに来たデイサービスのスタッフ30代男性。

ちょっとナイーブなイメージの、見ようによってはイケメンで、
けっこう義母のお気に入りです。

 

いつも出掛ける前にトイレに入るので、
しばし待つ間、新型コロナウィルスの感染について話しました。

「学校が突然休みになってしまったので、
もしやこっちも・・と思って焦りました」

 

そうですか、心配してくれてありがとう、

と心の中で感謝した次の瞬間、

「仕事が何週間もなくなっちゃったら、
どうやってごはん食べていけばいいのやら」

なんだよ、利用者じゃなくて自分のこと心配してんのかーー

と、べつに腹を立てたわけではありません。

 

そりゃそうだよね。

介護の現場は、彼のような非正規雇用のスタッフで回っています。
実働なしで給料が保証されるわけではありません。

 

国会議員の年間報酬1割を感染対策予算に

次々と中止になるイベントや、

アミューズメント施設、飲食店などのスタッフも同じ。
ちなみに僕もフリーランスなので、そのへんの事情は同じです。

 

多くの人にとっては感染の不安と同じくらい、
経済の不安、生活の不安を抱えて3月を迎えなくちゃいけない。


現にすでに倒産したり、

危機に瀕している会社もたくさんあるようです。

政府はそうした人たちに補填云々と言ってるけど、


「非常事態に際して国会議員の年間報酬
ひとりあたま1割を対策予算に回します」とか、

ドン!とそれくらいのことは言えんのかい。

 

安倍さんもこの大ピンチは、
すべての疑惑・不祥事を払しょく・挽回する
最終最大のチャンスなんだから、
命をかけて取り組んでほしい。

 

外敵襲来による強制的社会変革

2020年は変革の年とか前々とか言われていて、
ポスト・オリンピック、パラリンピックは
どうなるんだろうと論議されていましたが、
いきなりウィルスという外敵の襲来によって
強制的に社会の変革が迫られたような感じです。

まさしく幕末の浦賀。ペルリ提督の黒船襲来。

 

ついでに言うと、
タイミング悪く家のトイレットペーパーが切れそうになったので、
買いに行ってみたら、どこのスーパーやドラッグストアも

もぬけの殻。


ま、昨夜のニュースで覚悟はしていましたが・・・。
節約して使えば、あと1週間くらい何とか持つかな。

 

報道機関としては黙っているわけにいかないので
しかたないんだろうけど、
ああいう報道があると、
いくら「冷静に行動してください」と言っても無駄。

 

●正義は弱しの情報化社会

冷静な行動は正しいことだけど、

「こっちは紙がなくなっちゃったらと困るのよ。
いちいちきれいごとに付き合ってられまへん」
という声と行動に圧倒されている。


そんなわけで「正義は弱し」。

 

加えて言うと、例の誤報SNS、じつは誤報じゃなくて、
買い占めて転売して稼いでやろうという奴が仕掛けたのでは、
という話が出ています。

 

そりゃきっと本当だろうなと思ってしまう情報化社会。
そういう世界で僕たちは生きていかねばなりません。
ゴミ情報の濁流に流されず、清く正しく、愉快に面白く。

 


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人間の魂の純粋性の回復について

 

義母は認知症になり、記憶を失い、通常の社会性も失っています。
知性も半分失ってしまった、と言ってもいいでしょう。


それは人間の魂の純粋性を回復する過程なのかも知れない、
と思う時があります。
だけど残念ながら、
純真な子どもに戻れるわけではない。

 

今日は一緒に井の頭公園へ。
池で白鳥のボートに乗りました。
僕にとってもチビの頃の息子と乗って以来なので、
たぶん20年ぶりくらい、

 

足漕ぎボートなので、一緒に漕いでと言っても、
「わたしなんかできないわよ」と、やろうとしない。

 

それで僕が一人で漕いで運転していると、
ものの10分もしないうちに
「お兄さん(僕のこと)、疲れちゃうから戻りましょう。
もう十分よ」と言い出します。

 

ボートから降りて「何か飲みましょう」と言うと、
「いいわよ。お金ないし・・・」

 

この一連の言動に義母の人生が集約されているように
思えてなりません。

人間の生まれ持った魂は、
この世で生きる何十年かのうちに、
お金のことやら、家族のことやら、競争のことやら、
いろんな目に遭って損なわれてしまう。

 

特に義母のように昭和を丸ごと生きた女性の大半は
男尊女卑の考え方も植え付けられているようで、
僕に対しては随分へりくだった態度を取ります。
逆にそれでちょっとイラついたり、
悲しくなったりもします。

 

だけど今さらどうにもなりません。
どんなことで心を痛めつけられ、
そこまで謙虚、というか半ば自虐的
になってしまったのかわかりませんが、
そういうやり方で一生懸命生き抜いてきたのだから。

 

義母の魂の純粋性は、
昭和歌謡を歌ったり、
こうやって公園などを歩いて
子どもや犬を見ることで回復されるのかなと思います。

そういう意味で子どもの存在は偉大です。
ワンちゃんも。
僕ができるのは、

少しでも多くそうした機会をつくることだけです。


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認知症に学ぶ変化への対応と人間の根っこ

 

過去や実績にこだわらず、時代の変化に柔軟に対応する。

ビジネス本などでよく言われていることですが、
2020年を迎えて1か月。
これまで以上の大きな変化が訪れているような気がします。

そんなとき、認知症の義母のスタイルが参考になります。


なにせ次々といろんなことを忘れてしまうので、
瞬間瞬間を生きている。

「いつもそう言ってるでしょ」
なんてセリフは通用しない。
昨日のことも、1時間前のことも憶えてないんだから。

 

言い換えると、これはつねに自分が
フレッシュな状態でいるということです。
つまり、いつも新しい自分。

 

もちろん、それだとまともな社会生活は送れないわけだけど、
そういう人といっしょに暮していると、
「過去や実績にこだわらず、時代の変化に柔軟に対応する」
という言葉をしっかり自分の中に刻み込めます。

 

今朝もデイサービスに行く日なのに、
「あなたと一緒じゃないと出掛けない」とか言い出したので、
こりゃいかんなと思い、お迎えが来るちょっと前に、
「手紙を出すので一緒にポストまで行きましょう」と言って
外に連れ出しました。

(毎週火曜はカミさんが鍼灸治療の仕事で朝いないので、
送り出しは僕の仕事)

 

ほんの10分くらいですが、一回りして戻ってきたら
お迎えの車が到着。
そうしたら「出かけない」と言ってたことなど
ケロッと忘れて、バイバーイと出発してホッとしました。

 

駄々をこねる子どもをなだめて保育園に送るのと同じですが、
子どもと違うのは、やっぱり高齢者には「過去」があること。
いわば自分の人生の「根っこ」があることです。

 

認知症になろうが何だろうが、
その人間の根っこ、
この世の中に数十年生きて地に伸ばした根っこは
最期までけっして枯れません。

 

それはまた、誰でも自分以外の人間にはなれないということ。
世の中の役に立つ人間、求められる人間になろうという
向上心は大切ですが、
世間の情報、人の言うことにふりまわされて
根こそぎ倒れてしまわないよう
気をつけたほうがいいです。

 

こうしたことを義母から日々、学んでいます。
これからますます変わる2020年代。
なるべく頭の中を軽くして、流れに乗ることも大事ですが、
自分の根っこをつかんでおくことは、もっと大事だと思います。


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義母のカエルコール

 

「帰ります」

「どこへ?」

「わたしの家。お母さんのいるところ。

あにき(亡くなった義父)もいるし」

 

夕方、久しぶりに義母の「カエルコール」が飛び出した。

帰るっていったって一人じゃなんか分からない。

たぶん、いったん表に出たら

迷子になって二度とここに帰ってこられません。

 

夕焼けを見て帰りたくなったのでしょうか。

小さい子は「黄昏泣き」というのをしますが、

おそらくあれと同じ情動が働くのでしょう。

 

ここが今、あなたの家なんですよ。

そもそも帰るところなんて、他にどこにもないんですよ。

 

そう言いたくなるけど、

これは認知症の義母にとって、

ひどく残酷なセリフとして響くでしょう。

 

お父さんも、お母さんも、きょうだいも、

そして長年連れ添ってきた伴侶も、

もうこの世界をあとにして、

向こうの世界に行ってしまった。

ひとりぼっちで取り残されて、

帰るところなんか、どこにもない。

それって・・・。

 

あくまで僕たちが一緒に住んでいる今の家は、

母にとって仮の宿でしかありません。

いつかは自分の本当の家に帰るのだ。

心の片隅で絶えず「カエルコール」が

鳴っているのかもしれません。

 

そんなふうに考えると、人間って、

いったん世の中に出てしまった後は、

自分の帰るべきところをずっと探して旅している――

結局それが人生なんだろうか・・・

という思いに囚われます。

 

そういえば同じ認知症だった知人のお母さんが、

入っていた東京郊外の施設から脱走し、

どうやってたどり着いたのか、

家族も誰も知らない北陸の山に入って

凍死しているのが発見された

――という話を聞いたことがあります。

 

その人はどこを目指していたのだろう?

どこへたどり着きたかったのだろう?

すべてはミステリー――とのことでした。

 

今日、「カエルコール」が出たのは、

お天気いいのに僕が仕事をしていて

昼間、放っておいたせいかも知れません。

せめて30分くらいでも散歩に外へ連れ出せば、

黄昏時に切なくなってしまうこともなかったかもな・・・

ごめん。

と、ちょっと後悔・反省。

 

晩ごはんを食べるころには

カエルといったことも忘れて

ケロケロっとしていましたが。

 


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ボロ市と天使

 

「わたしは賑やかな所が好きなのよ」

と言うのが、最近の義母の口癖になっている。

 

公園やうちの住宅街の周辺を歩くと、

「人通りの少ない、さみしいところね」などとほざく。

 

公園や住宅街が新宿や渋谷の繁華街みたいに

人でごったがえしてたら困りますよ、お母さん。

あ、そうか――

といっても5分もすればもう忘れてて、

また同じセリフを繰り返す。

 

相手は認知症なのでしかたない。

しかし、というか、だから、というか、

時々、彼女が地上の人間界を

視察に来た天使のように見える。

 

そこで今日は天気も良いし、今日は

義母とカミさんと世田谷のボロ市に行ってきた。

今シーズンの初日、少々寒いがピーカンで、

しかも日曜日と重なったのですごい人出だ。

 

ボロ市は毎年1月15・16日、12月15・16日の4日間、

路面電車でおなじみ、東急世田谷線の

世田谷駅と上町駅の間で開かれている。

 

天正6年(1578年)に小田原城主・北条氏政が

このあたりで楽市を開いたのが始まりで、

400年以上の歴史がある。

 

最初は古着や古道具など農産物等を持ち寄ったことから

「ボロ市」という名前がついたとされ、

今は代官屋敷のあるボロ市通りを中心に、

骨董品、日用雑貨、古本などを売る露天が立ち並ぶ。

 

僕が目をひんむいたのが、

江戸時代、明治~戦前の時代の教科書を

まとめて売っている露店があったこと。

いったいどこからこんなものが出てきたのか。

 

明治時代のものはなんとか2~3割読めるが、

江戸時代の教科書なんて、

何が書いてあるのかチンプンカンプンだ。

 

天使さんは僕らがお供について

賑やかな場所に来られたのが、楽しいらしくい。

 

最近、とみに元気になって食欲も旺盛。

今日もお日に入った蕎麦屋で、

天丼を1人前ペロリと平らげ、

「全然疲れてないわよ」などと言う。

その言葉通り、健脚ぶりを発揮。

僕とカミさんのほうがよっぽど疲れた。

 

3時ごろまでウロウロして、

義母には外出時用の肩掛けポシェットと、

古着屋で気に入った

300円のノルディック柄のパーカーを買った。

 

あんまり電車が混まないうちに帰ってきたが、

帰り道では、そのポシェットとパーカーを見て、

「これ何?」

「これ誰の?」

と言っていた。

 

でも、今日の視察には満足したようで、

夕食を食べた終えたら、ほどなくしてAngel Sleep。

 


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認知症の義母は、オバケのQ太郎だった

 

●ばなな氏の「私のQちゃん」

オバケのQ太郎全集の2巻の最後に、

作家のよしもとばなな氏の解説が載っている。

 

彼女は大のQちゃんファンで、

藤子・F・不二雄先生が亡くなった時、

肩にQちゃんの入れ墨を入れたそうである。

 

彼女がこの解説で書いていることは、

いちいち自分にも当てはまる。

 

思えば、ラーメンという食べ物を初めて知ったのも、

オバQの小池さんに出会ったからだ。

小池さんが食べるラーメンの美味しそうなことと言ったら!

 

というわけで、マンガとともに

よしもとばなな氏の話にすっかり共感し、

より深いオバQワールドに入り込みつつある。

 

ばなな氏は、ドラえもんよりもQちゃんに肩入れしているが、

その理由は、ドラえもんが役立ちすぎるのに対して、

Qちゃんはほとんど何の役にもたたないからだと言う。

 

まさしくまさしく。

 

僕も役に立って頼りになるドラえもんより、

役立たずで全然頼りにならないQちゃんが大好きだ。

 

さらにばなな氏は、Qちゃんのキャラクターを評して、

“涙もろいし人情家ではあるけれど、わがままだしマイペースだし、

怒りっぽいし、案外なんでもすぐ割り切るし、けっこうクールなのだ”

と言う。

 

●オバQ要素てんこ盛りの認知症

これを読んで気づいたことがある。

 

義母そっくり。

 

もちろん、人によって違うだろうが、

認知症の人の多くは、こうしたちょっと

マンガチックなオバQ要素を

いくつか持っているのではないかと思う。

 

そうか、義母はオバQになったのだ。

僕は相棒の正ちゃんである。

そう考えると、一緒に過ごす日々が

楽しいし、愛おしくなる。

 

この2巻と3巻の表紙のQちゃんの表情は

本当にそっくりだ。

(ラジカセで昭和歌謡を聴いて歌うのが日課になっている)

 

第3巻ではQちゃんの家族がやってきたり、

正ちゃんを連れてオバケの国へ行ったりする。

 

●人間族はオバケ族に還る?

そこで妹のP子ちゃんがオバケの国のことを物語る。

 

「ずーっとむかし、地球にはオバケ族と人間族がいたんですって。

ところが世の中が進歩するにつれて、

ノンビリ屋のオバケは人間にかなわなくなくなったの。

 

多い詰められたオバケは、人間をおどかしたこともありました。

このころの言い伝えが、いろんなバケモノを想像させたのよ。

 

しかし、けっきょくオバケは雲の上に逃げ出しちゃったの。

オバケはうそをついたり、人をきずつけたりできなかったからよ」

 

子どもの頃は、ただ面白がって笑っていたけど、

大人になってオバQを読んで、

これほど考えさせられるとは思わなかった。

 

社会で役に立たなくなった認知症の人は、

人間の悪い部分が抜けて、

オバケみたいなところだけが残るのかも知れない。

 

オバケの国に帰る日まで良い友達でいたいと思う。

 


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認知症の義母の価値はどうやって見つけるか?

 

認知症の義母とこの4ヶ月一緒に暮らしているが、

昨日と今日はいない。

施設のショートステイに預けたのだ。

特に理由はないのだが、いわゆる「ならし」で

一度、利用してみようと思った。

 

将来的に、もし自分たちで面倒を見られなくなったら、

施設に預ける―ーその伏線でもある。

 

認知症患者専用のフロアには

魂の抜けたようなばあちゃんたちが大勢いた。

(なぜだか圧倒的に女性が多い)

比べるのは悪いが、義母は比較すると相当元気だ。

 

残していく時にはちょっと胸が痛く、

逃げるように出てきた。

 

久しぶりにカミさんと二人だったので、

新宿に行って映画を見てきた。

 

義母がいないと気楽だし、仕事もはかどるが、

ちょっと寂しい。

 

これはどういうわけだろう?

 

義母はもう社会の役には立たない人だ。

それでも一生懸命、僕らの役にたとうと

料理や掃除を手伝いたがり、洗い物や片づけを手伝う。

 

効率性を考えると、少々邪魔なこともあるが、

「手伝わなくいいよ」とは言えない。

 

役にたちたいというのは、

人間の本能の次に来るものだ。

自分の存在の証明でもある。

 

小さい子どもも役に立たないが、

子どもは「可愛さ」それ以上に「未来」という

大人にとって圧倒的にありがたいプレゼントをくれる。

 

残念ながら、老人にはそれがない。

子どものようになってしまっても、子どもではなく、

子どもと同じ価値もない。

 

ほとんど役に立たず、わがまま、マイペース。

おまけに認知症だとトンチンカン。

明日迎えに行ったとき、

はたして僕やカミさんのことを憶えているかも怪しい。

しかし、言葉にできないが、価値はあるのだ。

 

彼女といかに楽しく暮らし、

そのまたとない価値を見出せるかが、

僕の生きるテーマとなりつつある。

 


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自分がいちばん自分らしく生きていた時間の記憶が残る

 

義母はまだ結婚する前、20代前半の頃、

麻布にあったインドの駐日大使の私邸で

メイドとして働いていたそうだ。

 

この頃、彼女は一生懸命英語を勉強していて、

結構、会話もできていたとのこと。

そのせいか、ちょっと込み入った日本語よりも、

シンプルな英語の方がよくわかることもある。

 

いったい頭の中の時間軸がどうなっているのか

さっぱりわからない。

 

でも、どうやら人生でいちばん楽しい時期だったようで、

基本的には、この20代前半のイメージが

自分を自分たらしめていることは確かだ。

 

言い換えると、この頃の記憶が、

彼女のアイデンティティに繋がっている。

 

認知症も人によっていろんな症状があるし、

いろんな進行の段階があるので、

一概には言えない。

 

ただ、どうも人間、誰が家族だったかは忘れてしまっても、

自分がいちばん自分らしく生きていた時間の記憶は

最後まで残るようだ。

 

僕やあなたが認知症になったら、

いったいどの時間の、どういう記憶が残るのだろうか。

 

社会的制約をあまり受けず、

家族に煩わされることもなく、

いつも自由に、自分らしく生きていたら、

記憶が抜け落ちたりはしないのだろうか?

 

義母と付き合っていると、

生き方についてのヒントを

与えられているような気になる。

 


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善福寺川緑地アンバランス生物との記念撮影

 

善福寺緑地アンバランスゾーンに生息する

謎の生物を遂に捕獲。

 

「こわいよ、こわいよ」と言って逃げ惑う義母を

説き伏せて、

無理やりシャッターを切らせる。

 

「わかんない、できない」と言ってた割には

なかなかグッドな撮影。

 

どや!

 

しかし、を地球の平和と宇宙のバランスを保つため、

写真撮影だけにとどめ、

引き続き観察活動をすることにする。

 

見れば見るほど不気味な風貌だが、

この雨の夜、やつはどうやって過ごすのだろう?

 

異次元をトリップして、

僕の夢に入り込んできたらどうしよう?

 

おお、こわ。

 


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義母と祖母の未知のスポーツに対するリアクション

 

今日は亡き義父の誕生日だった。

甘党で和菓子が大好きな人だったので、

お菓子をお供えしようということで、

義母といっしょに買い物に出かけた。

 

義母とスーパーに行くのは、なかなか楽しい。

愛想の良い人なので、知らない人にでも

「こんにちは」とあいさつする。

 

あまりに遠慮がないので、

相手もつい「こんにちは」と返してくる。

 

小さい子どもにでも会おうものなら、

「かわいいねー、いくつ?」と、

何の躊躇もなく声をかける。

 

照れくさがる子どももいないではないが、

大体はみんな良い気分になれる。

 

9割以上の人は、義母が認知症だとは気付かない。

けどまぁ、普通の人とはちょっと違うことは確かである。

 

一緒にテレビを見ていても結構面白い。

最近、間もなくワールドカップが開幕する

ラグビーの映像がよく出てくるが、

タックルなどのシーンを見るたびに

「うわー、なんてひどいことするの!」と、

顔をしかめる。

 

「いや、お母さん、こういうスポーツなんですよ」

と説明して、その場では「ああ、そうか」と納得するが、

すぐに忘れて、次の時はまた

「うわー、ひどい」と言っている。

それでまた説明する。

 

そんな義母のリアクションを見ていて、

うちの祖母のことを思い出した。

 

うちの祖母と札幌オリンピック(1972年)の

テレビ中継を見ていた時のこと。

札幌オリンピックと言えば、

フィギュアスケートのジャネット・リンである。

 

彼女を見て、祖母はビックリ仰天して

「うわー、パンツ丸出し。なんでこんなカッコウさせるの」。

うちの母が

「おばあちゃん、こういう衣裳なんですよ」と、

母が一生懸命説明していた。

 

その後、ジャネット・リンが演技議中、

転倒して尻餅をついたのを見た時の、

祖母の何とも言えない悲しそぅな顔がよみがえった。

 

祖母はその年の夏に亡くなったので、

僕にとっては「パンツ丸出し」というセリフと、

あの時の表情が、祖母の最後のインプレッションになっている。

 

義母との暮らしにもだいぶ慣れてきた。

面白がらせてくれてありがたい。

 


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純情ストーカー男と純心DV願望女の昭和歌謡

 

昭和歌謡にはストーカーするする男と、

DVしてして女が登場する。

 

前者の代表は坂本九の「明日があるさ」、

後者の代表は奥村チヨの「恋の奴隷」か。

 

高井戸図書館にはCDも置いてあるので、

歌好きな義母のために2枚ほど借りてきた。

 

耳が悪いので、そのまま聴こうとすると、

近所迷惑な大音量にしなくてはいけないので、

ヘッドホンで聴いてもらう。

 

全30曲、義母はノリノリで声を出して歌いまくる。

同じ家にいる僕としては、ちとうるさいなと思うが、

これくらいなら近所迷惑にならないからいいかとガマン。

 

認知症なのだが、若い頃に聴いた歌は

脳のどこかにこびりついていて、

心地よい世界にトリップできるようだ。

 

それにしても、義母が歌うと歌詞が気になる。

「明日があるさ」も「恋の奴隷」も大ヒット曲だが、

現代なら発禁になりそうな内容だ。

 

しかし、明るいメロディーと

歌い手の九ちゃんのキャラクターも相まって、

「明日があるさ」の主人公のストーカーまがいの行為は、

愛すべき純情男の、片思いの表現とされていた。

 

そして、子犬のように膝に絡みついたり、

「悪い時はどうぞぶって」と言う「恋の奴隷」の女は、

男にとってはたまらなく可愛い純心女だった。

 

もちろん当時は、ストーカーや

ドメスティックバイオレンスなんて言葉自体、

存在してなかったし、

流行歌や作詞家が悪いわけでもない。

 

けど、子どもの虐待が頻発し、

その原因の一つに、男の女に対するDV、

支配構造があると聞くと、

やっぱり気分が落ち着かなくなる。

 

僕も子どもや若い時分には、人生の先輩たちに

「女ってのはちょっとくらい殴って、言うこと聞かせなきゃだめだ」

なんてことをよく言われた。

 

半ば冗談であったり、子ども・若造の前で

男気を見せようという意識がはたらいて、

そんなセリフになったんだろう。

ただ、やっぱり昭和はまだ男が威張れた時代、

言い換えれば甘やかさていれた時代だったんだなと思う。

 

人間は感情で動く生き物だ。

理屈は感情で行動した後の言い訳・後付けに過ぎない。

歌は感情に深く訴えかけるからこそ、

認知症になった義母も憶えている。

 

男尊女卑(とあえて言う)の時代の空気を取り込んだ

昭和歌謡に親しんできた世代の人たちが、

セクハラやパワハラという概念に理解を示し、

現代の考え方に順応していくのは、

それだけですごいことなんじゃないかな。

 

けど、その遺伝子を引き継いでしまった若い人たちが、

まだまだ大勢いるようだ。

 

余談だが、「恋の奴隷」を歌った奥村チヨさんは

昨年、71歳で引退したそうだ。

「恋の奴隷」(改めて見るとすごいタイトル!)が

リリースされたのは1969(昭和43)年。

彼女は22歳だったが、あの歌詞には抵抗があった、

とコメントしていた。

 

けど、「わたしを奴隷にして」と歌うことで、

当時の男の心を虜にしたんだよね~。

 


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認知症の義母と神頼みの散歩

 

「いいの、手なんか握って?」

「だって手をつながないと危ないよ」

「いいの本当に? 奥さんはいらっしゃるの?」

「はい、いますけど」

「わあ、どうしよう? 奥さん、怒らないかしら?」

「だいじょうぶです。公認ですから」

「わあ、うれしい。こうしたこと一生忘れないわ」

「喜んでもらえて何よりです」

 

認知症の義母と散歩に行くと、こういう会話になる。

言ってもわからないので、

「奥さんはあなたの娘ですよ」

なんて説明はわざわざしない。

 

僕のことは「お兄さん」と呼ぶ。

まぁ確かに義母より25も若いけど、

お兄さんというほど、若い男に見えているのだろうか?

 

亡夫(つまり僕の義父)は、

「女は三歩下がって」という考え方の

関白亭主だったらしいので、

男と手をつないで

公道を歩くのに慣れていないらしく、

ちょっと恥ずかしそうにする。

 

義母には昨日も明日もない。

小さな子どもと同じで、

「いま、この瞬間」があるだけだ。

 

「いま、この瞬間」がずうっと繋がって、

僕たちの人生があり、この世界があるわけだが、

そんなこと、ふだん僕たちはまったく考えない。

 

僕たちはいつも、これまで何をしてきたか、

少しでも多くの記憶をキープし、

自分のビッグデータを作って、

何があるかわからない明日に備え、

サバイバルしようとする。

 

ところが義母は昨日なにがあったかも忘れているし、

明日どうなるのか不安に脅えることもない。

もうボケちゃってるわけだから、

齢を取ってボケたらどうしようと怖がることもない。

 

でも時々、時計を見て

「もう家に帰らなきゃ」とか言い出す。

「ここがあなたの家だよ。

あそこにあなたの部屋があるでしょ」

と言うと、「ああ、「そうか」と

一応、納得するのだが、

数分後にはまた「帰らなきゃ」と言い出す。

 

まだ一緒に暮らし始めて1週間たたないから

しかたないのだろうが、

彼女はいったいどこに帰りたいのだろう?

 

僕は認知症についてはまったく不勉強だ。

てか、あんまり余計な先入観を持って関わるのは

よくないんじゃないかと思って、

あえて最小限の知識・情報しか入れてない。

 

人それぞれいろんなパターンがあると思うが、

認知症になると、

その人本来のキャラクターや

人生の中で培ったストーリーが

集約されて表現されるようで、

義母を見ている限り、

不謹慎な言い方かもしれないけど、

とてもとても興味深い。

 

それにしても、

いったいこれからどうなるのか?

 

同じ「いま、この瞬間」を生きる人間でも

小さい子どもはこれから成長が見込める、

いわば、のびしろのある存在だが、

認知症の高齢者はそうではない。

 

「お兄さん」としては、

とにかく少しでも、

その瞬間瞬間の積み重ねを、

幸福感・安心感を持って

過ごしてもらいたいだけだ。

 

ふだんは宗教心なんて欠片もないが、

義母に関してはもう神さまに祈るばかり。

 

大宮八幡は立派な神宮で、

初詣やお花見や秋祭りで毎年来ている。

この季節は七夕飾りが美しい。

 

すっかり通い慣れたお宮だが、

義母と一緒にいると、

不思議と素直で新鮮な気持ちでお参りできる。

やっぱ人間、最後の最後は神頼みやで。

 


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