週末の懐メロ㉖:LOCH SENU/LANPA

 

LAMPA(ランパ)の[LOCH SENU(ロッホ・セヌ―)」は

1990年5月、イカ天で歌われた。

 

通称イカ天、「いかすバンド天国」はTBS系で

1989年2月から1990年12月まで放送された

バンド勝ち抜き合戦の番組である。

 

始まった頃、出場バンドのクオリティは結構高く、

当時、こりゃすごい、カッケー、楽しい、

テレビ的に面白いと思ったのがいっぱいあった。

 

しかし、30年あまりたった今。なおも新鮮に響き、

こころ傾けて聴けるのは、LANPAだけである。

 

ハイトーンで清涼な女声ヴォーカルと

ファンタスティックに響きわたるギター。

リズムセクションを含めた

アンサンブルの素晴らしさ。

 

そして、光や水、木や土や月など、

自然の事象と人の心情を重ね合わせて表現する

独特の美しさを持った音楽世界。

 

時に民俗音楽のようであり、

時にプログレッシブロックのようであり、

時にフォークっぽいニューミュージックのようでもある

変幻自在な楽曲は、どこかにありそうだけど

どこにもないユニークさを放っていた。

 

メジャーデビューも果たし、

CDも買って聴いていたが、この曲以外にも、

「水の上のペディストリアン」「記憶の森」

「ムーンライトマッドネス」「大地に雨」など、

バラエティ豊かな名曲ぞろいだ。

 

イカ天はその週にチャンピオンとなった「イカ天キング」が

5週連続で勝ち抜くと「グランドイカ天キング」になるという

仕組みだった。

 

LAMPAは4週勝ち抜くも最後の5週目で敗れ、

グランドにはなれなかった。

 

LANPAが去って以降のイカ天は全体的にクオリティが落ち、

ブランキージェットシティ以外、ほとんど憶えていない。

最後の3か月はつまらなくなって見なくなっていた。

 

審査員の好みか、番組の趣向なのか、

ルーツのはっきりしたロックらしいロック、

アクの強い強烈なキャラクター、イロモノ、

テレビ的に面白いといったバンドが

優遇されていたような気がする。

 

それらの基準のどれにも当てはまらず、

音楽性だけで勝負していたLANPAはちょっと不利で、

イカ天バンドらしくなかったのかもしれない。

 

けれども今となっては、そんなことはどうでもいい。

あれから30年。彼女らの遺した楽曲が

またとない生命力を持って輝いていることが

確認できれば、それで十分だ。

 

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もくじ

●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える

●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について ほか

 

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週末の懐メロ㉕:タワー/エンジェル

 

高校に入ってしばらく経った1975年のある日。

当時よく通ってたロック・フォーク専門のレコ―ド店を

覗きに行ったら、店のマスターが僕の顔を見るなり、

「おっ、フクシマくん、今度すごいバンドが出たんだよ」

と言って聴かせてくれたのがエンジェルのデビューアルバム

「天使の美学」だった。

 

視聴用のプレイヤーのターンテーブルに

レコードを乗せて針を落とすや、

いきなりシンセサイザーの電子音がギュンギュン唸って、

ド派手なドラムがドカドカと響いたかと思ったら、

哀愁を帯びた美しいメロディーが流れだす。

オープニング曲「タワー」は、確かに劇的・衝撃的だった。

 

プログレ風味のハードロックと言うか、

ハードロックっぽいプログレと言うか、

とにかくそんな感じ。

 

ただし、日本でのエンジェルの扱いは

「アメリカ版クイーン」という感じだった。

人気爆発のクイーンをフォローして

女子ウケ狙っているのがミエミエで、

メンバー全員、中性っぽいメイクで

天使の白いヒラヒラの衣裳を着ていた。

 

レコードジャケットやステージを彩る

トレードマークの仮面のような像は

天使をモチーフにしているのだと思うが、

これはどう見ても天使と言うより、

エヴァンゲリオンに出てくる「使徒」である。

 

結局、僕は「天使の美学」しか聴かなかったが、

このアルバムは結構いい出来でクオリティの高い良い曲・

好きな曲が揃っていた。

中でもやっぱりトップにぶちかまされる

この「タワー」が最高である。

 

メロディラインの美しく、陰影に富んだ繊細な楽曲。

それに対して力まかせ、若さまかせの荒っぽい演奏。

そしていかにもアイドル然としたルックスとステージアクション。

 

いかにも1970年代のロックっぽくて

今ではとても貴重な存在、そして面白い個性に思える。

 

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週末の懐メロ㉔:悲しき鉄道員/ショッキング・ブルー

 

僕の脳内ジュークボックスの中で

すっかり廃盤になっていたショッキング・ブルー。

今年になってからたまたまYouTubeさんにご紹介いただいて

半世紀ぶりに聴いてみたら、まさしくショッキング。

すっかりイカれてしまった。

なんじゃ、この新鮮さ、このカッコよさは!

 

なにせまだ小学生だったので、

ラジオでなのか、テレビでなのか、

街中のどこかのお店でなのか、

どこで耳にしたのか、さっぱり憶えていない。

 

1969年「ヴィーナス」、1970年「悲しき鉄道員」と

大ヒットを連発したので、

けっこうよく聴いていたはずではある。

 

けれども中学生になってロック好きになってからは

「昔流行ったポップスグループ」として、

すでに過去の存在になっていた。

 

なんかその頃も耳にしたことがあったかも知れないけど、

古臭くて全然興味がわかなかった。

しかし、50年の歳月がそんなイメージをひっくり返した。

 

オランダのバンドで、

ヴォーカルのマリスカ・ヴェレスは

ジプシーの血をひく60年代型エキゾチック美人。

ーーということも初めて知った。

こんなちゃんとしたプロモビデオが残っているのも驚きだ。

 

世界的な大ヒットになったのは「ヴィーナス」の方だが、

僕はちょっとメランコリックなメロディーラインと

「No No No」という印象的なフレーズがリフレインされる

この曲の方がお気に入りだ。

 

「悲しき鉄道員」という邦題も

文学感、レトロ感が漂ってかえって新鮮で魅力的。

 

運転士なのか、機関士なのか、車掌なのか、駅員なのか、

はたまた開発者なのかーー

世界各地で特急列車が次々と開通し、

鉄道という産業・交通機関が花形だった時代には

「鉄道員」が一つの職業世界を表していた。

 

そういえば浅田次郎の小説を、

高倉健さん主演で映画化した「鉄道員(ぽっぽや)」

という20世紀の鎮魂歌のような名作もあった。

 

この歌のように、女よりも新列車の開発に夢中だった

レイルロードマンも大勢いたに違いない。

いまや絶滅寸前の「男のロマン」という言葉が通用した

最後の時代の名曲ともいえそうだ。

 

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週末の懐メロ㉓:同志/イエス

 

あまりにシンプルで、あまりに日常的な

「イエス」という言葉を新たな世界観で捉え、

芸術の次元まで昇華させたのは、

オノ・ヨーコの神業だった。

 

ジョン・レノンの魂を鷲掴みにした

あの有名なエピソードを、

ビートルズの曲が大好きだという

このバンドのメンバーが知らなかったわけがない。

 

彼らがどの程度、意識したかは知らないが、

「イエス」というたった3文字のバンド名と、

ヴォーカルのジョン・アンダーソンが紡ぎ出す

哲学的な世界観の音楽は、

オノ=レノンが目指したものと相通じている。

 

プラスティック・オノバンドに参加していた

ドラマーのアラン・ホワイトが途中から加入したのも

何かの縁かもしれない。

 

プログレッシブロックは狂

気や闇の世界を描く楽曲が多いが、

イエスが描き上げるのは光の世界--

あくまで肯定的な「イエス・ワールド」だ。

この世の森羅万象を自分の一部として受け入れる姿勢。

 

1972年リリースのアルバム「危機(Close Edge)」を

初めて聴いたのは中学3年のときだったが、

以来、イエスの音楽は、つねに僕の脳内にある

“もう一つの地球”の浄化装置として稼働し続けている。

 

オーケストラと共演した2001年のライブ。

「危機」の中の一曲、「同志(And You AND I)は

彼らの音楽性が最も優美に結実した佳曲。

 

歌詞は文学的な言葉遣いだが、

曲名通り「あなたとわたし」のラブソングとして、

おおらかな音の波に身をゆだねて楽しむことができる。

 

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週末の懐メロ㉑:忘れじのグローリア/ミッシェル・ポルナレフ

 

1973年の日本の一般的中学生の間で“洋楽”と言えば、

基本はカーペンターズかミッシェル・ポルナレフだった。

 

出る曲、出る曲、次々とヒットチャートのトップを獲得。

ラジオでカーペンターズとポルナレフの曲を

聴かない日はなかった。(という印象)

 

音楽のハットリ先生というのがいて、

1学期に1回、好きなレコードを持ってきてかけていいという

時間があったが、

その時もだいたいカーペンターズとポルナレフの曲が

音楽室に溢れていた。

 

女・子どもの聴くものなんか——という、

僕のロック信仰者の先輩方は、

例によって「あれは歌謡曲に過ぎない」と、

ポルナレフのことをバカにしていた。

フランスというところも「スカしやがって」

と気に入らなかったのかもしれない。

 

かつての日本人には一種のフランス信仰があって、

最近、UQのコマーシャルで片岡愛之助が扮している

「シェ―!」のイヤミさんのように、

おフランス大好き!パリ最高!という人がいっぱいいた。

 

芸術も思想も文学もファッションも食べ物もおフランス。

ならば映画だって、音楽だって、というわけで、

今思うと、60年代から70年代は、

日本の音楽界ではフレンチポップが

一つのジャンルを作っており、

フランスの歌手や音楽家がとても愛されていたように思う。

 

中でもミッシェル・ポルナレフは

ロック世代にもアピールする、

独特の音楽世界を展開していた。

 

軽快なリズムのオシャレなロック調の

「シェリーに口づけ」、

ちょっとアンニュイな雰囲気漂うロマンチックなバラード

「愛の休日」、

そしてこのドラマチックな

「忘れじのグローリア」のヒット3連発は

当時の中学生(特に女子)を完全にノックアウトした。

 

「オー、グローリア、グローリア~」と壮麗に歌い上げ、

これでもかとばかりにエンディングをリフレインして

余韻に浸らせるところが、とっても70年代っぽい。

 

ところで、この映像では最後の最後に

素顔の写真が出てくる。

あのカーリーヘアとでっかいサングラスが

トレードマークだったので、

へー、ポルナレフってこんな顔してたんだ~と、

プチ新たな発見。

 

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週末の懐メロ⑳:なごり雪/イルカ

 

3月は「なごり雪」の季節。

新しい季語まで生んだこの歌は、

僕が10代の頃からもう時代遅れな世界だった。

 

ロマンチックに感じて当時のガールフレンドと

真似事をしたことはある。

 

だけど、新幹線や特急列車が続々と

日本中を走る時代になり、

こんな別れのシーンは、1980年ごろには

古びた映画みたいなストーリーになっていた。

 

かぐや姫の伊勢正三が作り、

アルバムにひっそりと収められていた曲を

イルカがカバーして1975年に大ヒットさせ、

ほとんど彼女の代名詞になった。

 

子どもなのか、大人なのか、

女なのか、男なのか、

いまいち判然としない彼女が歌うことで

「なごり雪」は一つのファンタジーに昇華した。

 

いまや懐メロ中の懐メロ。カラオケの鉄板。

いろんな歌手がカバーしているので、

若い世代にもよく知られた人気曲になっている。

70代以下の日本人なら、

知らない人はいないと思われるくらいだ。

 

昨年の大みそかにテレビ東京の歌番組

(冒頭の徳光和夫さんのアナウンスから涙が出る)

で放送された、たぶん最新のイルカの映像。

 

いつまでたっても変わらないその風貌に

ずっと不思議な思いを抱いてきたが、

久しぶりに見て、ちょっとショックを受けた。

 

彼女も齢を取った。

時がゆけば幼い君も

大人になると気づかないままだったんだ、僕は。

 

独特の伸びやかな声は失われつつあり、

もう高い音を出すのが苦しそうだ。

けれども、それが新しい味付けになっているようにも聴こえる。

 

長年彼女が歌い続け、たくさんの人が愛して育ててきた名曲は、

この先、「ふるさと」や「赤とんぼ」のような

日本人の心の故郷の歌になっていくのだと思う。

 

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週末の懐メロ⑲:マーチ・オブ・ザ・ブラッククイーン/クイーン

 

僕にとってクイーンの最高傑作アルバムは間違いなく

1973年リリースの「クイーンⅡ」である。

「マーチ・オブ・ザ・ブラッククイーン」は

その劇的な構成美のクライマックスを飾る

クイーン・オブ・クイーンズとでも呼びたくなる曲だ。

 

デビューアルバムは大半が前身のバンド・

スマイル時代にやっていた曲か、

それを焼き直したものだったので、

「Ⅱ」が本格的なクイーンのスタート、

そして、フレディ・マーキュリーの才能が

爆発した作品でもある。

 

このアルバムは光と闇の世界の対比を描いた

コンセプトアルバムになっており、

アナログ盤ではA面がホワイトサイド、

B面がブラックサイドになっている。

 

英国のダークファンタジーに素材を取ったブラックサイドでは、

悪鬼や妖精が跳梁跋扈する曲がメドレーでつながっている。

4曲目に登場する「マーチ・オブ・ザ・ブラッククイーン」は

その世界観を集約した最高の聞かせどころだ。

 

スリリングな曲展開とドラマチックな構成は、

当初、ツェッペリンのパクリだの、

イエスの物まねなどと、

イギリスの音楽評論家にけなされていたが、

日本のファン(評論家ではない)は、

この頃からすでにクイーンの音楽を高く評価していた。

 

おそらく今でも日本では、世界的なバンドになった後期よりも

この時代の“ブリティッシュ・クイーン”のほうが

人気が高いのでがないかと思う。

 

2018年の映画「ボヘミアン・ラプソディ」では開始早々、

フレディ・マーキュリーが

ブライアン・メイとロジャー・テイラーのバンド

「スマイル」に出逢い、

脱退したヴォーカリストに替わってメンバーになる。

 

その後、バンド名を「クイーン」にして

ライブハウスに登場するのだが、

そこで「炎のロックンロール」を勝手に歌詞を替えて

歌ってしまうシーンが最高に面白かった。

 

そのシーン、その歌詞は、映画のテーマでもある

彼の生き方・不安定なアイデンティティの問題にも

関わっている。

 

映画自体は人間の掘り下げが非常に甘く、

むかし音楽雑誌で読んだクイーンのエピソードを

つぎはぎしただけのストーリーで

まったくの期待外れだった。

 

ただ、マーキュリーが抱えていた問題は伝わった。

 

イギリスという国でマイノリティとして生きる

自分とはいったい何者なのか?

 

このブラッククイーンにはマーキュリー自身が投影されている。

彼は自分が何者なのかを知るために、

英国の闇の女王・ブラッククイーンとなって

自分の心の中にある闇の部分を

洗いざらい表出しようとしたのだ。

 

楽曲の美しさ・カッコよさもさることながら、

そうした視点から聴いても面白いのではないかと思う。

 

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週末の懐メロ⑱:トムズ・ダイナー/スザンヌ・ヴェガ

 

静寂の中に響くクールな歌声と呼吸。

きっとどこかで楽器が入ってくるのだろうと思っていたら、

耳に届くのは最後までそのまま彼女の声と呼吸だけだった。

 

描かれるのは、ニューヨークの雨の朝。

トムの店でコーヒーを飲んでいた主人公は、

むかしむかし――雨が降り出す前の、

真夜中のピクニックのことを思い出し、

コーヒーを飲み干して電車に乗るために立ち上がる。

 

2分ちょっとの短い物語が不意に終わったとき、

背中がぞくぞくっとしたのを思い出す。

 

スザンヌ・ヴェガ、1984年の傑作アルバム

「孤独(ひとり)」の冒頭を飾る鮮烈なアカペラ。

 

都会の片隅の、奇妙に居心地よい孤独。

思い思いに生きる人たちの

それぞれの呼吸が聞こえてくる。

 

世間はとやかく言うけど、

ひとりぼっちもそう悪いものじゃない。

 

いくつになっても孤独な姿でステージに立つヴェガの

優しいメッセージが、

この曲に込められているような気がする。

 

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アイドル、マンガ、オカルト、オリンピック、新聞配達、家族、そして戦争――

昭和には愛すべきもの、憎むべきもののすべてがあった。

2021年=令和3年=昭和96年になった今でも、僕たちは昭和の物語から離れられない。

海を埋めたて、山を切り開き、明日へ向かって進んだ果てに見つけたものは何だったのか?

みんなが愛して憎んで生きた時代を1960(昭和35)年生まれの著者が探検する面白まじめエッセイ集。ブログ「DAIHON屋のネタ帳」から30篇を厳選・リライト。

 

もくじ

・西城秀樹さんのお葬式:青春の同窓会

・ちびまる子ちゃんとサザエさんはいつまで続くのか?

・昭和オカルト大百科

・新聞少年絶滅?物語

・死者との対話:父の昭和物語

・社会全体の児童虐待と「晴れた空」

・東京ブラックホールⅡ:「老いた東京」は美しいか?

・さらばショーケン:カッコ悪いカッコよさを体現した1970年代のヒーロー

・さらば平成――みんなが昭和に帰りたがった30年

・永遠の昭和 明日のための1960年代・70年代   ほか

 

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週末の懐メロ⑰:ジュニアズ・ファーム/ ポール・マッカートニー&ウィングス

 

ジョン・レノンとポール・マッカートニー。

ビートルズ解散後、ソロ活動になった二人の天才。

1970年代当時、自分のバンド・ウィングスを率いて

次々とアルバムをリリースし、

ヒット曲を連発していたマッカートニーは

完全にレノンを凌駕していた――

そんな印象があった。

 

けれども年月が経ち、それぞれの曲を聴いてみると、

「イマジン」「ラブ」「マザー」「マインドゲームス」など、

レノンの遺した曲は数は少ないものの、

永遠の生命力を持ったかのように深く体の芯まで染みてきて、

何度でも繰り返し聴きたくなる。

 

対してマッカートニーの曲、特にバラード系は、

正直、どうも深いところまで響いて来ない。

もちろん美しくて口当たりが良く、親しみやすいのだが、

ビートルズ時代と比べて何かが足りないのだ。

 

ポップミュージック史上最強の作曲コンビ、

レノン・マッカートニーがどういうふうに

ソングライティングしていたのか、詳しいことはわからない。

 

現在ではごく初期の頃を除いて、

ほとんどが共作ではなく、

それぞれの単独曲ということが定説になっている。

けれども彼らの曲作りはそう単純ではなかったと思う。

 

どちらか一方が作った曲だとしても、

スタジオでレコーディングする段階でセッションするうち、

さまざまなインスピレーションがやってきて、

こうしよう、ああしようと二人の間で

丁々発止のやりとりがあって

あの奇跡としか思えないビートルズの楽曲群が

出来上がっていった。

 

マッカートニーの憎いほどツボを心得たメロディーメイキングも、

レノンが一言アドバイスしたり、

プラスアルファのアイディアを付加するなど、

仕上げのスパイスを一振りすることで、

あそこまでの神業になり得たのだろう。

 

ソロのマッカートニーに何が足りないのかと言えば、

レノンの持っていた「思想性」みたいなものだろうか。

音楽の天才職人は、音楽が好きすぎて、

音楽を中心にしてしか世界のことを

考えられなかったのかもしれない。

 

なんだかポール・マッカートニーをディスってしまったが、

彼が今に至るまで超一流のミュージシャンで

あり続けていることは

ほとんど驚異的であり、尊敬すべきことに間違いない。

まさに彼の人生は音楽のためにあった。

 

1974年発表の「ジュニアズ・ファーム」は

生き生きしたロックナンバーで、

ラジオで初めて聴いてしびれた僕は、次の日、

レコード屋にシングル盤を買いに走った。

 

今は亡き奥さんのリンダも参加していたウィングス最盛期の

脂がギンギンのった演奏は

本当に元気でカッコよくて楽しくて、

彼自身もめちゃくちゃエンジョイしているのが伝わってくる。

 

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自分のなかにいる子どもにアクセスしてみれば、

何が本当に大切なのか、何が必要なのか、

幸せになるために何をすればいいのか、どう生きるのか。

自分にとっての正解がきっとわかる。

〈少年時代の思い出〉×〈子育て体験〉×〈内なる子どもの物語〉で

こね上げた 面白エッセイ集。ブログから40編を厳選・リライト。

もくじ

・大人のなかの子ども、子どもの中のおとな

・ちびちびリンゴとでかでかスイカ  

・天才クラゲ切り:海を駆けるクラゲ 

・子ども時間の深呼吸 

・親子の絆をはぐくむ立ちション教育 ほか

 

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週末の懐メロ⑯:少女/五輪真弓

 

子どもの頃、僕が暮らしていた小さな家には縁側があって、

柿と柘榴と無花果の木が生えていた。

猫の額ほどの小さな庭だったが、

子どもの目にはずいぶんと広く見えた。

 

縁側では祖父や祖母といっしょに

みかんやお菓子などを食べていた記憶がある。

真冬に白い雪が積もっていたこともあった。

 

中学生の頃、出逢ったこの歌は

そんな情景を思い出させてくれる。

 

そして、いつもこの歌の主人公の少女は

いくつなのだろう? と考えてきた。

 

歌詞の1番の少女は9歳じゃないかと思う。

2番の少女は19歳だろうか。

 

9歳の少女は夢が崩れるのを見ても

縁側に座っているしかなかった。

けれど、19歳の少女は色あせた夢を捨てて

垣根の向こうへ旅立つことができた。

 

だけども最近、もしかしかしたらどちらも

本当は90歳のばあちゃんなのかもしれない

と考えるようになった。

 

叶えた夢も、叶えられなかった夢も、

いずれは手放さなくてはならない。

老いた時、人はそのことを知る。

 

そして9歳でも、19歳でも、90歳でも、

どの女にもその内側に少女がいるのだ。

 

人間は経験しなくても、勉強しなくても

生まれながらに生きる知恵と勇気を携えている。

その人ならではの知見もたくさんある。

 

五輪真弓はそんな普遍的な人間存在への思いを

美しい旋律に乗せた。

男の中にも少女がいることを伝えた。

一生の伴侶となる歌に出逢えたのは、

とても幸福なことだと思う。

 

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おりべまことエッセイ集5タイトルを

10日間連続無料でお届けします。

 

★7日(日)17:00~9日(火)16:59

ポップミュージックをこよなく愛した

僕らの時代の妄想力 (音楽エッセイ)

 

 

★11日(水)17:00~13日(木)16:59

神ってるナマケモノ (動物エッセイ)

 

★13日(木)17:00~15日(土)16:59

子ども時間の深呼吸 (子どもエッセイ)

 

★15日(土)17:00~17日(月)16:59

ロンドンのハムカツ (食べるエッセイ)

 

18日(火)新刊「昭和96年の思い出ピクニック」発売予定!

 


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週末の懐メロ⑮:キエフの大門/エマーソン・レイク&パーマー

 

1975年、ロック音楽雑誌「ミュージックライフ」で

グループ部門堂々第1位。

キーボードプレイヤー部門はキース・エマーソン、

ベーシストはグレッグ・レイク、

ドラマーはカール・パーマーと、

すべて第1位を総ナメ。

「ELP(エマーソン・レイク&パーマー)を聴かない奴は

若者じゃないぜ」

とまで言われるほどの圧倒的な人気を誇った伝説のバンドだ。

 

当時はロックミュージックの急成長時代。

「古い価値観・古い権威をぶっとばせ!」の心意気で、

クラシック音楽をロックにしちゃうというのが一時期流行した。

 

そこでELPはムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」を

めちゃくちゃアグレッシブなロックに変えて

ライブ録音でアルバムをリリース。

それが大ヒットとなり、

「クラシック音楽ロック」の代名詞となった。

もちろんで今も名盤として聴き継がれている。

 

また、男子だけでなく、女子にも人気があり、

少女マンガの青池保子氏の名作「イブの息子たち」に登場する

3人の主人公は、ELPをモデルにしている。

 

この1974年の「カリフォルニアジャム」というライブにおける

「展覧会の絵」のクライマックス「キエフの大門」の演奏では、

曲の中盤で、エマーソンがオルガンを弾き倒し=引き倒して

ギュワンギュワン唸らせた後、

今度はグランドピアノに飛び移って弾き出すと

それがみるみる宙に浮かび、

エマーソンはピアノとともに空中で

グルングルン何度も回転する。

 

そして最後はダイヤルとケーブルを全身にまとった

電子楽器の巨神兵・ムーグシンセサイザーに飛び掛かり、

ヒュイーンヒュイーンと泣かせて完全制圧する。

 

いま見ると大笑いの超絶パフォーマンスだが、

あの頃はこれがすごかった。カッコよかった。

エマーソンはまるで機械文明に打ち勝った

人類代表のヒーローのようだった。

みんなが興奮して泣いていた。

 

けれども僕らの胸を熱くした

エマーソンもレイクもこの世を去っていった。

「キエフの大門」の歌詞の末尾、

「Death is Life」が胸を刺す。

 

今ではもう多くの人から忘れられているかも知れないが、

ELPこそロック黄金時代の夜空を焦がした

巨大な打ち上げ花火だった。

This is ELP!

20世紀の夢の歴史を見よ。

 

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「ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力」

 

ビートルズをきっかけにロックが劇的に進化し、ポップミュージックが世界を覆った時代.僕たちのイマジネーションは 音楽からどれだけの影響を受け、どんな変態を遂げたのか。心の財産となったあの時代の夢と歌を考察する、おりべまことの音楽エッセイ集。ブログ「DAIHON屋のネタ帳」より33編を厳選・リライト。

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もくじ

●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える

●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

キング・クリムゾンの伝説と21世紀版「風に語りて」

●プログレッシヴ・ロックスターの死①:ジョン・ウエットンの訃報、そしてロンドンの寿司

●プログレッシヴ・ロックスターの死②:キース・エマーソンの尊厳死(1周忌に捧ぐ) 

●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌  ほか

 


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週末の懐メロ⑭:タイムマシンにおねがい/サディスティック・ミカバンド

 

イカしたロックはいつでもどこでも誰にでもモテる。

懐メロでありながら、50年の時間もひとっ飛び。

「ティラノサウルスお散歩アハハーン」が子どもにもウケて、

今や学童唱歌にもなっている(?)

サディスティック・ミカバンド1974年リリースの

「タイムマシンにおねがい」。

 

本当にタイムマシンのスイッチを回せば、

脳の中だけならいつどもどこでも

好きな時代に行ける時代になってしまった。

 

エンディングのリフレインをフェイドアウトじゃなく、

歌詞の途中でぶった切るのも70年代っぽくってラブリーだ。

 

1月21日(木)17:00~24日(日)16:59

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ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力

 

★ビートルズをきっかけにロックが劇的に進化し、ポップミュージックが世界を覆った時代.僕たちのイマジネーションは 音楽からどれだけの影響を受け、どんな変態を遂げたのか。心の財産となったあの時代の夢と歌を考察する、おりべまことの音楽エッセイ集。

ブログ「DAIHON屋のネタ帳」より33編を厳選・リライト。Amazon Kindleにて発売中。

 

もくじ

●八王子・冨士森公園のスローバラード駐車場で、ポップミュージックをこよなく愛した僕らの時代の妄想力について考える

●アーティストたちの前に扉が開いていた

●21世紀のビートルズ伝説

●藤圭子と宇多田ヒカルの歌う力の遺伝子について

●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌

●阿久悠の作詞入門

●余命9ヵ月のピアニスト

●ローリング・ストーンズと新選組の相似点について

●キング・クリムゾンの伝説と21世紀版「風に語りて」

●プログレッシヴ・ロックスターの死①:ジョン・ウエットンの訃報、そしてロンドンの寿司

●プログレッシヴ・ロックスターの死②:キース・エマーソンの尊厳死(1周忌に捧ぐ) 

●勝手にビートルズ・ベストテン

●中学生時代の「エリナ・リグビー」の衝撃と和訳演奏

●純情ストーカー男と純心DV願望女の昭和歌謡

●人間は幸せに慣れると、幸せであることを忘れてしまう

●義弟のアナログレコードと帰ってきたカレン・カーペンター

●いちご畑で抱きしめて

●ダイヤモンドをつけたルーシーとの別れとジュリアンの心の修復作業

●抹消された20世紀パンクと想像力の中で生きる19世紀型スチームパンク

●悲しいことなんてぶっとばすロックンロールバンドのモンキービジネス

●オノ・ヨーコさん「NHKファミリー・ヒストリー」とYESの3文字の秘密

●オノ・ヨーコさん「NHKファミリー・ヒストリー」と「イマジン」の秘密

●いろいろな人が弾くから、心に響くロンドンのピアノ

●ストリートミュージックが商品になった街ロンドン

●アナログレコードとの再会

●見捨てられた恋人のようだったアナログレコードが、 なぜ絶滅の淵から回帰したのか?

●さすらいのレコード・コレクター:男のバカバカしくて痛快な生きザマ

●クリスマスにちょっとだけ世界と自分を変える

●森田童子の思い出:僕らの時代の子守唄

●自分をリライトする

●よみがえる死者・よみがえる歌:AIの音楽

●20世紀の愛と平和のロックなんて忘れてしまっていた

●だいじょうぶです、なすがままになさい

 

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週末の懐メロ⑬:デジャ・メイク・ハー/レッド・ツェッペリン

 

おそらくいちばん女子ウケするツェッペリン・ナンバー。

有名どころではシェリル・クロウが1990年代にカヴァ―したり、

「デジャ・メイク・ハー」という曲名そのままの

日本のアイドルグループもいる。

 

ビートルズ以外、ロックなんてほとんど興味のない、

もちろんレッド・ツェッペリンなんて全然聴かない

うちのカミさんもこの曲だけは好きだという。

 

レゲエとトラッドフォークのエッセンスをブレンドした

ポップでキュート、楽しくてご機嫌なリズム。

それでいながら思いっきり「ZEP節」になっている。

僕の「マイ・ツェッペリン・ベスト」の中でも、

つねに5本の指に入れている。

 

レッド・ツェッペリンといえば、

1970代のロックバンドの最高峰に位置するとともに

「ヘヴィメタの元祖」というのが世間一般のイメージ。

 

超名曲「天国への階段」は別格として、

いまだファンが挙げる彼らの代表曲は、

「胸いっぱいの愛を」や「移民の歌」などの

ヘヴィメタナンバーばかりだ。

僕はこれらの曲が昔からどうも好きになれない。

どうしてツェッペリン=ヘヴィメタなのか?

 

ヴォーカルのターザンみたいな雄叫びや、

宇宙空間で唸るようなギターとドラムなど、

演奏表現としては面白いと思うけど、

楽曲として美しくも楽しくもないし、心に響かない。

 

レッド・ツェッペリンの本当の魅力は、

特に3枚目以降のアルバムで聴ける、

ワールドミュージックを取り込んだ広大な音楽宇宙だ。

そこには世界各地の音楽に宿る精霊みたいなものが感じられる。

 

それを現代的なロックのビートに乗せて、

独自のZEP節にしてしまう作曲力と演奏力が素晴らしい。

圧倒的なオリジナリティ。

まさしくキング・オブ・ロックバンドの所業。

 

レゲエがポップミュージックの世界でまだ認識されておらず、

当然、ジャンルとしても確立していなかった1973年に

レゲエを取り入れてこんな斬新な曲を作れたのは、

このバンドだけだ。

今では多くのレゲエアーティストがこの曲をカヴァーしている。

 

ユニークなタイトルは、イギリスのジョークと

レゲエ発祥の国「ジャマイカ」を掛け合わせたもの。

実際、彼らは“ジョーク”としてこの曲をアルバムに入れ、

その後、二度と演奏しなかった。

 

この映像は曲に合わせて、

他の曲をやっているライブシーンを編集したものだ。

 

半世紀たっても絶大な人気と影響力を持つ

キング・オブ・ロックの魅力を

ひとりでも多くの人に味わってもらいたい。

「デジャ・メイク・ハー」は、その入口として最高だと思う。

 

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●ヘイ・ジュード:ジョンとポールの別れの歌  ほか

 


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週末の懐メロ⑫:クレア/フェアーグランド・アトラクション

 

1988年にデビューして、たった1枚のアルバム

「The First Kiss of a Million Kisses(邦題:ファースト・キッス)を遺して消え去ったスコットランド出身のバンド、

フェアーグランド・アトラクション。

 

彼らの音楽は1930~50年代のスウィングジャズや

古いアメリカやイギリスのフォークソングのエッセンスを

たっぷり取り入れた、当時からすでに懐メロ。

それでありながら超斬新で、たまらない切れ味があって

僕はしびれまくっていた。

 

「パーフェクト」という曲が大ヒットしたが、

いちばん好きだったのは、この「クレア」。

歌い手のエディ・リーダーと、クラリネットおじさんとの

丁々発止のやり取りが楽しくてイカしてる。

 

ちなみに「フェアーグランド・アトラクション」とは

移動遊園地のこと。

 

僕が過ごした1980年代のロンドンでは、

中心にある繁華街のレスタースクエア

(東京で言えば新宿みたいなところ)に、

ある夜、ピカピカ光を放つ遊園地が忽然と現れ、

子どもよりも、むしろ大人が嬌声を上げて

アトラクションを楽しんでいた。

 

安っぽくロマンチックで、懐かしいぬくもりがあって、

ちょっと退廃的な香りも混じる

大人のメルヘン、ファンタジー。

フェアーグランド・アトラクションの音楽には

そんなテイストがある。

 

たった1枚のアルバムは永遠の遊園地となって

21世紀もピカピカ光り続けている。

 

1月11日(月) 発売決定

AmazonKindle電子書籍・おりべまことエッセイ集

「ポップミュージックをこよなく愛した

僕らの時代の妄想力」

 

ビートルズをきっかけにロックが劇的に進化し、ポップミュージックが世界を覆った時代.

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週末の懐メロ⑪:スキャットマンズワールド/スキャットマン・ジョン

 

ジャズピアニストだったジョン・ポール・ラーキンは、

スキャットをヒップホップにリズムに乗せるという

アイデアを実行した。

1995年。52歳のときだ。

彼は音楽の才能はあったが、ずっと吃音で悩み続けていた。

 

彼のスキャットはハンディキャップである吃音症を

逆に活かした独特の唱法だ。

そのユニークな「スキャット・ヒップホップ」は

世界中で大ブレイクし、ジョン・ポール・ラーキンは、

「スキャットマン」「スキャットおじさん」として

一躍大スターとなった。

日本でも90年代後半、数々のコマーシャルに出ていたので、

憶えている人も多いだろう。

 

コミックミュージシャンと思ってる人も多いだろうが、

彼のデビューアルバムは、

未来を生きる子どもたちへの温かい愛にあふれている。

 

オープニングナンバー

「スキャットマンズワールド」で彼はこう語る。

 

ぼくはスキャットランドから呼びかけている

もし君が自由になりたいなら

ぼくの声を聴くと良い

君の中にあるファンタジーを学べるようになるよ

 

みんながひどくショッキングなことばかり話すから

きみは心の声から耳を閉ざし続けている

 

でも兄弟たち、聞いてほしい

歩き続けるんだ

君もぼくも姉妹たちも

隠すものなんて何もないんだ

 

このアルバムでスキャットマン・ジョンは、

社会における理想郷 「スキャットランド」について歌っている。 

 

「遠くを見る必要はない。

 それは君の心の奥深く 

一番大きな夢と一番暖かな願いの間に見つかることだろう」

というのがジャケット裏に書かれたメッセージだ。

 

すい星のごとく現れて人気を博したスキャットマンは、

わずか数年活躍したのち、

ガンのため、21世紀を迎える前に、

これまたすい星のごとく、この世を去った。

 

2021年になった今、

スキャットマン・ジョンのメッセージが

ふたたび僕たちの心に届く。

 

 

おりべまこと年越し無料キャンペーン

第2クールは2日夕方から4日夕方まで。

面白まじめなネタ帳エッセイ集4タイトル。

お正月後半のおつまみに!

 

1月2日(土)17:00~1月4日(月)16:59

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社気を劇的に変えるAI・ロボット・インターネット・DXにまつわる考察を面白まじめな読み物に。ブログから33編を収録。

 

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イマジネーションを掻き立てる、地球上の137万種類の動物たちについてのエピソードやあれこれ考えたこと。ブログから36編を収録。

 

●子ども時間の深呼吸 ASIN: B0881V8QW2

自分のなかにいる子どもにアクセスしてみれば、自分にとっての正解がわかる。〈少年時代の思い出〉×〈子育て体験〉×〈内なる子どもの物語〉。ブログから40編を収録。

 

●ロンドンのハムカツ ASIN: B086T349V1

※3日(日)17:00~4日(月)16:59のみ

「食」こそ文化のみなもと。その大鍋には経済も産業も、科学も宗教も、日々の生活も深遠な思想・哲学も、すべてがスープのように溶け込んでいる。ブログから33編を収録。

  

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週末の懐メロ⑩:翼をください/山本潤子(赤い鳥)

 

赤い鳥というフォークロックバンドが歌う

「翼をください」を聴いたのは、

中学生どころか、まだ小学生だったかも知れない。

 

その時はまさかこれほどの名曲として成長し、

世代を超えて歌い継がれるとは思ってもみなかった。

 

息子の合唱コンクールでも歌ったし、

卒業式で歌った人もいるだろう。

音楽の学校の教科書にも載っているらしい。

 

エヴァンゲリオンの映画では、

神話的クライマックスの映像とともに

ドラマチックな聖歌のように響いた。

 

フォークでもあり、ロックでもある。

ジャズにもなるし、クラシックにもなる。

変幻自在でありながら、どんなアレンジをしても、

誰が歌っても、楽曲の良さが損なわれない。

 

改めて原曲を聴いてみた。

いろんなアレンジを聴いたので、

もともとは優しいバラードだったはずと、

勝手に思い込んでいた。

 

ところが、意外とアグレッシブでアップテンポ。

途中で拍子が変わるなど、

1970年代初頭――50年前!の日本のポップス としては、

かなり斬新な楽曲だったと思う。

赤い鳥はプログレバンドだったのだ。

 

そして、今では聴き取りづらくなってしまったけど、

この歌詞とメロデイの奥には、

既存のシステムや価値観に抗うようなメッセージも

含まれていたはずだ。

 

最近は大合唱やオーケストラで神々しく

盛り上げるバージョンを聴く機会が多かったが、

このバージョンは、アトリエのようなアットホームな場所で

赤い鳥オリジナルメンバーの山本潤子さんが

ギター、ベース、ピアノのシンプルな編成で

しっとりと、けれども明るく突き抜けるように歌い上げる。

 

半世紀の年月を経た歌声と旋律は、

原曲よりもさらに原点に回帰したかのような深い響きがあり、

この名曲の神髄に触れたような気持ちになる。

 

今年の年越しはこの曲で決まりだなぁ。

 

 

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週末の懐メロ⑨:ハッピークリスマス」/ジョン・レノン&ヨーコ・オノ

 

1980年代に入ってから、いろんなミュージシャンが

クリスマスソングを作るようになったが、

70年代にはまだまだ少なかったような気がする。

 

中学生の時に聴いてから、

10年くらいの間、「戦争は終わった」と歌うこの曲は

子どもの時から聴いているクリスマスの歌や

戦前に作られたクラシックソングとは一線を画す

「僕らの時代のクリスマスソング」だった。

 

ジョン・レノン没後40年。

あの頃より少しは世界は良くなったのだろうか?

 

と、他人事のように呟くのでなく、

僕たちひとりひとりの心がけ次第なのだろう。

 

 

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週末の懐メロ⑧:ボール・アンド・チェーン/ジャニス・ジョプリン

 

中学生の一時期、ジャニス・ジョプリンは憧れの女性だった。

 

「サマータイム」も「ムーヴオーバー」も大好きだが、

1曲だけ選ぶとしたら、やっぱり世界中に衝撃を与え、

遥か未来の世代にまでその名を知らしめた

1967年、モンタレーポップフェスティバルでの

「ボール・アンド・チェーン」のパフォーマンス。

いま聴いても圧巻の一言だ。

 

インターネットもホームビデオもない時代、

僕はこの映像をNHKの「ヤングミュージックショー」で観た。

その時、14の小僧にとって、

ジョプリンは世界で最高にかっこいい女だった。

そして僕は彼女がすごく美人で可愛いと思っていた。

 

ジョプリンの歌に出逢ったのは、ラジオの深夜放送だ。

いまや伝説の「糸居五郎のオールナイトニッポン」。

糸居五郎さんのディスクジョッキーを聴いたのは、

それが最初で最後だったが、強烈に記憶に残っている。

 

いま思えば、糸居五郎さんは、僕の出逢った

まともに英語をしゃべる初めての日本人だった。

そこでかかったのが、

ジョプリンの「サマータイム」だったのだ。

 

DJの紹介に続いてトランペットのメロウなイントロが流れ、

最初の1フレーズが耳に入ったときの衝撃は忘れられない。

ジャニス・ジョプリン、「サマータイム」。

しかし僕が彼女のことを知ったとき、

彼女はもうこの世の人ではなかった。

 

1970年、クスリのやりすぎで、

27歳の若さでジョプリンは死んでしまった。

現代の感覚で言えば、不道徳で愚かな死にざまだ。

 

けれども「30以上は信じるな」と若い連中が叫び、

カウンターカルチャーをかまして熱くなっていた時代のこと。

ロックに魂を捧げたかのような歌いっぷりを見せた、

その生きざま・死にざまは、一つの理想であり、

彼女の存在は神格化され、神聖な物語のように語り継がれた。

 

それは半世紀が過ぎた今でも生き続けている。

ジョプリンの人気の高さは、

僕らが若いころからほとんど変わっていないのではないか。

今の若い連中の間でも伝説化されているらしい。

 

彼女を超える女性ロックシンガーは、もう現れないだろう。

テクニック的にうまい歌手はいくらでもいるが、

それを聴くオーディエンス、リスナーの

耳とマインドがもうすっかり変わってしまった。

「音楽で世界を変えられる」と信じていた若者が大勢いたから、

ジョプリンはあれだけの歌唱ができた。

類まれな音楽の才能と、

それを求めた時代精神との幸福な結婚がそこにあった。

 

僕は彼女の歌はもちろん好きで、

初めての出逢いから折に触れて聴き続けているが、

それ以上に顔が好きである。

 

歌っているとき、若い女から年季の入ったおばさん、

ばあさんまで

人生をタイムトラベルするかのような表情の変化。

 

それと対照的に、音楽雑誌のグラビア写真や、

レコードに付録としてついていたフォットブックの中では、

当時のヒッピー御用達のトンボメガネをかけて、

きょとんとした顔や、ちょっとはにかんだ表情で映っているのが、

とても印象的でかわいいなと思った。

 

1960年代の思想やら文化やらのベールに覆われて、

自由や社会運動や女性解放の象徴みたいに

扱われることもあったが、

実際の彼女は、そうした思想や政治的こととは無関係の、

ただ純粋に歌うのが大好きな女の子だったのではないかと思う。

 

YouTubeにアップされた、このモンタレーポップの

「ボール・アンド・チェーン」の最後を見て、

その思いを強くした。

 

歌い終わり、熱狂的な観客の拍手を浴びて

小躍りしながら舞台袖に引っ込んでいく彼女の後姿は、

まるで6歳児のようだ。

「キャーッ、じょうずに歌えちゃった~!」

なんてセリフが聞こえてきそうな、

かわいくてユーモラスなジャニス・ジョプリンだ。

 

「いたちのいのち」

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週末の懐メロ⑦:青春の影/財津和夫(チューリップ)

 

1974年リリースのチューリップ版

「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」。

リーダーだった財津さんのテーマ曲にもなっている。

 

何かとビートルズのパクリみたいに言われることが

多かったけど、

ビートルズへのリスペクトから愛される歌をつくり、

今に至るまで、人生の大半にわたって歌い継いできたことは

やっぱり素晴らしいことだと思う。

 

昔のチューリップの演奏もいいけど、この曲に関しては

白髪になり、老眼鏡(だよね、きっと)をかけて歌う

財津さんの姿がじつに味わい深く、歌詞の説得力も増している。

間奏のギターソロが妙に70年代っぽいところもご愛嬌。

しみじみする冬。熟成の境地。

 

「いたちのいのち」ASIN: B08P8WSRVB

12月4日(金)17:00~12月7日(月)16:59

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●あらすじ

カナコは10歳。小学4年生。

一人娘の子育てに悩まされながら、生活を支えるのに忙しい母親のマヨと二人暮らしをしている。

しかしもう一人、というか一匹、いっしょに暮らす同居者がいる。その名は「イタチ」。ペットのフェレットだ。学校でも家でも口をきかないカナコにとって、イタチは唯一、心を開いて話ができる親友であり家族だ。

 

国語の授業で、その大好きなイタチのことを作文に書いたら、

担任のあかり先生が目にとめ、

「すごくいいので、コンクールに出しましょう」と言ってきた。

そんなつもりじゃなかったのにと、内気なカナコは困惑し、

先生に激しく抵抗する。

 

しかし、母と先生と関わる中で、カナコはだんだん変わり始める。それをイタチは察知していた。彼女が3歳の時からずっと一緒に暮らしてきたイタチは、地球に生まれて間もないころから、自分がカナコに必要な存在だとわかっていた。

 

彼は天国にいた時の記憶を持っている。

天使だったイタチは、もともと人間として地球に生まれることを望んでいたのだが、生き物としての命を与え、地球に送る〈地球いきもの派遣センター〉の手続き上のミスによって

人間になるのを諦めた。

その代わりにフェレットとして

ワンサイクルの命をまっとうすることになったのだ。

 

子どもからちょっとおとなに変わっていくカナコと、

そのそばで天使の目を持ったまま生きるフェレットのイタチ。

それぞれの視点から代わる代わる、日常生活とその中で起こる事件の数々、そして、ふたりの別れまでのストーリーを描く。

 

なお、表紙イラストは

漫画家・イラストレーターの麻乃真純さんが制作。

「パートナー 進め!ソラ」「ほっと・ペットクリニック」「あしたはハッピードッグ」「母のバッカス」「いぬの先生」など、動物ものの作品を多数発表している。

 


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週末の懐メロ⑥:スワロウテイル~あいのうた~/¥タウンバンド

 

1996年は息子が生まれた年だった。

それなのにこの歌は、

中学生か高校生の時に出逢ったような錯覚にとらわれる。

それくらいの威力を持って肌に食い込んで、

消えない痣をつくった。

 

今でも耳にすると、架空の街「¥TOWN(エンタウン)」の

荒廃した風景と人々の群像が浮かび上がり、胸が疼き出す。

そして繰り返し聴かずにいられなくなる。

 

¥TOWN(エンタウン)は

バブル経済崩壊後の日本の心象風景だった。

岩井俊二監督はそれを終戦後の焼け野原・闇市のような

イメージを重ね合わせて描き出した。

 

経済戦争のThe DAY After。

僕たちはいまだその後遺症に悩んでいる。

 

その映画「スワロウテイル」を

僕は仕事帰りに渋谷の映画館で観た。

子どもが生まれたばかりだったので、

早く家に帰ってカミさんを手伝わんと・・・と、

ちょっと罪悪感を抱きながら。

 

およそ四半世紀が過ぎたいま、

この歌が頭の中で鮮明によみがえってきたのは、

コロナ禍に巻き込まれて世界が変わっていくのを

目の当たりにしているからだろうか。

 

名曲はそれまでの価値観が崩壊した荒野から生まれる。

 

 

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動物ストーリー「いたちのいのち」

11月30日(月)、Amazon Kindleより発売予定

 

子どもからちょっとおとなに変わっていく小学4年生のカナコ。そして、天使の目を持ったまま生きるフェレット「イタチ」。

飼い主とペット、それぞれの視点から代わる代わる、日常生活とその中で起こる事件の数々、そして別れを描く長編小説。

「ほっとペット・クリニック」「いぬの先生」などの作品でおなじみ、日本の動物マンガの第一人者、麻乃真純さんが表紙イラストを制作。お楽しみに。

 


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週末の懐メロ⑤:ソー・ロンリー/ザ・ポリス

 

ロックってとにかくカッコいい!

いつ聴いてもそう思わせてくれるバンドがポリス。

最初は70年代後半に起こったパンクムーブメントに乗って

現れた(ように見えた)が、

その曲作りと演奏力は

他のパンクバンドをはるかにしのぐ、

まったく別次元のものだった。

 

ロックにレゲエのエッセンスを持ち込んで

自分たちの音楽を創り上げることに成功したのはポリスだけだ。

 

ギター、ベース、ドラムの最小ユニットから繰り出される

「白いレゲエ」は圧倒的な威力で世界を席巻した。

その代表曲「So Lonely」の1979年の圧巻パフォーマンス。

 

ビッグになってからの貫禄ある演奏もいいが、

この曲に限っては、デビューしたての頃の

“若気の至り”が炸裂する、

ノリノリ、やっちゃえ的な演奏が好きだ。

いやー、やっぱ若いって素晴らしい!

 

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週末の懐メロ:嘆きの天使/ケイト・ブッシュ

ケイト・ブッシュとほぼ同世代であり、

彼女の歌をリアルタイムで聴き続けられてきたことは、

自分の幸運の一つのように感じる。

 

その出逢いが、デビューアルバムのトップナンバー

「嘆きの天使(Mooving)」だった。

クジラの歌声と神秘的な海鳴りの音から始まるこの曲は、

のちの彼女のとてつもなく

綿密で深遠な音楽世界のイントロダクションでもあった。

 

彼女に“Mooving”を教えた

英国のダンサー、リンゼイ・ケンプのことを歌った歌。

ケイト・ブッシュの歌世界は、

ケンプのイマジネーションあふれる創造的舞台ともリンクしていた。

 

それにしてもよくこんな映像が残っていた。

1978年の第7回東京音楽祭。

彼女は銀賞を受賞した。

 

東京音楽祭がどんな音楽祭だったのか調べてみたら、

TBS系の団体が1972~92年まで20年間開催された国際音楽祭だったらしい。

どの程度、権威があったのかわからないが、

受賞者のリストを見ると、ナタリー・コール、ライオネル・リッチー、

オリビア・ニュートン・ジョンなどの名も見られるので、

当時はそれなりのものだったのだろう。

 

けど、僕の中ではケイト・ブッシュがこの時、

ただ一度きり日本に来た、ということで記憶にとどまっている。

ついでに言うと、この時に撮影したらしい

「ローリン・ザ・ボール」のセイコーのコマーシャルも憶えている。

 

他のライブ映像やミュージックビデオではお目にかからない

いかにもアイドルと言った感じのピンクのフリフリを着ているのも

日本人の嗜好に合わせてのことだろうか?

 

それにしても曲名が解せない。

どうして「Mooving」が「嘆きの天使」になるのか?

これは1930年のマリーネ・ディートリッヒ主演の映画と同じタイトルだが、

ケイト・ブッシュとディートリッヒはどうも結びつかない。

 

ただ、この曲はかの「嵐が丘(Wuthring Heights)」と

カップリングしてシングル化された。

「嵐が丘/嘆きの天使」。

アイドルの歌でありながら、文学的な香り漂う邦題マジックは、

日本でこの天才少女を売り出すのに一役買ったのかもしれない。

 

その天才ぶりはこの後40年以上ずっと続いている。

始まりはアイドルだったが、音楽家・表現者として超一流だった。

ミステリアスでエキセントリックでプログレッシブ。

かと思えば、叙情的でユーモラスでドラマチック。

1曲1曲に音楽の神が宿っているかのような充実度・完成度。

生きててよかったと思わせる音楽。

ケイト・ブッシュを聴き続けてきて本当に良かったと思う。

 

 

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週末の懐メロ:ドント・レット・ミー・ダウン/ザ・ビートルズ

 

「浄心ハイツにビートルズが来るんだって。行こか?」

と友だちに誘われたのは、中2か中3、1973年か74年のことだ。

 

浄心ハイツとは、名古屋市西区の浄心町にあった映画館である。

もちろん、そんなところにビートルズが来るわきゃない。

ビートルズの映画が来たのである。

 

45年も昔のことなので栄や名駅などの繁華街に出なくても、

映画が娯楽の王様だった時代の名残で、

うちの近くにもけっこう映画館がたくさんあった。

 

小学生の時は、浄心ハイツで、それぞれの休みになるたびに

「東宝チャンピオンまつり」

(ゴジラなどの怪獣映画にアニメなどを付け足した5~6本立て)を見ていた。

 

ちなみに黒川日劇で「ガメラ」や「大魔神」や「妖怪百物語」などの大映映画を、

志賀東映で「東映まんがまつり」を見ていた。

どこも現代の感覚では信じられないほどボロくて汚なかったけど、

あったかくて楽しいところだった。

 

その浄心ハイツでビートルズ映画の3本立て

「ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」

「ヘルプ!」「レット・イット・ビー」をやったのだ。

 

時はビートルズが解散して3~4年経った頃だ。

僕はハードロックやプログレッシブロックに

のめり込んでいたので、

当時、ビートルズにはさして関心がなかった。

先輩たちにロックスピリット(?)を叩き込まれていたせいもあって、

「ビートルズなんて歌謡曲とおんなじ」とまで思っていた。

 

僕だけではなくて、1970年代は次々と新しい音楽が生まれていた時代だったので、

「ビートルズなんてもう時代遅れ」という風潮もあった。

 

けれども当時の中学生にとってビートルズ映画を見るというのは、

やはり一つのビッグイベントだった。

 

なんといってもインターネットはおろか、

ホームビデオさえない時代なので、

ミュージシャンの映像を見るということは、

めちゃくちゃ貴重で、しかもカッコいいことだったのだ。

 

というわけで友だち3人と見た3本立て。

他の2本はアイドル時代のもので、

「なんじゃ、このガキっぽい映画は?」という感想だったが、

ドキュメンタリーの「レット・イット・ビー」は一味も二味も違った。

なんというか、大人の音楽家の世界と言う感じがしてカッコよかった。

 

リアルタイムでビートルズを聴いていたファンは、

スタジオに当然のように4人といるオノ・ヨーコを

毛嫌いしていたようだが、

僕はそれまで全然知らなかったので、

「この女の人は一体何なんだろう?」と不思議でしょうがなかった。

 

なので映画「レット・イット・ビー」には4人と同時に

長い黒髪のオノ・ヨーコの神秘的なイメージが鮮烈に貼りついている。

 

この頃のビートルズはすでに崩壊状態で、

メンバー間の感情もあまりよくなったそうだ。

 

しかし、セッション音源を聴くと、

いざ楽器を持って音を奏でだすと彼らの心が一つになり、

まるでモスラが糸を吐き出すように音楽が紡ぎ出されてくる。

その様はさすがとしか言いようがない。

 

割とだらだらとスタジオ内のドキュメントが続いた後のクライマックスは、

アップルレコードビル屋上でのゲリラ演奏である。

この通称「ルーフトップライブ」は彼らのラストライブとなった。

 

その演奏曲の中でも一番好きだったのが、

「ドント・レット・ミー・ダウン」だ。

 

ジョン・レノンの書いた楽曲の中で5本の指に入る。

ノリもメロディも演奏スタイルもすごくユニークで、

いまだにこれに類する曲を聴いたことがない。

最高にカッコいい、まさしくレノン独自の世界。

 

ジョン・レノンは短い人生の間に、

ビートルズのメンバーやロックミュージシャンとしてだけでなく、

思想家、哲学者、社会運動家、家庭人、父親など、

実にさまざまな人間的な顔を見せた人だ。

 

それゆえ、伝説になっているのだが、

僕の中ではこのルーフトップライブで

「ドント・レット・ミー・ダウン」を歌う姿が

レノンの基本イメージになっている。

 

そういえば今年はレノンの没後40年だ。

 

 

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週末の懐メロ:愛にさよならを/カーペンターズ

 

カーペンターズを聴くと、中学生の頃、

好きだった女の子を思い出す。

彼女とは結構イイ線いってて、

よく話をしていたのだが、

音楽の話になって

「わたし、カーペンターズが好きなんだけど、

フクシマ君はどう?」

と言われたので、

「おれはロックだから、カーペンターズなんて聴かないよ。

レッド・ツェッペリンとか、エマーソン・レイク・アンド・パーマーとか・・・」

「何それ?」

「うわー、わかってねえなぁ」とかなんとか。

 

なんだかそれから気まずくなって話をしなくなった。

後悔することしきりだった。

くだらん自己主張なんぞせずに

「うん、カーペンターズも好きだけど、

よく聴くのはロックでさ、レッドツェッペリンとか知らないかな・・・」

とかなんとか言っていれば展開は違っていた。

今でいう「中2病」にかかっていたんだろう。

 

まさしく中2の1973~4年、カーペンターズは人気絶頂だった。

僕たちの世代の洋楽入門編という感じだった。

ラジオ音楽番組でも、洋楽ヒットチャートの1位は

いつもカーペンターズの曲が占めていた。

 

しかしその一方で、ロックを聴く男子たちは

「英語の歌謡曲」「女・子どもの聴くもの」

と言ってバカにしていた。

 

 

事情は中学生の世界だけでなく、

アメリカの音楽評論家なども

「甘ったるいお菓子のようなポップス」と酷評していた。

 

リチャードとカレンの、

大人に褒められる優等生的な若者ぶりも

不良っぽいロックンローラーが持て囃される時代では

嫌われる要因だったのだろう。

 

「いい子ちゃんしやがって」

みたいな感じで。

 

そんな中、当時読んでいた日本の音楽雑誌の中で

とある評論家(日本人)が

「〈イエスタディ・ワンス・モア〉1曲を書いただけでも、

もっとリチャード・カーペンターが評価されるべき」

と書いているのを見て、ちょっと心を動かされた。

(今思えば馬鹿げているが)

じつは僕は隠れカーペンターズファンだったのだ。

 

あれから50年近くの歳月がたち、

かの評論家氏が正しかったことを改めて実感せずにはいられない。

カーペンターズの音楽は素晴らしい。

 

僕だけでなく、当時のロック中学生も

じつはカーペンターズの音楽の質の高さを認めていたのだ。

恥ずかしくて言えなかったけど。(ほんとに馬鹿げている)

 

しかし、あれだけのヒットメーカーでありながら、

リチャードもカレンも世間の悪口を気にしていたようで、

なんとかロックのテイストを盛り込んだ

オリジナル曲を作ろうとしていた。

 

そして生まれたのが、

間奏とエンディングの派手なギターソロが異彩を放つ

「愛にさよならを(Goodbye to Love)」。

 

当人のギタリスト氏は、

「カーペンターズの曲でこんなにやっちゃっていいの?」と

内心ビビってたそうだが、

リチャードは「いいんだ、もっとやってくれ」と鼓舞したらしい。

 

「わたしはひとりで生きていく」と

凛として歌い上げるカレンの歌唱と

ドラマチックなエンディングのコーラス、

そして、めっちゃカッコいいギターソロで、

名曲揃いのカーペンターズのレパートリーの中でも

燦然と輝く1曲になった。

その輝きはもちろん半世紀を経た今でもまったく色あせない。

 

1974年の日本公演。

絶頂期のカーペンターズは、

2週間ほどの間に全国銃弾ツアーを行った。

 

そして、ここから10年も経たないうちに

カレン・カーペンターは33歳の若さでこの世を去った。

彼女の死因「拒食症」という病気があることを知ったのも、

その時が初めてだった。

 

中学の同級生だった彼女は

まだ元気でいて、カーペンターズを聴いているのかなぁ。

 

 

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週末の懐メロ:5年間/デビッド・ボウイ

 

1972年。若きボウイの雄姿。

曲は代表作「ジギースターダスト」のオープニングナンバー。

地球滅亡5年前の歌だ。

 

あと5年で地球が滅ぶ、世界が終わるという時に

ロックスター「ジギースターダスト」が空から舞い降りる。

この頃、デビッド・ボウイはジギー・スターダストだった。

 

そんなSFな物語が当時は説得力を持って、

広く若者たちに受け入れられた。

みんな、どこかでこんな世界は終わると思っていた。

けれどもそれは押し寄せる機械文明や管理社会に

抗いたいという精神の表れだったのだろう。

 

いま、誰も「ジギースターダスト」の物語は受け入れない。

もう抗えないところまで来てしまったと諦めた。

それは賢明なことであり、憂うべきことでもあると思う。

 

 

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